抗がん剤治療中のあざ・鼻血はなぜ起こる?原因と対処法をわかりやすく解説|コラム|東京のがん免疫療法なら【ICVS東京クリニック】まで

Columnコラム

抗がん剤治療中のあざ・鼻血はなぜ起こる?原因と対処法をわかりやすく解説抗がん剤2026/10/26(月)

抗がん剤を使い始めてから、体にあざができやすくなった、鼻血がなかなか止まらない——そんな変化に不安を感じている患者さまやご家族は少なくありません。

結論からお伝えすると、抗がん剤治療中のあざ・鼻血の多くは、薬が骨髄に作用することで血小板が一時的に減少するために起こります。多くのケースでは治療スケジュールに合わせて回復しますが、症状の程度や続く期間には個人差があり、場合によっては迅速な医療対応が必要なこともあります。

この記事では、なぜ抗がん剤がこうした出血症状を引き起こすのか、日常生活でどのように気をつければよいか、そしてどのような症状が出たら医師に相談すべきかを、わかりやすく整理してお伝えします。

  • ✅ 抗がん剤でなぜあざ・鼻血が起こるのか、仕組みから理解できる
  • ✅ 日常生活で今日からできる具体的な対処法がわかる
  • ✅ すぐに受診すべき危険なサインを見分けるポイントがわかる
📋 この記事の目次

抗がん剤治療中に「あざ」や「鼻血」が増えるのはなぜ?

抗がん剤治療を受けている方から「最近、ちょっとぶつかっただけで大きなあざができる」「以前より鼻血が増えた気がして怖い」というお声をよく耳にします。

こうした変化は、がんという病気と向き合いながら日々生活している患者さまにとって、大きな精神的負担になります。「これは治療の影響なのか、それとも病気が悪化しているのか」と区別がつかず、心配される方も多いことでしょう。

まず大切なことをお伝えします。抗がん剤治療中にあざや鼻血が増えることは、残念ながら珍しいことではありません。これは、抗がん剤が持つ骨髄抑制という作用と深く関係しています。

骨髄は血液を作り出す工場のような場所です。抗がん剤はがん細胞を攻撃する一方で、骨髄にいる正常な細胞にも影響を与えることがあります。その結果として、止血を担う「血小板」という細胞が減少し、出血しやすい・止まりにくいという状態が生まれます。

あざ(皮下出血)や鼻血は、この血小板減少を体が外側で知らせているサインとも言えます。「治療が効いているから起きる変化」という側面もありますが、程度が強い場合は医師への相談が必要です。

血小板ってどんな役割をしているの?

血小板は、血管が傷ついたときに真っ先に集まり、傷口をふさぐ「止血のファーストレスポンダー」です。健康な成人の血小板数は通常、血液1μL(マイクロリットル)あたり15万〜40万個程度とされています。この数値が低下すると、わずかな刺激でも皮膚の下に血液が漏れ出てあざとなったり、粘膜から出血して鼻血が起きたりしやすくなります。

血小板の寿命は約7〜10日と短く、骨髄で常に新しく作られ続けています。抗がん剤がその産生を抑えると、投与から1〜2週間後をピークに血小板数が低下しやすくなることが知られています(ただし、使用する薬剤や個人差によって時期は異なります)。

あざや鼻血以外にも注意が必要な出血症状

血小板減少が進むと、あざや鼻血だけでなく、歯茎からの出血、尿や便に血が混じる、女性では月経量の増加といった症状が現れることもあります。また、目の白目部分に赤い出血が見られることもあります。これらはいずれも医師への報告が必要なサインです。

抗がん剤が血小板を減らす仕組み——骨髄抑制を理解しよう

Point 01
骨髄抑制とは?

抗がん剤は「細胞分裂が活発な細胞を攻撃する」という性質を持っています。がん細胞は分裂が速いために標的になりますが、骨髄の造血幹細胞もまた分裂が盛んなため、同時に影響を受けてしまいます。この状態を「骨髄抑制」と呼び、白血球・赤血球・血小板のすべてが減少する可能性があります。

Point 02
血小板減少が「あざ・鼻血」につながるプロセス

通常であれば、毛細血管が少し傷ついても血小板がすぐに集まり数分で止血します。しかし血小板数が5万/μL以下になると出血傾向が現れやすく、2万/μL以下になると自然出血のリスクが高まるとされています(個人差があります)。抗がん剤投与後、こうした数値の変動が定期的な血液検査によってモニタリングされます。

Point 03
どの抗がん剤でも同じように起こる?

骨髄抑制の強さは、使用する抗がん剤の種類・投与量・投与スケジュール、そして患者さまの体の状態によって大きく異なります。プラチナ製剤、タキサン系薬剤など多くの化学療法薬が骨髄抑制を引き起こすことが知られていますが、程度や時期は個人差があります。担当医から事前に「いつ頃症状が出やすいか」を確認しておくことが大切です。

よくある誤解:「あざが出るのは体が弱っている証拠」ではない

患者さまの中には「あざが増えたのは体力が落ちたせいだ」「栄養が足りていないのでは」と心配される方もいます。しかし抗がん剤によるあざは、体の衰弱ではなく血小板数の変動という明確なメカニズムによるものです。栄養補給や休養はもちろん大切ですが、あざや鼻血の原因がそれだけではない点を知っておいていただきたいと思います。

逆に「少しのあざなら大丈夫」と自己判断して放置するのも危険です。定期的な血液検査の結果を担当医と共有し、適切に管理していくことが重要です。

分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬でも起こる?

従来の化学療法(抗がん剤)に加えて、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬でも、血小板に影響を与えるものがあります。作用の仕組みは異なりますが、いずれの治療でも血液検査によるモニタリングは欠かせません。使用している薬剤の種類を担当医に確認し、どのような症状に注意すべきかを事前に教えてもらうと安心です。

抗がん剤治療中のあざ・鼻血への日常的な対処法

血小板が減少している期間は、日常生活の中でちょっとした工夫が大きな差を生みます。「治療中だから仕方ない」と諦めるのではなく、できることから取り組んでいきましょう。

あざを防ぐための生活上の注意点

✅ 取り組みやすい対策

  • 家具の角にクッション材を貼る
  • 転倒しないよう室内の整理整頓をする
  • 入浴時はシャワーチェアを使う
  • 柔らかい素材の衣類を選ぶ
  • ペットとの激しい接触を控える
  • 爪を短く保ち、自分で引っかかないようにする

⚠️ 血小板減少期に避けたいこと

  • 激しいスポーツ・コンタクトスポーツ
  • 硬い歯ブラシの使用(やわらかい歯ブラシに変更を)
  • 鼻を強くかむ行為
  • アスピリン・NSAIDs系の市販薬の自己使用
  • 締め付けのきつい下着・靴下
  • 重い荷物を持つ作業

鼻血が出たときの正しい対処法

鼻血が出た場合は、以下の手順で対応しましょう。

  1. 椅子に座り、やや前傾みで頭を前に傾ける(後ろに反らせると血液を飲み込む危険があります)
  2. 鼻の柔らかい部分(小鼻)を指でしっかりつまみ、10〜15分間ゆっくり押さえ続ける
  3. 口で呼吸しながら静かに待つ(鼻をすすったりしない)
  4. 15〜20分押さえても止まらない場合、または量が多い場合はすみやかに医療機関に連絡する

「首の後ろをたたく」「ティッシュを鼻に詰め込んで強く押し込む」などの民間療法は、血小板が少ない状態では逆効果になる場合があります。担当医から具体的な指示を事前に受けておくことをおすすめします。

⚠️ 注意:市販薬の使用には要注意

アスピリンやイブプロフェンなどのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)は、血小板の機能をさらに低下させる可能性があります。治療中に市販の痛み止めや風邪薬を使いたい場合は、必ず担当医または薬剤師に確認してください。「市販薬だから安全」とは限りません。

お問合わせ

「すぐに医師に連絡すべき」危険な出血サインを知っておこう

あざや鼻血のすべてが緊急事態というわけではありませんが、一部の症状は迅速な対応が必要なサインです。「様子を見ればいい」と自己判断せず、次のような症状が現れた場合はすみやかに担当医または救急に連絡してください。

すぐに連絡・受診が必要な症状

  • 鼻血が15〜20分以上止まらない
  • 突然、広範囲に大きなあざが現れた
  • 尿が赤色・ピンク色・茶色になった(血尿)
  • 便が黒くタール状になった、または鮮血が混じった
  • 歯茎から出血が止まらない
  • 激しい頭痛・視力の変化・意識の混濁(脳内出血の可能性)
  • 吐血、または血を吐くような嘔吐
  • 目の白目部分に出血が広がった

⚠️ 血小板数が極端に低い場合の対応について

定期的な血液検査で血小板数が1万/μL未満など著しく低い数値になった場合、担当医の判断で抗がん剤の休薬・減量、または血小板輸血が検討されることがあります。血液検査の結果を受け取ったら、その数値の意味を担当医に確認する習慣をつけましょう。数値だけでなく、全体的な体調の変化も合わせて報告することが大切です(個人差があります)。

抗がん剤治療と血小板減少の管理——治療継続のために

担当医は、血小板数の推移を見ながら抗がん剤の投与量やスケジュールを調整します。「副作用が出たから治療を止めなければいけない」と患者さまが一人で判断する必要はありません。症状や検査値を医師と共有しながら、治療を安全に継続するための判断を一緒に行うことが重要です。

また、栄養状態の維持も間接的に造血機能のサポートにつながります。バランスのとれた食事と、担当医に許可された範囲での適度な休息を心がけてみてください。ただし、「〇〇を食べれば血小板が増える」といった根拠のない情報には注意が必要です。サプリメントや健康食品も、担当医に相談してから使用するようにしましょう。

標準治療と並行して選択肢を広げる——免疫細胞療法という考え方

抗がん剤や放射線などの標準治療は、がん医療の重要な柱です。一方で、ステージⅣの進行がんや再発がんでは、標準治療だけでは十分な効果が得られないケースもあります。そのような状況で、治療の選択肢を広げる一つのアプローチとして、免疫細胞療法が注目されています。

免疫細胞療法は、患者さまご自身の免疫の力を引き出してがんと向き合う治療法です。自由診療の領域で、標準治療と組み合わせて取り入れる方も増えています。ただし治療の内容・効果・費用は施設や方法によって異なり、効果には個人差があります。信頼できる専門医に相談のうえ、ご自身とご家族で十分に検討することが大切です。

ICVS東京クリニックのこだわりとHITV療法について

東京都千代田区に位置するICVS東京クリニックは、2008年の開院以来、独自開発のHITV療法(樹状細胞腫瘍内投与療法)に特化した専門クリニックとして、がんで苦しむ患者さまとご家族に向き合い続けてきました。

  • 🔬 独自のHITV療法:患者さまご自身の樹状細胞を培養し、CTガイド下で腫瘍内に直接投与するアプローチ。2008年の開院以来、世界で2,000名以上の治療実績を積み重ねています。
  • 🏥 院内GMP基準のCPC完備:国際GMP基準の細胞培養加工施設(CPC)を院内に備え、品質管理を徹底しています。
  • 📋 オーダーメイドの治療計画:患者さまの状態・病期・他の治療との兼ね合いを丁寧に確認したうえで、個別の治療計画をご提案します。標準治療との併用も可能です。
  • 🌏 日帰り外来・多言語対応:完全予約制の日帰り外来で、遠方の患者さまにもご利用いただきやすい体制です。日本語・英語・中文に対応しています。
  • 💬 まず丁寧な説明と納得から:治療を始める前に、患者さまとご家族が十分に理解・納得できるよう、丁寧なご説明を大切にしています。

理事長:蓮見賢一郎 先生のコメント

「治す」ことを決してあきらめず、これまでの治療の限界を超えて、がんから解放されるために——この思いを胸に、私たちは開院以来ずっと患者さまに向き合ってきました。

抗がん剤によるあざや鼻血は、治療に伴う辛さの一つです。こうした症状を抱えながらも前向きに治療を続けておられる患者さまやご家族の力となり、支えになるために尽くしたいと思っています。

ICVS東京クリニックでは、標準治療と組み合わせてHITV療法をご検討いただける環境を整えています。どんな状況であっても、治療が始まった瞬間から医師は患者さまのパートナーです。まずはお気軽にご相談ください。

よくあるご質問(FAQ)

Q. 抗がん剤治療が終われば、あざや鼻血は自然に改善しますか?
A. 抗がん剤の投与が終わると、骨髄の機能が回復するにつれて血小板数も徐々に改善していくことが多いです。ただし、回復のスピードは使用した薬剤の種類、投与期間、患者さまの体の状態によって異なります(個人差があります)。治療終了後も症状が続く場合や悪化する場合は、担当医にご相談ください。
Q. 血小板が少ない間でも、日常的な運動はしてもよいですか?
A. 血小板数の程度によって異なります。軽度の減少であれば、ウォーキング程度の軽い運動は担当医の許可のもとで続けられる場合があります。一方、血小板数が著しく低下している時期は、転倒や衝突のリスクがある運動は控えることが一般的です。必ず担当医に「どの程度の活動が安全か」を確認してから行動してください。
Q. ICVS東京クリニックのHITV療法は、抗がん剤を受けながらでも受けられますか?
A. はい、標準治療(抗がん剤・放射線)との併用が可能です。ただし、患者さまの状態・使用中の薬剤・治療スケジュールによって、適切なタイミングや治療計画は異なります。まずは医療相談(電話・オンライン・対面:税込11,000円)または初診(税込33,000円)にてご状況をお聞かせいただき、個別の治療計画についてご説明いたします。HITV療法の治療費は全額自己負担の自由診療となり、詳細は治療計画によって異なります。詳しくはお問い合わせください。

📝 この記事のまとめ

  • ✅ 抗がん剤治療中のあざ・鼻血は、骨髄抑制による血小板減少が主な原因
  • ✅ 血小板数が5万/μL以下で出血傾向が現れやすく、2万/μL以下で自然出血リスクが高まる(個人差あり)
  • ✅ 日常生活の工夫(室内環境の整備・やわらかい歯ブラシ・市販薬の自己使用禁止など)で出血リスクを軽減できる
  • ✅ 鼻血が20分以上止まらない・血尿・黒色便など危険なサインはすみやかに医師に連絡を
  • ✅ 治療の選択肢を広げたい方は、標準治療と併用可能な免疫細胞療法についても専門医に相談を

HITV療法についてのご相談予約・お問い合わせ

「今の治療の限界を感じている」「別の選択肢も知りたい」——そのようなお気持ちを、まず私たちにお聞かせください。東京都千代田区のICVS東京クリニックでは、患者さまとご家族のご不安に丁寧にお答えします。

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監修医師プロフィール

蓮見賢一郎 (理事長)

ICVS東京クリニックでは開院以来、免疫療法によるがんの縮小や消失を目指してまいりました。免疫療法は、抗がん剤や放射線治療などの標準治療と組み合わせることで、その働きを助け治癒を早めるようになることが予測されています。
今後は、抗がん剤や放射線治療に支えられ、治癒を早める免疫療法ががん治療の主役となることが期待されています。当院の免疫療法においてもより真摯に、かつ新たな気持ちで取り組んでまいります。今後とも尚一層のお力添えを賜りますようお願い申し上げます。

資格・所属学会:【経歴】、埼玉医科大学卒業。、東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。、世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。、米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。、ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。、その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき、監修のもと作成しています。治療の効果・費用・期間には個人差があります。詳細は必ず医師にご確認ください。