大腸がんとポリープは何が違う?放置していいケースと注意点の違い|コラム|東京のがん免疫療法なら【ICVS東京クリニック】まで

Columnコラム

大腸がんとポリープは何が違う?放置していいケースと注意点の違い大腸がん2026/02/22(日)

大腸がんとポリープの違いとは

大腸の検査を受けたとき、「ポリープが見つかりました」と言われて不安になった経験はないでしょうか。

大腸ポリープと大腸がんは、どちらも大腸の粘膜にできる病変ですが、その性質やリスクには大きな違いがあります。大腸ポリープは粘膜がイボのように盛り上がった良性のもので、多くの場合は心配する必要はありません。一方で、大腸がんは粘膜から発生する悪性腫瘍であり、放置すると命に関わる可能性があります。

大腸ポリープには「腫瘍性ポリープ」と「非腫瘍性ポリープ」の2つのタイプがあります。腫瘍性ポリープの代表格である「腺腫」は、時間をかけて徐々に成長し、がん化する可能性を持つため、前がん病変とも呼ばれています。特に大きさが1cm以上になると、がん化のリスクが高まることが知られています。

非腫瘍性ポリープには「過形成性ポリープ」や「炎症性ポリープ」があり、これらは基本的にがんになるリスクがほとんどありません。ただし、外見だけでは腫瘍性かどうかを正確に判断することは困難なため、内視鏡検査で疑わしい病変が見つかった場合は切除し、病理診断で組織型を確定するのが一般的です。

大腸がんの原因は生活習慣?発症リスクとの関係を解説

大腸がんの発症には生活習慣が関係しているのでしょうか。
リスク要因や予防の考え方について解説します。

► 記事を読む

 

腺腫性ポリープと炎症性ポリープの見分け方

大腸ポリープの中でも、特に注意が必要なのが「腺腫性ポリープ」です。

腺腫性ポリープは、大腸内視鏡検査で最も多く見つかる腫瘍性ポリープであり、時間の経過とともに細胞が異常をきたし、最終的に大腸がんへと進行する可能性があります。腺腫自体は特に自覚症状を引き起こすことはありませんが、腫瘍細胞は制御されることなく増殖し、自ら成長していきます。

腺腫性ポリープの特徴

腺腫性ポリープは、内視鏡で観察すると丸い形状や突起物として見えます。色は白っぽいものからピンク色まで様々で、滑らかな表面を持っていることが多いです。形状には茎のあるもの(キノコのような形)、茎のないもの、両者の中間の形のものがあり、ほとんど平らな形のポリープも存在します。

大腸ポリープの大きさとがん化には密接な関わりがあります。5mm以下の大腸ポリープにがんが含まれる可能性は0.6%とされていますが、20mmを超えるものでは35.8%と言われています。一般的に、大腸ポリープのサイズが5~8mm程度の場合、それが大腸がんに進展するリスクは3%以下とされていますが、20mmを超えるとリスクは急激に50%程度まで高まります。

鋸歯状病変(SSL)について

近年注目されているのが「鋸歯状病変(SSL:sessile serrated lesion)」です。SSLは大腸にできるポリープの一種で、粘膜表面がギザギザしている特徴があります。腺腫ポリープとは異なる組織学的特徴を持っていますが、平坦な形状をしていることが多く、一般的な腺腫性ポリープと比べて発見が難しい特徴があります。そのため、注意深い検査が必要となります。

炎症性ポリープの特徴

炎症性ポリープは、大腸の炎症によって形成される非腫瘍性ポリープです。潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患に伴って発生することが多く、基本的にがん化するリスクは極めて低いと考えられています。ただし、炎症性ポリープと腺腫性ポリープを外見だけで区別することは難しいため、内視鏡検査で切除し、病理診断で確定することが重要です。

放置しても問題ないケースとは

すべての大腸ポリープががん化するわけではありません。

非腫瘍性ポリープである「過形成性ポリープ」は、がんに進展する可能性が極めて低いとされています。過形成性ポリープは大腸の粘膜細胞が過剰に増殖してできたもので、通常は小さく、5mm以下のものがほとんどです。これらのポリープは基本的に良性であり、がん化のリスクはほとんどないため、経過観察で問題ないケースが多いです。

経過観察で良いポリープの条件

大腸内視鏡検査で発見されたポリープの中には、すぐに切除する必要がないものもあります。一般的に、以下の条件を満たすポリープは経過観察となることがあります。

  • 5mm以下の小さなポリープ
  • 過形成性ポリープと診断されたもの
  • 炎症性ポリープと診断されたもの
  • 形状が平坦で、表面が滑らかなもの

ただし、これらの判断は内視鏡専門医による正確な診断が前提となります。外見だけでは判断が難しい場合も多く、疑わしい病変は切除して病理検査を行うことが推奨されます。

定期的な経過観察の重要性

経過観察となったポリープでも、定期的な検査は欠かせません。

小さなポリープは急激に大きくなることはありませんが、何年もかけて徐々に成長していきます。ポリープの大きさが1cm、2cmとさらに大きくなるにつれて、がん化するリスクも高くなります。そのため、定期的な大腸内視鏡検査を受けることで、ポリープの成長を監視し、必要に応じて切除することが大切です。

大腸がんや大腸ポリープの切除歴のある患者さまは、2年に1回程度の検査が推奨されています。また、家族に大腸がんの既往歴がある方や、40歳を過ぎた方は、検査のタイミングを逃さず、適切な診断・治療につなげることが重要です。

早期治療が必要な場合の判断基準

大腸ポリープの中には、早期に切除すべきものがあります。

腺腫性ポリープは、時間の経過とともにがん化する可能性があるため、発見された時点で切除することが推奨されています。特に10mm以上の大きなポリープは、がんへ進行する確率が高まるため、定期的な経過観察または切除が必要です。腺腫を発見し切除することで、将来的な大腸がんの発生やそれによる死亡リスクを大幅に低減できるとされています。

切除が推奨されるポリープの特徴

以下のような特徴を持つポリープは、早期に切除することが推奨されます。

  • 10mm以上の大きさがあるポリープ
  • 腺腫性ポリープと診断されたもの
  • 鋸歯状病変(SSL)と診断されたもの
  • 形状がいびつで、表面に凹凸があるもの
  • 赤みを帯びた色をしているもの
  • 成長速度が速いもの

これらのポリープは、がん化のリスクが高いため、内視鏡検査中にその場で切除することが可能です。多くの大腸ポリープは大腸カメラ検査中にその場で安全に切除できます。

ポリープ切除の方法

大腸ポリープの切除には、いくつかの方法があります。小さなポリープには「コールドポリペクトミー」という、電気メスを使わずに切除する方法が用いられます。中程度のポリープには「ホットポリペクトミー」という、電気を使ってポリープを焼き切る方法が適用されます。大きめのポリープには「内視鏡的粘膜切除術(EMR)」という、安全に切除するための方法が選択されます。

非常に大きなポリープや、がん化の疑いがある場合は、腹腔鏡手術や開腹手術による切除が必要になることもあります。ただし、ほとんどの大腸ポリープは内視鏡的に切除可能であり、日帰りで治療できるケースが多いです。

切除後のフォローアップ

ポリープを切除した後も、定期的な検査が重要です。

切除したポリープは病理検査に出され、組織型やがん化の有無が確認されます。腺腫性ポリープだった場合、再発のリスクがあるため、1~3年ごとの定期的な大腸内視鏡検査が推奨されます。また、切除後の合併症(出血や穿孔など)のリスクもあるため、術後の経過観察も欠かせません。

内視鏡検査の重要性と受けるべきタイミング

大腸ポリープや大腸がんは、初期の段階では自覚症状がほとんどありません。

確実に大腸ポリープや大腸がんを発見する方法は、大腸内視鏡検査が最も有効といわれています。人間ドックや健康診断で行われる便潜血検査は、低コストでありながら約80%のがん感度があることから、一般の検診において多く普及しています。ただし、腺腫タイプのポリープに対しては、感度が低く便潜血が陰性と診断されることも多いです。

便潜血検査の限界

便潜血検査は、便の中に血液がないかどうかを検査する方法です。大きいポリープや進行大腸がんは、便とこすれて出血することがあります。しかし、進行大腸がんはいつも出血しているわけではなく、出血していても採取した便に血液が含まれないと、本当は進行大腸がんがあるのに便潜血検査で「陰性」に出てしまいます。

約20~30%の進行大腸がんは、偽陰性のために見落とされることがありえます。便潜血検査が陰性であっても、すでに血便や便通異常、腹部症状などがある場合は、大腸内視鏡検査が必要になります。また、大腸以外の消化管からの出血や、痔の出血でも陽性になることがあります。

大腸内視鏡検査を受けるべき人

以下のような方は、定期的な大腸内視鏡検査を受けることが推奨されます。

  • 40歳以上の方
  • 家族に大腸がんや大腸ポリープの既往歴がある方
  • 便潜血検査で陽性と判断された方
  • 血便や便通異常、腹部症状がある方
  • 過去に大腸ポリープを切除したことがある方
  • 潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患がある方

大腸内視鏡検査は、病変の早期発見・治療が可能です。ポリープが見つかった場合には、その場で日帰り切除も可能であり、肉体的・精神的・金銭的負担の軽減を可能にする検査です。

検査を受けるときの心構え

大腸内視鏡検査は、おしりから専用のカメラを挿入することや事前に大腸を空にするための下剤服用が必要なことから「痛い」「違和感がある」「つらい」などといわれることがあります。しかし、最近では鎮静剤を使用した検査が一般的になり、不安や痛みを軽減しながらリラックスして検査を受けることができます。

消化器内視鏡専門医による検査を選ぶことで、より安全で正確な診断が可能になります。また、検査後のフォローアップも充実しており、ポリープの種類や今後の治療方針について丁寧に説明を受けることができます。

ICVS東京クリニックの免疫療法について

大腸がんが進行してしまった場合、標準治療だけでは治癒が難しいケースもあります。

ICVS東京クリニックは、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化した次世代免疫療法を提供している医療機関です。治療の中核となるのは、HITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)という免疫細胞療法で、樹状細胞を活用し体内でがんを攻撃するCTL(キラーT細胞)を効率的に誘導することで、がんの消失(治癒)を目標としています。

HITV療法の特徴

HITV療法の大きな特徴は、樹状細胞を腫瘍へ直接投与する点です。CT画像で確認しながら腫瘍内へ直接注入(腫瘍内注入が難しい場合は腫瘍を栄養する主要血管内への投与)を行うことで、患者さまご自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を、より正確に樹状細胞へ学習させることを目指しています。

腫瘍のワクチン化という考え方を採用しており、腫瘍に投与された樹状細胞ががん情報を高精度で認識することで、CTLへの指示も精密化され、投与後2週間前後からCTLが体内に誘導され、24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続します。

画像診断で判別できない微細ながん細胞が血液により移動・着床することが転移・再発の一因とされるため、腫瘍のワクチン化によって生まれる高精度なCTLが血液中を巡回し、がん細胞を見つけると即時に攻撃することで、転移・再発を防ぐことにつなげることを目指しています。

治療体制と実績

当院は、がん免疫療法の専門医である蓮見賢一郎によって2008年に設立され、国内外の研究者・臨床現場とのネットワークを持ち、HITV療法専門施設として研鑽を重ねています。これまで日本のみならず、台湾、中国、マレーシア、ロシア、オーストラリアなど世界各国から患者さまを受け入れ、2,000名以上の治療支援に携わってきました。

治療体制としては、CTガイド下投与によりリアルタイムのCT画像をもとに穿刺を行い、腫瘍内へ正確に樹状細胞を直接投与する高度な医療技術を採用しています。また、院内CPC(細胞培養加工施設)を完備し、国際的GMP基準に沿った環境を整え、専任の細胞培養士が適切に管理・処置を行っています。

さらに、再生医療等安全性確保法に則った運用を行い、厚生労働省の許可を受けた特定細胞加工施設として、品質管理を重視した培養体制を構築しています。

なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。治療は患者さまの状態・症状・生活環境を総合的に考慮し、専門医が丁寧にカウンセリングと診断を行った上で、相乗効果を生む治療法を組み合わせたオーダーメイドの治療計画をご提案します。

まとめ

大腸ポリープと大腸がんの違いを理解することは、早期発見と適切な治療につながります。

大腸ポリープには腫瘍性と非腫瘍性があり、腺腫性ポリープは時間をかけてがん化する可能性があるため、発見された時点で切除することが推奨されています。一方、過形成性ポリープや炎症性ポリープは基本的にがん化のリスクが低く、経過観察で問題ないケースが多いです。

大腸ポリープや大腸がんは初期段階では自覚症状がほとんどないため、定期的な検査が重要です。便潜血検査は有用ですが、偽陰性のリスクもあるため、40歳以上の方や家族歴がある方は、大腸内視鏡検査を受けることをおすすめします。

大腸内視鏡検査によってポリープの段階で発見し、適切に切除することで、大腸がんの発生リスクを大幅に抑えられます。また、大腸がんであっても早期発見・早期治療によって、健康を守ることが可能です。

進行がんや再発がんの場合でも、ICVS東京クリニックのような専門施設では、HITV療法などの次世代免疫療法を提供しており、治癒を目指した治療が可能です。気になる症状がある方や、定期検査をご希望の方は、ぜひ専門医にご相談ください。

詳細はこちらのHPをご覧ください

著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。