
大腸がんは、日本人に最も多いがんです。
年間15万人以上が診断され、その数は高齢化に伴い増加傾向にあります。一生のうちに大腸がんと診断される確率は、男性で10.3%(10人に1人)、女性で8.1%(12人に1人)と推計されています。
近年の研究により、大腸がんの発症には生活習慣が深く関わることが明らかになってきました。食生活や運動習慣、喫煙や飲酒といった日常の選択が、がんのリスクを左右するのです。
本記事では、大腸がんの発症リスクに影響を与える生活習慣について、科学的根拠に基づいて詳しく解説します。日常生活で注意すべきポイントを知ることで、予防への第一歩を踏み出しましょう。
大腸がんの約70〜80%は、遺伝とは関係なく発症する「散発性大腸がん」です。このタイプは家系に関係なく誰にでも起こり得るもので、生活習慣が大きく影響します。
喫煙は大腸がんの発症リスクを明確に高めます。
1日あたり20本以上タバコを吸う人は、男性で約20%、女性で約40%、大腸がんのリスクが高くなることが研究で明らかになっています。タバコに含まれる有害物質が腸内環境を悪化させ、発がん物質の生成を促進するためです。

アルコールの摂取量が増えるほど、大腸がんのリスクは上昇します。
飲まない人と比較すると、1日あたりのアルコール摂取量が多い人ほど発症リスクが高まることが複数の研究で示されています。アルコールは腸内で有害物質に変換され、粘膜を傷つけるのです。
肥満は大腸がんの重要なリスク要因です。
BMI(体格指数)が上昇するにつれてリスクが増加し、特に男性の場合はBMIが25以上の人で顕著な傾向が見られます。肥満により体内の炎症反応が慢性化し、がん細胞の増殖を促す環境が作られてしまうのです。
食生活は大腸がんの発症に大きく影響します。
脂肪の多い食物は腸内で胆汁酸や腸内細菌が作用しあって発がん物質を生成し、それが大腸の粘膜と長期にわたって接触することでがんが発生するのです。近年、わが国で大腸がんが急速に増加した背景には、高脂肪・低繊維食の欧米型食生活への変化が指摘されています。
加工肉や赤肉(牛、豚、羊など)の過剰摂取は、大腸がんのリスクを増加させます。
特に女性では、これらの食品の摂取により大腸がんが発生する危険性が高くなる可能性があることが研究で示されています。加工肉に含まれる保存料や、赤肉を高温調理する際に生成される物質が、発がんに関与すると考えられています。

緑黄色野菜や果物の不足は、大腸がんのリスク上昇と関連する可能性があります。
野菜や果物に含まれるビタミン、ミネラル、抗酸化物質は、腸内環境を整え、発がん物質の影響を軽減する働きがあります。食物繊維も大腸がんの予防に効果的である可能性が指摘されており、日々の食事で意識的に摂取することが重要です。
食物繊維やカルシウムの摂取は、大腸がんの予防に効果的である可能性があるとされています。
食物繊維は腸内の有害物質を吸着して排出を促し、腸内環境を改善します。カルシウムは腸内で胆汁酸と結合し、発がん物質の生成を抑制する働きがあると考えられています。
運動習慣は大腸がんの予防に効果的であることがほぼ確実とされています。
日常生活で身体を動かす習慣が、がんの危険性を減らす可能性を示した研究報告は多数あり、なかでも大腸がんは運動習慣により発がんリスクが低下するとの科学的根拠が充実しています。
適度な運動は、大腸がんの罹患リスクを明確に低下させます。
運動により腸の蠕動運動が活発になり、便通が改善されます。その結果、発がん物質が腸内に留まる時間が短縮され、粘膜への悪影響が減少するのです。また、運動は体内の炎症反応を抑制し、免疫機能を高める効果もあります。

日頃から積極的な運動を心掛けることが大切です。
激しい運動である必要はありません。ウォーキングやジョギング、水泳など、自分に合った運動を継続することが重要です。週に数回、30分程度の運動を習慣化するだけでも、大腸がんの予防効果が期待できます。

がんの再発率は治療内容や治療後の管理によって変わるのかを解説します。再発リスクを下げるために重要な治療方針や、治療後に意識したいポイントをわかりやすくまとめた記事です。
大腸がんの発症に遺伝が関わることはあります。
ただし、その割合は全体の約5%程度と決して高くはありません。遺伝性大腸がんとは、がんの発生を防ぐ遺伝子(がん抑制遺伝子)に生まれつき異常があり、通常より若い時期からがんになりやすい体質を指します。
大腸がん全体の1%未満と希少ですが、常染色体優性遺伝により起こる疾患です。
思春期から20代のうちに無数のポリープが大腸に発生し、放っておくとほぼ100%大腸がんになるため、予防的に若いうちから大腸を切除する手術が必要となります。
全大腸がんの2〜5%程度を占め、遺伝性大腸がんの中では多いタイプです。
常染色体優性で遺伝し、子供には50%の確率で遺伝します。比較的若い年代(40代以下)で発症しやすく、大腸以外のがん(子宮体がん、卵巣がん、胃がんなど)も家系内に多発するのが特徴です。

以下のような家族歴がある場合は、遺伝性大腸がんの可能性を考慮する必要があります。
該当する場合は、専門医に相談し、適切な時期に検査を受けることが重要です。
大腸がんは早期に発見できれば、完全な治癒を期待できます。
ステージⅠでの5年生存率は93.1%と非常に高く、早期のうちは自覚症状がほとんど現れないため、定期的な検診が極めて重要です。
便潜血検査は、便に血液が混じっていないかを調べる簡単な検査です。
市区町村が実施する大腸がん検診、職場の健診、人間ドックなどで行われており、便を採取するだけの簡単な方法で受けられます。40歳以上の男女は、年に1回この検査を受けることが推奨されています。
大腸内視鏡検査は、肛門から内視鏡を入れて大腸の中を直接観察する検査です。
ポリープや腫瘍の有無、粘膜の様子を詳しくチェックでき、病変と思われる組織をその場で採取することも可能です。便潜血検査で異常があった場合や、リスクが高い人は、医師と相談のうえで大腸内視鏡検査を検討するとよいでしょう。
大腸がんは他のがんに比べると進行スピードが遅いことが多いため、定期的な検診で早期発見が可能です。
便に血が混じる、排便習慣が変化する、腹痛が続くなど、気になる症状が続く場合は、次のがん検診を待たずに医療機関を受診してください。症状がなくても、40歳を過ぎたら年に1回の便潜血検査を習慣にすることが大切です。
出典国立がん研究センター がん情報サービス「大腸がん(結腸がん・直腸がん) 予防・検診」より作成

進行大腸がんや再発大腸がんに対して、「治癒をあきらめない」という理念のもと、ICVS東京クリニックでは独自の免疫療法を提供しています。
HITV療法は、免疫システムの司令塔である樹状細胞を活用した、当院独自のがん免疫細胞療法です。樹状細胞をCTガイド下で腫瘍へ直接投与することで、患者さまご自身の大腸がんが持つ複数の抗原情報を高精度に学習し、CTL(キラーT細胞)を体内で強力に誘導します。
腫瘍内に直接投与された樹状細胞は、腫瘍そのものを免疫細胞を生み出す「ワクチン化」し、血液中を巡る微細ながん細胞への継続的な攻撃、転移・再発の抑制といった作用が期待されます。
当院では、国際的GMP基準に準拠した細胞培養加工施設(CPC)を院内に完備し、専任の細胞培養士が樹状細胞および活性化T細胞を厳格に管理・培養しています。
大腸がんの進行度、転移の有無、これまでの治療歴、全身状態は患者さま一人ひとり異なります。
事前診断や詳細なカウンセリングを通じて、HITV療法を軸とした個別の治療計画をオーダーメイドでご提案します。患者さまご本人だけでなく、ご家族のお気持ちにも配慮し、生活の質(QOL)を大切にした診療を心がけています。
大腸がんの発症には、生活習慣が深く関わっています。
喫煙、飲酒、肥満、食生活の乱れ、運動不足といった日常の選択が、がんのリスクを左右します。一方で、禁煙、節度ある飲酒、適正体重の維持、バランスの良い食事、適度な運動といった健康的な生活習慣により、大腸がんの予防が可能です。
早期発見のためには、40歳を過ぎたら年に1回の便潜血検査を受けることが重要です。検査で異常があった場合は、必ず精密検査を受けてください。大腸がんは早期に発見できれば、治癒率が非常に高い病気です。
進行大腸がんや再発大腸がんでお悩みの方は、ICVS東京クリニックの免疫療法という選択肢もあります。治すことをあきらめず、まずは医療相談や事前診断を通じて、現在の状態に適した治療法を一緒に検討しましょう。
今日から始められる生活習慣の改善が、未来の健康を守る第一歩です。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

悪性リンパ腫は、血液がんの一つです。
白血球の中のリンパ球という細胞ががん化し、身体の一部にしこりを作ります。リンパ球は免疫をつかさどる重要な細胞であり、全身を流れる性質があるため、悪性リンパ腫は身体のどこにでも発生する可能性があります。
この病気は、ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の2種類に大きく分類されます。日本人の90%以上は非ホジキンリンパ腫であり、さらに細かく分けると100種類近くのタイプが存在します。高齢者に多く、70歳代が発症のピークです。男女比は3:2と男性のほうが多く、高齢化に伴って年々増加傾向がみられます。
悪性リンパ腫の原因は、完全には解明されていません。
しかし、リンパ球の中で起こった遺伝子の異常により、リンパ球の寿命や増え方に異常が生じることが一因と考えられています。悪性リンパ腫の細胞を調べると、染色体異常が見つかる場合があり、染色体異常に伴う遺伝子の異常が発症にかかわっていると考えられています。
遺伝子異常の原因としては、加齢、慢性の炎症、放射線への曝露などが関連しているともいわれていますが、まだ完全には解明されていません。ただし、遺伝子の異常が見つかっていても、親から子に遺伝する病気ではありません。
ウイルスや細菌の感染が一部のリンパ腫の原因になることがあります。
ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)は、成人T細胞白血病リンパ腫の原因になることがあります。また、胃に発生するマルトリンパ腫は、ほとんどのケースでピロリ菌に感染し、慢性胃炎が起こっています。ピロリ菌を除菌すると悪性リンパ腫も小さくなる場合もあります。
ただし、これらに感染したすべての人ではなく、ごく一部の人に悪性リンパ腫が発症します。感染が直接的な原因となるのは限られたケースであり、多くの場合は複数の要因が複雑に絡み合っています。

免疫不全が原因となって悪性リンパ腫が発症することもあります。
免疫システムが正常に機能しない状態では、リンパ球の異常な増殖を抑制できなくなる可能性があります。臓器移植後に免疫抑制剤を使用している患者や、先天性免疫不全症の患者では、悪性リンパ腫の発症リスクが高まることが知られています。
免疫システムの監視機能が低下すると、異常な細胞の増殖を早期に発見し排除することが困難になります。このため、免疫不全の状態は悪性リンパ腫の発症に関与する重要な要因の一つと考えられています。

がん治療における自由診療と保険診療の違いについて解説します。自由診療が検討される理由や、どのようなケースで選択肢となるのかをわかりやすくまとめた記事です。
悪性リンパ腫の初期症状として最も特徴的なのは、痛みを伴わないリンパ節の腫れです。
首やわきの下、足の付け根などリンパ節が集まっている箇所に、見た目や触診で確認できる腫れが出現します。ホジキンリンパ腫では頸部のリンパ節が腫れやすく、非ホジキンリンパ腫では腋の下や足の付け根のリンパ節が腫れやすいという特徴があります。
リンパ節の腫れは多くの場合、痛みを伴いません。そのため、気づかないまま進行してしまうケースもあります。首やわきの下、足の付け根に普段と異なるしこりを感じたら、早めに医療機関を受診することが重要です。
病気が進行すると、B症状と呼ばれる特徴的な全身症状が現れることがあります。
B症状とは、発熱、体重減少、寝汗の3つを合わせた専門用語です。原因不明の発熱、大量の寝汗(暑くもないのに起こります)、急激な体重減少などが見られる場合は、悪性リンパ腫の進行を示唆する重要なサインです。また、皮膚に発疹や腫瘤が見られることもあります。
造血を司る骨髄の機能が抑制されると、貧血などの症状も現れます。自覚症状のないものでは脾臓の腫脹なども見られます。リンパ腫が他の臓器や器官へ広がると、転移先特有の症状が出現します。肺や気道など胸部では呼吸困難や気道閉塞、咳が起こり、肝臓では黄疸や腹水、骨では骨痛などが生じます。

腫れやしこりが大きくなると、周囲の臓器を圧迫する可能性があります。
尿管(腎臓から膀胱への尿の通り道)や静脈、脊髄などの臓器が圧迫されると、水腎症(尿管がせき止められて、腎臓に尿がたまって広がった状態)、むくみ、麻痺などの症状があらわれます。これらの症状は緊急で治療が必要な場合もあるため、速やかに医療機関を受診する必要があります。
しかし、リンパ腫に特徴的な症状があるわけではなく、まったく症状がなく健康診断のX線検査などで偶然見つかるケースも多くあります。定期的な健康診断を受けることも、早期発見につながる重要な手段です。
悪性リンパ腫の診断は、まず問診と触診から始まります。
既往症、治療中の疾患、合併症、初発症状、症状の出現時期、全身症状(発熱、体重減少、盗汗など)の有無を詳しく確認します。その後、腫れているリンパ節の触診を行い、大きさや硬さ、痛みの有無などを評価します。
この初期評価により、悪性リンパ腫の可能性を判断し、さらに詳しい検査が必要かどうかを決定します。家族歴についても確認し、遺伝的要因の可能性を評価することもあります。

悪性リンパ腫の確定診断には、リンパ節生検または腫瘍生検が必須です。
腫れているリンパ節や腫瘍の一部または全体を切り取り、採取した組織を顕微鏡で観察します。この病理検査により、悪性リンパ腫であるかどうか、また病型を確定します。組織はH-E染色や免疫染色を行い、染色体異常があるか、細胞表面のタンパク質を見てどの病型であるかを判定します。
血液検査では、白血球、赤血球、血小板などの数値や、肝臓や腎臓などの機能を調べます。悪性リンパ腫では、LDH(乳酸脱水素酵素)の上昇を伴うことがあります。また、sIL2-R(可溶性インターロイキン2受容体)の上昇が悪性リンパ腫の腫瘍マーカーとして有用であることが分かってきました。
病気の広がりや全身の状態を詳しく調べるために、さまざまな画像検査が行われます。
胸部X線検査では、胸のリンパ節の腫れや肺の病変の有無を確認します。腹部超音波検査では、おなかの中のリンパ節の腫れや、肝臓、腎臓などの臓器の異常を調べます。CT検査では、X線を使用して体の断面を画像化し、病変の大きさや広がりを詳しく評価します。
PET検査は、放射性物質を含むブドウ糖によく似た薬剤を注射し、全身各臓器への薬剤の取り込みを調べる検査です。がんの広がりを把握して病期の診断に用いるほか、治療効果の判定や再発の確認などにも用いられます。骨髄検査では、骨髄液または骨髄組織を採取し、そこに異常細胞がいないかどうかを調べます。
ICVS東京クリニックでは、ステージⅣを含む進行がん・再発がんに特化した免疫療法を提供しています。
悪性リンパ腫は、抗がん剤治療や分子標的薬によって寛解を目指せる一方で、再発を繰り返したり、治療が効きにくくなったりするケースも少なくありません。標準治療だけでは十分な効果が得られなかった患者さまに対して、慎重な診断のもとで治療の選択肢を提案しています。
「これ以上、選べる治療がないと言われた」「今後どう向き合えばいいのか分からない」といった不安を抱える患者さまに対して、治療の可能性を一緒に整理する場を提供しています。

ICVS東京クリニックで行っているHITV療法は、免疫システムの司令塔である樹状細胞を活用する免疫細胞療法です。
患者さまご自身の免疫機能に着目し、がん細胞を認識・攻撃する免疫反応を引き出すことを目的としています。悪性リンパ腫においても、免疫の働きを高めることやがん細胞に対する反応を持続させることを重視しています。
CTガイド下での正確な投与技術や、院内に完備された国際的GMP基準に準拠した細胞培養加工施設(CPC)により、品質管理を徹底した治療体制が整えられています。ただし、HITV療法は日本国内では未承認の医療であり、健康保険が適用されない自由診療です。治療の可否は、事前診断をもとに慎重に判断されます。
悪性リンパ腫は、病型、進行度、これまでの治療内容、全身状態によって、適した治療の考え方が大きく異なります。
ICVS東京クリニックでは、画像検査や血液検査、これまでの治療経過を総合的に確認したうえで、患者さま一人ひとりに合わせた治療方針を提案しています。治療そのものだけでなく、生活への影響、ご家族の不安、生活の質(QOL)にも配慮しながら、無理のない形で治療を検討できるようサポートしています。
再発や進行により「この先どうすればいいのか分からない」と感じている方に対して、医療相談、事前診断、セカンドオピニオンを通じて、現在の状況を整理し、今後の選択肢を一緒に考えることを大切にしています。治療を無理に勧めるのではなく、患者さまご自身が納得できる判断ができるよう寄り添う姿勢が、このクリニックの特徴です。
悪性リンパ腫の原因は完全には解明されていませんが、遺伝子異常、ウイルス・細菌感染、免疫不全などが発症に関与していると考えられています。
初期症状として痛みを伴わないリンパ節の腫れが特徴的であり、進行するとB症状と呼ばれる全身症状が現れることがあります。早期発見のためには、定期的な健康診断と身体の変化への注意が重要です。
診断には問診・触診から始まり、リンパ節生検や血液検査、画像検査などを組み合わせて総合的に評価します。標準治療で十分な効果が得られなかった場合、ICVS東京クリニックのような専門施設での免疫療法という選択肢もあります。
悪性リンパ腫は多様な病型があり、患者さま一人ひとりに適した治療方針が異なります。不安や疑問を感じたら、専門医に相談し、ご自身が納得できる治療の選択を行うことが大切です。
医療の進歩により、悪性リンパ腫の予後は大きく改善してきています。適切な診断と治療により、多くの患者さまが良好な経過をたどることが可能です。早期発見と適切な医療機関での診療が、最善の結果につながります。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

大腸がんと診断されたとき、多くの患者さまやご家族が最初に気になるのは「生存率」ではないでしょうか。
特に年齢による違いがあるのか、という疑問は切実です。
実際のところ、大腸がんの生存率は年齢によって大きく異なります。30代では10万人あたり約10人の発生率ですが、80代では男性で480人、女性で300~350人と、年齢が上がるにつれて発生率は増加する傾向にあります。
生存率についても、ノルウェーの研究によれば65歳未満の5年生存率は59%、80歳以上では24%と報告されています。また中国の研究では、18歳~44歳で77.1%、44歳から80歳で74.2%と、若年層の方が生存率が高い傾向が見られました。
私は長年にわたり、がん免疫療法の臨床・研究に携わってきました。その経験から申し上げると、年齢による生存率の差は確かに存在しますが、それ以上に重要なのは「早期発見」と「適切な治療選択」です。
若年層での大腸がん発生は比較的まれです。
しかし近年、50歳未満での大腸がん発生率が上昇しているという報告があります。若い世代では症状が出にくく、発見が遅れるケースも少なくありません。
便に血が混じる、腹痛が続くなどの症状がみられた場合には、年齢に関係なく早めに医療機関を受診することが重要です。

この年代から発生率が顕著に上昇します。
働き盛りの世代であり、定期的な検診を受ける機会が限られることもあります。しかし、この年代での早期発見は治療成績に大きく影響します。
生存率も比較的高く、適切な治療を受けることで良好な予後が期待できます。
高齢になるほど発生率は高まります。
80代では男性で10万人あたり480人、女性で300~350人と、最も高い発生率を示します。高齢者では全身状態や合併症の有無が治療選択に影響を与えるため、個別の治療計画が特に重要になります。

大腸がんはステージによって治療内容や予後が大きく異なります。本記事では、各ステージごとの治療方針の違いや、予後の考え方について医師の視点でわかりやすく解説します。
大腸がん全体の5年相対生存率は約72.6%です。
しかし、これはステージによって大きく異なります。ステージIでは95.1%と非常に高い生存率を示しますが、ステージIVでは20.1%まで低下します。
この数字が示すのは、早期発見がいかに重要かということです。
ステージIIでは89.0%、ステージIIIでは77.4%の5年生存率となっています。
進行度が上がるにつれて生存率は低下しますが、適切な治療を選択することで、良好な予後を目指すことができます。
私たちICVS東京クリニックでは、進行大腸がんや再発大腸がんに対しても、治癒をあきらめない姿勢で治療に取り組んでいます。

若い患者さまの生存率が高い背景には、いくつかの要因があります。
全身状態が良好であること、治療に対する耐性が高いこと、そして積極的な治療を選択しやすいことなどが挙げられます。
ただし、若年層でも進行した状態で発見されるケースがあるため、症状が出た場合は速やかに受診することが大切です。
高齢になると、合併症や全身状態が治療選択に影響します。
しかし、年齢だけで治療をあきらめる必要はありません。個々の患者さまの状態に合わせた治療計画を立てることで、QOL(生活の質)を保ちながら治療を進めることが可能です。
当院では、患者さまご本人やご家族のお気持ちにも配慮し、オーダーメイドの治療計画をご提案しています。
HITV療法は、免疫システムの司令塔である「樹状細胞」を活用した、当院独自のがん免疫細胞療法です。
この治療の特徴は、CTガイド下で樹状細胞を腫瘍へ直接投与する点にあります。腫瘍内に投与された樹状細胞は、患者さまご自身の大腸がんが持つ複数の抗原情報を学習し、CTL(キラーT細胞)を体内で誘導します。
これにより、腫瘍そのものが免疫細胞を生み出す「ワクチン化」が期待されます。

肝臓・肺・リンパ節などへの転移を伴うケースでも、CT画像を用いて腫瘍の位置をリアルタイムで確認しながら投与を行うことで、治療効果の精度向上を図っています。
当院では、国際的GMP基準に準拠した院内CPC(細胞培養加工施設)を完備し、専任の細胞培養士が厳格に管理・培養した細胞を治療に用いています。
どの年代においても、定期的な検診が早期発見につながります。
便潜血検査は簡便ですが、約20~30%のがんを見逃す可能性があるため、陽性になった場合は必ず精密検査を受けることが重要です。
50歳以上での大腸がん発生率は低下傾向にある一方で、50歳未満での発生率は上昇しています。年齢に関係なく、症状がみられた場合は早めの受診を心がけましょう。

大腸がんの進行度、転移の有無、これまでの治療歴、全身状態は患者さま一人ひとり異なります。
年齢だけで治療方針を決めるのではなく、個々の状況に合わせた治療計画を立てることが大切です。
当院では、事前診断や詳細なカウンセリングを通じて、HITV療法を軸とした個別の治療計画をオーダーメイドでご提案しています。
大腸がんの生存率は年齢によって差があることは事実です。
若年層の方が生存率は高い傾向にありますが、高齢者でも適切な治療を選択することで良好な予後を目指すことができます。
最も重要なのは、早期発見と個々の患者さまに合わせた治療選択です。進行大腸がんや再発大腸がんと向き合う中で、「もう打つ手がないのではないか」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、治療の選択肢は常に進化しています。
ICVS東京クリニックでは、治すことをあきらめず、患者さまのパートナーとして寄り添う医療を提供しています。まずは医療相談や事前診断を通じて、現在の状態にHITV療法が適応となるかどうかを一緒に確認することから始められます。
年齢に関わらず、あなたに合った治療法を一緒に探していきましょう。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

近年、「再生医療」という言葉を耳にする機会が増えてきました。
特にがん治療の分野において、この技術が大きな注目を集めています。
しかし、「再生医療って何?」「従来の治療法とどう違うの?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
再生医療は、私たちの体が本来持っている「再生する力」を活用した治療法です。これまでのがん治療とは異なるアプローチで、新たな可能性を切り開こうとしています。
再生医療とは、体内に存在する細胞の力を利用して、損傷した組織や臓器の機能を回復させる医療技術です。
私たちの体は、すべて細胞からできています。その細胞には大きく分けて「幹細胞」と「働く細胞」という2つのタイプがあります。働く細胞は、皮膚や筋肉、神経など、それぞれの機能に特化した細胞で、自らを複製することはできません。
一方、幹細胞は特別な性質を持っています。自分自身を複製できる「自己複製」という能力と、必要に応じてさまざまな細胞に変化できる「分化」という能力です。この2つの性質によって、幹細胞は組織の維持や修復、成長に欠かせない存在となっているのです。
幹細胞は体中のさまざまな組織に存在していますが、その割合は組織によって異なります。
皮膚では表皮の奥深くにあり、新しい皮膚細胞をつくり続けています。脂肪組織には幹細胞の含有率が高く、1〜10%ほど存在するとされています。また、血液や腸、筋肉、肝臓、心臓などにも確認されています。
特に脂肪組織は幹細胞が多く含まれるため、近年の幹細胞治療では「脂肪由来幹細胞」が多く用いられるようになっています。

幹細胞は単に「細胞を作る」だけではありません。
**炎症を抑える働き**があり、損傷部位に集まって炎症を鎮めます。また、**免疫を調整する働き**によって、免疫バランスを整え、過剰な反応を防ぎます。そして、**組織を修復する働き**によって、傷ついた細胞や組織を再生・回復させるのです。
これらの働きが、再生医療の基盤となっています。
がん治療において、再生医療は従来の治療法とは異なる新しいアプローチを提供しています。
従来のがん治療は、主に「手術」「抗がん剤」「放射線治療」という3つの標準治療が中心でした。これらは直接的にがん細胞を取り除いたり、破壊したりする方法です。
一方、再生医療を応用したがん免疫療法は、患者さん自身の免疫システムを活性化させることで、がん細胞を攻撃する力を高めようとするものです。
がん免疫療法の中でも、特に注目されているのが樹状細胞を用いた治療法です。
樹状細胞は、免疫システムの司令塔として機能します。攻撃対象となるがん細胞の情報を学習・獲得し、高い攻撃力を持つ免疫細胞であるCTL(キラーT細胞)にその情報を伝達する役目を持っています。
その情報に基づき、体内に誘導されたCTLが効率的にがん細胞を攻撃・排除することを目指します。この仕組みは、体が本来持っている免疫の力を最大限に引き出すことを目的としています。

ICVS東京クリニックでは、樹状細胞を活用した「HITV療法」という治療を専門に行っています。
HITV療法は、ステージⅣの進行がんや再発がんに対して、がんの消失を目指す免疫療法です。延命を目的とするのではなく、「治すことをあきらめない」という姿勢を明確に掲げている点に特徴があります。
この治療では、CTガイド下で樹状細胞を腫瘍へ直接投与する独自の方法を採用しています。リアルタイムのCT画像を確認しながら行うため、狙った場所へ正確に投与できる体制が整えられています。
再生医療とがん免疫療法は、しばしば混同されることがあります。
しかし、両者には明確な違いがあります。再生医療は、幹細胞を用いて組織の修復や機能回復を目指す医療技術全般を指します。一方、がん免疫療法は、免疫システムを活用してがん細胞を攻撃する治療法です。
再生医療は、がん治療だけでなく、さまざまな分野で応用されています。
変形性関節症に対する治療では、内在性間葉系幹細胞を用いた再生医療基盤の開発が進められています。心臓疾患に対しては、iPS細胞由来の心筋細胞を用いた治療法の研究が行われています。また、神経疾患に対しても、幹細胞を活用した治療の可能性が探られています。
このように、再生医療は組織の修復や機能回復という広い視点から、多様な疾患に対するアプローチを提供しています。

がん免疫療法は、再生医療の技術を応用しながらも、特にがん細胞に対する免疫応答を強化することに焦点を当てています。
樹状細胞を用いた治療では、がん細胞の情報を学習した樹状細胞が、キラーT細胞に指令を出します。このプロセスによって、体内の免疫システムががん細胞を認識し、攻撃する能力が高まることが期待されています。
抗がん剤や放射線治療とは異なり、患者さん自身の免疫の力を引き出すという点が、この治療法の大きな特徴です。
再生医療は、従来の治療法では対応が難しかった領域に、新たな可能性をもたらしています。
特にがん治療においては、標準治療を受けてきたものの、効果が十分に得られなかった患者さんや、再発・転移に不安を感じている患者さんにとって、一つの選択肢となっています。
幹細胞治療では、炎症性老化(インフラメージング)の抑制が期待されています。
インフラメージングとは、加齢に伴って体内の慢性的な炎症が進行する現象です。この炎症が、動脈硬化やアルツハイマー病など、さまざまな慢性疾患の進行に関与していると考えられています。
幹細胞が持つ炎症を抑える働きによって、これらの疾患の進行を抑制できる可能性があります。また、組織の修復・再生や免疫バランスの正常化も期待されています。
HITV療法では、腫瘍そのものを「免疫細胞の生産拠点」として活用する「腫瘍のワクチン化」という考え方が採用されています。
これにより、画像では捉えにくい血液中の微細ながん細胞にも免疫が働くことが期待されています。転移や再発を防ぐという観点からも、重要なアプローチと言えるでしょう。
また、運動や食事、ストレス管理などの生活習慣の改善と組み合わせることで、より良い効果が期待されるとされています。

がんの種類や進行度、これまで受けてきた治療、体調や生活背景は、患者さんごとに大きく異なります。
ICVS東京クリニックでは、画一的な治療は行わず、事前診断と丁寧なカウンセリングを通して、その方に合った治療計画を一緒に考えていきます。治療のメリットだけでなく、自由診療であること、未承認医療であること、想定されるリスクや副作用、費用や治療の流れについても、事前にしっかり説明を受けた上で判断できる環境が整えられています。
再生医療を応用したがん免疫療法と、従来の標準治療には、それぞれ異なる特徴があります。
従来の標準治療である手術、抗がん剤、放射線治療は、がん細胞を直接的に取り除いたり破壊したりする方法です。これらの治療法は、多くの患者さんに対して効果を発揮してきました。
手術は、がん組織を物理的に切除する方法です。早期のがんに対しては高い効果が期待できますが、進行がんや転移がある場合には適用が難しいことがあります。
抗がん剤は、がん細胞の増殖を抑える薬剤です。全身に作用するため、転移したがん細胞にも効果が期待できます。しかし、正常な細胞にも影響を与えるため、副作用が生じることがあります。
放射線治療は、高エネルギーの放射線でがん細胞を破壊する方法です。局所的な治療として有効ですが、周囲の正常組織への影響も考慮する必要があります。
がん免疫療法は、これらの標準治療とは異なるアプローチを取ります。
患者さん自身の免疫システムを活性化させることで、がん細胞を攻撃する力を高めようとするものです。樹状細胞を用いた治療では、体が本来持っている免疫の力を最大限に引き出すことを目指しています。
抗がん剤や放射線治療と組み合わせることで、その働きを助け、治癒を早める可能性があると考えられています。今後は、標準治療に支えられながら、治癒を早める免疫療法ががん治療の主役となることが期待されています。

HITV療法は、日本国内における医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。
そのため、治療費は全額自己負担となります。また、治療の効果や安全性については、標準治療ほど多くのデータが蓄積されていないという側面もあります。
しかし、「もう治療がないと言われた」「別の選択肢があるなら知りたい」「再発や進行に不安を感じている」といった患者さんにとって、一度立ち止まり、冷静に次の一歩を考える場として利用できる選択肢となっています。
再生医療やがん免疫療法を検討する際には、いくつかの重要な注意点があります。
まず、これらの治療法は未承認医療であり、自由診療として提供されているという点を理解する必要があります。保険適用外のため、治療費は全額自己負担となります。
再生医療法に基づく再生医療で生じる有害事象の報告状況について、国立がん研究センターなどの研究チームが調査を行っています。
その結果、再生医療法に基づいて専ら自由診療で行われる再生医療の治療計画においては、およそ10万回の細胞投与に対して報告件数が10回未満であったことが分かっています。一方、国が承認した再生医療等製品を使用した治療においては、およそ3〜4回の使用に対して1回の報告があることが分かっています。
このことから、自由診療における有害事象の発生が適切に報告・検討されていない可能性が示唆されています。治療を受ける際には、このような現状も理解しておく必要があります。
ICVS東京クリニックでは、医師だけでなく、専任の細胞培養士や医療スタッフがチームとして連携し、治療を支えています。
院内には国際的GMP基準に準拠した細胞培養加工施設(CPC)があり、樹状細胞は厳格な管理のもとで培養されています。治療そのものだけでなく、「不安な気持ちを話せる」「質問しやすい」「家族と一緒に相談できる」といった心理的な安心感を大切にしている点も、患者さん目線では大きなポイントです。

治療を無理に勧めるのではなく、まずは相談し、現状を整理し、納得したうえで選択する――このプロセスを大切にしてくれる医療機関を選ぶことが重要です。
治療のメリットだけでなく、リスクや副作用、費用、治療の流れについても、事前にしっかり説明を受けた上で判断できる環境が整っているかを確認しましょう。
再生医療は、今後ますます進化し、私たちの健康やQOL(生活の質)を支える重要な選択肢になると期待されています。
国内外でがん免疫療法における臨床治療と研究開発が進められており、世界中のがん研究者や臨床現場とのネットワークを通じて、先進のがん免疫治療への研鑽が続けられています。
日本医療研究開発機構(AMED)では、「再生・細胞医療・遺伝子治療実現加速化プログラム」を通じて、さまざまな研究開発課題が採択されています。
iPS細胞を用いたパーキンソン病治療や、キメラ抗原受容体T細胞応答を制御する新たな医療技術の開発、造血幹細胞に対する超高効率ゲノム編集プラットフォームの開発など、多様な研究が進められています。これらの研究成果が、将来的にがん治療にも応用される可能性があります。
再生医療産業化フォーラムなどの取り組みを通じて、再生医療の産業としての成長に向けた議論が行われています。
企業・研究機関が課題を共有し、連携を強化することで、再生医療の推進と産業としての発展が目指されています。アカデミア、産業界、行政が一体となって、再生医療の実用化に向けた取り組みが進められているのです。

再生医療は、私たちの体に元々備わっている「再生の力」を活用する医療です。
年齢とともに減っていくこの力を補う幹細胞治療は、加齢に伴う変化やさまざまな病気に対する新しいアプローチとして注目されています。がん治療においても、標準治療と組み合わせることで、新たな可能性を切り開こうとしています。
「治すことをあきらめない」という姿勢のもと、患者さん一人ひとりに寄り添い、最適な治療方法を追求し続ける医療機関が存在することは、多くの患者さんやご家族にとって心強い存在となるでしょう。
再生医療は、私たちの体が本来持っている「再生する力」を活用した治療法です。
特にがん治療の分野において、樹状細胞を用いた免疫療法は、従来の標準治療とは異なるアプローチで新たな可能性を提供しています。免疫システムの司令塔である樹状細胞が、キラーT細胞に指令を出し、がん細胞を攻撃する――この仕組みは、体が本来持っている免疫の力を最大限に引き出すことを目指しています。
ICVS東京クリニックでは、HITV療法という樹状細胞を活用した治療を専門に行っています。ステージⅣの進行がんや再発がんに対して、がんの消失を目指す免疫療法として、多くの患者さんに提供されています。
ただし、これらの治療法は未承認医療であり、自由診療として提供されています。治療費は全額自己負担となり、効果や安全性については標準治療ほど多くのデータが蓄積されていないという側面もあります。
それでも、「もう治療がないと言われた」「別の選択肢があるなら知りたい」「再発や進行に不安を感じている」といった患者さんにとって、再生医療は一つの重要な選択肢となっています。
治療を検討する際には、医師との丁寧なカウンセリングを通じて、治療のメリットだけでなく、リスクや副作用、費用についてもしっかりと理解した上で、納得して選択することが大切です。
再生医療は今後ますます進化し、私たちの健康やQOL(生活の質)を支える重要な選択肢になると期待されています。がんで苦しんでおられる患者さんやご家族の力となり、支えになるために――再生医療は、そんな想いとともに、日々進化を続けています。
ICVS東京クリニックでは、がん治療に関する無料相談を受け付けています。
東京・紀尾井町のホテルニューオータニ新紀尾井町ビル4階にて、専門の医療スタッフが丁寧にご相談に対応いたします。まずはお気軽にお問い合わせください。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

大腸がんと診断された患者さんやご家族にとって、「転移」という言葉は大きな不安を伴うものです。
転移がどのように起こるのか、その仕組みを正しく理解することは、治療方針を決定する上で極めて重要です。大腸がんは早期に発見できれば治癒の可能性が高い一方で、進行すると他の臓器へ広がる特性を持っています。
本記事では、大腸がんの転移メカニズムと広がり方の特徴について、医学的な視点から詳しく解説します。転移の仕組みを知ることで、早期発見の重要性や治療選択肢についての理解が深まるでしょう。

大腸がんはステージによって治療内容や予後が大きく異なります。本記事では、各ステージごとの治療方針の違いや、予後の考え方について医師の視点でわかりやすく解説します。
大腸がんは、大腸の内側を覆う粘膜から発生します。
最初は粘膜の表面にとどまっていますが、がん細胞が増殖するにつれて、大腸の壁の奥深くへと食い込むように広がっていきます。この過程を「浸潤」と呼びます。がん細胞は分裂を繰り返し、何十億から何百億にまで増えると目に見える大きさになります。
がんが大腸の壁に深く浸潤していくにつれて、壁の中にある血管やリンパ管にがん細胞が入り込むようになります。
ここからがんが他の臓器やリンパ節に「飛び火」する転移が始まるのです。転移とは、がんが発生した場所(原発巣)以外の場所に移動し、そこで定着してさらに大きくなることを指します。これががんが「悪性の病気」と呼ばれる理由です。
興味深いことに、近年の研究では、遺伝的な多様性を持ったがん細胞集団が細胞塊(クラスター)を形成して体内を移動し、遠隔臓器に転移巣を形成する「ポリクローナル転移」という機構が明らかになっています。転移性の高い悪性がん細胞が転移ニッチを形成することで、非転移性がん細胞を含んだ転移巣が形成されることが分かってきました。
出典国立研究開発法人日本医療研究開発機構「大腸がんの多様性が促進する転移機構を解明!」(2021年2月)より作成

大腸がんの転移には、大きく分けて3つの経路があります。
がん細胞が大腸の壁に浸潤し大きくなるにつれて、壁の中にあるリンパ管に入り込んできます。
リンパ節には免疫の働きによって、体に侵入してきた細菌などの病原体を攻撃し排除する機能があります。通常はリンパ節でがん細胞も攻撃を受けるのですが、がん細胞が勝つとそのリンパ節の中で増殖を始めます。これを「リンパ節転移」といいます。
リンパ管は全身に張り巡らされているため、リンパ節転移したがんがリンパ管を通じてさらに次のリンパ節に流れていき、そこでまた増殖するようになります。リンパ節転移は、通常はがんが発生した部位に最も近いリンパ節にまず起こります。そのため、大腸がんの手術では原発巣を切除するとともに、周辺のリンパ節を一緒に切除することが一般的です。
がん細胞が大腸の壁の中にある毛細血管の中に入り、血液の流れに乗って体の他の部位に移動し、移動した先で大きくなることを「血行性転移」といいます。
大腸から流れ出る血液(静脈血)はまず肝臓に集まることから、大腸がんが転移する臓器は肝臓が最も多く、次に多いのが肺です。そのほか、同様に血液の流れに乗って、骨や脳に転移することもあります。
大腸がんの肝転移病変では、薬物療法後に画像で病変が消失することがありますが、実際は腫瘍細胞が残っていることもあるため、画像上消失したとしても切除可能であれば切除するという治療方針が採られています。
出典国立がん研究センター「薬物療法後に消失した大腸がん肝転移病変の画像診断と術後診断の一致率を評価」(2025年9月)より作成

播種(はしゅ)とは、「種をまく」という意味です。
大腸がんは進行すると、やがて腸管の壁を突き破って腸の外側に顔を出すようになります。すると、ここからがん細胞がお腹の中の空間(腹腔)へこぼれ落ちます。胃や腸など、お腹の中にあるさまざまな臓器は、腹膜という膜にくるまれた状態でお腹の中に収まっています。
腹腔へこぼれ落ちたがん細胞が、この腹膜に種をまくように散らばり、お腹の中全体で広がるように増殖していきます。これを「腹膜播種」または「がん性腹膜炎」と呼びます。腹膜に散らばったがんが大きくなると、がんが内臓を圧迫するので、食べ物や便の通りが悪くなったりします。吐き気などを伴うこともあります。
また、播種を起こしたがんは水を出すので、この水がお腹にたまってしまうと(「腹水」といいます)、お腹が張って苦しくなったりします。
大腸がんの転移には、特定の臓器に転移しやすいという特徴があります。
最も転移しやすいのは肝臓です。これは大腸から流れ出る静脈血がまず肝臓に集まるという解剖学的な理由によるものです。肝臓への転移は、大腸がんの進行例において最も頻繁に見られる転移形態です。
次に多いのが肺への転移です。血液循環の経路上、肝臓を通過した血液は心臓を経由して肺に流れ込むため、肺も転移の好発部位となります。肝臓と肺以外では、骨や脳への転移も起こり得ますが、これらは比較的頻度が低いとされています。
転移巣の形成には、転移性がん細胞が肝星細胞などの間質細胞を活性化させて線維性の転移ニッチを形成することが重要です。この転移ニッチが形成されることで、非転移性がん細胞も生存・増殖できる環境が整い、ポリクローナル転移巣が形成されることが明らかになっています。
転移が起こる時期についても理解しておくことが重要です。
大腸がんの術後には、転移や再発を早期に発見するための経過観察(サーベイランス)が行われます。転移・再発の多くは術後2年以内に発見されることが多いとされていますが、それ以降も慎重な経過観察が必要です。
大腸がんの転移を防ぐ最も効果的な方法は、早期発見・早期治療です。
がんが粘膜の表面にとどまっている早期の段階では、転移のリスクは極めて低く、内視鏡的な治療や手術によって完全に治癒できる可能性が高くなります。しかし、がんが大腸の壁に深く浸潤し、血管やリンパ管に入り込むようになると、転移のリスクが急激に高まります。
大腸がんの検査には、便潜血検査、大腸内視鏡検査、注腸造影検査などがあります。特に大腸内視鏡検査は、直腸から盲腸までの大腸全体を詳しく調べることができ、ポリープなどの病変が見つかった場合は、その場で組織を採取して病理診断を行うことができます。
画像強調観察や拡大観察などの技術により、病変部の表面の構造をより詳しく検査することも可能になっています。また、CT検査、MRI検査、腹部超音波検査などを用いて、周りの臓器へのがんの広がりや転移がないかを調べることができます。
出典国立がん研究センターがん情報サービス「大腸がん(結腸がん・直腸がん)検査」より作成
定期的な検診を受けることで、がんを早期の段階で発見できる可能性が高まります。
特に50歳以上の方、家族に大腸がんの患者さんがいる方、遺伝性の大腸がんのリスクがある方は、積極的に検診を受けることをお勧めします。早期発見によって、転移のリスクを大幅に減らし、治癒の可能性を高めることができるのです。

転移や再発を伴う進行大腸がんの治療は、標準治療に加えて、新しい治療法の選択肢も広がっています。
標準治療としては、手術、抗がん剤治療、放射線治療などがあります。肝臓や肺への転移巣が切除可能な場合は、外科的切除が検討されます。しかし、転移巣が複数ある場合や、切除が困難な位置にある場合は、薬物療法が中心となります。
近年では、がん遺伝子検査によって、KRAS遺伝子、BRAF遺伝子、HER2遺伝子などの異常を調べ、それぞれに応じた薬を使用した薬物療法が可能になっています。また、遺伝子に入った傷を修復する機能が働きにくい状態になっていないかを調べるMSI/MMR-IHC検査も行われており、これらの検査結果に基づいて個別化された治療が提供されるようになっています。
ICVS東京クリニックでは、進行大腸がんや再発大腸がんに対して、独自の免疫療法であるHITV療法を提供しています。
この療法は、免疫システムの司令塔である樹状細胞を活用した治療法です。CTガイド下で樹状細胞を腫瘍へ直接投与することにより、患者さんご自身の大腸がんが持つ複数の抗原情報を高精度に学習させ、その情報をもとにCTL(キラーT細胞)を体内で強力に誘導します。
腫瘍内に直接投与された樹状細胞は、腫瘍そのものを免疫細胞を生み出す「ワクチン化」し、血液中を巡る微細ながん細胞への継続的な攻撃、転移・再発の抑制といった作用が期待されます。当院では、国際的GMP基準に準拠した院内CPC(細胞培養加工施設)を完備し、専任の細胞培養士が樹状細胞および活性化T細胞を厳格に管理・培養しています。
大腸がんの進行度、転移の有無、これまでの治療歴、全身状態は患者さま一人ひとり異なります。ICVS東京クリニックでは、事前診断や詳細なカウンセリングを通じて、HITV療法を軸とした個別の治療計画をオーダーメイドでご提案しています。患者さまご本人だけでなく、ご家族のお気持ちにも配慮し、生活の質(QOL)を大切にした診療を心がけています。
大腸がんの転移は、リンパ行性転移、血行性転移、腹膜播種という3つの経路で起こります。
転移のメカニズムを理解することは、治療方針を決定する上で非常に重要です。早期発見・早期治療が転移を防ぐ最も効果的な方法であり、定期的な検診の重要性は言うまでもありません。
進行大腸がんや再発大腸がんに対しては、標準治療に加えて、免疫療法などの新しい治療選択肢も広がっています。ICVS東京クリニックでは、「治癒をあきらめない」という理念のもと、HITV療法を専門的に行っています。
もし大腸がんの転移や再発でお悩みの方、「もう治療がない」と感じておられる方がいらっしゃいましたら、まずは医療相談や事前診断を通じて、現在の状態にHITV療法が適応となるかどうかを一緒に検討させていただきます。治すことをあきらめず、患者さまのパートナーとして寄り添う医療を提供してまいります。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

甲状腺がんがリンパ節に転移したと診断された時、多くの患者さんやご家族が「余命はどのくらいなのか」という不安を抱かれます。
しかし、甲状腺がんは他のがんと比較して、リンパ節転移があっても予後が比較的良好であることが知られています。
甲状腺がんの中で最も多い**乳頭がん**は、約90%を占めており、リンパ節に転移しやすい特徴があります。ただし、基本的にゆっくりと進行するため、急に命に関わる状況になることはまれです。
リンパ節転移が見つかった場合でも、適切な検査と治療を受けることで、長期的な生存が期待できます。実際、甲状腺がん全体の5年生存率は94.7%と推計されており、他のがんと比べて非常に高い数値を示しています。

がん治療における自由診療と保険診療の違いについて解説します。自由診療が検討される理由や、どのようなケースで選択肢となるのかをわかりやすくまとめた記事です。
甲状腺がんには複数の種類があり、それぞれ転移の傾向や予後が異なります。
甲状腺がんの約90%を占める乳頭がんは、リンパ節転移しやすい性質を持ちます。
しかし、進行速度が遅く、10年生存率は約90%以上と非常に良好です。リンパ節転移があっても、適切な治療により長期的な生存が期待できます。
ただし、ごく一部の乳頭がんは再発を繰り返すことがあり、まれに悪性度の高い未分化がんに変化することもあるため、継続的な経過観察が重要です。

甲状腺がんの約5%を占める濾胞がんは、乳頭がんと比べてリンパ節転移は少ないものの、血液の流れに乗って肺や骨など遠くの臓器に転移しやすい傾向があります。
遠隔転移が起こらない場合は、乳頭がんと同様に予後は比較的良好とされています。
低分化がんは甲状腺がんの1%未満とまれですが、乳頭がん・濾胞がんと未分化がんの中間的な性質を持ちます。
髄様がんは約1〜2%を占め、リンパ節転移と遠隔転移の両方が生じやすい特徴があります。
未分化がんは約1〜2%と非常にまれですが、悪性度が極めて高く、進行速度が非常に速いため、早期の集学的治療が必要です。
甲状腺がんの予後は、ステージ(病期)によって大きく異なります。
2007年から2009年に治療を受けた患者さんを対象にした全国がんセンター協議会の調査によると、甲状腺がんの5年生存率はステージⅠで100.0%、ステージⅡで98.6%、ステージⅢで99.0%となっています。
この数字は、早期に発見できれば予後が非常に良好であることを示しています。

遠隔転移を伴うステージⅣになると、5年生存率は73.2%まで低下します。
特に甲状腺未分化がんのステージⅣでは、平均余命は平均で4〜6か月程度といわれています。手術による治療ができた場合でも、平均余命は1〜2年程度とされています。
ただし、これはあくまで統計上の数値であり、個々の患者さんの状態や治療への反応によって大きく異なります。
リンパ節転移が確認された場合、がんの組織型、大きさ、転移の状態に応じて、複数の治療法が検討されます。
甲状腺がんの基本治療は手術です。
リンパ節に転移がある場合には、甲状腺の摘出・切除とともにリンパ節を取り除く**リンパ節郭清**が行われます。がんの広がりに応じて、片葉切除(片側の甲状腺のみ)または全摘手術(甲状腺全体とリンパ節)が選択されます。
手術後、微細な転移を消す目的で放射性ヨウ素内用療法が行われることがあります。
甲状腺はヨウ素を取り込んで甲状腺ホルモンを産生する性質があり、この性質を利用して放射線を放出するヨウ素(I-131)を内服することで、体内に残存する正常甲状腺細胞やがん細胞の死滅を図ります。
治療は通常2〜3日間の入院で行われ、体内から放出される放射線の量が法律で定められた線量まで下がれば退院可能です。

肺や骨などに遠隔転移があった場合、放射線治療や薬物療法が検討されます。
近年では、分子標的薬などの新しい治療法も登場しており、治療選択肢は広がっています。
標準治療だけでは十分な効果が得られにくいケースや、再発・転移を繰り返すケースに対して、新たな治療の可能性を提供しているのが免疫療法です。
ICVS東京クリニックでは、甲状腺がんを含む進行がん・再発がんに対し、「延命ではなく、救命を目指す」という理念のもと、次世代免疫療法である**HITV療法**に取り組んでいます。
HITV療法は、免疫システムの司令塔である**樹状細胞**を活用し、患者さんご自身の腫瘍が持つ情報を免疫に正確に伝えることで、がん細胞を効率的に攻撃する免疫反応の誘導を目指す治療法です。
当院の特徴は、CTガイド下で樹状細胞を腫瘍内、または腫瘍に栄養を与える主要血管内へ直接投与する独自技術です。
この方法により、樹状細胞の機能を最大限に引き出すことを重視しています。免疫がより的確にがんを認識する環境を整えることで、体内でがんを攻撃する力を引き出すことを目的としています。
免疫療法では、使われる細胞の品質が非常に重要です。
当院では、院内に国際的GMP基準に準拠した細胞培養加工施設(CPC)を完備し、専任の培養士が高品質な樹状細胞の培養・管理を行っています。治療の基盤となる免疫細胞の品質を厳格に保つことで、安心して治療を受けていただける環境を整えています。

甲状腺がんの治療においても、当院は画一的な治療は行いません。
事前診断で提供されるPET-CTなどの画像データや血液検査、治療履歴をもとに、専門医が慎重に適応を判断し、患者さん一人ひとりの状態・病状・生活背景を考慮したオーダーメイドの治療計画を提案します。
免疫療法は、短期間で結果が見える治療ではありません。
そのため当院では、治療開始前の段階から治療の目的・見込まれる経過・リスクや副作用・費用面まで丁寧に説明し、十分な理解と納得をいただくことを何よりも大切にしています。
HITV療法は、保険適用外の自由診療であり、日本国内では未承認の医療に該当します。
そのため、治療の目的、期待できる可能性と限界、想定されるリスク・副作用、費用や治療の流れについて、治療前に丁寧な説明を行うことを重視しています。「よく分からないまま治療が始まる」ということはありません。
治療が始まったその瞬間から、私たちは患者さんのパートナーです。
甲状腺がんという病気と向き合う中で、不安や迷いを抱える患者さん・ご家族に寄り添いながら、最良の治療選択をともに考え、支え続ける医療を提供しています。
甲状腺がんがリンパ節に転移したと診断されても、多くの場合、適切な治療により長期的な生存が期待できます。
特に最も多い乳頭がんは、リンパ節転移があっても予後が比較的良好であり、10年生存率は約90%以上と報告されています。
ただし、がんの種類や進行度、個々の患者さんの状態によって予後は大きく異なります。標準治療だけでは十分な効果が得られにくいケースや、再発・転移を繰り返すケースに対しては、免疫療法などの新たな治療選択肢も検討する価値があります。
「今の状態で免疫療法は検討できるのか」「他にできることは残っているのか」そう感じたときこそ、一度、医療相談という形で話してみることをお勧めします。
ICVS東京クリニックでは、患者さんとご家族の気持ちに寄り添いながら、治療の選択肢を一緒に考える姿勢を大切にしています。ひとりで抱え込まず、まずは相談から始めてみませんか。
甲状腺がんの免疫療法について、詳しくはICVS東京クリニックの公式サイトをご確認ください。専門医による無料相談も受け付けています。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

甲状腺乳頭がんは、甲状腺にできる悪性腫瘍の中で最も多いタイプです。
甲状腺がん全体の約90%を占めており、比較的進行が緩やかな特徴を持っています。のどぼとけのすぐ下にある甲状腺という小さな臓器に発生し、多くの場合は女性に見られます。甲状腺は蝶が羽を広げたような形をしており、新陳代謝を調整する甲状腺ホルモンを分泌する重要な役割を担っています。
この乳頭がんは、他のがんと比べて生命に関わることが少ないとされていますが、適切な診断と治療が必要です。
甲状腺乳頭がんの最大の特徴は、進行が非常にゆっくりであることです。
多くの患者では、数年単位で腫瘍が大きくなることもあり、急に命に関わる状況になることはまれとされています。このため、診断された時点で適切な治療方針を医師と相談しながら決めることができます。特に1cm未満の微小な乳頭がんの場合、手術をせずに経過観察を選択することもあります。
ただし、進行が緩やかだからといって放置してよいわけではありません。
乳頭がんは、リンパ液の流れに乗って転移するリンパ節転移が比較的多く見られます。
首の周囲にあるリンパ節に転移することがありますが、これは乳頭がんの特性であり、適切な治療によって対処可能です。リンパ節転移があっても、予後は比較的良好とされています。一方で、肺や骨などの遠くの臓器への転移(遠隔転移)は、乳頭がんでは比較的少ない傾向にあります。

大半の乳頭がんは治療後の経過が良好ですが、ごく一部では再発を繰り返すケースがあります。
また、非常にまれではありますが、乳頭がんが突然悪性度の高い未分化がんに変化することがあります。未分化がんは進行が速く、甲状腺周囲の臓器への浸潤や全身への転移を起こしやすい特徴があります。このため、乳頭がんの治療後も定期的な経過観察が重要です。最低でも10年間は、年に1回の超音波検査やCT検査などで転移や再発の有無をチェックする必要があります。
甲状腺乳頭がんの初期段階では、自覚症状がほとんどありません。
多くの場合、のどぼとけの下にしこりを触れることで気づくか、健康診断での触診やエコー検査、胸部CT検査などで偶然発見されます。痛みやつらさが比較的少ないため、気づかないまま過ごしている方も少なくありません。しこりの大きさが数年間変わっていないからといって、がんではないとは言い切れないため注意が必要です。
病状が進行すると、さまざまな症状が出てくることがあります。
のどの違和感、声のかすれ(嗄声)、痛み、飲み込みにくさ、誤嚥、血痰、呼吸困難感などが代表的な症状です。これらの症状は、甲状腺がんが周囲の組織を巻き込んだり、声帯を動かす反回神経に影響を与えたりすることで起こります。首のリンパ節に転移が起こると、首の横にもしこりを触れるようになります。
このような症状に気づいたら、早めに耳鼻咽喉科や内分泌科を受診しましょう。

免疫チェックポイント阻害薬の基本的な仕組みや、がん治療において期待される効果について解説します。従来の治療との違いや、治療を検討する際に知っておきたいポイントをまとめた記事です。

甲状腺乳頭がんの診断では、まず超音波検査が行われます。
首に超音波を当てることで、甲状腺の大きさやしこりの性質、リンパ節転移の有無を調べることができます。がんが疑われる場合は、しこりに細い針を刺して細胞を採取する細胞診検査を行います。この検査によって、良性か悪性か、どのタイプのがんかを判断することが可能です。
がんと診断された場合、進行度を評価するためにCTやPET-CTなどの画像検査を行います。
これらの検査によって、がんの広がりや転移の有無を詳しく調べることができます。当院では、これらの画像データや血液検査、治療履歴をもとに、専門医が慎重に適応を判断し、患者一人ひとりの状態・病状・生活背景を考慮したオーダーメイドの治療計画を提案しています。
甲状腺乳頭がんの治療は、手術が第一選択となることが多いです。
がんが甲状腺の左右いずれかにある場合は、がんがある部分を半分切除する部分切除術を行います。左右ともにがんがある場合は、甲状腺を全部切除する全摘術となります。リンパ節への転移が疑われる場合は、周囲のリンパ節も切除します。手術の際は、声帯を動かす反回神経を傷つけないように慎重に操作が行われます。

1cm未満の微小な乳頭がんで、低リスクの場合は手術を行わない選択肢もあります。
ただし、その場合でも経過観察は必須です。定期的に受診して、超音波検査や血液検査を受け続ける必要があります。放置すると、やがて気管や食道、頸部リンパ節に腫瘍が広がり、肺や骨にも転移するおそれがあるため、医師の指導にしたがって適切に対処することが重要です。
ICVS東京クリニックでは、甲状腺がんを含む進行がん・再発がんに対し、次世代免疫療法である**HITV療法**に取り組んでいます。
この治療法は、免疫システムの司令塔である「樹状細胞」を活用し、患者自身の腫瘍が持つ情報を免疫に正確に伝えることで、がん細胞を効率的に攻撃する免疫反応の誘導を目指すものです。特に、CTガイド下で樹状細胞を腫瘍内、または腫瘍に栄養を与える主要血管内へ直接投与する独自技術により、樹状細胞の機能を最大限に引き出すことを重視しています。
当院の理念は「延命ではなく、救命を目指す」ことです。
甲状腺がんは比較的進行が緩やかなタイプが多い一方で、再発や遠隔転移を繰り返すケースや、標準治療のみでは十分な効果が得られにくいケースも存在します。そうした患者に対し、がんの消失を目指す免疫療法の可能性を検討する場を提供しています。免疫療法は短期間で結果が見える治療ではありませんが、治療開始前の段階から治療の目的・見込まれる経過・リスクや副作用・費用面まで丁寧に説明し、十分な理解と納得をいただくことを何よりも大切にしています。

当院では、画一的な治療は行いません。
事前診断で提供されるPET-CTなどの画像データや血液検査、治療履歴をもとに、専門医が慎重に適応を判断し、患者一人ひとりの状態・病状・生活背景を考慮したオーダーメイドの治療計画を提案します。また、院内に国際的GMP基準に準拠した細胞培養加工施設(CPC)を完備し、専任の培養士が高品質な樹状細胞の培養・管理を行っています。これにより、治療の基盤となる免疫細胞の品質を厳格に保っています。
甲状腺乳頭がんは進行が緩やかでも、放置は厳禁です。
治療後も最低10年間は年に1回、超音波検査やCTなどで経過観察を続ける必要があります。リンパ節や肺などへの転移の有無をチェックし、再発の早期発見に努めることが大切です。また、全摘術を受けた場合は甲状腺ホルモンの内服が必ず必要となり、部分切除術の場合でもホルモンが不足した場合は内服が必要となります。
甲状腺がんと向き合う中で、不安・迷い・焦りを感じるのは自然なことです。
「今の状態で免疫療法は検討できるのか」「他にできることは残っているのか」そう感じたときこそ、一度医療相談という形で話してみる価値があります。当院では、患者とご家族の気持ちに寄り添いながら、治療の選択肢を一緒に考える姿勢を大切にしています。治療が始まったその瞬間から、私たちは患者のパートナーです。
甲状腺乳頭がんは、甲状腺がんの中で最も多く、比較的進行が緩やかな特徴を持っています。
初期症状はしこり以外にほとんどなく、健康診断などで偶然発見されることも少なくありません。リンパ節転移が多く見られますが、適切な治療によって対処可能であり、予後は比較的良好とされています。ただし、ごく一部では再発を繰り返したり、悪性度の高い未分化がんに変化したりすることがあるため、定期的な経過観察が重要です。
治療は手術が第一選択となりますが、微小がんの場合は経過観察という選択肢もあります。
また、再発や転移を繰り返すケースでは、ICVS東京クリニックが提供するHITV療法のような免疫療法も選択肢の一つとなります。甲状腺がんと診断されたら、医師の指導のもと適切な治療を受け、定期的な経過観察を続けることが大切です。首のしこりや声のかすれに気づいたら、そのままにせず早めに耳鼻咽喉科や内分泌科を受診しましょう。
ICVS東京クリニックでは、甲状腺がんを含む進行がん・再発がんに対し、患者一人ひとりに寄り添った医療を提供しています。不安や疑問がある方は、ぜひ一度ご相談ください。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

がんの再発は、患者さまやご家族にとって大きな不安をもたらします。
「再発したがんは、どのように進行するのか」「これからどんな治療を選べばいいのか」――こうした疑問や不安を抱えながら、日々を過ごしておられる方も多いのではないでしょうか。
再発がんの進行状況を正しく理解することは、今後の治療方針を決める上で非常に重要です。進行の程度や転移の有無、腫瘍の大きさや数によって、選択できる治療法は大きく変わります。また、標準治療だけでなく、免疫療法などの選択肢も含めて、総合的に判断していく必要があります。
本記事では、がん再発後の進行状況の評価方法や、治療判断につながる考え方について、最新の医療情報をもとに解説していきます。患者さま一人ひとりに適した治療選択のために、ぜひ参考にしていただければと思います。

抗がん剤治療で起こる副作用の仕組みをわかりやすく解説し、治療を続けるために知っておきたい対策や考え方をまとめています。副作用への不安を軽減したい方に役立つ内容です。
再発がんの進行状況を評価する際には、いくつかの重要な基準があります。
まず、腫瘍の深達度です。がん細胞がどの程度深く組織に浸潤しているかを示す指標であり、粘膜層にとどまる「早期がん」と、粘膜下層を越えて広がる「進行がん」に分類されます。深達度はTカテゴリーとして表され、T1からT4まで段階的に評価されます。
次に、リンパ節転移の有無(Nカテゴリー)と遠隔転移の有無(Mカテゴリー)が評価されます。これらの情報を組み合わせたTNM分類により、がんの進行度を示すステージ(病期)が決定されます。ステージはⅠ期からⅣ期まであり、数字が大きくなるほど進行していることを示します。
再発がんの場合、初回治療時のステージだけでなく、再発時の腫瘍の状態を改めて評価することが重要です。再発部位が局所なのか、遠隔臓器への転移があるのかによって、治療戦略は大きく変わります。
また、腫瘍の数と大きさも重要な評価基準です。転移巣が複数ある場合や、腫瘍径が大きい場合には、治療の選択肢や予後が変わってきます。画像診断(CT、MRI、PET-CTなど)を用いて、これらの情報を正確に把握することが求められます。
がんの進行状況を評価する際には、臨床分類と病理分類という2つの分類方法があります。
臨床分類は、治療方針を決定する際に使用される分類です。画像診断や生検などの結果に基づいて、がんの広がりを推定します。一方、病理分類は、手術で切除した病変を病理診断し、実際のがんの広がりを評価した分類です。術後補助化学療法が必要かどうかなど、手術後の治療方針を判断する際に使われます。
重要なのは、臨床分類と病理分類が必ずしも一致しないという点です。手術前の検査では見えなかった微小な転移が、病理検査で発見されることもあります。そのため、治療計画は常に最新の情報に基づいて見直される必要があります。

再発がんの治療を選択する際には、いくつかの重要な視点があります。
まず、切除可能性の判断です。再発部位や転移巣が外科的に切除可能かどうかが、治療方針の大きな分岐点となります。切除可能な場合には、手術による根治を目指すことができます。一方、切除が困難な場合には、薬物療法や放射線治療、免疫療法などの選択肢を検討します。
次に、標準治療の適応を確認します。大腸がんや胃がんなどでは、ステージに応じた標準治療が確立されています。ステージⅣの進行がんでは、遠隔転移巣と原発巣の両方が切除可能な場合には手術を検討し、切除が困難な場合には薬物療法を中心とした治療が選択されます。
標準治療に加えて、近年注目されているのが免疫療法です。
免疫療法は、患者さま自身の免疫システムを活性化させて、がん細胞を攻撃する治療法です。抗がん剤や放射線治療とは異なるアプローチであり、これまでの治療で十分な効果が得られなかった患者さまにとって、新たな選択肢となる可能性があります。
特に、ステージⅣの進行がんや再発がんに対しては、樹状細胞を用いた免疫療法が注目されています。樹状細胞は免疫システムの司令塔として機能し、がん細胞の情報を学習してキラーT細胞に伝達します。その結果、体内で誘導されたキラーT細胞が、がん細胞を効率的に攻撃・排除することが期待されます。
ただし、免疫療法は日本国内で未承認の自由診療となる場合が多く、保険適用外です。治療を検討される際には、メリットだけでなく、リスクや費用についても十分に理解した上で判断することが大切です。
がんの種類や進行度、これまで受けてきた治療、体調や生活背景は、患者さまごとに大きく異なります。
そのため、画一的な治療ではなく、患者さま一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療計画を立てることが重要です。事前診断と丁寧なカウンセリングを通して、その方に適した治療方法を一緒に考えていくプロセスが求められます。
また、治療の選択にあたっては、医師だけでなく、専任の医療スタッフがチームとして連携し、患者さまを支える体制が整っていることも大切なポイントです。不安な気持ちを話せる環境、質問しやすい雰囲気、ご家族と一緒に相談できる場があることは、心理的な安心感につながります。

治療を開始した後は、定期的な効果判定と経過観察が欠かせません。
治療効果の評価には、画像診断(CT、MRI、PET-CTなど)や腫瘍マーカーの測定が用いられます。これらの検査結果をもとに、腫瘍の縮小や消失、新たな転移の有無などを確認します。治療が奏効している場合には、そのまま継続し、効果が不十分な場合には治療方針の見直しを検討します。
また、局所再発や遠隔転移の早期発見も重要です。内視鏡治療後や手術後には、定期的な大腸内視鏡検査やCT検査を行い、再発の兆候を見逃さないようにします。早期に発見できれば、再度の治療によって良好な結果を得られる可能性が高まります。
免疫療法などの新しい治療法では、効果が現れるまでに一定の時間がかかることがあります。
一般的には、ワンクール2〜3ヶ月の治療期間を設定し、治療期間後に評価検査を行います。結果をもとに、今後の治療の必要性や内容について、改めて話し合いを行います。治療全体の目安としては、約1年間を想定することが多いですが、患者さまの状態や治療効果によって柔軟に調整されます。
重要なのは、短期的な結果だけに一喜一憂せず、中長期的な視点で治療効果を評価することです。また、治療が延々と続けられることで、身体的にも経済的にも負担が大きくなるという事態を避けるため、事前に具体的な治療計画とスケジュールを共有しておくことが大切です。
再発がんの治療においては、現在のがん細胞への対処だけでなく、再発予防も重要な目標となります。
免疫療法の中には、腫瘍そのものを免疫細胞の生産拠点として活用する「腫瘍のワクチン化」という考え方があります。これにより、画像では捉えにくい血液中の微細ながん細胞にも免疫が働くことが期待され、転移や再発のリスクを減少させる可能性があります。
また、治療を受けながらも、生活の質(QOL)を維持することは非常に重要です。免疫療法の多くは外来通院で実施されるため、普段の生活を送りながら治療を続けることができます。入院が不要であることは、高齢者や体力の弱った方にとっても大きなメリットとなります。
がん治療は、身体的な負担だけでなく、心理的な負担も大きいものです。
「もう治療がないと言われた」「別の選択肢があるなら知りたい」「再発や進行に不安を感じている」――こうした気持ちを抱えながら、一人で悩んでおられる方も少なくありません。
治療を無理に勧めるのではなく、まずは相談し、現状を整理し、納得した上で選択する。このプロセスを大切にしてくれる医療機関を選ぶことが、長期的な治療を続ける上で重要です。医師やスタッフとの信頼関係が築けることで、不安を軽減し、前向きに治療に取り組むことができます。

再発がんの治療を検討する際には、治療の適応条件を確認することが大切です。
例えば、免疫療法であるHITV療法の場合、再発がんやステージⅣなどの進行がんで、固形がんであることが基本的な条件となります。また、播種(胸膜播種・腹膜播種など)と診断されていないこと、腫瘍数や最大腫瘍径が一定の範囲内であることなど、いくつかの基準があります。
ただし、これらの条件に適応しない場合でも、一定の治療効果を見込める可能性があるため、まずは専門医に相談することが重要です。事前診断を受けることで、ご自身の腫瘍の状況について、治療が受けられるかどうかを確認できます。
治療を受ける施設を選ぶ際には、設備と体制も重要なポイントです。
高品質な免疫療法を実施するためには、国際的GMP基準に準拠した細胞培養加工施設(CPC)が必要です。専任の経験豊富な細胞培養士により、適切に管理・処置された樹状細胞を使用することで、治療の安全性と効果が高まります。
また、リアルタイムのCT画像をもとに、樹状細胞を腫瘍内へ正確に直接投与する「CTガイド下投与」などの高度な医療技術を持つ施設であれば、より精度の高い治療が期待できます。
さらに、国内外のがん研究者や臨床現場とのネットワークを持ち、常に最新の治療方法を追求している施設であることも、長期的な治療を考える上で安心材料となります。
がん再発後の進行状況を正しく理解し、適切な治療判断を行うことは、患者さまの予後を大きく左右します。
腫瘍の深達度、リンパ節転移や遠隔転移の有無、腫瘍の数と大きさなど、複数の評価基準をもとに進行状況を把握することが第一歩です。その上で、切除可能性や標準治療の適応を確認し、必要に応じて免疫療法などの選択肢も含めて、総合的に治療方針を検討します。
治療の選択にあたっては、患者さま一人ひとりの状態や希望に合わせたオーダーメイドの治療計画を立てることが重要です。また、治療効果の定期的な評価と経過観察を行い、必要に応じて治療方針を見直していく柔軟な姿勢が求められます。
何より大切なのは、「治すことをあきらめない」という姿勢です。標準治療だけでなく、免疫療法などの新しい選択肢も視野に入れながら、患者さまとご家族が納得できる治療を選択していくことが、より良い結果につながると考えています。
がん治療で悩んでおられる方は、一度立ち止まり、冷静に次の一歩を考える機会を持つことをお勧めします。専門医との相談を通じて、現状を整理し、納得した上で治療を選択することが、長期的な治療を続ける上での支えとなるでしょう。
ICVS東京クリニックでは、がん再発後の治療選択に悩む患者さまやご家族のご相談を承っております。樹状細胞を用いたHITV療法を専門に行い、ステージⅣの進行がんや再発がんに特化した治療を提供しています。まずはお気軽にご相談ください。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

大腸がんステージ4という診断を受けたとき、多くの患者さんやご家族は「完治」という言葉に強く希望を抱きます。
しかし、医療の現場では「完治」だけが唯一の目標ではありません。
進行大腸がんの治療目標は、患者さん一人ひとりの状況によって異なります。
本記事では、大腸がんステージ4における治療目標の考え方について、最新の医療情報をもとに詳しく解説します。
大腸がんステージ4とは、がんが大腸から離れた臓器に転移している状態を指します。
具体的には、肝臓・肺・腹膜・リンパ節など、大腸以外の部位にがん細胞が広がっている段階です。
大腸がんの約13.5%がステージ4として診断されており、決して稀なケースではありません。
大腸がんが転移しやすい臓器には特徴があります。
最も多いのが肝臓への転移で、次いで肺、腹膜、リンパ節、そして骨や脳への転移も見られます。
肝転移や肺転移の場合、条件によっては外科的切除が可能なケースもあり、治療の選択肢は患者さんの状態によって大きく異なります。

ステージ4大腸がんの5年生存率は16.8%と報告されています。
この数字だけを見ると厳しい現実に思えますが、医療の進歩により予後は徐々に改善しています。
実際、少数ではありますが長期間生存できる患者さんもいらっしゃいます。
ステージ4大腸がんの治療において、「完治を目指す治療」と「延命を目指す治療」は明確に区別されます。
この違いを理解することが、患者さんとご家族にとって適切な治療選択の第一歩となります。
ステージ4でも完治を目指せる可能性があるのは、原発巣と転移巣の両方が外科的に切除可能な場合です。
肝転移や肺転移を伴う場合でも、外科的切除と薬物療法を組み合わせた治療により、長期間再発なく過ごせるケースが報告されています。
また、全身への抗がん剤治療が非常によく効く場合も、完治の可能性が高まります。
一方、転移巣が広範囲で切除が困難な場合は、延命を目指した治療が選択されます。
延命治療と聞くと消極的に感じられるかもしれませんが、これは決して「何もしない」という意味ではありません。
薬物療法や放射線治療により、がんの進行を抑え、生活の質を維持しながら可能な限り長く生きることを目指します。
患者さんの体力や持病、治療に伴う体の負担を考慮して、最適な方針を検討する必要があります。

ステージ4大腸がんにおいて、原発巣を切除すべきかどうかは重要な判断ポイントです。
2021年に国立がん研究センターが発表した研究結果は、この判断基準に大きな影響を与えました。
国立がん研究センターの研究によると、原発巣に起因する症状がない場合、原発巣切除後に化学療法を行っても、原発巣を切除せず化学療法単独で治療した場合と比較して、生存期間に差はありませんでした。
むしろ、原発巣切除を行った場合、化学療法による有害事象の頻度が高く、より重度で、合併症死亡も認められました。
この研究結果により、原発巣に起因する症状がない患者さんに対しては、原発巣を切除せず化学療法を先行する治療が標準治療として推奨されるようになりました。
出典
国立がん研究センター「ステージ4大腸がんの新たな標準治療を検証」
(2021年2月)より作成
ただし、原発巣による大出血や高度貧血、腸閉塞などの症状がある場合は、原発巣の切除が必要となります。
また、原発巣と転移巣の両方が安全に切除可能な場合は、両方を手術で切除することが推奨されます。
患者さんの状態や症状に応じて、個別に判断することが重要です。

ステージ4大腸がんの治療において、薬物療法は中心的な役割を果たします。
近年の薬物療法の進歩により、治療の選択肢は大きく広がっています。
化学療法は、がん細胞の増殖を抑え、腫瘍を縮小させる効果があります。
ステージ4大腸がんでは、化学療法が奏効して治癒切除が可能になるケースも報告されています。
実際、化学療法単独治療を受けた患者さんの87%において、最期まで手術が不要であったというデータもあります。
ただし、化学療法には副作用があり、患者さんの体力や全身状態によっては治療の継続が困難になることもあります。
近年注目されているのが、免疫療法です。
免疫チェックポイント阻害剤や樹状細胞を用いた治療など、患者さん自身の免疫力を活用する治療法が開発されています。
ICVS東京クリニックで提供されているHITV療法は、樹状細胞をCTガイド下で腫瘍内に直接投与することで、免疫システムを活性化させる独自の治療法です。
この治療法は、従来の化学療法とは異なるアプローチで、がんの消失を目指します。
ステージ4大腸がんの治療では、単に生存期間を延ばすだけでなく、生活の質を維持することも重要な目標です。
患者さんが日常生活をどれだけ快適に過ごせるかは、治療選択において欠かせない視点となります。

進行大腸がんでは、腹痛・血便・便秘・下痢・体重減少・倦怠感など、さまざまな症状が現れます。
これらの症状を適切にコントロールすることで、患者さんの生活の質は大きく改善します。
腸閉塞に対しては内視鏡を用いたステント挿入により、人工肛門を回避できる場合もあります。
痛みに対しては鎮痛剤を使用し、貧血に対しては輸血や造血剤を用いるなど、症状に応じた対症療法が重要です。
治療を続けながら、できるだけ普段通りの生活を送ることは、患者さんの精神的な支えにもなります。
外来での化学療法や免疫療法であれば、入院の必要がなく、生活のリズムを大きく変えることなく治療を継続できます。
患者さん本人だけでなく、ご家族の気持ちにも配慮しながら、生活の質を大切にした診療が求められます。
大腸がんステージ4の治療において、一人ひとりの患者さんに最適な治療法は異なります。
画一的な治療ではなく、個別の状況に応じたオーダーメイド治療が重要です。
大腸がんの進行度、転移の有無、これまでの治療歴、全身状態は、患者さんごとに大きく異なります。
事前診断や詳細なカウンセリングを通じて、患者さんの状態を正確に把握し、最適な治療計画を立てることが必要です。
遺伝子変異などのがんの性質に対応した薬物療法を検討することも、個別化医療の一環です。
ICVS東京クリニックでは、HITV療法を軸としたオーダーメイド治療を提供しています。
この治療法は、患者さん自身の大腸がんが持つ複数の抗原情報を学習した樹状細胞を用いることで、個別のがんに対応した免疫反応を誘導します。
院内に国際的GMP基準に準拠した細胞培養加工施設を完備し、専任の細胞培養士が厳格に管理・培養した細胞を使用しています。
患者さん一人ひとりの状態に合わせた治療計画により、治癒をあきらめない医療を実践しています。

ステージ4大腸がんと診断されても、治療の可能性は残されています。
「もう治療がない」と感じている患者さんやご家族に、新たな選択肢を知っていただきたいと思います。
医療技術の進歩により、ステージ4大腸がんの治療成績は着実に向上しています。
新しい薬剤の開発、免疫療法の進展、放射線治療の精度向上など、さまざまな分野で治療の選択肢が広がっています。
オリゴ転移(転移が限定的な状態)に対する定位放射線治療(SBRT)も、2020年に保険適用され、新たな治療選択肢として注目されています。
進行大腸がん・再発大腸がんにおいて、「もう治療がない」と感じることは自然な反応です。
しかし、治すことをあきらめず、患者さんのパートナーとして寄り添う医療機関は存在します。
まずは医療相談や事前診断を通じて、現在の状態に適した治療法があるかどうかを一緒に検討することから始められます。
ICVS東京クリニックでは、進行大腸がん・再発大腸がんに対して、延命ではなく救命を目指す治療に取り組んでいます。
大腸がんステージ4における治療目標は、完治だけではありません。
患者さん一人ひとりの状況に応じて、完治を目指す治療、延命を目指す治療、生活の質を重視した治療など、さまざまな選択肢があります。
原発巣切除の判断、薬物療法の選択、免疫療法の活用など、最新の医療情報をもとに、最適な治療法を検討することが重要です。
医療の進歩により、ステージ4でも長期生存や完治の可能性は広がっています。
治療をあきらめず、専門医と相談しながら、ご自身に合った治療法を見つけていただきたいと思います。
ICVS東京クリニックでは、進行大腸がん・再発大腸がんに対して、治癒をあきらめない免疫療法HITV療法を提供しています。まずは医療相談や事前診断を通じて、あなたの状態に最適な治療法を一緒に探しましょう。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

癌と診断されたとき、多くの患者さんが最も不安に感じるのが「転移」という言葉です。
転移とは、癌細胞が最初に発生した場所から離れ、血液やリンパの流れに乗って体の別の部位に移動し、そこで新たな腫瘍を形成する現象を指します。転移が見つかると、多くの場合ステージⅣと診断され、治療の難易度が大きく高まります。
しかし、転移しやすい癌には共通する特徴があり、それを理解することで早期対応の重要性が見えてきます。私たちICVS東京クリニックでは、ステージⅣの進行がんや再発がんに対して、樹状細胞を用いたHITV療法という免疫療法を専門に行っています。
本記事では、転移しやすい癌の特徴、転移のメカニズム、そしてなぜ早期対応が重要なのかを詳しく解説します。
癌の転移を理解するには、まず「原発巣」という概念を知る必要があります。
原発巣とは、癌が最初に発生した場所のことです。例えば肺に最初に癌ができた場合、それが肺癌の原発巣となります。転移とは、この原発巣から癌細胞が離れ、体内の別の場所に移動して新たな腫瘍を作ることを指します。
重要なのは、転移した癌細胞は「生まれた場所の性質」を持ち続けるという点です。乳癌が肺に転移した場合、それは「乳癌の肺転移」であり、「肺癌」ではありません。転移した先でも、癌細胞は原発巣と同じ特徴を保持しているのです。
癌細胞が転移する過程は、複数の段階を経て進行します。
まず、癌細胞は原発巣で増殖し、周囲の組織に浸潤していきます。この段階で癌細胞は、正常な細胞とは異なる特殊な能力を獲得しています。細胞増殖のコントロールが効かなくなり、永遠に細胞分裂を繰り返す能力、自身の増殖に必要な栄養を取り込むために癌専用の血管を作り出す能力、体内の免疫細胞からの攻撃を逃れる能力、そして細胞同士の結合が弱く容易に剥がれて移動する能力です。
これらの性質により、癌細胞は血管やリンパ管に侵入し、血液やリンパ液の流れに乗って全身を巡ります。そして特定の臓器に定着し、再び増殖を始めて転移巣を形成するのです。

画像検査で見つからないほど小さな癌細胞の集まりを「微小転移」と呼びます。
手術で原発巣を完全に取り除いたように見えても、実はすでに微小ながんが転移を起こしていて、術後一定期間を経たのちにそれが発見されるということも多々あります。治療後しばらく経ってから転移が見つかるのは、この微小転移が少しずつ育ち、検査で見えるサイズになったためです。
がんと診断された方のおよそ8割が、がんの再発・転移に悩まされていると言われています。これは、手術の成功率が100%に近いにもかかわらず、目に見えないレベルの小さながん細胞が手術前にすでに違う箇所に転移しているからなのです。
正常な細胞は、体の必要に応じて増殖と停止を繰り返します。
しかし癌細胞は、この制御機能を失っています。遺伝子変異によって「生き残る力」「広がる力」を強めており、無秩序に増殖を続けます。この特徴により、癌細胞は急速に数を増やし、周囲の組織を圧迫したり侵食したりするのです。
癌細胞は自身の増殖に必要な栄養を取り込むため、新しい血管を作り出す能力を持っています。
この「血管新生」により、癌組織は十分な酸素と栄養を確保し、さらなる成長を遂げます。同時に、この新生血管は癌細胞が血流に乗って転移するための「高速道路」としても機能してしまうのです。
本来、私たちの免疫システムは異常な細胞を見つけて排除する役割を持っています。
しかし転移しやすい癌細胞は、免疫細胞からの攻撃を巧妙に回避する能力を獲得しています。免疫チェックポイント分子を利用して免疫細胞の攻撃を抑制したり、免疫細胞が認識しにくい形に変化したりすることで、体内での生存率を高めているのです。

正常な細胞は互いにしっかりと結合し、組織の形を保っています。
一方、転移しやすい癌細胞は細胞同士の接着性が低く、容易に剥がれて移動することができます。この特性により、癌細胞は原発巣から離れ、血液やリンパ液の流れに乗って体内を移動しやすくなるのです。
血行性転移は、癌細胞が血液の流れに乗って遠隔臓器へ移動することで起こります。
一般的に静脈に乗って転移するため、大腸癌の場合は肝臓への転移が多く、腎癌では肺に転移することが多いのです。血行性転移の特徴として、抗がん剤が比較的効きやすいことが挙げられます。ほとんどの抗がん剤は水溶性なので、血液中を移動する癌細胞にはかなり効果があると言われています。
主な転移先としては、肺、肝臓、骨、脳などがあります。肺は血液の流れが集中するため、多くの癌種で転移が見られます。
リンパ行性転移は、癌細胞がリンパ管に入り込み、リンパの流れに乗って移動する転移です。
厄介な癌の転移のほとんどは、このリンパ行性転移であると言われています。リンパ管は免疫機能を持つ場所であり、通常は異物が入り込んでもすぐに退治されるはずです。しかし癌細胞は、免疫機能を持つT細胞などの攻撃をかいくぐって転移します。
さらに、抗がん剤はほとんどが水溶性なので、大部分が脂であるリンパ管には効きにくいという問題もあります。リンパ節転移が確認されると、癌の進行が進んだことを示し、治療方針や予後に大きな影響を与えます。
播種性転移は、種を蒔くように癌細胞が散らばっていくことからつけられた名前です。
内臓と腹膜、胸膜の間に腹腔や胸膜という隙間があり、この隙間に近くにできた臓器の癌が増殖して、その内面に種を蒔くように広がっていくのが播種性転移です。胃癌や肺癌などでよく見られる厄介な転移で、胃癌の場合は「腹膜播種」、肺癌の場合は「胸膜播種」と呼ばれます。
播種性転移が起こると、胸水または腹水の貯留が見られることがあり、いずれも呼吸困難の原因となります。
浸潤は転移と別に考えられることも多いですが、原発巣から隣接する他の臓器に広がっていく現象です。
水が染み込んでいくように癌が周囲の組織に入り込んでいくため、癌の輪郭が分かりにくく、手術などで全部の癌を取りきるのが難しいという特徴があります。すい臓癌などで近くの十二指腸や胆のう、肝臓などへの浸潤は恐ろしい転移で、ほとんど治らないと言われています。

乳癌、前立腺癌、肺癌、多発性骨髄腫などは、早期から骨転移しやすい癌の代表例です。
これらの癌の骨転移の発生頻度はおよそ20~30%とされています。骨転移が起こりやすい癌の特徴は、骨転移がきっかけで原発巣の癌が見つかることや、癌が発見された時点ですでに骨転移が生じていることが多い点です。
骨転移は直接的に余命に影響を与えることは少ないとされていますが、痛みや骨折、麻痺などの症状を引き起こすため、早期の対応が重要です。
肺癌、大腸癌、胃癌などは、肝臓や肺などの内臓に転移しやすい傾向があります。
特に肺は血液の流れが集中するため、癌細胞が集まりやすい臓器です。肝臓も同様に血流が豊富なため、大腸癌や胃癌からの転移が多く見られます。内臓転移が見つかった後に骨転移が発生する場合もあり、病状の進行とともに転移のパターンが変化することもあります。
肺癌や乳癌は、脳転移を起こしやすい癌として知られています。
脳転移が起こると、頭痛や痙攣などの症状が出ることがあり、生活の質に大きな影響を与えます。脳は血液脳関門という特殊なバリアで保護されているため、多くの抗がん剤が届きにくく、治療が困難になることがあります。

転移が見つかればステージⅣと診断されます。
一般的に進行がんと言われる状態で、原発部位から離れた臓器に癌が転移している場合を指します。ステージⅠ~Ⅲは原発部位にとどまるか、周囲のリンパ節に拡がる段階ですが、ステージⅣは遠隔転移が見られる段階です。
ステージⅣと診断されると、多くの患者さんやご家族は「もう治らないのでは」と大きな不安を抱きます。しかし、転移について正しく理解することで、必要以上に恐れることなく、治療や生活に向き合うことができます。
ステージⅣの癌は進行が進んでいるため、癌の種類に関わらず生存率は非常に低いのが現状です。
肺癌のステージⅣの5年生存率は約8%、胃癌は約6.2%、大腸癌は約17.2%、肝癌は約5.1%とされています。ただし、これは平均値であり、個々の症例によって大きく異なります。近年では免疫療法や標的治療などの発展により、延命やQOL(生活の質)の向上が期待されています。
転移があると聞くと「もう希望が持てない」と思われる方もいるかもしれません。
たしかに完治が難しい場合もありますが、治療によって「長く付き合いながら生活を続けていく」ことが可能なケースも多くあります。癌の種類や転移の部位、患者さんごとの体の状態に応じて、効果的な治療法は異なります。
例えば、大腸癌の肝転移では、外科手術で転移巣を切除できれば長期生存が期待できます。乳癌の骨転移では、薬物療法で進行を抑えつつ長く生活する人も多くいます。癌の種類や転移部位によって治療法と見通しは大きく異なるのです。
転移癌の治療では「早期発見」が鍵となります。
微小転移の段階で発見できれば、治療の選択肢が広がり、効果的な対応が可能になります。定期的な画像検査や血液検査を行い、転移を早めに見つけることで、癌の進行を抑え、より効果的な治療を実施することができます。
画像検査で見つからないほど小さな癌細胞の集まりである微小転移は、時間とともに成長し、やがて検査で確認できるサイズになります。この成長過程で早期に発見することが、予後を大きく左右するのです。

免疫力の低下や生活習慣、体内の環境によって転移のリスクが左右されることもあります。
癌細胞は本来、免疫システムによって排除されるべき異常な細胞です。しかし免疫力が低下していると、癌細胞が免疫の監視をすり抜けて増殖しやすくなります。早期から免疫力を維持・向上させることで、転移のリスクを減らすことができる可能性があります。
早期に転移を発見することで、治療の選択肢を広げることができます。
転移が進行してから発見された場合、手術が困難になったり、使用できる薬剤が限られたりすることがあります。一方、早期に発見できれば、手術療法、化学療法、放射線療法、免疫療法など、複数の治療法を組み合わせた集学的治療が可能になります。
ICVS東京クリニックでは、癌の消失を目指す免疫療法「HITV療法」を専門に行っています。
HITV療法は、免疫システムの司令塔である「樹状細胞」を活用した治療法です。樹状細胞は、攻撃対象となる癌細胞の情報を学習・獲得し、高い攻撃力を持つ免疫細胞CTL(キラーT細胞)にその情報を伝達する役目を持ちます。その情報に基づき、体内に誘導されたCTLが効率的に癌細胞を攻撃・排除します。
この治療は、抗がん剤や放射線治療とは異なるアプローチであり、「これまでとは違う治療の可能性を知りたい」と考える患者さんにとって、一つの選択肢となります。
ICVS東京クリニックでは、CTガイド下で樹状細胞を腫瘍へ直接投与する独自の方法を採用しています。
リアルタイムのCT画像を確認しながら行うため、狙った場所へ正確に投与できる体制が整えられています。また、腫瘍そのものを「免疫細胞の生産拠点」として活用する「腫瘍のワクチン化」という考え方も、HITV療法の大きな特長です。
これにより、画像では捉えにくい血液中の微細な癌細胞にも免疫が働くことが期待されています。転移した癌細胞に対しても、全身の免疫システムが働きかけることで、効果的な治療が可能になります。

癌の種類や進行度、これまで受けてきた治療、体調や生活背景は、患者さんごとに大きく異なります。
ICVS東京クリニックでは、画一的な治療は行わず、事前診断と丁寧なカウンセリングを通して、その方に合った治療計画を一緒に考えていきます。治療のメリットだけでなく、自由診療であること、未承認医療であること、想定されるリスクや副作用、費用や治療の流れについても、事前にしっかり説明を受けた上で判断できる環境が整えられています。
転移を早期に発見するためには、定期的な検査が欠かせません。
癌治療後は、医師の指示に従って定期的に画像検査や血液検査を受けることが重要です。特に転移しやすい癌と診断された場合は、より綿密なフォローアップが必要になります。検査の頻度や内容は、癌の種類や進行度によって異なりますので、主治医とよく相談しましょう。
免疫力を維持・向上させることは、転移のリスクを減らすために重要です。
バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠、ストレス管理など、基本的な生活習慣を整えることが免疫力の向上につながります。特に抗酸化作用のある食品や、免疫細胞の働きを助ける栄養素を意識的に摂取することが推奨されます。
近年は、癌の特徴を調べる遺伝子検査によって「再発や転移のリスク」を事前に推測できるようになってきました。
遺伝子検査では、現時点で268種類の癌関連遺伝子から異常の有無を調べることができ、超早期の癌リスクを発見することが可能です。リスクを知ることで、より適切な予防策や治療計画を立てることができます。
転移しやすい癌には、細胞増殖のコントロール喪失、血管新生能力、免疫回避能力、細胞接着性の低下という共通した特徴があります。
これらの特徴を理解することで、なぜ早期対応が重要なのかが見えてきます。転移は血行性転移、リンパ行性転移、播種性転移、浸潤という4つの経路で起こり、それぞれに適した治療アプローチが必要です。
転移が見つかったとしても、決して希望を失う必要はありません。近年は分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬など、患者さんの遺伝子や腫瘍の特徴に合わせた「個別化医療」が広がっています。従来は選択肢が限られていた転移癌でも、新しい治療で希望を持てるケースが増えています。
ICVS東京クリニックでは、ステージⅣの進行癌や再発癌に対して、樹状細胞を用いたHITV療法という免疫療法を専門に行っています。延命ではなく、救命を目指して、「治す」ことを決してあきらめず、これまでの治療の限界を超えて、癌から解放されるために尽くします。
転移しやすい癌と診断された方、標準治療を続けてきたが先が見えず不安を感じている方、もう治療がないと言われた方は、一度立ち止まり、冷静に次の一歩を考える場として、ICVS東京クリニックにご相談ください。治療を無理に勧めるのではなく、まずは相談し、現状を整理し、納得したうえで選択する――そのプロセスを大切にしています。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。