
「悪性リンパ腫と診断されてから、血液検査のたびに血小板の数値が気になる」「血小板が減少していると言われたけれど、それはどういう意味なの?」——そのような不安を抱えておられる患者さまやご家族の方は、決して少なくありません。
結論からお伝えすると、悪性リンパ腫における血小板減少には複数の原因があり、その原因によって対処法や治療の方向性が異なります。血小板の数値が5万/μL以下になると出血リスクが高まるといわれており(個人差があります)、早めに主治医と情報共有することが大切です。
この記事では、悪性リンパ腫と血小板減少の関係を仕組みから丁寧に解説し、治療の選択肢や日常生活での注意点まで具体的にご説明します。
悪性リンパ腫の治療中や経過観察中に「血小板の数値が下がっています」と医師から告げられると、多くの患者さまは「これはどれくらい危険なの?」「治療を続けられるの?」と大きな不安を覚えます。血小板は目には見えない存在であるだけに、数値だけが独り歩きして余計に怖くなってしまうことも珍しくありません。
とくに以下のような疑問をお持ちの方が多いようです。
これらの疑問はどれも当然のものです。「よくあること」と片づけるのではなく、一つひとつの疑問に向き合うことが、治療を正しく続けるためのすべての出発点になります。
また、よくある誤解として「血小板が下がったら治療を諦めなければならない」と思い込んでしまう方もおられますが、血小板減少の原因・程度によっては対処法があり、治療継続の道が開ける場合もあります。まずは原因を正確に知ることが大切です。
血小板は骨髄で作られ、出血が起きたときに傷口をふさぐ働きをする血液の成分です。正常値はおおむね15万〜40万/μLとされています(個人差があります)。悪性リンパ腫の患者さまではこの数値が低下することがありますが、その原因は一つではありません。
悪性リンパ腫の細胞が骨髄に入り込む(浸潤する)と、本来血小板を作るべき造血幹細胞の働きが妨げられます。骨髄の機能が低下することで、血小板の産生量自体が減ってしまいます。これはとくにB細胞リンパ腫など一部のタイプで起こりやすいとされています。
化学療法(抗がん剤)や放射線治療は、がん細胞だけでなく骨髄の正常な造血細胞にもダメージを与えることがあります。この「骨髄抑制」によって血小板が一時的に減少するケースは非常に多く、治療後の回復を待ちながら経過を見ることが一般的です。治療サイクルごとに数値が変動することもあります(個人差があります)。
悪性リンパ腫、とくにCLL(慢性リンパ性白血病)や低悪性度リンパ腫では、免疫の異常によって自分自身の血小板を攻撃してしまう「免疫性血小板減少症(ITP)」を合併するケースがあります。この場合は血小板の産生自体は保たれていても、過剰に破壊されることで数値が低下します。リンパ腫の治療によってITPが改善する場合もあります。
このほかにも、脾臓(ひぞう)の腫大によって血小板が脾臓に過剰に貯留・破壊される「脾機能亢進症」や、播種性血管内凝固症候群(DIC)といった重篤な状態が関与することもあります。原因によって対処法がまったく異なるため、「なぜ血小板が下がっているのか」を主治医に確認することが不可欠です。
血小板数と出血リスクの関係について、一般的な目安を以下の表で整理しました。ただし、あくまでも参考値であり、個人差があります。実際の対応方針は必ず主治医にご確認ください。
| 血小板数(/μL) | 出血リスクの目安 | 一般的な対応の考え方 |
|---|---|---|
| 10万〜15万 | 比較的低い | 経過観察が中心 |
| 5万〜10万 | やや高まる | 外傷・激しい運動を避ける |
| 2万〜5万 | 出血しやすい状態 | 日常生活に制限が出ることも |
| 2万以下 | 自然出血のリスクあり | 血小板輸血を検討することが多い |
血小板が低下しているときに現れやすい症状として、以下のものが挙げられます。これらのサインに気づいたら、速やかに主治医・担当医に報告することが大切です。

⚠️ 注意:このような症状はすぐに主治医へ連絡を
突然の激しい頭痛・意識の変化・視野の異常・止まらない出血がある場合は、緊急事態の可能性があります。自己判断せず、直ちに受診または救急対応をご検討ください。このページの情報は一般的な解説であり、診断・治療の代わりになるものではありません。
血小板が低下している期間は、日常生活のなかでも出血リスクを減らす工夫が助けになります。具体的には、激しいスポーツや接触の多い活動を控える、柔らかい歯ブラシを使う、転倒に注意する、などが一般的に推奨されます。市販の解熱鎮痛薬(アスピリンなど)の一部は血小板の機能を抑制する作用があるものがあるため、治療中の服用については必ず主治医に確認することが重要です。
血小板減少への対処は、その原因によって大きく方向性が変わります。主治医と十分に話し合いながら、最適な方法を選んでいくことが基本となります。
✅ 骨髄抑制が原因の場合
⚠️ 免疫性血小板減少症(ITP)が原因の場合
標準治療を複数サイクル行っても悪性リンパ腫が縮小しない、あるいは再発・再燃を繰り返すケースでは、骨髄抑制による血小板減少が慢性的に続いてしまうことがあります。このような状況では、抗がん剤の継続が逆に血小板減少を悪化させるというジレンマに陥ることも少なくありません。
そのようなとき、治療の選択肢の一つとしてがん免疫細胞療法が注目されています。免疫細胞療法は身体に備わっている免疫システムを活用してがん細胞に働きかけるアプローチであり、骨髄への直接的なダメージが比較的少ないとされる点が特徴の一つです(個人差があります)。標準治療との併用も検討される場合があります。
⚠️ 免疫療法を検討する前に知っておきたいこと
がん免疫細胞療法は自由診療であり、効果には個人差があります。治療効果を保証するものではありません。また、現在受けている標準治療の主治医とも十分に相談のうえ、治療方針を決めることが大切です。
東京都千代田区に位置するICVS東京クリニックでは、2008年の開院以来、独自開発のHITV療法(樹状細胞を腫瘍内へCTガイド下で直接投与する免疫細胞療法)に特化した治療を行ってきました。これまでに世界で2,000名以上の治療実績があります。

「諦めたくない」というお気持ちに、東京都千代田区のICVS東京クリニックは寄り添います。ご自身やご家族のことで少しでも気になることがあれば、まずはお気軽にご連絡ください。医療相談(税込11,000円)から始められます。

「寛解したと言われたのに、これからどのくらいのペースで検査を受ければいいの?」——悪性リンパ腫の治療を終えたあと、こうした不安を抱える患者さまやご家族はとても多くいらっしゃいます。
結論からお伝えすると、寛解後の経過観察(フォローアップ)の検査頻度は、病型・治療内容・寛解からの経過年数によって異なり、一般的には治療終了後2年以内は1〜3か月ごと、その後は徐々に間隔が延びていくのが標準的な考え方です。ただし個人差があり、担当医の判断や施設の方針によっても変わります。
この記事では、悪性リンパ腫の寛解後に行われる検査の種類・頻度の目安・再発のサインを見逃さないためのポイントを、できる限りわかりやすくまとめました。
悪性リンパ腫の治療がひとまず終わり、医師から「寛解です」と告げられた瞬間、安堵とともに「これからどうすればいいのか」という新たな不安が生まれることがあります。
「再発したらどうしよう」「どんな症状が出たら危ないの?」「次の検査まで何か変わったことがあったら、すぐ連絡すべき?」——こうした疑問はどれも当然のことです。むしろ「寛解後の過ごし方に不安を感じない患者さんはほとんどいない」と言っても過言ではありません。
悪性リンパ腫は、寛解後も一定期間は再発リスクがゼロにはなりません。特に治療終了後の2〜3年間は再発が起きやすい時期とされており、定期的な経過観察が欠かせない段階です。
だからこそ「どのくらいの頻度で何を調べるのか」を事前に知っておくことは、不安を少しでも和らげ、万が一のときに素早く対応するためにも、とても大切なことです。
「検査の意味や頻度を理解すること」は、治療と同じくらい重要な自己管理の第一歩と言えるでしょう。
経過観察の意味を理解するために、まず悪性リンパ腫の基本的な特徴をおさらいしておきましょう。
悪性リンパ腫はリンパ球という免疫細胞ががん化した疾患で、ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫に大きく分類されます。リンパ管や血流を通じて全身に広がりやすいため、初回治療後も体の複数の部位に微細な病変が残存している可能性が否定できません。これが「寛解後も経過観察が必要な理由」のひとつです。
完全寛解(CR)とは、画像検査や血液検査でがんの所見が確認できなくなった状態を指します。ただし「見えなくなった」ことと「体内にがん細胞がゼロになった」ことは必ずしも同じではありません。残存する微小な病変が再び増殖することで再発が起こるため、定期的な検査による「見えない変化」の早期発見が重要です。
例えば、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)では治療終了後2年以内に再発が集中しやすいとされる一方、ろ胞性リンパ腫などの低悪性度リンパ腫では数年〜十数年後に再発することもあります。自分の病型と再発リスクの傾向を担当医と共有しておくことが、適切な検査スケジュールを立てる上で重要です(個人差があります)。
寛解後の経過観察スケジュールは、医療機関や病型によって異なりますが、一般的に以下のような目安で考えられています(個人差があります。担当医の指示に従ってください)。
| 治療終了からの期間 | 受診・検査の頻度目安 | 主な検査内容 |
|---|---|---|
| 0〜1年目 | 1〜2か月ごと | 血液検査・CT・問診 |
| 1〜2年目 | 2〜3か月ごと | 血液検査・CT・PET-CT(必要時) |
| 2〜3年目 | 3〜6か月ごと | 血液検査・CT・触診 |
| 3〜5年目 | 6か月ごと | 血液検査・CT(必要時)・問診 |
| 5年目以降 | 年1回程度 | 血液検査・問診・必要に応じて画像 |
上記はあくまでも一般的な目安です。実際の検査頻度は病型・ステージ・使用した治療薬・再発リスクの個人差によって異なるため、必ず担当医と相談のうえ、ご自身に合ったスケジュールを組んでください。
経過観察中に用いられる検査にはいくつかの種類があります。それぞれの役割を理解しておくと、検査を受ける際の不安が軽減します。
① 血液検査(全血算・LDH・可溶性IL-2受容体など)
血液検査では、白血球・赤血球・血小板の数や、LDH(乳酸脱水素酵素)、可溶性インターロイキン-2受容体(sIL-2R)などの値を確認します。LDHとsIL-2Rはリンパ腫の活動性を反映しやすい指標とされており、値の上昇が再発の早期発見につながる場合があります。ただし、これらの値だけで再発を判断することはなく、他の検査と組み合わせて評価されます。
② CT検査(コンピューター断層撮影)
リンパ節の腫れや腫瘤の有無・大きさを評価するために用いられます。全身のリンパ節の状態を広範囲に把握できる点が特徴です。放射線被曝を伴うため、無闇に頻度を上げるものではなく、医師の判断のもとで適切なタイミングで実施されます。
③ PET-CT検査(陽電子放射断層撮影)
がん細胞がブドウ糖を多く取り込む性質を利用した画像検査で、病変の活動性を評価するのに優れています。治療効果の判定や再発確認に用いられますが、被曝量やコストの問題から、無制限に使用されるわけではありません。
④ 骨髄検査(骨髄穿刺・生検)
再発が疑われる場合や、骨髄への浸潤が懸念される場合に行われる検査です。定期的なルーチン検査ではなく、症状や他の検査結果をふまえて医師が判断します。
⑤ 問診・触診
頸部・腋窩・鼠径部などのリンパ節の触診や、自覚症状の確認は、どのフォローアップ受診でも必ず行われます。「B症状」と呼ばれる発熱・寝汗・体重減少などの症状は再発の重要なサインとなりうるため、受診時には必ず伝えるようにしましょう。
⚠ 注意:無症状でも定期検査は欠かせません
「体調が良いから検査は次回でいいかな」と考える患者さまは少なくありません。しかし悪性リンパ腫の再発は、自覚症状が出る前に画像や血液データに変化が現れるケースがあります。症状がない段階で異常を発見できれば、その後の治療の選択肢を広げやすくなります。受診間隔を自己判断で延ばさず、担当医の指示に従ったスケジュールを守ることが大切です。
定期検査のあいだにも、体の変化に目を向けることは大切です。以下のような症状が現れた場合は、次回の検査日を待たずに、早めに担当医へ連絡することをお勧めします。
これらは「B症状」と呼ばれる全身症状と重なる部分が多く、リンパ腫の活動性が上がっているサインである可能性があります。「気のせいかな」と放置せず、些細な変化でも記録してメモしておき、受診時に医師へ伝える習慣をつけましょう。

もし再発が確認された場合、治療の選択肢は初回治療時とは異なります。代表的な選択肢として、以下のようなアプローチが一般的に検討されます(個人の病状・体力・病型によって異なります)。
● サルベージ化学療法:再発・難治性リンパ腫に対して用いられる化学療法のレジメン。R-ICE療法、R-DHAP療法などが代表的です。
● 自家造血幹細胞移植(自家移植):大量化学療法後に患者さま自身の幹細胞を戻すことで造血を回復させる方法。体力・年齢・病状が要件を満たす場合に検討されます。
● CAR-T細胞療法:患者さまのT細胞を体外で遺伝子改変し、がん細胞を攻撃する力を与えて戻す比較的新しい治療法。特定の病型・条件で適応となります。
● 免疫チェックポイント阻害薬:PD-1/PD-L1などを標的とした薬剤で、ホジキンリンパ腫などに用いられます。
● がん免疫細胞療法(自由診療):免疫細胞を体外で培養・強化し、がんへの攻撃力を高めることを目的とした治療です。標準治療が奏効しない場合や、標準治療との併用で検討されることがあります。
再発後の治療は選択肢が複数あり、どの方法が自分に合うかは、病型・全身状態・前治療歴などを総合的に判断して決める必要があります。一人で抱え込まず、担当医や専門医に率直に相談することが重要です。
東京都千代田区に拠点を置くICVS東京クリニックは、2008年の開院以来、独自開発のHITV療法(樹状細胞を腫瘍内へCTガイド下で直接投与する免疫細胞療法)に特化して取り組んできました。世界2,000名以上の治療実績を積み重ねています。
標準治療が奏効しなくなった段階や、再発・進行がんの患者さまに対して、自由診療として免疫細胞療法という選択肢をご提供しています。日本語・英語・中文に対応し、国内外からの患者さまをお迎えしています。

「治す」ことを決してあきらめず、これまでの治療の限界を超えて、がんから解放されるために——。ICVS東京クリニックでは開院以来、免疫療法によるがんの縮小や消失を目指してまいりました。寛解後の経過観察中に再発の不安を抱えている患者さまや、標準治療が奏効しなくなったとお感じのご家族の方、まずは医療相談からでもお気軽にお声がけください。治療が始まった瞬間から、医師は患者さまのパートナーです。どんな困難な状況に陥っても、最良のガイドとなるべく尽力いたします。
初めての方も安心してご相談いただけるよう、医療相談からスタートできます。
| 項目 | 料金(税込) |
|---|---|
| 医療相談(電話・オンライン・対面) | 11,000円 |
| 初診料 | 33,000円 |
| HITV療法治療費(総額) | 要相談(治療計画による・全額自己負担の自由診療) |
| CTガイド下投与オプション | 要相談 |
HITV療法は全額自己負担の自由診療です。治療費の詳細は患者さまの病状・治療計画によって異なりますので、詳しくはお問い合わせください。
「再発が心配」「標準治療の次の選択肢を知りたい」——どんな段階のご相談でも、がんで苦しんでおられる患者さまとご家族の力となるべく、誠実にお答えします。まずはお気軽にご連絡ください。

悪性リンパ腫の治療を終えたあと、「PET-CT の結果が気になって眠れない」「陽性と言われたけれど、これはどういう意味なの?」と不安を抱えている方は少なくありません。
結論からお伝えすると、治療後のPET-CT検査は再発・残存病変の有無を判断するうえで非常に重要な指標ですが、「陽性=再発」とは限らず、炎症反応や治療後の生理的変化でも集積が見られることがあります。担当医とともに結果を丁寧に読み解くことが大切です。
この記事では、PET-CTの仕組みや結果の読み方、SUV値の目安、そして再発・残存が疑われた場合の対応策までをわかりやすくまとめました。
悪性リンパ腫の化学療法や放射線療法が終わったあと、「やっと治療が終わった」と安堵した矢先に、「次はPET-CT検査があります」と告げられる方は多いです。「まだ検査が続くのか」「何か見つかったら怖い」という気持ちは、多くの患者さんやご家族が抱える正直な感情です。
しかし治療後のPET-CT検査は、治療がうまく効いているかどうかを客観的に評価するための重要なプロセスです。結果が「陰性」であれば完解(CR)に近い状態を確認でき、その後の経過観察の方針を立てられます。
患者さんやご家族からよく聞かれる不安には、次のようなものがあります。
こうした不安を少しでも和らげるために、まずはPET-CTという検査の仕組みと結果の意味を正確に理解することが助けになります。
一般的に、悪性リンパ腫の治療後評価としてのPET-CT検査は、化学療法終了から3〜6週間後に実施されることが多いとされています(個人差や治療プロトコルにより異なります)。これは治療直後の炎症反応がPETの偽陽性に影響することを避けるためです。また治療中間期(たとえば2コース終了後など)に行われる「中間評価PET」も、治療効果の早期判定に活用されます。
経過観察中の定期PET-CTについては、再発リスクや病型によって頻度が異なり、担当医が個別に判断します。
PET(陽電子放射断層撮影)は、FDG(フルオロデオキシグルコース)というブドウ糖に似た放射性薬剤を体内に投与し、細胞の糖代謝を画像化する検査です。がん細胞や炎症細胞は正常細胞よりも多くのブドウ糖を取り込む性質があるため、FDGが集積した部位が画像上で「明るく光って」見えます。これをCT画像と組み合わせることで、病変の位置・大きさ・代謝活性を同時に評価できます。
ホジキンリンパ腫や多くの非ホジキンリンパ腫(びまん性大細胞型B細胞リンパ腫など)は、FDG集積性が高い(FDG-avid)がんとして知られており、PET-CTとの相性が非常によいとされています。そのため国際的なリンパ腫の診療ガイドラインでも、治療前評価・中間評価・治療終了後評価においてPET-CTが標準的に推奨されています。
化学療法後にリンパ節が縮小しても、画像上で「残存陰影」として写ることがあります。このとき通常のCT検査だけでは、残った陰影ががん細胞なのか、治療後の線維化(瘢痕組織)なのかを区別しにくい場合があります。PET-CTは代謝活性を見るため、残存陰影がまだ活動しているかどうかの判断に役立ちます。
⚠️ PET-CTの注意点・限界について
PET-CTは非常に有用な検査ですが、すべての状況で正確に判断できるわけではありません。炎症・感染・術後の生理的変化でもFDGが集積し、「偽陽性」となる場合があります。また、一部のリンパ腫(たとえばFDG集積が低いMALTリンパ腫など)では評価精度が異なります。結果の解釈は、必ず担当医との対話を通じて行ってください。
PET-CTのレポートに記載されるSUV値(Standardized Uptake Value)は、体内のある部位にFDGがどれだけ集積しているかを数値化したものです。一般的にSUVmax(最大SUV値)が用いられることが多く、この値が高いほど代謝活性が高い(がんや炎症が活発である)可能性が示唆されます。
ただし「SUV値がいくつ以上ならがん」という単純な基準値はなく、病変の部位・病型・測定条件・治療前のSUV値との比較などを総合的に判断します。たとえば縦隔(胸の真ん中)の血管プールや肝臓のSUV値を基準として、病変部と比較するDeauvilleスコア(5段階評価)が国際的に広く使われています。
| スコア | 集積の状態 | 一般的な解釈の目安 |
|---|---|---|
| 1 | 集積なし | 完全代謝奏効(CMR)に相当 |
| 2 | 縦隔血管プール以下 | CMRに相当 |
| 3 | 縦隔超・肝臓以下 | 文脈によりCMRまたは要注意 |
| 4 | 肝臓を超える集積 | 部分奏効または残存病変の可能性 |
| 5 | 著しく高い集積・新病変 | 残存病変・再発の可能性が高い |
※上記はあくまで一般的な目安です。個々の状況により解釈は異なります。必ず担当医にご確認ください。
PET-CTで「陽性」や「集積あり」という言葉を聞くと、多くの方が「再発した」と感じてしまいます。しかし「PET陽性=がんの再発」ではありません。
治療後には感染・炎症・胸腺リバウンド(特に若い患者さんに起きやすい)・骨髄の回復などによる生理的な集積が見られることがあります。こうした偽陽性を除外するために、担当医は画像所見だけでなく症状・血液検査・経過などを総合的に判断します。場合によっては生検(組織の一部を採取して病理検査)を行って最終確認することもあります。
「陽性だった」と聞いたら、まず担当医に「Deauvilleスコアはいくつか」「炎症反応の可能性はあるか」「次のステップは何か」を具体的に質問することをお勧めします。
PET-CTで残存または再発が疑われた場合、一般的には次のようなステップで診断・治療方針が決まっていきます(個人差・施設差があります)。
特に標準治療が奏効しない難治性リンパ腫や再発がんの場合、選択肢が限られてくることもあります。そのような状況でも、治療の可能性を諦めずに専門家への相談を続けることが大切です。

✅ サルベージ化学療法のメリット
⚠️ サルベージ化学療法の注意点
近年、がん治療において免疫の力を活用する免疫療法が注目されています。免疫チェックポイント阻害薬・CAR-T細胞療法・樹状細胞療法など、さまざまなアプローチが研究・実用化されてきています。特に標準治療が奏効しない、または再発を繰り返す進行がんの患者さんにとって、免疫療法の選択肢を検討することは重要な意味を持ちます。
もちろん免疫療法もすべての方に同じ効果が期待できるわけではなく、個人差があります。ただ、標準治療と並行して、あるいは標準治療後の選択肢として専門クリニックに相談しておくことで、治療の幅が広がる可能性があります。
東京都千代田区に位置するICVS東京クリニックは、2008年の開院以来、免疫細胞療法専門のクリニックとして、がんで苦しむ患者さんやご家族に寄り添ってきました。独自に開発したHITV療法(樹状細胞を腫瘍内へCTガイド下で直接投与する方法)に特化し、世界2,000名以上の治療実績を持ちます。

理事長:蓮見賢一郎 先生のコメント
「治療後のPET-CTで思わしくない結果が出て、次の手段を探してここに辿り着いた、という患者さんがたくさんいらっしゃいます。『もう手がない』と言われた方でも、諦めずに一緒に考えていきたいというのが私たちの姿勢です。まずはどんな小さな疑問でも、相談の場に来ていただければと思います。治療が始まった瞬間から、私たちは患者さまのパートナーです。」
<料金について>医療相談(電話・オンライン・対面):税込11,000円 / 初診料:税込33,000円 / HITV療法治療費(総額):要相談(治療計画による・全額自己負担の自由診療)
「次にどんな選択肢があるのか知りたい」「標準治療以外の可能性を相談したい」という方は、東京都千代田区のICVS東京クリニックへお気軽にご相談ください。初めての方でも、まず医療相談(税込11,000円)からご利用いただけます。

「骨髄検査が必要と言われたけれど、どんな検査なのか、なぜ必要なのかがよくわからない」——そう感じて不安を抱えている患者さまやご家族は、決して少なくありません。
結論から申し上げると、悪性リンパ腫における骨髄検査は、がんが骨髄にまで及んでいるかどうかを調べ、正確なステージ(病期)を判定するための重要な検査です。この検査の結果が、その後の治療方針を大きく左右します。
骨髄検査には「骨髄穿刺」と「骨髄生検」の2種類があり、それぞれ採取する内容と目的が異なります。検査にかかる時間は通常30分前後で、局所麻酔を用いて行われます(痛みの感じ方には個人差があります)。
骨髄とは、骨の中心部にある海綿状の組織で、赤血球・白血球・血小板などの血液細胞をつくりだす「造血の場」です。悪性リンパ腫はリンパ組織に発生するがんですが、進行するとリンパ節以外の場所にも広がることがあり、骨髄もその浸潤先のひとつになります。
骨髄検査とは、この骨髄の組織や細胞を直接採取して顕微鏡で調べ、リンパ腫細胞が骨髄に入り込んでいないかどうかを確認する検査です。血液検査やCT・PETなどの画像検査だけでは判断できない骨髄内の状態を、直接的に評価できる点が大きな特徴です。
悪性リンパ腫の治療方針は、ステージ(病期)によって大きく異なります。国際的に広く用いられているAnn Arbor分類では、リンパ節以外の臓器(骨髄を含む)への浸潤があるかどうかがステージⅣの判定に直結します。
骨髄にリンパ腫細胞が認められる「骨髄浸潤」があればステージⅣと判定され、化学療法の強度・投与期間・その他の治療方針の選択に影響します。逆に骨髄への浸潤がなければ、より局所的な治療を選択できる可能性があります。このように、骨髄検査は治療計画の根拠となる重要な情報をもたらします。
骨髄検査は、ホジキンリンパ腫・非ホジキンリンパ腫いずれでも実施されますが、特に低悪性度B細胞リンパ腫(濾胞性リンパ腫など)や進行した高悪性度リンパ腫では骨髄浸潤の頻度が高いとされており、診断・ステージング時に標準的に行われることが多い検査です。主治医の判断によって検査の必要性や時期が異なりますので、疑問がある場合は担当医に遠慮なく確認することをおすすめします。
骨髄穿刺は、専用の注射針を腸骨(骨盤の骨)または胸骨に刺し、内部にある骨髄液(液体成分)を注射器で吸い取る方法です。採取した骨髄液は塗抹標本にして顕微鏡で観察し、細胞の種類・形態・割合などを詳しく調べます。採取にかかる時間は数分程度で、細胞形態の確認・染色体検査・遺伝子検査など多岐にわたる解析が可能です。
骨髄生検は、トレフィン針と呼ばれる太めの針を使い、骨髄組織を円柱状のかたまりとして採取する方法です。採取した組織(コア生検)をスライスして顕微鏡で観察し、骨髄内の細胞構造・浸潤パターン・線維化の有無などを確認します。穿刺吸引では評価しにくい「骨髄の構造的な変化」を把握できるため、より詳細な病理診断が可能です。悪性リンパ腫の骨髄浸潤評価では、穿刺と生検の両方が同時に行われることが一般的です。
| 項目 | 骨髄穿刺 | 骨髄生検 |
|---|---|---|
| 採取するもの | 液状の骨髄液 | 骨髄組織(固体) |
| 主な目的 | 細胞形態・遺伝子解析 | 組織構造・浸潤パターンの評価 |
| 使用する針 | 吸引針 | トレフィン針(やや太め) |
| 同時実施 | 悪性リンパ腫では両方同時に行うことが多い | |
骨髄検査と聞くと「強烈な痛みがあるのでは」と心配される方が多くいらっしゃいます。実際には、局所麻酔を使用するため皮膚の切開部分の痛みは和らげられます。ただし、吸引時に一瞬の強い圧迫感を感じることはあり、個人差があります。事前に医師から十分な説明を受け、疑問があれば遠慮なく質問することが大切です。

骨髄検査の前には、血液凝固検査や血算などの事前検査が行われることが一般的です。抗血小板薬・抗凝固薬を服用している場合は、事前に主治医へ必ず申告してください。休薬が必要かどうかは薬の種類や患者さまの状態によって異なります。検査当日の食事制限は施設によって異なりますので、担当医の指示に従ってください。
検査は通常、以下の流れで行われます。所要時間は準備から終了まで30〜60分程度が目安ですが、患者さまの状態によって前後します(個人差があります)。
STEP1 体位の確認 うつ伏せ(腸骨から採取する場合)または仰向け(胸骨の場合)に寝た状態で検査を開始します。
STEP2 消毒・局所麻酔 採取部位の皮膚を消毒したあと、局所麻酔薬を注射して皮膚・皮下組織から骨膜にかけて麻酔をかけます。
STEP3 骨髄穿刺 針を骨に刺し、注射器で骨髄液を吸引します。吸引の際に一瞬の強い圧迫感を感じることがあります。
STEP4 骨髄生検 引き続きトレフィン針で組織コアを採取します。同部位から連続して行われることが多いです。
STEP5 圧迫止血・安静 針を抜いた後は数分間、圧迫して止血します。安静を保ちながら出血がないことを確認してから終了です。
⚠️ 検査後に気をつけること
・検査後は数時間、安静にするよう指示されることが多いです。
・採取部位の違和感・軽い痛みは数日続くことがありますが、多くの場合は自然に軽快します(個人差があります)。
・発熱・強い痛み・出血が続く場合は速やかに医療機関に連絡してください。
・入浴は当日を避け、翌日以降は医師の指示に従ってください。
骨髄検査の結果として「骨髄浸潤あり(陽性)」と診断された場合、悪性リンパ腫細胞が骨髄内に広がっていることを意味し、Ann Arbor分類のステージⅣに相当します。ステージⅣはがんが広範囲に及んでいる状態ですが、悪性リンパ腫の種類(ホジキンか非ホジキンか、低悪性度か高悪性度か)によって予後や治療方針は大きく異なります。ステージが高いからといって、治療の選択肢がなくなるわけではありません。
例えば、低悪性度の濾胞性リンパ腫では骨髄浸潤が認められることが多くても、比較的ゆっくりとした経過をたどり長期にわたって生活の質を保てるケースも報告されています。一方、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)などの高悪性度リンパ腫では積極的な治療が選択されることが一般的です。
骨髄検査で浸潤が認められなかった(陰性)場合、病変がリンパ節や限られた部位に留まっている可能性が高く、ステージⅠ〜Ⅲの範囲での治療計画が立てられます。骨髄浸潤の有無は、化学療法の種類・強度・治療コースの決定に直接影響するため、この結果は治療計画において非常に重要な情報です。
骨髄検査の結果が出たあとは、主治医から治療方針についての説明を受けます。標準治療(R-CHOP療法などの化学療法・放射線療法・自家造血幹細胞移植など)が第一選択となりますが、治療が奏効しない場合や再発・難治性のケースでは、免疫療法や臨床試験など別の選択肢を検討することも選択肢のひとつです。
セカンドオピニオンを求めることは患者さまの権利です。現在の診断や治療計画に疑問や不安を感じた場合は、別の専門医に意見を聞くことをためらわないでください。
標準治療を行っても思うような効果が得られない、または再発を繰り返しているという患者さまやご家族が、東京都内はもちろん国内外からもご相談にいらっしゃいます。ICVS東京クリニック(東京都千代田区)では、独自開発のHITV療法(樹状細胞をCTガイド下で腫瘍内に直接投与する免疫細胞療法)に特化した診療を2008年の開院以来続けてきました。

理事長:蓮見賢一郎 先生のコメント
「治す」ことを決してあきらめず、これまでの治療の限界を超えて、がんから解放されるために——。ICVS東京クリニックでは開院以来、免疫療法によるがんの縮小や消失を目指してまいりました。骨髄検査でステージⅣと診断された患者さまも、標準治療で行き詰まりを感じておられる患者さまも、どうか一人で抱え込まないでください。治療が始まった瞬間から、医師は患者さまのパートナーです。どんな困難な状況であっても、最良のガイドとなるべく尽力いたします。まずはお気軽にご相談ください。
※HITV療法は全額自己負担の自由診療です。医療相談(電話・オンライン・対面):税込11,000円、初診料:税込33,000円。治療費は治療計画により異なりますので、詳しくはお問い合わせください。
骨髄検査の結果を受け取り、次の一歩に迷っている方へ。東京都千代田区のICVS東京クリニックでは、患者さまとご家族の不安に寄り添いながら、丁寧にご説明・ご相談に対応しております。まずはお気軽にお問い合わせください。
【所在地】東京都千代田区紀尾井町4-1 ホテルニューオータニ内新紀尾井町ビル4F 【アクセス】東京メトロ丸ノ内線・銀座線「赤坂見附駅」徒歩4分、有楽町線「永田町駅」徒歩5分、JR「四ツ谷駅」徒歩8分 【診療時間】9:00〜12:00 / 13:00〜17:00(土・日・祝休診) 【完全予約制】
※本記事は医療情報の提供を目的としたものであり、特定の診断・治療を推奨するものではありません。治療については必ず担当医にご相談ください。HITV療法は全額自己負担の自由診療です。治療効果には個人差があります。

「悪性リンパ腫と診断されたけれど、グレードって何のこと?自分のリンパ腫はどれに当てはまるの?」と戸惑われている方は多いのではないでしょうか。
悪性リンパ腫のグレード(悪性度)とは、がん細胞の増殖スピードや生物学的な悪性度を示す分類のことです。低悪性度・中悪性度・高悪性度の3段階に分けられ、それぞれで進行の速さや治療方針が大きく異なります。たとえば低悪性度リンパ腫は進行が緩やかな反面、標準治療で根治が難しいケースもあり、高悪性度リンパ腫は急速に進行する一方で化学療法への反応性が高い傾向があります。
この記事では、悪性リンパ腫のグレードの意味・分類ごとの特徴・治療方針の違いを、専門的な内容をできるだけわかりやすく整理してお伝えします。
悪性リンパ腫は、免疫に関わるリンパ球ががん化することで発症する血液がんのひとつです。リンパ節・脾臓・骨髄・消化管など、全身のリンパ組織に発生する可能性があり、初期は首や脇の下・鼠径部のリンパ節が腫れることで気づかれるケースが多くあります。
国内では毎年約3万人以上が悪性リンパ腫と診断されており、血液がんの中では最も患者数が多い疾患のひとつです。自覚症状が乏しい段階で発見されることもあれば、発熱・体重減少・寝汗(B症状)を伴って発見されることもあります。
悪性リンパ腫はまず、ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の2種類に大別されます。日本では患者の約9割が非ホジキンリンパ腫であり、さらにB細胞性・T細胞性・NK細胞性などの細かな分類が存在します。WHO(世界保健機関)の分類では現在70種類以上のサブタイプが定義されており、それぞれ性質・予後・治療方針が異なります。
「悪性リンパ腫」とひとくくりにされても、実際にはこれほど多様な疾患群であるため、診断においては病理組織検査による正確なサブタイプ同定が欠かせません。
患者さまからよくある誤解のひとつが、「ステージ」と「グレード」を同じものとして理解してしまうことです。ステージ(病期)はがんの広がり・進展範囲を示す指標であり、グレード(悪性度)はがん細胞そのものの増殖スピードや侵攻性の強さを示す指標です。同じステージⅡでも、グレードが異なれば治療方針は大きく変わります。この2つは必ずセットで理解しておく必要があります。
悪性リンパ腫のグレード(悪性度)は、がん細胞の増殖スピードと病理学的な悪性の程度によって分類されます。主に「低悪性度(indolent)」「中悪性度(aggressive)」「高悪性度(highly aggressive)」の3段階に分けられ、この分類が治療方針の根幹を決める重要な指標となります。
具体的には、病理診断で確認されるがん細胞の形態・増殖マーカー(Ki-67陽性率など)・細胞表面に発現するタンパク質(CD20・CD3など)の組み合わせによってグレードが判定されます。Ki-67陽性率が高いほど細胞分裂が活発で、一般的に高悪性度に分類されます。

代表的な疾患は濾胞性リンパ腫・MALTリンパ腫・小リンパ球性リンパ腫など。細胞分裂が遅く数ヶ月〜数年かけて増大するため「がんらしくない」と誤解されやすい。一方で化学療法への反応が一時的で再発を繰り返すことが多く、長期的な管理が求められます。
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)は最も頻度が高い中悪性度リンパ腫。バーキットリンパ腫やリンパ芽球性リンパ腫は高悪性度に分類され、数日〜数週間で急速に増大します。化学療法への初期反応は比較的高いものの、再発した場合の治療難度は大幅に上がります。
低悪性度リンパ腫は進行が遅いため「軽い病気」と思われがちですが、発見時にすでに全身に広がっているケースも多く、長期的な経過観察と再発管理が必要です。一方、高悪性度リンパ腫は初回治療で寛解できた場合の予後は良好なこともあります。グレードだけで予後を判断せず、病型・ステージ・患者状態を総合的に評価することが重要です(個人差があります)。
以下に代表的なリンパ腫のサブタイプとグレードの目安を整理します。なお、実際のグレード判定は担当医による病理診断結果に基づくものであり、数値は参考目安です(個人差があります)。
| サブタイプ | グレード | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 濾胞性リンパ腫(Gr.1-2) | 低悪性度 | 進行緩慢・再発を繰り返しやすい |
| MALTリンパ腫 | 低悪性度 | 消化管・肺などに発生しやすい |
| びまん性大細胞型B細胞(DLBCL) | 中悪性度 | 最多頻度・R-CHOP療法が標準 |
| 末梢性T細胞リンパ腫 | 中〜高悪性度 | 予後不良のケースが多い |
| バーキットリンパ腫 | 高悪性度 | 急速進行・緊急の治療開始が必要 |
低悪性度リンパ腫では、症状がない・腫瘍径が小さいなどの条件が揃えば、「watchful waiting(慎重な経過観察)」を選択することがあります。治療が必要な段階では、リツキシマブなどの抗CD20抗体薬や軽度の化学療法が用いられますが、再発・再燃を繰り返す慢性疾患的な経過をたどることが多く、患者さまとご家族にとって長期にわたる精神的・身体的負担となるケースがあります。
特に濾胞性リンパ腫は、初回治療で一度寛解しても数年以内に再発するケースが報告されており、再発のたびに治療選択肢が狭まっていくという現実があります。再発後の治療としては自家造血幹細胞移植や新規薬剤(BTK阻害薬・PI3K阻害薬など)が用いられますが、それでも奏効しない難治例が存在することも事実です(個人差があります)。
DLBCLに代表される中〜高悪性度リンパ腫では、R-CHOP療法(リツキシマブ+シクロホスファミド+ドキソルビシン+ビンクリスチン+プレドニゾロン)が標準的な初回治療として広く行われています。約60〜70%の患者さまでこの治療が有効とされていますが、残り30〜40%程度では再発・再燃が起こり、その後の治療が課題となります(個人差があります)。
再発・難治性DLBCLに対しては、サルベージ化学療法・造血幹細胞移植・CAR-T細胞療法などが選択肢となりますが、体力的・年齢的な問題から適応を受けられない患者さまも少なくありません。
⚠️ 注意:「グレードが低いから安心」は誤解です
低悪性度リンパ腫は進行が緩やかなため「たいしたことない」と受け取られることがありますが、診断時にすでにステージⅢ〜Ⅳに達しているケースが多く、長期的な疾患管理が求められます。一方、高悪性度リンパ腫を「すぐに手の施しようがない」と諦める必要もありません。グレード・ステージ・患者状態を踏まえたうえで、担当医と丁寧に治療方針を話し合うことが大切です。
標準治療を複数回行ったにもかかわらず、がんが縮小しない・再発を繰り返すという状況になると、患者さまもご家族も「もう打つ手がないのか」と不安になられることがあります。しかしそのような状況でも、免疫細胞を活用した治療法が新たな選択肢として注目されています。
その代表が樹状細胞療法に代表されるがん免疫細胞療法です。患者さまご自身の免疫細胞を活性化・訓練し、がん細胞を攻撃する力を高めることを目指す治療法であり、標準治療との併用も可能なケースがあります。
悪性リンパ腫のグレードを確定するためには、まず生検(病理組織検査)が不可欠です。腫れたリンパ節や病変組織を採取し、病理医が顕微鏡で細胞の形態・増殖マーカー・免疫染色の結果を確認することで、正確なサブタイプとグレードが決まります。
さらに以下の検査が組み合わせて行われます(個人差・病院により異なります)。
🔬 組織学的検査(必須)
🖥️ 画像・全身評価検査
担当医から診断結果を伝えられる際、「病型・グレード・ステージ・IPI(国際予後指標)スコア」の4つが揃って初めて治療方針の全体像が見えてきます。特にIPIスコアは年齢・血清LDH値・PS(全身状態)・ステージ・節外病変の数から算出される予後予測ツールであり、治療強度の判断に用いられます。
「自分の病型は?グレードは?IPIスコアはいくつ?」という4点を担当医に確認することが、治療方針を理解するための第一歩です。セカンドオピニオンを活用することも、選択肢を広げるうえで有効です。
標準治療を経てもなお寛解が得られない、または再発を繰り返している状況では、免疫系を活用した治療法が選択肢のひとつとなり得ます。がん免疫細胞療法は、体への負担を抑えながら標準治療と並行して受けることができるケースもあり、QOL(生活の質)を維持しながら治療を続けたいという患者さまのニーズに応えられる可能性があります。もちろん効果には個人差があり、すべての患者さまに同様の結果が得られるわけではありませんが、選択肢のひとつとして主治医とともに検討する価値があります。
東京都千代田区に位置するICVS東京クリニックは、2008年の開院以来、独自開発のHITV療法(樹状細胞を腫瘍内へCTガイド下で直接投与する免疫細胞療法)に特化した専門クリニックです。標準治療が奏効しなくなった進行がん・再発がんの患者さまを中心に、世界2,000名以上の治療経験を積み重ねてきました。

「治す」ことをあきらめず、これまでの治療の限界を超えて、がんから解放されるために。がんで苦しんでおられる患者さまやご家族の力となり、支えになるために尽くします。
治療が始まった瞬間から、医師は患者さまのパートナーです。どんな困難な状況に陥っても、最良のガイドとなるべく尽力いたします。まずは患者さまご自身やご家族の方に、お受けになる治療について丁寧にご説明し、ご理解とご納得をいただくことを大切にしています。
「自分の病型に適応があるか知りたい」「標準治療と並行できるか相談したい」など、どんなご質問もお気軽にどうぞ。東京都千代田区・完全予約制・日帰り外来。電話・オンライン・対面の医療相談(税込11,000円)も承っております。

「首や脇にしこりがなくても悪性リンパ腫と言われた」「胃や肺にリンパ腫ができると聞いて、どういうことなのか知りたい」——そんな疑問や不安を抱えていませんか。
悪性リンパ腫は、リンパ節以外の臓器・組織にも発生することがある疾患です。胃・肺・脳・皮膚・骨髄・眼窩・消化管など、全身のほぼあらゆる場所にリンパ腫細胞が増殖する可能性があり、こうした病変を「節外性リンパ腫(結節外リンパ腫)」と呼びます。発生部位によって症状や治療方針が大きく異なるため、どこにできているかを正確に把握することが非常に重要です。
この記事では、悪性リンパ腫がリンパ節以外のどこにできるのか、各部位で現れやすい症状、そして治療を考えるうえで知っておきたいポイントをわかりやすく整理しています。
「悪性リンパ腫=首や脇のしこり」というイメージを持っている方は少なくありません。確かに多くの場合、リンパ節の腫れが最初のサインになりますが、悪性リンパ腫はリンパ系の細胞(Bリンパ球・Tリンパ球・NK細胞など)が悪性化することで起きる疾患であり、リンパ球はそもそも全身に分布しているため、臓器・組織を問わず発生しうるという特性を持っています。
日本のリンパ腫患者さんのデータを見ると、診断時点でリンパ節以外の部位に病変が認められるケースは全体の30〜40%に上るとされています(個人差・病型差があります)。つまり、3〜4人に1人以上は「節外性病変あり」という状態で見つかっているのです。
しこりがない、リンパ節が腫れていないからといって悪性リンパ腫ではない、とは言い切れません。発生部位によって症状が全く異なるため、「胃の調子が悪い」「視力が急に落ちた」「皮膚にかゆいしこりができた」といった一見リンパ腫と無関係に思える症状が、実は節外性リンパ腫のサインであることがあります。
リンパ節・脾臓・胸腺などリンパ系の組織を「リンパ節」と呼ぶのに対し、それ以外の臓器・組織で発生したリンパ腫を「節外性(結節外性)リンパ腫」と言います。原発性(最初からその臓器に発生したもの)と二次性(リンパ節のリンパ腫が他の臓器に広がったもの)の両方があり、それぞれ治療戦略が異なります。
リンパ球はもともと血液・リンパ管を通じて全身を循環し、感染が起きた組織に集まって免疫反応を担います。このリンパ球が悪性化すると、その腫瘍細胞も同様に全身の臓器に定着・増殖しやすくなります。また、特定の組織に常在するリンパ球(粘膜関連リンパ組織:MALTなど)が直接悪性化するパターンもあり、これが胃や肺の原発リンパ腫につながります。
節外性リンパ腫は、発症した臓器の「普通の病気」に似た症状を示すことが多く、診断が遅れるケースも報告されています。胃リンパ腫が胃炎・胃潰瘍として長期間治療されていたケース、脳リンパ腫が脳腫瘍の他の種類と鑑別されるまで時間がかかったケースなどがその例です。

以下では、特に頻度が高いとされる節外発生部位ごとに、それぞれの特徴と現れやすい症状をまとめています。
節外性リンパ腫の中でも、胃は特に発生頻度が高い臓器です。胃MALT(粘膜関連リンパ組織)リンパ腫は、ヘリコバクター・ピロリ菌感染との関連が深く知られており、比較的低悪性度で経過することがあります。一方、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)が胃に原発するケースも少なくありません。主な症状は、みぞおちの痛み・不快感、食欲低下、体重減少、吐血・下血などです。胃炎や潰瘍と症状が重なるため、内視鏡検査と生検による確定診断が重要です。
脳に原発する悪性リンパ腫を「原発性中枢神経系リンパ腫(PCNSL)」と呼びます。全リンパ腫の約4〜5%と比率は高くありませんが、診断・治療が複雑で予後が厳しい病型のひとつです。症状は頭痛・認知機能の低下・運動障害・視力障害・性格変化などで、一般的な脳腫瘍と類似します。免疫不全状態(HIV感染・免疫抑制剤の長期使用など)がある方でリスクが高まるとされています。MRIや髄液検査、場合によっては脳生検で診断します。
皮膚に原発するリンパ腫は「原発性皮膚リンパ腫」と呼ばれ、そのほとんどがT細胞由来です。菌状息肉症(MF)やセザリー症候群が代表的な病型で、長年にわたりかゆみを伴う皮膚病変が続くことが特徴です。紅斑・局面・腫瘤の順に進行し、進行期には皮下腫瘤や皮膚以外への浸潤も起こります。「治りにくいアトピー・湿疹」として年単位で経過を見ていたところ、皮膚生検でリンパ腫と判明するケースも報告されています。
上記以外にも、節外性リンパ腫は多様な場所に発生します。主なものを以下に整理します。
節外性リンパ腫で特に注意したいのが、「しこりがないからリンパ腫ではない」という誤解です。リンパ節のしこりは悪性リンパ腫の代表的なサインですが、節外性病変が主体の場合は首・脇・鼠径部にしこりを触れないまま進行することがあります。
悪性リンパ腫では、腫瘍の発生部位にかかわらず「B症状」と呼ばれる全身症状が現れることがあります。具体的には以下の3つです。
これらのB症状は病期・予後に関わる重要なサインとされており、節外性リンパ腫でも同様に現れることがあります。発生臓器の局所症状と同時にB症状が続く場合は、早急に専門医を受診することをおすすめします。
悪性リンパ腫の病期はアン・アーバー分類(ルガーノ修正版)が用いられます。節外病変がある場合は「E(extranodal)」のサフィックスが付き、ステージ分類や治療計画に影響します。ステージⅣでは遠隔臓器(肝臓・肺・骨髄・中枢神経系など)への浸潤が認められる状態を指し、より集中的な治療が検討されます(個人差があります)。
⚠ 注意:自己判断での様子見は避けてください
節外性リンパ腫は発症部位によって全く異なる症状を示します。「胃の調子が悪いだけ」「皮膚のかゆみが続くだけ」と思っていた症状が節外性リンパ腫のサインであることがあります。原因不明の症状が2〜4週間以上続く場合や、B症状を伴う場合は、内科・血液内科・あるいは専門クリニックへの相談をお勧めします。

節外性リンパ腫の診断には、発生部位に応じた様々な検査が必要です。一般的な流れを整理します。
悪性リンパ腫の標準治療は、主に化学療法(抗がん剤)・放射線療法・免疫化学療法(リツキシマブ等の抗体薬+化学療法)の組み合わせです。病型・ステージ・発生部位・患者さんの状態によって最適なレジメンが異なり、節外性病変がある場合は局所治療と全身治療を組み合わせることが多くあります(個人差があります)。
悪性リンパ腫の中には、再発・難治性となるケースがあります。特にステージⅣの進行期や、標準治療後に再燃した場合には、救済化学療法・造血幹細胞移植・CAR-T細胞療法などが検討されますが、年齢・体力・病型によっては適応が限られることもあります。こうした状況で、免疫細胞療法を標準治療と組み合わせる選択肢を検討される患者さんも増えています(治療効果には個人差があります)。
東京都千代田区に拠点を置くICVS東京クリニックは、2008年の開院以来、がん免疫細胞療法「HITV療法」に特化した専門クリニックとして、ステージⅣの進行がん・再発がん・難治性がんの患者さんとそのご家族に寄り添ってきました。

「治す」ことを決してあきらめず、これまでの治療の限界を超えて、がんから解放されるために。悪性リンパ腫がリンパ節以外の臓器にできた場合、病変の場所・広がり・患者さんの状態によって治療の選択肢は大きく異なります。標準治療が奏効しない状況や、再発・難治性となった場合でも、HITV療法という選択肢をご検討いただける場合があります。
がんで苦しんでおられる患者さまやご家族の力となり支えになるために尽くします。まずは患者さまご自身やご家族の方に、お受けになる治療について丁寧にご説明し、ご理解とご納得をいただくことを大切にしています。治療が始まった瞬間から、医師は患者さまのパートナーです。どんな困難な状況に陥っても、最良のガイドとなるべく尽力いたします。
悪性リンパ腫の節外病変でお悩みの方・標準治療が奏効しない方も、まずはお気軽にご相談ください。東京都千代田区のICVS東京クリニックが丁寧にお答えします。医療相談(税込11,000円)・初診(税込33,000円)から承っております。完全予約制・日帰り外来通院・オンライン相談可。

「悪性リンパ腫の疑いがあると言われたけれど、病理検査って何をするの?」「結果が出るまでどのくらいかかるの?」——そんな不安を抱えて検索されている方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、病理検査は悪性リンパ腫の診断を確定するうえで最も重要な検査であり、採取した組織を顕微鏡で詳しく調べることで、リンパ腫の種類・悪性度・免疫的な特徴を明らかにします。この検査の結果が、その後の治療方針をほぼ決定するといっても過言ではありません。
病理検査には複数のステップがあり、結果が出るまでには一般的に1〜2週間程度かかることが多いとされています(施設や検査内容によって個人差があります)。以下では、検査の仕組みから結果の読み方まで、順を追ってわかりやすくご説明します。
「リンパ節が腫れている」「CT検査で異常が見つかった」と告げられた瞬間から、患者さんやそのご家族の頭の中には、さまざまな不安や疑問が浮かんでくることと思います。
特に多いのが、「本当に悪性なのか?」「どんな種類のリンパ腫なのか?」という核心的な問いです。血液検査やCT・PET検査だけでは、残念ながらこれらの問いに答えることはできません。悪性リンパ腫の診断を確定するためには、組織そのものを取り出して顕微鏡で調べる「病理検査」が不可欠です。
「また検査をしなければいけないのか」「痛みや負担はないだろうか」「結果が出るまで不安で過ごせない」——こうした気持ちはごく自然なことです。しかし、病理検査の内容と流れをあらかじめ理解しておくだけで、心の準備がずいぶん違ってくるはずです。
よくある誤解として、「CT検査でリンパ腫と確認された=病理検査は不要」と思われている方がいらっしゃいます。しかし画像検査は”腫れているかどうか”を見るものであり、「どの種類のリンパ腫か」は画像だけでは判断できません。治療方針が病型によって大きく異なるため、病理検査による確定診断は治療の入り口として欠かせないステップです。
病理検査とは、体から採取した組織や細胞を専門の医師(病理医)が顕微鏡で詳細に観察し、病気の種類・性質・進行度などを調べる検査です。悪性リンパ腫においては、この検査が診断の根幹を担います。
病理検査の最初のステップは、腫れているリンパ節や病変部位から組織を採取することです。最も一般的な方法は「リンパ節生検」で、腫大したリンパ節を外科的に摘出するか、針を刺して組織を採取します。局所麻酔または全身麻酔のもとで行われ、所要時間は方法によって異なります(個人差があります)。採取した組織は病理部門へ送られます。
採取された組織はパラフィン包埋という処理を経て薄くスライスされ、ヘマトキシリン・エオジン(HE)染色が施されます。これにより細胞の形・配列・核の形態などが明確に観察でき、病理医が悪性かどうかの判定を行います。この段階で悪性リンパ腫かどうかの大まかな診断がつきますが、さらに詳しい分類のために追加検査が行われます。
悪性リンパ腫は50種類以上のサブタイプに分類されます。HE染色だけでは種類の特定が難しいため、免疫染色(免疫組織化学)やフローサイトメトリー、さらに染色体・遺伝子検査が追加で実施されます。これらの検査により、B細胞性かT細胞性か、ホジキンリンパ腫か非ホジキンリンパ腫かといった詳細な分類が可能になります。
病理検査は複数の工程から成り立っており、結果が出るまでには一般的に1〜2週間程度かかることが多いとされています。遺伝子検査が追加された場合はさらに時間を要することもあります(施設・検査内容により個人差があります)。
| ステップ | 内容 | 目安期間 |
|---|---|---|
| ① | リンパ節生検(組織採取) | 当日 |
| ② | 標本作製・HE染色・顕微鏡観察 | 2〜4日程度 |
| ③ | 免疫染色・フローサイトメトリー | 3〜7日程度 |
| ④ | 遺伝子・染色体検査(必要な場合) | さらに数日〜1週間程度 |
| ⑤ | 病理診断レポート作成・主治医への報告 | トータル1〜2週間程度 |
⚠ 注意事項
上記の期間はあくまで目安であり、施設の規模・検査の混雑状況・追加検査の有無によって大きく異なります。結果が出るまでの間、ご不安なことは遠慮なく担当医にご相談ください。結果を待つ間に次の受診日や追加検査のスケジュールを確認しておくとスムーズです。
病理診断レポートには、専門用語が多く並んでいるため、初めて目にしたときに戸惑われる方がほとんどです。主に以下の項目が記載されています。

📋 レポートに含まれる主な項目
⚠ よくある誤解・注意点
悪性リンパ腫はまず、ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の2つに大別されます。病理検査によってどちらかを確定することが、治療法の選択に直結します。
ホジキンリンパ腫は日本では比較的まれで、若年者に多い傾向があります。病理的にはリード-シュテルンベルグ細胞という特徴的な細胞が確認されます。一方の非ホジキンリンパ腫は種類が多く(国内の悪性リンパ腫の約90%を占めるとされています)、さらにB細胞性・T細胞性・NK細胞性などに細分類されます。
病理診断の結果は、主に次の4点に影響を与えます。
①化学療法レジメンの選択:たとえばびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)では、CD20陽性であればリツキシマブを含むR-CHOP療法が標準治療の選択肢となります。CD20陰性や異なるサブタイプでは治療法が変わります。
②放射線療法の適応:病変部位や病期と組み合わせて、放射線療法を追加するかどうかが検討されます。
③造血幹細胞移植の検討:再発・難治性の場合や、特定のサブタイプでは移植が選択肢になります。
④免疫療法・新たな治療の適応:標準治療が奏効しない場合や再発した場合には、免疫療法などが検討されることがあります。病理検査で得られた免疫マーカー情報は、免疫療法の適応を判断する際にも参考にされます。
病理診断が確定し、標準治療(化学療法・放射線療法など)を受けたにもかかわらず、病勢が進んでしまったり、一度改善した後に再発してしまったりするケースがあります。特にステージⅣの進行例や再発例では、標準治療だけでは十分な効果が得られないこともあります。
こうした状況に置かれた患者さんやご家族は、「もう治療の選択肢がないのだろうか」と深く落ち込まれることが多いと思います。しかし、標準治療と並行して、あるいはそれ以外の選択肢として、免疫細胞療法を検討される方も増えています。
免疫細胞療法は、患者さん自身の免疫細胞を利用してがん細胞に対抗する治療法の総称です。化学療法や放射線療法とは異なるアプローチで、標準治療との併用が可能なケースもあります。悪性リンパ腫の場合、病理検査で明らかになった腫瘍の免疫的特徴(例:表面マーカーの発現状況)が、免疫療法の効果を考えるうえで参考になることがあります。
免疫細胞療法にはさまざまな種類があり、すべての患者さんに同じ効果が期待できるわけではありません。適応があるかどうか、また標準治療との組み合わせをどうするかは、個々の病態・病理結果・全身状態をもとに専門医が総合的に判断します(個人差があります)。
病理診断は非常に専門的な判断を要するため、まれに診断施設によって結果の解釈が異なることがあります。「診断に疑問がある」「別の治療法を検討したい」という場合には、セカンドオピニオンを積極的に活用することをお勧めします。主治医にセカンドオピニオンを希望する旨を伝えると、病理標本の貸し出しなどに対応してもらえることが多いです。
東京都千代田区に位置するICVS東京クリニックは、2008年の開院以来、免疫細胞療法の専門クリニックとして歩んでまいりました。標準治療が奏効しない状況にある患者さんのご相談を、国内外から幅広くお受けしています。

「治す」ことを決してあきらめず、これまでの治療の限界を超えて、がんから解放されるために——。そのような思いで、私たちは開院以来、免疫療法によるがんの縮小や消失を目指してまいりました。
病理検査の結果をご覧になって「どうすればいいかわからない」「標準治療に限界を感じている」と感じておられる方、ぜひ一度、ICVS東京クリニックにご相談ください。東京都千代田区という立地を活かし、全国・海外からのご来院にも対応しています。治療が始まった瞬間から、医師は患者さまのパートナーです。どんな困難な状況に陥っても、最良のガイドとなるべく尽力いたします。
📝 この記事のまとめ
病理検査の結果を受け取られた方、標準治療に不安を感じている方、ぜひ一度ICVS東京クリニックへご相談ください。東京都千代田区・完全予約制・日帰り外来通院。まずはお気軽にお問い合わせください。

血液検査のみで悪性リンパ腫を確定診断することはできません。血液検査は「異常の可能性を示す手がかり」にはなりますが、診断の確定には組織を採取して顕微鏡で調べる「リンパ節生検」が原則として必要です。
悪性リンパ腫ではほとんどの場合、診断や病型を確定するための生検が行われます。血液検査はその前段階として、異常の有無を把握するために実施されます。
本記事は「血液検査で確認すべき数値」「追加検査の流れ」「治療の選択肢」を扱います。
血液検査の結果から悪性リンパ腫が疑われる数値が見つかったら、不安で一杯になるかもしれません。当サイトでは、血液検査でどこまで悪性リンパ腫の診断ができるのかを詳しく解説しています。検査結果について詳しく聞きたい方はお問い合わせも受け付けていますので、ぜひご活用ください。

悪性リンパ腫の疑いがある場合、血液検査では主に「LDH(乳酸脱水素酵素)」「sIL-2R(可溶性インターロイキン-2受容体)」「白血球数・リンパ球数」「β2ミクログロブリン」の4項目が重要な指標となります。
LDHはがん細胞の増殖に伴って上昇する酵素で、悪性リンパ腫の進行度や治療効果の判定に広く用いられます。
LDH値は「国際予後指標(IPI)」の構成要素の1つでもあり、患者の予後予測や治療方針の決定に活用されます。ただし、LDHは心筋梗塞・肝疾患・溶血性貧血など他の病態でも上昇するため、単独では診断根拠になりません。
sIL-2Rは悪性リンパ腫の腫瘍マーカーとして有用性が認められている指標です。リンパ腫の活動性が高いほど数値が上昇する傾向があります。
ただし、国立がん研究センターの情報によると「リンパ腫でもsIL-2Rの値が変化しないことが多く、逆にリンパ腫以外の原因で変化することもある」と注意が促されています。自己免疫疾患・感染症・その他の血液疾患でも上昇するため、あくまで補助的な指標として解釈する必要があります。
末梢血の血球数は、悪性リンパ腫が骨髄に浸潤しているかどうかを示す手がかりになります。リンパ球の異常増加や、赤血球・血小板の減少が見られる場合は、骨髄への病変の広がりが疑われます。
末梢血血球算定・血液像(白血球数、好中球数、リンパ球数、腫瘍細胞数、赤血球数、ヘモグロビン値、血小板数)が診断・治療方針決定に必要な一般検査として明記されています。
β2ミクログロブリンはがん細胞の量が多いほど高値になる指標で、病気の進行度の評価に用いられます。特に濾胞性リンパ腫では必須の検査項目とされており、マントル細胞リンパ腫やびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の一部でも有用です(日本血液学会ガイドライン2024年版)。
血液検査で異常値が出た場合、次のステップは画像検査(CT・PET-CT)とリンパ節生検です。血液検査の異常は「精密検査が必要なサイン」であり、それだけで診断が確定するわけではありません。

CT検査はリンパ節の腫れや臓器への浸潤を評価するために使用されます。PET/CT検査は病変の広がり(ステージング)の把握、治療効果の判定、再発の確認にも用いられます。
MRI検査は脳・脊髄などの中枢神経系への関与を詳しく調べる際に有用です。放射線被ばくがない点も特徴です。
悪性リンパ腫の確定診断には、リンパ節生検が原則として必須です。腫れているリンパ節や腫瘍の一部または全体を切り取り、顕微鏡で細胞を観察します。
生検では細胞の形態だけでなく、染色体検査・遺伝子検査・免疫組織化学検査も実施されます。これにより「B細胞リンパ腫」「T/NK細胞リンパ腫」「ホジキンリンパ腫」のどれに該当するかを含め、100種類以上ある病型を特定します。
骨髄検査(骨髄穿刺・骨髄生検)は、リンパ腫が骨髄に広がっているかどうかを調べるために行われます。局所麻酔後、腸骨(腰の骨)に針を刺して骨髄液や組織を採取します。病期(ステージ)の確定に重要な情報を提供します。
悪性リンパ腫の病期はⅠ期〜Ⅳ期の4段階に分類され、病変の広がりによって治療方針が大きく変わります。現在は「Lugano分類」(Ann-Arbor分類の修正版)が広く使用されており、PET-CTを活用して病期分類を行います。
日本人の悪性リンパ腫の9割以上は非ホジキンリンパ腫であり(国立がん研究センター)、そのなかでもびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)が最も頻度の高い病型です。日本血液学会のガイドライン(2024年版)によると、わが国における悪性リンパ腫の新規罹患者数は2018年で35,782人、罹患率は人口10万人あたり28.3人と年々増加傾向にあります。
血液検査の結果、悪性リンパ腫を強く疑う所見があった場合、次はどのような検査が行われるのでしょうか。当サイトでは血液検査の次のステップとして行われるCT検査やリンパ節生検などについてもご説明しています。これからどんな検査が必要になるのか知りたい方は、お問い合わせをご利用ください。
悪性リンパ腫の治療は、病型・ステージ・全身状態に応じて「薬物療法(化学療法・分子標的薬)」「放射線治療」「造血幹細胞移植」「免疫療法」などが組み合わされます。

DLBCLをはじめとする多くの非ホジキンリンパ腫では、リツキシマブを含む多剤併用化学療法(R-CHOP療法など)が標準治療として用いられます。早期例では放射線治療が組み合わされることもあります。
病型によっては寛解が得られるケースも多い一方、再発・再燃や治療抵抗性が課題となるケースも少なくありません。
再発・難治性の悪性リンパ腫では、大量化学療法後に自家または同種造血幹細胞移植が選択されることがあります。患者の年齢・全身状態・ドナーの有無などが適応の判断基準となります。
標準治療だけでは十分な効果が得られなかった場合や、再発・進行がんに対して、免疫細胞療法という選択肢があります。
ICVS東京クリニックでは、免疫システムの司令塔である「樹状細胞」を活用したHITV療法を提供しています。患者自身の免疫機能に着目し、がん細胞を認識・攻撃する免疫反応を引き出すことを目的とした治療です。
本治療は日本国内において未承認医療であり、健康保険の適用外となる自由診療です。治療の適応可否については、事前診断にて慎重に判断されます。再発・進行により治療選択に悩まれている方は、医療相談・セカンドオピニオンを通じて現状を整理することが第一歩です。
悪性リンパ腫の典型的な初期症状は「痛みを伴わないリンパ節の腫れ」です。首・脇の下・鼠径部(足の付け根)などに硬いしこりを感じたら、早めに血液内科・内科を受診することが重要です。
以下の症状が2週間以上続く場合は、専門医への受診を検討してください。
上記の「発熱・盗汗・体重減少」の3つは「B症状」と呼ばれ、病期分類や予後予測に用いられる重要な全身症状です。これらが揃っている場合は、より積極的な精密検査が必要です。
なお、リンパ節の腫れは細菌・ウイルス感染による炎症でも起こります。痛みを伴う場合は感染性の可能性が高く、痛みを伴わない場合はリンパ腫を含む悪性疾患の可能性を考慮する必要があります。
血液検査の数値は「正常範囲内だから安心」とも「異常値だから確定」とも言えません。各数値は複数の疾患に共通して変動するため、総合的な判断が不可欠です。
たとえばLDHは基準値が施設によって異なりますが、一般的に120〜240 U/L程度が正常範囲とされます。sIL-2Rは基準値が約145〜519 U/mL(施設差あり)で、悪性リンパ腫では数千〜数万 U/mLに達することもあります。ただし、これらの数値が正常でも悪性リンパ腫が存在しないとは言えず、逆に高値でも他の疾患が原因である場合があります。
血液検査の結果を受け取ったら、自己判断せず必ず担当医に相談することが大切です。特に複数の数値が同時に異常を示している場合や、リンパ節の腫れなどの症状を伴っている場合は、速やかに専門医(血液内科)への受診を検討してください。
再発・進行がんで治療の選択肢にお悩みの方、標準治療後の次のステップを検討されている方は、ICVS東京クリニックの医療相談・事前診断・セカンドオピニオンをご活用ください。臨床経験豊富な専門医が、血液検査・画像検査・治療経過を総合的に評価し、患者さま一人ひとりに合った治療の選択肢をご提案します。「治すことを決してあきらめない」という理念のもと、患者さまとご家族に寄り添った診療を行っています。
血液検査のみでの確定診断はできません。LDHやsIL-2Rなどの数値は異常を疑う手がかりになりますが、確定診断にはリンパ節生検(組織検査)が必須です。
sIL-2Rが高値でも、必ずしも悪性リンパ腫とは限りません。自己免疫疾患・感染症・その他の血液疾患でも上昇するため、他の検査と合わせて総合的に判断する必要があります。
LDH高値が確認された場合、画像検査(CT・PET-CT)やリンパ節生検などの精密検査が必要です。LDHは心疾患・肝疾患など他の病態でも上昇するため、症状や他の数値と合わせて評価します。
血液検査・画像検査・生検を経て確定診断まで数週間かかることが一般的です。生検後の病理検査・遺伝子検査の結果が出るまでに1〜2週間程度を要する場合があります。
血液内科(血液腫瘍内科)への受診が適切です。かかりつけ医で血液検査やリンパ節の腫れを指摘された場合は、血液内科への紹介を依頼してください。
ステージⅣでも化学療法・分子標的薬・造血幹細胞移植・免疫療法など複数の選択肢があります。病型・全身状態・治療歴によって最適な方針が異なるため、専門医への相談が重要です。
再発・難治性の悪性リンパ腫に対して免疫療法(樹状細胞を用いたHITV療法など)が選択肢の一つとなる場合があります。ただし適応は個々の状態によって異なり、事前診断での慎重な判断が必要です。
血液検査が正常でも悪性リンパ腫が存在しないとは言えません。特に初期段階ではLDHやsIL-2Rが正常範囲内のこともあります。リンパ節の腫れなど気になる症状があれば、血液検査が正常でも専門医に相談することをお勧めします。
治療中も定期的な血液検査が必要です。LDH・sIL-2Rの推移で治療効果を確認するとともに、白血球数・血小板数などで骨髄抑制の程度を把握し、治療の継続・調整の判断に活用されます。
セカンドオピニオンは患者の権利であり、適切な選択です。特に再発・難治性の場合や治療方針に迷いがある場合は、別の専門医の意見を聞くことで治療の選択肢が広がることがあります。
血液検査はLDH・sIL-2R・白血球数などの異常を通じて悪性リンパ腫を疑う重要な手がかりになりますが、確定診断にはリンパ節生検が必須です。異常値が出た場合や気になる症状がある場合は、速やかに血液内科を受診し、画像検査・生検へと進むことが最善の行動です。再発・進行がんで治療選択に悩む場合は、標準治療に加えてHITV療法などの免疫療法も含めた選択肢を専門医と相談することを検討してください。
血液検査の結果について不安を感じている方は多いと思います。検査項目や基準値についてはご説明しましたが、やはり自分の健康状態が心配ですよね。血液検査の結果に関するご相談もお受けしておりますので、いつでもお気軽にお問い合わせください。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

リンパ節の腫れ(リンパ節腫脹)は、感染症・膠原病・悪性腫瘍など多様な原因で起こります。正常なリンパ節の大きさは直径1cm以下であり、それを超える場合に「リンパ節腫脹あり」と判断されます。
リンパ節は首・わきの下・足のつけ根などに多く存在し、免疫の要として異物を排除する役割を担っています。風邪などの感染症でも一時的に腫れますが、問題は腫れが長引く場合です。
30歳以下のリンパ節腫脹では約80%が良性疾患である一方、50歳以上では悪性疾患が約40%を占めるという報告があります。年齢が上がるほど悪性の可能性が高まることを念頭に置くことが大切です。
悪性リンパ腫は、腫瘍化したリンパ球が全身のリンパ節を壊しながら進行する病気です。国内の悪性リンパ腫の新規罹患者数は2018年で35,782人、人口10万人あたりの罹患率は1985年の5.5人から2018年には28.3人へと急増しています。
リンパ節の腫れが気になって受診したら、「悪性リンパ腫の疑いがある」と言われて不安になったことはありませんか?当サイトではリンパ節の腫れと悪性リンパ腫の違いについて詳しく解説しています。心配な症状がある方はお問い合わせも受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。

悪性リンパ腫の最も一般的な初発症状は、痛みを伴わないリンパ節の腫れです。首のリンパ節が最も多く、次いでわきの下・足のつけ根の順に腫れやすいとされています。
悪性リンパ腫では、以下の「B症状」と呼ばれる全身症状が現れることがあります。
これらのB症状が1つ以上あると、病期(ステージ)の判定や治療方針に影響します。ホジキンリンパ腫では頸部リンパ節腫大で初発することが多く、非ホジキンリンパ腫ではわきの下や股のつけ根でも見つかることがあります。
また、リンパ節以外の臓器(胃・肺・脳・皮膚など)が初発部位となる「節外性リンパ腫」も存在します。消化器症状や皮膚の異常が続く場合も、悪性リンパ腫の可能性を念頭に置くことが重要です。
見分けるポイントは「腫れの持続期間」「痛みの有無」「全身症状の有無」の3点です。感染症による腫れは痛みを伴い、数週間以内に自然に縮小することが多いです。
以下に、良性と悪性を区別する際の主な判断基準をまとめます。
健康長寿ネット(2019年5月更新)は「6週間以上持続するリンパ節の腫れを自覚している場合は、早めに病院を受診しましょう」と明記しています。自己判断で様子を見続けることは避けてください。
なお、鼠径(そけい)リンパ節は反応性に腫れやすい部位のため、全身にリンパ節腫脹が認められる場合は頸部リンパ節の生検が推奨されます(日本血液学会ガイドライン 2024年版)。

悪性リンパ腫の確定診断には、腫れているリンパ節や腫瘍組織を切り取って顕微鏡で調べる「生検(リンパ節生検)」が必須です。血液検査だけでは確定診断には至りません。
診断に用いられる主な検査は以下のとおりです。
確定診断後は、WHO分類(2017年改訂版)に基づいて60種類以上の病型に分類され、病型と病期(ステージI〜IV)に応じた治療方針が決定されます。日本人の悪性リンパ腫の9割以上は非ホジキンリンパ腫であるとされています(国立がん研究センター、2025年4月)。
悪性リンパ腫の治療は、病型・病期・年齢・全身状態を総合的に評価して決定されます。治療の第一選択は基本的に化学療法(抗がん剤治療)です。
代表的な治療の選択肢は以下のとおりです。
濾胞性リンパ腫のように緩やかな経過をたどる病型では、腫瘍量が少ない場合に無治療経過観察が選択されることもあります。治療方針は一律ではなく、病型ごとに大きく異なります。
標準治療で効果が不十分な場合や再発した場合、免疫細胞療法などの選択肢を検討することがあります。患者自身の免疫機能を活用してがん細胞を攻撃する治療法です。
ICVS東京クリニックでは、ステージⅣを含む進行がん・再発がんに特化した「HITV療法」を提供しています。HITV療法は、免疫システムの司令塔である「樹状細胞」を活用した免疫細胞療法です。
HITV療法の主な特徴は以下のとおりです。
本治療は日本国内において未承認医療であり、健康保険の適用外となる自由診療です。治療の適応可否については、事前診断にて慎重に判断されます。再発・進行により治療選択に悩まれている方、標準治療後の次の選択肢を検討されている方は、医療相談・事前診断・セカンドオピニオンを通じて現状を整理することができます。
リンパ節の腫れが見つかったら、どのような検査が必要になるのでしょうか。当サイトでは診断のために行われる検査や、検査結果の見方についてもご説明しています。検査内容やその結果について詳しく知りたい方は、ぜひお問い合わせをご活用ください。

以下の症状が1つでも当てはまる場合は、速やかに内科・血液内科を受診してください。早期発見・早期診断が治療成績に直結します。
50歳以上の方は特に注意が必要です。健康長寿ネット(2019年5月更新)によると、50歳以上のリンパ節腫脹では約40%が悪性疾患であるとされています。「痛くないから大丈夫」と自己判断せず、専門医への相談を優先してください。
受診の際は、腫れに気づいた時期・腫れの大きさの変化・全身症状の有無を整理してお伝えすると、診断がスムーズに進みます。
ICVS東京クリニックは「治すことを決してあきらめない」という理念のもと、ステージⅣを含む進行がん・再発がんに特化した免疫療法専門クリニックです。悪性リンパ腫において標準治療だけでは十分な効果が得られなかった方、再発・進行により次の選択肢を模索されている方に対して、医療相談・事前診断・セカンドオピニオンを提供しています。臨床経験豊富な専門医が、画像検査・血液検査・治療経過を総合的に評価し、患者一人ひとりに寄り添ったオーダーメイドの治療計画をご提案します。
6週間以上続く場合は速やかに受診してください。特に痛みがなく硬いリンパ節の腫れが持続する場合は、悪性疾患の可能性があります。
悪性リンパ腫による腫れは痛みを伴わないことが多いです。一方、感染症による反応性の腫れは押すと痛みを感じることが多く、この違いが鑑別の目安になります。
まずは内科または血液内科を受診してください。リンパ節腫脹が疑われる場合、血液検査・CT検査・生検などを通じて専門的な診断が行われます。
リンパ節生検後の病理検査は中間報告まで約1〜2週間、最終診断まで約1か月かかることがあります。病型の特定には免疫染色・遺伝子検査も必要なため、一定の時間を要します。
病型・病期・治療への反応性によって異なります。ホジキンリンパ腫の早期群では80%以上が長期生存するとされており、適切な治療で寛解が得られるケースも多くあります。
CAR-T細胞療法・造血幹細胞移植・免疫細胞療法(樹状細胞療法など)・臨床試験などが選択肢として挙げられます。ICVS東京クリニックのような専門クリニックへのセカンドオピニオン相談も有効です。
治療後に再びリンパ節の腫れ・発熱・体重減少・寝汗などのB症状が現れた場合は再発の可能性があります。定期的なCT・PET/CT検査による経過観察が重要です。
HITV療法は日本国内で未承認の医療であり、健康保険の適用外となる自由診療です。治療の適応可否は事前診断にて慎重に判断されます。
WHO分類(2017年改訂版)に基づき60種類以上に分類されます。大きくはホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫に分かれ、日本人の9割以上は非ホジキンリンパ腫です。
Lugano分類(Ann-Arbor分類の修正版)によりステージI〜IVに分類されます。PET/CTやCTを用いて病変の広がりを評価し、ステージが治療方針と予後予測の基準となります。
リンパ節の腫れのほとんどは感染症による良性ですが、6週間以上続く無痛性の腫れ・発熱・体重減少・寝汗が重なる場合は悪性リンパ腫を強く疑い、速やかに血液内科・内科を受診してください。確定診断にはリンパ節生検が必須であり、自己判断での様子見は禁物です。標準治療後も再発・進行した場合は、免疫細胞療法などの選択肢についてセカンドオピニオンを含めて専門医に相談することが、次の一手を見つける近道となります。
リンパ節の腫れを見つけたら、悪性リンパ腫かもしれないと不安になるかもしれません。症状の見分け方や検査について詳しく解説しましたが、やはり心配な点は残るものです。当サイトではそうした不安や疑問にお答えしていますので、お気軽にお問い合わせください。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

悪性リンパ腫の「経過観察」とは、診断後すぐに治療を開始せず、定期的な検査で病状の変化を監視し続ける方針のことです。英語では「Watch and Wait(ウォッチ・アンド・ウェイト)」とも呼ばれます。
悪性リンパ腫は年間10万人あたり約30人が発症し、日本の成人では最も頻度の高い血液腫瘍です。その中でも、病型によって進行速度が大きく異なります。
非常にゆっくりと進行する「低悪性度」のリンパ腫では、腫瘍量が少なく自覚症状がない場合、治療をすぐに始めることが必ずしも患者さんの利益にならないケースがあります。そのため、「慎重な経過観察」が標準的な選択肢の一つとして位置づけられています。
「悪性リンパ腫と診断されたけれど、すぐに治療をしないと言われた。本当にそれでいいの?」とお悩みではありませんか。当サイトでは悪性リンパ腫の治療方針について詳しく解説しています。さらに詳しく聞きたい方はお問い合わせも受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。

経過観察が選ばれる最大の理由は、「治療の副作用リスク」が「腫瘍の進行リスク」を上回る可能性があるためです。低悪性度リンパ腫は年単位でゆっくり進行するため、早期に化学療法を開始しても生存期間の延長につながらないことが示されています。
化学療法には骨髄抑制・感染リスク・臓器障害などの副作用が伴います。症状がなく日常生活に支障のない段階で強力な治療を行うことは、QOL(生活の質)を不必要に低下させるリスクがあります。

経過観察が適用されるのは主に「低悪性度リンパ腫」です。代表的な病型は濾胞性リンパ腫(FL)で、悪性リンパ腫全体の中でも比較的頻度が高いタイプです。
濾胞性リンパ腫は一般的にゆっくりと症状が進行するため、症状がなく病変が小さい場合は「無治療経過観察」が行われます。病期Ⅲ・Ⅳ期の進行期であっても、腫瘍量が少なく症状のない患者さんでは経過観察となることがあります。
一方、以下のような「高悪性度」タイプは経過観察の対象にはなりません。
経過観察中の生活や過ごし方にも不安を感じているかもしれません。当サイトでは経過観察中の過ごし方や注意点についてもアドバイスをしています。個別の事情に合わせたより詳しい話は、お問い合わせにてお伺いしますので、どうぞお気軽にご連絡ください。
経過観察中は、定期的な検査で腫瘍の変化を継続的に監視します。「何もしない」のではなく、「状態を注意深く見守る」積極的な医療管理です。
主な検査内容は以下の通りです。
経過観察の間隔は病型や病状によって異なりますが、一般的には最初の1~2年は2~3か月ごと、安定していれば6か月ごとに移行することが多いです。
治療開始の判断は、「腫瘍量(GELF基準)」と「症状の出現」が主な指標となります。腫瘍量が増大したり症状が現れたりした時点で、速やかに治療方針を切り替えます。
GELF基準(高腫瘍量の判断基準)は以下の通りです。
また、「形質転換」と呼ばれる低悪性度から高悪性度への病型変化が疑われる場合も、速やかな治療開始が必要です。腫瘍の性質が変化して悪化速度が速いタイプになる場合(形質転換する場合)は、強度を上げた化学療法が行われます。

「治療しなくて本当に大丈夫なのか」という不安は、経過観察中の患者さんが最も感じやすい感情です。この不安は非常に自然なものであり、医療者側も十分に配慮する必要があります。
経過観察は「放置」ではありません。定期的な検査で状態を監視し、治療開始のタイミングを見極める「積極的な管理」です。この点を患者さんと共有することが、不安の軽減につながります。
経過観察中であっても、新たな症状(急激なリンパ節腫大・発熱・体重減少など)が現れた場合は、次の定期受診を待たずに速やかに医療機関に連絡することが重要です。
標準治療後に再発した場合や、治療に抵抗性を示す難治性リンパ腫の場合は、次の治療選択肢を慎重に検討する必要があります。
再発・難治例に対する治療候補として「化学療法・CAR-T細胞療法・治験・臨床試験・緩和ケア」などが挙げられています。患者さんの年齢・全身状態・病状・社会的背景などを総合的に評価して方針を決定します。
また、免疫療法の分野では近年新たな選択肢が登場しています。患者自身の免疫機能に着目し、がん細胞を認識・攻撃する免疫反応を引き出すアプローチが研究・実践されています。
ICVS東京クリニックは、ステージⅣを含む進行がん・再発がんに特化した免疫療法専門クリニックです。標準治療だけでは十分な効果が得られなかったケースを含め、樹状細胞を活用したHITV療法による免疫細胞療法を提供しています。CTガイド下での正確な投与技術と、国際的GMP基準に準拠した院内細胞培養加工施設(CPC)を備え、臨床経験豊富な専門医が患者ごとにオーダーメイドの治療計画を提案します。「治すことを決してあきらめない」という理念のもと、医療相談・事前診断・セカンドオピニオンも受け付けています。治療の選択肢についてお悩みの方は、まずはご相談ください。
経過観察の期間は病型や病状によって異なり、数か月から数年以上にわたることがあります。腫瘍量が少なく症状がない状態が続く限り、経過観察が継続されます。
適度な運動・バランスの良い食事・十分な睡眠でQOLを維持することが大切です。新たな症状(急激なリンパ節腫大・発熱・体重減少)が現れた場合は速やかに受診してください。
はい、セカンドオピニオンは患者さんの権利です。別の専門医の意見を聞くことで、現在の方針への納得感が高まり、治療選択の判断材料が増えます。
あります。病期Ⅲ・Ⅳ期の進行期であっても、腫瘍量が少なく症状のない患者さんでは経過観察となることがあります(国立がん研究センター・アッヴィ血液がんサポートネット)。
主治医が定期検査の結果と患者さんの症状を総合的に評価して判断します。GELF基準などの客観的な指標を用いながら、患者さんと相談のうえで決定されます。
低悪性度リンパ腫の一部では自然退縮が報告されています。ただし頻度は高くなく、定期的な監視を続けることが重要です。
原則としてありません。びまん性大細胞型B細胞リンパ腫やバーキットリンパ腫などの高悪性度タイプは急速に進行するため、診断後速やかに治療を開始します。
再発後の経過観察は、再発した病型・腫瘍量・症状によって判断されます。低悪性度リンパ腫の再発で腫瘍量が少ない場合は、再び経過観察が選択されることがあります。
HITV療法は自由診療であり、治療の適応可否は事前診断にて慎重に判断されます。経過観察中の方も医療相談・事前診断を通じてご相談いただけます。
経過観察は定期的な検査で状態を監視し治療開始のタイミングを見極める積極的な医療管理です。「放置」とは根本的に異なり、異常があれば速やかに治療に切り替えます。
悪性リンパ腫の経過観察は、低悪性度リンパ腫で腫瘍量が少なく症状がない場合に選択される標準的かつ合理的な方針です。「すぐに治療しない」のは放置ではなく、副作用リスクと腫瘍進行リスクを天秤にかけた医学的判断です。GELF基準などの客観的指標で治療開始のタイミングを見極めながら、定期検査を継続することが重要です。再発・難治例や標準治療後に次の選択肢を検討されている方は、免疫療法を含む専門クリニックへの相談も選択肢の一つです。
「経過観察中の過ごし方で悩んでいる」「治療が必要になったらどうしよう」など、様々な不安を抱えている方もいらっしゃるかもしれません。当サイトではそうした疑問や不安にお答えしています。さらに個別のご相談もお問い合わせにて受け付けておりますので、どうぞお気軽にご連絡ください。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。
理事長:蓮見賢一郎 先生より
「治す」ことを決してあきらめず、これまでの治療の限界を超えて、がんから解放されるために——私たちICVS東京クリニックは、その思いを胸に歩んでまいりました。悪性リンパ腫で血小板減少に悩まれている患者さまのなかには、標準治療を繰り返すなかで身体的な負担が積み重なっている方も多くいらっしゃいます。そのような方にこそ、治療の選択肢を広げるためのご相談にいらしていただけたらと思います。まずは患者さまご自身やご家族の方に、お受けになる治療について丁寧にご説明し、ご理解とご納得をいただくことを何より大切にしています。