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肺がんステージ4の余命は変わる?治療で延ばせる可能性と相談の目安肺がん2026/01/07(水)

肺がんステージ4と診断されたとき、知っておくべきこと

「ステージ4」という言葉を聞いたとき、多くの方が大きな不安を感じられると思います。

肺がんは日本人の死亡原因の中でも上位に位置し、特にステージ4と診断された場合、治療の選択肢や今後の見通しについて、さまざまな疑問や心配が生まれるのは当然のことです。しかし、医療は日々進歩しており、ステージ4であっても治療によって余命を延ばせる可能性が広がっています。

肺がんのステージ4とは、がんが肺から離れた臓器(肝臓、骨、脳、副腎など)に転移している状態を指します。この段階では、根治を目指すことは難しいとされていますが、「治らない」ことと「何もできない」ことは同じではありません。適切な治療を選択することで、生活の質を保ちながら長く過ごすことが可能になってきています。

この記事では、肺がんステージ4の余命や生存率、そして治療によって延ばせる可能性について、最新の情報をもとに詳しくお伝えします。また、どのような治療法があり、どのタイミングで専門医に相談すべきかについても解説します。

肺がんステージ4の余命と生存率・・・統計データが示すもの

余命や生存率という数字は、あくまで統計上の目安です。

肺がんステージ4の5年生存率は約8.0%程度と報告されています。この数字だけを見ると厳しい現実のように感じられるかもしれませんが、これは過去のデータに基づいた平均値であり、個々の患者さまの状況によって大きく異なります。

近年の治療法の進歩により、ステージ4であっても延命が可能になってきており、進行を抑えながらコントロールしていく治療が注目されています。実際に、適切な治療を受けることで、5年・10年を超えて生活されている方も増えています。

また、肺がんの種類によっても生存率は大きく異なります。非小細胞肺がんと小細胞肺がんでは治療法も予後も異なり、さらに非小細胞肺がんの中でも、ドライバー遺伝子の有無によって治療効果が変わってきます。

特に注目すべきは、ALK融合遺伝子陽性の肺がんでは、治療効果の高かった患者さまを対象としたデータで5年生存率が75%に達したという報告もあります。これは、適切な治療法を選択することで、統計上の平均を大きく上回る可能性があることを示しています。

出典がん911「肺がんステージ4・余命1ヶ月の宣告を受けたら?」より作成

余命1ヶ月と宣告されたときの症状と経過

余命宣告を受けた場合、どのような経過をたどるのか・・・

肺がんステージ4で余命1ヶ月と宣告された場合、多くの方に共通して現れる症状があります。初期には食欲不振、倦怠感、呼吸困難といった症状が現れ、日々少しずつ状態が悪化していくことが多いです。

それまで比較的元気だった方でも、急速に活動量が落ちてしまうことがあります。がんの進行や、腫瘍が臓器を圧迫することで便秘や吐き気などの症状が現れ、食事や水分が取りづらくなることもあります。

週単位での経過と変化

 

余命宣告後、週が進むにつれて、患者さまができることは徐々に減っていく傾向にあります。

がんの進行や体の機能低下により、飲み込む力が弱まり、誤嚥のリスクが高まるため、食事や水分摂取量が減ります。その結果、体力や筋力の急速な低下が多く見られます。特に、水分摂取量の減少は、心臓や腎臓に負担をかけ、尿の量も少なくなることがあります。

余命宣告から2週間ほど経過すると、低酸素状態や代謝の異常、薬の影響などにより、せん妄と呼ばれる意識の混濁状態が見られることがあります。さらに3週間ほど経過すると、全身の機能が徐々に衰え、眠っている時間が長くなったり、会話が難しくなったりすることがあります。

終末期における数日から数時間単位の変化

 

終末期に近づくと、より短い時間単位での変化が現れます。

呼吸の状態が変化し、浅く速い呼吸や、逆にゆっくりとした呼吸になることがあります。意識レベルも低下し、反応が鈍くなったり、眠っている時間がさらに長くなったりします。体温調節機能も低下し、手足が冷たくなることもあります。

このような状態では、無理に食事を取る必要はなく、食べられるときに、少量ずつ食べられるものを食べるようにすることが大切です。ご家族の皆さまも心身ともにつらい時期かと思いますが、患者さまとの残された時間を大切にし、無理をせず、穏やかに過ごすことを心がけてください。

出典がん911「肺がんステージ4・余命1ヶ月の宣告を受けたら?」より作成

治療で余命を延ばせる可能性・・・進化する肺がん治療

肺がん治療は、この数年で大きく進歩しました。

ステージ4の肺がんであっても、適切な治療を選択することで、余命を延ばし、生活の質を保つことが可能になってきています。治療の目的は「治す」から「コントロールする」へと変化しており、がんと共存しながら長く生活することを目指す時代になっています。

分子標的薬による個別化医療

 

肺がんの中でも、特定のドライバー遺伝子を持つタイプには、分子標的薬が高い効果を示します。

EGFR遺伝子変異陽性の肺がんは、非小細胞肺がんの40~50%を占め、タグリッソ(オシメルチニブ)などの分子標的薬が主役となっています。ALK融合遺伝子陽性の肺がんは3~5%程度ですが、アレセンサ(アレクチニブ)などの薬が高い効果を示し、投与開始から8年間効いている患者さまもいらっしゃいます。

分子標的薬は、従来の抗がん剤が正常細胞も攻撃してしまうのに対し、主にがん細胞のみを攻撃するため、正常細胞へのダメージは比較的少なく、副作用の負担も軽い傾向にあります。薬を飲むだけで済み、入院も不要です。

ただし、飲み続けるとがん細胞が薬に対する耐性を獲得するため、効かなくなれば次の薬へつなぐ必要があります。治療の最初からよく効く薬を使うことで、患者さまの生活の質も高く保て、結果的に生存期間も延びる傾向にあります。

免疫チェックポイント阻害薬の登場

 

免疫療法の一つである免疫チェックポイント阻害薬も、肺がん治療の選択肢として重要な位置を占めています。

オプジーボに続く薬も増えており、世界中で臨床試験が活発に行われています。免疫チェックポイント阻害薬は、患者さま自身の免疫システムを活性化させ、がん細胞を攻撃する力を高める治療法です。

化学療法との併用や、術後補助療法としても用いられるようになり、治療の選択肢が広がっています。ただし、すべての患者さまに効果があるわけではなく、効果の予測因子についても研究が進められています。

出典グッドサポートクラブ「肺がん、長期共存の時代が見えてきた」より作成

ICVS東京クリニックが提供するHITV療法という選択肢

標準治療だけでは先が見えず不安な方へ・・・

ICVS東京クリニックでは、ステージ4の進行肺がんや再発肺がんに対しても、「治すことをあきらめない」姿勢で向き合う免疫療法を行っています。当院が目指しているのは、「延命」ではなく「救命」です。

HITV療法の仕組みと特長

 

HITV療法は、体にもともと備わっている免疫の力を利用して、がん細胞を攻撃する治療法です。

特に重要なのが、「樹状細胞」と呼ばれる免疫細胞です。樹状細胞は、免疫システムの”司令塔”の役割を持ち、がん細胞の情報を正確に覚え、その情報をキラーT細胞(CTL)に伝え、がん細胞を効率よく攻撃させるという働きをします。

当院では、この樹状細胞をCT画像で確認しながら肺がんの腫瘍内へ直接投与する、独自の治療技術を用いています。腫瘍そのものを「がんを攻撃する免疫細胞の生産拠点」に変えることで、画像診断では見えない微細ながん細胞にも免疫が働く可能性があります。

身体への負担や副作用が比較的少ない治療であるため、体力に不安がある方や、これまでの治療でつらい思いをされた方でも、検討しやすい治療法とされています。

オーダーメイドの治療計画

 

肺がんの状態や進行の仕方、これまで受けてきた治療内容は、患者さまごとに大きく異なります。

当院では、事前診断で画像や検査データを丁寧に確認し、専門医が適応の可否を慎重に判断します。治療内容・通院回数・費用について事前に詳しく説明したうえで、患者さまご本人とご家族が納得してから治療を開始します。

「治療を続けるうちに、気づいたら身体的にも経済的にも限界だった」そのような状況にならないよう、最初からゴールを見据えた治療計画を大切にしています。治療が始まった瞬間から、医師は「治療を行う人」ではなく、患者さまのパートナーとして寄り添う存在でありたいと考えています。

なお、HITV療法は、日本国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていない治療法であり、保険適用外の自由診療となります。そのため、治療内容・流れ・想定されるリスクや副作用については、事前に十分な説明を行い、ご理解・ご納得いただいた上で治療を進めています。

専門医に相談すべきタイミングと準備

どのタイミングで相談すればよいのか・・・

肺がんステージ4と診断された場合、できるだけ早い段階で専門医に相談することが重要です。特に、以下のような状況では、積極的に相談を検討してください。

相談を検討すべき状況

 

  • 標準治療だけでは先が見えず不安な方 – 手術、抗がん剤、放射線治療といった標準治療だけでは治癒が難しいと言われた場合
  • 再発や転移に悩んでいる方 – 治療後に再発が見つかった場合や、新たな転移が確認された場合
  • 今後の選択肢を一度整理したい方 – 複数の治療法がある中で、自分に合った選択肢を見つけたい場合
  • 体力に不安がある方 – 従来の治療による副作用が強く、体力的に続けることが難しいと感じている場合

相談前に準備しておくべきこと

 

専門医との相談を有意義なものにするために、以下の情報を準備しておくことをお勧めします。

  • これまでの治療歴 – いつ、どのような治療を受けたか、その効果や副作用はどうだったか
  • 現在の症状 – 日常生活でどのような症状があるか、その程度はどのくらいか
  • 画像検査や血液検査の結果 – PET-CTやCT、MRIなどの画像データ、腫瘍マーカーなどの血液検査結果
  • 遺伝子検査の結果 – ドライバー遺伝子の有無や種類がわかっている場合
  • ご家族の意向 – 治療に対するご本人とご家族の希望や不安

当院では、医療相談や事前診断を通じて、今の状態に合った可能性を丁寧にお伝えしています。

まとめ・・・統計は参考値、あなた自身の未来は変えられる

肺がんステージ4と診断されたとき、余命や生存率という数字に不安を感じるのは当然のことです。

しかし、これらの数字はあくまで統計上の目安であり、あなた自身の寿命ではありません。医学は日々進化しており、新たな治療の選択肢が生まれています。分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の登場により、ステージ4であっても長期生存や生活の質を保つことが可能になってきています。

特に、ドライバー遺伝子を持つタイプの肺がんでは、適切な治療法を選択することで、統計上の平均を大きく上回る可能性があります。また、ICVS東京クリニックが提供するHITV療法のような、免疫の力を最大限に引き出す治療も選択肢の一つとなります。

大切なのは、「数字にとらわれすぎないこと」。今できることに目を向け、希望のある治療を前向きに検討することが重要です。標準治療だけでは先が見えず不安な方、再発や転移に悩んでいる方、今後の選択肢を一度整理したい方は、ぜひ専門医に相談してください。

当院では、がん免疫療法に長年携わってきた専門医のもと、医師・培養技術者・スタッフが連携し、安全性と精度を重視した治療体制を整えています。治療そのものだけでなく、患者さまやご家族のお気持ちにも寄り添いながら、安心して治療に臨んでいただける環境づくりを大切にしています。

あなたの未来は、まだ変えられる可能性があります。

肺がんでお悩みの方は、ぜひ一度、ICVS東京クリニックにご相談ください。医師との医療相談や事前診断を通じて、今の状態に合った可能性を丁寧にお伝えいたします。

著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

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