
「標準治療を続けてきたけれど、思うように効果が出ない」「肺がんに対して、免疫を使った治療という選択肢があると聞いたけれど、実際どんな治療なのか知りたい」——そんな思いを抱えながら情報を探している患者さまやご家族は、少なくありません。
樹状細胞を腫瘍の中に直接届ける「腫瘍内投与」は、免疫細胞療法のなかでも、がん病巣に対してより直接的にはたらきかけることを目指した方法です。CTガイド下という画像誘導の技術を使うことで、肺のような深部にある腫瘍へも投与経路を確保することが可能となっています。
この記事では、樹状細胞とはどのような細胞なのか、腫瘍内投与がどのような仕組みで行われるのか、そして標準治療との関係や通院のしかたまで、できるだけわかりやすくお伝えします。
肺がんの標準治療には、手術・抗がん剤・放射線療法・分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬などがあります。近年は治療の選択肢が広がりましたが、ステージⅣの進行がんや再発がんでは、治療が奏効しにくくなるケースも少なくありません。
「これ以上使える抗がん剤がないと言われた」「副作用がつらくて治療を続けるのが難しい」「もう一度、別のアプローチを試したい」——そういった状況に直面している患者さまやご家族から、免疫細胞療法への関心が高まっています。
免疫療法は、もともと私たちの体に備わっている「がんを攻撃する力」を活かそうという考え方の治療です。体への負担が標準治療と異なる可能性があることから、標準治療の補完や、次の一手として検討されることが増えています。
免疫療法と呼ばれる治療には、免疫チェックポイント阻害薬(ニボルマブ・ペムブロリズマブなど保険適用の薬物療法)から、免疫細胞を体外で培養して戻す自由診療の細胞療法まで、幅広い選択肢があります。
この記事でテーマとする樹状細胞を使った腫瘍内投与は、自由診療の免疫細胞療法に分類されます。保険適用の免疫チェックポイント阻害薬とは異なる仕組みですが、どちらも「免疫の力でがんに対抗する」という方向性を持つ治療です。二つを混同しないよう、それぞれの特徴を理解したうえで検討することが大切です。
免疫療法に関する誤解として多いのが、「免疫療法を受ければどんながんでも良くなる」という期待です。しかし、がんの状態・患者さまの免疫機能・治療の組み合わせ方などによって、効果には個人差があります。治療の効果・期間・適応については、担当医と十分に話し合いながら判断することが重要です。
また、自由診療の免疫細胞療法は全額自己負担となりますので、費用面についても事前にしっかり確認しておくことをお勧めします。
私たちの体の免疫システムには、さまざまな種類の細胞が連携してはたらいています。その中で樹状細胞は、「敵(がん細胞)の情報をキャッチして、免疫細胞に伝える役割」を担っています。
例えるなら、がんという「敵」の顔写真を撮影し、T細胞やNK細胞などの「戦闘部隊」に「この細胞を攻撃してください」と指令を出す「司令塔」のような存在です。樹状細胞がしっかりはたらくことで、免疫システムはがん細胞を認識し、攻撃しやすくなると考えられています。
樹状細胞はがん細胞の表面にある特有のタンパク質(腫瘍抗原)を取り込み、その情報をT細胞に提示します。これにより、T細胞はがん細胞を「攻撃すべき標的」として認識できるようになります。免疫細胞療法では、この樹状細胞の抗原提示能力を治療に活かすことを目指しています。
がん細胞は進行するにつれて、免疫システムから認識されにくくなる性質を持っています。樹状細胞の機能が低下したり、腫瘍環境が免疫細胞のはたらきを抑制したりすることが知られています。こうした免疫の回避メカニズムを克服するために、樹状細胞を体外で培養・活性化してから体内に戻すアプローチが研究・実施されています。
一般的な樹状細胞療法では、患者さまご自身の血液から単球(樹状細胞の前駆細胞)を採取し、専用の培養施設で樹状細胞に分化・活性化させます。その後、がん抗原の情報を「教え込んだ」樹状細胞を体内に戻します。戻す経路(投与方法)にはいくつかの種類があり、腫瘍内への直接投与はそのひとつです。

樹状細胞を体内に戻す方法として、皮下注射(皮膚の下に注射する方法)と腫瘍内投与(腫瘍の中に直接届ける方法)が知られています。皮下投与はリンパ節に近い場所に投与することが多く、腫瘍内投与はがん病巣に直接届けることで局所での免疫反応を引き出すことを目的としています。それぞれにアプローチの考え方が異なり、治療の設計によって使い分けられることもあります。
樹状細胞を腫瘍の内部に直接届ける腫瘍内投与は、がん局所で免疫反応を起こしやすくすることを目指したアプローチです。がん細胞の抗原情報が豊富に存在する腫瘍内に樹状細胞を送り込むことで、より効率的な抗原の取り込みと免疫活性化が期待できると考えられています。
また、腫瘍内での免疫反応が遠隔転移巣に対しても影響を及ぼす可能性(アブスコパル効果)については、現在も世界中で研究が進んでいます。ただし効果には個人差があり、すべての患者さまに同様の結果が得られるわけではありません。
「CTガイド下」とは、CT(コンピュータ断層撮影)の画像をリアルタイムに確認しながら処置を行う方法です。体の深部にある腫瘍に対して、針の先端位置を画像で確認しながら正確に誘導できるため、肺のような内部臓器への投与に適しています。
肺がんの場合、腫瘍は胸腔の奥に位置しているため、体の外から針を刺して届けるには高い精度が求められます。CTガイド下を用いることで、腫瘍の位置を画像で確認しながら安全に投与経路を確保することが可能となっています。
⚠ 注意:CTガイド下投与の適応は個別に判断されます
CTガイド下での腫瘍内投与が適しているかどうかは、腫瘍の部位・大きさ・患者さまの全身状態などによって異なります。自己判断せず、必ず専門医の診察・画像評価を受けたうえで治療方針を決定することが大切です。また、この方法はすべての肺がん患者さまに一律に行われるものではありません。
樹状細胞療法を含む免疫細胞療法は、抗がん剤・放射線治療・分子標的薬などの標準治療と並行して受けることが一般的に検討されます。標準治療とがん免疫細胞療法の組み合わせは、それぞれの治療のはたらきを補い合う観点から注目されています。
ただし、治療の組み合わせ方は患者さまの病状や使用中の薬剤によって慎重に判断される必要があります。現在、主治医のもとで標準治療を受けている場合は、必ず主治医に相談のうえで免疫細胞療法の検討を進めることをお勧めします。
樹状細胞を用いた腫瘍内投与の治療は、いくつかのステップを経て行われます。治療の詳細はクリニックや患者さまの状態によって異なりますが、一般的な流れとして以下のようなプロセスが考えられます。
✅ 免疫細胞療法で期待できること
⚠ 事前に知っておきたいこと
採取した血液から樹状細胞を培養・調製するためには、高い衛生管理基準を持つ専用の施設が必要です。この施設は「細胞培養加工施設(CPC:Cell Processing Center)」と呼ばれ、国際GMP(Good Manufacturing Practice)基準に準拠した管理が求められます。GMPとは、製品の品質を一定水準以上に保つための製造・品質管理の基準であり、医薬品の製造管理にも用いられている考え方です。
CPCが院内や連携施設に整備されているかどうかは、細胞の品質管理・安全性に直結するため、治療を検討する際に確認すべき重要なポイントのひとつです。
免疫細胞療法を提供するクリニックでは、入院を必要とせず外来通院で受けられる体制が整っているところもあります。ただし、治療のサイクル・通院回数・総費用は患者さまの状態や治療計画によって大きく異なります。
費用については、自由診療のため全額自己負担となります。治療費の目安や内訳については、初診の段階でしっかりと説明を受けることが重要です。治療内容・費用・期待できる効果について、納得のいくまで質問し、理解したうえで治療を選択することをお勧めします。
東京都内をはじめ、国内外から専門クリニックを受診される患者さまも増えています。東京都千代田区のようなアクセスのよいエリアにクリニックがある場合、遠方からの通院負担を軽減できる可能性があります。
ICVS東京クリニック(東京都千代田区)では、独自に開発した「HITV療法」を専門に提供しています。HITV療法は、樹状細胞を腫瘍内へCTガイド下で直接投与することを特徴とする免疫細胞療法です。2008年の開院以来、世界2,000名以上の患者さまへの治療実績を積み重ねてきました(個人差があります)。

※ HITV療法は全額自己負担の自由診療です。医療相談(電話・オンライン・対面):税込11,000円、初診料:税込33,000円。治療費総額は治療計画によって異なります。詳しくはお問い合わせください。
肺がん・進行がんでお悩みの患者さま・ご家族の方へ。まずはお気軽にご相談ください。電話・オンライン・対面での医療相談(税込11,000円)から承っています。東京都千代田区・完全予約制。

「胸膜播種と言われた。もう治療の手立てはないのだろうか」——そのような思いを抱えてこのページにたどり着かれた方も多いのではないでしょうか。肺がんの胸膜播種は、標準治療だけでは対応が難しいケースも少なくなく、患者さまやご家族が次の一手を懸命に探されている状況があります。
結論からお伝えすると、胸膜播種に対しても、免疫細胞療法という治療の選択肢が存在します。なかでも「HITV療法」は、樹状細胞を腫瘍内へCTガイド下で直接投与するという独自のアプローチで、標準治療と併用しながら免疫の力でがんに立ち向かうことを目指す治療法です。この記事では、胸膜播種の特徴からHITV療法の仕組み・費用の考え方・受診の流れまでを丁寧に解説します(治療効果には個人差があります)。
肺がんが進行すると、がん細胞が肺を包む胸膜に広がり、さらに胸腔内に散らばることがあります。これを「胸膜播種(きょうまくはしゅ)」と呼びます。がん細胞が胸水に乗って拡散するため、複数の病変が胸腔内に点在するのが特徴です。病期(ステージ)としてはⅣに分類されることが多く、局所的な切除だけでは対処が難しい状況になります。
胸膜播種が生じると、胸水がたまりやすくなるため、息苦しさや胸の痛み、体力の低下といった症状が現れやすくなります。こうした症状がQOL(生活の質)に大きく影響することも、患者さまやご家族の不安を高める要因となっています。
肺がんの胸膜播種に対しては、一般的に手術で根治を目指すことが難しく、抗がん剤・分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬などの薬物療法が主体となります。これらの治療は一定の効果が期待できる一方で、薬剤への耐性が生じたり、副作用で継続が困難になったりするケースも報告されています。
また、病変が広範囲に散らばっているため、放射線治療で全病変を照射することも容易ではありません。「標準治療の選択肢が尽きてきた」「今の治療に上乗せできる方法を探している」という状況で、がん免疫細胞療法に関心を持つ患者さまが増えているのはこうした背景があります。
「胸膜播種=もう治療できない」と思い込んでしまっている方も少なくありません。しかし、標準治療と免疫療法を組み合わせるという選択肢は、現在の医療の中で実際に取り組まれています。諦める前に、治療の可能性を広く調べることがとても大切です。
一方で、「免疫療法なら副作用がない」「どんな状態でも効く」といった過度な期待も禁物です。免疫細胞療法にも適応の判断が必要であり、治療効果には個人差があります。正しい情報をもとに、主治医や専門クリニックとしっかり相談することが重要です。
樹状細胞は、体内でがん細胞などの異物を認識し、キラーT細胞などの攻撃部隊に「これを倒せ」と指令を出す役割を持つ免疫細胞です。がん患者さまの体内では、この樹状細胞の働きが低下していることが多く、免疫系ががんを見逃してしまう状態になっていることがあります。HITV療法では、患者さま自身の血液から採取した樹状細胞を体外で培養・活性化させ、治療に用います(治療効果には個人差があります)。
HITV療法の大きな特徴は、活性化した樹状細胞をCTガイド下で腫瘍内に直接投与する点です。点滴などで全身に投与する方法と異なり、がん細胞と樹状細胞を腫瘍内で直接接触させることで、より効率的に免疫応答を引き出すことを目指しています。投与された腫瘍が「免疫のスイッチ」となり、他の転移病変にも免疫が働く可能性(アブスコパル効果)が期待されています(効果には個人差があります)。
HITV療法は、抗がん剤・放射線・分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬などの標準治療と併用して受けることができます。現在受けている治療をやめて切り替える必要はなく、既存の治療に上乗せする形での活用が検討できます。ただし、実際の併用の可否は患者さまの状態や受けている治療内容によって判断が必要です。受診前に主治医へも相談されることをお勧めします。
胸膜播種のように病変が広範囲に散らばっているケースでは、局所治療だけでなく、全身の免疫を活性化させるアプローチが注目されています。HITV療法では、アクセス可能な腫瘍病変に樹状細胞を直接投与することで免疫応答を誘導し、他の播種病変にも免疫の効果が波及することを期待します。胸膜播種を含むステージⅣの進行肺がんや再発肺がんの患者さまが、実際に相談に訪れています(治療効果・適応は個別の状態により異なります)。
初めてICVS東京クリニックを受診される際は、まず医療相談(電話・オンライン・対面)から始めることができます。その後、初診時に担当医が病状・これまでの治療経過・画像所見などを詳しく確認し、HITV療法の適応が検討されます。治療が適応と判断された場合は、患者さまごとのオーダーメイド治療計画を立案します。
採血による樹状細胞の採取→細胞の培養・活性化→CTガイド下での腫瘍内投与、という流れが基本です。日帰り外来での通院が可能な設計になっており、入院を必要としない点は、遠方から来院される方にとっても受診しやすい体制です。
HITV療法は全額自己負担の自由診療です。健康保険は適用されないため、治療費は全額患者さまのご負担となります。まず相談だけでもという方のために、医療相談(電話・オンライン・対面)は税込11,000円で受けることができます。初診料は税込33,000円です。
HITV療法の治療費総額は治療計画の内容によって異なるため、個別にご相談ください。CTガイド下投与のオプション費用についても同様に、受診時に詳しくご案内しています。「まず費用感だけ聞きたい」という段階でも、医療相談のご予約から気軽にお問い合わせいただけます。
【ご注意】HITV療法は自由診療(全額自己負担)です。健康保険・高額療養費制度の適用はありません。また、治療効果には個人差があり、すべての患者さまに同様の結果が得られるわけではありません。治療の適応・方針については、必ず専門医にご相談のうえでご判断ください。現在受けている標準治療は、担当医の指示なく中断しないようにしてください。

HITV療法の主な対象として想定されるのは、ステージⅣの進行がん・再発がんの患者さまで、特に標準治療が奏効しない・継続が難しい状況にある方です。肺がんの胸膜播種のように、局所治療のみでは対応が困難なケースや、複数の転移病変を抱えているケースでも、まず相談・診察を受けたうえで適応を判断します。
ただし、全身状態(パフォーマンスステータス)が著しく低下している場合や、採血・細胞培養に必要な条件が整わない場合など、治療が難しいと判断されるケースもあります。まず受診して、専門医に状況を詳しく伝えることが出発点です。
「免疫療法は標準治療が全部ダメになってから受けるもの」という誤解がありますが、これは必ずしも正しくありません。HITV療法は標準治療との併用を前提とした治療法です。標準治療を続けながら早い段階で免疫療法を組み合わせることで、相乗効果が期待できる可能性もあります。「まだ標準治療中だから相談できない」ということはありませんので、気になった段階でまず情報収集を始めることをお勧めします。
ICVS東京クリニックは東京都千代田区に位置し、東京メトロ「赤坂見附駅」から徒歩4分、「永田町駅」から徒歩5分、JR「四ツ谷駅」から徒歩8分のアクセスです。国内だけでなく海外からも患者さまが来院されており、日本語・英語・中文での対応が可能です。完全予約制・日帰り外来通院のため、遠方からでもスケジュールを立てやすい体制となっています。
✅ HITV療法の主なメリット
⚠️ 事前に理解しておきたい点

理事長:蓮見賢一郎 先生より
「肺がんの胸膜播種と診断されたとき、患者さまもご家族も大きなショックを受けられます。しかし、治療の選択肢を探し続けることをあきらめないでほしいのです。ICVS東京クリニックでは開院以来、免疫療法によるがんの縮小や消失を目指してまいりました。治療が始まった瞬間から、医師は患者さまのパートナーです。どんな困難な状況に陥っても、最良のガイドとなるべく尽力いたします。まずはお気軽にご相談ください。」
「治す」ことをあきらめず、一緒に次の一手を考えましょう。まずは医療相談(電話・オンライン・対面)からお気軽にどうぞ。東京都千代田区のICVS東京クリニックが、患者さまとご家族の力となれるよう尽くします。

「肺がんと診断されたけれど、腺がんと扁平上皮がん——どこがどう違うの?」と、初めて耳にしたとき戸惑われる患者さまやご家族はとても多くいらっしゃいます。
結論からお伝えすると、腺がんと扁平上皮がんは同じ「非小細胞肺がん」に属しながら、発生する場所・症状の出方・遺伝子変異のタイプ・推奨される治療法がそれぞれ異なります。この違いを正しく理解することが、治療方針を選ぶうえで非常に重要なポイントになります。
肺がんは組織型によって治療の選択肢が大きく変わります。たとえば遺伝子変異(EGFR・ALKなど)を持つ腺がんでは分子標的薬が有効なケースがある一方、扁平上皮がんでは異なるアプローチが検討されることが多いです。ただし治療効果には個人差があります。
肺がんは大きく「小細胞肺がん」と「非小細胞肺がん」の2種類に分けられます。日本人の肺がん患者さまの約85〜90%が非小細胞肺がんに該当し、そのなかにさらに複数の組織型が存在します。
非小細胞肺がんの代表的な組織型は以下の3つです。
| 組織型 | 割合(目安) | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 腺がん | 約50〜55% | 肺の末梢部に多く、非喫煙者にも発症 |
| 扁平上皮がん | 約25〜30% | 気管支の中枢側に多く、喫煙との関連が強い |
| 大細胞がん | 約10〜15% | 進行が比較的速い傾向がある |
このように、肺がんといっても組織型によって特徴が大きく異なります。診断書に「腺がん」や「扁平上皮がん」と記載されているのは、がんの細胞がどの組織に由来するかを示しており、治療方針を決める際の重要な情報になります。
腺がんと扁平上皮がんはどちらも非小細胞肺がんに分類されます。小細胞肺がんと比べて進行のスピードが比較的ゆるやかな傾向があり、外科手術・化学療法・放射線療法・分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬など、複数の治療選択肢が検討されます。ただし病期や全身状態によって最適な治療法は異なるため、個々の状況をもとに担当医と相談することが大切です。
「扁平上皮がんは喫煙者の病気」というイメージを持たれている方がいらっしゃいますが、これは正確ではありません。喫煙歴との関連は腺がんより強い傾向がありますが、非喫煙者の方でも扁平上皮がんを発症するケースがあります。逆に腺がんは非喫煙者、特に女性に多いとされていますが、喫煙者にも発症します。先入観で「自分には関係ない」と考えないようにすることが重要です。
腺がんと扁平上皮がんの最も根本的な違いは、がんが発生する細胞の種類と場所にあります。この違いが、症状の出方や治療方針にも大きく影響します。
腺がんは肺の末梢(肺の外側に近い部分)に位置する腺細胞(粘液を分泌する細胞)から発生します。肺の奥深い部分に生じるため、早期段階では自覚症状が現れにくく、健診や他の疾患の検査で偶然発見されるケースも少なくありません。日本人の肺がん全体の中で最も頻度が高い組織型です。EGFR遺伝子変異やALK融合遺伝子といった特定の遺伝子変異が見つかる割合が比較的高く、分子標的薬が有効な場合があります(個人差があります)。
扁平上皮がんは気管支の中枢側(肺門部に近い太い気管支)に位置する扁平上皮細胞(粘膜表面を覆う平たい細胞)から発生します。気管支の内側に近い場所に生じるため、咳や血痰などの症状が比較的早い段階で現れることがあります。扁平上皮がんではEGFR遺伝子変異の頻度が腺がんより低い傾向があり、分子標的薬の対象となりにくいケースがあります。一方でPD-L1発現が高い場合には免疫チェックポイント阻害薬の対象となる可能性があります(個人差があります)。
腺がんか扁平上皮がんかは、気管支鏡や針生検(CTガイド下生検など)で採取した組織を病理専門医が顕微鏡で確認することで診断されます。さらに遺伝子変異の有無を調べる「コンパニオン診断」が行われることも多く、その結果によって使用できる薬剤が変わってきます。「肺がん」という診断だけでなく、組織型と遺伝子変異の情報がセットで重要になることを覚えておきましょう。
腺がんは喫煙・非喫煙どちらの方にも発症しますが、扁平上皮がんは喫煙歴との関連がより強いことが知られています。タバコの煙に含まれる有害物質が繰り返し気管支粘膜に刺激を与えることで、扁平上皮細胞ががん化しやすくなると考えられています。ただし前述のとおり非喫煙者への発症もあるため、喫煙歴の有無だけで組織型を推測することはできません。
腺がんはリンパ節・脳・骨・胸膜・副腎への転移が見られるケースがあります。扁平上皮がんは縦隔リンパ節・骨などへの転移が多い傾向がありますが、転移のパターンは個人差が大きく、組織型だけで一概に判断することはできません。定期的な画像検査・血液検査によるモニタリングが重要です。

がんの組織型が違うと、自覚症状の出方や進行のスピードにも差が生じることがあります。ただし症状の有無・程度は病期や個人の体質によって大きく異なるため、あくまで傾向として参考にしてください。
腺がんは肺の末梢に発生するため、初期段階では自覚症状がほとんど現れないことが多いです。病変が大きくなったり胸膜に浸潤したりすると、胸の痛みや息切れが現れることがあります。また血痰は扁平上皮がんに比べると少ないとされますが、個人差があります。
「症状がないから大丈夫」と思っていたらステージが進んでいたというケースが腺がんでは少なくないため、検診での早期発見が重要です。ステージⅣまで進行した場合には脳転移による頭痛・神経症状、骨転移による骨の痛みなどが現れることもあります。
扁平上皮がんは太い気管支の内側から発生するため、咳・血痰・息苦しさ・喘鳴(ゼーゼーという呼吸音)が比較的早期から現れることがあります。気管支が腫瘍によって狭くなることで、繰り返す肺炎(閉塞性肺炎)が引き金となって発見されるケースもあります。
一方で腫瘍が気管支の外側に向かって広がっていく場合は、症状が出にくいこともあります。「咳が続く」「血が混じった痰が出た」などの症状があれば、早めに呼吸器科を受診することが大切です。
一般的に肺がんの進行スピードは組織型・ステージ・個人の免疫状態などによって異なります。小細胞肺がんは進行が速いことで知られますが、非小細胞肺がんである腺がんと扁平上皮がんは比較的ゆっくりとした進行を示す場合もあります。ただしこれはあくまで傾向であり、急速に進行するケースもあるため、定期的な経過観察と画像検査が欠かせません。

⚠ 注意
この記事に記載している症状の特徴や進行パターンはあくまで一般的な傾向です。実際の症状や進行の速さは個人によって大きく異なります。「自分の症状はどちらに当てはまるか」と自己判断することは危険です。必ず専門の医師による診察・検査を受けてください。
「同じ肺がんなのに、なぜ薬が違うの?」と疑問に思われる方は多くいらっしゃいます。その理由は、腺がんと扁平上皮がんでは細胞の性質・遺伝子変異の有無・使える薬のターゲットが異なるからです。以下に代表的な治療アプローチを整理します。
ステージⅠ〜Ⅱ、一部のステージⅢで切除可能と判断された場合、外科手術が第一選択となることが多いです。腺がん・扁平上皮がんともに手術適応の判断基準は病変の大きさ・位置・リンパ節転移の有無・肺機能などを総合的に評価して決まります。
腺がんでは診断時にEGFR・ALK・ROS1・BRAF・MET・RET・KRASなどの遺伝子変異を調べる検査が推奨されています。これらの変異が確認された場合、対応する分子標的薬(ゲフィチニブ・オシメルチニブ・アレクチニブなど)の使用が検討されます。
一方、扁平上皮がんではEGFR変異の頻度が低いため、分子標的薬の対象となるケースは腺がんより少ない傾向があります。ただし近年はFGFR1増幅・DDR2変異など扁平上皮がんに関連する遺伝子変異の研究も進んでいます(個人差があります)。
✅ 腺がんの治療の特徴
🔶 扁平上皮がんの治療の特徴
ペムブロリズマブ(キイトルーダ)やニボルマブ(オプジーボ)に代表される免疫チェックポイント阻害薬は、腺がん・扁平上皮がんの両方で使用されることがあります。PD-L1の発現状況・TMB(腫瘍変異量)・MSI(マイクロサテライト不安定性)などを参考に適応が判断されます。効果には個人差があり、すべての方に有効というわけではありません。また免疫関連の副作用(irAE)が生じる場合もあるため、専門医による管理が重要です。
「抗がん剤が効かなくなってきた」「次の治療の選択肢が知りたい」とお考えの方は、担当医とともに遺伝子パネル検査(がんゲノム医療)についても確認されることをおすすめします。
「抗がん剤も放射線治療も試したけれど、思うような効果が得られなかった」「ステージⅣで、もう治療の選択肢がないと言われた」——そのような状況に追い込まれた患者さまやご家族が、東京都千代田区のICVS東京クリニックへ相談にいらっしゃいます。
当院では2008年の開院以来、HITV療法(Hi-Tech Immunotherapy using Tumor-infiltrating DC with Vaccine approach)という独自の免疫細胞療法に特化して取り組んでいます。これは患者さまご自身の樹状細胞を腫瘍内へCTガイド下で直接投与する治療法で、世界2,000名以上の治療実績を積み重ねてまいりました。

理事長 蓮見賢一郎 先生より
「治す」ことを決してあきらめず、これまでの治療の限界を超えて、がんから解放されるために——当院はそのような思いで2008年の開院以来、免疫療法によるがんの縮小や消失を目指してまいりました。肺がんにおいても腺がん・扁平上皮がんともにHITV療法のご相談を承っております。標準治療と並行した形でのご相談も歓迎しています。治療が始まった瞬間から、医師は患者さまのパートナーです。どんな困難な状況に陥っても、最良のガイドとなるべく尽力いたします。まずは患者さまご自身やご家族の方に、お受けになる治療について丁寧にご説明し、ご理解とご納得をいただくことを大切にしています。
HITV療法は全額自己負担の自由診療となります。治療費の総額は治療計画によって異なるため、まずは医療相談(電話・オンライン・対面 税込11,000円)または初診(税込33,000円)にてご状況をお聞かせください。東京都千代田区のホテルニューオータニ内に位置し、東京メトロ「赤坂見附駅」から徒歩4分とアクセスのよい立地です。国内外からの患者さまのご来院を歓迎しております。
肺がん(腺がん・扁平上皮がん)の進行・再発でお悩みの患者さまとご家族へ。どんな困難な状況でも、あなたのパートナーとして丁寧にサポートいたします。まずはお気軽にご相談ください。医療相談(電話・オンライン・対面):税込11,000円 / 初診料:税込33,000円

「バイオマーカー検査を勧められたけれど、何を調べる検査なのかよくわからない」「検査結果が治療にどう関係するのか知りたい」——そんな疑問を抱えている肺がん患者さまやご家族は多くいらっしゃいます。
結論からお伝えすると、肺がんバイオマーカー検査とは、がん細胞の遺伝子変異やタンパク発現を調べることで「どの治療薬が効きやすいか」を事前に判断するための検査です。近年の肺がん治療では、このバイオマーカーの結果によって治療薬の選択が大きく変わります。
主要なバイオマーカーにはEGFR・ALK・ROS1・PD-L1などがあり、検査の種類・費用・所要時間はそれぞれ異なります。この記事では、肺がんバイオマーカー検査の基本から種類・流れ・治療への活かし方まで、できる限りわかりやすく解説します。
肺がんは一つの病気に見えますが、がん細胞レベルで見ると遺伝子の変異パターンや分子的な特徴が患者さまによって大きく異なります。同じ「肺腺がん」であっても、あるAさんにとって有効な薬が、Bさんにはほとんど効かないケースは珍しくありません。
こうした背景から、現代の肺がん治療では「まずバイオマーカーを調べ、その患者さまのがん細胞の特徴に合った治療薬を選ぶ」という流れが標準的になっています。バイオマーカー検査は、治療の方向性を決める重要な「道標」といえます。
バイオマーカーを確認せずに治療を開始した場合、効果が期待しにくい薬を使い続けてしまう可能性があります。特に分子標的薬は特定の遺伝子変異がある場合にのみ高い効果が期待できるため、事前の検査なしでは適切な治療を選べません。
また、検査を後から実施しようとしても、手術や生検で採取した組織の量が不十分な場合、再検査が難しくなることもあります。診断の早い段階でバイオマーカー検査を受けることが、治療の選択肢を広げることにつながります。
バイオマーカー検査が特に重視されるのは、非小細胞肺がん(特に肺腺がん)です。肺腺がんはEGFR変異やALK融合遺伝子などのバイオマーカーが見つかりやすく、それに対応した分子標的薬も複数存在します。一方、小細胞肺がんや扁平上皮がんでも免疫関連のバイオマーカー(PD-L1)の検査は重要です。進行がん・再発がんの場合は特に、バイオマーカー検査が治療の根幹を担います。

現在、肺がんで検査されるバイオマーカーは複数あります。以下に代表的なものをまとめます。
| バイオマーカー名 | 主な対象 | 関連する治療薬 |
|---|---|---|
| EGFR変異 | 非小細胞肺がん(腺がん) | EGFR阻害薬(分子標的薬) |
| ALK融合遺伝子 | 非小細胞肺がん(腺がん) | ALK阻害薬(分子標的薬) |
| ROS1融合遺伝子 | 非小細胞肺がん | ROS1阻害薬(分子標的薬) |
| PD-L1発現 | 非小細胞肺がん全般 | 免疫チェックポイント阻害薬 |
| KRAS変異 | 非小細胞肺がん(腺がん) | KRAS G12C阻害薬など |
| TMB(腫瘍遺伝子変異量) | 各種がん | 免疫チェックポイント阻害薬 |
手術や気管支鏡・CTガイド下生検などでがん組織を採取し、その組織からDNAを抽出して遺伝子変異を調べます。最も多くのバイオマーカーを同時に解析できる方法で、診断精度も高いとされています。採取した組織量によっては検査できる項目が限られる場合があります(個人差があります)。
血液中に放出されたがん由来のDNA断片(circulating tumor DNA:ctDNA)を解析する方法です。体への負担が少なく、繰り返し検査がしやすいというメリットがある一方、組織検査と比べて検出感度に差が生じることがあります。組織が採取しにくい部位のがんや、再発・進行時のモニタリングに活用されるケースもあります(個人差があります)。
「がん遺伝子パネル検査」は100種類以上の遺伝子変異を一度に解析できる検査で、標準治療後に選択肢が限られた場合などに保険適用となることがあります。コンパニオン診断は特定の薬と対になった検査で、その薬の使用前に実施が必要です。2019年より保険適用となったがん遺伝子パネル検査は、専門の医療機関で実施されます。
多くの方が「最初に検査したから、もう調べなくていい」と思いがちですが、これは誤解です。がん細胞は治療を受けながら変化することがあり、再発・進行の段階で新たな遺伝子変異が生じることがあるためです。そのため、治療の節目ごとに再検査が必要になるケースもあります。主治医と相談しながら、適切なタイミングで再評価することが大切です。
肺がんバイオマーカー検査の流れは、大まかに以下のようになります。
肺がんバイオマーカー検査の費用は、検査の種類・保険適用の有無によって大きく異なります。
EGFR・ALK・ROS1などの遺伝子検査は、一定の条件を満たした場合に保険適用となることがあります。一方、自由診療での検査やがん遺伝子パネル検査(保険適用外の場合)は数十万円単位になることもあります。詳しくは担当の主治医または専門医療機関にご確認ください。
また、標準治療に加えて免疫細胞療法などの自由診療を組み合わせる場合は、別途費用が発生します。治療全体の費用感については、事前に十分な説明を受けることが重要です。
【注意】陰性=治療できないではありません
バイオマーカー検査が「陰性」「変異なし」という結果であっても、それは「治療の選択肢がない」という意味ではありません。陰性の場合は分子標的薬の適応がないことを示しますが、化学療法・免疫チェックポイント阻害薬・放射線療法・免疫細胞療法など、別の治療の選択肢が検討されます。主治医と十分に話し合い、総合的な治療計画を立てることが大切です。
EGFR変異やALK融合遺伝子が陽性と判定された場合、それぞれに対応した分子標的薬が第一選択肢として検討されます。分子標的薬はがん細胞の特定の分子を狙い撃ちにする薬で、従来の抗がん剤と比較して特定の患者さまには高い効果が期待できるとされています(個人差があります)。
ただし、分子標的薬を使い続けると耐性が生じて効果が薄れてくることがあります。耐性獲得後の次の治療戦略を事前に考えておくことが、長期的な治療管理において重要です。
PD-L1(プログラム死リガンド1)の発現率が高い場合、免疫チェックポイント阻害薬(ペムブロリズマブなど)の適応が検討されます。これは、がん細胞が免疫細胞の攻撃を回避する仕組みをブロックし、自身の免疫力でがんを攻撃しやすくする薬です。
PD-L1の発現率が50%以上の場合は単独での使用、50%未満の場合は化学療法との併用が検討されることが多いですが、治療方針は担当医との詳細な相談のうえで決定されます(個人差があります)。
分子標的薬や化学療法・放射線療法を行ったにもかかわらず、効果が限られたり再発したりする場合、患者さまやご家族は次の選択肢に迷われることが少なくありません。こうした状況で注目されているのが、がん免疫細胞療法という選択肢です。
免疫細胞療法は患者さま自身の免疫細胞を活用してがんへの攻撃を高める治療法で、標準治療との併用が可能なケースもあります。バイオマーカー検査の結果と照らし合わせながら、患者さま一人ひとりの免疫状態やがんの特性に合わせた治療計画を立てることが重要です。
✅ 免疫細胞療法のメリット
⚠️ 注意・留意点
東京都千代田区に位置するICVS東京クリニックでは、開院以来、免疫療法によるがんの縮小や消失を目指してまいりました。「治す」ことを決してあきらめず、これまでの治療の限界を超えて、がんから解放されるために——そのような思いを胸に、患者さまやご家族の力となり支えになるために尽くしています。

理事長 蓮見賢一郎 先生より
「バイオマーカー検査の結果を受けて、次の治療をどうすべきか悩まれている患者さまやご家族がいらっしゃいます。標準治療の限界を感じたとき、免疫療法という選択肢を知っていただきたいと思っています。治療が始まった瞬間から、医師は患者さまのパートナーです。どんな困難な状況でも、最良のガイドとなるべく尽力いたします。まずは丁寧にご説明し、ご理解とご納得をいただくことを大切にしています。東京都千代田区のクリニックへ、どうぞお気軽にご相談ください。」
バイオマーカー検査後の次のステップに悩まれている方、標準治療に限界を感じている方、ぜひ一度ICVS東京クリニックにご相談ください。医師が丁寧にご説明し、ご納得いただける治療計画をご提案します。

肺がんは、がん細胞の性質によって「小細胞肺がん(SCLC)」と「非小細胞肺がん(NSCLC)」の2種類に大きく分類されます。この分類は治療方針を決める上で最も重要な基準です。
肺がんの診断では組織型診断・病期診断・バイオマーカー診断の3つが行われ、その出発点が「小細胞か非小細胞か」の分類です。
本記事では、2つのタイプの違い・各ステージの治療方針・進行がんへの免疫療法の選択肢まで、患者さんとご家族が知っておくべき情報を解説します。
肺がんには小細胞肺がんと非小細胞肺がんの2種類があることをご存知ですか?それぞれの特徴や治療方針は大きく異なります。当サイトでは、小細胞肺がんと非小細胞肺がんの違いを分かりやすく解説しています。もっと詳しく知りたい方は、ぜひお問い合わせください。
小細胞肺がんは英語で「Small Cell Lung Cancer」、略して「SCLC」と呼ばれます。
非小細胞肺がんは「Non Small Cell Lung Cancer」、略して「NSCLC」と呼ばれ、肺がん全体の約80〜85%を占めます。
非小細胞肺がんのステージはⅠA1期からⅣB期まで細かく分類され、ステージごとに治療方針が異なります。

2つのタイプは増殖速度・転移のしやすさ・治療への反応性の3点で根本的に異なります。治療方針を決める際には、この違いを正確に把握することが不可欠です。
小細胞肺がんの治療は、「限局型(LD-SCLC)」か「進展型(ED-SCLC)」かによって大きく異なります。限局型は放射線療法を併用した化学療法、進展型は全身化学療法と免疫療法が中心です。
限局型とは、がんが片側の胸腔内にとどまっている状態です。
限局型小細胞肺がんに関する新CQが2025年6月に追加されており、治療の選択肢が継続的に更新されています。
進展型とは、がんが片側の胸腔を超えて広がっている状態です。
小細胞肺がんは初回治療への反応性が高い一方、再発率も高く、再発後の治療選択肢が限られることが課題です。

非小細胞肺がんの治療は、ステージ(Ⅰ〜Ⅳ期)と遺伝子変異の有無によって大きく異なります。早期は手術、進行期は薬物療法が中心となります。
がんが肺の一部にとどまっているⅠ・Ⅱ期では、手術によるがんの切除が基本治療です。
ⅢA〜ⅢC期は、がんが縦隔リンパ節や周囲臓器に広がっているものの、遠隔転移はない状態です。
Ⅳ期は脳・骨・肝臓など遠隔臓器への転移がある「進行肺がん」です。手術や放射線療法では全てのがん細胞を取り除けないため、全身に効果のある薬物療法が中心となります。
肺がんの治療方針は小細胞がんと非小細胞がんで異なります。当サイトでは、それぞれの治療法の特徴や選択基準についても詳しく解説しています。ご自身やご家族の治療方針について詳しく聞きたい方は、ぜひお問い合わせください。
非小細胞肺がんでは、遺伝子変異の種類によって使用できる分子標的薬が異なるため、治療前のバイオマーカー検査・遺伝子検査が非常に重要です。
主な検査対象となる遺伝子変異・タンパク発現は以下の通りです。
バイオマーカー検査の結果に基づいてエキスパートパネル(複数の専門家による委員会)が治療方針を検討する体制を整えています。

標準治療(手術・化学療法・放射線療法)だけでは治癒が難しいステージⅣや再発肺がんに対して、免疫療法は重要な選択肢の一つです。
免疫療法には大きく2つの方向性があります。
がん細胞が免疫にかけている「ブレーキ」を解除し、自己の免疫細胞ががんを攻撃できるようにする薬です。
患者自身の免疫細胞を体外で培養・活性化して体内に戻す治療法です。標準治療と組み合わせて行われることが多く、保険適用外の自由診療となります。
ICVS東京クリニックでは、ステージⅣの進行肺がんや再発肺がんを主な対象として、次世代免疫療法「HITV療法」を提供しています。HITV療法は、免疫システムの司令塔である樹状細胞を活用した免疫細胞療法です。
HITV療法は、日本国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていない治療法であり、保険適用外の自由診療となります。治療内容・流れ・想定されるリスクや副作用については、事前に十分な説明を行い、ご理解・ご納得いただいた上で治療を進めています。
肺がんが疑われた場合、画像検査→生検検査→病理検査→バイオマーカー検査の順で診断が進み、その結果をもとに治療方針が決まります。
国立がん研究センター中央病院によると、検査から治療開始までは2週間から1ヶ月程度を要することが多いとされています。
ステージⅣの進行肺がんや再発肺がんで、標準治療の選択肢に限界を感じている方へ。ICVS東京クリニックでは、樹状細胞を活用した次世代免疫療法「HITV療法」について、がん免疫療法専門医が個別に状況を評価し、オーダーメイドの治療計画をご提案します。まずはお気軽にご相談ください。
非小細胞肺がんが肺がん全体の約80〜85%を占め、圧倒的に多いです。小細胞肺がんは約15〜20%です。非小細胞肺がんの中では腺がんが最も多く、肺がん全体の50〜60%を占めます。
小細胞肺がんへの手術は非常にまれです。診断時にすでに転移していることが多く、化学療法・放射線療法が基本治療となります。ごく早期の限局型の一部では手術が検討される場合もあります。
ステージⅣでも薬物療法(分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬・化学療法)による治療が行われます。遺伝子変異の有無によって使用できる薬が異なるため、まず遺伝子検査が重要です。
EGFRはがん細胞の増殖に関わるタンパクで、その遺伝子に変異があると特定の分子標的薬が非常に効果的です。日本人の腺がん患者では約40〜50%に陽性とされ、オシメルチニブなどのEGFR阻害薬が使用されます。
PD-L1発現率が高い場合や、EGFR・ALKなどの遺伝子変異が陰性の進行非小細胞肺がんで使用されます。小細胞肺がんの進展型でも化学療法との併用で使用されます。
樹状細胞ががん細胞の情報を免疫に伝え、キラーT細胞(CTL)を誘導してがんを攻撃する免疫細胞療法です。ICVS東京クリニックでは腫瘍内または腫瘍栄養血管内へCTガイド下で直接投与する独自手法を採用しています。保険適用外の自由診療です。
国立がん研究センター中央病院によると、検査から治療開始まで2週間から1ヶ月程度かかることが多いです。組織型診断・病期診断・バイオマーカー検査を経て治療方針が決まります。
再発のタイミングによって治療法が異なります。初回治療終了から90日以内の再発(難治性)と90日以降の再発(感受性)で使用する薬が変わります。再発後の治療選択肢は限られるため、臨床試験への参加も選択肢の一つです。
はい、腺がんは喫煙歴のない方や女性にも多く発生します。肺がんの中で最も発生頻度が高く、肺がん全体の50〜60%を占めます。EGFR遺伝子変異は非喫煙者の腺がんに多い傾向があります。
ICVS東京クリニックのHITV療法は、標準治療と組み合わせて行われることを想定した自由診療です。患者ごとの治療歴・全身状態・進行度を総合的に評価した上で、オーダーメイドの治療計画を提案しています。
小細胞肺がんと非小細胞肺がんは、増殖速度・転移のしやすさ・治療への反応性が根本的に異なります。非小細胞肺がんは早期なら手術、進行期は遺伝子変異に応じた分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬が選択されます。小細胞肺がんは化学療法・放射線療法が中心です。ステージⅣや再発がんで標準治療の選択肢に限界を感じている場合は、ICVS東京クリニックのHITV療法(免疫細胞療法)など自由診療の選択肢も含めて専門医に相談することを検討してください。
「自分の肺がんは小細胞がんなのか非小細胞がんなのか分からない」「治療方針の選択肢について知りたい」といったお悩みはありませんか?ぜひ専門医に相談して、ご自身に合った治療を選択していきましょう。当サイトでは、肺がん治療に関するご相談をお受けしています。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

本記事は、健康診断で「肺に影がある」と指摘された方に向けて、影の種類・精密検査の流れ・肺がんが確定した場合の治療選択肢までを専門医の視点で解説します。
主要キーワード:肺に影・健康診断 肺がん・胸部レントゲン 異常・精密検査・肺がん検診
最初にすべきことは「精密検査の予約」です。健康診断の胸部X線で影が見つかっても、それだけでは肺がんの確定診断にはなりません。
胸部X線検査の偽陽性率は96.7%とされており(国立がん研究センター)、影の大部分は肺がん以外の所見です。しかし、肺がんは日本のがん死亡数で男女計1位であるため、放置は禁物です。
まずは呼吸器内科または呼吸器外科を受診し、胸部CT検査を受けることが推奨されます。CT検査はX線より格段に精度が高く、小さな病変も検出できます。
健康診断のレントゲンで「肺に影がある」と言われて不安になっていませんか?当サイトでは、肺に影があった場合の肺がんの可能性と、次に受けるべき検査について詳しく解説しています。検査結果について詳しく聞きたい方は、ぜひお問い合わせください。

肺の影の原因は多岐にわたり、肺がん以外の良性疾患も多く含まれます。主な原因を以下に整理します。
所見の種類として、直径3cm以下の丸い影を「結節陰影」、それより大きいものを「腫瘤影」と呼びます。また、肺に水が溜まって白く写る「浸潤陰影」は肺炎で多く見られますが、がん細胞が周囲に炎症を起こしているケースもあります。
悪性か良性かを見極めるうえで最も重要なのは「影の経時的な変化」です。所見に「新出現」や「増大」と記載されている場合は、速やかに精密検査を受けてください。
精密検査は胸部CT検査から始まり、必要に応じて組織生検・PET-CTへと進みます。以下が標準的な流れです。
確定診断は「採取した組織を病理医が顕微鏡で確認し、がん細胞を認めた時点」で初めて成立します。CTで肺がんが疑われても、それだけでは確定診断にはなりません(名古屋市立大学病院呼吸器外科)。
なお、影が小さい場合は生検自体が困難なこともあります。その場合、診断と治療を兼ねた手術を選択するケースも増えています。

国立がん研究センターの2025年度版ガイドラインでは、胸部X線検査が推奨グレードA(40〜79歳、年1回)と位置付けられています。
重喫煙者(喫煙指数600以上)に対しては、胸部X線よりも低線量CT検査のほうが死亡率減少効果が大きいとされています。喫煙歴がある方は、かかりつけ医に相談のうえ低線量CT検診の受診を検討してください。
日本では年間約12万人が肺がんと診断され、年間約7.5万人が肺がんで亡くなっています。がん死亡数の男女計トップという現状が、定期的な検診の重要性を裏付けています。
肺がんの治療は、病期(ステージ)・組織型・全身状態によって大きく異なります。主な治療法を整理します。
特にステージⅣの進行肺がんや再発肺がんでは、標準治療だけでは根治が難しいケースも少なくありません。そのような方に向けて、免疫の力を最大限に引き出す治療に取り組む医療機関も存在します。
HITV療法は、免疫システムの司令塔である「樹状細胞」を活用した次世代免疫細胞療法です。ICVS東京クリニックが提供しています。
この治療の最大の特徴は、CTガイド下で腫瘍内または腫瘍に栄養を与える主要血管内へ、樹状細胞を直接投与する独自の手法にあります。樹状細胞ががん細胞の情報を高精度に免疫系へ伝達することで、CTL(キラーT細胞)が誘導され、体内を巡って肺がん細胞を攻撃・排除することを目指します。
肺がんは画像では確認できない微細ながん細胞が血液中を移動し、転移や再発につながるケースがあります。HITV療法では腫瘍を免疫細胞の生産拠点へと変える「腫瘍のワクチン化」を促し、血液中の微細ながん細胞に対しても免疫が作用することを目指します。
治療内容・流れ・想定されるリスクや副作用については、事前に十分な説明を受け、ご理解・ご納得のうえで治療を進める体制が整えられています。
肺に影があった場合、次に行われる主な検査はCTや気管支鏡検査です。当サイトでは、各検査の目的や方法についてもご説明しています。ご自身の検査結果について詳しく聞きたい方は、お問い合わせフォームをご利用ください。

肺がんの最大のリスク因子は喫煙です。ただし、近年は非喫煙者・女性の肺がん患者も増加しており、喫煙者だけの病気ではなくなっています。
主なリスク因子を以下に示します。
予防の基本は禁煙です。喫煙指数(1日平均喫煙本数×喫煙年数)が600以上の重喫煙者は、低線量CT検診を年1回受けることが国立がん研究センターの2025年度版ガイドラインで推奨グレードAとされています。
また、肺がん全体の5〜6割を占める「腺がん」は胸部X線やCTで発見されやすく、定期的な検診での早期発見が予後改善につながります(中外製薬「おしえて肺がんのコト」掲載情報)。
「要精検」の指示が出たら、呼吸器内科・呼吸器外科・放射線科を標榜する医療機関を受診してください。
受診先の選び方のポイントを以下に整理します。
健康診断の結果報告書に「結節陰影」「浸潤陰影」「新出現」「増大」などの記載がある場合は、2〜4週間以内を目安に受診することが望ましいです。
精密検査の結果、治療が必要ない良性疾患であることも多くあります。しかし、万が一肺がんであった場合でも、早期発見・早期治療が予後を大きく左右します。「念のため受診する」という姿勢が、命を守ることにつながります。
ステージⅣの進行肺がんや再発肺がんで、標準治療に加えて新たな選択肢をお探しの方は、ICVS東京クリニックにご相談ください。樹状細胞を活用した次世代免疫細胞療法「HITV療法」について、専門医が丁寧にご説明します。治療内容・リスク・費用については事前に十分な説明を行い、ご納得いただいたうえで治療を進めています。
肺に影が見つかっても、肺がんである確率は低く、多くは良性疾患です。胸部X線の偽陽性率は96.7%とされており(国立がん研究センター)、肺炎・結核・良性腫瘍なども影として写ります。ただし確認のため精密検査を受けることが重要です。
呼吸器内科・呼吸器外科・放射線科を標榜する医療機関を受診してください。がん診療連携拠点病院では多職種チームによる包括的な診断が受けられます。健診結果に「要精検」とあれば2〜4週間以内の受診が目安です。
胸部CT検査はX線より格段に精度が高く、小さな病変も検出できます。X線は1枚の平面画像ですが、CTは断層画像を数十枚撮影するため、影の形・大きさ・位置を詳細に把握できます。肺がんが疑われる場合はCTが必須です。
喫煙指数(1日平均喫煙本数×喫煙年数)が600以上の重喫煙者(50〜74歳)には、低線量CT検診が推奨グレードAとされています(国立がん研究センター2025年度版ガイドライン)。かかりつけ医に相談のうえ受診を検討してください。
ステージⅣでも手術・化学療法・放射線治療・免疫療法など複数の選択肢があります。標準治療が困難な場合でも、免疫細胞療法(HITV療法など)を提供する専門クリニックへの相談が可能です。
HITV療法は樹状細胞を活用した免疫細胞療法で、CTガイド下で腫瘍内または腫瘍栄養血管内へ樹状細胞を直接投与します。誘導されたキラーT細胞が肺がん細胞を攻撃することを目指します。保険適用外の自由診療です。
胸部X線では直径1cm以上の影から検出可能なことが多いですが、CTでは数mmの小さな結節も発見できます。早期発見のためには定期的なCT検査が有効です。
「結節陰影」は直径3cm以下の丸い影を指し、肺がんの可能性もありますが良性疾患も多くあります。「新出現」「増大」の記載がある場合は特に速やかに呼吸器内科を受診してください。
はい。肺がんは初期段階では自覚症状がほとんどなく、健康診断で偶然発見されるケースも多くあります。症状が出た時点では進行していることも多いため、定期的な検診が重要です。
腺がんは肺がん全体の5〜6割を占める最も多い組織型です。胸部X線やCTで発見されやすく、非喫煙者・女性にも多く見られます。定期的な検診での早期発見が予後改善につながります。
健康診断で肺に影が見つかったら、まず呼吸器内科・呼吸器外科を受診し、胸部CT検査による精密検査を受けてください。多くは良性疾患ですが、肺がんは日本のがん死亡数トップであるため放置は禁物です。肺がんと診断された場合はステージに応じた標準治療を選択し、ステージⅣ・再発例では免疫細胞療法など新たな選択肢も視野に入れて専門医に相談することを推奨します。
「肺に影があると言われたけれど、どのくらい心配なのか分からない」「次はどんな検査が必要になるのか不安」といったお悩みはありませんか?少しでも気になることがあれば、一人で抱え込まずにぜひ専門医に相談してみてください。当サイトでは、肺の検査結果に関するご相談をお受けしています。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

「手術・抗がん剤・放射線と、できる治療はすべてやった。でも、まだあきらめたくない」——そう思っておられる患者さまや、ご家族の方は少なくありません。肺がんの標準治療が一段落した後、副作用の少ない免疫細胞療法という選択肢を検討される方が増えています。
このページでは、肺がんの標準治療終了後にどのような治療の選択肢があるのか、免疫細胞療法とはどのような仕組みなのか、そして副作用についてどう考えればよいかを、できるだけわかりやすくお伝えします。
肺がんの治療は、外科手術・化学療法(抗がん剤)・放射線療法・分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬など、近年ますます多様化してきました。しかし、ステージIVの進行肺がんや、いったん寛解してから再発した肺がんでは、標準治療の選択肢が尽きてしまうケースも起こります。
担当医から「これ以上できる標準治療がない」と告げられたとき、患者さまやご家族が感じる絶望感は言葉では言い表せません。同時に「何か別の方法はないか」「免疫療法というものを試してみたい」という気持ちが生まれるのも、ごく自然なことです。
一方で、「免疫療法と聞いても、何がどう違うのか分からない」「副作用は大丈夫なのか」「怪しくないのか」という不安を抱えておられる方も多くいらっしゃいます。情報が多すぎてかえって混乱してしまう、という声もよく聞かれます。
大切なのは、焦らず正確な情報を集めることです。このページがその一助になれば幸いです。
標準治療とは、現時点で科学的根拠(エビデンス)が最も蓄積されており、保険診療として広く用いられている治療法です。手術・化学療法・放射線・分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬(オプジーボ、キイトルーダなど)が代表例です。
一方、免疫細胞療法は患者さまご自身の血液や細胞を使って免疫系を強化・活性化し、がんへ働きかけることを目的とした治療です。保険適用外(自由診療)となりますが、身体への負担を抑えながら治療を続けたいと考える方の選択肢として注目されています。
免疫細胞療法が「副作用が少ない」と表現されることがありますが、これは正確にはどういう意味でしょうか。化学療法や免疫チェックポイント阻害薬などは、正常な細胞やほかの臓器にも作用してしまうことがあります。それに対して、自己細胞を利用した免疫細胞療法は、もともと患者さまの身体の中にある免疫の仕組みを利用するため、外来物質を投与するわけではありません。ただし、すべての方に副作用が生じないというわけではなく、個人差があります。治療に際しては必ず担当医と十分に話し合うことが大切です。

免疫細胞療法にはいくつかの種類があります。それぞれの仕組みを理解しておくと、治療の選択肢を考えやすくなります。以下のポイントボックスで整理してみましょう。
免疫細胞療法は、患者さまの血液や組織から免疫細胞を採取し、体外で培養・活性化したうえで再び体内に戻す治療法です。外から化学物質を投与するのではなく、もともと体内にある免疫の力を引き出すアプローチのため、全身性の重篤な副作用が生じにくいと考えられています(個人差があります)。
オプジーボ・キイトルーダに代表される免疫チェックポイント阻害薬は、免疫のブレーキを外すことでがん細胞への攻撃を強める薬剤です。効果が期待できる一方、免疫が過剰になることで間質性肺炎・大腸炎・内分泌障害など、いわゆる「免疫関連有害事象(irAE)」が生じる場合があります。一方、自己細胞由来の免疫細胞療法では、免疫系を外から強制的に操作するのではなく、患者さま自身の細胞を使うため、全身性の過剰反応が起こりにくいとされています(ただし個人差があります)。
樹状細胞は、免疫システムの中でも「指揮官」的な役割を担う細胞です。がんの情報をほかの免疫細胞に伝え、がんを攻撃するよう指示を出します。この樹状細胞を体外で培養・活性化してがんに関する情報を覚えさせ、体内に戻すのが樹状細胞療法です。ICVS東京クリニックのHITV療法では、この樹状細胞を腫瘍内に直接投与するという独自の手法を採用しています。
免疫細胞療法について、「自然な治療だから全員に効く」「副作用が全くない」という誤解が生じることがあります。しかし、これは正確ではありません。どのような治療であっても、効果には個人差があり、また一定の注意が必要な場面があります。
免疫細胞療法が適しているかどうかは、患者さまの病状・がんの種類・ステージ・これまでの治療歴・全身状態などを総合的に判断して決まります。まずは専門医に相談し、自分の状態に合った治療かどうかを確認することがもっとも大切なステップです。
免疫細胞療法は、標準治療が終了した後だけでなく、標準治療と並行して行う(併用)ケースも考えられます。ただし、現在受けている標準治療との相互作用や、身体への負荷など、注意が必要な点もあります。ICVS東京クリニックでは、患者さまのかかりつけ医や主治医との連携を大切にしながら、個別の治療計画を立てるスタンスをとっています。まずはご相談ください。
ICVS東京クリニック(東京都千代田区)が特化して提供しているのが「HITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)」です。樹状細胞をがんの病変部位(腫瘍内)に直接投与することで、免疫応答をより直接的に引き起こすことを目指した治療法です。
HITV療法の特長
治療前に確認したいこと

HITV療法では、CT(コンピュータ断層撮影)の画像をリアルタイムに確認しながら、樹状細胞を腫瘍の病巣に直接投与します。腫瘍の位置を正確に把握したうえで投与できるため、狙った部位へのアプローチが可能です。肺がんのような胸部のがんでも、画像誘導によって精度の高い投与が期待できます(個人差があります)。
ICVS東京クリニックは、院内にGMP(医薬品製造品質管理基準)準拠の細胞培養加工施設(CPC)を完備しています。患者さまから採取した細胞を安全・高品質な環境で培養・加工できることは、治療の信頼性を支える重要な要素です。再生医療等安全性確保法に基づく特定細胞加工施設の許可(施設番号FC3150408)も取得しており、法規制に準拠した体制で運営されています。
【ご注意】HITV療法は自由診療(保険適用外)となります。治療費は患者さまの病状・治療計画によって異なるため、事前に担当医と十分にご確認ください。また、本治療によって得られる効果には個人差があります。すべての方に同等の効果が期待できるものではありません。
「一度話を聞いてみたい」と思っても、どこから始めればよいか分からない方も多いでしょう。ICVS東京クリニックへの相談・受診の流れをご紹介します。
まずはお気軽に来院・お問い合わせください。初診時の事前相談は予約不要・無料で受け付けています。病状・これまでの治療歴・疑問点などをお伝えいただくだけで構いません。国内のみならず、台湾・中国・マレーシア・オーストラリア・ロシアなど海外からの患者さまの相談にも対応しています(海外患者向け予備診断費:22,000円 税込)。
詳細な医療相談は予約制で行います。現在の検査データ・画像(CTやPETなど)をお持ちいただけると、より具体的なアドバイスが可能です。相談費用については問い合わせ時にご確認ください。HITV療法が適応となるかどうかの判断は、この段階で医師が丁寧にご説明します。
HITV療法を受けることが決まったら、患者さまの状態に合わせた個別の治療計画を作成します。治療費は事前に医師と確認・合意のうえで決定します。治療に関する疑問・不安はこの段階でもご相談ください。
HITV療法の流れは、①血液(または腫瘍組織)の採取 → ②院内CPCでの樹状細胞培養・加工(数週間程度) → ③CTガイド下による腫瘍内投与、という順序で進みます。治療期間・回数は患者さまの病状によって異なるため、必ず担当医にご確認ください(個人差があります)。
ICVS東京クリニックでは、進行・再発肺がんの患者さまだけでなく、将来の再発予防を希望される方のご相談にも応じています。標準治療を終えた後の「次の一手」として、免疫細胞療法を検討したい方はぜひお気軽にご連絡ください。
東京都千代田区に位置するICVS東京クリニック(医療法人社団ICVS)は、2008年の開院以来、一貫してHITV療法に特化してきたクリニックです。世界2,000名以上の治療実績を持ち、国内外の患者さまから相談を受けています。
蓮見賢一郎(理事長・外科・腫瘍免疫専門)より
「治す」ことをあきらめず、これまでの治療の限界を超えてがんと向き合うために——そのお手伝いをするのが私たちの使命だと考えています。HITV療法は、患者さまご自身の細胞を活かして免疫の力を引き出す治療法です。全身に化学物質を投与するわけではなく、自己細胞由来であることが、全身性の重篤な副作用が少ないとされる大きな理由のひとつです(個人差があります)。2,000例以上の治療経験を積み重ねてきたからこそ、患者さまひとりひとりの状態に合わせた丁寧な治療計画を立てることができます。標準治療が終わった後でも、あきらめないでください。まずは一度、ご相談ください。

この記事のまとめ
ICVS東京クリニックでは、初診時の事前相談を無料・予約不要で承っています。標準治療が終わった後も、患者さまの「もっと良くなりたい」という気持ちに、専門医が丁寧に向き合います。東京都千代田区・赤坂見附駅より徒歩約4分。平日9:00〜17:00受付。
【所在地】〒102-8578 東京都千代田区紀尾井町4-1 ホテルニューオータニ 新紀尾井町ビル4F / 東京メトロ丸ノ内線・銀座線「赤坂見附駅」徒歩約4分・南北線「永田町駅」徒歩約7分・有楽町線「麹町駅」徒歩約7分 / 診療時間:平日 9:00〜17:00(土日祝休診)【本記事は医療情報の提供を目的としており、特定の治療効果を保証するものではありません。治療の適否については必ず専門医にご相談ください。】

「免疫細胞療法に興味はあるけれど、本当に腫瘍に届いているのか不安…」「肺の奥深くにある病変にも対応できるのか知りたい」——そのような疑問をお持ちの患者さまやご家族は、とても多くいらっしゃいます。
ICVS東京クリニックが取り組むHITV療法は、樹状細胞を腫瘍の内部に直接投与する免疫細胞療法です。その投与精度を支えているのが、CTガイド下という画像誘導技術と、外科専門医による実施体制です。
この記事では、CTガイド下免疫細胞療法が「なぜ精度と治療効果に直結するのか」を、治療の仕組みから実施体制まで丁寧に解説します。
ステージIVや再発の肺がんと診断された患者さまの多くが、標準治療に加えてなんらかの免疫療法を検討されます。しかし、「点滴で投与する免疫細胞は、本当に肺の腫瘍まで届いているのだろうか」という疑問は、非常に自然な感覚です。
静脈点滴による全身投与では、投与した免疫細胞が腫瘍局所に集積するかどうかは保証されていません。血流によって全身を循環するため、実際に腫瘍内でどれだけ機能しているか確認しにくいのが現実です。
こうした「届いているかわからない」という不安は、治療に前向きになれない原因のひとつでもあります。だからこそ、投与の方法・精度・実施体制が重要なのです。
肺は胸腔の奥に位置し、肋骨や筋肉に囲まれています。肺の内部にある腫瘍は、表面から直接触れることができないため、外から正確に針を刺して投与を行うには高度な画像誘導技術が欠かせません。
しかも、肺は呼吸に伴って動く臓器です。投与のタイミングや針の角度をわずかにでも誤ると、目的の腫瘍ではなく正常組織に針が当たるリスクがあります。このような解剖学的な難しさが、肺がん患者さまの腫瘍内投与に慎重な検討を要する理由です。

「免疫細胞療法といえばすべて点滴で行うもの」という誤解が広く見られます。実際には、投与経路(全身投与か局所投与か)・使用する細胞の種類(樹状細胞・NK細胞・T細胞など)・培養方法によって、免疫療法のアプローチは大きく異なります。
ICVS東京クリニックのHITV療法は、腫瘍の内部へ直接投与する「腫瘍内注射」を基本としており、全身点滴型とは仕組みが根本的に異なります。この違いを理解することが、治療を選ぶうえでとても大切です。
HITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)は、患者さま自身の血液から採取した単球を培養・活性化させて樹状細胞を作製し、その樹状細胞を腫瘍の内部に直接注射する免疫細胞療法です。
樹状細胞は免疫系の「司令塔」とも呼ばれ、がん細胞の特徴(抗原情報)をTリンパ球に伝え、がんを攻撃するよう指令を出す役割を担います。腫瘍の内部に直接投与することで、樹状細胞ががん抗原をより効率的に取り込み、免疫応答を活性化させることが期待できます(個人差があります)。
腫瘍はがん細胞が密集した環境です。腫瘍内部には、がん特有の抗原が豊富に存在しています。樹状細胞をその場所に送り込むことで、がん抗原の認識と提示が効率的に行われ、全身の免疫細胞がそのがんを「標的」として学習しやすくなると考えられています。局所に届けることで、免疫反応が引き起こされることが期待されます(個人差があります)。
CT(コンピュータ断層撮影)によってリアルタイムに断面画像を確認しながら、投与針を腫瘍の正確な位置へ誘導する手技です。肺のように深部にある臓器や、呼吸とともに動く部位に対しても、針先の位置を画像で確認しながら進めることで、目的の腫瘍内に確実に針を誘導することが可能になります。この技術は肺生検やドレナージ処置など、外科領域では広く使われている標準的な画像誘導手技です。
どれほど高品質な樹状細胞を培養しても、投与先が腫瘍の外れた場所であれば、期待される免疫反応は起きにくくなります。精度の高い投与によって、樹状細胞を正確に腫瘍内に届けること——これが治療効果に直結するとICVS東京クリニックは考えています。投与精度へのこだわりは、HITV療法の中核を成す要素のひとつです(個人差があります)。

CTガイド下腫瘍内投与のポイント
静脈点滴(全身)投与の特徴と留意点
ICVS東京クリニックでは、CTガイド下での腫瘍内投与を外科専門医である蓮見賢一郎理事長が直接担当しています。CTガイド下手技は、画像の読み取り・針の挿入角度・呼吸状態への対応など、外科的知識と経験が求められる手技です。
腫瘍免疫専門の外科医が自ら投与を行うことで、治療の精度と安全性を高い水準で維持することが可能になります。単に「免疫細胞を投与する」だけでなく、「どこに・どのように届けるか」を医師が責任をもって実施する体制が、ICVS東京クリニックの大きな特徴のひとつです。
HITV療法の治療プロセスは、大きく5つのステップで進みます。患者さま一人ひとりの状態に合わせた個別治療計画を立てたうえで実施されます。
まず医師との医療相談を行います(要予約)。現在の治療状況・画像データ・血液検査結果などをもとに、HITV療法が適応できるかを確認します。海外からの患者さまには予備診断(22,000円・税込)を提供しています。東京都千代田区にお越しが難しい場合も、まずはオンライン相談からご相談ください。
患者さまの血液を採取し、その中から単球(樹状細胞の前駆細胞)を分離します。自分自身の細胞を使うため、拒絶反応のリスクを最小限に抑えながら治療を進められます。
採取した単球を、院内に設置されたGMP基準準拠のCPC(細胞培養加工施設)で樹状細胞へと培養・活性化します。院内にCPCを完備しているため、外部委託によるリスクを排除し、品質管理を一貫して自院で行えます。この施設は再生医療等安全性確保法に基づく特定細胞加工施設許可(施設番号:FC3150408)を取得しています。
外科専門医がCT画像を確認しながら、投与針を腫瘍の内部に誘導し、樹状細胞を直接注入します。肺がんのように深部に位置する病変に対しても、画像誘導によって針先の位置を確認しながら進めるため、投与精度を維持することが可能です。個々の腫瘍サイズ・位置・呼吸状態を考慮した投与計画を医師が立案します。
投与後は定期的に経過を確認し、治療の反応や患者さまの状態に応じて追加投与や治療計画の見直しを行います。治療は個人差が大きいため、担当医が患者さまのパートナーとして継続的に関わります。
「自分(または家族)の肺がんにHITV療法は適応できるか?」「現在の治療と組み合わせることはできるか?」など、どんな疑問もまずはお気軽にご相談ください。初診時の事前相談は予約不要・無料でお受けしています。
ICVS東京クリニックのHITV療法は、主に以下のような患者さまのご相談を受け付けています。
ただし、全ての方がHITV療法の対象になるわけではありません。まずは医師との相談を通じて、個別の状態・治療歴・画像データを確認したうえで、適応の有無をご説明します。

⚠ ご相談前にご確認ください
⚕ 蓮見賢一郎(理事長・外科・腫瘍免疫専門) / ICVS東京クリニック
「治す」ことを決してあきらめず、これまでの治療の限界を超えて、がんから解放されるために——私たちはその一心でHITV療法に取り組んでいます。
CTガイド下での腫瘍内投与にこだわるのは、「どこに届けるか」が治療の質に直結すると考えているからです。免疫細胞をただ体内に入れるだけでなく、腫瘍という「戦場」に直接送り込む——その精度が、患者さまの免疫力を最大限に引き出すための鍵だと信じています。
治療が始まった瞬間から、私は患者さまのパートナーです。どんな困難な状況に陥っても、最良のガイドとなるべく尽力いたします。東京都千代田区のクリニックで、皆さまのご相談を心よりお待ちしております。

| 診療内容 | 費用 | 備考 |
|---|---|---|
| 初診時事前相談 | 無料 | 予約不要 |
| 医療相談 | 要問合せ | 要予約 |
| 予備診断費(海外患者向け) | 22,000円(税込) | 来院前の事前診断 |
| HITV療法一式 | 個別治療計画により要相談 | 自由診療・保険適用外 |
※ HITV療法の治療費は、患者さまの状態・治療回数・個別計画により異なります。事前に医師と相談・合意のうえで決定されます。詳しくはお問い合わせください。
【診療時間】 平日 9:00〜17:00(土日祝休診)/ 完全予約制
【所在地】 〒102-8578 東京都千代田区紀尾井町4-1 ホテルニューオータニ 新紀尾井町ビル4F
【アクセス】
紀尾井町通り沿い、カフェAUX BACCHANALESの左隣が新紀尾井町ビルのエントランスです。東京都千代田区の落ち着いた環境のビル4階にございます。

「息が吸えない」という感覚は、肺がん患者さんにとって最も切実な苦痛のひとつです。
呼吸困難は、単なる身体的な症状にとどまらず、不安や恐怖と深く結びついています。夜中に突然息苦しくなって目が覚めた、という経験をお持ちの患者さんも少なくありません。そのとき、そばにいるご家族がどれほど心を痛めるか……私はこれまで多くの現場でその場面を目にしてきました。
本記事では、肺がんによる呼吸困難の原因から、医療現場で実践されている具体的な対処法、そして緩和ケアの基本的な考え方まで、患者さんとご家族に役立つ情報をお伝えします。
呼吸の苦しさは、適切な知識とケアによって、必ず和らげることができます。
呼吸の苦しさが気になる方へ
東京都千代田で肺がんの症状緩和について相談したい方は、医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。
息苦しさへの対処法や日常生活での工夫についても確認できます。
まず、なぜ肺がんで呼吸が苦しくなるのかを整理しておきましょう。
呼吸困難の原因は、肺がんそのものによるものだけではありません。治療の影響、合併症、さらには心理的な要因まで、複数の原因が重なり合って生じることが多いのです。

肺がんが進行すると、以下のような状態が呼吸を妨げます。
肺がんの患者さんに限ると、呼吸困難や息切れを感じる割合は75〜87%と報告されています。
抗がん剤治療や放射線治療も、呼吸困難の原因となることがあります。
放射線治療後に起こる「放射線肺臓炎」は、治療中から終了後6ヵ月以内に発症することが多いとされています。また、抗がん剤による薬剤性肺障害(間質性肺炎など)も、呼吸機能に影響を与えます。手術で肺の一部を切除した場合は、肺容積の減少によって息切れを感じやすくなります。
不安や恐怖、抑うつ状態は、呼吸困難を悪化させます。
「息が苦しい→不安になる→さらに苦しくなる」という悪循環が生じやすいのです。個人が感じる「苦しさ」と、血液中の酸素濃度などの検査値は必ずしも一致しません。主観的な苦しさを丁寧に評価することが、適切なケアの第一歩です。
症状を和らげるためのアプローチは、「原因を治す治療」と「症状を緩和する治療」の2つに大きく分けられます。

まず担当医は、呼吸困難の原因を特定することに努めます。
パルスオキシメータで血中酸素濃度を確認し、聴診や胸部X線検査で呼吸不全の状態を評価します。胸水が原因であれば排液処置を、肺炎が原因であれば抗菌薬治療を行います。原因に直接アプローチすることで、症状が大きく改善するケースも少なくありません。
必要な酸素が不足している場合、酸素吸入療法が併用されます。
機器を自宅に設置して使用することも可能です。酸素ボンベや携帯型の酸素濃縮装置を携行すれば、散歩などの外出も可能になります。生活の質(QOL)を維持しながら、在宅での療養を続けることができます。
症状を緩和する薬剤として、主に以下が使われます。
必要な薬の量には個人差があります。担当医と相談しながら、少しずつ調整していくことが大切です。
医療的なサポートと並行して、ご自身でできることも数多くあります。
「自分には何もできない」と感じてしまう患者さんも多いのですが、日常の小さな工夫が、呼吸の苦しさを確実に和らげます。

深呼吸や腹式呼吸は、呼吸困難の緩和に役立ちます。
口をすぼめてゆっくり息を吐く「口すぼめ呼吸」は、気道内の圧力を保ち、呼吸を安定させる効果があります。ストレッチや軽い体操も、呼吸筋の緊張をほぐすのに有効です。焦らず、ゆっくりと自分のペースで行うことが大切です。
室内環境を整えるだけで、呼吸が楽になることがあります。
「扇風機で顔に風を当てるだけで、こんなに楽になるとは思わなかった」と話してくださった患者さんがいました。シンプルな工夫が、大きな変化をもたらすことがあります。
不安や緊張は、呼吸困難を悪化させます。
好きな音楽を聴く、好きな香りを楽しむ、信頼できる人と話す……そういった時間が、心と体の緊張をほぐします。十分な睡眠を確保することも、呼吸機能の回復に欠かせません。
症状緩和について相談したい方へ
肺がんによる呼吸の苦しさについて相談したい方は、医療法人社団ICVS東京クリニックまでご相談ください。
無理のない生活を続けるための工夫や対応方法をご案内しています。
「緩和ケアは終末期のもの」という誤解が、いまだに根強く残っています。
しかし、現在の医療の考え方は大きく変わっています。

進行非小細胞肺がん患者151人を対象としたランダム化比較試験では、診断早期(診断から8週間以内)に緩和ケア専門医と専門看護師からなるチームが関わることで、12週後のQOLと抑うつが対照群と比較して有意に良好であり、全生存期間(OS)も延長していたことが示されました。
欧州臨床腫瘍学会(ESMO)の進行非小細胞肺がんに対する臨床ガイドラインでは、「早期からの専門的な緩和ケアは標準的な腫瘍学的ケアと併用される」ことが推奨されています。
緩和ケアチームが行うのは、症状の緩和だけではありません。
患者さんご自身がストレスにどう対処するか(コーピング)の支援、病状や生命予後についての理解を深めるサポート、そして担当医との率直なコミュニケーションを促すことも、緩和ケアの重要な役割です。早期からの緩和ケアは、苦痛症状の緩和と適切な治療選択の両方に好影響を与えます。
何を優先して、どのように過ごしたいか。
この問いは、患者さんだけで抱えるものではありません。家族や医療者と話し合っておくことで、いざというときに適切な対応ができます。「もっと早く話し合っておけばよかった」という後悔を、できるだけ少なくするために、早い段階から対話を始めることをお勧めします。
標準治療の限界に直面したとき、それが終わりではありません。
ステージⅣの進行肺がんや再発肺がんでは、手術・抗がん剤・放射線治療といった標準治療を行っても、「これ以上できる治療がない」と告げられることがあります。そのような状況にある患者さんやご家族にとって、次の選択肢を知ることは非常に重要です。

近年、がん治療において「免疫療法」への注目が高まっています。
ICVS東京クリニックでは、ステージⅣの進行がんや再発がんの患者さんに対して、次世代免疫療法である「HITV療法」を提供しています。この療法は、従来の標準治療では治癒が難しいとされる肺がんに対して、「がんの消失」を目指すものです。
HITV療法の中心となるのは、免疫システムの司令塔である「樹状細胞」です。
樹状細胞は、免疫系に「どのがん細胞を攻撃すべきか」という情報を伝える役割を担っています。HITV療法では、この樹状細胞を肺がんの腫瘍内、または腫瘍に栄養を供給する血管内にCTガイド下で直接投与します。これにより、CTL(キラーT細胞)が活性化され、肺がん細胞を効率的に攻撃することが期待されます。
また、腫瘍そのものを「免疫が働くきっかけ(ワクチン)」のような状態に導く「腫瘍のワクチン化」により、画像では確認できない微細ながん細胞に対しても免疫が作用することを目指しています。転移や再発を見据えた治療方針が、HITV療法の大きな特徴のひとつです。
肺がんの状態は、患者さんごとに大きく異なります。
ICVS東京クリニックでは、PET-CTや血液検査などの情報をもとに事前診断を行い、患者さん一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療計画を提案しています。がん免疫療法に長年携わってきた専門医を中心に、医師・細胞培養技術者・スタッフが連携し、安全性と治療精度を重視した体制を整えています。
治療そのものだけでなく、患者さんやご家族のお気持ち、生活の質(QOL)にも配慮しながら進めていきます。
HITV療法は、日本国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていない治療法であり、保険適用外の自由診療となります。
そのため、治療内容・流れ・想定されるリスクや副作用については、事前に十分な説明を行い、患者さんのご理解・ご納得のうえで治療を進めています。「未承認」という言葉に戸惑いを感じる方もいらっしゃいますが、治療前の丁寧な説明と対話を何より大切にしています。詳細については、公式サイトまたは医療相談にてご確認ください。

肺がんによる呼吸困難は、多くの患者さんが経験する深刻な症状です。
しかし、その原因を正確に把握し、医療的な対処と日常のセルフケアを組み合わせることで、苦しさを和らげることは十分に可能です。酸素療法、薬物療法、呼吸法の工夫、環境の整備……それぞれの手段を上手に組み合わせることが、QOLの維持につながります。
そして、緩和ケアは「あきらめ」ではありません。
治すことをあきらめない。その姿勢こそが、患者さんとご家族の力になります。
標準治療の限界を感じている方にとっても、免疫療法という新たな選択肢が存在します。ICVS東京クリニックでは、「もう治療がない」と感じている方に対しても、がんの消失を目指すHITV療法を軸に、患者さんの立場に寄り添いながら治療の可能性を一緒に考えていきます。
まずは医療相談・事前診断からご相談いただけます。一人で抱え込まず、専門チームにお声がけください。
▼ ICVS東京クリニック 肺がん治療のご相談はこちら
肺がんに対する免疫療法(HITV療法)について、詳しくはICVS東京クリニックの公式サイトをご確認ください。
医療相談・事前診断のお申し込みも受け付けています。
息苦しさへの対応を相談したい方へ
肺がんによる症状緩和について相談したい方は、医療法人社団ICVS東京クリニックをご利用ください。
生活状況や不安に合わせて、無理のない対処法を一緒に整理しています。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

「もう2週間以上、咳が止まらない…」
そう感じながらも、「風邪が長引いているだけだろう」と受診を先延ばしにしていませんか?
実は、長引く咳は肺がんの初期症状として現れることがあります。肺がんは、自覚症状が出にくい病気です。症状が現れたときには、すでに進行しているケースも少なくありません。国立がん研究センター中央病院のデータによれば、初診時に約4割の肺がん患者さんがステージⅣと診断されているのが現状です。だからこそ、「咳」というサインを軽視しないことが、命を守ることに直結します。
この記事では、長引く咳をどう判断すべきか、肺がんと風邪・気管支炎との違いを見極める6つのポイントを、医療ガイドラインに基づいてわかりやすく解説します。
咳が続いていて不安な方へ
東京都千代田で長引く咳や肺の症状について相談したい方は、医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。
「様子を見るべきか迷っている」という段階でも相談しやすい体制を整えています。

咳は、体の防御反応です。
異物や細菌・ウイルスを気道から排除しようとする、ごく自然な生理的反応です。風邪による咳であれば、発熱や喉の痛みが先に治まり、咳も徐々に軽くなっていくのが一般的です。通常、1〜2週間程度で改善に向かいます。
しかし、2〜3週間以上続く咳は、注意が必要とされています。
なぜなら、これほど長く続く咳は、単なる風邪ではなく、気管支炎・喘息・肺炎・結核、そして肺がんといった、より深刻な疾患が背景にある可能性があるからです。「そのうち治る」という思い込みが、発見の遅れにつながることがあります。
特に喫煙歴がある方、50代以上の方は、長引く咳を「年齢のせい」「タバコのせい」で片付けず、一度専門医に相談することをお勧めします。
まず確認すべきは、期間です。
風邪による咳は、多くの場合1〜2週間以内に改善します。一方、肺がんによる咳は、なかなか治らず、徐々に回数が増えてくる傾向があります。夜間や早朝に強く出るという特徴が見られることもあります。「2週間以上続いている」という事実だけで、受診を検討する十分な理由になります。
これは、見逃してはいけないサインです。
痰の中に赤い血が混じる、あるいは茶色っぽい血の塊が出ることがあります。少量で一度きりであっても、「血が混じった」という事実そのものが重要です。肺がんでは、腫瘍が気道の粘膜を刺激・損傷することで出血が起こることがあります。感染症や気管支炎でも血痰が出ることはありますが、咳が長期間続いている場合や喫煙歴がある場合は、早めに医療機関を受診し、画像検査で原因を確認することが大切です。
「薬を飲んでも、全然効かない…」
そう感じたことはありませんか? 肺がんによる咳は、気道の炎症ではなく腫瘍そのものが刺激となって起こるため、一般的な咳止めでは十分に抑えられないことがあります。処方された薬で一時的に良くなっても、またすぐ再発するというパターンも注意が必要です。「効かない」と感じた時点で、検査を検討することが重要です。

咳だけでなく、以下のような症状が重なっている場合は、より注意が必要です。
これらは、肺がんが進行することで現れやすい症状です。複数の症状が重なっている場合は、早急な受診が求められます。
喫煙は、肺がんの最大のリスク因子です。
喫煙者は非喫煙者と比べて、男性で4.4倍、女性では2.8倍肺がんになりやすいとされています。喫煙を始めた年齢が若く、喫煙量が多いほどリスクは高まります。また、受動喫煙も肺がんになる危険性を2〜3割程度高めるとされています。
ただし、肺がんは喫煙者だけの病気ではありません。大気汚染・職業上の粉じん・化学物質なども発症リスクに関与します。家族に肺がんの方がいる場合も、体質や遺伝的背景が関与することがあります。「タバコを吸わないから大丈夫」という思い込みは禁物です。
肺がんは、症状がないまま進行することがあります。
胸部X線検査やCT検査を受けた際に、自覚症状が乏しい初期段階の病変が偶発的に発見されることもあります。「症状がなければ肺がんではない」というわけではありません。定期的な検診を受けることが、早期発見の大きな鍵となります。特にCT検査は、自覚症状が乏しい初期段階の病変も見つけやすい検査です。「咳が続く」という理由だけでも、検査を受ける価値は十分にあります。

迷っているなら、受診してください。
以下のいずれかに当てはまる場合は、早急に医療機関を受診することをお勧めします。
「大げさかな」と思う必要はありません。早めに受診して「異常なし」であれば、それで安心できます。受診が遅れることのリスクの方が、はるかに大きいのです。
最初の受診先は、内科・呼吸器内科が適しています。
胸部X線検査やCT検査を行い、必要に応じて専門機関への紹介が行われます。「咳が続いている」という主訴だけで、十分に検査を受ける理由になります。かかりつけ医がいる場合は、まずそちらに相談するのも良いでしょう。
受診のタイミングを確認したい方へ
肺がんとの違いや検査について相談したい方は、医療法人社団ICVS東京クリニックまでご相談ください。
現在の症状や経過を確認しながら、必要な検査についてご案内しています。
肺がんと診断されたとき、多くの方が「もう治療がない」と感じる瞬間があります。
特にステージⅣの進行肺がんや再発肺がんでは、手術・抗がん剤・放射線治療といった標準治療を行っても、「これ以上できる治療がない」と告げられることがあります。しかし、医療は進歩しています。免疫療法という新たなアプローチが、近年注目を集めています。
肺がんは、画像では確認できない微細ながん細胞が血液中を移動し、転移や再発につながることがあります。こうした状況に対応するために、免疫の力を活用する治療法が研究・実践されてきました。
ICVS東京クリニックでは、「がんの消失を目指す」という理念のもと、次世代免疫療法である「HITV療法」を提供しています。
この療法は、免疫システムの司令塔である樹状細胞を活用した免疫細胞療法です。
樹状細胞…
体内の免疫システムにおいて、がん細胞などの異物の情報を正確に免疫系に伝える役割を担う細胞です。
肺がんの腫瘍内、または腫瘍に栄養を与える主要血管内へ、CTガイド下で樹状細胞を直接投与することで、がん細胞の情報を高精度に免疫へ伝達します。これにより、CTL(キラーT細胞)が体内を巡り、肺がん細胞を効率的に攻撃・排除することを目指します。
さらに、腫瘍を「免疫細胞の生産拠点」へと変える「腫瘍のワクチン化」を促し、血液中の微細ながん細胞に対しても免疫が作用することを目指しています。転移や再発も視野に入れた治療方針です。

肺がんの進行度、転移の有無、これまでの治療歴、全身状態は患者さんごとに大きく異なります。
ICVS東京クリニックでは、事前診断にてPET-CTや血液検査などの情報を総合的に評価し、患者さん一人ひとりに合わせた治療計画をオーダーメイドでご提案します。がん免疫療法に長年携わってきた専門医のもと、医師・培養技術者・スタッフが連携し、安全性と精度を重視した治療体制を整えています。治療そのものだけでなく、患者さんやご家族のお気持ち、生活の質(QOL)にも配慮しながら進めていきます。
HITV療法は、日本国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていない治療法であり、保険適用外の自由診療となります。
そのため、治療内容・流れ・想定されるリスクや副作用については、事前に十分な説明を行い、ご理解・ご納得いただいた上で治療を進めています。治療を検討される際は、詳細をクリニックに直接ご確認ください。
肺がんの治療成績の向上には、症状の出ないうちに検診を受け、早期のうちに治療を行うことが重要です。
胸部X線検査は、多くの自治体の健康診断に含まれています。より精度の高い検査を希望する場合は、低線量CTによる肺がん検診も選択肢の一つです。特に喫煙歴がある方、家族に肺がんの方がいる方は、積極的に検診を受けることをお勧めします。禁煙を始めてから10年後には、禁煙しなかった場合と比べて肺がんのリスクを約半分に減らせることも分かっています。
「咳が続いているのに、忙しくて受診できていない」——その先延ばしが、取り返しのつかない結果を招くことがあります。
肺がんは、早期に発見できれば治療の選択肢が広がり、生活への影響も最小限に抑えられる可能性があります。逆に、発見が遅れるほど治療は難しくなります。「大したことはないだろう」という思い込みを手放すことが、最初の一歩です。

咳は、体が発するサインです。
2週間以上続く咳、血痰、咳止めが効かない、息切れや胸痛、声のかすれ——これらのポイントに一つでも当てはまるなら、早めに医療機関を受診してください。肺がんは、症状が出にくい病気だからこそ、わずかなサインを見逃さないことが重要です。
「もう治療がない」と感じている方も、あきらめないでください。
標準治療の枠を超えた選択肢として、ICVS東京クリニックのHITV療法という免疫療法があります。ステージⅣの進行肺がんや再発肺がんに対しても、「がんの消失を目指す」という理念のもと、患者さん一人ひとりに寄り添った治療を提供しています。
まずは医療相談・事前診断からご相談いただけます。あなたの不安や疑問を、専門チームが丁寧にお聞きします。
治すことを、あきらめない選択肢を——一緒に考えましょう。
【ICVS東京クリニック 肺がん治療のご相談はこちら】
肺がんに対する次世代免疫療法「HITV療法」について、詳しくはICVS東京クリニックの公式サイトをご覧いただくか、医療相談窓口までお気軽にお問い合わせください。
「他の選択肢があるのか知りたい」という方も、まずはご相談からどうぞ。専門医チームが、あなたの状況に合わせて丁寧にご説明します。
症状を早めに確認したい方へ
咳や呼吸の違和感について相談したい方は、医療法人社団ICVS東京クリニックをご利用ください。
症状の経過や生活への影響も含めて丁寧に確認しています。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。
理事長:蓮見賢一郎 先生より
「治す」ことを決してあきらめず、これまでの治療の限界を超えて、がんから解放されるために——私たちはその一心でHITV療法に取り組んでいます。がんで苦しんでおられる患者さまやご家族の力となり支えになるために尽くします。治療が始まった瞬間から、医師は患者さまのパートナーです。どんな困難な状況に陥っても、最良のガイドとなるべく尽力いたします。まずは患者さまご自身やご家族の方に、お受けになる治療について丁寧にご説明し、ご理解とご納得をいただくことを大切にしています。