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悪性リンパ腫は完治する?治療後の経過と再発リスクの考え方を解説悪性リンパ腫2026/03/31(火)

悪性リンパ腫の完治と寛解・・・その違いを理解する

悪性リンパ腫と診断されたとき、多くの患者さんが「完治できるのだろうか」と不安を抱かれます。

がん治療の世界では、「完治」という言葉よりも「寛解」という医学用語が頻繁に使われます。これには明確な理由があります。

寛解とは、検査で確認できる範囲でがん細胞が消失した状態を指します。画像診断や血液検査などで、腫瘍が検出されなくなった状態です。一方で完治は、体内からがん細胞が完全に消失し、再発の可能性がほぼない状態を意味します。

悪性リンパ腫は、血液細胞の一つであるリンパ球ががん化した病気です。リンパ球は全身を巡るため、画像診断では捉えきれない微細ながん細胞が残存している可能性を完全には否定できません。このため、医療現場では慎重に「寛解」という表現を用いるのです。

しかし、これは決して悲観的な意味ではありません。

悪性リンパ腫は、固形がんと比較して治療により高い確率で寛解を目指すことができる疾患です。適切な治療により、多くの患者さんが長期間にわたって再発のない状態を維持されています。

悪性リンパ腫の種類と治療成績・・・タイプによる違い

悪性リンパ腫には様々なタイプがあり、それぞれ治療方針や予後が異なります。

大きく分けると、ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の2つに分類されます。さらに非ホジキンリンパ腫は、T細胞性リンパ腫、B細胞性リンパ腫、NK細胞性リンパ腫に細分化されます。

進行速度による分類と治療アプローチ

悪性リンパ腫は進行速度によっても分類されます。

低悪性度リンパ腫は、ゆっくりと進行するタイプです。病変が限局している場合、放射線療法単独で治療されることもあります。一方、中・高悪性度リンパ腫は進行が速く、化学療法を中心とした積極的な治療が必要となります。

興味深いことに、進行が速いタイプほど治療への反応が良好な傾向があります。中・高悪性度リンパ腫では、化学療法により高い寛解率が得られることが知られています。

ホジキンリンパ腫の治療成績

ホジキンリンパ腫に対しては、ABVD療法という標準的化学療法が行われます。

このタイプは比較的予後が良好で、適切な治療により長期寛解を達成される患者さんが多くいらっしゃいます。一般的に6-8コースの化学療法を施行し、必要に応じて放射線療法を併用します。

B細胞性リンパ腫の治療進歩

B細胞性リンパ腫の治療は、生物学的製剤の登場により大きく進歩しました。

リツキシマブやオビヌツズマブといった抗体医薬は、成熟B細胞に発現するCD20抗原を標的とします。これらをCHOP療法などの化学療法と併用することで、治療成績が飛躍的に向上しました。

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫は、B細胞性リンパ腫の中でも頻度が高いタイプです。このタイプに対するR-CHOP療法(リツキシマブ併用CHOP療法)は、高い寛解率を示しています。

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最新の治療法と治療体制・・・進化する医療技術

悪性リンパ腫の治療は、近年著しい進歩を遂げています。

化学療法の進歩と支持療法

現在の化学療法は、副作用管理の面でも大きく改善されています。

制吐剤などの支持療法が進歩し、副作用のために治療が続けられないケースはほとんど見られなくなりました。白血球減少に対しては、G-CSF(顆粒球コロニー刺激因子)を使用します。

特に注目すべきは、持続型G-CSF製剤の登場です。感染症発症リスクが高い患者さんに予防投与することで、リスクを大幅に低減できます。これにより、多くの患者さんで1コース目のみ入院し、2コース目以降は外来で安全に治療を継続できるようになりました。

生物学的製剤の多様化

CD20抗体以外にも、様々な生物学的製剤が開発されています。

ブレンツキシマブは、CD30抗原陽性のホジキンリンパ腫およびT細胞性リンパ腫に効果を示します。モガムリズマブは、CCR4陽性の成人T細胞性白血病リンパ腫を含む成熟T細胞リンパ腫に対して使用されます。

90Y-イブリツモマブチウキセタンは、放射性同位元素を結合させた抗体医薬です。CD20陽性のリンパ腫細胞に取り付き、ベータ線により直接照射する革新的な治療法として、再発または難治性の症例に用いられます。

免疫チェックポイント阻害薬と新規分子標的薬

血液疾患領域では、医学の急速な発展に伴い、免疫チェックポイント阻害薬や新規分子標的薬が次々と登場しています。

これらの新薬は、従来の治療では効果が不十分だった症例に対しても、新たな選択肢を提供しています。多くの医療機関で、悪性リンパ腫に対する様々な臨床試験や治験が積極的に行われており、治療の可能性はさらに広がっています。

治療後の経過観察・・・再発を早期発見するために

寛解達成後の経過観察は、長期的な予後を左右する重要な要素です。

定期的な検査の重要性

治療終了後も、定期的な検査が必要となります。

CT検査、MRI検査、PET検査などの画像診断を、それぞれの特徴を生かして効率的に実施します。これらの検査により、再発の兆候を早期に発見することが可能です。

血液検査も重要な指標となります。腫瘍マーカーや血球数の変化から、病状の推移を把握できます。

経過観察の期間と頻度

経過観察の期間は、リンパ腫のタイプや治療内容により異なります。

一般的に、治療終了後2-3年間は再発リスクが高いため、より頻繁な検査が推奨されます。その後、徐々に検査間隔を延ばしていきますが、5年以上経過しても定期的な観察は継続されます。

低悪性度リンパ腫の場合、進行がゆっくりであるため、症状がなければ経過観察のみを行うこともあります。これは「Watch and Wait(待機療法)」と呼ばれるアプローチです。

患者さん自身ができること

医療機関での定期検査に加えて、患者さん自身による日常的な観察も大切です。

リンパ節の腫れ、発熱、体重減少、寝汗などの症状に注意を払ってください。これらはB症状と呼ばれ、再発の可能性を示唆する重要なサインです。気になる症状があれば、次回の予定を待たずに医療機関に連絡することをお勧めします。

再発リスクの評価と対応・・・もし再発したら

残念ながら、一部の患者さんでは再発が起こることがあります。

しかし、再発イコール治療不可能ではありません。再発後も、様々な治療選択肢が存在します。

再発リスクに影響する因子

再発リスクは、いくつかの因子により評価されます。

病理診断(病型)、初回治療時の病変の広がり(病期)、年齢、全身状態、合併症の有無などが考慮されます。初回治療での寛解達成の程度も、重要な予後因子となります。

完全寛解を達成できた患者さんは、部分寛解にとどまった患者さんと比較して、長期予後が良好な傾向があります。

再発時の治療選択肢

再発した場合、初回治療とは異なる化学療法レジメンが選択されることが多くあります。

救援化学療法と呼ばれる治療法により、再度の寛解を目指します。若年で全身状態が良好な患者さんでは、自家造血幹細胞移植が検討されることもあります。

また、前述の新規分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬が、再発・難治性症例に対する有効な選択肢となっています。90Y-イブリツモマブチウキセタンのような放射免疫療法も、再発症例に対して使用されます。

免疫療法という選択肢・・・HITV療法の可能性

標準治療だけでは十分な効果が得られなかった患者さんに対して、免疫療法という選択肢があります。

ICVS東京クリニックでは、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化したHITV療法を提供しています。

HITV療法の仕組み

HITV療法は、免疫システムの司令塔である樹状細胞を活用した免疫細胞療法です。

CT画像で確認しながら腫瘍内へ直接樹状細胞を注入することで、患者さん自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を正確に学習させます。投与後2週間前後からCTL(キラーT細胞)が体内に誘導され、24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続します。

この「腫瘍のワクチン化」という考え方により、画像診断では判別できない微細ながん細胞に対しても、CTLが血液中を巡回して攻撃することを目指します。

治療体制と実績

ICVS東京クリニックは、2008年の設立以来、2,000名以上の治療支援実績を持ちます。

院内には国際的GMP基準に準じた細胞培養加工施設を完備し、再生医療等安全性確保法に則った運用を行っています。厚生労働省の許可を受けた特定細胞加工施設として、品質管理を重視した培養体制を構築しています。

なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。治療費用は、アフェレーシス(成分採血+細胞培養費)が1,540,000円、樹状細胞局所注入が220,000円/1箇所などとなっています。

治療は患者さんの状態・症状・生活環境を総合的に考慮し、専門医が丁寧にカウンセリングと診断を行った上で、オーダーメイドの治療計画を提案します。来院回数は基本4回で、通院負担にも配慮されています。

生活の質を保ちながら治療を続けるために

悪性リンパ腫の治療は、単に病気を制御するだけでなく、生活の質(QOL)を維持することも重要です。

副作用との向き合い方

化学療法には、吐き気、脱毛、白血球減少などの副作用が伴うことがあります。

しかし、前述のように支持療法の進歩により、これらの副作用は以前と比べて大幅に軽減されています。制吐剤の適切な使用により、吐き気をコントロールできるケースが増えています。

脱毛については、治療終了後に再び髪が生えてくることがほとんどです。治療中はウィッグや帽子を活用することで、外見の変化に対応できます。

日常生活での注意点

治療中は免疫力が低下するため、感染症予防が重要となります。

手洗い、うがいを徹底し、人混みを避けるなどの基本的な対策が有効です。発熱や体調不良を感じたら、すぐに医療機関に連絡してください。

栄養管理も大切です。バランスの取れた食事を心がけ、体力を維持することが治療継続の鍵となります。食欲不振がある場合は、少量ずつ頻回に食事を摂る工夫も有効です。

心のケアの重要性

がん治療は、身体だけでなく心にも大きな負担をかけます。

不安や恐怖を感じることは自然なことです。医療スタッフ、家族、友人に気持ちを話すことで、心の負担が軽減されることがあります。多くの医療機関では、心理カウンセリングやサポートグループも提供されています。

同じ病気を経験した患者さんとの交流も、大きな支えとなります。患者会などに参加することで、貴重な情報や励ましを得られることがあります。

まとめ・・・希望を持って治療に臨むために

悪性リンパ腫は、適切な治療により高い確率で寛解を目指すことができる疾患です。

「完治」という言葉は慎重に使われますが、多くの患者さんが長期間にわたって再発のない状態を維持されています。医学の進歩により、治療選択肢は年々増加しており、予後も改善し続けています。

治療後の定期的な経過観察により、再発の早期発見が可能です。万が一再発した場合でも、救援化学療法や新規薬剤など、様々な治療選択肢が存在します。

標準治療に加えて、HITV療法のような免疫療法も、進行がん・再発がんに対する選択肢の一つとなっています。患者さん一人ひとりの状態に応じて、最適な治療法を選択することが大切です。

治療に関する疑問や不安があれば、遠慮なく担当医に相談してください。ICVS東京クリニックでは、患者さんの状態に応じたオーダーメイドの治療計画を提案しています。詳しくは、専門医にお問い合わせください。

詳細はこちらのHPをご覧ください

著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

悪性リンパ腫が再発するとどうなる?再発後の治療の選択肢と考え方悪性リンパ腫2026/03/31(火)

悪性リンパ腫の再発とは?

悪性リンパ腫の治療を受けた後、一度は寛解(かんかい)に至ったものの、再びがん細胞が増殖してくることを「再発」と呼びます。

再発は、患者さんやご家族にとって大きな不安をもたらすものです。しかし、再発したからといって治療の道が閉ざされるわけではありません。

悪性リンパ腫の再発には、いくつかのパターンがあります。同じ部位に再び腫瘍が現れる場合もあれば、初回治療時とは異なる場所に病変が出現することもあります。

また、再発までの期間も患者さんによって異なり、治療終了後数ヶ月で再発する方もいれば、数年経過してから再発する方もいらっしゃいます。

再発後の治療方針は、初回治療の内容、再発までの期間、病変の広がり、患者さんの全身状態などを総合的に判断して決定されます。

再発後の治療選択肢:救援化学療法

悪性リンパ腫が再発した場合、まず検討されるのが「救援化学療法」です。

救援化学療法とは、初回治療とは異なる薬剤の組み合わせを用いて、再びがん細胞の縮小を目指す治療法です。

救援化学療法の目的と特徴

救援化学療法の主な目的は、再発したリンパ腫細胞を可能な限り減少させることです。

初回治療で使用した薬剤に対して耐性を獲得している可能性があるため、異なる作用機序を持つ薬剤を組み合わせることが一般的です。

代表的な救援化学療法のレジメン(治療計画)には、ESHAP療法、DHAP療法、GDP療法などがあります。これらは複数の抗がん剤を組み合わせた治療法で、それぞれ特徴があります。

救援化学療法の効果と副作用

救援化学療法の効果は、リンパ腫のタイプや再発までの期間によって異なります。

一般的に、初回治療後の寛解期間が長かった方ほど、救援化学療法への反応が良好である傾向があります。

副作用については、骨髄抑制(白血球や血小板の減少)、吐き気、脱毛、感染症のリスク増加などが挙げられます。これらの副作用は個人差が大きく、医療チームによる適切な管理が重要です。

造血幹細胞移植という選択肢

救援化学療法で一定の効果が得られた場合、次のステップとして「造血幹細胞移植」が検討されることがあります。

自家移植と同種移植の違い

造血幹細胞移植には、大きく分けて「自家移植」と「同種移植」の2種類があります。

自家移植は、患者さん自身の造血幹細胞を事前に採取・保存しておき、大量化学療法の後に戻す方法です。比較的身体への負担が少ないとされています。

一方、同種移植は、健康なドナー(提供者)から造血幹細胞を提供してもらう方法です。ドナーの免疫細胞が残存するリンパ腫細胞を攻撃する「移植片対腫瘍効果」が期待できる反面、拒絶反応などのリスクも伴います。

移植適応の判断基準

造血幹細胞移植の適応は、患者さんの年齢、全身状態、臓器機能、リンパ腫のタイプ、再発のパターンなどを総合的に評価して決定されます。

一般的に、65歳以下で臓器機能が保たれている方が対象となることが多いですが、近年では高齢者への移植技術も進歩しています。

抗がん剤治療の期間はどれくらい?治療計画を立てる際の考え方

抗がん剤治療の期間は、がんの種類や進行度、治療方針によって大きく異なります。本記事では、治療期間の目安やスケジュールの考え方、治療計画を立てる際に知っておきたいポイントについてわかりやすく解説します。

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分子標的治療薬の役割

近年、悪性リンパ腫の治療において「分子標的治療薬」が大きな役割を果たすようになってきました。

分子標的治療薬とは

分子標的治療薬は、がん細胞が持つ特定の分子(タンパク質など)を標的として作用する薬剤です。

従来の化学療法が正常細胞にも影響を与えるのに対し、分子標的治療薬はがん細胞により選択的に作用するため、副作用が比較的少ないという特徴があります。

B細胞性リンパ腫に対しては、CD20という分子を標的とする「リツキシマブ」が広く使用されています。また、濾胞性リンパ腫やマントル細胞リンパ腫に対しては、BTK阻害薬やPI3K阻害薬などの新しい分子標的薬も承認されています。

再発例における分子標的治療の位置づけ

再発した悪性リンパ腫に対して、分子標的治療薬は単独で使用されることもあれば、化学療法と組み合わせて使用されることもあります。

特に、高齢の方や全身状態が良好でない方にとって、従来の強力な化学療法が難しい場合でも、分子標的治療薬であれば治療を継続できる可能性があります。

免疫チェックポイント阻害薬という新たな選択肢

悪性リンパ腫の治療において、「免疫チェックポイント阻害薬」も注目されています。

免疫チェックポイント阻害薬の仕組み

免疫チェックポイント阻害薬は、がん細胞が免疫システムから逃れるために利用している「ブレーキ」を解除する薬剤です。

私たちの体には、本来がん細胞を攻撃する免疫細胞が存在しますが、がん細胞は免疫細胞の攻撃を回避する仕組みを持っています。免疫チェックポイント阻害薬は、この仕組みを阻害することで、免疫細胞ががん細胞を攻撃できるようにします。

悪性リンパ腫における適応

特に、古典的ホジキンリンパ腫の再発例に対して、PD-1阻害薬(ニボルマブやペムブロリズマブ)が高い効果を示すことが報告されています。

非ホジキンリンパ腫の一部のタイプに対しても、免疫チェックポイント阻害薬の臨床試験が進められており、今後さらに治療選択肢が広がることが期待されています。

ICVS東京クリニックが提供するHITV療法

標準治療だけでは十分な効果が得られなかった再発悪性リンパ腫の患者さんに対して、ICVS東京クリニックでは「HITV療法」という次世代免疫療法を提供しています。

HITV療法の特徴

HITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)は、免疫システムの司令塔である「樹状細胞」を活用した治療法です。

患者さん自身の腫瘍に樹状細胞を直接投与することで、がん細胞の情報を高精度で学習させ、体内でCTL(キラーT細胞)を効率的に誘導します。

この治療法の最大の特徴は、腫瘍そのものを「ワクチン化」することです。投与された樹状細胞が腫瘍内でがん情報を学習し、それを基にCTLが24時間休むことなくがん細胞を攻撃し続けます。

HITV療法の治療プロセス

HITV療法は、基本的に4回の来院で完結する治療です。

まず初診で治療計画を立案し、その後アフェレーシス(成分採血)を行います。採取した細胞は院内のCPC(細胞培養加工施設)で約4週間培養されます。

培養後、CTガイド下で腫瘍内へ樹状細胞を直接投与し、その24〜48時間後に活性化T細胞を点滴で投与します。治療後はPET-CTや血液検査で効果を評価します。

HITV療法の適応と費用

HITV療法は、ステージⅣの進行がんや再発がんに特化した治療法です。ただし、日本国内では未承認の医療技術であり、保険適用外の自由診療となります。

治療費用は、アフェレーシス(成分採血+細胞培養費)が1,540,000円、樹状細胞局所注入が220,000円/1箇所などとなっています。

当院では、患者さん一人ひとりの状態に応じたオーダーメイドの治療計画を提案しており、治療前に十分な説明を行います。

再発後の治療選択における考え方

悪性リンパ腫が再発した場合、どの治療法を選択するかは非常に重要な決断です。

患者さんの状態に応じた治療選択

治療選択においては、リンパ腫のタイプ、再発までの期間、病変の広がり、年齢、全身状態、臓器機能などを総合的に評価します。

若年で全身状態が良好な方には、救援化学療法後の造血幹細胞移植が推奨されることが多いです。一方、高齢の方や臓器機能に問題がある方には、分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害薬などの比較的負担の少ない治療が選択されることがあります。

QOL(生活の質)を重視した治療

再発後の治療においては、単に生存期間を延ばすだけでなく、QOL(生活の質)を維持することも重要です。

強力な化学療法は効果が期待できる反面、副作用による生活への影響も大きくなります。患者さんご自身の価値観や生活スタイルを考慮し、医療チームと十分に話し合いながら治療方針を決定することが大切です。

セカンドオピニオンの活用

再発後の治療選択に迷われた場合は、セカンドオピニオンを求めることも一つの方法です。

複数の専門医の意見を聞くことで、より納得のいく治療選択ができる可能性があります。ICVS東京クリニックでも、標準治療に加えて免疫療法という選択肢について、専門医が丁寧にご説明いたします。

まとめ:再発後も諦めない治療の可能性

悪性リンパ腫が再発した場合でも、治療の選択肢は複数存在します。

救援化学療法、造血幹細胞移植、分子標的治療薬、免疫チェックポイント阻害薬など、それぞれに特徴があり、患者さんの状態に応じて最適な治療法を選択することが可能です。

また、標準治療だけでは十分な効果が得られなかった方に対しては、ICVS東京クリニックが提供するHITV療法のような次世代免疫療法も選択肢の一つとなります。

再発という事実は確かに大きな不安をもたらしますが、医療技術の進歩により、再発後も治癒を目指せる可能性が広がっています。

最も重要なのは、患者さんご自身が納得できる治療を選択することです。医療チームと十分にコミュニケーションを取り、ご自身の価値観や希望を伝えながら、最善の治療方針を見つけていただきたいと思います。

ICVS東京クリニックでは、再発悪性リンパ腫に対する治療について、専門医が丁寧にご相談に応じます。標準治療に加えて、HITV療法という選択肢についても詳しくご説明いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

詳細はこちらのHPをご覧ください

著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。