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免疫療法はどんなときに検討する?抗がん剤との違いと迷ったときの考え方抗がん剤2026/05/11(月)

がん治療における免疫療法の位置づけ

がんと診断されたとき、多くの患者さんが「どの治療を選べばよいのか」と悩まれます。

標準治療として確立されている手術・抗がん剤・放射線治療に加えて、近年では「免疫療法」という選択肢も注目を集めています。しかし、一口に免疫療法といっても、その種類や効果は多岐にわたり、どのタイミングで検討すべきかは患者さんの状態によって大きく異なります。

免疫療法とは、私たちの体に本来備わっている「免疫」の力を利用してがん細胞を攻撃する治療法です。免疫細胞のうち、特に「T細胞(Tリンパ球)」にはがん細胞を攻撃する性質があり、免疫療法ではこのT細胞の働きを保つ、または強めることでがんに対抗します。

本記事では、免疫療法と抗がん剤の違いを明確にし、どのようなときに免疫療法を検討すべきかについて解説します。

免疫療法について確認したい方へ

抗がん剤との違いや、免疫療法をどんなときに検討するのか整理したい方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。まずは考え方を知りたい段階でも構いません。

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免疫療法と抗がん剤の根本的な違い

抗がん剤と免疫療法は、どちらもがん治療に用いられますが、その作用メカニズムは大きく異なります。

抗がん剤の作用メカニズム

抗がん剤(化学療法)は、がん細胞の増殖を直接的に抑える薬剤です。細胞分裂が活発ながん細胞に作用し、DNA合成を阻害したり細胞分裂を止めたりすることで、がん細胞を死滅させます。

しかし、抗がん剤は正常な細胞にも影響を与えるため、脱毛・吐き気・白血球減少といった副作用が現れることがあります。これらの副作用は治療終了後に回復することが多いものの、治療中の生活の質(QOL)に影響を及ぼす場合があります。

免疫療法の作用メカニズム

一方、免疫療法は患者さん自身の免疫システムを活性化させることでがんと闘う治療法です。

私たちの体では、毎日数百から数千個のがん細胞が発生していますが、通常は免疫細胞によって排除されています。しかし、T細胞が弱まったり、がん細胞がT細胞にブレーキをかけたりすると、免疫ががん細胞を排除しきれないことがあります。

免疫療法は、このブレーキを解除したり、免疫細胞の攻撃力を強化したりすることで、体内のがん細胞を攻撃します。患者さん自身の免疫を利用するため、抗がん剤と比較して副作用が少ないとされていますが、免疫が過剰に反応することで生じる「免疫関連有害事象」には注意が必要です。

効果が証明された免疫療法とは

免疫療法には多くの種類がありますが、科学的に効果が証明され、保険診療で受けられる免疫療法は限られています。

免疫チェックポイント阻害薬

現在、最も広く使用されている免疫療法が「免疫チェックポイント阻害薬」です。

T細胞の表面には、「異物を攻撃するな」という命令を受け取るためのアンテナがあります。一方、がん細胞にもアンテナがあり、T細胞のアンテナに結合して「異物を攻撃するな」という命令を送ります。すると、T細胞にブレーキがかかり、がん細胞は排除されなくなります。このように、T細胞にブレーキがかかる仕組みを「免疫チェックポイント」といいます。

免疫チェックポイント阻害薬は、T細胞やがん細胞のアンテナに作用して、免疫にブレーキがかかるのを防ぎます。

2025年10月現在、標準治療として診療ガイドラインに記載され、日本において保険診療で受けることができる免疫チェックポイント阻害薬が使用できるがんには、メラノーマ(悪性黒色腫)、非小細胞肺がん、腎細胞がん、ホジキンリンパ腫、頭頸部がん、胃がん、悪性胸膜中皮腫、子宮頸がん、食道がん、肝細胞がんなどがあります。

出典国立がん研究センター がん情報サービス「免疫療法 もっと詳しく」(2025年10月現在)より作成

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CAR-T細胞療法

CAR-T細胞療法は、患者さん自身のT細胞を体外に取り出し、がん細胞を攻撃する能力を強化してから体内に戻す治療法です。

一部の血液・リンパのがんの治療で使用されていますが、治療ができる施設は限られており、治療費が高額です。また、サイトカイン放出症候群や意識障害などの強い副作用が起きやすいため、入院して治療を行います。

その他の免疫療法

国内で保険診療として受けることができる薬には、一部のがんの治療で使われるBCGやインターフェロン、インターロイキンがあります。これらは特定のがん種に対して有効性が認められています。

免疫療法を検討すべきタイミング

では、どのようなときに免疫療法を検討すべきでしょうか?

標準治療の選択肢として

免疫チェックポイント阻害薬が適応となるがん種では、標準治療の一つとして免疫療法が推奨されることがあります。

特に、非小細胞肺がんや悪性黒色腫などでは、単独または抗がん剤と組み合わせて使用されることが一般的になっています。担当医から治療方針の説明を受ける際、免疫療法が選択肢に含まれているかを確認することが重要です。

標準治療が効果を示さなくなったとき

手術や抗がん剤による治療を行っても、がんが進行したり再発したりする場合があります。

このような状況では、次の治療選択肢として免疫療法が検討されることがあります。ただし、すべてのがん種で免疫療法が有効とは限らないため、担当医との十分な相談が必要です。

進行がん・再発がんに対する選択肢として

ステージⅣの進行がんや再発がんに対しては、標準治療だけでは治癒が難しいケースもあります。

ICVS東京クリニックでは、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化した次世代免疫療法「HITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)」を提供しています。HITV療法は、免疫システムの司令塔とも呼ばれる「樹状細胞」を活用し、体内でがんを攻撃する主力であるCTL(キラーT細胞)を効率的に誘導することで、がんの消失(治癒)を目標にする免疫細胞療法です。

HITV療法の特徴は、CT画像で確認しながら樹状細胞を腫瘍内へ直接注入(腫瘍内注入が難しい場合は腫瘍を栄養する主要血管内への投与)することで、患者さんご自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を、より正確に樹状細胞へ学習させる点にあります。腫瘍に投与された樹状細胞は、がん情報を高精度で認識することで、CTLへの指示も精密化し、投与後2週間前後からCTLが体内に誘導され、24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続します。

なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。

免疫療法を選択する際の注意点

免疫療法を検討する際には、いくつかの重要な注意点があります。

効果が証明されていない免疫療法に注意

現状では、科学的に有効性が証明されている免疫療法は一部に限られています。

効果が明らかになっていない治療法は、保険診療として認められていないことから、患者が全額治療費を支払う自由診療として行っている医療施設もあります。一口に「免疫療法」と言っても、効果が証明され保険診療になっているものと効果が確認されていないものがありますので、慎重な確認が必要です。

標準治療が使えなくなるなど治療の選択に困り、自由診療でのがん免疫療法を選択肢として考えるときには、その選択をする前に公的制度に基づく臨床試験、治験などの研究段階の医療を熟知した医師にセカンドオピニオンを求めることをお勧めします。

出典国立がん研究センター「がん情報サービス 免疫療法の解説を一般向けにわかりやすい最新情報に更新」(2017年3月31日)より作成

副作用のリスクを理解する

免疫療法は抗がん剤と比較して副作用が少ないとされていますが、副作用がないわけではありません。

免疫チェックポイント阻害薬では、免疫が過剰に反応することで、皮膚炎、大腸炎、肝機能障害、甲状腺機能障害などの「免疫関連有害事象」が起こることがあります。また、CAR-T細胞療法では、血圧や酸素濃度の低下、心臓、肺、肝臓などのさまざまな臓器に障害が起こるサイトカイン放出症候群、意識障害などの強い副作用が起きやすいため、注意が必要です。

治療費用を確認する

保険診療で受けられる免疫療法であっても、高額な治療費がかかる場合があります。

また、自由診療の免疫療法では全額自己負担となるため、治療開始前に費用について十分に確認することが重要です。ICVS東京クリニックのHITV療法の場合、アフェレーシス(成分採血+細胞培養費)が1,540,000円、樹状細胞局所注入が220,000円/1箇所、樹状細胞動脈内注入が400,000円、樹状細胞静脈内注入が55,000円、活性化T細胞点滴注入が45,000円となっています(いずれも保険適用外、外国籍の患者は料金が異なる)。

治療の違いを整理したい方へ

免疫療法を検討するタイミングや、抗がん剤との考え方の違いを確認したいときは、相談しながら整理すると理解しやすくなります。

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治療選択に迷ったときの考え方

がん治療の選択は、簡単なものではありません。

特に進行がんや再発がんの場合、「何を信じればいいのかわからない」という思いを抱く方も多いはずです。

担当医との十分な対話

まず重要なのは、担当医との十分な対話です。

現在の病状、治療の選択肢、それぞれの治療のメリット・デメリット、予想される効果と副作用について、納得できるまで説明を受けることが大切です。わからないことがあれば、遠慮せずに質問しましょう。

セカンドオピニオンの活用

治療方針に迷ったときは、セカンドオピニオンを求めることも有効です。

別の医師の意見を聞くことで、治療の選択肢が広がったり、現在の治療方針への理解が深まったりすることがあります。セカンドオピニオンを求める医師がわからない場合には、担当医やがん診療連携拠点病院などに設置されているがん相談支援センターにご相談ください。

生活の質(QOL)を重視する

治療効果だけでなく、生活の質(QOL)をできる限り保ちながら治療を続けることも重要な視点です。

ICVS東京クリニックでは、患者さまの状態・症状・生活環境を総合的に考慮し、専門医が丁寧にカウンセリングと診断を行った上で、相乗効果を生む治療法を組み合わせたオーダーメイドの治療計画を提案しています。治療は基本4回の来院で完了し、通院負担にも配慮されています。

家族との話し合い

がん治療は、患者さん本人だけでなく、ご家族にとっても大きな決断です。

治療方針について家族と十分に話し合い、理解と協力を得ることで、より安心して治療に臨むことができます。ICVS東京クリニックは、「治すことを諦めない」という姿勢を、患者さんと共有する場所として、がんで苦しむ患者さま、そしてご家族の力となるために、治療の可能性を最後まで追求しています。

まとめ:免疫療法は選択肢の一つとして

免疫療法は、がん治療における重要な選択肢の一つです。

抗がん剤が直接的にがん細胞を攻撃するのに対し、免疫療法は患者さん自身の免疫システムを活性化させることでがんと闘います。効果が証明された免疫療法は限られていますが、免疫チェックポイント阻害薬をはじめとする治療法は、多くのがん種で標準治療の一部として確立されています。

免疫療法を検討すべきタイミングは、がんの種類や進行度、患者さんの状態によって異なります。標準治療の選択肢として、あるいは標準治療が効果を示さなくなったときの次の選択肢として、免疫療法が検討されることがあります。

治療選択に迷ったときは、担当医との十分な対話、セカンドオピニオンの活用、生活の質(QOL)の重視、家族との話し合いを通じて、最善の選択を見つけることが大切です。

ICVS東京クリニックでは、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化したHITV療法を提供し、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、がんからの解放を目指した医療に尽力しています。今の治療に限界を感じている方、別の可能性を知ったうえで判断したい方にとって、一度相談してみる価値のあるクリニックといえるでしょう。

免疫療法を検討するか迷ったときに

今の治療との違いや選択肢を確認したい方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。まずは情報整理からでも大丈夫です。

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著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

 

 

がん再発後の治療は何で決まる?検査結果・全身状態・治療歴の見方抗がん剤2026/05/11(月)

がん再発後の治療方針を決定する3つの要素

がんの再発を告げられたとき、多くの患者さんが「次はどのような治療を受けるのか」「自分に最適な治療法は何か」という不安を抱えます。

実は、再発後の治療方針は偶然や医師の勘で決まるものではありません。

医療現場では、**検査結果**・**全身状態**・**過去の治療歴**という3つの要素を総合的に評価し、患者さん一人ひとりに最適な治療計画を立案しています。これらの要素は、がん治療の効果と安全性を左右する重要な判断材料です。

本記事では、がん免疫療法の専門医として長年臨床に携わってきた立場から、再発後の治療方針がどのように決定されるのか、患者さん自身が理解しておくべきポイントを詳しく解説します。

再発後の治療判断を整理したい方へ

がん再発後の治療が何で決まるのか、検査結果や全身状態、治療歴の見方を確認したい方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。迷い始めた段階でもご利用いただけます。

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検査結果が示す再発がんの特性

再発がんの治療を考える上で、まず欠かせないのが各種検査結果の正確な評価です。

検査によって得られる情報は、がんの進行度・転移の有無・腫瘍の性質など多岐にわたります。これらのデータは、治療法を選択する際の最も重要な根拠となります。

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画像診断による腫瘍の位置と大きさの把握

CT検査やPET-CT検査は、再発がんの位置・大きさ・転移の範囲を可視化する上で不可欠です。

特にPET-CT検査では、がん細胞の代謝活動を画像化することで、微細な病変まで検出できる可能性があります。これにより、画像診断だけでは判別が難しい微小転移の存在も推測できる場合があります。

腫瘍の位置や大きさは、手術の可否・放射線治療の適応・免疫療法の効果予測など、あらゆる治療選択に影響を与えます。例えば、腫瘍が主要血管や重要臓器に近接している場合、手術のリスクが高まるため、別の治療法を優先することもあります。

血液検査で読み解くがんの活動性

血液検査では、腫瘍マーカーや炎症性サイトカインの数値を測定します。

腫瘍マーカーの推移は、がんの活動性や治療効果の判定に役立ちます。数値が上昇傾向にある場合、がんが活発に増殖している可能性が高く、より積極的な治療介入が必要と判断されることがあります。

また、炎症性サイトカインの解析は、免疫療法を選択する際に特に重要です。当院では生検時に炎症性サイトカインの発現解析を行い、炎症抑制に用いる薬剤選択の参考にしています。これにより、患者さんの免疫状態に合わせた治療計画の立案が可能になります。

病理検査によるがんの性質の特定

生検や手術で採取した組織を顕微鏡で観察する病理検査は、がんの種類・悪性度・遺伝子変異の有無を明らかにします。

近年では、遺伝子検査によってがん細胞の特性を詳細に分析し、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤の適応を判断することが一般的になっています。同じ臓器のがんでも、遺伝子変異のパターンによって効果的な治療法が異なるため、この情報は治療選択の重要な指針となります。

治療を決める材料を確認したい方へ

再発後の治療は、一つの要素だけで決まるとは限りません。どこを確認して判断するか、相談しながら整理したい方に向けたCTAです。

今後の方針を相談する

全身状態(PS:Performance Status)の評価

どれほど効果的な治療法があっても、患者さんの体力や日常生活能力が不十分であれば、治療を安全に実施することはできません。

医療現場では、患者さんの全身状態を客観的に評価するために、**PS(Performance Status)**という指標を用います。

PSスコアとは何か

PSスコアは、患者さんの日常生活動作能力を0から4の5段階で評価する国際的な指標です。

PS 0は「まったく問題なく活動できる」状態、PS 1は「軽度の症状があるが日常生活はほぼ自立」、PS 2は「日中の50%以上は起きているが、労働はできない」、PS 3は「日中の50%以上を寝て過ごす」、PS 4は「まったく動けず、完全な介助が必要」という状態を示します。

一般的に、PS 0~1の患者さんは標準的な化学療法や手術に耐えられる可能性が高いとされます。一方、PS 3~4の場合は、積極的な治療が体力的に困難であり、緩和ケア中心の方針を検討することもあります。

臓器機能の評価

肝機能・腎機能・心肺機能などの臓器機能も、治療選択に大きく影響します。

例えば、化学療法の多くは肝臓や腎臓で代謝・排泄されるため、これらの臓器に障害がある場合は薬剤の用量調整や別の治療法への変更が必要です。また、心機能が低下している患者さんでは、特定の抗がん剤が心臓に負担をかけるリスクがあるため、慎重な判断が求められます。

年齢と合併症の考慮

高齢の患者さんや糖尿病・高血圧などの合併症を持つ方では、治療による副作用のリスクが高まる可能性があります。

しかし、年齢だけで治療の可否を判断することはありません。実際の体力や臓器機能、そして患者さん自身の治療への意欲を総合的に評価し、最適な治療計画を立案します。

過去の治療歴が次の選択に与える影響

再発がんの治療を考える際、過去にどのような治療を受けたかという情報は極めて重要です。

治療歴は、次に選択できる治療法の範囲や効果予測に直接影響を与えるからです。

前治療の種類と効果

初回治療で手術・化学療法・放射線治療のいずれを受けたか、そしてその効果はどうだったかという情報は、再発後の治療方針を決める上で不可欠です。

例えば、初回の化学療法で良好な効果が得られた場合、同じ薬剤を再度使用できる可能性があります。一方、効果が不十分だった場合や、治療中にがんが進行した場合は、別の作用機序を持つ薬剤への変更が必要です。

薬剤耐性の問題

がん細胞は治療を受ける過程で変化し、特定の薬剤に対して耐性を獲得することがあります。

これを「薬剤耐性」と呼びます。過去に使用した薬剤に対してがん細胞が耐性を持っている場合、同じ薬剤を再度使用しても効果が期待できません。このため、治療歴を詳細に把握し、未使用の薬剤や異なる作用機序の治療法を選択することが重要になります。

副作用の履歴

過去の治療で重篤な副作用を経験した場合、同じ薬剤や類似の治療法は避ける必要があります。

例えば、特定の化学療法で重度の骨髄抑制(白血球や血小板の減少)が生じた場合、次の治療では別の薬剤を選択するか、用量を調整します。また、放射線治療を受けた部位には再度の照射が困難な場合もあり、治療計画に制約が生じることがあります。

ICVS東京クリニックにおける治療方針の決定プロセス

当院では、これら3つの要素を総合的に評価し、患者さん一人ひとりに最適な治療計画を提案しています。

特にステージⅣの進行がん・再発がんに対しては、**HITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)**という次世代免疫療法を中核に据えた治療を提供しています。

HITV療法の特徴と適応判断

HITV療法は、免疫システムの司令塔である樹状細胞を活用し、体内でがんを攻撃するCTL(キラーT細胞)を効率的に誘導する治療法です。

当院では、CT画像で確認しながら樹状細胞を腫瘍内へ直接投与することで、患者さん自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を正確に学習させることを目指しています。この「腫瘍のワクチン化」により、投与後2週間前後からCTLが体内に誘導され、24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続します。

HITV療法の適応を判断する際も、検査結果・全身状態・治療歴を詳細に評価します。特に、腫瘍の位置がCTガイド下での投与に適しているか、患者さんの体力が治療に耐えられるか、過去の免疫療法の経験があるかなどを慎重に検討します。

オーダーメイド治療計画の立案

当院では、患者さんの状態・症状・生活環境を総合的に考慮し、専門医が丁寧にカウンセリングと診断を行った上で、相乗効果を生む治療法を組み合わせたオーダーメイドの治療計画を提案します。

例えば、HITV療法に加えて、炎症性サイトカインの発現解析に基づく炎症抑制薬の併用や、活性化T細胞の点滴投与を組み合わせることで、治療効果の最大化を図ります。また、QOL(生活の質)を維持・向上させながら、できる限り心身の負担が少ない診療を目指しています。

治療効果のモニタリングと方針の見直し

治療開始後も、定期的なPET-CT検査や血液検査によって効果を評価し、必要に応じて治療計画を見直します。

がん治療は一度決めたら終わりではなく、患者さんの状態や腫瘍の反応に応じて柔軟に調整していくことが重要です。当院では、患者さんとのコミュニケーションを大切にし、治療の各段階で十分な説明と同意のもとに進めています。

患者さん自身ができる準備と心構え

再発後の治療方針を決定する過程では、患者さん自身の理解と協力も欠かせません。

医師との対話を通じて、自分の病状や治療選択肢を正しく理解することが、納得のいく治療につながります。

医師への質問リストの準備

診察の際には、事前に質問リストを準備しておくことをおすすめします。

「この治療の目的は何か」「期待される効果とリスクは何か」「他にどのような選択肢があるか」「治療にかかる期間と費用はどのくらいか」など、疑問に思うことを遠慮なく尋ねてください。医師は患者さんの理解を助けるために存在しています。

セカンドオピニオンの活用

治療方針に迷いがある場合や、より多くの情報を得たい場合は、セカンドオピニオンを求めることも有効です。

別の専門医の意見を聞くことで、治療選択肢の幅が広がったり、自分の病状への理解が深まったりすることがあります。当院でも、他院で治療を受けている患者さんからのセカンドオピニオンのご相談を受け付けています。

家族や支援者との情報共有

治療の決定は患者さん一人で抱え込むものではありません。

ご家族や信頼できる支援者と情報を共有し、一緒に考えることで、より良い判断ができることがあります。また、治療中の精神的サポートを得るためにも、周囲の理解と協力は重要です。

まとめ:再発後の治療は総合的な判断で決まる

がん再発後の治療方針は、**検査結果**・**全身状態**・**過去の治療歴**という3つの要素を総合的に評価して決定されます。

これらの情報を正確に把握し、患者さん一人ひとりの状況に合わせた最適な治療計画を立案することが、治療の成功につながります。

当院では、約80年にわたる免疫療法の研究・開発の実績を基盤に、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化したHITV療法を提供しています。2008年の設立以来、世界各国から2,000名以上の患者さんを受け入れ、「延命ではなく、救命を目指す」という理念のもと、治療の可能性を最後まで追求しています。

再発がんの治療は決して簡単な道のりではありませんが、正確な情報と適切な治療選択によって、希望を持って前に進むことができます。患者さん自身が自分の病状を理解し、医師と協力しながら治療に臨むことが、最良の結果につながると信じています。

ICVS東京クリニックでは、再発がんでお悩みの患者さんやご家族からのご相談を随時受け付けています。まずはお気軽にお問い合わせください。

再発後の治療選択を落ち着いて考えたいときに

検査結果や治療歴をどう見ればよいか迷う方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。まずは考え方の整理から始められます。

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著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

 

 

抗がん剤はやめるべき?つらいと感じたときの判断基準と治療の選択肢抗がん剤2026/05/11(月)

抗がん剤治療がつらいと感じたとき・・・あなたは一人ではありません

抗がん剤治療を受けている患者さんの多くが、副作用の苦しさに直面しています。

吐き気、倦怠感、脱毛、しびれ・・・治療を続けることで体力が奪われ、「このまま続けるべきなのか」と悩む方は少なくありません。がんと闘うための治療が、かえって日常生活を奪ってしまう。そんなジレンマに苦しんでいる方もいらっしゃるでしょう。

私は長年、がん免疫療法の研究と臨床に携わってきました。世界各国で多くの患者さんと向き合う中で、抗がん剤治療の限界と可能性、そして患者さん一人ひとりが抱える葛藤を目の当たりにしてきました。

この記事では、抗がん剤治療を続けるべきか迷ったときの判断基準、医師とのコミュニケーション方法、そして治療継続が難しい場合の選択肢について、専門医の視点から解説します。

抗がん剤を続けるか迷っている方へ

抗がん剤がつらく、やめるべきか迷っている方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。まずは今の状態や悩みを整理するところから始められます。

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抗がん剤治療を中止する判断基準とは

抗がん剤治療の継続または中止を判断する際には、いくつかの重要な基準があります。

これらの基準を理解することで、ご自身の状況を客観的に把握し、医師との対話をより建設的に進めることができます。

治療効果の減少が見られる場合

抗がん剤治療を開始した当初は効果が見られても、時間の経過とともに効果が薄れることがあります。これは「薬剤耐性」と呼ばれる現象です。

治療効果の判断には、主に以下の3つの指標が用いられます。

  • 血液検査(腫瘍マーカー):がん細胞から血液中に放出される特定物質の量を測定します
  • 画像検査:CT検査、MRI、超音波検査などでがんの大きさや広がりを確認します
  • 自覚症状:患者さんご自身が感じる症状の変化も重要な判断材料です

腫瘍マーカーの数値が上昇し続けている、画像検査でがんの縮小が見られない、あるいは症状が改善しない場合には、治療方針の見直しが必要になる可能性があります。

副作用が生活の質を著しく低下させている場合

抗がん剤は、がん細胞だけでなく正常な細胞にも影響を与えます。特に細胞分裂が盛んな組織は影響を受けやすく、さまざまな副作用が現れます。

副作用の程度は、国際的な基準であるCTCAE(Common Terminology Criteria for Adverse Events)で評価されます。Grade 1から5まであり、Grade 3以上の重篤な副作用が出現した場合には、治療の中止や変更が検討されます。

自覚症状として現れる副作用

  • 吐き気・嘔吐
  • 口内炎
  • 下痢
  • 手足のしびれ(末梢神経障害)
  • アレルギー反応

血液検査で判明する副作用

  • 骨髄抑制(白血球・赤血球・血小板の減少)
  • 肝機能障害
  • 腎機能障害

特に骨髄抑制やアレルギー反応は生命に関わる可能性があり、医師の判断で治療が中止されることもあります。また、副作用によって日常生活が著しく制限され、QOL(生活の質)が大きく低下している場合には、患者さんご自身が治療の中止を希望されるケースもあります。

全身状態の悪化が認められる場合

抗がん剤治療を継続するためには、一定以上の体力が必要です。全身状態の評価には、PS(Performance Status)という指標が用いられます。

PSは0から4までの5段階で評価され、数字が大きいほど全身状態が悪いことを示します。一般的に、PS 3以上(日中の50%以上を臥床して過ごす状態)になると、抗がん剤治療の継続が難しくなります。

体重の急激な減少、食事摂取量の著しい低下、持続する倦怠感なども、全身状態悪化のサインです。これらの症状が見られる場合には、治療の継続よりも症状緩和を優先することが検討されます。

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医師とのコミュニケーションで大切にすべきこと

治療方針を決定する上で、医師との信頼関係は不可欠です。

しかし、多くの患者さんが「医師に本音を伝えられない」「質問したいことがあっても時間がない」と感じています。限られた診察時間の中で、どのように医師とコミュニケーションを取れば良いのでしょうか。

つらい症状は正直に伝える

「我慢すべき」と考えて症状を隠す必要はありません。

副作用の程度を正確に把握することは、適切な治療方針を決定するために非常に重要です。吐き気の頻度、痛みの強さ、日常生活への影響など、具体的に伝えることで、医師は対症療法の調整や治療計画の見直しを検討できます。

症状を記録するノートやアプリを活用すると、診察時に正確な情報を伝えやすくなります。「いつ」「どのような症状が」「どの程度の強さで」「どのくらいの時間続いたか」を記録しておくと良いでしょう。

治療の目的を明確に確認する

抗がん剤治療の目的は、患者さんの状態によって異なります。

  • 根治目的:がんの完全な消失を目指す治療
  • 延命目的:がんの進行を遅らせ、生存期間を延ばす治療
  • 症状緩和目的:がんによる症状を和らげ、QOLを改善する治療

現在受けている治療がどの目的で行われているのかを理解することで、治療を続けるべきかどうかの判断材料になります。治療の目的が曖昧なまま続けることは、患者さんにとって大きな負担となります。

セカンドオピニオンを活用する

主治医以外の医師の意見を聞くことは、決して失礼なことではありません。

セカンドオピニオンを受けることで、他の治療選択肢があることを知ったり、現在の治療方針の妥当性を確認したりできます。主治医に「セカンドオピニオンを受けたい」と伝えることに抵抗を感じる方もいらっしゃいますが、多くの医療機関ではセカンドオピニオンを推奨しています。

セカンドオピニオンを受ける際には、これまでの治療経過、検査結果、画像データなどの資料を持参すると、より具体的なアドバイスを得られます。

判断基準を確認したい方へ

治療効果、副作用、生活への影響など、何を重視するかで考え方は変わります。続けるか休むか見直すか、相談しながら整理したい方に向いています。

治療継続について相談する

抗がん剤以外の治療選択肢について

抗がん剤治療の継続が難しい場合でも、治療の選択肢がなくなるわけではありません。

近年、がん治療の選択肢は大きく広がっています。それぞれの治療法の特徴を理解し、ご自身の状態や価値観に合った選択をすることが大切です。

免疫療法という選択肢

免疫療法は、患者さん自身の免疫システムを活用してがんと闘う治療法です。

抗がん剤とは異なるメカニズムで作用するため、抗がん剤が効かなくなった場合や、副作用で継続が難しい場合の選択肢となります。免疫療法にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。

免疫チェックポイント阻害薬

がん細胞が免疫細胞の攻撃を回避する仕組みを解除し、免疫細胞ががんを攻撃できるようにする薬です。一部のがん種では保険適用となっており、標準治療として確立されています。

免疫細胞療法

患者さんの血液から免疫細胞を取り出し、体外で活性化・増殖させてから体内に戻す治療法です。樹状細胞療法、活性化リンパ球療法、CAR-T細胞療法などがあります。

当院で提供しているHITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)は、樹状細胞を活用した免疫細胞療法の一つです。樹状細胞を腫瘍に直接投与することで、患者さん自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を正確に学習させ、CTL(キラーT細胞)を効率的に誘導します。

HITV療法の特徴は、「腫瘍のワクチン化」という考え方にあります。腫瘍内に投与された樹状細胞が、がん情報を高精度で認識することで、CTLへの指示も精密化されます。投与後2週間前後からCTLが体内に誘導され、24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続します。

また、画像診断で判別できない微細ながん細胞が血液により移動・着床することが転移・再発の一因とされますが、HITV療法では高精度なCTLが血液中を巡回し、がん細胞を見つけると即時に攻撃することで、転移・再発を防ぐことを目指しています。

なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。

緩和ケアという選択

緩和ケアは、「治療をあきらめること」ではありません。

がんによる身体的・精神的な苦痛を和らげ、患者さんとご家族のQOLを向上させることを目的とした医療です。WHO(世界保健機関)は、緩和ケアを「生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、痛みやその他の身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題を早期に発見し、的確なアセスメントと対処を行うことによって、苦しみを予防し、和らげることで、QOLを改善するアプローチ」と定義しています。

緩和ケアは終末期だけでなく、がんと診断された早期から並行して受けることが推奨されています。痛みのコントロール、呼吸困難の緩和、精神的サポートなど、総合的なケアを受けることで、より良い状態で過ごすことができます。

臨床試験への参加

新しい治療法の開発を目的とした臨床試験に参加することも、一つの選択肢です。

臨床試験では、まだ保険適用になっていない新しい薬や治療法を受けられる可能性があります。ただし、効果や安全性が十分に確立されていない段階の治療であることを理解した上で、参加を検討する必要があります。

臨床試験の情報は、国立がん研究センターの「がん情報サービス」や、医薬品医療機器総合機構(PMDA)のウェブサイトで検索できます。

治療方針を決定する際に考えるべきこと

治療を続けるか、変更するか、中止するか。

この決断は、患者さんご自身の人生観や価値観に深く関わる問題です。医学的な判断だけでなく、ご自身が何を大切にしたいかを考えることが重要です。

残された時間をどう過ごしたいか

治療を続けることで得られる可能性のある延命期間と、治療による副作用で失われる時間の質を天秤にかけることになります。

「少しでも長く生きたい」と考える方もいれば、「残された時間を苦痛なく、大切な人と過ごしたい」と考える方もいます。どちらの選択も正しく、間違いではありません。

ご家族や大切な人と、率直に話し合う時間を持つことをお勧めします。一人で抱え込まず、周囲の人と思いを共有することで、より納得のいく決断ができるでしょう。

経済的な負担を考慮する

がん治療には、医療費だけでなく、通院のための交通費、仕事を休むことによる収入減少など、さまざまな経済的負担が伴います。

高額療養費制度や傷病手当金など、利用できる公的支援制度があります。医療ソーシャルワーカーに相談することで、経済的な負担を軽減する方法を見つけられる可能性があります。

HITV療法のような自由診療の場合、費用は全額自己負担となります。当院では、アフェレーシス(成分採血+細胞培養費)が1,540,000円、樹状細胞局所注入が220,000円/1箇所などとなっています。治療を検討される際には、経済的な負担も含めて総合的に判断することが大切です。

後悔しない選択をするために

どのような選択をしても、後から「あのとき別の選択をしていれば」と考えることがあるかもしれません。

しかし、その時点で得られる情報をもとに、ご自身が納得できる選択をすることが何より重要です。十分な情報を集め、医師や家族と話し合い、ご自身の価値観に照らして決断することで、後悔を最小限にすることができます。

また、一度決めた選択を変更することも可能です。状況は刻々と変化しますし、気持ちも変わります。柔軟に考え、必要に応じて治療方針を見直すことも大切です。

まとめ:あなたらしい選択を

抗がん剤治療を続けるべきか、それとも別の道を選ぶべきか。

この問いに対する唯一の正解はありません。患者さん一人ひとりの状況、価値観、希望によって、最善の選択は異なります。

大切なのは、十分な情報を得た上で、ご自身が納得できる選択をすることです。医師とのコミュニケーションを大切にし、セカンドオピニオンも活用しながら、さまざまな治療選択肢を検討してください。

抗がん剤治療の継続が難しい場合でも、免疫療法や緩和ケアなど、他の選択肢があります。当院で提供しているHITV療法は、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化した治療法として、「延命ではなく、救命を目指す」という理念のもと、多くの患者さんの治療支援に携わってきました。

どのような選択をされるにしても、あなたらしい人生を歩むための決断を、私たちは全力でサポートします。

ICVS東京クリニックでは、無料相談を受け付けています。

抗がん剤治療に関するお悩みや、免疫療法についてのご質問など、どのようなことでもお気軽にご相談ください。専門医が丁寧にお答えいたします。

つらさを抱えたまま迷い続ける前に

抗がん剤を続けるかどうか、まずは話を整理したい方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。

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著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

 

抗がん剤が効かないと言われたときに確認したいこと|治療見直しの判断ポイントがん抗がん剤2026/05/10(日)

抗がん剤の効果が見られないと告げられたとき

抗がん剤治療を続けてきたにもかかわらず、「効果が見られない」と告げられたとき・・・患者さまとご家族の心には、大きな不安が押し寄せます。

しかし、ここで諦める必要はありません。

「効かない」という言葉の意味を正しく理解し、次の選択肢を冷静に見極めることが、これからの治療を左右する重要な判断となります。医師から告げられた言葉の真意を確認し、今後の治療方針を見直すための判断ポイントを、一つひとつ丁寧に確認していきましょう。

本記事では、抗がん剤の効果判定の基準、セカンドオピニオンの活用方法、そして次の治療選択肢について、患者さまとご家族が知っておくべき情報をまとめました。

抗がん剤の見直しを考えている方へ

抗がん剤が効かないと言われ、何を確認すべきか整理したい方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。次の治療を考える前の相談にも対応しやすい導線です。

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「効かない」という判断の根拠を確認する

抗がん剤の効果判定には、明確な基準が存在します。

医師が「効果が見られない」と判断する際、多くの場合はRECIST(レシスト)という国際的な評価基準に基づいています。この基準では、CT検査やMRI検査などの画像診断によって腫瘍のサイズを測定し、治療前と比較してどの程度変化したかを評価します。

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効果判定の4つの分類

RECIST基準では、治療効果を以下の4つに分類します。

  • 完全奏効(CR)・・・すべての腫瘍が消失した状態
  • 部分奏効(PR)・・・腫瘍が30%以上縮小した状態
  • 安定(SD)・・・腫瘍の大きさに大きな変化がない状態
  • 進行(PD)・・・腫瘍が20%以上増大、または新しい病変が出現した状態

「効かない」という判断は、多くの場合「進行(PD)」に該当します。しかし、「安定(SD)」の状態であっても、腫瘍が縮小していないという理由で「効果が見られない」と説明されることがあります。

確認すべき具体的なポイント

医師から「効かない」と告げられたとき、以下の点を具体的に確認してください。

  • 腫瘍のサイズは治療前と比較してどの程度変化したのか
  • 新しい病変は出現していないか
  • 腫瘍マーカーの数値はどのように推移しているか
  • 画像診断以外の評価指標(症状の変化、QOLなど)はどうか
  • どの時点での評価なのか(治療開始後何週間・何クール目か)

抗がん剤の効果が現れるまでには一定の時間が必要です。治療開始後すぐに効果が見られなくても、継続することで効果が現れる場合もあります。評価のタイミングが適切かどうかも、重要な確認ポイントとなります。

セカンドオピニオンを活用する

「効かない」という判断に疑問を感じたとき、セカンドオピニオンは有効な選択肢です。

セカンドオピニオンとは、現在の主治医とは別の医師に意見を求めることを指します。これは主治医への不信感を示すものではなく、より良い治療選択のために情報を集める正当な権利です。

セカンドオピニオンで確認すべきこと

セカンドオピニオンを受ける際には、以下の点を中心に相談してください。

  • 現在の治療方針の妥当性
  • 他に選択可能な標準治療があるか
  • 臨床試験への参加可能性
  • 免疫療法など、他の治療法の適応可能性
  • 治療を継続する場合の期待される効果と副作用

セカンドオピニオンを受けるための準備

セカンドオピニオンを効果的に活用するには、準備が重要です。

主治医に紹介状を依頼し、これまでの治療経過、検査データ、画像診断の結果などをまとめた資料を用意してください。多くの医療機関では、セカンドオピニオン外来を設けており、予約制で対応しています。費用は自由診療となり、30分~1時間の相談で1万円~3万円程度が一般的です。

セカンドオピニオンを受けた後は、その内容を主治医に伝え、今後の治療方針について改めて相談することが大切です。複数の専門家の意見を総合的に判断することで、より納得のいく治療選択が可能となります。

次の判断材料を確認したい方へ

治療効果だけでなく、検査結果や体調、これまでの治療経過も大切な判断材料です。迷いがある段階での相談にもつなげやすいCTAです。

治療見直しを相談する

次の治療選択肢を検討する

抗がん剤が効かないと判断された場合でも、治療の選択肢は残されています。

標準治療として確立されている他の抗がん剤への変更、臨床試験への参加、そして免疫療法など、患者さまの状態や希望に応じた選択肢を検討することができます。

標準治療の見直し

現在使用している抗がん剤が効かない場合、他の種類の抗がん剤に変更することで効果が得られる可能性があります。

がん細胞は遺伝子変異の状態によって、効果的な薬剤が異なります。遺伝子検査を行うことで、より効果が期待できる薬剤を選択できる場合もあります。また、複数の抗がん剤を組み合わせる併用療法や、放射線治療との併用など、治療法の組み合わせを変更することで効果が得られることもあります。

臨床試験という選択肢

標準治療で効果が得られない場合、臨床試験への参加も選択肢の一つです。

臨床試験では、新しい治療法や薬剤の安全性と有効性を確認するための研究が行われています。参加には一定の条件(適格基準)があり、すべての患者さまが参加できるわけではありませんが、標準治療では得られない効果が期待できる可能性があります。

免疫療法の可能性

近年、がん治療における免疫療法の研究が進んでいます。

免疫チェックポイント阻害剤は、一部のがん種において標準治療として確立されており、保険適用で使用できるようになりました。肺がんや悪性黒色腫などでは、その有効性が証明されています。乳がんなど、一部のがん種では現在も研究が進められており、将来的に選択肢が広がる可能性があります。

また、ICVS東京クリニックが提供するHITV療法のような、樹状細胞を活用した次世代免疫療法も存在します。HITV療法は、樹状細胞を腫瘍へ直接投与することで、患者さまご自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を正確に学習させ、CTL(キラーT細胞)を効率的に誘導することで、がんの消失を目標とする治療法です。

ただし、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。治療を検討される場合は、専門医と十分に相談し、治療内容、期待される効果、費用、リスクなどを理解した上で判断することが重要です。

QOL(生活の質)を重視した治療選択

治療効果だけでなく、QOL(生活の質)を重視した治療選択も重要です。

抗がん剤治療には、吐き気、倦怠感、脱毛、食欲不振など、さまざまな副作用が伴います。効果が限定的である場合、副作用による苦痛が患者さまの生活の質を大きく低下させる可能性があります。

緩和ケアという選択

緩和ケアは、がんによる痛みや不快な症状を和らげ、患者さまとご家族のQOLを向上させることを目的とした医療です。

「緩和ケア=終末期医療」という誤解がありますが、実際には治療の早い段階から並行して受けることができ、症状のコントロールによって治療を継続しやすくなる効果もあります。痛みの管理、吐き気や食欲不振への対応、精神的なサポートなど、総合的なケアが提供されます。

治療を休む選択肢

効果が見られず、副作用が強い場合、一時的に治療を休むという選択肢もあります。

体力を回復させることで、次の治療に備えることができます。また、治療を休んでいる間に新しい治療法が開発される可能性もあります。ただし、治療を休む判断は、がんの進行状況や全身状態を総合的に評価した上で、医師と十分に相談して行う必要があります。

家族との情報共有と意思決定

治療方針の見直しは、患者さまご本人だけでなく、ご家族にとっても重要な決断です。

医師からの説明を受ける際には、可能な限りご家族も同席し、情報を共有することが大切です。複数の人が聞くことで、聞き漏らしを防ぎ、後で内容を確認し合うこともできます。

意思決定のプロセス

治療方針を決定する際には、以下のステップを踏むことをお勧めします。

  • 医師から十分な説明を受け、疑問点をすべて解消する
  • セカンドオピニオンなど、複数の専門家の意見を聞く
  • 家族と十分に話し合い、患者さまの希望を明確にする
  • 治療の目標(治癒を目指すのか、QOL維持を優先するのか)を決める
  • 決定した方針を医師に伝え、具体的な治療計画を立てる

患者さまの意思を尊重する

最終的な決定は、患者さまご本人の意思が最も重要です。

ご家族の思いと患者さまの希望が異なる場合もあります。「もっと治療を続けてほしい」というご家族の思いと、「これ以上の治療は望まない」という患者さまの希望が対立することもあるでしょう。そのような場合は、医療者も交えて、お互いの思いを率直に話し合うことが大切です。

ICVS東京クリニックの次世代免疫療法という選択肢

標準治療で効果が得られなかった場合、ICVS東京クリニックが提供するHITV療法も選択肢の一つとなります。

ICVS東京クリニックは、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化した次世代免疫療法を提供する医療機関です。2008年の設立以来、日本のみならず、台湾、中国、マレーシア、ロシア、オーストラリアなど世界各国から患者さまを受け入れ、2,000名以上の治療支援に携わってきました。

HITV療法の特徴

HITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)は、免疫システムの司令塔である樹状細胞を活用し、体内でがんを攻撃するCTL(キラーT細胞)を効率的に誘導する治療法です。

最大の特徴は、樹状細胞を腫瘍へ直接投与する点にあります。CT画像で確認しながら腫瘍内へ直接注入することで、患者さまご自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を、より正確に樹状細胞へ学習させることを目指します。

腫瘍に投与された樹状細胞は、がん情報を高精度で認識することで、CTLへの指示も精密化されます。投与後2週間前後からCTLが体内に誘導され、24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続します。この状態を「腫瘍のワクチン化」と呼び、腫瘍そのものがCTLを生み出す工場のように機能することを狙います。

治療体制と安全性

ICVS東京クリニックでは、CTガイド下投与によりリアルタイムのCT画像をもとに穿刺を行い、腫瘍内へ正確に樹状細胞を直接投与する高度な医療技術を採用しています。

院内には国際的GMP基準に沿った細胞培養加工施設(CPC)を完備し、専任の細胞培養士が適切に管理・処置を行っています。また、再生医療等安全性確保法に則った運用を行い、厚生労働省の許可を受けた特定細胞加工施設として、品質管理を重視した培養体制を構築しています。

治療の流れと費用

治療は7ステップで構成され、来院回数は基本4回です。

初診でPET-CT等の検査データをもとに治療計画を提示し、医師が丁寧に説明します。その後、アフェレーシス(成分採血)、生検、細胞培養、樹状細胞投与、活性化T細胞投与、治療評価という流れで進みます。

費用は自由診療(税込)で、アフェレーシス(成分採血+細胞培養費)が1,540,000円、樹状細胞局所注入が220,000円/1箇所、樹状細胞動脈内注入が400,000円、樹状細胞静脈内注入が55,000円、活性化T細胞点滴注入が45,000円となります。

なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。治療を検討される場合は、専門医と十分に相談し、治療内容、期待される効果、費用、リスクなどを理解した上で判断することが重要です。

まとめ|諦めずに次の一歩を

抗がん剤が効かないと告げられたとき、それは決して終わりを意味するものではありません。

まずは「効かない」という判断の根拠を具体的に確認し、セカンドオピニオンを活用して複数の専門家の意見を聞くことが大切です。標準治療の見直し、臨床試験への参加、免疫療法など、次の治療選択肢は存在します。

治療効果だけでなく、QOL(生活の質)を重視した選択も重要です。緩和ケアを並行して受けることで、症状をコントロールしながら治療を継続することも可能です。

治療方針の決定は、患者さまご本人とご家族が十分に情報を共有し、納得した上で行うことが何より大切です。医師との対話を重ね、疑問点をすべて解消し、患者さまの希望を明確にした上で、次の一歩を踏み出してください。

ICVS東京クリニックのHITV療法のような次世代免疫療法も、選択肢の一つとして検討する価値があります。標準治療で効果が得られなかった場合でも、「治すことを諦めない」という姿勢を持ち続けることが、新たな可能性を開く鍵となります。

どのような選択をするにせよ、患者さまとご家族が納得し、希望を持って前に進めることを心から願っています。

今の治療をどう見直すか迷ったら

他の選択肢も知りたい、まずは現状を整理したいという方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。

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著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

 

 

大腸がんと痔の違いは?血便が出たときに受診すべきか迷う人へ大腸がん2026/05/10(日)

血便が出たとき、どうすればいいのか

トイレで血を見つけたとき、多くの方が不安になります。

「これは痔なのか、それとも大腸がんなのか」と迷われる方も少なくありません。実際、排便時の出血は日常的に起こりやすい症状であり、痔が原因であることも多いのですが、大腸がんの初期症状である可能性も否定できません。

大腸がんは早期には自覚症状がほとんど現れず、血便に気づいたときには進行している場合もあります。だからこそ、血便が出たときに「ただの痔だろう」と自己判断せず、正しい知識を持って適切に対処することが重要です。

この記事では、大腸がんと痔の出血の違いや見分け方、そして検査の必要性について、がん免疫療法の専門医としての視点から詳しく解説します。

血便が気になる方へ

痔と思ってよいのか、大腸がんとの違いを確認したい方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。受診の目安を整理したい方にもおすすめです。

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大腸がんと痔の出血、どう違うのか

血便が出たとき、まず知っておきたいのは「出血の特徴」です。

大腸がんと痔では、血の色や量、出血のタイミングに違いがあります。これらの違いを理解することで、早期発見につながる可能性が高まります。

出血の色や量の違い

痔による出血は、鮮やかな赤色をしていることが特徴です。

これは肛門近くで出血が起こるため、血液が酸化せずに排出されるからです。一方、大腸がんの場合は、出血が大腸の内部で起こるため、便と混ざって排泄されることが多く、比較的暗い赤色や黒色の便として現れることがあります。ただし、肛門部に近い直腸がんの場合は、痔と同様に鮮やかな赤色の血液が排泄される場合もあります。

痔の出血は、肛門から少量の血が垂れる程度の場合もあれば、便器が血で染まるほどの大量の血が出る場合もあります。大腸がんの場合は、初めは出血量が少なく、気づかないこともあるほどです。しかし、徐々に便のまわりに血が付着するようになり、少量の血が持続的に出るのが特徴です。

出血のタイミングと頻度

痔の出血は、排便直後に起こりやすいです。

特に硬い便や大きな便を排出する際に、肛門周りの血管に負担がかかるため、出血が引き起こされます。トイレットペーパーに血が付く程度のこともあれば、便器に血が滴る場合もあります。

一方、大腸がんによる出血は、継続的で不規則に現れることが多いです。排便のたびに必ず出血するわけではなく、時々血が混じることもあれば、数日間続くこともあります。この不規則性が、大腸がんの出血の特徴の一つといえます。

出血以外の症状にも注目

痔では、出血の他に痛みやかゆみが伴うことが多いです。

特に長時間座っているとその症状が現れやすくなります。ただし、内痔核からの出血の場合は痛みが無いこともあります。切れ痔の場合は、排便時に強い痛みを感じることが一般的です。

大腸がんの場合は、多くの症状が同時に現れることがあります。便秘や下痢が交互に現れること、便が細くなる、腹部の張りや痛み、体重減少、疲労感などが挙げられます。これらの症状が複数重なって現れる場合は、早急に医療機関を受診することが重要です。

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痔による出血の特徴を詳しく知る

痔は日本人の3人に1人程度が経験するといわれる身近な病気です。

出血をともなう痔には、大きく「いぼ痔(痔核)」と「切れ痔(裂肛)」の2つがあります。それぞれの特徴を理解することで、自分の症状がどちらに当てはまるのか、ある程度の判断ができるようになります。

いぼ痔(痔核)の出血

いぼ痔は、肛門に過度な負担がかかることで起こります。

うっ血や腫れが起こったり、いぼができたりする状態です。いぼができる位置によって「内痔核」と「外痔核」に分けられます。主な症状は排便時の出血で、内痔核の場合は濁りのない鮮やかな色をしており、肛門から少量の血が垂れる程度の場合もあれば、便器が血で染まるほどの大量の血が出る場合もあります。

内痔核は痛みを感じにくいため、出血に気づいて初めて痔であることを知る方も多いです。外痔核の場合は、腫れや痛みを伴うことが一般的です。

切れ痔(裂肛)の出血

切れ痔は、便秘などの便通異常が原因で起こります。

歯状線より下にある肛門上皮に裂け傷ができた状態です。主な症状は排便時の痛みと出血で、いぼ痔と同様に血の色は濁りのない鮮やかな色をしていますが、大量に出血することはあまりありません。ティッシュに付く程度の少量の出血が一般的です。

切れ痔の場合、排便時に強い痛みを感じることが特徴です。この痛みのために排便を我慢してしまい、さらに便秘が悪化するという悪循環に陥ることもあります。

痔だと思っても油断は禁物

痔の既往がある方は、血便が出ても「また痔だろう」と考えがちです。

しかし、切れ痔の場合でも30%の方が便潜血検査で陽性となるという調査結果があります。症状があるときやその直後は偽陽性となりやすいため、その期間は検査を避けることが推奨されますが、便潜血検査が陽性になった際には痔の既往があっても、その都度医師に相談することが重要です。

痔と大腸がんが同時に存在する可能性もあるため、自己判断は避けるべきです。

大腸がんによる出血の特徴

大腸がんの出血には、痔とは異なる特徴があります。

初期の大腸がんはほとんど自覚症状が現れず、血便に気づいたときには進行している場合もあります。だからこそ、出血の特徴を正しく理解し、早期発見につなげることが大切です。

初期は気づきにくい少量の出血

大腸がんの出血は、初めは出血量が少なく、気づかないこともあります。

しかし、少しずつ便のまわりに血が付着するようになり、少量の血がつねに出るようになるのが特徴です。直腸がんは肛門に近いため、頻繁に血便がみられ、結腸がんは血と便が混ざり、黒色の便がみられます。

この黒色の便は、出血が大腸の奥の方で起こり、血液が消化される過程で酸化するために生じます。タール便と呼ばれることもあり、見た目が通常の便とは明らかに異なります。

持続的で不規則な出血パターン

大腸がんの出血は、継続的で不規則に現れることが多いです。

排便のたびに必ず出血するわけではなく、時々血が混じることもあれば、数日間続くこともあります。痔のように排便時の刺激で出血するのではなく、腫瘍からの出血が便に混ざるため、このような不規則なパターンになります。

また、大腸がんが進行すると、便秘や下痢が交互に現れることがあります。これは腫瘍が大腸の内腔を狭くすることで、便の通過が妨げられるためです。

出血以外の症状にも注意

大腸がんでは、出血以外にもさまざまな症状が現れることがあります。

便が細くなる、腹部の張りや痛み、体重減少、疲労感などが挙げられます。これらの症状が複数重なって現れる場合は、早急に医療機関を受診することが重要です。特に、原因不明の体重減少や持続する疲労感は、がんの進行を示唆する可能性があります。

また、貧血の症状(めまい、動悸、息切れなど)が現れることもあります。これは持続的な微量出血により、体内の鉄分が徐々に失われるためです。

受診のタイミングを確認したい方へ

症状の出方や頻度によって、考え方が変わることがあります。自己判断だけで不安なときは、まず相談の中で整理することも一つの方法です。

症状について相談する

便潜血検査と大腸カメラ検査について

血便が出たとき、どのような検査を受けるべきでしょうか。

大腸がん検診として広く行われている「便潜血検査」と、より精密な「大腸カメラ検査」について、それぞれの特徴と限界を理解することが重要です。

便潜血検査の意義と限界

便潜血検査は、便に含まれる微量な血液を調べる検査です。

厚生労働省が定めた大腸がん検診として、各自治体のがん検診を中心に広く実施されています。2日ぶんの便をスティックで採取して提出するだけの、食事制限なども必要ない非侵襲的で簡便な検査です。

しかし、便潜血検査は陽性=大腸がんというわけではありません。あくまで「便に血が混じっている」ということで、いぼ痔や切れ痔が原因で陽性となることもあります。反対に、陰性だったからといって、あくまで「便に血が混じっていない」ということで、早期の大腸がんが見逃されている可能性もあります。

便潜血検査の病変検出精度は、進行大腸がんへの感度が1日法で73.3%、2日法で85.6%といわれており、内視鏡検査等の精密検査に比べると劣ります。しかも前駆病変と言われる大腸ポリープや早期がんでは更に感度は低くなるといわれています。

大腸カメラ検査の重要性

大腸がんを確定的に診断するために行う検査には大腸内視鏡検査があります。

大腸内視鏡検査は、受けることで大腸がんの95%以上を見つけることができると言われています。便潜血検査が陽性だった場合はもちろん、陰性だった場合でも大腸カメラ検査は欠かせないといえます。

大腸内視鏡検査では、大腸の内部を直接観察できるため、ポリープやがんの有無を確認できます。また、検査中に発見されたポリープをその場で切除することも可能で、大腸がんの予防にもつながります。

40歳を過ぎたら定期的な検査を

便潜血検査が陰性でも安心せず、40歳を過ぎたら年に1回は大腸カメラ検査を受けることをおすすめします。

特に、便秘や下痢が続く、便が細い、腹痛などがある場合は、便潜血検査の結果に関わらず、大腸内視鏡検査などの精密検査を実施したほうがよい場合もあります。また、家族に大腸がんの既往がある方は、より若い年齢から定期的な検査を受けることが推奨されます。

大腸内視鏡検査は、費用がかかり身体的なリスクもあることから、健康診断としてすべての人に実施するのは難しいですが、血便などの症状がある場合や、便潜血検査で陽性となった場合は、必ず受診することが重要です。

血便が出たときの受診の目安

血便が出たとき、すぐに受診すべきか迷う方も多いでしょう。

ここでは、受診の目安と、医療機関を選ぶ際のポイントについてお伝えします。早期発見・早期治療のためには、適切なタイミングでの受診が何より重要です。

すぐに受診すべき症状

以下のような症状がある場合は、早急に医療機関を受診してください。

大量の出血が続く場合、黒色のタール便が出る場合、便秘や下痢が交互に現れる場合、便が細くなった場合、原因不明の体重減少がある場合、腹痛や腹部の張りが続く場合などです。これらの症状は、大腸がんや他の重大な疾患の可能性を示唆します。

また、貧血の症状(めまい、動悸、息切れなど)が現れた場合も、持続的な出血による鉄欠乏性貧血の可能性があるため、受診が必要です。

様子を見てもよい場合

少量の鮮血がトイレットペーパーに付く程度で、排便時の痛みがある場合は、切れ痔の可能性が高いです。

この場合、便秘を改善し、肛門への負担を減らすことで症状が改善することがあります。ただし、1週間以上症状が続く場合や、出血量が増える場合は、医療機関を受診してください。

また、痔の既往がある方でも、出血のパターンがいつもと異なる場合や、他の症状が伴う場合は、自己判断せずに受診することをおすすめします。

どの診療科を受診すればよいか

血便が出た場合、まずは消化器内科を受診することをおすすめします。

消化器内科では、便潜血検査や大腸内視鏡検査などの精密検査を受けることができます。痔が原因と思われる場合でも、まずは消化器内科で大腸がんなどの重大な疾患を除外してから、必要に応じて肛門科を受診するという流れが安全です。

また、かかりつけ医がいる場合は、まずはかかりつけ医に相談し、必要に応じて専門医を紹介してもらうという方法もあります。

大腸がんの予防と早期発見のために

大腸がんは、早期に発見できれば治癒率の高いがんです。

日常生活での予防策と、定期的な検診による早期発見が重要です。ここでは、大腸がんのリスクを減らすための生活習慣と、早期発見のためのポイントについてお伝えします。

生活習慣の改善で予防する

大腸がんのリスクを減らすためには、生活習慣の改善が重要です。

食生活では、食物繊維を多く含む野菜や果物を積極的に摂取し、赤肉や加工肉の摂取を控えることが推奨されます。また、適度な運動を習慣化することで、大腸の蠕動運動が促進され、便秘の予防にもつながります。

喫煙や過度の飲酒も大腸がんのリスク因子とされているため、禁煙や節酒も重要です。肥満も大腸がんのリスクを高めるため、適正体重を維持することも大切です。

定期的な検診を受ける

40歳を過ぎたら、年に1回は便潜血検査を受けることをおすすめします。

便潜血検査で陽性となった場合は、必ず大腸内視鏡検査などの精密検査を受けてください。また、家族に大腸がんの既往がある方は、より若い年齢から定期的な検査を受けることが推奨されます。

大腸内視鏡検査は、大腸がんの早期発見だけでなく、前がん病変であるポリープを発見し、その場で切除することで大腸がんの予防にもつながります。

進行がん・再発がんへの新たな選択肢

万が一、大腸がんが進行してしまった場合でも、諦める必要はありません。

ICVS東京クリニックでは、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化した次世代免疫療法「HITV療法」を提供しています。HITV療法は、樹状細胞を活用し体内でがんを攻撃するCTL(キラーT細胞)を効率的に誘導することで、がんの消失(治癒)を目標としています。

樹状細胞を腫瘍へ直接投与することで、患者さまご自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を正確に学習させ、腫瘍のワクチン化により、CTLが24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続します。2008年の設立以来、世界各国から患者さまをお迎えし、2,000名以上の治療支援実績があります。

標準治療だけでは治癒が難しいとされる場合でも、一つの選択肢として検討していただけます。

まとめ:血便が出たら自己判断せず受診を

血便が出たとき、痔か大腸がんかを自己判断することは危険です。

痔と大腸がんでは出血の色や量、タイミングに違いがありますが、これらの違いだけで確実に判断することはできません。痔の既往がある方でも、大腸がんが同時に存在する可能性があるため、血便が出た際には必ず医療機関を受診してください。

便潜血検査は簡便で有用な検査ですが、陰性だからといって大腸がんがないとは言い切れません。40歳を過ぎたら、年に1回は便潜血検査を受け、陽性となった場合や症状がある場合は、大腸内視鏡検査などの精密検査を受けることが重要です。

大腸がんは早期に発見できれば治癒率の高いがんです。日常生活での予防策と定期的な検診により、早期発見・早期治療につなげましょう。万が一、進行がんとなった場合でも、ICVS東京クリニックのような専門施設で新たな治療の選択肢を検討することができます。

血便が出たら、自己判断せず、早めに医療機関を受診してください。あなたの健康を守るために、今日から行動を起こしましょう。

ICVS東京クリニックでは、進行がん・再発がんに特化したHITV療法を提供しています。標準治療だけでは治癒が難しいとされる場合でも、一度ご相談ください。詳しくは公式サイトをご覧ください。

血便が出たときの判断に迷ったら

痔との違いや、受診すべきタイミングを確認したい方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。まずは症状の経過確認からでも大丈夫です。

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著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

 

 

大腸がんで抗がん剤がつらいときはどうする?続けるか見直すか迷ったときの考え方大腸がん2026/05/10(日)

大腸がんの治療で抗がん剤を使用している方の中には、副作用のつらさに直面し、「このまま続けるべきか」「治療を見直すべきか」と悩まれる方が少なくありません。

下痢や吐き気、倦怠感といった症状が日常生活に影響を及ぼし、心身ともに疲弊してしまうこともあります。

しかし、つらいからといって安易に治療を中断することは、がんの進行を許してしまうリスクもあります。

この記事では、大腸がんの抗がん剤治療における副作用への具体的な対処法と、医師と相談すべきタイミング、そして治療方針を見直す際の判断基準について詳しく解説します。

抗がん剤のつらさで悩んでいる方へ

大腸がんの抗がん剤がつらく、続けるか見直すか迷うときは、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。副作用と治療のバランスを整理したい方にも向いています。

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大腸がんの抗がん剤治療とその役割

大腸がんの治療には、内視鏡治療、手術、薬物療法(抗がん剤)、免疫療法、放射線治療などがあります。

抗がん剤治療は、がんの進行度や転移の有無によって選択され、手術後の再発予防や、切除が困難な進行がんに対して重要な役割を果たします。

ステージⅢや再発リスクが高いステージⅡの場合、手術後に「術後補助化学療法」として抗がん剤が用いられることがあります。これは、目に見えない微小ながん細胞を攻撃し、再発を防ぐことを目的としています。

また、ステージⅣで他の臓器に転移がある場合や、再発した場合には、抗がん剤が治療の中心となります。

近年では、抗がん剤や分子標的薬の進歩により、進行がんであっても長い生存期間が得られるケースが増えています。

しかし、抗がん剤は正常な細胞にも影響を及ぼすため、副作用が避けられません。

治療効果と副作用のバランスを見極めながら、患者さん一人ひとりに合った治療計画を立てることが重要です。

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出典国立がん研究センター がん情報サービス「大腸がん(結腸がん・直腸がん)治療」より作成

抗がん剤治療でよくある副作用とその特徴

抗がん剤治療では、さまざまな副作用が現れることがあります。

消化器系の副作用

下痢、吐き気、嘔吐、食欲不振などが代表的です。特に下痢は、大腸がんの抗がん剤治療で頻繁に見られる症状で、日常生活に大きな影響を与えることがあります。

吐き気や嘔吐は、治療開始直後から数日間続くことが多く、食事が摂れなくなることで体力が低下する原因にもなります。

血液系の副作用

白血球減少、貧血、血小板減少などが起こることがあります。白血球が減少すると感染症にかかりやすくなり、貧血が進むと倦怠感や息切れが強まります。

血小板が減少すると、出血しやすくなったり、止血しにくくなったりするため注意が必要です。

全身症状

倦怠感、脱毛、手足のしびれ(末梢神経障害)、口内炎などが挙げられます。

倦怠感は、治療期間中ずっと続くこともあり、日常生活の質を大きく低下させる要因となります。

これらの副作用は、抗がん剤の種類や投与量、患者さんの体質によって異なります。

副作用が強く出る場合もあれば、比較的軽度で済む場合もあるため、自分の症状を正確に医療チームに伝えることが大切です。

副作用がつらいときの具体的な対処法

副作用に苦しむとき、まず知っておいていただきたいのは、「我慢する必要はない」ということです。

医師や看護師に早めに相談する

副作用が出始めたら、すぐに医療チームに報告してください。症状の程度や頻度を具体的に伝えることで、適切な対症療法や薬の調整が可能になります。

「このくらいなら大丈夫」と我慢してしまうと、症状が悪化し、治療の継続が困難になることもあります。

支持療法を活用する

吐き気には制吐剤、下痢には止瀉薬、口内炎には口腔ケア用品など、副作用を和らげるための「支持療法」があります。

これらは治療と並行して行うことができ、生活の質を保つために非常に重要です。

生活習慣の工夫

食事は無理をせず、少量ずつ食べやすいものを選びましょう。水分補給も忘れずに行い、脱水を防ぐことが大切です。

また、十分な休息を取り、無理な活動は避けるようにしてください。

倦怠感が強い場合は、短時間の散歩や軽いストレッチなど、体調に合わせた軽い運動を取り入れることで、気分転換にもなります。

ただし、無理は禁物です。自分のペースを大切にしてください。

治療を続けるべきか見直すべきか…判断のポイント

副作用がつらいとき、「治療を続けるべきか」「別の方法を検討すべきか」と迷うのは当然のことです。

治療効果が得られているか

抗がん剤治療の目的は、がんの縮小や進行の抑制です。定期的な検査(血液検査、CT検査、PET-CT検査など)で治療効果を確認し、がんが縮小している、または進行が止まっている場合は、副作用があっても治療を継続する意義があります。

一方で、治療効果が見られず、副作用だけが強く出ている場合は、治療方針の見直しを検討する必要があります。

生活の質(QOL)への影響

副作用によって日常生活が著しく制限され、食事も摂れない、外出もできないといった状態が続く場合、治療の継続が本当に患者さんにとって最善かを考える必要があります。

治療の目的は「延命」だけでなく、「生活の質を保ちながら、できる限り長く生きる」ことです。

医師との十分な対話

治療方針を見直す際には、必ず主治医と十分に話し合ってください。

抗がん剤の種類を変更する、投与量を減らす、投与間隔を延ばす、一時的に休薬するなど、さまざまな選択肢があります。

また、標準治療以外の選択肢として、免疫療法などの先進的な治療法を検討することも可能です。

患者さんご自身の希望や価値観を医師に伝え、納得のいく治療計画を一緒に作り上げることが大切です。

続けるか見直すか整理したい方へ

治療効果だけでなく、体調や日常生活への影響も大切な判断材料です。無理に結論を急がず、相談の中で考え方を整理できます。

治療継続について相談する

標準治療以外の選択肢…免疫療法という可能性

標準治療だけでは十分な効果が得られない場合や、副作用が強すぎて継続が困難な場合、免疫療法という選択肢があります。

免疫療法は、患者さん自身の免疫システムを活性化し、がん細胞を攻撃する治療法です。

ICVS東京クリニックでは、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化した「HITV療法」を提供しています。

HITV療法の特徴

HITV療法は、免疫システムの司令塔である「樹状細胞」を活用し、体内でがんを攻撃する「CTL(キラーT細胞)」を効率的に誘導する治療法です。

CT画像で確認しながら腫瘍内へ直接樹状細胞を投与することで、患者さん自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を正確に学習させます。

この「腫瘍のワクチン化」により、CTLが24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続し、転移・再発の抑制を目指します。

身体への負担が少ない治療

HITV療法は、比較的身体への負担や副作用が少ないとされており、体力に不安のある方でも検討しやすい治療法です。

来院回数は基本的に4回程度で、通院負担にも配慮されています。

オーダーメイドの治療計画

患者さんの状態・症状・生活環境を総合的に考慮し、専門医が丁寧にカウンセリングと診断を行った上で、相乗効果を生む治療法を組み合わせたオーダーメイドの治療計画を提案します。

治療方針は、医師から十分な説明を受け、納得したうえで開始できる体制が整えられています。

なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。

まとめ…つらいときは一人で抱え込まないで

大腸がんの抗がん剤治療で副作用がつらいとき、「治療を続けるべきか」「見直すべきか」と迷うのは自然なことです。

まず大切なのは、副作用を我慢せず、早めに医療チームに相談することです。

支持療法の活用や生活習慣の工夫によって、症状を和らげることができます。

治療方針を見直す際には、治療効果と生活の質のバランスを考え、医師と十分に対話してください。

抗がん剤の種類変更や投与量の調整、休薬など、さまざまな選択肢があります。

また、標準治療以外の選択肢として、免疫療法という可能性もあります。

ICVS東京クリニックでは、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化したHITV療法を提供しており、身体への負担を抑えながら、がんの消失を目指す治療を行っています。

がん治療の選択は、簡単なものではありません。しかし、「治すことを諦めない」という姿勢を、医療チームと共有することが大切です。

今の治療に限界を感じている方、別の可能性を知ったうえで判断したい方は、ぜひ専門医に相談してみてください。

ICVS東京クリニックでは、無料相談を受け付けています。がん治療に関する不安や疑問がある方は、お気軽にお問い合わせください。

 

つらさを抱えたまま続ける前に

今の治療を続けるか、休むか、見直すか迷うときは、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。状態に応じて考え方を確認できます。

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著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

 

大腸がんの再発後に治療方針はどう変わる?選択が分かれるケースとその理由大腸がん2026/05/09(土)

大腸がんの再発は、患者さまとご家族にとって大きな不安をもたらします。

しかし、再発後の治療方針は一律ではありません。

再発の部位や広がり、患者さまの全身状態など、さまざまな要因によって選択される治療法は大きく異なります。本記事では、大腸がん再発後にどのような治療選択肢があるのか、そしてその分岐がどのような要因で決まるのかを解説します。

治療方針の決定プロセスを理解することで、ご自身やご家族が納得できる治療選択に近づけるはずです。

大腸がん再発後の治療方針を整理したい方へ

再発後の治療で、何を基準に方針が変わるのか確認したい方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。今後の選択肢を落ち着いて考えたい方にも向いています。

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大腸がん再発後の治療方針:基本的な考え方

大腸がんの再発とは、根治手術後に再びがん細胞が現れることを指します。

再発した大腸がんの治療方針を決定する際、最も重要な判断基準は「再発巣が切除可能かどうか」です。切除可能な場合は手術による根治を目指し、切除不能な場合は薬物療法や放射線治療などの全身治療が中心となります。

再発部位としては、肝臓や肺などの血行性転移、腹膜播種、局所再発などがあります。それぞれの再発パターンによって、治療戦略は大きく変わります。

切除可能性の判断基準

再発巣が切除可能かどうかは、以下のような要素を総合的に評価して決定されます。

  • 再発巣の数と大きさ:転移が限局しているか、広範囲に及んでいるか
  • 再発部位:手術でアプローチ可能な場所か
  • 周囲臓器への浸潤:重要な血管や臓器を巻き込んでいないか
  • 患者さまの全身状態:手術に耐えられる体力があるか

これらの判断は、CT・MRI・PET-CTなどの画像検査と、血液検査による全身状態の評価をもとに行われます。

再発のタイミングと予後の関係

初回治療から再発までの期間も、治療方針を決定する重要な要素です。

一般的に、初回治療後2年以内の早期再発は、がんの悪性度が高い可能性があり、より積極的な全身治療が検討されます。一方、2年以上経過してからの晩期再発は、比較的予後が良好な傾向があり、切除可能であれば手術が優先されることが多いです。

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再発部位別の治療選択:肝転移・肺転移・局所再発

大腸がんの再発は、転移する臓器によって治療アプローチが異なります。

ここでは、最も頻度の高い肝転移、肺転移、そして局所再発について、それぞれの治療選択を解説します。

肝転移に対する治療選択

大腸がんの血行性転移で最も多いのが肝転移です。

肝転移が切除可能な場合、手術による完全切除が第一選択となります。肝切除後の5年生存率は約30〜50%と報告されており、根治の可能性があります。切除不能な肝転移に対しては、薬物療法が中心となりますが、薬物療法によって腫瘍が縮小し、切除可能になるケースもあります。

また、肝転移に対しては熱凝固療法(ラジオ波焼灼術など)も選択肢の一つです。これは、小さな転移巣に対して、針を刺して熱で焼き切る治療法です。手術よりも体への負担が少なく、複数回の治療が可能です。

肺転移に対する治療選択

肺転移も大腸がんの再発部位として比較的多く見られます。

肺転移が片側の肺に限局し、数が少ない場合は、手術による切除が検討されます。肺は肝臓と比較して切除後の機能回復が良好であり、複数回の手術が可能な場合もあります。切除不能な肺転移に対しては、薬物療法が選択されます。

近年では、低侵襲手術として胸腔鏡下手術やロボット支援手術も普及しており、患者さまの負担を軽減しながら治療を行うことが可能になっています。

局所再発に対する治療選択

局所再発とは、原発巣があった大腸やその周囲に再びがんが現れることです。

特に直腸がんの術後に骨盤内で再発するケースが多く見られます。局所再発が切除可能な場合は、再手術が検討されますが、骨盤内の複雑な解剖学的構造のため、手術の難易度は高くなります。切除不能な直腸がん局所再発に対しては、放射線治療が有効な選択肢となります。

放射線治療は、局所のがんをコントロールし、痛みなどの症状を緩和する効果も期待できます。

薬物療法の選択:バイオマーカーと治療効果

切除不能な再発大腸がんに対しては、薬物療法が治療の中心となります。

近年の大腸がん薬物療法は、単に抗がん剤を投与するだけでなく、がんの遺伝子変異などの「バイオマーカー」を調べ、それに応じた薬剤を選択する個別化医療が主流になっています。

バイオマーカー検査の重要性

再発大腸がんの薬物療法を開始する前に、以下のようなバイオマーカー検査が推奨されます。

  • RAS遺伝子変異:抗EGFR抗体薬の効果予測に重要
  • BRAF遺伝子変異:予後不良因子であり、特定の治療戦略が必要
  • MSI(マイクロサテライト不安定性):免疫チェックポイント阻害薬の効果予測
  • HER2遺伝子増幅:抗HER2療法の適応判断

これらのバイオマーカーの結果によって、最も効果が期待できる薬剤が選択されます。

免疫チェックポイント阻害薬の登場

MSI-High(高頻度マイクロサテライト不安定性)を示す大腸がんに対しては、免疫チェックポイント阻害薬が高い効果を示すことが明らかになっています。

MSI-Highは大腸がん全体の約5%程度ですが、該当する患者さまにとっては画期的な治療選択肢となります。従来の化学療法とは異なり、患者さま自身の免疫システムを活性化してがんを攻撃する仕組みです。

薬物療法後の維持療法

切除不能大腸がんに対する導入薬物療法で効果が得られた場合、その後の維持療法をどうするかも重要な判断ポイントです。

強力な化学療法を継続すると副作用の蓄積が問題となるため、効果を維持しながら副作用を軽減する「維持療法」が選択されることがあります。これにより、患者さまの生活の質(QOL)を保ちながら、長期的な治療継続が可能になります。

再発後の選択肢を確認したい方へ

再発部位や治療歴、全身状態によって治療の考え方は変わります。どの視点で判断するか整理したい方におすすめのCTAです。

今後の方針を相談する

ICVS東京クリニックが提供するHITV療法という選択肢

標準治療だけでは十分な効果が得られなかった再発大腸がんの患者さまにとって、次世代の免疫療法は新たな希望となる可能性があります。

ICVS東京クリニックでは、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化したHITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)を提供しています。

HITV療法の特徴:腫瘍のワクチン化という考え方

HITV療法は、免疫システムの司令塔である「樹状細胞」を活用した治療法です。

最大の特徴は、樹状細胞を腫瘍へ直接投与する点にあります。CT画像で確認しながら腫瘍内へ直接注入することで、患者さまご自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を、より正確に樹状細胞へ学習させることを目指します。

腫瘍に投与された樹状細胞は、がん情報を高精度で認識し、CTL(キラーT細胞)への指示を精密化します。投与後2週間前後からCTLが体内に誘導され、24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続します。これが「腫瘍のワクチン化」という考え方です。

転移・再発の抑制を目指すアプローチ

画像診断で判別できない微細ながん細胞が血液により移動・着床することが転移・再発の一因とされます。

HITV療法では、腫瘍のワクチン化によって生まれる高精度なCTLが血液中を巡回し、がん細胞を見つけると即時に攻撃することで、転移・再発を防ぐことにつなげることを目指しています。

世界水準の治療体制と実績

ICVS東京クリニックは、がん免疫療法の専門医である蓮見賢一郎によって2008年に設立されました。

国内外の研究者・臨床現場とのネットワークを持ち、HITV療法専門施設として研鑽を重ねています。
院内にはCPC(細胞培養加工施設)を完備し、国際的GMP基準に沿った環境を整え、専任の細胞培養士が適切に管理・処置を行っています。また、再生医療等安全性確保法に則った運用を行い、厚生労働省の許可を受けた特定細胞加工施設として、品質管理を重視した培養体制を構築しています。

なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。

患者さまの状態に応じたオーダーメイド治療計画

再発大腸がんの治療方針は、一人ひとりの状態によって異なります。

がんの進行度、再発部位、全身状態、これまでの治療歴、そして患者さまご自身の希望など、多くの要素を総合的に考慮して決定されます。

治療選択における重要な判断要素

再発大腸がんの治療方針を決定する際、以下のような要素が重視されます。

  • 再発巣の切除可能性:根治手術が可能かどうか
  • バイオマーカーの状態:効果的な薬剤の選択
  • 全身状態(PS:Performance Status):治療に耐えられる体力
  • 臓器機能:肝機能、腎機能、骨髄機能など
  • 年齢と併存疾患:他の病気の有無
  • 患者さまの希望:QOLを重視するか、積極的治療を希望するか

これらの要素を専門医が丁寧に評価し、最適な治療計画を提案します。

セカンドオピニオンの重要性

再発大腸がんの治療選択は、患者さまの人生に大きく影響します。

一つの医療機関だけでなく、複数の専門医の意見を聞くセカンドオピニオンは、納得できる治療選択のために非常に重要です。特に、標準治療で効果が得られなかった場合や、治療選択に迷いがある場合は、積極的にセカンドオピニオンを活用することをお勧めします。

まとめ:再発後も諦めない治療選択を

大腸がんの再発後の治療方針は、再発部位や切除可能性、バイオマーカーの状態など、多くの要因によって決定されます。

肝転移や肺転移が切除可能な場合は手術による根治を目指し、切除不能な場合は薬物療法が中心となります。近年では、バイオマーカーに基づく個別化医療や免疫チェックポイント阻害薬など、新しい治療選択肢も登場しています。

標準治療だけでは十分な効果が得られなかった場合でも、HITV療法のような次世代免疫療法という選択肢もあります。

ICVS東京クリニックでは、患者さまの状態に応じたオーダーメイドの治療計画を提案し、「治すことを諦めない」姿勢で医療に取り組んでいます。

再発大腸がんの治療は複雑ですが、専門医と十分に話し合い、納得できる治療選択をすることが何より大切です。

治療の可能性を最後まで追求し、希望を持ち続けることが重要です。

詳しい治療内容や相談をご希望の方は、ICVS東京クリニックまでお問い合わせください。

再発後の治療選択で迷ったときに

今の説明だけでは決めきれない、別の見方も知っておきたいという方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。

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著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

 

 

肺がんと風邪の違いは?咳が長引くときに受診すべきか迷う人へ肺がん2026/05/09(土)

咳が2週間以上続くとき、「ただの風邪だろう」と軽く考えていませんか?

実は、長引く咳の背後には肺がんが隠れている可能性があります。風邪と肺がんの初期症状は驚くほど似ているため、多くの方が受診のタイミングを逃してしまうのです。

私は長年にわたり、がん免疫療法の研究と臨床に携わってきました。その中で、「もっと早く受診していれば」という患者さまの声を数多く耳にしてきました。咳や痰といった日常的な症状だからこそ、見逃してはいけないサインを知っておくことが重要です。

この記事では、肺がんと風邪の違いを医学的根拠に基づいて詳しく解説し、受診すべき6つのサインをお伝えします。早期発見のための知識を身につけ、大切な命を守りましょう。

咳が長引いて気になる方へ

風邪と思って様子を見てよいのか、肺がんとの違いを確認したい方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。受診の目安を整理したい方にも向いています。

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肺がんと風邪の初期症状・・・その決定的な違いとは

咳や痰は、風邪でも肺がんでも共通して現れる症状です。

しかし、その「質」と「持続期間」に大きな違いがあります。風邪による咳は、通常1~2週間程度で自然に改善していきます。一方、肺がんによる咳は3週間以上続き、なかなか改善しないことが特徴です。

風邪の場合、発熱や喉の痛み、鼻水といった症状が同時に現れることが多く、これらの症状は数日から1週間程度で軽快します。咳も徐々に落ち着き、痰の色も透明から白色へと変化していくのが一般的です。

対照的に、肺がんの初期症状には特有のものがありません。咳や痰、倦怠感など、風邪によく似た症状が主体となります。ただし、これらの症状が長期間続くことが最大の特徴です。特に、喫煙歴のある方や家族にがんの既往がある方は、注意が必要です。

肺がんの種類によっても症状の現れ方が異なります。肺の中心部にできる「肺門型肺がん」では、早期から咳や痰、血痰などの症状が出やすい傾向があります。一方、肺の端にできる「肺野型肺がん」では、初期症状がほとんどなく、進行してから息切れや呼吸困難が現れることが多いのです。

咳の性質にも違いがあります。風邪の咳は痰を伴う湿った咳が中心ですが、肺がんでは乾いた咳が続くケースも少なくありません。また、咳をしたときに胸の痛みを感じる場合は、肺がんが周囲の組織に広がっている可能性も考えられます。

重要なのは、「いつもの風邪と何か違う」という直感を大切にすることです。症状が3週間以上続く場合や、徐々に悪化している場合は、必ず医療機関を受診してください。

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見逃してはいけない6つのサイン・・・受診の目安

長引く咳以外にも、肺がんを疑うべき重要なサインがあります。

以下の6つの症状のいずれかが現れた場合は、速やかに呼吸器内科や呼吸器外科を受診することをお勧めします。

血痰が出る

痰に血が混じる「血痰」は、肺がんの可能性が高い重要なサインです。

風邪や気管支炎でも血痰が出ることはありますが、繰り返し血痰が出る場合や、量が増えていく場合は特に注意が必要です。血痰の色は鮮紅色から暗赤色までさまざまですが、いずれの場合も早急な受診が求められます。

息切れや動悸が続く

以前は問題なくできていた階段の昇り降りや、軽い運動で息切れを感じるようになった場合、肺機能の低下が疑われます。

肺がんが進行すると、がんが気管支を狭くしたり、肺の機能を低下させたりするため、息切れや動悸が現れます。安静時でも息苦しさを感じる場合は、すぐに医療機関を受診してください。

胸の痛みがある

咳をしたときや深呼吸をしたときに胸が痛む場合、肺がんが肋骨や周辺の神経に広がっている可能性があります。

胸痛の程度は軽いものから激しいものまでさまざまですが、持続的な痛みや徐々に強くなる痛みは要注意です。特に、片側の胸だけが痛む場合は、肺がんの可能性を考慮すべきです。

声がかすれる

風邪でもないのに声がかすれ、その状態が2週間以上続く場合は注意が必要です。

肺がんが声帯に関係する神経に広がると、声帯の動きが悪くなり、声のかすれが生じます。この症状は「反回神経麻痺」と呼ばれ、肺がんの進行を示す重要なサインの一つです。

体重が急激に減少する

特にダイエットをしていないにもかかわらず、1~2ヶ月で5kg以上体重が減少した場合は要注意です。

がん細胞は正常な細胞よりも多くのエネルギーを消費するため、体重減少が起こります。また、食欲不振や倦怠感を伴うことも多く、これらの症状が組み合わさって現れる場合は、肺がんを含む悪性腫瘍の可能性を考える必要があります。

発熱が続く

37度台の微熱が2週間以上続く場合や、解熱剤を使っても熱が下がらない場合は、肺がんによる炎症が原因かもしれません。

肺がんが気管支を塞ぐと、その奥で感染が起こりやすくなり、発熱が続くことがあります。風邪薬を飲んでも改善しない発熱は、必ず医師に相談してください。

これらの症状は単独で現れることもあれば、複数が同時に現れることもあります。いずれの場合も、早期発見・早期治療のために、躊躇せず医療機関を受診することが大切です。

肺がんのリスク要因・・・該当する方は定期検診を

肺がんの発症には、いくつかの明確なリスク要因があります。

最も大きなリスク要因は喫煙です。肺がんの原因の約70%はタバコによるものとされています。タバコには約70種類もの発がん物質が含まれており、肺や気管支が繰り返しこれらの物質にさらされることで、細胞に遺伝子変異が起こり、がん化していくのです。

喫煙歴がある方は、禁煙後も一定期間はリスクが高い状態が続きます。ただし、禁煙することでリスクは徐々に低下していくため、今からでも遅くありません。禁煙は肺がん予防の最も効果的な方法です。

受動喫煙も重要なリスク要因です。自分は吸わなくても、家族や職場で喫煙者がいる環境にいる方は、肺がんのリスクが高まります。特に長期間にわたって受動喫煙にさらされている場合は、定期的な検診が推奨されます。

家族歴も無視できません。家族に肺がんを含むがんの既往がある方は、遺伝的な要因によってリスクが高まる可能性があります。特に、親や兄弟姉妹に肺がんの既往がある場合は、より注意深い経過観察が必要です。

職業的な曝露も肺がんのリスクを高めます。石綿(アスベスト)やコールタールなどの化学物質に長期間さらされる職業に就いている方、または過去に就いていた方は、定期的な健康診断を受けることが重要です。

年齢も考慮すべき要因です。肺がんは50歳以降に発症率が高まる傾向があります。特に60歳以上の方で、上記のリスク要因に該当する場合は、年1回の胸部CT検診を検討してください。

これらのリスク要因に該当する方は、症状がなくても定期的な検診を受けることで、早期発見の可能性が高まります。早期発見できれば、治療の選択肢も広がり、治癒の可能性も大きく向上します。

肺がんの検査と診断・・・どのような流れで進むのか

肺がんが疑われる場合、いくつかの段階を経て診断が確定します。

まず、最初に行われるのが胸部X線検査です。これは最も基本的な検査で、肺に異常な影がないかを確認します。ただし、小さながんや肺の端にあるがんは、X線では見つけにくいことがあります。

より詳細な検査が必要な場合は、胸部CT検査が行われます。CTはX線よりも精密で、数ミリ単位の小さながんも発見できます。特に、人間ドックや検診のオプションとして低線量CTを選択することで、早期の肺がんを発見できる可能性が高まります。

画像検査で異常が見つかった場合、次に行われるのが組織検査です。気管支鏡を使って気管支の内部を観察し、疑わしい部分から組織を採取します。この組織を顕微鏡で調べることで、がん細胞の有無や種類を確定します。

痰の検査も重要です。特に血痰が出ている場合、痰の中にがん細胞が含まれていないかを調べます。この検査は非侵襲的で、患者さまの負担が少ないという利点があります。

胸水が貯まっている場合は、針を使って胸水を採取し、がん細胞の有無を調べます。胸水の中にがん細胞が見つかれば、肺がんの進行度を判断する重要な情報となります。

肺がんと診断された場合、次に行われるのが進行度(ステージ)を調べる検査です。全身CT、PET-CT検査、脳MRI、骨シンチグラフィなどを用いて、がんの広がりを詳しく調べます。これらの検査結果に基づいて、最適な治療法が選択されます。

肺がんは、小細胞がんと非小細胞がん(腺がん、扁平上皮がん、大細胞がん)に大きく分類されます。小細胞がんは全体の10~15%を占め、非小細胞がんとは治療法が異なるため、正確な診断が重要です。

進行度はI期からIV期まで分類され、さらにA、B、Cに細分化されます。早期(I期、II期)であれば手術が第一選択となり、治癒の可能性も高くなります。進行期(III期、IV期)では、放射線治療や薬物療法、免疫療法などを組み合わせた治療が行われます。

肺がんの治療法・・・標準治療と次世代免疫療法

肺がんの治療法は、がんの種類と進行度によって大きく異なります。

早期の非小細胞肺がん(IA期からIIA期)では、手術が第一選択となります。がんを含む肺の一部または全体を切除することで、治癒を目指します。手術後の病理検査で、がんの広がりが予想以上だった場合は、再発予防のために抗がん剤治療を追加することがあります。

進行した非小細胞肺がん(IIB期からIIIB期)では、手術に加えて抗がん剤治療や放射線治療を組み合わせた集学的治療が行われます。手術前に抗がん剤や放射線でがんを小さくしてから手術を行う場合もあれば、手術後に追加治療を行う場合もあります。

IV期の進行がんや再発がんでは、手術が難しいため、薬物療法が中心となります。近年では、免疫チェックポイント阻害薬という新しいタイプの薬が登場し、治療成績が大きく向上しています。この薬は、がん細胞が免疫システムから逃れる仕組みを阻害し、体の免疫力でがんを攻撃する治療法です。

小細胞肺がんは進行が非常に早く、発見時にはすでに転移していることが多いがんです。限局型(肺とリンパ節に留まっている)の場合は、抗がん剤と放射線治療を同時に行います。進展型(遠隔転移がある)の場合は、抗がん剤治療が中心となり、最近では免疫チェックポイント阻害薬を併用する治療法が標準となっています。

標準治療だけでは十分な効果が得られない場合や、さらなる治療の可能性を求める場合、次世代の免疫療法という選択肢もあります。

ICVS東京クリニックでは、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、ステージIVの進行がんや再発がんに特化した**HITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)**を提供しています。

HITV療法は、免疫システムの司令塔である**樹状細胞**を活用した治療法です。患者さまご自身の体から採取した樹状細胞を、CT画像で確認しながら腫瘍内へ直接投与することで、患者さま自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を正確に学習させます。

この治療の特徴は、「腫瘍のワクチン化」という考え方にあります。腫瘍に投与された樹状細胞は、がん情報を高精度で認識し、それをもとに強力な免疫細胞(CTL:キラーT細胞)を体内で誘導します。誘導されたCTLは24時間休むことなくがん細胞を攻撃し続け、画像診断では捉えきれない微細ながん細胞にも対応することで、転移・再発の抑制を目指します。

HITV療法は、2008年の設立以来、日本のみならず台湾、中国、マレーシア、ロシア、オーストラリアなど世界各国から患者さまをお迎えし、2,000名以上の治療支援実績があります。また、院内には国際的なGMP基準に準じた細胞培養加工施設(CPC)を完備し、厳密な品質管理のもとで治療を提供しています。

なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。治療費用は、アフェレーシス(成分採血+細胞培養費)が1,540,000円、樹状細胞局所注入が220,000円/1箇所などとなっています。

治療は患者さまの状態・症状・生活環境を総合的に考慮し、専門医が丁寧にカウンセリングと診断を行った上で、オーダーメイドの治療計画をご提案します。来院回数は基本4回程度で、通院負担にも配慮した体制を整えています。

受診の目安を確認したい方へ

咳の長さや強さ、ほかの症状の有無によって考え方は変わります。まずは気になる症状を整理して相談したい方におすすめです。

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早期発見のために今日からできること

肺がんは早期発見が何よりも重要です。

まず、定期的な検診を受けることが基本です。特に40歳以上で喫煙歴がある方、家族にがんの既往がある方は、年1回の胸部X線検査または低線量CT検査を受けることをお勧めします。

日常生活では、自分の体の変化に敏感になることが大切です。咳が3週間以上続く、痰に血が混じる、息切れが以前より強くなった、などの症状に気づいたら、「様子を見よう」と先延ばしにせず、すぐに医療機関を受診してください。

禁煙は肺がん予防の最も効果的な方法です。喫煙している方は、今日から禁煙を始めましょう。禁煙外来を利用すれば、医師のサポートを受けながら無理なく禁煙できます。禁煙後も一定期間はリスクが残りますが、年数が経つにつれてリスクは確実に低下していきます。

受動喫煙を避けることも重要です。家族に喫煙者がいる場合は、屋外で吸ってもらうなど、煙を吸わない環境を作りましょう。職場での受動喫煙が気になる場合は、分煙の徹底を求めることも必要です。

バランスの取れた食生活と適度な運動も、がん予防に役立ちます。野菜や果物を積極的に摂取し、適度な運動で免疫力を維持することが、健康な体を保つ基本です。

何よりも大切なのは、「おかしいな」と感じたら、すぐに行動することです。早期発見できれば、治療の選択肢も広がり、治癒の可能性も大きく高まります。

まとめ・・・咳が長引くときは迷わず受診を

肺がんと風邪の初期症状は非常に似ていますが、決定的な違いは症状の持続期間です。

咳や痰が3週間以上続く場合、血痰が出る場合、息切れや胸痛がある場合は、肺がんの可能性を考えて早急に医療機関を受診してください。特に、喫煙歴がある方、家族にがんの既往がある方、職業的に化学物質にさらされてきた方は、定期的な検診が重要です。

肺がんは早期発見できれば治癒の可能性が高い病気です。しかし、初期症状が乏しいため、発見が遅れることも少なくありません。だからこそ、日頃から自分の体の変化に注意を払い、少しでも異常を感じたら躊躇せず受診することが大切です。

標準治療に加えて、進行がんや再発がんに対する次世代免疫療法という選択肢もあります。ICVS東京クリニックでは、HITV療法を通じて「治すことを諦めない」医療を提供しています。今の治療に限界を感じている方、別の可能性を知ったうえで判断したい方は、ぜひ一度ご相談ください。

あなたの大切な命を守るために、今日から行動を始めましょう。咳が長引くときは、決して軽視せず、専門医の診察を受けてください。

ICVS東京クリニックでは、進行がん・再発がんに特化した次世代免疫療法HITV療法を提供しています。標準治療だけでは十分な効果が得られなかった方、治す可能性を最後まで諦めたくない方は、ぜひ一度ご相談ください。詳しくは公式サイトをご覧いただくか、お電話にてお問い合わせください。

咳が続くときの受診判断に迷ったら

風邪との違いや受診タイミングを確認したい方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。まずは状態の整理からでも大丈夫です。

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著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

 

 

肺がんの治療効果がないと言われたらどうする?次の選択肢と判断のポイント肺がん2026/05/09(土)

肺がんの治療を続けてきた患者さんが、主治医から「これ以上の治療効果が見込めない」と告げられる瞬間は、想像を絶する衝撃です。

これまで信じて続けてきた治療が限界を迎えたとき、多くの方が「もう何もできないのか」「このまま諦めるしかないのか」という深い絶望に包まれます。

しかし、標準治療の効果が得られなくなったとしても、選択肢はまだ残されています。

この記事では、肺がんの治療効果がないと言われた際に考えるべき次の治療選択肢と、患者さんとご家族が知っておくべき判断のポイントを詳しく解説します。

治療効果に不安を感じている方へ

肺がんの治療効果がないと言われ、今後の選択肢を考えたい方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。次の一手を整理したい段階でもご利用いただけます。

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「治療効果がない」と言われたとき、まず理解すべきこと

主治医から「治療効果がない」と告げられたとき、その言葉の意味を正確に理解することが重要です。

多くの場合、これは「現在行っている治療法では、がんの進行を抑えることが難しくなった」という意味であり、「何もできることがない」という意味ではありません。

標準治療の限界とは

肺がんの標準治療には、手術・放射線治療・薬物療法があります。非小細胞肺がんでは、ステージや組織型、遺伝子変異の有無によって治療法が選択されます。

しかし、がん細胞は治療に対して耐性を獲得することがあり、当初効果があった治療薬が次第に効かなくなることは珍しくありません。特に進行がんでは、複数の治療ラインを経た後に選択肢が限られてくるのが現実です。

「効果がない」の医学的意味

医学的に「治療効果がない」と判断される基準には、いくつかのパターンがあります。

画像検査でがんが明らかに増大している場合、腫瘍マーカーが上昇し続けている場合、あるいは症状が悪化している場合などです。これらの状況では、現在の治療を継続しても患者さんの利益にならないと判断され、治療方針の変更が検討されます。

ただし、これは「治療の選択肢がすべて尽きた」ことを必ずしも意味しません。

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次に考えるべき治療選択肢

標準治療の効果が得られなくなった場合でも、複数の選択肢が存在します。

分子標的薬と遺伝子検査

非小細胞肺がんでは、がん細胞の遺伝子変異を調べることで、その変異に適した分子標的薬を使用できる可能性があります。EGFR遺伝子変異、ALK融合遺伝子、ROS1融合遺伝子、BRAF遺伝子変異、KRAS遺伝子変異など、複数の遺伝子異常が治療標的となっています。

初回診断時に遺伝子検査を受けていない場合や、限られた遺伝子のみを調べていた場合は、包括的ながん遺伝子検査(がんゲノムプロファイリング検査)を受けることで、新たな治療の可能性が見つかることがあります。

免疫チェックポイント阻害薬

免疫チェックポイント阻害薬は、患者さん自身の免疫システムを活性化してがん細胞を攻撃する治療法です。PD-1阻害薬やPD-L1阻害薬などが該当します。

この治療は、がん細胞表面のPD-L1発現状況によって効果が予測されますが、発現が低い場合でも効果が得られることがあります。標準治療後の選択肢として、単剤または他の薬剤との併用で使用されることがあります。

がんゲノム医療と臨床試験

標準治療がない、または終了した患者さんを対象に、がんゲノムプロファイリング検査が行われることがあります。次世代シークエンサーを用いて100以上の遺伝子を同時に調べ、その結果を複数の専門家で構成されるエキスパートパネルで検討します。

遺伝子変異が見つかり、その変異に対して効果が期待できる薬がある場合には、臨床試験や治験への参加を検討できる可能性があります。

次世代免疫療法という選択肢

標準治療だけでは治癒が難しいとされるステージⅣの進行がん・再発がんに対して、次世代の免疫療法が注目されています。

ICVS東京クリニックでは、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、HITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)という免疫細胞療法を提供しています。この治療法は、免疫システムの司令塔である樹状細胞を活用し、体内でがんを攻撃するCTL(キラーT細胞)を効率的に誘導することで、がんの消失を目標とするものです。

HITV療法の特徴は、樹状細胞を腫瘍へ直接投与する点にあります。CT画像で確認しながら腫瘍内へ直接注入することで、患者さん自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を、より正確に樹状細胞へ学習させることを目指します。

投与された樹状細胞は、がん情報を高精度で認識し、CTLへの指示を精密化します。投与後2週間前後からCTLが体内に誘導され、24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続する「腫瘍のワクチン化」という状態を狙います。

なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。

セカンドオピニオンの重要性と活用方法

「治療効果がない」と告げられたとき、セカンドオピニオンを求めることは患者さんの権利です。

セカンドオピニオンを受けるべき理由

主治医の判断が間違っているという意味ではなく、別の専門医の視点から新たな治療の可能性を探るためです。医療機関や医師によって、持っている情報や経験、得意とする治療法が異なります。

特にがん治療は日々進歩しており、最新の治療法や臨床試験の情報は、専門施設でなければ把握していないこともあります。

セカンドオピニオンの受け方

セカンドオピニオンを受ける際は、現在の主治医に紹介状と検査データの提供を依頼します。多くの医療機関では、セカンドオピニオン外来を設けており、予約制で対応しています。

受診時には、これまでの治療経過、現在の状態、今後の希望などを整理して伝えることが大切です。また、セカンドオピニオンで得た情報をもとに、主治医と再度相談することも重要なプロセスです。

緩和ケアへの移行を考えるタイミング

治療効果が得られなくなったとき、緩和ケアへの移行を検討することも重要な選択肢です。

緩和ケアとは何か

緩和ケアは、がんに伴う心と体のつらさを和らげるための医療です。「終末期の医療」というイメージを持たれがちですが、実際には診断された時点から受けることができ、がん治療と並行して行われるものです。

痛みや呼吸困難などの身体症状の緩和だけでなく、不安や抑うつなどの精神的苦痛、社会的・経済的な問題、スピリチュアルな悩みなど、患者さんとご家族が抱える様々な問題に対応します。

緩和ケアを受けるメリット

緩和ケアを早期から受けることで、生活の質(QOL)を維持・向上させることができます。症状が軽減されることで、残された時間をより充実したものにすることが可能です。

また、緩和ケアチームは、患者さんとご家族の意思決定を支援し、今後の療養場所や治療方針について一緒に考えてくれます。

積極的治療と緩和ケアの両立

緩和ケアを受けることは、積極的治療を諦めることではありません。多くの場合、両者は並行して行われます。

症状を緩和しながら、可能な治療を継続することで、患者さんの負担を軽減しつつ、治療の機会を失わないようにすることができます。

治療選択における判断のポイント

次の治療を選択する際には、いくつかの重要なポイントを考慮する必要があります。

体力と全身状態の評価

どれだけ優れた治療法であっても、患者さんの体力が治療に耐えられなければ実施できません。パフォーマンスステータス(PS)という指標で全身状態を評価し、治療の適応を判断します。

体力が低下している場合は、まず栄養状態の改善や症状の緩和を優先し、体力が回復してから治療を開始することもあります。

治療の目的を明確にする

治療を選択する際には、その目的を明確にすることが大切です。治癒を目指すのか、延命を目指すのか、症状の緩和を優先するのか。

目的によって選択すべき治療法は異なります。患者さん自身が何を最も大切にしたいのか、ご家族とも十分に話し合い、医療チームに伝えることが重要です。

費用と経済的負担

保険適用外の治療を選択する場合、経済的負担は大きな問題となります。HITV療法の場合、アフェレーシス(成分採血+細胞培養費)が1,540,000円、樹状細胞局所注入が220,000円/1箇所などの費用がかかります。

治療を選択する前に、総額の費用、支払い方法、利用可能な医療費控除や高額療養費制度などを確認し、経済的に継続可能かどうかを慎重に検討する必要があります。

家族との話し合い

治療の選択は、患者さん一人で決めるものではありません。ご家族との十分な話し合いが必要です。

治療に伴う身体的・経済的負担、療養場所、介護の体制など、様々な側面から検討し、家族全体で納得できる選択をすることが大切です。また、患者さんの価値観や希望を尊重しながら、現実的な選択肢を探ることが求められます。

今後の進め方を確認したい方へ

治療を続けるか、見直すか、次の治療を検討するか。判断に迷うときは、検査結果や体調を踏まえて考え方を整理することが大切です。

次の選択肢を相談する

ICVS東京クリニックの取り組み

ICVS東京クリニックは、がん免疫療法の専門医である蓮見賢一郎によって2008年に設立されました。

国内外の研究者・臨床現場とのネットワークを持ち、HITV療法専門施設として研鑽を重ねています。これまで日本のみならず、台湾、中国、マレーシア、ロシア、オーストラリアなど世界各国から患者さんを受け入れ、2,000名以上の治療支援に携わってきました。

高度な医療技術と設備

当院では、CTガイド下投与によりリアルタイムのCT画像をもとに穿刺を行い、腫瘍内へ正確に樹状細胞を直接投与する高度な医療技術を採用しています。

また、院内CPC(細胞培養加工施設)を完備し、国際的GMP基準に沿った環境を整え、専任の細胞培養士が適切に管理・処置を行っています。さらに、再生医療等安全性確保法に則った運用を行い、厚生労働省の許可を受けた特定細胞加工施設として、品質管理を重視した培養体制を構築しています。

研究開発の系譜

当院の免疫治療の研究・開発は、1948年に故・蓮見喜一郎博士が開発したがんワクチン(ハスミワクチン)を起点とし、約80年にわたる実績の延長線上にあります。

さらに、樹状細胞研究の功績により2011年にノーベル生理・医学賞を受賞したラルフ・スタインマン博士が、当院母体の技術顧問としてHITV療法の確立にも長年貢献しました。

オーダーメイドの治療計画

治療は患者さんの状態・症状・生活環境を総合的に考慮し、専門医が丁寧にカウンセリングと診断を行った上で、相乗効果を生む治療法を組み合わせたオーダーメイドの治療計画を提案します。

治療の流れは7ステップで構成され、来院回数は基本4回です。

まとめ:希望を持ち続けるために

肺がんの治療効果がないと告げられたとき、それは決して「終わり」を意味するものではありません。

分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬などの最新治療法、がんゲノム医療、次世代免疫療法など、複数の選択肢が存在します。セカンドオピニオンを活用し、専門施設に相談することで、新たな治療の可能性が見つかることもあります。

また、緩和ケアを早期から受けることで、生活の質を維持しながら、可能な治療を継続することもできます。

治療を選択する際には、体力と全身状態、治療の目的、経済的負担、ご家族との話し合いなど、様々な要素を総合的に考慮することが重要です。

ICVS東京クリニックでは、標準治療だけでは治癒が難しいとされるステージⅣの進行がん・再発がんに対して、HITV療法という次世代免疫療法を提供しています。樹状細胞を腫瘍へ直接投与することで、患者さん自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を正確に学習させ、CTLが24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続する「腫瘍のワクチン化」を目指します。

2008年の設立以来、世界各国から2,000名以上の患者さんを受け入れ、治療支援に携わってきた実績があります。院内CPCを完備し、国際的GMP基準に沿った環境で、厚生労働省の許可を受けた特定細胞加工施設として運営しています。

「治すことを諦めない」という姿勢を、患者さんと共有する場所として、ICVS東京クリニックは存在しています。今の治療に限界を感じている方、別の可能性を知ったうえで判断したい方は、一度相談してみる価値があるでしょう。

治療の見直しを考え始めたら

他の選択肢も知ったうえで判断したい方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。相談ベースでの確認でも大丈夫です。

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著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

 

 

肺がんで抗がん剤が使えないと言われたらどうする?他に考えられる治療と判断ポイント肺がん2026/05/08(金)

肺がんと診断され、「抗がん剤治療が難しい」と告げられたとき、多くの患者さんやご家族は大きな不安を感じられることでしょう。

しかし、抗がん剤が使えないからといって、治療の選択肢がなくなるわけではありません。

最新の「肺癌診療ガイドライン2024年版」では、患者さんの状態やがんの進行度に応じて、外科手術、放射線治療、そして免疫療法など、複数の治療法が示されています。

この記事では、抗がん剤治療が困難と判断された場合に考えられる他の治療選択肢と、それぞれの判断基準について、がん免疫療法の専門医である私の視点から詳しく解説します。

抗がん剤以外の選択肢も知っておきたい方へ

肺がんで抗がん剤が使えないと言われ、他の治療や判断ポイントを整理したい方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。まずは現在の状況確認からでも構いません。

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抗がん剤が使えないと言われる理由

まず、なぜ抗がん剤治療が難しいと判断されるのか、その背景を理解することが大切です。

抗がん剤治療には一定の体力が必要とされます。

体力や臓器機能が低下している場合、抗がん剤の副作用に耐えられず、かえって生活の質を損なう可能性があるため、医師は慎重に判断します。

全身状態(PS:パフォーマンスステータス)の問題

肺がん診療では、患者さんの全身状態を評価する指標として「パフォーマンスステータス(PS)」が用いられます。

PSは0から4までの5段階で評価され、数値が高いほど日常生活に支障が出ている状態を示します。

PS3以上(日中の50%以上をベッドや椅子で過ごす状態)では、抗がん剤治療の効果よりも副作用のリスクが上回ると判断されることが多くなります。

臓器機能の低下

肝臓や腎臓の機能が著しく低下している場合、抗がん剤の代謝や排泄が適切に行われず、体内に薬剤が蓄積して重篤な副作用を引き起こす可能性があります。

また、骨髄機能が低下していると、白血球や血小板の減少により感染症や出血のリスクが高まります。

年齢や合併症の影響

高齢であることや、心疾患・糖尿病などの合併症がある場合も、抗がん剤治療のリスクが高まる要因となります。

ただし、年齢だけで治療を諦める必要はなく、総合的な評価が重要です。

抗がん剤以外の治療選択肢

抗がん剤が使えない場合でも、がんの種類、進行度、患者さんの状態に応じて、さまざまな治療法が検討できます。

ここでは主な選択肢を紹介します。

外科手術による治療

早期の肺がんや、限局した病変に対しては、外科手術が有効な選択肢となります。

手術によってがん組織を完全に切除できれば、根治の可能性が高まります。

ただし、手術には一定の体力と肺機能が必要です。肺活量や心肺機能の評価を行い、手術に耐えられるかどうかを慎重に判断します。

近年では、胸腔鏡下手術(VATS)やロボット支援手術など、体への負担が少ない低侵襲手術も普及しており、高齢の方や体力に不安のある方でも検討できるケースが増えています。

放射線治療

放射線治療は、手術が難しい場合や、局所的ながんに対して有効な治療法です。

特に、体幹部定位放射線治療(SBRT)は、高精度で腫瘍に集中的に放射線を照射する方法で、早期肺がんに対して手術に匹敵する治療成績が報告されています。

また、進行がんで症状がある場合には、緩和的放射線治療により、痛みや呼吸困難などの症状を軽減することも可能です。

免疫療法(免疫チェックポイント阻害薬)

免疫チェックポイント阻害薬は、患者さん自身の免疫システムを活性化させてがん細胞を攻撃する治療法です。

抗がん剤とは異なる作用機序を持ち、一部の患者さんでは長期間にわたる効果が期待できます。

ただし、すべての患者さんに効果があるわけではなく、PD-L1の発現状況などのバイオマーカー検査が治療選択の参考となります。

次世代免疫療法(HITV療法)

標準治療だけでは治癒が難しいとされるステージⅣの進行がんや再発がんに対して、当院では「HITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)」という次世代免疫療法を提供しています。

HITV療法は、免疫システムの司令塔である樹状細胞を活用し、体内でがんを攻撃するCTL(キラーT細胞)を効率的に誘導することで、がんの消失を目標とする治療法です。

CT画像で確認しながら腫瘍内へ直接樹状細胞を投与することで、患者さんご自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を正確に学習させ、腫瘍そのものをワクチン化する考え方に基づいています。

投与後2週間前後からCTLが体内に誘導され、24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続します。

なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。

 

治療法を選ぶ際の判断ポイント

複数の治療選択肢がある中で、どの治療を選ぶべきかは、患者さん一人ひとりの状況によって異なります。

以下のポイントを参考に、主治医とよく相談することが大切です。

がんの進行度と広がり

がんが肺の一部に限局しているのか、リンパ節や他の臓器に転移しているのかによって、適切な治療法は変わります。

早期であれば手術や放射線治療が第一選択となることが多く、進行している場合は全身療法である免疫療法や分子標的薬が検討されます。

患者さんの全身状態と体力

治療には一定の体力が必要です。

日常生活がどの程度自立しているか、臓器機能は保たれているかなど、総合的な評価が重要になります。

体力に不安がある場合でも、体への負担が少ない治療法を選ぶことで、QOL(生活の質)を維持しながら治療を続けることが可能です。

治療の目的(根治か緩和か)

治療の目的が「がんを完全に治すこと」なのか、「症状を和らげて生活の質を保つこと」なのかを明確にすることも大切です。

根治を目指す場合は、より積極的な治療が選択されますが、緩和を目的とする場合は、体への負担を最小限に抑えた治療が優先されます。

患者さんとご家族の希望

治療を受けるのは患者さんご本人です。

どのような治療を受けたいか、どのような生活を送りたいかという希望を、医師に率直に伝えることが重要です。

医師はその希望を尊重しながら、最適な治療計画を提案します。

セカンドオピニオンの重要性

「抗がん剤が使えない」と言われた場合、他の医療機関でセカンドオピニオンを受けることも一つの選択肢です。

医師によって治療方針や判断基準が異なることもあり、別の視点からの意見を聞くことで、新たな治療の可能性が見つかることもあります。

セカンドオピニオンは、主治医への不信感を示すものではなく、より良い治療を受けるための正当な権利です。

多くの医療機関では、セカンドオピニオン外来を設けており、患者さんが納得して治療を選択できるようサポートしています。

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ICVS東京クリニックの取り組み

当院は、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、標準治療だけでは治癒が難しいとされるステージⅣの進行がん・再発がんに特化した次世代免疫療法を提供しています。

がん免疫療法の専門医である蓮見賢一郎によって2008年に設立され、これまで日本のみならず、台湾、中国、マレーシア、ロシア、オーストラリアなど世界各国から患者さまをお迎えし、2,000名以上の治療支援に携わってきました。

HITV療法の特徴

当院の中核となるHITV療法は、以下の3つの特徴を重視しています。

樹状細胞を腫瘍へ直接投与・・・CT画像で確認しながら腫瘍内へ直接注入することで、患者さまご自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を、より正確に樹状細胞へ学習させます。

腫瘍のワクチン化・・・腫瘍に投与された樹状細胞は、がん情報を高精度で認識し、CTLへの指示も精密化します。投与後2週間前後からCTLが体内に誘導され、24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続します。

微細ながん細胞まで浄化・・・画像診断で判別できない微細ながん細胞が血液により移動・着床することが転移・再発の一因とされます。HITV療法では、腫瘍のワクチン化によって生まれる高精度なCTLが血液中を巡回し、がん細胞を見つけると即時に攻撃することで、転移・再発を防ぐことを目指します。

世界水準の治療体制

当院では、CTガイド下投与によりリアルタイムのCT画像をもとに穿刺を行い、腫瘍内へ正確に樹状細胞を直接投与する高度な医療技術を採用しています。

また、院内CPC(細胞培養加工施設)を完備し、国際的GMP基準に沿った環境を整え、専任の細胞培養士が適切に管理・処置を行っています。

再生医療等安全性確保法に則った運用を行い、厚生労働省の許可を受けた特定細胞加工施設として、品質管理を重視した培養体制を構築しています。

オーダーメイドの治療計画

治療は患者さまの状態・症状・生活環境を総合的に考慮し、専門医が丁寧にカウンセリングと診断を行った上で、相乗効果を生む治療法を組み合わせたオーダーメイドの治療計画をご提案します。

患者さまご本人とご家族のお気持ちを最優先し、QOL(生活の質)を維持・向上させながら、できる限り心身の負担が少ない診療を目指しています。

まとめ

肺がんで抗がん剤治療が難しいと言われても、決して治療の道が閉ざされたわけではありません。

外科手術、放射線治療、免疫療法など、患者さんの状態に応じた複数の選択肢があります。

最新の肺癌診療ガイドライン2024年版に基づき、一人ひとりに最適な治療法を選択することが重要です。

治療を選ぶ際には、がんの進行度、全身状態、治療の目的、そして患者さんご自身の希望を総合的に考慮し、主治医とよく相談してください。

セカンドオピニオンを活用することも、納得のいく治療選択につながります。

当院では、標準治療だけでは治癒が難しいとされる進行がん・再発がんに対して、HITV療法という次世代免疫療法を提供しています。

「治すことを諦めない」という姿勢を、患者さんと共有しながら、最後まで可能性を追求する医療に尽力しています。

今の治療に限界を感じている方、別の可能性を知ったうえで判断したい方は、ぜひ一度ご相談ください。

他の治療を知ったうえで判断したいときに

今の説明だけで決めきれない、別の選択肢も確認しておきたいという方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。

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著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

 

 

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