
がんと診断され、抗がん剤治療を受けることになった時、多くの患者さんが「治療はいつまで続くのだろう」と不安を感じます。
治療期間は患者さんの状態やがんの種類、進行度によって大きく異なります。
この記事では、抗がん剤治療の期間や治療計画を立てる際に知っておくべき考え方について、奏効率や生存率といった指標の意味を正しく理解しながら解説します。個別化医療が進展する中で、患者さん一人ひとりに最適な治療期間を見極めるポイントをわかりやすく紹介します。
抗がん剤治療は、投与期間と休薬期間を組み合わせた「サイクル」という単位で進められます。
一般的には、3~4週間を1サイクルとして、4~6サイクルを繰り返すことが標準的です。つまり、初回治療では数カ月にわたって治療が行われることになります。
抗がん剤は注射や点滴、飲み薬で投与されますが、毎日投与されるわけではありません。投与後には必ず休薬期間が設けられ、この期間に体力を回復させながら、正常な細胞へのダメージを最小限に抑えます。
治療期間中は定期的に検査を行い、がんの状態や副作用の程度を確認します。明らかながんの進行がない限り、計画通りにサイクルを完了することを目指します。
ただし、患者さんの体調や副作用の状況によっては、投与量の調整や治療の延期が必要になる場合もあります。
出典 がん治療情報サイト「抗がん剤の治療期間はどのくらい?」 より作成

早期にがんを発見できた場合、手術や放射線治療と組み合わせて抗がん剤を使用することがあります。
手術の前後に抗がん剤を投与することで、微小な転移を防止したり、がん細胞の縮小を図ったりします。この場合の治療期間は比較的短く、数週間から数カ月程度で完了することが多いです。
根治を目指す治療では、計画的に治療を完了させることが重要です。
進行がんや高リスクのがんでは、治療期間が数カ月から1年以上に及ぶことがあります。
この場合の主な目的は、がんの進行を抑え、症状を安定させることや緩和を図ることです。がんの種類や患者さんの状態によっては、長期にわたって治療を継続する必要があります。
治療効果を評価しながら、必要に応じて薬剤の変更や治療方針の見直しを行います。患者さんの生活の質を保ちながら、できる限り長く治療効果を維持することを目指します。
再発がんの場合、抗がん剤治療が数年にわたって行われることもあります。
これは、がん細胞が薬剤に耐性を持つリスクや再発リスクを軽減するためです。治療は患者さんの体力や副作用の状況を見ながら、慎重に進められます。
長期的な視点で治療計画を立て、患者さんとご家族が納得できる形で治療を継続することが大切です。

奏効率とは、抗がん剤治療によってがんが縮小した患者さんの割合を示す指標です。
がんが完全に消失した「完全奏効」と、がんが30%以上縮小した「部分奏効」を合わせた割合が奏効率として表されます。
ただし、奏効率が高いからといって、必ずしも生存期間が延びるわけではありません。がんが一時的に縮小しても、その後再び増大することもあります。治療効果を判断する際には、奏効率だけでなく、他の指標も総合的に考慮する必要があります。
5年生存率は、治療開始から5年後に生存している患者さんの割合を示します。
この数字は治療効果の目安として広く使われていますが、注意が必要です。5年生存率は「完治率」とイコールではなく、再発がんで苦しんでいる患者さんも含まれています。
実際には、がんになった方の約60%ががんで亡くなるという現実があります。手術を受けることができても、必ずしも安心とは言えません。
治療計画を立てる際には、こうした統計の背景にある意味を正しく理解することが重要です。
近年では、バイオマーカーを用いた個別化医療が進展しています。
患者さん一人ひとりのがん細胞の特性を分析し、最も効果が期待できる抗がん剤を選択する方法です。EGFR遺伝子変異やALK融合遺伝子などの検査により、分子標的薬の効果を予測できるようになりました。
このような個別化医療により、無駄な治療を避け、より効果的な治療を選択できる可能性が高まっています。治療期間の設定においても、個々の患者さんの状態に応じた柔軟な対応が可能になってきています。
抗がん剤治療を始める前に、治療の目的を明確にすることが大切です。
根治を目指すのか、症状の緩和を図るのか、あるいは進行を遅らせることが目標なのか・・・目的によって治療期間や使用する薬剤が変わってきます。
医師と十分に話し合い、患者さん自身とご家族が納得できる治療方針を決めることが重要です。

治療期間を決める際には、生活の質を保つことも大切な要素です。
抗がん剤は正常な細胞にも影響を与えるため、吐き気や脱毛、倦怠感などの副作用が出ることがあります。副作用が強い場合、日常生活に支障をきたすこともあります。
治療効果と副作用のバランスを考え、患者さんの体力や生活環境に合わせた治療計画を立てることが求められます。無理な治療を続けることが、かえって寿命を縮める可能性もあることを理解しておく必要があります。
治療を開始した後も、定期的に効果を評価し、必要に応じて治療計画を見直すことが重要です。
PET-CTや血液検査などで総合的に判定し、がんの状態や患者さんの体調を確認します。効果が不十分な場合や副作用が強い場合には、薬剤の変更や治療方針の転換を検討します。
治療に違和感を感じた場合には、セカンドオピニオンを受けることも一つの選択肢です。他の医師の意見を聞くことで、より納得できる治療方針を見つけられる可能性があります。
抗がん剤治療には、効果が期待できる一方で、いくつかのリスクも伴います。
抗がん剤の多くは「劇薬」や「毒薬」のカテゴリーに属し、その副作用は正確には「毒性」と呼ばれます。効かなかった場合には、すぐに使用を止めて別の治療を模索することが、結果的に延命効果につながる場合が多いです。
また、抗がん剤を3種類使うとがんは小さくなるものの、寿命は7~10倍短くなるという報告もあります。治療を選択する際には、こうしたリスクも十分に理解しておく必要があります。

近年、抗がん剤以外の治療法として免疫療法が注目されています。
免疫療法は、患者さん自身の免疫細胞を活用してがん細胞を攻撃する治療法です。特に、樹状細胞を用いた治療法では、がん細胞の情報を正確に学習させ、体内でキラーT細胞を誘導することで、がん細胞への攻撃を継続させます。
ICVS東京クリニックでは、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化したHITV療法を提供しています。この治療法は、樹状細胞を腫瘍へ直接投与することで、患者さん自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を正確に学習させ、腫瘍のワクチン化を実現します。
HITV療法では、投与後2週間前後からCTLが体内に誘導され、24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続します。また、画像診断では捉えきれない微細ながん細胞に対してもアプローチし、転移・再発の抑制を目指します。
抗がん剤治療と免疫療法を組み合わせることで、相乗効果が期待できる場合もあります。
患者さんの状態や症状、生活環境を総合的に考慮し、専門医が丁寧にカウンセリングと診断を行った上で、最適な治療計画を提案することが重要です。
ICVS東京クリニックでは、患者さん一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療計画を提供し、QOL(生活の質)を維持・向上させながら、できる限り心身の負担が少ない診療を目指しています。

抗がん剤治療の期間は、がんの種類や進行度、患者さんの体力や治療目的によって大きく異なります。
一般的には数カ月から1年程度ですが、進行がんや再発がんの場合にはさらに長期にわたることもあります。治療計画を立てる際には、奏効率や生存率といった指標の意味を正しく理解し、生活の質を保ちながら治療を進めることが大切です。
また、抗がん剤治療のリスクを十分に理解した上で、免疫療法などの代替治療も含めて、総合的に判断することが求められます。医師やご家族としっかりと相談し、患者さん自身が納得できる治療方針を選択しましょう。
がん治療は決して一人で抱え込む必要はありません。ICVS東京クリニックのような専門施設では、患者さんの状態に応じた個別化医療を提供し、最後まで「治すこと」を諦めない姿勢で治療に取り組んでいます。
治療の選択肢の一つとして、HITV療法のような次世代免疫療法も検討されてみてはいかがでしょうか。詳しくは、ICVS東京クリニックの公式サイトをご覧いただくか、直接お問い合わせください。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

がん治療を受けられている患者さんの中には、手足のしびれに悩まされている方が少なくありません。
このしびれは「末梢神経障害」と呼ばれる副作用の一つで、抗がん剤が神経細胞に影響を与えることで発症します。手先や足先から始まることが多く、治療を重ねるごとに症状が強くなったり範囲が広がったりする傾向があります。
初めは軽い違和感だけだったものが、次第に日常生活に支障をきたすほどの症状へと進行することもあり、患者さんご本人やご家族にとって大きな負担となります。しびれは外見からは判断しにくい症状であるため、周囲に理解されにくく、一人で抱え込んでしまう方もいらっしゃいます。
しかし、適切な対処と工夫によって、症状の進行を抑えたり、日常生活への影響を軽減したりすることは可能です。
抗がん剤によるしびれの原因は、完全には解明されていません。
ただし、白金化合物や植物由来のアルカロイドなど特定の成分が、細胞内のDNAに影響を与え、末梢神経系に障害を引き起こすことが示唆されています。末梢神経は脳や脊髄から全身に張り巡らされており、感覚や運動、自律神経の機能を担っています。
抗がん剤が神経細胞の軸索や神経細胞体を障害することで、神経伝達が正常に行われなくなり、しびれや痛みといった症状が現れると考えられています。
しびれの感じ方は患者さんによって異なります。
「ピリピリする」「ジンジンする」「紙が張りついているような感じ」など、表現も様々です。手足の指先から始まることが多く、治療回数を重ねるにつれて範囲が広がり、第一関節を超えて手のひらや足の裏全体に及ぶこともあります。
冷たい水を飲んだときに喉や口の周囲にしびれが出現する抗がん剤もあり、日常生活での不便さは多岐にわたります。服のボタンを留めにくい、文字が書きにくい、リモコンやスマートフォンの操作がしにくい、つまずきやすくなるなど、細かい動作や歩行に支障をきたすことがあります。
感覚が鈍くなることで、火傷やけがをしても気づきにくくなる危険性もあります。

末梢神経障害を起こしやすい抗がん剤には、いくつかの分類があります。
タキサン系薬剤(パクリタキセル、ドセタキセルなど)、白金製剤(オキサリプラチン、シスプラチン、カルボプラチンなど)、ビンカアルカロイド系(ビンクリスチン、ビノレルビンなど)、分子標的薬(ボルテゾミブなど)、免疫チェックポイント阻害薬などが代表的です。
これらの薬剤は、投与量や投与期間によってしびれの発生頻度や程度が異なります。例えば、パクリタキセルでは総投与量が700mg/m²を超えると発生頻度が高くなり、オキサリプラチンでは冷感刺激によって急性の症状が現れることが知られています。
しびれが現れる時期は薬剤によって異なります。
投与開始から数日で症状が出る場合もあれば、数週間から数ヶ月後に現れることもあります。治療を重ねるごとに症状が蓄積的に悪化していくことが特徴で、一度出現したしびれは改善が難しいとされています。
抗がん剤治療を中止した後も、症状が半年から年単位で残存することがあり、特にGrade3(日常生活に著しい支障をきたすレベル)の場合、回復は極めて遅いことが報告されています。

しびれによる日常生活上の危険を防ぐことが重要です。
足に力が入りにくくなることがあるため、階段の昇降時は転倒や転落に注意が必要です。階段では必ず手すりを使う、可能な限りエレベーターを利用するなどの工夫をお勧めします。
履物にも配慮が必要で、小さすぎる靴はしびれを強くすることがあります。柔らかい素材のゆったりとした靴、サイズの合った靴を選びましょう。ハイヒールは足先に体重がかかり転倒しやすくなるため避けたほうがよいでしょう。
感覚が鈍くなると火傷やけがに気づきにくくなります。
家事やガーデニングをするときには手袋を着用し、熱いものを触る際には十分注意してください。冷えた缶を持つとしびれを強く感じることもあるので、持ち手の付いたマグカップや水筒に飲み物を移して飲むとよいでしょう。

自分に合う症状緩和の方法を見つけることも大切です。
冷えると血行が悪くなり、しびれが強くなる場合があるため、お風呂にゆっくり浸かって体を温めるのも効果的です。寒い時期には手袋を使用し保温に努めましょう。マッサージをすると症状が楽になるという方もいらっしゃいます。
ペットボトルや瓶のふたは、指サックやゴム手袋を使うと滑らないので開けやすくなります。ワンタッチでふたが開く水筒も便利です。細かい作業がしにくい場合は、ボタンの代わりにマジックテープを使う、ファスナーに紐をつけて引きやすくするなど、生活用具を工夫することで負担を軽減できます。
出典国立がん研究センター「抗がん剤によるしびれがあるときには」より作成
しびれを我慢しても症状が改善するわけではありません。
むしろ、放置すると症状が進行し、日常生活に大きな支障をきたすようになります。手足のピリピリ感や違和感など、わずかな変化でも早めに医師、薬剤師、看護師に相談することが大切です。
しびれは外見から判断できないため、具体的に伝えることが重要です。「どこに」「いつから」「どのように」「どの程度」感じるのか、日常生活でどのような困難があるのかを詳しく説明しましょう。5段階評価や10段階評価など、客観的な指標を用いると医療者に伝わりやすくなります。
症状の程度によっては、抗がん剤治療を一時的に休んだり、投与量を減らしたりすることで症状が軽減されることがあります。
早期発見と休薬・減量が重要であり、日常生活に著しい支障をきたすGrade3になる前に対処することが望ましいとされています。
対症療法として、しびれを和らげる薬を使うこともあります。疼痛治療薬、抗うつ薬、抗けいれん薬、抗炎症薬などが痛みを和らげる効果を期待して使われることがあり、しびれの症状には漢方薬やビタミンB12が使われることもあります。ただし、効果は患者さんによって異なります。
現時点では有効な予防法や治療法は確立していないため、症状に応じた個別の対応が必要です。医療者と相談しながら、最適な治療計画を立てていくことが大切です。
抗がん剤治療による副作用に悩まされている患者さんにとって、治療の選択肢を広げることは重要です。
ICVS東京クリニックでは、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化した次世代免疫療法「HITV療法」を提供しています。
HITV療法は、免疫システムの司令塔である樹状細胞を活用し、体内でがんを攻撃するCTL(キラーT細胞)を効率的に誘導する治療法です。樹状細胞を腫瘍へ直接投与することで、患者さんご自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を正確に学習させ、高精度な免疫反応を引き出すことを目指しています。
比較的身体への負担や副作用が少ないとされており、体力に不安のある方でも検討しやすい治療法です。

がんの状態や進行度、体力、これまでの治療歴は患者さんごとに異なります。
ICVS東京クリニックでは、事前に提出されたPET-CTや血液検査などのデータをもとに、一人ひとりに合わせた治療計画を丁寧に立案します。治療方針は医師から十分な説明を受け、納得したうえで開始できる体制が整えられています。
治療効果だけでなく、生活の質(QOL)をできる限り保ちながら治療を続けることも重視されています。来院回数は基本的に4回程度で、通院負担にも配慮されています。
2008年の設立以来、2,000名以上の治療支援実績があり、日本のみならず世界各国から患者さんを受け入れてきました。院内には国際的なGMP基準に準じた細胞培養加工施設(CPC)を完備し、採取した細胞はすべて院内で厳密に管理・培養されています。
※HITV療法は国内未承認の医療技術であり、保険適用外の自由診療です。
抗がん剤治療によるしびれは、末梢神経障害が原因で起こる副作用です。
手足のピリピリ感や感覚の鈍化など、症状の現れ方は患者さんによって異なりますが、治療を重ねるごとに悪化する傾向があり、日常生活に大きな影響を及ぼすことがあります。
現時点では有効な予防法は確立されていませんが、早期に医療者に相談し、治療の調整や対症療法を行うことで症状の進行を抑えることは可能です。日常生活での工夫として、転倒防止のための履物の選択、火傷やけがの予防、保温対策、便利な生活用具の活用などが有効です。
しびれは外見からは判断しにくい症状であるため、具体的に医療者に伝えることが重要です。我慢せず、早めに相談することで、より良い治療計画を立てることができます。
標準治療だけでは十分な効果が得られなかった方、治す可能性を最後まで諦めたくない方にとって、ICVS東京クリニックのHITV療法のような免疫療法も一つの選択肢となります。患者さんご本人とご家族のお気持ちを最優先し、QOLを維持しながら、できる限り心身の負担が少ない治療を目指すことが大切です。
がんと診断されたとき、多くの方が強い不安や絶望を感じます。しかし、医療は日々進歩しており、新しい治療法も開発されています。今の治療に限界を感じている方、別の可能性を知ったうえで判断したい方は、一度専門医に相談してみることをお勧めします。
ICVS東京クリニックでは、無料相談を受け付けています。治療に関する疑問や不安がある方は、お気軽にお問い合わせください。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

大腸がんの治療を終えた後、多くの方が「もう大丈夫」と安心される一方で、再発への不安を抱える方も少なくありません。
実際、大腸がんが再発した患者さんのうち、約80%が手術から3年以内、95%以上が5年以内に再発が見つかっているという報告があります。
再発は決して珍しいことではありません。しかし、早期に発見できれば再び手術を行うことで完治する可能性があり、手術で切除することができなくても、薬物療法や放射線療法により生存期間を延ばすことが期待できます。
本記事では、大腸がん再発時に現れる症状や体の変化、そして早期発見のために知っておくべき注意点について詳しく解説します。
大腸がんの「再発」とは、手術でがんをすべて切除できたと判断されても、手術で切り取った範囲の外に”飛び火”(転移)した少量のがん細胞が残っていることがあり、その残っていたごく小さながんが少しずつ大きくなり、目に見える(画像に写る)大きさになって現われることを指します。
手術の際、目に見えるがんはすべて取り除かれます。しかし、顕微鏡レベルで進展するがん細胞は、手術中にお腹の中を確認しても正確に診断できないことがあります。
これらの微細ながん細胞が血液により移動・着床することが転移・再発の一因となります。画像診断で判別できない微細ながん細胞が体内に残っていた場合、時間の経過とともに増殖し、再発として発見されるのです。
大腸がんの再発は、主に以下の部位で起こりやすいとされています。
日本人ではS状結腸と直腸にがんができやすく、これらの部位での再発にも注意が必要です。

大腸がんの再発は、初期段階では自覚症状がほとんどありません。しかし、進行するにつれて様々な症状が現れます。
以下のような症状に気づいたら、自己判断せず早めに医療機関を受診することが重要です。
便の状態は、大腸の健康状態を知る重要なバロメーターです。
これらの症状は、痔などの良性の病気でも起こりますが、大腸がん再発の可能性も考慮する必要があります。
腹部に現れる症状も、再発の重要なサインとなります。
局所的な症状だけでなく、全身に現れる症状にも注意が必要です。
再発の部位によって、特徴的な症状が現れることがあります。
局所再発と診断される患者さんは、定期的な手術後の検診で診断されることが多く、症状がない状態で診断される場合もあります。

大腸がんの再発リスクは、いくつかの要因によって高まることが知られています。
初回診断時のステージが進行していた場合、再発リスクが高くなります。特にステージⅢやⅣの場合、リンパ節転移や遠隔転移があったため、再発の可能性が高まります。
大腸がんの多くは腺がんですが、その中でも低分化腺がん、粘液がん、印環細胞がんなどは、より悪性度が高く再発リスクが高いとされています。
食習慣の欧米化(高脂肪・低食物繊維)、飲酒・喫煙、睡眠不足、運動不足などが慢性炎症や酸化ストレスを引き起こし、再発リスクを高める可能性があります。
家族性大腸腺腫症やリンチ症候群などの遺伝性の疾患がある人は、大腸がんの発症リスクだけでなく、再発リスクも高くなることが報告されています。
潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患がある人は、大腸の粘膜の慢性的な炎症を原因とする大腸がんになる可能性が高くなり、再発リスクも高まるとされています。
再発を早期に発見するためには、定期的な検査が不可欠です。
定期検査を怠ると、再発の発見が遅れ、適切な治療を受けるタイミングを逃してしまう可能性があります。
定期的に受ける検査の種類や間隔は、ステージや患者さんの状態によって若干異なりますが、医師の指示に従って、きちんと定期検査を受けるようにしましょう。
一般的には、手術を受けてから最低5年間は、定期的に検査を受ける必要があります。

再発が起こっても、早期に発見できれば再び手術を行うことで完治する可能性があります。手術で切除することができなくても、薬物療法や放射線療法により生存期間を延ばすことが期待できます。
定期検査は、再発を早期に発見し、適切な治療につなげるための最も重要な手段です。
再発が発見された場合、その部位や進行度に応じて様々な治療法が選択されます。
再発部位が限局しており、完全に切除が可能と診断された場合、手術が第一選択となります。
特に肝臓や肺への転移が単発または少数の場合、切除により根治を目指すことができます。局所再発の場合も、周囲臓器合併切除や骨盤壁合併切除を含む拡大手術により、完全切除を目指します。
手術が難しい場合や、複数の臓器に転移がある場合には、抗がん剤治療が選択されます。
最初の薬の効き目が薄れた後も他の薬に切り替えることで延命を期待することができます。分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬など、新しい治療法も登場しています。
骨盤内の局所再発や骨転移に対して、放射線療法が有効な場合があります。痛みの緩和や腫瘍の縮小を目的として行われることもあります。

標準治療だけでは治癒が難しいとされるステージⅣの進行がん・再発がんに対して、HITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)という次世代免疫療法が選択肢の一つとなっています。
この治療法は、免疫システムの”司令塔”とも呼ばれる樹状細胞を活用し、体内でがんを攻撃する主力であるCTL(キラーT細胞)を効率的に誘導することで、がんの消失(治癒)を目標にする免疫細胞療法です。
樹状細胞を腫瘍へ直接投与することで、患者さんご自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を正確に学習させ、腫瘍そのものを免疫細胞の”生産工場”に変えるという考え方に基づいています。
なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。
治すことが難しい場合も、生活の質を保つことを重視し、がんの症状を和らげる薬物療法や緩和ケアが行われます。
痛みのコントロール、栄養管理、精神的サポートなど、患者さんの生活の質を維持・向上させるための包括的なケアが提供されます。
再発を100%防ぐことはできませんが、日常生活の中で再発リスクを少しでも下げるための工夫があります。
適度な運動は、免疫機能を高め、体重管理にも役立ちます。無理のない範囲で、ウォーキングや軽いジョギング、水泳などを習慣化しましょう。
喫煙は大腸がんの再発リスクを高めるだけでなく、他のがんのリスクも高めます。禁煙は再発予防の重要な要素です。
慢性的なストレスは免疫機能を低下させる可能性があります。十分な睡眠、リラクゼーション、趣味の時間などを大切にしましょう。
肥満は大腸がんの再発リスクを高める要因の一つです。適正体重を維持するよう心がけましょう。

再発を告知されたときは、初めてがんと告げられたときよりも強いショックを受けるかもしれません。
しかし、大腸がんの場合は、再発を繰り返しても元気に生活している人がたくさんいます。
将来が見通せない絶望感や怒り、がんになったことを否定したい気持ちがわき上がってくることもあるでしょう。これらの感情は自然な反応です。
どうがんばっても今、ここにある「がん」をなかったことにすることはできません。しかし、足元をしっかり見つめながら今できる最善のことを一歩一歩、着実に進めていくことが大切です。
悩みや不安、痛みなどは一人で抱え込まず、担当医はもちろん、家族や親しい友人、知人、医療相談室のスタッフなどに伝えましょう。
落ち込みや否定の気持ちが強く自分一人では抜け出せないようなときは、サイコオンコロジスト(精神腫瘍医)や公認心理師などといった心の専門家の助けが必要です。
担当医とよく相談し、治療に関する患者さん自身の希望をしっかり伝え、前向きに治療を受けることが大切です。
人間は最悪の事態に直面しても、心の奥底に希望を信じる力を秘めています。「治療法があるだけありがたい」と開き直った心境になることで、治療に前向きになれることもあります。
大腸がんの再発は決して珍しいことではありません。しかし、早期発見と適切な治療により、再発後も長く元気に生活することは十分に可能です。
便の異常、血便、腹痛、貧血などの症状に気づいたら、自己判断せず早めに医療機関を受診しましょう。定期検査を怠らず、医師の指示に従って検査を受けることが、早期発見の鍵となります。
再発が見つかった場合でも、外科的切除、薬物療法、放射線療法、そして次世代免疫療法など、様々な治療選択肢があります。担当医とよく相談し、ご自身の希望を伝えながら、最適な治療法を選択していくことが大切です。
また、日常生活での食生活の改善、運動習慣、禁煙、ストレス管理などを通じて、再発リスクを少しでも下げる努力も重要です。
心のケアも忘れてはいけません。一人で悩みを抱え込まず、家族や医療スタッフ、心の専門家のサポートを受けながら、前向きに治療に取り組んでいきましょう。
ICVS東京クリニックでは、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化したHITV療法を提供しています。標準治療だけでは治癒が難しいとされる状態でも、治すことを諦めず、患者さんとご家族の力となるために、治療の可能性を最後まで追求しています。
再発への不安や治療の選択肢について、詳しく知りたい方は、ぜひ一度ご相談ください。一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療計画を、専門医が丁寧にご提案いたします。
あなたの希望を、私たちと一緒に追求していきましょう。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

がんの治療を受けた後、「再発」や「転移」という言葉を耳にして不安を感じる方は少なくありません。
実は、この二つの言葉は似ているようで、医学的には異なる概念です。しかし、発見されるタイミングが違うだけで、本質的には同じ現象を指しています。
がんが最初に発生した臓器以外の場所にがん細胞が見つかった場合、それが初回診断時であれば「転移」、治療後に発見されれば「再発」と呼ばれます。つまり、がん細胞が他の場所に移動していたという点では共通しているのです。
この違いを正しく理解することは、治療方針の決定や今後の対策を考える上で非常に重要です。本記事では、がん免疫療法の専門医として長年臨床と研究に携わってきた立場から、再発と転移の違いやそのメカニズム、治療への影響について詳しく解説します。
がんの「再発」と「転移」は、実は同じ現象を異なる視点から表現した言葉です。
転移とは、がんが最初に発生した臓器(原発巣)から離れた場所に、がん細胞が移動して新たな腫瘍を形成することを指します。初回の診断時に、すでに原発巣以外の場所にがん細胞が見つかった場合、これを「転移」と呼びます。
一方、再発は治療によって一度がんを取り除いた後、再びがん細胞が発見される状態を指します。しかし、実際には治療前からすでに体内に存在していた微小ながん細胞が、検査では発見できないほど小さかったために見逃され、後になって成長して発見されるケースがほとんどです。
画像検査で確認できるがん細胞の大きさには限界があり、少なくとも5mm以上まで成長しなければ発見することはできません。がん細胞一つのサイズは100分の1mm程度しかないため、微小ながん細胞の段階では現在の医療技術では検出が困難なのです。
このように、再発と転移は発見されたタイミングが異なるだけで、がん細胞が原発巣から他の場所に移動していたという点では本質的に同じ現象といえます。

がんの再発には、発生する場所によって大きく3つのパターンがあります。それぞれ治療方針が異なるため、正確な理解が重要です。
局所再発は、がんが最初に発見された場所またはその近くで再び現れる状態です。
初期の治療でがん細胞を完全に除去しきれなかった場合や、がん細胞が近接した組織に拡散していた場合に発生します。局所再発は再発の初期段階であることが多く、早期に発見し対処することで治療成功の見込みが高まります。
治療としては、再度の手術や放射線療法が検討されます。乳がんの温存手術後に乳房内で再発した場合は、通常、乳房全切除術が行われます。
領域再発とは、がんが初めに発生した場所の近く、特にリンパ節や隣接する組織で再び見つかる状態です。
初期のがん細胞が周囲のリンパ系や組織に拡散し、そこで成長・増殖することが原因です。領域再発は、がんの進行が限局的であるため、早期の管理と治療により全身への広がりを防げる場合が多いのです。
治療方法は、切除が可能であれば手術を行い、以前に放射線治療を同じ場所に行っていなければ追加で放射線療法を実施するのが一般的です。手術後に薬物療法を行う場合もあります。
遠隔再発、または全身再発とは、がんが初発地点から遠く離れた異なる器官や組織で再び現れる状態です。
がん細胞が血液やリンパ液を介して他の体の部位へと拡散した結果発生します。遠隔再発は、がんの進行がさらに進んでいることを示しており、治療が複雑かつ挑戦的になることを意味します。
遠隔再発の場合、治療の目的は根治ではなく、がんの進行を抑制し症状を和らげることが中心となります。薬物療法が基本となり、患者さんの希望や全身の状態を考慮しながら適切な治療法が選ばれます。

がん細胞が体内を移動して転移を起こすメカニズムを理解することは、治療戦略を考える上で重要です。
私たちの体内では、血液が心臓から動脈を通って全身に送り出され、静脈で心臓に戻ってきます。また、リンパ管を使って静脈に合流し心臓に戻るルートもあります。
胃や腸、筋肉など体のいたるところで、毛細血管から血液の一部である血漿やタンパク質などが外に出て、組織液となります。組織液には細胞から出た老廃物や細菌、ウイルス、がん細胞などの異物が含まれており、一部は血管内に戻り静脈から心臓に戻り、残りはリンパ管に取り込まれてから静脈に合流し心臓に戻ります。

がん細胞が大きくなっていくと、血液やリンパに小さながん細胞が入り込んでしまい、他の臓器にがん細胞が移動してしまいます。
血液の流れに乗って移動するのが「血行性転移」、リンパ液の流れに乗って移動するのが「リンパ行性転移」です。血液もリンパ液も一方通行で流れているため、がんが発生した場所から、どこにがんが転移しやすいかが判明しています。
リンパ行性転移の場合、複数のリンパ管が合流するポイントであるリンパ節で、がん細胞が増殖しやすくなります。血行性転移では、リンパ節や肺、肝臓、脳、骨など、血流やリンパの流れが豊富な部位に転移が見られやすいのです。
転移には、血行性やリンパ行性とは異なる「播種性転移」というパターンもあります。
これは、種を蒔くようにがん細胞が広がっていく転移で、特に腹膜や胸膜に多く見られます。播種性転移のメカニズムについては、まだ不明な点も多く研究が進められています。
転移したがんには、理解しておくべき重要な特徴があります。
がんの発症と進行はさまざまな現象が組み合わさる複雑なものです。がんが体内で最初に発生した場所を「原発巣」と呼び、この原発巣によってがんの種類が特定され、それぞれ「肺がん」や「乳がん」などと名付けられます。
転移がんが発生した場合、その名称も原発巣をもとに付けられます。たとえば、肺がんの細胞が骨へ転移した場合、それは「肺がんの骨転移」と呼びます。これは、転移したがん細胞が原発巣でのがん細胞と同様の性質を持ち続けるためです。
そのため、転移先での治療には、原発巣のがんに効果のある薬剤が使用されます。骨に転移していても、それが肺がん由来であれば肺がんの治療薬を用いるのです。
この特徴を理解することは、治療方針を決定する上で非常に重要です。転移先の臓器ではなく、元々のがんの性質に基づいて治療を選択することが、効果的ながん治療の基本となります。
がんが再発や転移を起こした場合でも、適切な治療により良好な経過をたどることは可能です。
がんがある程度進行していても再度根治できる可能性があります。しかし、全身に転移してしまったケースや進行が著しい状況では、根治を目指すのではなく、がんの進行を抑制し、がんによる症状を和らげることが治療の主な目的となります。

局所再発のみで遠隔転移のない場合は、治癒を目指して治療します。
温存手術で残した乳房に再発した局所再発の場合は、通常、乳房全切除術を行います。乳房全切除術後に胸の皮膚やリンパ節に再発した場合は、切除できると判断されれば、がんの部分を切除し、以前に放射線治療を同じ場所に行っていなければ、追加で放射線療法を行うのが一般的です。
手術後に薬物療法を行う場合もあります。切除が難しい場合には、薬物療法や放射線療法をまず行い、可能になった場合は切除も検討します。
遠隔転移は、乳房から離れた部分にがんが出てきたものですが、画像検査でみえている病巣以外のどこかにも目にみえないがん細胞が潜んでいると考えられます。
現在の治療法では、これらの全身に潜んでいるすべてのがん細胞を根絶するのは難しいのが現状です。目にみえる遠隔転移の病巣を手術で切除しても、目にみえないがん細胞は体のどこかに潜んでおり、それらが増殖してくると考えられます。
遠隔転移の治療は、体全体に効果があることが必要ですので、薬による治療が基本となります。がんに有効な薬にはさまざまなものがあり、効果をみながら治療を続けます。こうして、がんの進行を抑えたり症状を和らげたりすることができれば、QOLを保ちながら、がんと共存することができます。
再発・転移したがんの治療において、初回の治療と同様の方法を選択することもあります。
手術療法は、がん組織を直接除去する方法です。局所的な再発に特に有効で、がんの物理的な除去を目的とします。
薬物療法は、全身治療で、がん細胞の増殖を抑制します。副作用に注意が必要ですが、遠隔転移の場合は体全体に効果が及ぶため基本的な治療法となります。
放射線療法は、局所的ながん細胞を破壊するために用いられます。正常細胞は回復力が高いですが、がん細胞は遅いため効果的です。
免疫療法は、患者さん自身の免疫システムを活性化させ、がん細胞を攻撃する治療法です。副作用が少なく、長期的な効果が期待できます。
ICVS東京クリニックでは、樹状細胞を活用したHITV療法という次世代免疫療法を提供しています。樹状細胞を腫瘍へ直接投与することで、患者さん自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を正確に学習させ、CTL(キラーT細胞)を効率的に誘導します。腫瘍のワクチン化により、CTLが24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続し、微細ながん細胞まで浄化することで転移・再発を抑えることを目指します。
治療方法は、がんの種類、進行状況、患者さんの健康状態によって異なります。患者さんの希望や全身の状態を考慮しながら、化学療法などの適切な治療法が選ばれます。
がんの再発や転移を完全に防ぐことは困難ですが、リスクを低減する方法はあります。

再発を予防する方法としては、術後補助療法や定期健診が推奨されています。
術後補助療法は、手術後に微小ながん細胞に対して化学療法や放射線療法を行うことで、再発を防ぐための治療です。手術時にすでに広がっていた微小ながん細胞(マイクロ転移)に対して、全身的に作用する薬物療法を行うことで、再発のリスクを下げることができます。
大腸がんの場合、切除されたリンパ節に転移が確認されるとステージⅢに分類され、再発予防のため補助化学療法が奨められます。
がん治療後は定期的に検診を行い、再発がないかチェックすることが大切です。
これにより、早期に再発を発見し、治療の選択肢を広げることができます。定期検診により、がんの再発や転移を早期に見つけ出すことが可能です。これにより、がんが進行する前に治療を開始することができます。
がんの種類や進行度によって、検査の頻度や方法は異なるため、医師の指示に従うことが重要です。
がんの転移や再発を予防するためには、日常生活での注意も重要です。
健康な生活習慣を維持することが、再発リスクを低減するのに役立つとされています。バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠、ストレス管理などが推奨されます。
また、喫煙はがんの発生や再発のリスクを高めることが明らかになっています。禁煙することによって、がんになることや、がんで亡くなること、その他の病気になるリスクを下げることができます。

がんの再発と転移は、発見されるタイミングが異なるだけで、本質的には同じ現象です。
がん細胞が原発巣から他の場所に移動していたという点では共通しており、初回診断時に発見されれば「転移」、治療後に発見されれば「再発」と呼ばれます。
再発・転移したがんの治療には、手術療法、薬物療法、放射線療法、免疫療法など、さまざまな選択肢があります。患者さんの状態やがんの特性に応じて、最適な治療法を選択することが重要です。
ICVS東京クリニックでは、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化したHITV療法を提供しています。樹状細胞を腫瘍へ直接投与し、患者さん自身の免疫システムを活用してがん細胞を攻撃する次世代免疫療法です。延命ではなく、救命を目指すという理念のもと、治癒をあきらめない医療を追求しています。
がんの再発や転移について正しく理解し、適切な予防策や治療法を選択することで、より良い治療結果を得ることができます。定期検診を欠かさず、健康的な生活習慣を維持し、専門医と相談しながら最適な治療計画を立てることが大切です。
ICVS東京クリニックでは、がんの再発・転移に対する専門的な治療を提供しています。進行がんや再発がんでお悩みの方、標準治療だけでは治癒が難しいとされた方も、一度ご相談ください。患者さん一人ひとりの状態に合わせたオーダーメイドの治療計画をご提案し、治癒の可能性を最後まで追求します。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

大腸の検査を受けたとき、「ポリープが見つかりました」と言われて不安になった経験はないでしょうか。
大腸ポリープと大腸がんは、どちらも大腸の粘膜にできる病変ですが、その性質やリスクには大きな違いがあります。大腸ポリープは粘膜がイボのように盛り上がった良性のもので、多くの場合は心配する必要はありません。一方で、大腸がんは粘膜から発生する悪性腫瘍であり、放置すると命に関わる可能性があります。
大腸ポリープには「腫瘍性ポリープ」と「非腫瘍性ポリープ」の2つのタイプがあります。腫瘍性ポリープの代表格である「腺腫」は、時間をかけて徐々に成長し、がん化する可能性を持つため、前がん病変とも呼ばれています。特に大きさが1cm以上になると、がん化のリスクが高まることが知られています。
非腫瘍性ポリープには「過形成性ポリープ」や「炎症性ポリープ」があり、これらは基本的にがんになるリスクがほとんどありません。ただし、外見だけでは腫瘍性かどうかを正確に判断することは困難なため、内視鏡検査で疑わしい病変が見つかった場合は切除し、病理診断で組織型を確定するのが一般的です。

大腸ポリープの中でも、特に注意が必要なのが「腺腫性ポリープ」です。
腺腫性ポリープは、大腸内視鏡検査で最も多く見つかる腫瘍性ポリープであり、時間の経過とともに細胞が異常をきたし、最終的に大腸がんへと進行する可能性があります。腺腫自体は特に自覚症状を引き起こすことはありませんが、腫瘍細胞は制御されることなく増殖し、自ら成長していきます。
腺腫性ポリープは、内視鏡で観察すると丸い形状や突起物として見えます。色は白っぽいものからピンク色まで様々で、滑らかな表面を持っていることが多いです。形状には茎のあるもの(キノコのような形)、茎のないもの、両者の中間の形のものがあり、ほとんど平らな形のポリープも存在します。
大腸ポリープの大きさとがん化には密接な関わりがあります。5mm以下の大腸ポリープにがんが含まれる可能性は0.6%とされていますが、20mmを超えるものでは35.8%と言われています。一般的に、大腸ポリープのサイズが5~8mm程度の場合、それが大腸がんに進展するリスクは3%以下とされていますが、20mmを超えるとリスクは急激に50%程度まで高まります。
近年注目されているのが「鋸歯状病変(SSL:sessile serrated lesion)」です。SSLは大腸にできるポリープの一種で、粘膜表面がギザギザしている特徴があります。腺腫ポリープとは異なる組織学的特徴を持っていますが、平坦な形状をしていることが多く、一般的な腺腫性ポリープと比べて発見が難しい特徴があります。そのため、注意深い検査が必要となります。

炎症性ポリープは、大腸の炎症によって形成される非腫瘍性ポリープです。潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患に伴って発生することが多く、基本的にがん化するリスクは極めて低いと考えられています。ただし、炎症性ポリープと腺腫性ポリープを外見だけで区別することは難しいため、内視鏡検査で切除し、病理診断で確定することが重要です。
すべての大腸ポリープががん化するわけではありません。
非腫瘍性ポリープである「過形成性ポリープ」は、がんに進展する可能性が極めて低いとされています。過形成性ポリープは大腸の粘膜細胞が過剰に増殖してできたもので、通常は小さく、5mm以下のものがほとんどです。これらのポリープは基本的に良性であり、がん化のリスクはほとんどないため、経過観察で問題ないケースが多いです。
大腸内視鏡検査で発見されたポリープの中には、すぐに切除する必要がないものもあります。一般的に、以下の条件を満たすポリープは経過観察となることがあります。
ただし、これらの判断は内視鏡専門医による正確な診断が前提となります。外見だけでは判断が難しい場合も多く、疑わしい病変は切除して病理検査を行うことが推奨されます。
経過観察となったポリープでも、定期的な検査は欠かせません。
小さなポリープは急激に大きくなることはありませんが、何年もかけて徐々に成長していきます。ポリープの大きさが1cm、2cmとさらに大きくなるにつれて、がん化するリスクも高くなります。そのため、定期的な大腸内視鏡検査を受けることで、ポリープの成長を監視し、必要に応じて切除することが大切です。
大腸がんや大腸ポリープの切除歴のある患者さまは、2年に1回程度の検査が推奨されています。また、家族に大腸がんの既往歴がある方や、40歳を過ぎた方は、検査のタイミングを逃さず、適切な診断・治療につなげることが重要です。

大腸ポリープの中には、早期に切除すべきものがあります。
腺腫性ポリープは、時間の経過とともにがん化する可能性があるため、発見された時点で切除することが推奨されています。特に10mm以上の大きなポリープは、がんへ進行する確率が高まるため、定期的な経過観察または切除が必要です。腺腫を発見し切除することで、将来的な大腸がんの発生やそれによる死亡リスクを大幅に低減できるとされています。
以下のような特徴を持つポリープは、早期に切除することが推奨されます。
これらのポリープは、がん化のリスクが高いため、内視鏡検査中にその場で切除することが可能です。多くの大腸ポリープは大腸カメラ検査中にその場で安全に切除できます。
大腸ポリープの切除には、いくつかの方法があります。小さなポリープには「コールドポリペクトミー」という、電気メスを使わずに切除する方法が用いられます。中程度のポリープには「ホットポリペクトミー」という、電気を使ってポリープを焼き切る方法が適用されます。大きめのポリープには「内視鏡的粘膜切除術(EMR)」という、安全に切除するための方法が選択されます。
非常に大きなポリープや、がん化の疑いがある場合は、腹腔鏡手術や開腹手術による切除が必要になることもあります。ただし、ほとんどの大腸ポリープは内視鏡的に切除可能であり、日帰りで治療できるケースが多いです。
ポリープを切除した後も、定期的な検査が重要です。
切除したポリープは病理検査に出され、組織型やがん化の有無が確認されます。腺腫性ポリープだった場合、再発のリスクがあるため、1~3年ごとの定期的な大腸内視鏡検査が推奨されます。また、切除後の合併症(出血や穿孔など)のリスクもあるため、術後の経過観察も欠かせません。

大腸ポリープや大腸がんは、初期の段階では自覚症状がほとんどありません。
確実に大腸ポリープや大腸がんを発見する方法は、大腸内視鏡検査が最も有効といわれています。人間ドックや健康診断で行われる便潜血検査は、低コストでありながら約80%のがん感度があることから、一般の検診において多く普及しています。ただし、腺腫タイプのポリープに対しては、感度が低く便潜血が陰性と診断されることも多いです。
便潜血検査は、便の中に血液がないかどうかを検査する方法です。大きいポリープや進行大腸がんは、便とこすれて出血することがあります。しかし、進行大腸がんはいつも出血しているわけではなく、出血していても採取した便に血液が含まれないと、本当は進行大腸がんがあるのに便潜血検査で「陰性」に出てしまいます。
約20~30%の進行大腸がんは、偽陰性のために見落とされることがありえます。便潜血検査が陰性であっても、すでに血便や便通異常、腹部症状などがある場合は、大腸内視鏡検査が必要になります。また、大腸以外の消化管からの出血や、痔の出血でも陽性になることがあります。
以下のような方は、定期的な大腸内視鏡検査を受けることが推奨されます。
大腸内視鏡検査は、病変の早期発見・治療が可能です。ポリープが見つかった場合には、その場で日帰り切除も可能であり、肉体的・精神的・金銭的負担の軽減を可能にする検査です。
大腸内視鏡検査は、おしりから専用のカメラを挿入することや事前に大腸を空にするための下剤服用が必要なことから「痛い」「違和感がある」「つらい」などといわれることがあります。しかし、最近では鎮静剤を使用した検査が一般的になり、不安や痛みを軽減しながらリラックスして検査を受けることができます。
消化器内視鏡専門医による検査を選ぶことで、より安全で正確な診断が可能になります。また、検査後のフォローアップも充実しており、ポリープの種類や今後の治療方針について丁寧に説明を受けることができます。
大腸がんが進行してしまった場合、標準治療だけでは治癒が難しいケースもあります。
ICVS東京クリニックは、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化した次世代免疫療法を提供している医療機関です。治療の中核となるのは、HITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)という免疫細胞療法で、樹状細胞を活用し体内でがんを攻撃するCTL(キラーT細胞)を効率的に誘導することで、がんの消失(治癒)を目標としています。

HITV療法の大きな特徴は、樹状細胞を腫瘍へ直接投与する点です。CT画像で確認しながら腫瘍内へ直接注入(腫瘍内注入が難しい場合は腫瘍を栄養する主要血管内への投与)を行うことで、患者さまご自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を、より正確に樹状細胞へ学習させることを目指しています。
腫瘍のワクチン化という考え方を採用しており、腫瘍に投与された樹状細胞ががん情報を高精度で認識することで、CTLへの指示も精密化され、投与後2週間前後からCTLが体内に誘導され、24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続します。
画像診断で判別できない微細ながん細胞が血液により移動・着床することが転移・再発の一因とされるため、腫瘍のワクチン化によって生まれる高精度なCTLが血液中を巡回し、がん細胞を見つけると即時に攻撃することで、転移・再発を防ぐことにつなげることを目指しています。
当院は、がん免疫療法の専門医である蓮見賢一郎によって2008年に設立され、国内外の研究者・臨床現場とのネットワークを持ち、HITV療法専門施設として研鑽を重ねています。これまで日本のみならず、台湾、中国、マレーシア、ロシア、オーストラリアなど世界各国から患者さまを受け入れ、2,000名以上の治療支援に携わってきました。
治療体制としては、CTガイド下投与によりリアルタイムのCT画像をもとに穿刺を行い、腫瘍内へ正確に樹状細胞を直接投与する高度な医療技術を採用しています。また、院内CPC(細胞培養加工施設)を完備し、国際的GMP基準に沿った環境を整え、専任の細胞培養士が適切に管理・処置を行っています。
さらに、再生医療等安全性確保法に則った運用を行い、厚生労働省の許可を受けた特定細胞加工施設として、品質管理を重視した培養体制を構築しています。
なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。治療は患者さまの状態・症状・生活環境を総合的に考慮し、専門医が丁寧にカウンセリングと診断を行った上で、相乗効果を生む治療法を組み合わせたオーダーメイドの治療計画をご提案します。
大腸ポリープと大腸がんの違いを理解することは、早期発見と適切な治療につながります。
大腸ポリープには腫瘍性と非腫瘍性があり、腺腫性ポリープは時間をかけてがん化する可能性があるため、発見された時点で切除することが推奨されています。一方、過形成性ポリープや炎症性ポリープは基本的にがん化のリスクが低く、経過観察で問題ないケースが多いです。
大腸ポリープや大腸がんは初期段階では自覚症状がほとんどないため、定期的な検査が重要です。便潜血検査は有用ですが、偽陰性のリスクもあるため、40歳以上の方や家族歴がある方は、大腸内視鏡検査を受けることをおすすめします。
大腸内視鏡検査によってポリープの段階で発見し、適切に切除することで、大腸がんの発生リスクを大幅に抑えられます。また、大腸がんであっても早期発見・早期治療によって、健康を守ることが可能です。
進行がんや再発がんの場合でも、ICVS東京クリニックのような専門施設では、HITV療法などの次世代免疫療法を提供しており、治癒を目指した治療が可能です。気になる症状がある方や、定期検査をご希望の方は、ぜひ専門医にご相談ください。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

大腸がんそのものには、実は痛みはありません。
多くの方が驚かれるかもしれませんが、がん細胞自体が痛みを引き起こすわけではないのです。では、なぜ大腸がんで腹痛が起こるのでしょうか。その答えは、腫瘍が大きくなることで腸管の通りが妨げられることにあります。
腫瘍が成長すると、便の通り道が狭くなります。すると、腸が便を送り出そうとして強く収縮するため、痛みが生じるのです。この痛みは持続的なものではなく、腸の蠕動運動に伴って波のように起こる「間欠痛」であることが多いです。
さらに進行すると、腫瘍が腸管を完全に塞いでしまう「腸閉塞」という状態になることがあります。この場合、激しい腹痛や嘔吐といった症状が現れ、緊急の処置が必要になります。
直腸がんの場合、腫瘍が肛門に近い位置にあると、肛門痛として感じられることもあります。また、がんが進行して腸管外の神経や他臓器に浸潤すると、足や腰、背中、お尻など、腹部以外の場所に痛みが広がることもあるのです。

早期の大腸がんでは、自覚症状がほとんどありません。
これが大腸がんの発見を遅らせる大きな要因となっています。初期段階では、がん細胞が粘膜に留まっており、腸管の通りを妨げるほどの大きさではないため、痛みを感じることはまれです。
ステージⅠの段階でも、がん細胞が筋肉層まで進行していますが、まだ症状が出にくい状態です。多くの患者さんは、この段階では何も気づかずに日常生活を送っています。
ステージⅡになると、がん細胞が筋肉層を超えて浸潤し始めます。この段階から、腹痛などの自覚症状が現れやすくなります。痛みは刺すような感覚で、周期的に起こることが特徴です。
ステージⅢでは、リンパ節への転移が見られるようになり、腹痛の頻度や強さが増してきます。腸の動きが妨げられることで、便秘や下痢を繰り返すようになり、それに伴う腹部の不快感も強くなります。
ステージⅣになると、がんが他の臓器に転移している状態です。この段階では、腹痛だけでなく、全身のさまざまな場所に痛みが広がることがあります。腸閉塞による激しい腹痛や嘔吐が頻繁に起こるようになり、日常生活に大きな支障をきたします。
進行期の痛みは、鎮痛剤を必要とするほど強くなることもあります。がんが神経を圧迫したり、周囲の臓器に浸潤したりすることで、持続的な痛みが生じるようになるのです。

血便は、大腸がんの最も代表的な症状の一つです。
腫瘍の表面に便がこすれることで出血が起こり、便に血が混じるようになります。肛門に近い直腸がんからの出血は、鮮やかな赤色の血液が便に付着します。一方、肛門から遠い結腸がんからの出血は、血液が変色して黒っぽい便として現れることが多いです。
血便と腹痛が同時に現れる場合、大腸がんがある程度進行している可能性があります。腫瘍が大きくなって腸管を狭めているため、便の通過が困難になり、腹痛が生じます。同時に、腫瘍からの出血も続いているため、血便が見られるのです。
特に注意が必要なのは、慢性的な出血による貧血の症状です。めまいや立ちくらみ、疲れやすさなどが続く場合、大腸がんからの継続的な出血が原因かもしれません。
血便が出ると、多くの方が「痔だろう」と自己判断してしまいます。しかし、大腸がんによる血便と痔による血便には、いくつかの違いがあります。
痔の場合、排便時の痛みや肛門周囲の違和感を伴うことが多いです。一方、大腸がんによる血便は、痛みを伴わないことも多く、便に血が混じっている状態が続きます。また、便の形が細くなったり、残便感があったりする場合は、大腸がんの可能性を考える必要があります。
血便に気づいたら、自己判断せずに消化器内科や胃腸科を受診することが重要です。早期発見が治療の鍵となります。
腹痛と血便という症状は、大腸がんだけでなく、他の消化器疾患でも現れます。
虚血性大腸炎は、大腸への血流が一時的に悪くなることで起こる病気です。突然の腹痛と血便が特徴で、大腸がんと症状が似ているため、見分けることが難しい場合があります。
虚血性大腸炎は、高齢者や動脈硬化のある方に多く見られます。突然の左下腹部痛と、その後に起こる血便が典型的な症状です。痛みは比較的短時間で治まることが多く、数日から数週間で自然に回復することもあります。
大腸がんとの大きな違いは、症状の経過です。虚血性大腸炎は急性の症状であり、適切な治療で比較的早く改善します。一方、大腸がんは徐々に進行し、症状も長期間続く傾向があります。
潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患も、腹痛と血便を引き起こします。これらの疾患は、大腸の粘膜に慢性的な炎症が起こることが特徴です。
炎症性腸疾患の場合、下痢が頻繁に起こり、粘液を伴う血便が見られることが多いです。また、若年者に発症することが多く、症状が長期間続くという特徴があります。
炎症性腸疾患がある方は、大腸がんのリスクが高くなることが知られています。そのため、定期的な大腸カメラ検査を受けることが推奨されます。

腹痛と血便がある場合、正確な診断のためには大腸カメラ検査が必要です。大腸カメラでは、大腸の内部を直接観察できるため、がんやポリープ、炎症の状態を確認できます。
また、CT検査やMRI検査によって、腫瘍の大きさや周囲への広がり、リンパ節転移の有無などを評価することができます。血液検査では、貧血の程度や炎症の状態、腫瘍マーカーの値などを確認します。
これらの検査を組み合わせることで、大腸がんと他の疾患を正確に見分けることができるのです。
大腸がんは、早期に発見すれば90%以上の確率で治癒が期待できます。
しかし、初期症状がほとんどないため、定期的な検診が非常に重要です。40歳を超えたら、症状がなくても年に1回の便潜血検査を受けることが推奨されています。
便潜血検査は、便に微量の血液が混じっていないかを調べる検査です。肉眼では見えない出血も検出できるため、大腸がんの早期発見に役立ちます。
検査が陽性になった場合、必ず大腸カメラ検査を受ける必要があります。便潜血検査が陰性でも、大腸がんがないとは断言できないため、気になる症状がある場合は医療機関を受診することが大切です。
以下のような症状が続く場合は、早めに消化器内科を受診しましょう。
これらの症状は、大腸がん以外の病気でも起こりますが、自己判断は禁物です。特に、複数の症状が同時に現れる場合は、早急に検査を受けることをお勧めします。

大腸カメラ検査は、大腸がんの最も確実な診断方法です。検査中にポリープが見つかれば、その場で切除することも可能です。ポリープががん化する前に取り除くことで、大腸がんの予防にもつながります。
50歳を超えたら、症状がなくても一度は大腸カメラ検査を受けることが推奨されます。また、家族に大腸がんの患者さんがいる場合は、より早い時期からの定期検査が必要です。
出典 国立がん研究センター 中央病院「大腸がんの症状について」 より作成
標準治療だけでは治癒が難しいとされる進行がん・再発がんに対して、ICVS東京クリニックでは「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、次世代免疫療法を提供しています。
当院の中核となる治療は、HITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)です。この治療法は、免疫システムの司令塔と呼ばれる樹状細胞を活用し、体内でがんを攻撃するCTL(キラーT細胞)を効率的に誘導することで、がんの消失を目標とする免疫細胞療法です。
HITV療法の大きな特徴は、CT画像で確認しながら樹状細胞を腫瘍内へ直接投与することです。患者さまご自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を、より正確に樹状細胞へ学習させることを目指します。
腫瘍に投与された樹状細胞は、がん情報を高精度で認識することで、CTLへの指示も精密化します。投与後、2週間前後からCTLが体内に誘導され、24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続します。
この仕組みにより、腫瘍そのものがCTLを生み出す工場のように機能する状態を狙います。画像診断で判別できない微細ながん細胞が血液により移動・着床することが転移・再発の一因とされますが、HITV療法では、高精度なCTLが血液中を巡回し、がん細胞を見つけると即時に攻撃することで、転移・再発を防ぐことにつなげることを目指します。
当院は、がん免疫療法の専門医である蓮見賢一郎によって2008年に設立されました。これまで日本のみならず、台湾、中国、マレーシア、ロシア、オーストラリアなど世界各国から患者さまをお迎えし、2,000名以上の治療支援に携わってきました。
院内には国際的GMP基準に沿った細胞培養加工施設(CPC)を完備しており、専任の細胞培養士が適切に管理・処置を行っています。また、再生医療等安全性確保法に則った運用を行い、厚生労働省の許可を受けた特定細胞加工施設として、品質管理を重視した培養体制を構築しています。
CTガイド下投与により、リアルタイムのCT画像をもとに穿刺を行い、腫瘍内へ正確に樹状細胞を直接投与する高度な医療技術を採用しています。

HITV療法は一律の実施ではなく、患者さまの状態・症状・生活環境を総合的に考慮し、専門医が丁寧にカウンセリングと診断を行った上で、相乗効果を生む治療法を組み合わせたオーダーメイドの治療計画をご提案します。
治療は基本4回の来院で完了し、患者さまご本人とご家族のお気持ちを最優先し、QOL(生活の質)を維持・向上させながら、できる限り心身の負担が少ない診療を目指します。
なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。詳しい治療内容や費用については、当院までお問い合わせください。
大腸がんによる腹痛は、がん自体ではなく、腫瘍が腸管の通りを妨げることで起こります。
初期段階では症状がほとんどありませんが、進行するにつれて波のような間欠痛が現れ、さらに進行すると腸閉塞による激しい痛みが生じることもあります。血便や便通の変化、残便感などの症状が伴う場合は、早めに医療機関を受診することが重要です。
虚血性大腸炎や炎症性腸疾患など、他の疾患でも似た症状が現れるため、正確な診断のためには大腸カメラ検査が必要です。40歳を超えたら定期的な便潜血検査を受け、陽性の場合は必ず精密検査を受けましょう。
早期発見・早期治療が大腸がん克服の鍵となります。気になる症状がある方は、自己判断せずに専門医にご相談ください。また、進行がんや再発がんでお悩みの方は、ICVS東京クリニックの次世代免疫療法という選択肢もあります。
「治すことを諦めない」という姿勢で、私たちは患者さまと共に歩んでまいります。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

咳が2週間以上続いている・・・風邪薬を飲んでも一向に良くならない・・・そんな経験はありませんか。
長引く咳は、単なる風邪ではない可能性があります。
特に肺がんによる咳は、初期段階では風邪と見分けがつきにくく、多くの患者さんが「ただの咳」と思い込んで放置してしまうケースが少なくありません。しかし、早期発見・早期治療が予後を大きく左右する肺がんにおいて、咳という症状を正しく理解することは極めて重要です。
肺がんは、肺の細胞が何らかの原因でがん化し、異常に増殖する悪性腫瘍です。
気管支や肺胞の細胞から発生し、進行すると周囲の組織を破壊しながら増殖します。血液やリンパ液の流れに乗って、リンパ節や他の臓器(骨・脳・肝臓・副腎など)へ転移することもあります。
2019年の統計では、肺がんの罹患数は男性が約8.4万人、女性が約4.2万人で、がんの罹患数では男性第4位、女性第2位と非常に多いがんです。また、2021年の肺がんの死亡数は男性が約5.3万人、女性が約2.3万人で、男女合計ではがん死亡数第1位となっています。
肺がんは大きく分けて「非小細胞肺がん」と「小細胞肺がん」の2種類に分類されます。
非小細胞肺がんは、さらに「腺がん」「扁平上皮がん」「大細胞がん」に分けられます。腺がんは肺がんの中で最も多く、半数以上を占めます。肺の末端にできやすく、喫煙との関係が比較的弱いのが特徴です。扁平上皮がんは肺の入り口付近に発生しやすく、喫煙との関連が深いとされています。大細胞がんは発症数は少ないものの、進行や転移が速いという特徴があります。
小細胞肺がんは、進行や転移が速く、肺の入り口付近・肺の奥の方ともに発生します。特に喫煙との関連が強いとされています。
初期の肺がんの5年相対生存率を比べると、非小細胞がんで80%を超えるのに対し、小細胞がんでは50%程度とその差は約2倍です。
出典国立がん研究センター がん情報サービス「肺がんについて」より作成
なぜ肺がんになると咳が止まらなくなるのでしょうか。
その理由は、がん細胞が気管支や肺の組織を刺激することにあります。
がんが大きくなると、肺や気管支を圧迫し、刺激となって咳が出ます。特に気管支の入り口近くに発生したがんが大きくなると、気管支が狭くなり喘鳴や呼吸困難が起こることもあります。
咳が出始めるとなかなか止まらないこともあり、体力消耗にもつながります。
がん細胞の増殖に伴い、周囲の組織に炎症が起こります。この炎症が気道を刺激し、咳を誘発します。また、がんが進行すると気管支が狭くなることで、発熱・胸痛を伴う「閉塞性肺炎」を発症する可能性もあります。
腫瘍の位置によって、咳の出方や特徴が異なります。肺の入り口近く(肺門)に発生した扁平上皮がんや小細胞がんは、咳や血痰などの症状があらわれやすい傾向があります。一方、肺の奥の方(肺野)に発生する腺がんや大細胞がんは、症状が出にくいといわれています。

肺がんによる咳には、いくつかの特徴的なパターンがあります。
これらの特徴を知っておくことで、早期発見につながる可能性が高まります。
肺がんで最も出やすいとされている症状は、咳と痰です。肺がんによる咳や痰は、なかなか改善しないという特徴があります。2週間以上咳と痰が続いたり、痰に血が混じったりする場合は注意が必要です。
風邪であれば通常1~2週間で症状が改善しますが、肺がんによる咳は3週間、4週間と長期間続きます。
肺がんの咳は、痰がからまない乾いた咳の場合もあれば、痰を伴う湿った咳の場合もあります。
特に注意すべきは、血痰です。痰に血が混じる場合、がん細胞が気管支の血管を傷つけている可能性があります。少量の血液でも、繰り返し血痰が出る場合は早めに医療機関を受診しましょう。
通常の風邪や気管支炎による咳は、動いたときや話したときに出やすいものです。しかし、肺がんによる咳は、安静にしていても咳が出ることがあります。特に夜間、横になっているときに咳が出て眠れないという症状は、肺がんの可能性を示唆する重要なサインです。
市販の咳止め薬や風邪薬を服用しても、症状が改善しない場合は注意が必要です。肺がんによる咳は、一般的な咳止め薬では効果が得られにくいという特徴があります。

長引く咳は、肺がん以外の呼吸器疾患でも起こります。
ここでは、肺がんと似た症状が現れる主な病気について解説します。
気管支喘息は、気道の慢性的な炎症により、咳や喘鳴(ヒューヒュー、ゼーゼーという音)、呼吸困難などの症状が繰り返し起こる病気です。咳喘息は、喘鳴を伴わない咳だけが続く喘息の一種です。
喘息による咳は、季節の変わり目や夜間・早朝に悪化しやすく、アレルギー物質や運動、冷気などが引き金となることが特徴です。
肺炎は、細菌やウイルス感染によって肺に炎症が起こる病気です。咳、痰、発熱、胸痛などの症状が現れます。肺炎による咳は、抗生物質などの適切な治療により比較的短期間で改善します。
一方、肺がんによる咳は治療しても改善しにくいという違いがあります。
COPDは、主に喫煙が原因で気管支や肺胞が破壊され、呼吸機能が低下する病気です。慢性的な咳、痰、息切れが主な症状です。
COPDは肺がんのリスク因子でもあるため、COPDと診断されている方は定期的な検査が重要です。
間質性肺炎は、肺胞の壁やその周辺の炎症のために酸素を取り込みにくくなり、血液中の酸素濃度が低くなる状態です。乾いた咳や息切れが主な症状で、進行すると呼吸困難が強くなります。
間質性肺炎も肺がんのリスク因子の一つとされています。
非定型抗酸菌症は、結核菌以外の抗酸菌による感染症です。慢性的な咳、痰、微熱などの症状が続きます。進行は比較的ゆっくりですが、長期間の治療が必要となることが多い病気です。
これらの病気は、いずれも呼吸器専門医による正確な診断が必要です。症状だけで自己判断せず、長引く咳がある場合は必ず医療機関を受診しましょう。

では、どのようなタイミングで医療機関を受診すべきでしょうか。
以下のような症状がある場合は、早めに呼吸器専門医を受診することをおすすめします。
特に、喫煙歴がある方、50歳以上の方、家族に肺がんの方がいる方は、より注意が必要です。
肺がんの診断には、以下のような検査が行われます。
胸部X線検査は、肺がんの検査でもっとも基本的な検査です。X線を胸部に照射して画像を撮影し、肺がんと疑われる影がないかどうか調べます。
胸部CT検査は、肺がんを発見するためにもっとも有効な検査方法とされています。主に、胸部X線検査で異常があった場合に用いられます。がんの存在、大きさ、周囲の臓器への広がりなどを調べます。
喀痰細胞診は、痰の中にがん細胞が含まれていないかを調べる検査です。3日間連続で痰を採取し、顕微鏡で観察します。
気管支鏡検査は、細い管状のカメラを口や鼻から気管支に挿入し、直接観察する検査です。同時に組織を採取して病理検査を行うこともできます。
PET/CT検査は、がん細胞が正常細胞よりも多くのブドウ糖を取り込む性質を利用した検査です。全身のがんの広がりや転移の有無を調べることができます。
肺がんの発症には、いくつかのリスク因子が関係しています。

肺がんの最大の原因はタバコです。喫煙者は、タバコを吸わない人に比べて、肺がんになるリスクが男性で4.4倍、女性で2.8倍高くなることがわかっています。
また、喫煙者本人だけでなく、喫煙者の家族や同僚など、タバコの煙を吸うことになる周りの人(受動喫煙者)も肺がんのリスクが高くなります。受動喫煙は肺がんになる危険性を2~3割程度高めるといわれています。
禁煙を始めてから10年後には、禁煙しなかった場合と比べて肺がんのリスクを約半分に減らせることが分かっています。
肺がんは40代から増え始め、50代以降、急激に罹患数が増えます。加齢も肺がんのリスクとなるため、40歳を超えたら年1回、肺がん検診を受けることが大切です。
建築などで多く使われていたアスベストの曝露も発症のリスクがあります。アスベストを吸い込むと、繊維が肺に残ります。その繊維によって肺が傷つけられ、炎症を引き起こすことで発症することがあります。
肺結核、慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎なども、肺がんの発生の危険性を高めると報告されています。これらの病気をお持ちの方は、定期的な検査が重要です。
親族に肺がんになった人がいる場合とそうでない場合を比較すると、親族に肺がんになった人がいる場合のほうが肺がんのリスクが2倍高くなることがわかっています。
出典国立がん研究センター中央病院「肺がんの症状について」より作成
標準治療だけでは十分な効果が得られなかった方、「治す可能性」を最後まで諦めたくない方へ・・・
ICVS東京クリニックでは、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化した次世代免疫療法「HITV療法」を提供しています。

HITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)は、免疫システムの”司令塔”とも呼ばれる樹状細胞を活用し、体内でがんを攻撃する主力であるCTL(キラーT細胞)を効率的に誘導することで、がんの消失(治癒)を目標にする免疫細胞療法です。
多くの樹状細胞療法では、体外で人工的に作成した抗原や摘出組織から情報を学習させる工程を踏みます。これに対し当院では、CT画像で確認しながら腫瘍内へ直接注入(腫瘍内注入が難しい場合は腫瘍を栄養する主要血管内への投与)を行うことで、患者さまご自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を、より正確に樹状細胞へ学習させることを目指します。
腫瘍に投与された樹状細胞は、がん情報を高精度で認識することで、CTLへの指示も精密化します。投与後、2週間前後からCTLが体内に誘導され、24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続します。結果として、腫瘍そのものがCTLを生み出す”工場”のように機能する状態(腫瘍のワクチン化)を狙います。
画像診断で判別できない微細ながん細胞が血液により移動・着床することが転移・再発の一因とされます。HITV療法では、腫瘍のワクチン化によって生まれる高精度なCTLが血液中を巡回し、がん細胞を見つけると即時に攻撃することで、転移・再発を防ぐことにつなげることを目指します。
当院は、がん免疫療法の専門医である蓮見賢一郎によって2008年に設立されました。国内外の研究者・臨床現場とのネットワークを持ち、HITV療法専門施設として研鑽を重ねています。これまで日本のみならず、台湾、中国、マレーシア、ロシア、オーストラリアなど世界各国から患者さまをお迎えし、2,000名以上の治療支援に携わってきました。
院内には国際的GMP基準に準じた細胞培養加工施設(CPC)を完備しており、採取した細胞はすべて院内で厳密に管理・培養されます。また、再生医療等安全性確保法に則った運用を行い、厚生労働省の許可を受けた特定細胞加工施設として、品質管理を重視した培養体制を構築しています。
なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。
長引く咳は、決して軽視してはいけない症状です。
特に2週間以上続く咳、血痰を伴う咳、安静時にも出る咳などは、肺がんのサインである可能性があります。市販薬で改善しない場合は、早めに呼吸器専門医を受診しましょう。
肺がんは、喫煙や加齢、職業性曝露、既往症、遺伝的要因などがリスク因子となります。特に喫煙歴がある方、50歳以上の方は定期的な検診が重要です。禁煙を始めることで、肺がんのリスクを大きく減らすことができます。
早期発見・早期治療が予後を大きく左右する肺がん。咳という身近な症状を正しく理解し、適切なタイミングで医療機関を受診することが、あなたの命を守ることにつながります。
標準治療だけでは十分な効果が得られなかった方、進行がん・再発がんと診断された方には、ICVS東京クリニックのHITV療法という選択肢もあります。「治す可能性」を最後まで諦めず、一度ご相談されてみてはいかがでしょうか。
あなたの健康を守るために、今日から行動を始めましょう。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

肺がんは日本におけるがん死亡原因の上位を占める重大な疾患です。
その症状は多岐にわたりますが、特に「背中の痛み」は見逃されやすい重要なサインの一つとなっています。
肺がんで背中に痛みが生じる主な原因は、がんが周囲の組織や神経に浸潤・圧迫することです。肺の外側や周囲の神経に広がることで、肩甲骨から肩にかけて痛みが現れやすい傾向があります。また、がんが胸壁や肋骨、神経などに浸潤することで、背中に局所的な痛みが生じることもあります。
さらに注意すべきは、骨転移による背中の痛みです。
がんが骨に転移すると、腫瘍が神経を圧迫したり骨を破壊したりして激しい痛みが生じることがあります。特に胸椎に転移した場合は背中の痛みとして、腰椎に転移した場合は腰の痛みとして現れます。
整形外科で筋膜炎などと診断されても、痛みが強くなる場合や息切れなどの症状が伴う場合は、内科での精密検査が必要です。
最も気になるのは、背中の痛みが現れた場合の予後でしょう。
肺がんで背中に痛みがある場合、骨への転移やその周辺の神経にがんが広がっている可能性が考えられます。ただし、転移以外の原因も考えられるため、まずは背中の痛みの原因を医師に診てもらうことが重要です。
骨転移がある場合、平均生存期間は肺がん全体で約4.8ヶ月、非小細胞肺がんで5.2~9.5ヶ月、小細胞肺がんで2.4~10.4ヶ月とされています。
しかし、これはあくまで統計的な数字です。
新しい治療薬の導入により、肺がんの治療成績は近年大きく改善してきています。予後が厳しい場合でも、適切な治療で改善の可能性があります。
実際の症例として、背中全体に痛みがあり、整形外科で筋膜炎と診断された70代女性の事例があります。
電気治療などを受けましたが、痛みと息切れの症状が強くなり、内科を受診したところ、非小細胞肺がんのⅣB期(ステージ4B)であると診断されました。骨、リンパ、脳にも転移していましたが、適切な薬物療法により、皮膚炎や口内炎など軽い副作用はあるものの、痛みや息切れなどはなく楽に日常生活が送れるようになっています。
この事例が示すように、進行がんであっても治療により生活の質を維持できる可能性があります。

肺がんには特徴的な症状はなく、風邪や肺炎、気管支炎など一般的な呼吸器の病気にみられる症状と似ています。
最も多い症状は咳と痰です。
風邪をひいているわけでもないのに、2週間以上咳と痰が続く場合や、血が混じった痰(血痰)が出る場合は注意が必要です。また、発熱が5日間以上長引く場合にも医療機関を受診すべきでしょう。
肺がんのできた場所や大きさによって、ほとんど症状が出ないこともあるため、定期的な検診が重要となります。
肺がんが進行すると、より深刻な症状が現れます。
動いたときに息苦しさを感じたり、動悸がしたりすることがあります。これは、肺にできたがんが大きくなったことで、気管の分泌物が増えて空気が通りにくくなることや、がんそのものの影響で気管支を空気が通りにくくなることが原因です。
大きくなったがんが気管支を圧迫してしまい、気管支が狭くなると、発熱や胸の痛みを伴う「閉塞性肺炎」を起こすこともあります。また、がんが大きくなって胸に異常に水がたまる(がん性胸膜炎)ことや、肋骨や神経にまでがんが広がっていることが原因で、胸の痛みを感じることもあります。
声がかすれる症状も末期の特徴的なサインの一つです。
呼吸器の症状がなくても、いつの間にか肺がんが転移していて、転移による症状がきっかけとなり、肺がんが見つかることもあります。
肺尖(肺の上部)にがんが発生する場合、隣接する神経、筋肉、骨に影響を与えることで肩に痛みが生じます。
特に、パンコースト腫瘍と呼ばれる肺尖部に発生するがんでは、肩から腕にかけての痛み、しびれや筋力低下が特徴的です。また、肺がんが骨や筋肉に転移した場合にも肩の痛みが現れることがあります。
がんが骨に転移すると、転移した部位によって痛みの場所が変わります。
胸椎に転移した場合は背中の中央部分に、腰椎に転移した場合は腰に痛みが現れます。進行すると、神経を圧迫することで麻痺症状が出たり、骨が弱って軽い衝撃で骨折したりする可能性もあります。
過去にがんの既往がある方や、原因不明の背中の痛みが続く方は、できるだけ早く医療機関を受診することが重要です。

背中の痛みがすべて肺がんと関係するわけではありません。
日常的によくある症状であり、多くの場合は筋肉や骨格系の問題、神経痛、内臓疾患など、がん以外の原因で生じています。
筋膜炎や肋間神経痛、椎間板ヘルニアなどの整形外科的疾患、あるいは膵臓や腎臓などの内臓疾患による関連痛の可能性もあります。ただし、長期間続く痛みや、他の症状を伴う痛みの場合は、専門医による精密検査が必要です。
特に喫煙歴がある方や50代以降の方は、リスクが高いため早めの受診を検討しましょう。
標準治療だけでは治癒が難しいとされるステージⅣの進行がん・再発がんに対して、新たな選択肢があります。
ICVS東京クリニックでは、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、HITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)を提供しています。
この治療法は、免疫システムの”司令塔”とも呼ばれる樹状細胞を活用し、体内でがんを攻撃する主力であるCTL(キラーT細胞)を効率的に誘導することで、がんの消失(治癒)を目標にする免疫細胞療法です。
最大の特徴は、CT画像で確認しながら腫瘍内へ直接注入(腫瘍内注入が難しい場合は腫瘍を栄養する主要血管内への投与)を行うことで、患者さまご自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を、より正確に樹状細胞へ学習させることです。
腫瘍に投与された樹状細胞は、がん情報を高精度で認識することで、CTLへの指示も精密化します。
投与後、2週間前後からCTLが体内に誘導され、24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続します。結果として、腫瘍そのものがCTLを生み出す”工場”のように機能する状態(腫瘍のワクチン化)を狙います。
画像診断で判別できない微細ながん細胞が血液により移動・着床することが転移・再発の一因とされますが、HITV療法では、腫瘍のワクチン化によって生まれる高精度なCTLが血液中を巡回し、がん細胞を見つけると即時に攻撃することで、転移・再発を防ぐことにつなげることを目指します。

当クリニックは、がん免疫療法の専門医である蓮見賢一郎によって2008年に設立されました。
国内外の研究者・臨床現場とのネットワークを持ち、HITV療法専門施設として研鑽を重ねています。これまで日本のみならず、台湾、中国、マレーシア、ロシア、オーストラリアなど世界各国から患者さまをお迎えし、2,000名以上の治療支援に携わってきました。
また、リアルタイムのCT画像をもとに穿刺を行い、腫瘍内へ正確に樹状細胞を直接投与する高度な医療技術を採用しています。院内CPC(細胞培養加工施設)を完備し、国際的GMP基準に沿った環境を整え、専任の細胞培養士が適切に管理・処置しています。
さらに、再生医療等安全性確保法に則った運用を行い、厚生労働省の許可を受けた特定細胞加工施設として、品質管理を重視した培養体制を構築しています。
当クリニックの免疫治療の研究・開発は、1948年に故・蓮見喜一郎博士が開発したがんワクチン(ハスミワクチン)を起点とし、約80年にわたる実績の延長線上にあります。
さらに、樹状細胞研究の功績により2011年にノーベル生理・医学賞を受賞したラルフ・スタインマン博士が、当クリニック母体の技術顧問としてHITV療法の確立にも長年貢献しました。
こうした背景を踏まえ、当クリニックでは「治癒をあきらめない」ための免疫療法を、臨床と研究の両輪で追求しています。
HITV療法は、オンライン面談等を除き、7ステップで進行し、来院回数は基本4回です。
まず初診では、PET-CT等の検査データをもとに治療計画をご提示し、医師が丁寧に説明します。
次にアフェレーシス(成分採血)として、約3時間かけて治療に必要な血球・血漿成分を抽出します。生検では炎症性サイトカインの発現解析を行い、炎症抑制に用いる薬剤選択へつなげます。
その後、院内CPCにて樹状細胞・活性化T細胞を培養します(基本4週間前後)。培養完了後、特許取得済アジュバント(LCM)等と併用し、CTで確認しながら腫瘍内(または主要血管内)へ投与します。樹状細胞投与の24〜48時間後には、活性化T細胞を点滴で静脈投与します。
最後に、PET-CT・血液検査などで総合判定を行います(計画により追加治療の可能性があります)。

アフェレーシス(成分採血+細胞培養費)は1,540,000円、樹状細胞局所注入は220,000円/1箇所、樹状細胞動脈内注入は400,000円、樹状細胞静脈内注入は55,000円、活性化T細胞点滴注入は45,000円となっています。
いずれも保険適用外です。外国籍の患者さまは料金が異なります。HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であることをご理解ください。
当クリニックでは安全性に配慮し、治療前にリスク説明を十分に行います。
主な可能性として、注入および隣接臓器の炎症、38℃以上の発熱(一過性)、穿刺に伴う出血・感染、嘔気・嘔吐、気胸などが起こり得ます。
肺がんで背中の痛みが現れた場合、骨転移や神経への浸潤の可能性があり、統計的には厳しい予後が示されています。
しかし、新しい治療法の登場により、進行がんであっても生活の質を維持しながら治療を続けられる可能性が広がっています。
背中の痛みが2週間以上続く場合、咳や血痰、息切れなどの症状を伴う場合は、早めに医療機関を受診することが重要です。特に喫煙歴がある方や50代以降の方は、リスクが高いため注意が必要でしょう。
ICVS東京クリニックでは、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化したHITV療法を提供しており、「延命ではなく、救命を目指す」という理念のもと、患者さま一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療計画を提案しています。
標準治療だけでは十分な効果が得られなかった方、「治す可能性」を最後まで諦めたくない方にとって、一つの選択肢となる医療を提供しています。不安や迷いを抱える方は、一度ご相談されることをおすすめします。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

肺がんと診断されたとき、多くの患者さんが「どの治療法が自分に合っているのか」と悩まれます。
近年、免疫療法は肺がん治療の選択肢として大きな注目を集めていますが、すべての患者さんに適しているわけではありません。免疫療法の効果は、がんの種類や進行度、患者さんの体の状態によって大きく異なります。
本記事では、肺がんで免疫療法を検討すべきタイミングと、治療判断の5つの重要なポイントを専門的に解説します。非小細胞肺がんのステージ、組織型、遺伝子変異の有無など、免疫チェックポイント阻害薬の適応条件を理解することで、より適切な治療選択が可能になります。

肺がんは大きく「非小細胞肺がん」と「小細胞肺がん」に分類されます。
免疫療法の適応は、この組織型によって大きく異なることを理解しておく必要があります。非小細胞肺がんは肺がん全体の約80~85%を占め、免疫チェックポイント阻害薬の効果が比較的高いとされています。
非小細胞肺がんはさらに「扁平上皮がん」と「非扁平上皮がん」に分類され、それぞれで治療戦略が異なります。扁平上皮がんでは、カルボプラチン+パクリタキセル療法と免疫チェックポイント阻害薬の併用が検討されます。一方、非扁平上皮がんでは、カルボプラチン+ペメトレキセド療法との併用が一般的です。
小細胞肺がんに対しては、免疫チェックポイント阻害薬の適応が限定的です。現在、デュルバルマブ(イミフィンジ)が進展型小細胞肺がんに対して化学療法との併用で承認されていますが、非小細胞肺がんと比較すると選択肢は少ない状況です。
組織型の確定には、生検や細胞診による病理診断が不可欠です。治療方針を決定する前に、必ず正確な組織診断を受けることが重要となります。
肺がんのステージは、治療法を選択する上で最も重要な判断材料の一つです。
ステージはⅠ期からⅣ期まで分類され、数字が大きくなるほど進行していることを示します。免疫療法の適応は、主にステージⅢ期からⅣ期の進行がんで検討されることが多くなっています。
ステージⅣの非小細胞肺がんでは、免疫チェックポイント阻害薬が標準治療の一つとして確立されています。特に、ペムブロリズマブ(キイトルーダ)やニボルマブ(オプジーボ)といった薬剤が、化学療法との併用または単独で使用されます。
ステージⅢ期の切除不能な非小細胞肺がんでは、化学放射線療法後の維持療法として、デュルバルマブ(イミフィンジ)が使用されることがあります。この治療法は、化学放射線療法で病勢がコントロールされた患者さんに対して、再発を防ぐ目的で行われます。
早期ステージ(Ⅰ期・Ⅱ期)では、手術が第一選択となることが多く、免疫療法は術後補助療法として検討される場合があります。最近では、周術期(手術前後)の免疫療法の有効性を示す臨床試験の結果も報告されており、今後の治療選択肢として期待されています。
ステージの判定には、CT検査、PET-CT検査、MRI検査などの画像診断が用いられます。正確なステージング(病期診断)が、適切な治療選択の基盤となります。

免疫チェックポイント阻害薬の効果を予測する上で、「PD-L1発現レベル」は重要なバイオマーカーです。
PD-L1は、がん細胞の表面に発現するタンパク質で、免疫細胞の攻撃を抑制する働きがあります。PD-L1の発現が高いほど、免疫チェックポイント阻害薬が効果を示しやすい傾向があることが知られています。
PD-L1発現レベルは、腫瘍細胞の何パーセントがPD-L1を発現しているかで評価されます。一般的に、50%以上を「高発現」、1~49%を「低発現」、1%未満を「陰性」と分類します。
PD-L1が50%以上陽性の非小細胞肺がんでは、ペムブロリズマブ単独療法が化学療法以上の効果を示すことが臨床試験で確認されています。このため、PD-L1高発現の患者さんでは、免疫療法単独での治療開始が検討されることがあります。
一方、PD-L1発現が低い、または陰性の場合でも、化学療法との併用によって効果が期待できることがあります。PD-L1発現レベルは絶対的な指標ではなく、他の要因と総合的に判断することが重要です。
PD-L1検査は、腫瘍組織を用いた免疫組織化学染色によって行われます。治療開始前に、必ずPD-L1検査を受けることが推奨されます。
非小細胞肺がんでは、特定の遺伝子変異の有無が治療選択に大きく影響します。
EGFR遺伝子変異やALK融合遺伝子など、「ドライバー遺伝子変異」と呼ばれる遺伝子異常が見つかった場合、分子標的薬が第一選択となることが一般的です。これらの遺伝子変異陽性の患者さんでは、免疫チェックポイント阻害薬よりも分子標的薬の方が高い効果を示すことが多いためです。
EGFR遺伝子変異陽性の患者さんでは、オシメルチニブ、ゲフィチニブ、エルロチニブなどのEGFR阻害薬が使用されます。ALK融合遺伝子陽性の場合は、アレクチニブ、クリゾチニブなどのALK阻害薬が選択されます。
これらの分子標的薬が効果を示さなくなった後、または遺伝子変異が見つからなかった場合に、免疫チェックポイント阻害薬の使用が検討されます。ただし、EGFR遺伝子変異陽性の患者さんでは、免疫チェックポイント阻害薬の効果が限定的であることが報告されています。
遺伝子検査には、従来の単一遺伝子検査に加えて、複数の遺伝子を同時に調べる「がん遺伝子パネル検査」が利用可能です。包括的な遺伝子検査により、より適切な治療選択が可能になります。
遺伝子検査の結果は、通常2~4週間程度で判明します。治療方針を決定する前に、必ず遺伝子検査を受けることが推奨されます。

免疫療法は、患者さん自身の免疫細胞が主役となる治療法です。
そのため、免疫機能が正常に働いていることが、治療効果を得る上で重要な条件となります。全身状態の評価には、「パフォーマンスステータス(PS)」という指標が用いられます。
パフォーマンスステータスは、0(まったく問題なく活動できる)から4(寝たきりの状態)までの5段階で評価されます。一般的に、PS 0~1の患者さんでは免疫療法の効果が期待できますが、PS 2以上になると効果が限定的になる可能性があります。
栄養状態も重要な評価項目です。アルブミン値やプレアルブミン値が正常範囲にあることが望ましく、栄養状態が良好であるほど免疫細胞の働きが活発になります。
白血球数やリンパ球数も、免疫機能を評価する指標となります。化学療法などで骨髄機能が低下している場合、免疫療法の効果が十分に得られない可能性があります。
自己免疫疾患の既往がある患者さんでは、免疫チェックポイント阻害薬の使用に注意が必要です。関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、クローン病などの活動性の自己免疫疾患がある場合、免疫関連有害事象のリスクが高まる可能性があります。
ステロイドや免疫抑制剤を使用している患者さんでも、免疫療法の効果が減弱する可能性があるため、慎重な判断が求められます。
免疫チェックポイント阻害薬には、特有の副作用があります。
「免疫関連有害事象(irAE)」と呼ばれるこれらの副作用は、免疫系が過剰に活性化することで起こります。主な副作用として、間質性肺炎、大腸炎、肝機能障害、甲状腺機能障害、皮膚障害などが報告されています。
間質性肺炎は、重篤な副作用の一つで、早期発見と適切な対応が重要です。息切れ、咳、発熱などの症状が現れた場合は、すぐに医療機関に連絡する必要があります。
大腸炎は、下痢や腹痛として現れることがあります。1日4回以上の下痢が続く場合や、血便が見られる場合は、速やかに受診することが推奨されます。
免疫関連有害事象の多くは、ステロイドなどの免疫抑制剤で治療可能です。早期発見と適切な対応により、重症化を防ぐことができます。
免疫チェックポイント阻害薬の併用療法では、副作用のリスクがさらに高まる可能性があります。2023年には、ニボルマブ+イピリムマブ併用療法において、予期を超える治療関連死亡が報告され、臨床試験が中止されたケースもあります。
治療中は、定期的な血液検査や画像検査により、副作用の早期発見に努めることが重要です。異常を感じた場合は、自己判断せず必ず主治医に相談してください。

標準治療だけでは治癒が難しいとされるステージⅣの進行がん・再発がんに対して、新たな選択肢があります。
ICVS東京クリニックが提供する「HITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)」は、免疫システムの司令塔である樹状細胞を活用した次世代の免疫細胞療法です。
HITV療法の最大の特徴は、樹状細胞を腫瘍へ直接投与することです。CT画像で確認しながら腫瘍内へ直接注入することで、患者さん自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を、より正確に樹状細胞へ学習させることを目指します。
腫瘍に投与された樹状細胞は、がん情報を高精度で認識し、CTL(キラーT細胞)への指示を精密化します。投与後2週間前後からCTLが体内に誘導され、24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続する「腫瘍のワクチン化」という状態を実現します。
画像診断で判別できない微細ながん細胞が血液により移動・着床することが転移・再発の一因とされますが、HITV療法によって生まれる高精度なCTLが血液中を巡回し、がん細胞を見つけると即時に攻撃することで、転移・再発を防ぐことにつなげることを目指しています。
ICVS東京クリニックは、がん免疫療法の専門医である蓮見賢一郎によって2008年に設立されました。これまで日本のみならず、台湾、中国、マレーシア、ロシア、オーストラリアなど世界各国から患者さんを受け入れ、2,000名以上の治療支援に携わってきた実績があります。
治療体制としては、CTガイド下投与によりリアルタイムのCT画像をもとに穿刺を行い、腫瘍内へ正確に樹状細胞を直接投与する高度な医療技術を採用しています。また、院内CPC(細胞培養加工施設)を完備し、国際的GMP基準に沿った環境を整え、専任の細胞培養士が適切に管理・処置を行っています。
さらに、再生医療等安全性確保法に則った運用を行い、厚生労働省の許可を受けた特定細胞加工施設として、品質管理を重視した培養体制を構築しています。
当院の免疫治療の研究・開発は、1948年に故・蓮見喜一郎博士が開発したがんワクチン(ハスミワクチン)を起点とし、約80年にわたる実績の延長線上にあります。2011年にノーベル生理・医学賞を受賞したラルフ・スタインマン博士が、当院母体の技術顧問としてHITV療法の確立にも長年貢献しました。
治療は患者さんの状態・症状・生活環境を総合的に考慮し、専門医が丁寧にカウンセリングと診断を行った上で、相乗効果を生む治療法を組み合わせたオーダーメイドの治療計画を提案します。来院回数は基本4回で、通院負担にも配慮されています。
なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。治療費用は、アフェレーシス(成分採血+細胞培養費)が1,540,000円、樹状細胞局所注入が220,000円/1箇所、樹状細胞動脈内注入が400,000円などとなっています。
肺がんで免疫療法を検討する際は、5つの重要なポイントを理解することが大切です。
組織型、ステージ、PD-L1発現レベル、遺伝子変異の有無、全身状態と免疫機能の評価・・・これらの要素を総合的に判断することで、最適な治療選択が可能になります。
免疫チェックポイント阻害薬は、多くの患者さんに希望をもたらす治療法ですが、すべての方に適しているわけではありません。また、特有の副作用にも注意が必要です。
標準治療だけでは治癒が難しい進行がん・再発がんの患者さんには、HITV療法のような次世代免疫療法も選択肢の一つとなります。
治療選択は、担当医と十分に相談し、ご自身の状態や希望に合った方法を選ぶことが重要です。不安や疑問がある場合は、セカンドオピニオンを求めることも有効な手段となります。
がん治療の選択は、簡単なものではありません。しかし、正確な情報と専門医の助言をもとに、納得のいく治療を選択することで、より良い結果につながる可能性が高まります。
ICVS東京クリニックでは、進行がん・再発がんに特化した次世代免疫療法を提供しています。標準治療に限界を感じている方、別の可能性を知りたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

前立腺がんは、男性特有のがんの中でも罹患数が非常に多く、特に高齢男性に多く見られる疾患です。
2020年の統計では、肺がんや大腸がん、胃がんを上回る罹患数が報告されています。
初期段階では自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行してしまうケースも少なくありません。
ステージ4と診断された場合、多くの患者さんやご家族が不安を感じることと思います。しかし、現在の医療技術は進歩しており、進行期であっても様々な治療選択肢が存在します。
前立腺がんステージ4とは、がんが前立腺を超えて周囲の組織に広がり、さらにリンパ節や骨などの遠隔臓器へ転移している状態を指します。
この段階では、がんが前立腺内にとどまっていた初期とは異なり、全身的な治療アプローチが必要となります。
前立腺がんは骨に転移しやすいという特徴があります。
特に骨盤や脊椎、大腿骨、肋骨など、体を支える大きな骨への転移が多く見られます。
一般的な骨転移は骨がもろくなるイメージですが、前立腺がんでは「造骨型転移」と呼ばれる、異常な骨が作られるタイプの転移が生じます。
この造骨型転移により、骨の痛みや骨折のリスクが高まることがあります。
ステージ4では、様々な症状が現れることがあります。
骨転移による症状として、腰や背中の痛み、足のしびれなどが挙げられます。これらは日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。
排尿に関する症状も顕著になります。尿の出が悪くなる、頻尿、血尿などの症状が現れ、時には尿管が圧迫されて水腎症を起こすこともあります。
全身症状としては、全身倦怠感、体重減少、貧血などが見られることがあります。

ステージ4と診断されると、多くの方が余命について心配されることと思います。
しかし、前立腺がんは他のがんと比較して、進行期であっても比較的予後が良好な傾向があります。
前立腺がんの5年生存率は、ステージによって大きく異なります。
2026年1月に発表された全国がん登録に基づくデータによると、前立腺がん全体の5年生存率は92.1%と報告されています。
ステージ4の場合でも、5年生存率は50%を超えているとされており、適切な治療により長期的な生存が期待できるケースも多くあります。
前立腺がんの予後は、いくつかの要因によって変わってきます。
がんの悪性度を示すグリーソンスコア、血液検査で測定されるPSA値、そして転移の範囲や程度が重要な指標となります。
また、患者さんの年齢や全身状態、他の疾患の有無なども、治療選択や予後に影響を与える要因です。
前立腺がんステージ4の治療は、手術による根治を目指すのではなく、がんの進行を抑え、症状を緩和し、生活の質を保つことを目的とします。
全身に作用する治療法を中心に、複数の治療を組み合わせることが一般的です。
前立腺がんは、男性ホルモン(アンドロゲン)に依存して増殖する性質があります。
そのため、ホルモン療法は、ステージ4の治療において中心的な役割を果たします。
ホルモン療法には、薬物療法による治療と外科的治療(精巣摘出術)があります。
薬物療法では、LH-RHアゴニストやLH-RHアンタゴニストなどの注射薬を使用し、男性ホルモンの分泌を抑制します。また、抗アンドロゲン剤を併用するCAB療法(複合アンドロゲン遮断療法)も広く行われています。
ホルモン療法は、がんの縮小に効果的ですが、時間の経過とともに効果が薄れ、「去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)」に進行することがあります。

放射線治療は、X線などの放射線を照射してがん細胞を破壊する治療法です。
ステージ4では、骨転移による痛みの軽減に特に有効とされています。
体の外側から照射する「外部照射療法」が主に用いられ、通院での治療が可能です。
放射線治療のメリットは、勃起障害などの影響が比較的少なく、高齢者でも実施可能な点です。ただし、周囲の膀胱や直腸に合併症が起こる可能性もあります。
ホルモン療法が効かなくなった去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)に対しては、化学療法が選択されます。
ドセタキセルなどの抗がん剤が標準治療として用いられ、がんの進行を抑える効果が期待されます。
また、アビラテロンやエンザルタミドなどの新規ホルモン療法も、CRPCに対して有効性が示されています。これらは副作用が比較的少なく、長期的な効果も期待できる治療法です。
近年、がん治療の新たな選択肢として免疫療法が注目されています。
免疫チェックポイント阻害薬や樹状細胞を活用した治療など、様々なアプローチが研究されています。
現時点では、前立腺がんに対する免疫療法の適応は限定的ですが、特定の遺伝子変異を持つ症例では効果が期待されています。
ICVS東京クリニックでは、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化したHITV療法という次世代免疫療法を提供しています。
この治療法は、樹状細胞を腫瘍へ直接投与することで、患者さん自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を正確に学習させ、CTL(キラーT細胞)を効率的に誘導します。
CTガイド下投与により腫瘍内へ正確に樹状細胞を直接投与する高度な医療技術を採用し、院内CPCを完備した国際的GMP基準に沿った環境で細胞培養を行っています。
なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。

ステージ4の治療では、単に生存期間を延ばすだけでなく、生活の質を保つことが非常に重要です。
痛みのコントロール、排尿障害への対応、精神的なサポートなど、包括的なケアが求められます。
骨転移による痛みには、鎮痛剤や放射線治療が有効です。
また、骨折予防のためのビスホスホネート製剤やデノスマブなどの薬剤も使用されます。
排尿障害に対しては、尿道カテーテルの使用や、症状に応じた薬物療法が行われます。
全身倦怠感や食欲不振に対しては、栄養サポートや適度な運動が推奨されます。
がんと診断されたとき、多くの方が「もう治らないのではないか」という強い不安や絶望を感じます。
しかし、前立腺がんは進行期であっても、適切な治療により長期的な生存が可能な疾患です。
医療チームとの信頼関係を築き、治療方針について十分に話し合うことが大切です。
また、家族や友人のサポート、患者会への参加なども、精神的な支えとなります。
ステージ4と診断されても、「どこまで、どのように治療するか」は、患者さんご自身の意思が最も大切です。
治療の目的を明確にし、延命を重視するのか、生活の質を重視するのか、ご自身の価値観に基づいて判断することが重要です。
治療方針に迷ったときは、セカンドオピニオンを求めることも一つの選択肢です。
別の専門医の意見を聞くことで、より納得のいく治療選択ができる可能性があります。
がんの状態や進行度、体力、これまでの治療歴は、患者さんごとに異なります。
一人ひとりに合わせた治療計画を立てることで、より効果的な治療が可能になります。
ICVS東京クリニックでは、患者さんの状態に応じたオーダーメイドの治療計画を提供しており、事前に提出されたPET-CTや血液検査などのデータをもとに、一人ひとりに合わせた治療計画を丁寧に立案しています。
治療は基本4回の来院で完了し、通院負担にも配慮されています。

前立腺がんステージ4は、確かに進行した状態ですが、治療の選択肢は多数存在します。
ホルモン療法、放射線治療、化学療法、そして新たな免疫療法など、様々なアプローチが可能です。
5年生存率も50%を超えており、適切な治療により長期的な生存が期待できるケースも多くあります。
治療を続けながら、新しい治療法や臨床試験の情報にアクセスすることも、未来への希望につながります。
「自分らしい人生をどう続けるか」という視点で、医療チームと連携しながら治療方針を決めていきましょう。
ICVS東京クリニックは、「延命ではなく、救命を目指す」という理念のもと、進行がん・再発がんに特化した治療を提供しています。
標準治療だけでは十分な効果が得られなかった方、「治す可能性」を最後まで諦めたくない方にとって、一つの選択肢となる医療を提供しています。
がん治療の選択は、簡単なものではありません。しかし、「治すことを諦めない」という姿勢を、患者さんと共有する場所があります。
今の治療に限界を感じている方、別の可能性を知ったうえで判断したい方は、一度ご相談されてみてはいかがでしょうか。
ICVS東京クリニックへのお問い合わせ
進行がん・再発がんの治療について、詳しくお知りになりたい方は、ICVS東京クリニックまでお気軽にご相談ください。
専門医が丁寧にカウンセリングを行い、一人ひとりに合わせた治療計画をご提案いたします。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。