
リンパ節の腫れ(リンパ節腫脹)は、感染症・膠原病・悪性腫瘍など多様な原因で起こります。正常なリンパ節の大きさは直径1cm以下であり、それを超える場合に「リンパ節腫脹あり」と判断されます。
リンパ節は首・わきの下・足のつけ根などに多く存在し、免疫の要として異物を排除する役割を担っています。風邪などの感染症でも一時的に腫れますが、問題は腫れが長引く場合です。
30歳以下のリンパ節腫脹では約80%が良性疾患である一方、50歳以上では悪性疾患が約40%を占めるという報告があります。年齢が上がるほど悪性の可能性が高まることを念頭に置くことが大切です。
悪性リンパ腫は、腫瘍化したリンパ球が全身のリンパ節を壊しながら進行する病気です。国内の悪性リンパ腫の新規罹患者数は2018年で35,782人、人口10万人あたりの罹患率は1985年の5.5人から2018年には28.3人へと急増しています。
リンパ節の腫れが気になって受診したら、「悪性リンパ腫の疑いがある」と言われて不安になったことはありませんか?当サイトではリンパ節の腫れと悪性リンパ腫の違いについて詳しく解説しています。心配な症状がある方はお問い合わせも受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。

悪性リンパ腫の最も一般的な初発症状は、痛みを伴わないリンパ節の腫れです。首のリンパ節が最も多く、次いでわきの下・足のつけ根の順に腫れやすいとされています。
悪性リンパ腫では、以下の「B症状」と呼ばれる全身症状が現れることがあります。
これらのB症状が1つ以上あると、病期(ステージ)の判定や治療方針に影響します。ホジキンリンパ腫では頸部リンパ節腫大で初発することが多く、非ホジキンリンパ腫ではわきの下や股のつけ根でも見つかることがあります。
また、リンパ節以外の臓器(胃・肺・脳・皮膚など)が初発部位となる「節外性リンパ腫」も存在します。消化器症状や皮膚の異常が続く場合も、悪性リンパ腫の可能性を念頭に置くことが重要です。
見分けるポイントは「腫れの持続期間」「痛みの有無」「全身症状の有無」の3点です。感染症による腫れは痛みを伴い、数週間以内に自然に縮小することが多いです。
以下に、良性と悪性を区別する際の主な判断基準をまとめます。
健康長寿ネット(2019年5月更新)は「6週間以上持続するリンパ節の腫れを自覚している場合は、早めに病院を受診しましょう」と明記しています。自己判断で様子を見続けることは避けてください。
なお、鼠径(そけい)リンパ節は反応性に腫れやすい部位のため、全身にリンパ節腫脹が認められる場合は頸部リンパ節の生検が推奨されます(日本血液学会ガイドライン 2024年版)。

悪性リンパ腫の確定診断には、腫れているリンパ節や腫瘍組織を切り取って顕微鏡で調べる「生検(リンパ節生検)」が必須です。血液検査だけでは確定診断には至りません。
診断に用いられる主な検査は以下のとおりです。
確定診断後は、WHO分類(2017年改訂版)に基づいて60種類以上の病型に分類され、病型と病期(ステージI〜IV)に応じた治療方針が決定されます。日本人の悪性リンパ腫の9割以上は非ホジキンリンパ腫であるとされています(国立がん研究センター、2025年4月)。
悪性リンパ腫の治療は、病型・病期・年齢・全身状態を総合的に評価して決定されます。治療の第一選択は基本的に化学療法(抗がん剤治療)です。
代表的な治療の選択肢は以下のとおりです。
濾胞性リンパ腫のように緩やかな経過をたどる病型では、腫瘍量が少ない場合に無治療経過観察が選択されることもあります。治療方針は一律ではなく、病型ごとに大きく異なります。
標準治療で効果が不十分な場合や再発した場合、免疫細胞療法などの選択肢を検討することがあります。患者自身の免疫機能を活用してがん細胞を攻撃する治療法です。
ICVS東京クリニックでは、ステージⅣを含む進行がん・再発がんに特化した「HITV療法」を提供しています。HITV療法は、免疫システムの司令塔である「樹状細胞」を活用した免疫細胞療法です。
HITV療法の主な特徴は以下のとおりです。
本治療は日本国内において未承認医療であり、健康保険の適用外となる自由診療です。治療の適応可否については、事前診断にて慎重に判断されます。再発・進行により治療選択に悩まれている方、標準治療後の次の選択肢を検討されている方は、医療相談・事前診断・セカンドオピニオンを通じて現状を整理することができます。
リンパ節の腫れが見つかったら、どのような検査が必要になるのでしょうか。当サイトでは診断のために行われる検査や、検査結果の見方についてもご説明しています。検査内容やその結果について詳しく知りたい方は、ぜひお問い合わせをご活用ください。

以下の症状が1つでも当てはまる場合は、速やかに内科・血液内科を受診してください。早期発見・早期診断が治療成績に直結します。
50歳以上の方は特に注意が必要です。健康長寿ネット(2019年5月更新)によると、50歳以上のリンパ節腫脹では約40%が悪性疾患であるとされています。「痛くないから大丈夫」と自己判断せず、専門医への相談を優先してください。
受診の際は、腫れに気づいた時期・腫れの大きさの変化・全身症状の有無を整理してお伝えすると、診断がスムーズに進みます。
ICVS東京クリニックは「治すことを決してあきらめない」という理念のもと、ステージⅣを含む進行がん・再発がんに特化した免疫療法専門クリニックです。悪性リンパ腫において標準治療だけでは十分な効果が得られなかった方、再発・進行により次の選択肢を模索されている方に対して、医療相談・事前診断・セカンドオピニオンを提供しています。臨床経験豊富な専門医が、画像検査・血液検査・治療経過を総合的に評価し、患者一人ひとりに寄り添ったオーダーメイドの治療計画をご提案します。
6週間以上続く場合は速やかに受診してください。特に痛みがなく硬いリンパ節の腫れが持続する場合は、悪性疾患の可能性があります。
悪性リンパ腫による腫れは痛みを伴わないことが多いです。一方、感染症による反応性の腫れは押すと痛みを感じることが多く、この違いが鑑別の目安になります。
まずは内科または血液内科を受診してください。リンパ節腫脹が疑われる場合、血液検査・CT検査・生検などを通じて専門的な診断が行われます。
リンパ節生検後の病理検査は中間報告まで約1〜2週間、最終診断まで約1か月かかることがあります。病型の特定には免疫染色・遺伝子検査も必要なため、一定の時間を要します。
病型・病期・治療への反応性によって異なります。ホジキンリンパ腫の早期群では80%以上が長期生存するとされており、適切な治療で寛解が得られるケースも多くあります。
CAR-T細胞療法・造血幹細胞移植・免疫細胞療法(樹状細胞療法など)・臨床試験などが選択肢として挙げられます。ICVS東京クリニックのような専門クリニックへのセカンドオピニオン相談も有効です。
治療後に再びリンパ節の腫れ・発熱・体重減少・寝汗などのB症状が現れた場合は再発の可能性があります。定期的なCT・PET/CT検査による経過観察が重要です。
HITV療法は日本国内で未承認の医療であり、健康保険の適用外となる自由診療です。治療の適応可否は事前診断にて慎重に判断されます。
WHO分類(2017年改訂版)に基づき60種類以上に分類されます。大きくはホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫に分かれ、日本人の9割以上は非ホジキンリンパ腫です。
Lugano分類(Ann-Arbor分類の修正版)によりステージI〜IVに分類されます。PET/CTやCTを用いて病変の広がりを評価し、ステージが治療方針と予後予測の基準となります。
リンパ節の腫れのほとんどは感染症による良性ですが、6週間以上続く無痛性の腫れ・発熱・体重減少・寝汗が重なる場合は悪性リンパ腫を強く疑い、速やかに血液内科・内科を受診してください。確定診断にはリンパ節生検が必須であり、自己判断での様子見は禁物です。標準治療後も再発・進行した場合は、免疫細胞療法などの選択肢についてセカンドオピニオンを含めて専門医に相談することが、次の一手を見つける近道となります。
リンパ節の腫れを見つけたら、悪性リンパ腫かもしれないと不安になるかもしれません。症状の見分け方や検査について詳しく解説しましたが、やはり心配な点は残るものです。当サイトではそうした不安や疑問にお答えしていますので、お気軽にお問い合わせください。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

悪性リンパ腫の「経過観察」とは、診断後すぐに治療を開始せず、定期的な検査で病状の変化を監視し続ける方針のことです。英語では「Watch and Wait(ウォッチ・アンド・ウェイト)」とも呼ばれます。
悪性リンパ腫は年間10万人あたり約30人が発症し、日本の成人では最も頻度の高い血液腫瘍です。その中でも、病型によって進行速度が大きく異なります。
非常にゆっくりと進行する「低悪性度」のリンパ腫では、腫瘍量が少なく自覚症状がない場合、治療をすぐに始めることが必ずしも患者さんの利益にならないケースがあります。そのため、「慎重な経過観察」が標準的な選択肢の一つとして位置づけられています。
「悪性リンパ腫と診断されたけれど、すぐに治療をしないと言われた。本当にそれでいいの?」とお悩みではありませんか。当サイトでは悪性リンパ腫の治療方針について詳しく解説しています。さらに詳しく聞きたい方はお問い合わせも受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。

経過観察が選ばれる最大の理由は、「治療の副作用リスク」が「腫瘍の進行リスク」を上回る可能性があるためです。低悪性度リンパ腫は年単位でゆっくり進行するため、早期に化学療法を開始しても生存期間の延長につながらないことが示されています。
化学療法には骨髄抑制・感染リスク・臓器障害などの副作用が伴います。症状がなく日常生活に支障のない段階で強力な治療を行うことは、QOL(生活の質)を不必要に低下させるリスクがあります。

経過観察が適用されるのは主に「低悪性度リンパ腫」です。代表的な病型は濾胞性リンパ腫(FL)で、悪性リンパ腫全体の中でも比較的頻度が高いタイプです。
濾胞性リンパ腫は一般的にゆっくりと症状が進行するため、症状がなく病変が小さい場合は「無治療経過観察」が行われます。病期Ⅲ・Ⅳ期の進行期であっても、腫瘍量が少なく症状のない患者さんでは経過観察となることがあります。
一方、以下のような「高悪性度」タイプは経過観察の対象にはなりません。
経過観察中の生活や過ごし方にも不安を感じているかもしれません。当サイトでは経過観察中の過ごし方や注意点についてもアドバイスをしています。個別の事情に合わせたより詳しい話は、お問い合わせにてお伺いしますので、どうぞお気軽にご連絡ください。
経過観察中は、定期的な検査で腫瘍の変化を継続的に監視します。「何もしない」のではなく、「状態を注意深く見守る」積極的な医療管理です。
主な検査内容は以下の通りです。
経過観察の間隔は病型や病状によって異なりますが、一般的には最初の1~2年は2~3か月ごと、安定していれば6か月ごとに移行することが多いです。
治療開始の判断は、「腫瘍量(GELF基準)」と「症状の出現」が主な指標となります。腫瘍量が増大したり症状が現れたりした時点で、速やかに治療方針を切り替えます。
GELF基準(高腫瘍量の判断基準)は以下の通りです。
また、「形質転換」と呼ばれる低悪性度から高悪性度への病型変化が疑われる場合も、速やかな治療開始が必要です。腫瘍の性質が変化して悪化速度が速いタイプになる場合(形質転換する場合)は、強度を上げた化学療法が行われます。

「治療しなくて本当に大丈夫なのか」という不安は、経過観察中の患者さんが最も感じやすい感情です。この不安は非常に自然なものであり、医療者側も十分に配慮する必要があります。
経過観察は「放置」ではありません。定期的な検査で状態を監視し、治療開始のタイミングを見極める「積極的な管理」です。この点を患者さんと共有することが、不安の軽減につながります。
経過観察中であっても、新たな症状(急激なリンパ節腫大・発熱・体重減少など)が現れた場合は、次の定期受診を待たずに速やかに医療機関に連絡することが重要です。
標準治療後に再発した場合や、治療に抵抗性を示す難治性リンパ腫の場合は、次の治療選択肢を慎重に検討する必要があります。
再発・難治例に対する治療候補として「化学療法・CAR-T細胞療法・治験・臨床試験・緩和ケア」などが挙げられています。患者さんの年齢・全身状態・病状・社会的背景などを総合的に評価して方針を決定します。
また、免疫療法の分野では近年新たな選択肢が登場しています。患者自身の免疫機能に着目し、がん細胞を認識・攻撃する免疫反応を引き出すアプローチが研究・実践されています。
ICVS東京クリニックは、ステージⅣを含む進行がん・再発がんに特化した免疫療法専門クリニックです。標準治療だけでは十分な効果が得られなかったケースを含め、樹状細胞を活用したHITV療法による免疫細胞療法を提供しています。CTガイド下での正確な投与技術と、国際的GMP基準に準拠した院内細胞培養加工施設(CPC)を備え、臨床経験豊富な専門医が患者ごとにオーダーメイドの治療計画を提案します。「治すことを決してあきらめない」という理念のもと、医療相談・事前診断・セカンドオピニオンも受け付けています。治療の選択肢についてお悩みの方は、まずはご相談ください。
経過観察の期間は病型や病状によって異なり、数か月から数年以上にわたることがあります。腫瘍量が少なく症状がない状態が続く限り、経過観察が継続されます。
適度な運動・バランスの良い食事・十分な睡眠でQOLを維持することが大切です。新たな症状(急激なリンパ節腫大・発熱・体重減少)が現れた場合は速やかに受診してください。
はい、セカンドオピニオンは患者さんの権利です。別の専門医の意見を聞くことで、現在の方針への納得感が高まり、治療選択の判断材料が増えます。
あります。病期Ⅲ・Ⅳ期の進行期であっても、腫瘍量が少なく症状のない患者さんでは経過観察となることがあります(国立がん研究センター・アッヴィ血液がんサポートネット)。
主治医が定期検査の結果と患者さんの症状を総合的に評価して判断します。GELF基準などの客観的な指標を用いながら、患者さんと相談のうえで決定されます。
低悪性度リンパ腫の一部では自然退縮が報告されています。ただし頻度は高くなく、定期的な監視を続けることが重要です。
原則としてありません。びまん性大細胞型B細胞リンパ腫やバーキットリンパ腫などの高悪性度タイプは急速に進行するため、診断後速やかに治療を開始します。
再発後の経過観察は、再発した病型・腫瘍量・症状によって判断されます。低悪性度リンパ腫の再発で腫瘍量が少ない場合は、再び経過観察が選択されることがあります。
HITV療法は自由診療であり、治療の適応可否は事前診断にて慎重に判断されます。経過観察中の方も医療相談・事前診断を通じてご相談いただけます。
経過観察は定期的な検査で状態を監視し治療開始のタイミングを見極める積極的な医療管理です。「放置」とは根本的に異なり、異常があれば速やかに治療に切り替えます。
悪性リンパ腫の経過観察は、低悪性度リンパ腫で腫瘍量が少なく症状がない場合に選択される標準的かつ合理的な方針です。「すぐに治療しない」のは放置ではなく、副作用リスクと腫瘍進行リスクを天秤にかけた医学的判断です。GELF基準などの客観的指標で治療開始のタイミングを見極めながら、定期検査を継続することが重要です。再発・難治例や標準治療後に次の選択肢を検討されている方は、免疫療法を含む専門クリニックへの相談も選択肢の一つです。
「経過観察中の過ごし方で悩んでいる」「治療が必要になったらどうしよう」など、様々な不安を抱えている方もいらっしゃるかもしれません。当サイトではそうした疑問や不安にお答えしています。さらに個別のご相談もお問い合わせにて受け付けておりますので、どうぞお気軽にご連絡ください。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。