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Columnコラム

リンパ節の腫れが長引くのは危険?悪性リンパ腫との関係を医師が解説悪性リンパ腫2026/05/26(火)

リンパ節が腫れている。

そう気づいたとき、多くの方は「風邪かな」と思い、しばらく様子を見ることでしょう。実際、リンパ節の腫れのほとんどは感染症など良性の原因によるものです。しかし、腫れが2週間以上続く場合、あるいは痛みを伴わずに硬く大きくなっていく場合は、悪性リンパ腫を含む重篤な疾患の可能性を慎重に考える必要があります。

長年にわたりがん免疫療法の研究と臨床に携わってきた立場から、今回はリンパ節の腫れと悪性リンパ腫の関係、そして皮膚リンパ腫を含む診断・治療の最新情報をわかりやすくお伝えします。

「まだ大丈夫だろう」と思い込んでしまうことが、最も危険な判断になり得ます。

リンパ節の腫れが続いている方へ

東京都千代田で長引くリンパ節の腫れについて確認したい方は、医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。

「風邪が治っても腫れが引かない」という方にも向いています。

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リンパ節の腫れ…どこからが「危険なサイン」なのか 

リンパ節は全身に約600個存在し、免疫の「関所」として働いています。細菌やウイルスが体内に侵入すると、リンパ節はその情報をキャッチして免疫細胞を活性化させます。このとき、リンパ節が一時的に腫れるのは正常な生体反応です。

問題は、その腫れがいつまでも引かないときです。

一般的に、感染症によるリンパ節の腫れは2〜4週間で自然に縮小します。しかし、以下のような特徴がある場合は、悪性疾患の可能性を念頭に置いた精密検査が必要と考えられます。

  • 2週間以上にわたって腫れが持続または増大している
  • 触れても痛みがない(無痛性のリンパ節腫脹)
  • 硬く、周囲の組織と癒着している感触がある
  • 首・腋の下・鼠径部など複数の部位に同時に腫れがある
  • 発熱・寝汗・体重減少(6ヶ月で10%以上)を伴う

特に最後の3つの症状は「B症状」と呼ばれ、悪性リンパ腫の診断において重要な指標とされています。

「痛くないから大丈夫」という思い込みは禁物です。悪性リンパ腫のリンパ節腫脹は、多くの場合、痛みを伴いません。痛みがないことが、かえって受診を遅らせてしまう原因になることがあります。

悪性リンパ腫とは何か…基本的な分類と特徴

悪性リンパ腫は、血液やリンパ系に由来するがんです。

リンパ球という免疫細胞ががん化することで発症します。大きく「ホジキンリンパ腫(HL)」と「非ホジキンリンパ腫(NHL)」の2種類に分類されます。日本では非ホジキンリンパ腫が全体の約90%を占めており、さらにB細胞リンパ腫、T/NK細胞リンパ腫などに細分類されます。

悪性リンパ腫は成熟リンパ球に由来する腫瘍であり、その病型の多様性が治療方針の選択を複雑にする要因のひとつです。同じ「悪性リンパ腫」という診断であっても、病型・進行度・患者の全身状態によって、まったく異なるアプローチが必要になります。

治療においては、化学療法(抗がん剤)や分子標的薬が中心となります。多くの病型で寛解(がんが見かけ上消えた状態)を得られる可能性がある一方、再発や治療抵抗性が課題となるケースも少なくありません。

「治療が効いていたのに、また再発してしまった」という経験をお持ちの患者さんやご家族の方も多いのではないでしょうか。

再発・難治性の悪性リンパ腫に対しては、造血幹細胞移植や新規薬剤、そして免疫療法など、さまざまな選択肢が検討されます。次のステップをどう選ぶかは、患者さんにとって非常に重要な決断です。

皮膚リンパ腫…見逃されやすい「皮膚に現れるリンパ腫」

悪性リンパ腫の中には、皮膚に病変が現れるタイプがあります。

これを「皮膚リンパ腫」と呼びます。皮膚リンパ腫は、皮膚科領域の悪性腫瘍の中でも特に見逃されやすい疾患のひとつです。湿疹や乾癬、アトピー性皮膚炎と症状が似ているため、長期間にわたって誤診されるケースがあります。

日本皮膚科学会と日本皮膚悪性腫瘍学会が共同で策定した「皮膚リンパ腫診療ガイドライン2025」では、皮膚リンパ腫の診断・治療に関する最新の推奨事項が示されています。このガイドラインは2020年版から改訂され、より精緻な診断基準と治療アルゴリズムが盛り込まれています。

皮膚リンパ腫の主な症状

  • 紅斑・丘疹・局面(プラーク)…湿疹のように見える赤い斑点や盛り上がり
  • 腫瘤形成…皮膚の下に硬いしこりができる
  • 潰瘍…皮膚が崩れてただれる
  • 全身性の皮膚発赤(紅皮症)…全身が赤くなる

最も頻度が高い皮膚リンパ腫は「菌状息肉症(Mycosis Fungoides)」です。初期は湿疹に酷似しており、確定診断まで数年〜10年以上かかることもあります。

診断のプロセス

皮膚リンパ腫の診断には、皮膚生検(組織を採取して顕微鏡で調べる検査)が不可欠です。さらに、病変の広がりを評価するために、CT検査・PET検査・骨髄検査などが行われます。画像診断においては、リンパ節の腫大パターンや代謝活性の評価が診断の精度を高める上で重要な役割を果たします。

「ずっと湿疹だと思っていたのに、皮膚生検を受けたら皮膚リンパ腫だった」という経験をお持ちの患者さんもいらっしゃいます。症状が長引く場合は、皮膚科専門医への受診をためらわないでください。

標準治療の限界と、その先にある選択肢

悪性リンパ腫の標準治療は、病型によって大きく異なります。

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)では、R-CHOP療法(リツキシマブ+化学療法)が第一選択とされています。濾胞性リンパ腫では、経過観察から化学療法・分子標的薬まで幅広い選択肢があります。T細胞リンパ腫では、化学療法の効果が限定的なケースも多く、治療の難しさが際立ちます。

標準治療で寛解が得られた場合でも、再発のリスクは常に存在します。

再発後の治療では、サルベージ化学療法・造血幹細胞移植・CAR-T細胞療法・新規分子標的薬などが検討されます。しかし、これらの治療を繰り返すうちに、体への負担が蓄積し、「もう使える治療がない」という状況に直面する患者さんも少なくありません。

そのような状況に置かれたとき、次の一手をどう考えるか。

治療の選択肢を整理し、患者さん自身が納得できる判断をするためのサポートが、今の医療に求められていると感じています。

免疫療法という選択肢…HITV療法とは何か

免疫療法は、患者さん自身の免疫機能を活性化してがんと戦う治療法です。

近年、がん治療における免疫療法の重要性は急速に高まっています。免疫チェックポイント阻害薬の登場以降、免疫療法はがん治療の主要な柱のひとつとなりました。その中でも、樹状細胞を活用した免疫細胞療法は、患者さん個々の免疫応答を精密に引き出すアプローチとして注目されています。

樹状細胞とは

樹状細胞は、免疫システムの「司令塔」とも呼ばれる細胞です。

体内でがん細胞の情報をキャッチし、それをT細胞(免疫の実行部隊)に伝えることで、がん細胞への攻撃を指揮します。樹状細胞の機能が低下すると、免疫システムはがん細胞を「見逃して」しまいます。そのため、樹状細胞を体外で培養・活性化して体内に戻すことで、がんへの免疫応答を強化しようとするのが樹状細胞療法の基本的な考え方です。

ICVS東京クリニックにおけるHITV療法

ICVS東京クリニックでは、樹状細胞を活用した「HITV療法」を提供しています。

この療法は、患者さんご自身の免疫機能に着目し、がん細胞を認識・攻撃する免疫反応を引き出すことを目的としています。悪性リンパ腫においても、免疫の働きを高め、がん細胞に対する反応を持続させることを重視した治療アプローチです。

治療の特徴として、以下の点が挙げられます。

  • CTガイド下での正確な投与…画像誘導により、樹状細胞を体内の目的部位へ精確に届ける技術
  • 国際的GMP基準に準拠した細胞培養加工施設(CPC)…院内に完備した高品質な細胞培養環境
  • オーダーメイドの治療計画…病型・進行度・治療歴・全身状態を総合的に評価した個別対応

なお、HITV療法は日本国内では未承認の医療であり、健康保険が適用されない自由診療です。治療の適応可否については、事前診断をもとに慎重に判断されます。詳細については、ICVS東京クリニックの公式サイトまたは医療相談窓口にてご確認ください。

受診の目安を確認したい方へ

腫れの期間や症状を踏まえながら、必要な検査や今後の対応をご説明しています。

「様子を見るべきか迷っている」という方にも向いています。

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患者さん一人ひとりに寄り添うオーダーメイド診療

悪性リンパ腫の治療は、「一律」ではありません。

同じ病名であっても、病型・進行度・これまでの治療歴・全身状態・年齢・生活環境によって、最適な治療方針はまったく異なります。ICVS東京クリニックでは、臨床経験豊富な専門医が画像検査・血液検査・治療経過を総合的に評価し、患者さんごとにオーダーメイドの治療計画を提案しています。

治療そのものだけでなく、生活への影響・ご家族の不安・生活の質(QOL)にも配慮した診療が行われています。治療開始前には、期待できる効果だけでなく、リスクや副作用についても丁寧に説明し、十分に理解・納得した上で治療を進めることを大切にしています。

「治療を無理に勧めるのではなく、患者さん自身が納得できる判断ができるよう寄り添う」という姿勢が、このクリニックの根幹にあります。

再発や進行により「この先どうすればいいのか分からない」と感じている方に対して、医療相談・事前診断・セカンドオピニオンを通じて、現在の状況を整理し、今後の選択肢を一緒に考える場を提供しています。

まとめ…リンパ節の腫れを軽視しないために

リンパ節の腫れは、多くの場合、感染症など良性の原因によるものです。

しかし、2週間以上続く無痛性のリンパ節腫脹、複数部位への広がり、発熱・寝汗・体重減少を伴う場合は、悪性リンパ腫を含む重篤な疾患の可能性を考えた精密検査が必要です。皮膚リンパ腫のように、湿疹と見分けがつきにくい病型も存在します。症状が長引く場合は、早めに専門医を受診することが重要です。

悪性リンパ腫と診断された後も、治療の選択肢は一つではありません。

標準治療が十分な効果を発揮できなかった場合、あるいは再発・進行に直面した場合でも、免疫療法を含む新たな選択肢を検討することができます。大切なのは、「もう選べる治療がない」と諦める前に、専門家に相談することです。

> 「治すことを決してあきらめない」という理念のもと、患者さん一人ひとりと向き合い続けることが、医療者としての使命だと考えています。

あなたの状況を一緒に整理し、最善の選択肢を考えるお手伝いをさせてください。

ICVS東京クリニックへのご相談

悪性リンパ腫に関するご不安・ご相談は、ICVS東京クリニックにお気軽にお問い合わせください。

ステージⅣを含む進行がん・再発がんに特化した免疫療法の専門クリニックとして、標準治療後の次の選択肢をお探しの方、セカンドオピニオンをご希望の方に対して、丁寧な医療相談と事前診断を提供しています。

  • 対象:悪性リンパ腫を含む進行がん・再発がんの患者さん
  • 提供サービス:医療相談・事前診断・セカンドオピニオン・HITV療法
  • 治療方針:患者さん一人ひとりの状態に応じたオーダーメイド診療
  • 注意事項:HITV療法は日本国内未承認・自由診療です

詳細はICVS東京クリニック公式サイトにてご確認いただくか、まずはお電話・メールにてお気軽にご相談ください。一人で抱え込まず、専門家と一緒に次の一歩を考えましょう。

体調変化が続いている方へ

リンパ節の腫れには感染症以外の原因が関係する場合もあるため、早めの確認が大切です。

原因不明の発熱やだるさが続く方にも向いています。

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著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

 

首・脇・足の付け根のしこりは悪性リンパ腫?症状と見分け方を医師が解説悪性リンパ腫2026/05/25(月)

ふと首を触ったとき、「あれ、なにかある?」と感じたことはありませんか?

脇の下や足の付け根(鼠径部)に、押すと動くようなしこりを発見して、不安になった方もいらっしゃるかもしれません。

リンパ節の腫れやしこりは、風邪などの感染症でも起こります。しかし、痛みがない・2週間以上続く・1.5cm以上あるという特徴が重なるときは、悪性リンパ腫を含む病気の可能性を考える必要があります。外科・腫瘍免疫を専門とする立場から、症状の見分け方と受診のタイミングについて詳しく解説します。

しこりが気になる方へ

東京都千代田で首・脇・足の付け根のしこりについて確認したい方は、医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。

「痛みはないけれど腫れが続いている」という方にも向いています。

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リンパ節とは何か——しこりの正体を知る

まず、基本から整理しましょう。

リンパ節は豆のような形をした小さな組織で、通常は0.2〜10mm程度の大きさです。全身に数百個存在し、ウイルスや細菌・腫瘍細胞などの異物が体内に入っていないかを監視・排除する免疫細胞の集合場所として機能しています。

通常は触れてもわからないことが多いのですが、腫れた場合に気づきやすい場所が3か所あります。

  • 首(頸部)
  • 脇の下(腋窩)
  • 足の付け根(鼠径部)

なお、健康な成人でも鼠径部には1cm程度のリンパ節が触れることがあります。また、過去に感染症を起こしたことがある場合、リンパ節が腫れたままになっているケースもあります。子どもは大人よりも腫れがわかりやすい傾向があります。

リンパ節が腫れる主な原因は、大きく3つに分類されます。

  • 感染症…風邪・インフルエンザなどのウイルス感染、細菌感染
  • 免疫異常…関節リウマチ・膠原病など
  • 悪性疾患…悪性リンパ腫・がんの転移など

数日のうちに急に腫れて痛みを伴う場合は、感染症や急性炎症の可能性が高いとされています。一方、数週間から数か月かけてゆっくり進行し、痛みがなかったり硬かったりする場合は、悪性疾患を疑う必要があります。

悪性リンパ腫とは——血液のがんを正しく理解する

悪性リンパ腫は、血液のがんです。

白血球の一種である「リンパ球」が遺伝子異常によってがん化し、異常に増殖することで発症します。増殖した細胞は主にリンパ節で塊を作りますが、リンパ球は全身を流れているため、胃・腸・眼窩・肺・脳などのリンパ節以外の臓器にも発症することがあります。

日本では年間10万人あたり約30人が診断を受けており、日本の成人の中では最も頻度が高い血液腫瘍です。60〜70歳代に多く認められ、やや男性に多い傾向があります。

悪性リンパ腫は100種類以上の病型があり、大きく以下の2つに分類されます。

  • ホジキンリンパ腫…腫瘍内に大型腫瘍細胞が見られるタイプ。20〜30代の若い患者に多い
  • 非ホジキンリンパ腫…悪性リンパ腫全体の約90%を占める。日本人の75%以上がこのタイプ

さらに非ホジキンリンパ腫は、進行の速さによって3つに分けられます。

  • 低悪性度リンパ腫…年単位でゆっくり進行(例:濾胞性リンパ腫、MALTリンパ腫)
  • 中悪性度リンパ腫…週〜月単位で進行(例:びまん性大細胞型B細胞リンパ腫)
  • 高悪性度リンパ腫…日〜週単位で急速に進行(例:バーキットリンパ腫、リンパ芽球性リンパ腫)

病型によって進行の速度も治療方針もまったく異なります。だからこそ、正確な診断が何より重要なのです。

悪性リンパ腫の初期症状——見逃してはいけないサイン

初期症状は、意外と地味です。

悪性リンパ腫の初期段階では、首・脇の下・足の付け根などのリンパ節に、痛みを伴わないしこりが現れることが最も特徴的です。触ると弾力があってやや硬く、ゴムのような感触であることが多いとされています。風邪などで腫れる場合とは異なり、痛みがないことが大きな特徴です。

ホジキンリンパ腫では頸部(首)のリンパ節が腫れやすく、非ホジキンリンパ腫では腋の下や足の付け根のリンパ節が腫れやすいという特徴もあります。

「B症状」と呼ばれる全身症状

症状が進行すると、以下の3つの全身症状が現れることがあります。これらは専門的に「B症状」と呼ばれ、病勢の指標にもなります。

  • 38℃を超える発熱…原因不明の発熱が周期的に続く
  • 体重の減少…数か月で10%以上の体重が減少する
  • 盗汗(とうかん)…夜間に大量の寝汗をかき、寝具を取り替えるほどになる

そのほか、全身のかゆみ・皮膚の発疹・倦怠感なども現れることがあります。さらに進行すると、しこりが気道・血管・脊髄などを圧迫し、気道閉塞・血流障害・麻痺などを引き起こすこともあり、緊急で治療が必要になるケースもあります。

初期症状セルフチェックリスト

以下の項目に複数当てはまる場合は、早めに医療機関を受診することをお勧めします。

  • 首・脇の下・足の付け根にしこりがある
  • そのしこりに痛みがない
  • しこりが2週間以上続いている
  • 原因不明の発熱が続いている
  • 夜間に大量の寝汗をかく
  • 体重が急に減った(ダイエットや運動をしていないのに)
  • 全身のかゆみがある(皮膚に異常はないのに)
  • 強い倦怠感が続き、十分な休息をとっても改善しない

これらの症状があるからといって、必ずしも悪性リンパ腫とは限りません。しかし、原因がわからない体の異常が続く場合は、放置せずに医療機関を受診することが大切です。

風邪によるリンパ節の腫れとの見分け方

「しこりがある=悪性リンパ腫」ではありません。

最も多い原因は、風邪やインフルエンザなどの感染症です。感染症によるリンパ節の腫れは、症状が改善するとともにリンパ節の腫れも消えていくのが通常の経過です。

では、どこで見分ければよいのでしょうか。

感染症によるリンパ節腫脹の特徴

  • 腫れとともに痛みを伴うことが多い
  • 数日〜1週間程度で急に腫れる
  • 発熱・のどの痛みなど感染症の症状を伴う
  • 感染症が治ると腫れも引いていく
  • 触ると柔らかく、動きやすい

悪性リンパ腫が疑われるしこりの特徴

  • 痛みがない(または痛みが非常に少ない)
  • 数週間〜数か月かけてゆっくり大きくなる
  • 感染症の症状がないのに腫れている
  • 2週間以上腫れが続く
  • 触るとやや硬く、ゴムのような弾力がある
  • 3cmを超えるような大きさになっている

「2週間経っても腫れが引かない」「痛みがないのに大きくなっている気がする」——そう感じたら、迷わず受診してください。

早期発見・早期治療が、予後を大きく左右します。

受診タイミングを知りたい方へ

しこりの大きさや経過を踏まえながら、必要な検査や確認事項をご説明しています。

「どの診療科を受診すべきかわからない」という方にも向いています。

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悪性リンパ腫の診断方法——どんな検査が行われるか

診断には複数の検査が組み合わされます。

まず問診と触診から始まり、血液検査・尿検査・画像検査へと進みます。血液検査では「可溶性インターロイキン2受容体(sIL-2R)」という数値が重要な指標となり、2,000 IU/L以上の場合は悪性リンパ腫を念頭に置いた精密検査が行われます。

主な検査の流れ

  • 問診・触診…症状の出現時期、全身症状(発熱・体重減少・盗汗)の有無を確認
  • 血液検査・尿検査…白血球数、LDH、sIL-2Rなどを確認
  • 画像検査…CT・PET-CT・MRIなどで病変の広がりを確認
  • リンパ節生検(病理検査)…腫れているリンパ節の組織を採取し、顕微鏡で詳しく調べる。確定診断に必須
  • 骨髄検査…骨髄内にリンパ腫細胞があるかを確認

悪性リンパ腫の確定診断には、リンパ節生検による病理検査が必須です。採取した組織を染色し、染色体異常の有無や細胞表面のタンパク質を調べることで、病型が確定されます。この分類に基づいて、治療方針が決まります。

標準治療と、その先にある選択肢

悪性リンパ腫の治療は、病型によって大きく異なります。

主な標準治療は、化学療法(抗がん剤)と放射線治療です。ホジキンリンパ腫では化学療法と放射線治療の組み合わせが、非ホジキンリンパ腫では化学療法が中心となります。分子標的薬を組み合わせることも多く、種類によっては根治できる可能性があります。

ただし、悪性リンパ腫は再発しやすい病気でもあります。

寛解後も3〜6か月ごとの定期診察が必要であり、再発した場合や治療抵抗性が生じた場合には、次の治療の選択肢を検討することになります。

 

「これ以上、選べる治療がないと言われた」「今後どう向き合えばいいのか分からない」——そのような不安を抱える患者さんは、決して少なくありません。

再発・進行がんに対する免疫療法という考え方

標準治療後の次の選択肢として、免疫療法に関心を持つ患者さんが増えています。

免疫療法とは、患者さん自身の免疫機能に着目し、がん細胞を認識・攻撃する力を引き出すことを目的とした治療の考え方です。悪性リンパ腫においても、免疫の働きを高めること・がん細胞に対する反応を持続させることを重視したアプローチが研究・実践されています。

ICVS東京クリニックでは、ステージⅣを含む進行がん・再発がんに特化した免疫療法を専門に行っており、悪性リンパ腫の患者さんに対しても、標準治療後の次の選択肢として治療の可能性を一緒に整理する場を提供しています。

HITV療法とは——樹状細胞を活用した免疫細胞療法

ICVS東京クリニックで行われているHITV療法は、免疫システムの司令塔である「樹状細胞」を活用する免疫細胞療法です。

患者さんご自身の免疫機能に着目し、がん細胞を認識・攻撃する免疫反応を引き出すことを目的としています。

  • CTガイド下での正確な投与…樹状細胞を体内へ正確に投与する独自の技術
  • 国際的GMP基準に準拠した細胞培養加工施設(CPC)…院内に完備した高品質な細胞培養体制

これにより、免疫療法の特性を最大限に引き出すことを目指しています。

※本治療は、日本国内において未承認医療であり、健康保険の適用外となる自由診療です。治療の適応可否については、事前診断にて慎重に判断されます。

一人ひとりに合わせたオーダーメイド診療

悪性リンパ腫は、病型・進行度・これまでの治療歴・全身状態によって、適した治療方針が大きく異なります。

ICVS東京クリニックでは、画像検査や血液検査・治療経過を総合的に評価したうえで、患者さんごとにオーダーメイドの治療計画を提案しています。治療そのものだけでなく、患者さんご本人やご家族の不安・生活の質(QOL)にも配慮した診療を心がけています。

治療開始前には、期待できる効果だけでなく、リスクや副作用についても丁寧に説明し、十分に理解・納得したうえで治療を進める姿勢が、このクリニックの特徴です。

受診すべきタイミング——迷ったら早めに動く

「様子を見ていたら、いつの間にか大きくなっていた」——そういう経験談を、外来でよく耳にします。

悪性リンパ腫は、病型によっては急速に進行するものもあります。高悪性度リンパ腫では、日〜週単位で進行することもあるため、早期発見・早期治療が非常に重要です。

以下のいずれかに当てはまる場合は、早めに内科・血液内科・外科を受診してください。

  • 首・脇の下・足の付け根のしこりが2週間以上続いている
  • しこりに痛みがない
  • しこりが1.5cm以上ある、または大きくなっている
  • 原因不明の発熱・寝汗・体重減少が続いている
  • 全身のかゆみや強い倦怠感がある
  • 3cmを超えるリンパ節の腫れがある

再発や進行により「この先どうすればいいのか分からない」と感じている方も、一人で抱え込まないでください。

ICVS東京クリニックでは、医療相談・事前診断・セカンドオピニオンを通じて、現在の状況を整理し、今後の選択肢を一緒に考えることを大切にしています。治療を無理に勧めるのではなく、患者さんご自身が納得できる判断ができるよう寄り添う姿勢が、このクリニックの使命です。

まとめ—しこりを「様子見」で終わらせないために

首・脇・足の付け根のしこりは、多くの場合は感染症による一時的なものです。

しかし、痛みがない・2週間以上続く・大きくなっているという特徴が重なるときは、悪性リンパ腫を含む病気の可能性を考え、早めに医療機関を受診することが大切です。

悪性リンパ腫は100種類以上の病型があり、早期発見・適切な治療によって根治できる可能性もある病気です。一方で、再発や治療抵抗性が課題となるケースもあり、標準治療後の次の選択肢を検討する必要が生じることもあります。

「治すことを決してあきらめない」という姿勢で、患者さん一人ひとりに向き合い続けることが、医療者としての使命だと考えています。

しこりが気になる方、再発・進行がんで治療の選択肢にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

▼ ICVS東京クリニックへの医療相談・セカンドオピニオンはこちら

悪性リンパ腫に対する免疫療法(HITV療法)について、専門医が丁寧にご説明します。まずはお気軽にお問い合わせください。

長引く腫れが不安な方へ

リンパ節の腫れにはさまざまな原因があるため、状態に応じた確認が重要です。

症状が続いていて不安を感じている方にも向いています。

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著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

 

悪性リンパ腫は遺伝する?家族歴との関係を医学的に解説悪性リンパ腫2026/05/25(月)

「家族ががんになったから、自分も心配…」

そう感じている方は、少なくないはずです。

悪性リンパ腫は、血液細胞のリンパ球ががん化する疾患です。約70種類もの病理組織型が存在し、非常に多様な顔を持つがんとして知られています。そして近年、大規模なゲノム解析研究によって、悪性リンパ腫の一部には遺伝的要因が深く関わっている可能性が明らかになってきました。

この記事では、腫瘍免疫を専門とする立場から、悪性リンパ腫と遺伝の関係について、最新の研究成果をもとに丁寧に解説していきます。

悪性リンパ腫の不安がある方へ

東京都千代田で悪性リンパ腫の遺伝や家族歴について確認したい方は、医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。

「家族にがん経験者がいて不安」という方にも向いています。

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悪性リンパ腫とは何か――まず基本を押さえる

悪性リンパ腫は、造血器腫瘍の中で最も罹患数の多い疾患の一つです。

2020年には世界で約63万人が罹患しているとされており、決して珍しいがんではありません。リンパ球という血液細胞が腫瘍化し、体のさまざまな部位に腫瘍を形成するのが特徴です。

多様な病理組織型が存在する

悪性リンパ腫には現在、約70個の病理組織型が存在します。

代表的なものとして、マントル細胞リンパ腫びまん性大細胞B細胞性リンパ腫ホジキンリンパ腫などが挙げられます。それぞれ性質が大きく異なり、治療方針も変わってきます。病型の正確な分類が、適切な治療選択の出発点となります。

予後は大きく改善されてきた

医療技術の進歩とともに、悪性リンパ腫患者の予後は著しく改善しています。

日本における5年相対生存率は、1993〜1996年では48.5%でした。それが2009〜2011年には67.5%まで向上しています。この数字は、化学療法や分子標的薬の進歩が患者さんの命を守ってきた証でもあります。

悪性リンパ腫は遺伝するのか――最新ゲノム研究が示すもの

「遺伝するのか」という問いは、患者さんご本人だけでなく、そのご家族にとっても切実な疑問です。

結論から申し上げると、悪性リンパ腫の一部には遺伝的要因が関与している可能性がある、というのが現時点での医学的見解です。ただし、すべての悪性リンパ腫が遺伝するわけではありません。この点を正確に理解することが非常に重要です。

世界最大規模のゲノム解析が明らかにしたこと

2022年、理化学研究所・東京大学・国立がん研究センターなどの共同研究グループが、画期的な研究成果を発表しました。

バイオバンク・ジャパンが収集した悪性リンパ腫患者2,066人のDNAを解析し、非がん対照群38,153人のデータと比較した、世界最大規模の症例対照研究です。乳がん・前立腺がん・膵がんなどの固形がん発症に関連する27個の遺伝性腫瘍関連遺伝子を評価した結果、4,850個の遺伝子バリアントが発見されました。そのうち309個が病的バリアントであると判定されています。

「病的バリアント」とは何か。

ヒトのDNA配列は約30億の塩基対から構成されており、その配列の個人間での違いを「遺伝子バリアント」と呼びます。そのうち疾患の発症に関連するものが「病的バリアント」です。いわば、がんの発症リスクを高める可能性のある遺伝子の変異と考えていただくと分かりやすいでしょう。

発症リスクに関連する4つの遺伝子

この大規模解析で特定されたのが、BRCA1・BRCA2・ATM・TP53という4つの遺伝子です。

これらの遺伝子に病的バリアントを保持していた悪性リンパ腫患者は、全体の1.6%でした。また、病的バリアントを保持する悪性リンパ腫患者は、非保持の患者と比較して、乳がんや卵巣がんの家族歴を持つ割合が高い傾向にあることも明らかになっています。

 

「遺伝子の変異は、がんの発症を”決定”するものではなく、リスクを”高める”要因の一つです。」

 

この視点は、患者さんやご家族が過度に不安を抱かないためにも、ぜひ覚えておいていただきたいと思います。

マントル細胞リンパ腫と単一遺伝子疾患型の可能性

今回の研究で、特に注目すべき発見がありました。

それがマントル細胞リンパ腫における遺伝的関与の強さです。

マントル細胞リンパ腫とは

マントル細胞リンパ腫は、悪性リンパ腫の中でも比較的まれな病型です。

リンパ節のマントル層を構成するB細胞と同じ形質を持つ異常な細胞が増殖するタイプで、日本では悪性リンパ腫患者のうち約2%を占めるとされています。進行が速く、治療が難しいケースもあることから、専門医による慎重な対応が求められます。

9.1%という驚くべき数字

大規模ゲノム解析の結果、マントル細胞リンパ腫の患者において、9.1%が病的バリアントを保持していたことが明らかになりました。

これは悪性リンパ腫全体の1.6%という数字と比較して、非常に高い割合です。この結果から、マントル細胞リンパ腫の中には、ゲノム配列上たった1カ所の配列の違いによって発症する「単一遺伝子疾患型」が存在している可能性が示唆されました。

「単一遺伝子疾患」とは何か。

ある一つの遺伝子の配列の違いが、疾患への易罹患性(かかりやすさ)に関わる疾患の総称です。同じ造血器腫瘍である骨髄系腫瘍では、遺伝的要因が原因とされる分類がすでに確立されており、患者の血縁者においてもスクリーニングが検討されるようになっています。悪性リンパ腫においても、同様の方向性が今後期待されます。

個別化ゲノム医療への貢献

この研究成果が意味するのは、単に「遺伝するかどうか」という問いへの答えだけではありません。

原因遺伝子が特定されることで、予防法の開発・診断精度の向上・原因遺伝子を標的とした治療法の開発など、診療の在り方が大きく変化する可能性があります。悪性リンパ腫の個別化ゲノム医療体制の構築に向けた、重要な一歩と言えるでしょう。

家族歴がある場合、どう向き合えばよいか

「母が悪性リンパ腫だった。自分は大丈夫だろうか…」

そのような不安を抱えて外来を訪れる方が、実際に少なくありません。遺伝的リスクは、正しく理解することで、恐怖ではなく「備え」に変えることができます。

家族歴は重要な情報の一つ

今回の研究では、病的バリアントを保持する悪性リンパ腫患者は、乳がんや卵巣がんの家族歴を持つ割合が高い傾向にあることが示されました。

これは、BRCA1やBRCA2といった遺伝子が、悪性リンパ腫だけでなく複数のがん種の発症リスクに関連していることを示唆しています。つまり、乳がんや卵巣がんの家族歴がある方は、悪性リンパ腫のリスクについても専門医に相談することが有益である可能性があります。

遺伝子検査という選択肢

現時点では、悪性リンパ腫に対する遺伝的要因の分類はまだ確立されていません。

しかし、BRCA1・BRCA2・ATM・TP53といった遺伝子の病的バリアントが発症リスクに関連することが分かってきた以上、今後は遺伝子検査の活用が診療の選択肢として広がっていく可能性があります。詳細については、遺伝子診療を専門とする医療機関にご相談されることをお勧めします。

リスクを知ることは「備え」になる

遺伝的リスクがあると分かったとしても、それは「必ず発症する」ということではありません。

リスクを正確に把握することで、定期的な検査や早期発見につなげることができます。また、生活習慣の見直しや、専門医との継続的な対話を通じて、自分自身の健康を守る行動をとることが可能になります。知ることは、決して恐怖ではなく力になります。

体調変化が気になる方へ

現在の症状やご家族の病歴を踏まえて、必要な検査や受診タイミングをご案内しています。

「検査を受けるべきか迷っている」という方にも向いています。

ICVS東京クリニックに相談する

悪性リンパ腫の染色体・遺伝子異常について

悪性リンパ腫の発症には、生殖細胞系列の遺伝的変異(先天的に受け継ぐもの)だけでなく、腫瘍細胞自体に生じる体細胞性の遺伝子異常も深く関わっています。

悪性リンパ腫の腫瘍クローンにみられる染色体の構造異常は、初発変異続発変異に分けられます。初発変異は疾患特異性を持つものが多く、続発変異は腫瘍の進展と増悪に関係します。

B細胞リンパ腫における染色体転座

B細胞側の腫瘍では、免疫グロブリン(Ig)の重鎖(H)遺伝子の座位である14q32転座が高頻度に認められます。

これは、リンパ球の分化に伴って発現する機能遺伝子の座位に関連した構造異常が好発するという、悪性リンパ腫の特徴的なパターンです。このような体細胞性の遺伝子異常は、先天的な遺伝とは異なりますが、発症のメカニズムを理解する上で重要な知識です。

遺伝性と体細胞性変異の違いを理解する

「遺伝する」という言葉には、2つの意味があります。

一つは、親から子へと受け継がれる生殖細胞系列の変異(先天的遺伝)。もう一つは、生きている間に細胞内で起きる体細胞性の変異(後天的変化)です。悪性リンパ腫の発症には両方が関与しており、「家族歴があるから必ず発症する」という単純な図式ではないことを、ぜひご理解ください。

再発・進行に悩む患者さんへ――ICVS東京クリニックという選択肢

標準治療を受けたにもかかわらず、再発してしまった。

「これ以上、選べる治療がないと言われた」と感じている方も、実際にいらっしゃいます。そのような状況に置かれた患者さんに、一つの選択肢をお伝えしたいと思います。

ICVS東京クリニックの取り組み

ICVS東京クリニックは、ステージⅣを含む進行がん・再発がんに特化した免疫療法を提供する専門クリニックです。

悪性リンパ腫においても、化学療法や分子標的薬などの標準治療で十分な効果が得られなかったケースに対して、慎重な診断のもとで治療の選択肢をご提案しています。「治すことを決してあきらめない」という理念のもと、患者さん一人ひとりの状態に応じた治療方針を検討しています。

HITV療法とは――免疫の力を引き出す治療

ICVS東京クリニックで行われているのが、HITV療法です。

免疫システムの司令塔である樹状細胞を活用した免疫細胞療法であり、患者さんご自身の免疫機能に着目し、がん細胞を認識・攻撃する免疫反応を引き出すことを目的としています。

この療法の特徴は、大きく3点あります。

  • CTガイド下での正確な投与:樹状細胞を体内へ正確に届ける独自の技術
  • 国際的GMP基準に準拠した細胞培養加工施設(CPC):院内に完備した高品質な細胞培養体制
  • オーダーメイドの治療計画:病型・進行度・治療歴・全身状態を総合的に評価した個別対応

悪性リンパ腫は、病型や進行度によって適した治療の考え方が大きく異なります。だからこそ、画像検査や血液検査、これまでの治療経過を丁寧に確認したうえで、患者さんごとに最適な方針を提案することが重要です。

治療を検討する前に知っておくべきこと

HITV療法は、日本国内では未承認の医療であり、健康保険が適用されない自由診療です。

治療の適応可否については、事前診断にて慎重に判断されます。また、治療開始前には、期待できる効果だけでなく、リスクや副作用についても丁寧に説明を受け、十分にご理解・ご納得いただいたうえで進めていただく形になります。

どう思いますか?

「まだ諦めたくない」という気持ちがあるなら、その気持ちを大切にしてほしいと思います。

まとめ――遺伝と向き合い、最善の選択を

悪性リンパ腫と遺伝の関係について、ここまで解説してきました。

大規模ゲノム解析によって、BRCA1・BRCA2・ATM・TP53という4つの遺伝子の病的バリアントが悪性リンパ腫の発症リスクに関連することが明らかになりました。特にマントル細胞リンパ腫では、患者の9.1%が病的バリアントを保持しており、単一遺伝子疾患型が存在する可能性が示唆されています。

ただし、遺伝的リスクがあることは「必ず発症する」ことを意味しません。リスクを正確に知り、専門医と連携しながら適切な対策をとることが、最も大切な行動です。

そして、もし悪性リンパ腫を発症し、再発や治療抵抗性に直面している場合は、免疫療法という選択肢も含めて、幅広く情報を集めることをお勧めします。

あなたの大切な命のために、一つでも多くの選択肢を知っておいてください。

ICVS東京クリニックへのご相談・セカンドオピニオン

再発や進行により治療選択に悩まれている方、標準治療後の次の選択肢を検討されている方へ。

ICVS東京クリニックでは、医療相談・事前診断・セカンドオピニオンを通じて、現状を整理するお手伝いを行っています。治療を無理に勧めるのではなく、患者さんご自身が納得できる判断ができるよう寄り添うことが、このクリニックの姿勢です。

生活の質(QOL)を大切にしながら、患者さんとご家族の不安にも配慮した、オーダーメイドの診療を提供しています。まずはお気軽にご相談ください。詳細はICVS東京クリニックの公式サイトでご確認ください。

将来の健康リスクを確認したい方へ

悪性リンパ腫はさまざまな要因が関係するため、気になる症状がある場合は早めの確認が大切です。

ご本人だけでなく、ご家族からの相談先を探している方にも向いています。

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著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

 

悪性リンパ腫で発熱が続くのはなぜ?受診や治療判断につながる症状の見方悪性リンパ腫2026/05/07(木)

悪性リンパ腫の患者さんやご家族から、「発熱が続いているが、これは病気のせいなのか」という質問をよく受けます。

発熱は悪性リンパ腫の代表的な症状の一つです。

しかし、すべての発熱が悪性リンパ腫によるものとは限りません。風邪や感染症との見分け方、受診すべきタイミング、治療開始の判断基準など、患者さんが知っておくべき重要なポイントがあります。

この記事では、悪性リンパ腫による発熱のメカニズムから、実際の症状の見極め方、治療との関係まで、血液専門医の視点からわかりやすく解説します。

発熱が続いて不安な方へ

悪性リンパ腫で発熱が続き、受診の目安や症状の見方を確認したい方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。まずは症状の経過を整理するところから始められます。

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悪性リンパ腫とは・・・免疫を司るリンパ球のがん化

悪性リンパ腫は、免疫を司る血液細胞の一種である「リンパ球」が、がん化して発症する病気です。

リンパ球には、T細胞、B細胞、NK細胞という性質の異なる細胞があり、それぞれが体を細菌やウイルスから守る役割を担っています。これらの細胞ががん化すると、リンパ節やその他の組織で無秩序に増殖し、時間とともに全身へと広がっていきます。

悪性リンパ腫には100種類以上の病型があり、大きく分けてB細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫・NK細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫に分類されます。

日本では毎年10万人におよそ20人が発症し、血液がんの中では比較的頻度の多い病気とされています。70代に最も多くみられますが、若年層でも発症することがあります。

原因の多くは不明ですが、一部のウイルス感染症や自己免疫疾患、その治療薬が発症に関与することもあります。

出典国立がん研究センター がん情報サービス「悪性リンパ腫」より作成

悪性リンパ腫で発熱が続く理由

「B症状」としての発熱・・・病気の進行を示すサイン

悪性リンパ腫による発熱は、「B症状」と呼ばれる全身症状の一つです。

B症状には、38度以上の発熱、ひどい寝汗(シーツを交換しなければならないほどの汗)、半年間で10%を超える体重減少の3つが含まれます。これらの症状が現れた場合、病気が進行している可能性があり、早めの治療が推奨されます。

B症状としての発熱は、風邪などの一般的な発熱とは異なる特徴があります。

まず、原因となる感染症がないにもかかわらず、発熱が続くことです。また、解熱剤を使用しても一時的にしか下がらず、すぐに再び発熱することが多いです。

腫瘍による炎症反応と免疫システムの異常

悪性リンパ腫による発熱のメカニズムは、主に2つあります。

一つは、がん化したリンパ球が増殖する過程で、炎症性サイトカインと呼ばれる物質が大量に放出されることです。これらの物質が体温調節中枢に作用し、発熱を引き起こします。

もう一つは、免疫システムの異常です。悪性リンパ腫では、正常な免疫機能が障害されるため、体が異常な免疫反応を起こし、それが発熱につながることがあります。

微熱から高熱まで・・・発熱パターンの多様性

悪性リンパ腫による発熱のパターンは、患者さんによって異なります。

37度台の微熱が続く方もいれば、38度以上の高熱が出る方もいます。また、周期的に発熱と解熱を繰り返す「周期熱」と呼ばれるパターンを示すこともあります。

特にホジキンリンパ腫では、「ペル・エプスタイン熱」と呼ばれる特徴的な周期熱が見られることがあります。これは、数日間の発熱の後、数日間解熱し、再び発熱するというサイクルを繰り返すものです。

発熱の程度や頻度は、リンパ腫の種類や進行度、病変の部位によって変わります。そのため、発熱だけで悪性リンパ腫を診断することはできませんが、重要な手がかりの一つとなります。

風邪や感染症との見分け方

持続期間と経過の違い

風邪による発熱は、通常3日から1週間程度で自然に治まります。

一方、悪性リンパ腫による発熱は、2週間以上続くことが多いです。また、風邪の場合は徐々に症状が改善していきますが、悪性リンパ腫では発熱が続くか、むしろ悪化していく傾向があります。

解熱剤の効果も重要な判断材料です。風邪による発熱は解熱剤でコントロールしやすいですが、悪性リンパ腫による発熱は解熱剤が効きにくいか、一時的にしか効果がないことが多いです。

随伴症状の有無

風邪の場合、発熱に加えて鼻水、咳、のどの痛みなどの上気道症状が現れます。

悪性リンパ腫では、これらの症状がないにもかかわらず発熱が続くことが特徴です。代わりに、リンパ節の腫れ、ひどい寝汗、体重減少などの症状が伴うことがあります。

リンパ節の腫れは、首、わきの下、足の付け根などに現れやすく、硬いゴムボールのような硬さで比較的動きやすいのが特徴です。通常、痛みはないことが多いですが、急速に腫れが大きくなる場合は痛みを伴うこともあります。

血液検査での異常所見

血液検査も重要な判断材料となります。

悪性リンパ腫では、LDH(乳酸脱水素酵素)や可溶性IL-2レセプターという値が上昇することがあります。これらは病勢を反映する指標として用いられます。

また、白血球数の異常、貧血、血小板減少などの血液学的異常が見られることもあります。ただし、これらの異常は悪性リンパ腫に特異的なものではないため、総合的な判断が必要です。

受診すべきタイミングと検査の流れ

こんな症状があれば早めの受診を

以下のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診することをお勧めします。

  • 原因不明の発熱が2週間以上続いている
  • 38度以上の発熱が繰り返し起こる
  • 首、わきの下、足の付け根などにしこりがある
  • ひどい寝汗で寝具を交換しなければならない
  • 半年間で体重が5kg以上減少した
  • 原因不明の倦怠感が続いている

これらの症状が複数当てはまる場合は、特に注意が必要です。

症状の変化を整理したい方へ

発熱の継続や体調の変化は、受診や治療判断につながることがあります。気になる症状がある段階で相談しておくと、今後の見通しを立てやすくなります。

症状について相談する

診断のための検査

悪性リンパ腫の確定診断には、腫れたリンパ節や病変部の組織を採取して顕微鏡で調べる「生検」が必要です。

生検では、リンパ節などの病変組織を外科的に取り出し、顕微鏡で詳しく調べる検査や、細胞の性質(B細胞かT細胞・NK細胞かなど)を調べる検査、染色体検査や遺伝子検査などが行われます。

また、病気の広がりを調べるために、CTやPET-CTなどの画像検査が行われます。必要に応じて、内視鏡検査や骨髄検査も実施されることがあります。

骨髄検査は、皮膚を消毒し局所麻酔をした後に、一般的には腸骨(腰の骨)に針を刺して骨髄組織を採る検査です。リンパ腫細胞が骨髄に浸潤しているかを確認するために行われます。

病型の確定と治療計画

悪性リンパ腫には多くの種類があり、それぞれによく効く抗がん剤の種類が異なります。

頻度が多い順に、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL、約37%)、濾胞性リンパ腫(FL、約20%)、MALTリンパ腫(約15%)、ホジキンリンパ腫(HL、約5%)となります。

病型が確定したら、病期(ステージ)を判定し、患者さんの年齢や全身状態を考慮して、最適な治療計画が立てられます。

治療開始の判断基準と治療法

B症状の有無が治療判断に影響する理由

B症状の有無は、治療開始のタイミングを決める重要な要素です。

B症状がある場合、病気が活動的で進行している可能性が高いため、早期の治療開始が推奨されます。一方、B症状がなく、病変が限局している場合は、経過観察を選択することもあります。

特に濾胞性リンパ腫などの進行が緩やかなタイプでは、無症状の場合、すぐに治療を開始せず「watch and wait(経過観察)」という方針を取ることもあります。

標準治療の選択肢

悪性リンパ腫の治療には、薬物療法、放射線治療、造血幹細胞移植などがあります。

薬物療法では、いくつかの抗がん剤を組み合わせて投与するR-CHOP療法やBR療法、ABVd療法などがよく用いられます。患者さんの年齢や全身状態に合わせて薬の量を調整することで、外来でも安全に投与することができます。

悪性リンパ腫はがんの一種ではありますが、抗がん剤がよく効くものが多く、半数以上の方は抗がん剤治療のみで治癒することが期待できます。治療期間は約半年ほどになりますが、通院のみで治療を完遂される方も少なくありません。

また、新しい薬も次々と登場しており、年々外来でできる治療の選択肢が増えてきています。

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悪性リンパ腫に関する症状や受診の目安を、まとめて確認したい方に向いている内部リンクです。

 

ICVS東京クリニックの免疫療法という選択肢

標準治療だけでは十分な効果が得られなかった方、あるいは治癒の可能性を最後まで追求したい方には、免疫療法という選択肢もあります。

ICVS東京クリニックでは、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化した次世代免疫療法「HITV療法」を提供しています。

HITV療法は、免疫システムの司令塔と呼ばれる「樹状細胞」を活用した治療法です。患者さん自身の体から採取した細胞を用い、がん細胞の情報を正確に学習させた樹状細胞を、CTガイド下で腫瘍へ直接投与します。

この方法により、腫瘍そのものを免疫細胞の生産工場に変える「腫瘍のワクチン化」を目指します。投与された樹状細胞は、患者さん自身のがん細胞が持つ情報を高精度で学習し、それをもとに強力な免疫細胞(CTL:キラーT細胞)を体内で誘導します。

誘導されたCTLは血液に乗って全身を巡り、画像診断では捉えきれない微細ながん細胞に対しても攻撃を続けるため、転移・再発の抑制を目指す治療とされています。

なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。治療費用は、アフェレーシス(成分採血+細胞培養費)が1,540,000円、樹状細胞局所注入が220,000円/1箇所などとなっています。

ICVS東京クリニックでは、がん免疫療法の専門医である蓮見賢一郎が治療を担当し、2008年の設立以来、世界各国から2,000名以上の患者さんの治療支援に携わってきました。

治療中・治療後の発熱への対応

治療による副作用としての発熱

化学療法中は、薬の副作用として発熱が起こることがあります。

特に、白血球が減少する時期(通常、投与後7日から14日頃)には、感染症にかかりやすくなり、発熱のリスクが高まります。この時期の発熱は「発熱性好中球減少症」と呼ばれ、緊急の対応が必要です。

38度以上の発熱がある場合は、すぐに担当医に連絡し、指示を仰ぐことが重要です。感染症が疑われる場合は、抗生物質の投与や入院が必要になることもあります。

治療効果の判定と経過観察

治療が進むにつれて、B症状としての発熱は改善していくことが期待されます。

発熱の消失は、治療が効いている一つのサインです。治療効果の判定には、PET-CTや血液検査などが用いられ、病変の縮小や消失、血液検査値の正常化などが確認されます。

治療終了後も、定期的な経過観察が必要です。再発の兆候として発熱が現れることもあるため、原因不明の発熱が続く場合は、早めに担当医に相談することが大切です。

まとめ

悪性リンパ腫による発熱は、病気の重要なサインです。

特に38度以上の発熱、ひどい寝汗、体重減少などのB症状が現れた場合は、早めの受診と治療が推奨されます。風邪や感染症との見分け方を知り、2週間以上続く原因不明の発熱やリンパ節の腫れがある場合は、医療機関を受診してください。

悪性リンパ腫は、適切な治療により治癒が期待できる病気です。標準治療に加え、ICVS東京クリニックのHITV療法のような免疫療法という選択肢もあります。

患者さん一人ひとりの状態に合わせた最適な治療法を、医療スタッフとともに選択していくことが大切です。

ICVS東京クリニックでは、進行がん・再発がんに対する次世代免疫療法HITV療法を提供しています。標準治療だけでは十分な効果が得られなかった方、治癒の可能性を最後まで追求したい方は、ぜひ一度ご相談ください。

発熱の原因や受診タイミングを確認したいときに

様子を見るべきか、受診したほうがよいか迷うときは、一度ご相談ください。東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックで状況に応じた考え方をご案内します。

医療法人社団ICVS東京クリニックに相談する

著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

 

 

悪性リンパ腫で抗がん剤が効かないと言われたらどうする?次に考える治療の選択肢悪性リンパ腫2026/05/07(木)

抗がん剤治療が効かない状況とは

悪性リンパ腫の治療において、抗がん剤(化学療法)は中心的な役割を果たします。

しかし、すべての患者さんに同じように効果が現れるわけではありません。治療を進める中で「効果が十分に得られない」「再発してしまった」という状況に直面することがあります。

悪性リンパ腫は、リンパ球という血液細胞ががん化する病気です。リンパ球は体中を巡る性質を持つため、手術ではなく薬による治療が基本となります。標準的な化学療法としては、CHOP療法(シクロフォスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾロン)が広く用いられ、B細胞性リンパ腫にはリツキシマブなどの抗体薬が併用されます。

治療が効かない状態とは、具体的には「難治性」と「再発」の2つに分けられます。難治性とは、初回治療で十分な効果が得られず、腫瘍が縮小しない、あるいは治療中に進行してしまう状態を指します。一方、再発とは、一度寛解(病気が見かけ上消失した状態)に至ったものの、再び腫瘍が出現してしまう状態です。

このような状況に陥る理由は、リンパ腫の種類や悪性度、患者さんの体の状態、腫瘍細胞の特性などによってさまざまです。特に高悪性度のリンパ腫や、特定の遺伝子異常を持つタイプでは、標準治療への反応が限定的なケースがあります。

抗がん剤の効果が不安な方へ

悪性リンパ腫で抗がん剤が効かないと言われ、次の選択肢を整理したい方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。状態に合わせて考え方を確認できます。

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次に検討すべき治療の選択肢

抗がん剤が効かないと告げられたとき、多くの患者さんやご家族は強い不安を感じます。

しかし、現在の医療では、標準治療の次に検討できる選択肢が複数存在します。

造血幹細胞移植という選択

造血幹細胞移植は、悪性リンパ腫の治療において重要な位置を占める治療法です。この治療は、大量の抗がん剤や放射線によって腫瘍細胞を徹底的に破壊した後、健康な造血幹細胞を移植することで、血液を作る機能を回復させることを目的とします。

移植には「自家移植」と「同種移植」の2種類があります。自家移植は、患者さん自身の造血幹細胞を事前に採取・保存しておき、大量化学療法後に戻す方法です。一方、同種移植は、ドナー(提供者)から提供された造血幹細胞を移植する方法で、移植片対宿主病(GVHD)というリスクがある反面、移植片対腫瘍効果(GVT効果)により再発を抑える可能性があります。

移植の適応は、患者さんの年齢、全身状態、リンパ腫の種類や病期、これまでの治療反応などを総合的に判断して決定されます。特に再発や難治性の悪性リンパ腫において、治癒を目指せる可能性のある治療法として位置づけられています。

新規治療薬の登場

近年、悪性リンパ腫の治療領域では、新しい作用機序を持つ治療薬が次々と登場しています。

抗体薬物複合体(ADC)と呼ばれる薬剤は、がん細胞に特異的に結合する抗体と、強力な抗がん剤を結合させたものです。ブレンツキシマブベドチン(アドセトリス®)やポラツズマブベドチンなどが代表例で、がん細胞を選択的に攻撃することで、従来の抗がん剤よりも副作用を抑えながら効果を発揮します。

また、免疫チェックポイント阻害薬も一部のリンパ腫に対して効果が認められています。これは、がん細胞が免疫細胞の攻撃から逃れるために使う「ブレーキ」を解除し、患者さん自身の免疫力でがんを攻撃する治療法です。

さらに、分子標的薬と呼ばれる薬剤も開発が進んでいます。これらは、がん細胞の増殖に関わる特定の分子を標的とし、正常細胞への影響を最小限に抑えながら治療効果を発揮します。ベンダムスチンという薬剤も、近年その効果が再認識され、再発・難治性リンパ腫の治療に用いられています。

免疫療法という新たな可能性

免疫療法は、患者さん自身の免疫システムを活用してがんと闘う治療法です。

悪性リンパ腫の領域でも、この考え方に基づいた治療が注目されています。

CAR-T療法の可能性

CAR-T療法は、患者さんのT細胞(免疫細胞の一種)を体外で遺伝子改変し、がん細胞を認識・攻撃する能力を強化した後、体内に戻す治療法です。この治療は、再発・難治性のB細胞性リンパ腫に対して高い効果が報告されており、従来の治療では効果が得られなかった患者さんにも新たな希望をもたらしています。

現在、CAR-T療法を実施できる施設は限られており、静岡県内では大学病院のみとなっています。また、治療費が高額であることや、サイトカイン放出症候群などの副作用に注意が必要です。しかし、この治療の考え方に類似したエプコリタマブという薬剤も登場し、より多くの施設で治療を受けられる環境が整いつつあります。

樹状細胞を活用した免疫療法

樹状細胞は「免疫システムの司令塔」と呼ばれ、がん細胞の情報を学習し、それをキラーT細胞(CTL)に伝える役割を担います。この性質を利用した免疫療法が、HITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)です。

HITV療法では、患者さんの腫瘍に直接樹状細胞を投与することで、腫瘍が持つ複数のがん情報を高精度で学習させます。この「腫瘍のワクチン化」により、CTLが24時間休むことなくがん細胞を攻撃し続ける状態を作り出すことを目指します。さらに、血液中を巡回するCTLが、画像診断では捉えきれない微細ながん細胞も攻撃することで、転移・再発の抑制にもつながると考えられています。

HITV療法は、日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。治療を検討される場合は、専門医による十分な説明を受け、治療内容やリスク、費用などを理解したうえで判断することが重要です。

治療選択における重要なポイント

抗がん剤が効かない状況で次の治療を選ぶ際、いくつかの重要な視点があります。

次の治療を考え始めた方へ

今の治療を続けるべきか、別の治療を検討するべきか迷うときは、検査結果や体調も含めて相談することが大切です。

次の選択肢を相談する

病型と病期の正確な把握

悪性リンパ腫は、ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫に大別され、さらに細かく分類されます。非ホジキンリンパ腫には、B細胞性、T細胞性、NK細胞性があり、それぞれ治療反応や予後が異なります。また、病期(ステージ)は1から4まであり、病変の広がりによって治療方針が変わります。

正確な診断のためには、リンパ節の生検(組織を採取して顕微鏡で観察すること)が不可欠です。病理専門医による詳細な診断により、最適な治療法を選択することができます。また、CT検査、MRI検査、PET検査などで病変の広がりを調べ、骨髄検査や髄液検査で全身への広がりを確認します。

患者さんの全身状態と年齢

治療法の選択には、患者さんの体力や臓器機能、年齢、合併症の有無などが大きく影響します。造血幹細胞移植は強力な治療効果が期待できる反面、体への負担も大きいため、全身状態が良好であることが求められます。高齢の患者さんや、心臓・肺・腎臓などに問題がある場合は、治療強度を調整したり、別の治療法を検討したりする必要があります。

また、患者さんの生活環境や価値観も重要です。治療によって得られる効果と、それに伴う身体的・精神的負担、生活の質(QOL)への影響などを総合的に考慮し、患者さん自身が納得できる選択をすることが大切です。

治療実績と専門性

悪性リンパ腫の治療は専門性が高く、経験豊富な医療機関で受けることが望ましいとされています。特に造血幹細胞移植やCAR-T療法などの高度な治療は、実施可能な施設が限られています。治療を受ける施設の選択にあたっては、治療実績、専門医の在籍状況、院内の設備や体制などを確認することが重要です。

また、臨床試験や治験に参加することで、最新の治療法にアクセスできる可能性もあります。これらの情報は、担当医に相談することで得られます。

治療と向き合うために大切なこと

抗がん剤が効かないという状況は、患者さんやご家族にとって大きな不安をもたらします。

しかし、現在の医療では、さまざまな選択肢が存在します。

セカンドオピニオンの活用

治療方針に迷ったとき、別の医療機関の専門医に意見を求めるセカンドオピニオンは有効な手段です。異なる視点からの意見を聞くことで、治療選択の幅が広がり、より納得のいく判断ができる可能性があります。セカンドオピニオンを受けることは、現在の主治医との関係を損なうものではなく、むしろ患者さんの権利として認められています。

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支持療法の重要性

治療の効果を最大限に引き出すためには、副作用対策や感染症予防などの支持療法が欠かせません。近年、制吐剤や白血球増多因子(G-CSF)などの支持療法が進歩し、治療を安全に継続できる環境が整ってきています。持続型G-CSF製剤(ジーラスタ®)の予防投与により、感染症のリスクを低減し、外来での治療が可能になるケースも増えています。

心のケアとサポート体制

がん治療は身体的な負担だけでなく、精神的な負担も大きいものです。不安や恐れ、孤独感などの感情に向き合うことは、治療を続けるうえで重要です。医療機関には、がん専門の看護師、ソーシャルワーカー、心理士などの専門職が配置されており、患者さんやご家族の心のケアをサポートしています。また、患者会や支援団体に参加することで、同じ経験を持つ人々との交流から勇気や情報を得ることもできます。

ICVS東京クリニックという選択肢

標準治療だけでは治癒が難しいとされるステージⅣの進行がん・再発がんに特化した医療機関として、ICVS東京クリニックがあります。

このクリニックは「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、HITV療法を中心とした次世代免疫療法を提供しています。

ICVS東京クリニックの特徴は、樹状細胞を腫瘍へ直接投与するという独自のアプローチです。CTガイド下で腫瘍内に正確に樹状細胞を注入することで、患者さん自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を高精度で学習させます。この「腫瘍のワクチン化」により、CTLが継続的にがん細胞を攻撃し、転移・再発の抑制を目指します。

同クリニックは、2008年の設立以来、日本のみならず世界各国から2,000名以上の患者さんを受け入れてきた実績があります。院内には国際的GMP基準に準じた細胞培養加工施設(CPC)を完備し、再生医療等安全性確保法に則った運用を行っています。また、1948年のハスミワクチン開発を起点とする約80年にわたる研究の系譜を持ち、2011年ノーベル生理・医学賞受賞のラルフ・スタインマン博士が技術顧問として貢献した歴史もあります。

治療は、患者さんの状態に応じたオーダーメイドの治療計画として提供され、来院回数は基本4回程度です。費用は自由診療(税込)で、アフェレーシス(成分採血+細胞培養費)が1,540,000円、樹状細胞局所注入が220,000円/1箇所などとなっています。

なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療です。治療を検討される際は、専門医による十分な説明を受け、治療内容、期待される効果、リスク、費用などを十分に理解したうえで判断することが重要です。

まとめ:希望を持って治療と向き合う

悪性リンパ腫で抗がん剤が効かないと告げられたとき、絶望を感じるのは自然なことです。

しかし、医療は日々進歩しており、造血幹細胞移植、新規治療薬、免疫療法など、複数の選択肢が存在します。

大切なのは、正確な情報を得て、自分の病状や体の状態に合った治療法を選ぶことです。病型や病期、全身状態、年齢、これまでの治療歴などを総合的に考慮し、専門医とよく相談しながら、納得のいく選択をすることが重要です。セカンドオピニオンを活用したり、臨床試験や治験の情報を得たりすることも有効な手段です。

また、治療を続けるうえでは、支持療法による副作用対策や、心のケアも欠かせません。医療スタッフや患者会などのサポート体制を活用し、孤独を感じることなく治療に臨むことができます。

標準治療だけでは治癒が難しいとされる状況でも、HITV療法のような次世代免疫療法という選択肢もあります。それぞれの治療法には、期待される効果とともにリスクや負担も存在します。十分な情報を得て、自分自身が納得できる治療を選ぶことが、希望を持って病気と向き合う第一歩となります。

あなたは一人ではありません。

専門医、医療スタッフ、そして同じ経験を持つ仲間たちが、あなたの治療を支えています。

ICVS東京クリニックでは、進行がん・再発がんに特化した免疫療法を提供しています。標準治療だけでは治癒が難しいとされる状況でも、「治すことを諦めない」という姿勢で、患者さん一人ひとりに寄り添った医療を提供しています。治療に関する詳しい情報や相談をご希望の方は、ぜひ一度お問い合わせください。

治療の見直しを考えたいときに

悪性リンパ腫の治療で迷いがあるときは、すぐに結論を出さなくても構いません。まずは東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックで状況を整理してみませんか。

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著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

 

悪性リンパ腫の再発後に治療方針はどう変わる?初回治療との違いと見直しの考え方悪性リンパ腫2026/05/07(木)

悪性リンパ腫の治療を受けた方にとって、再発という事態は大きな不安を伴います。

「また同じ治療を繰り返すのだろうか」「今度はどのような治療が選ばれるのだろうか」・・・そうした疑問を抱く方は少なくありません。

再発時の治療方針は、初回治療と同じとは限りません。むしろ、病態の変化や治療歴、全身状態などを総合的に評価し、個々の患者に最適な治療法を選択することが重要になります。

本記事では、悪性リンパ腫が再発した際に「初回治療と同じ方針でよいのか」「どのような条件で治療内容が見直されるのか」に焦点を当てて整理します。既存記事が再発時の状態や経過を中心に扱うのに対し、本記事は治療歴や検査結果、全身状態を踏まえた”治療選択の考え方”を解説し、意思決定の参考となる情報を提供します。

再発後の治療方針を整理したい方へ

悪性リンパ腫の再発後に、初回治療との違いや今後の選択肢を確認したい方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。まずは現状の整理からでも大丈夫です。

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悪性リンパ腫の再発とは?初回治療との違いを理解する

悪性リンパ腫の再発とは、治療によって一度寛解(病変が消失または縮小した状態)に至った後、再びリンパ腫が出現することを指します。

再発時には、初回治療時とは異なる病態や背景因子が存在することが多く、治療方針の見直しが必要になります。

再発のタイミングと病態の変化

再発のタイミングは患者によって異なります。治療終了後数ヶ月で再発する場合もあれば、数年後に再発する場合もあります。

早期再発(治療後1年以内)の場合、リンパ腫細胞が初回治療に対して抵抗性を持っている可能性が高く、より強力な治療や異なる治療戦略が必要になることがあります。

一方、晩期再発(治療後数年以上経過してからの再発)の場合、初回治療と同様の治療が有効な場合もありますが、患者の年齢や全身状態の変化を考慮する必要があります。

初回治療との主な違い

再発時の治療は、初回治療とは以下の点で異なることが多いです。

  • 治療歴の考慮:初回治療で使用した薬剤の種類や効果、副作用の程度を踏まえて治療法を選択します
  • 耐性の可能性:初回治療に対して抵抗性を示したリンパ腫細胞が存在する可能性があるため、異なる作用機序の薬剤を選択することがあります
  • 全身状態の変化:初回治療時と比べて年齢や臓器機能が変化している場合、治療強度を調整する必要があります
  • 治療目標の再設定:再発の状況によっては、治癒を目指す治療から、症状緩和や生活の質を重視した治療に目標が変わることもあります

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再発時の治療方針を決める主な要因

再発時の治療方針は、複数の要因を総合的に評価して決定されます。

医師は、患者の病態、治療歴、全身状態などを詳細に検討し、最適な治療法を提案します。

病型と病期の再評価

再発時には、リンパ腫の病型(濾胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫など)と病期(進行度)を再評価します。

初回診断時と同じ病型であっても、再発時には病態が変化している場合があります。例えば、濾胞性リンパ腫が再発時により悪性度の高いリンパ腫に変化する「形質転換」が起こることもあります。

病期の評価には、CT検査、PET-CT検査、骨髄検査などが用いられ、リンパ腫の広がりや活動性を確認します。

初回治療の効果と無増悪生存期間

初回治療がどの程度効果を示したか、そして寛解状態がどれくらい続いたか(無増悪生存期間)は、再発時の治療方針を決める重要な要因です。

初回治療で完全寛解に至り、長期間(例えば2年以上)寛解が続いた場合、再発時にも同様の治療が有効である可能性があります。

一方、初回治療で部分寛解にとどまった場合や、短期間で再発した場合は、より強力な治療や異なる治療戦略が必要になることが多いです。

患者の年齢と全身状態(PS)

患者の年齢や全身状態(Performance Status:PS)は、治療強度を決める上で重要な要因です。

PSは、日常生活の活動能力を0(全く正常)から4(寝たきり)までの5段階で評価する指標です。PSが良好(0-1)であれば、強力な治療にも耐えられる可能性が高いですが、PSが低下している場合は、治療強度を調整する必要があります。

また、年齢が高い場合や、心臓・腎臓・肝臓などの臓器機能が低下している場合も、治療法の選択に影響します。

予後因子の評価

悪性リンパ腫には、治療効果や予後を予測するための予後因子があります。

例えば、濾胞性リンパ腫では「FLIPI(Follicular Lymphoma International Prognostic Index)」、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫では「IPI(International Prognostic Index)」などのスコアリングシステムが用いられます。

これらの予後因子には、年齢、病期、LDH値、節外病変の数、全身状態などが含まれ、再発時の治療方針決定に役立てられます。

今後の選択肢を落ち着いて確認したい方へ

再発後は、これまでの治療歴や全身状態によって考え方が変わることがあります。迷いがある段階でも、医療法人社団ICVS東京クリニックでご相談いただけます。

治療方針を相談する

再発時に選択される主な治療法

再発時の治療法は、病型や再発の状況に応じて選択されます。

初回治療と同じ治療が選ばれることもあれば、全く異なる治療法が選択されることもあります。

化学療法(救援化学療法)

再発時には、初回治療とは異なる薬剤を組み合わせた「救援化学療法」が行われることがあります。

救援化学療法では、初回治療で使用しなかった薬剤や、異なる作用機序を持つ薬剤を用いることで、リンパ腫細胞への効果を高めることを目指します。

代表的な救援化学療法のレジメン(治療計画)には、DHAP療法、ESHAP療法、GDP療法などがあります。

自家造血幹細胞移植

再発時に化学療法で再び寛解に至った場合、自家造血幹細胞移植が検討されることがあります。

自家造血幹細胞移植は、患者自身の造血幹細胞を事前に採取し、大量化学療法を行った後に移植する治療法です。大量化学療法により、残存するリンパ腫細胞をより徹底的に排除することを目指します。

ただし、自家造血幹細胞移植は身体への負担が大きいため、年齢や全身状態が良好な患者に限られます。一般的には、65歳以下でPSが良好な患者が適応となることが多いです。

同種造血幹細胞移植

自家造血幹細胞移植が困難な場合や、複数回の再発を経験している場合、同種造血幹細胞移植が検討されることがあります。

同種造血幹細胞移植は、ドナー(提供者)から造血幹細胞を移植する治療法です。移植されたドナーの免疫細胞がリンパ腫細胞を攻撃する「移植片対リンパ腫効果」が期待できますが、移植片対宿主病(GVHD)などの合併症のリスクもあります。

同種造血幹細胞移植は、より若年で全身状態が良好な患者に限られ、慎重な適応判断が必要です。

分子標的薬・免疫療法

近年、悪性リンパ腫の治療において、分子標的薬や免疫療法の役割が拡大しています。

分子標的薬には、リツキシマブ(抗CD20抗体)、ブレンツキシマブ ベドチン(抗CD30抗体薬物複合体)、イブルチニブ(BTK阻害薬)などがあり、リンパ腫細胞の特定の分子を標的として作用します。

免疫療法には、CAR-T細胞療法(キメラ抗原受容体T細胞療法)などがあり、患者自身の免疫細胞を遺伝子改変してリンパ腫細胞を攻撃する能力を高める治療法です。

これらの治療法は、従来の化学療法とは異なる作用機序を持つため、化学療法に抵抗性を示したリンパ腫にも効果が期待できる場合があります。

放射線療法

再発が限局した部位に認められる場合、放射線療法が選択されることがあります。

放射線療法は、リンパ腫が存在する部位に放射線を照射し、リンパ腫細胞を破壊する治療法です。全身への影響が少ないため、全身状態が良好でない患者にも適用できる場合があります。

治療方針の見直しにおける重要なポイント

再発時の治療方針を見直す際には、いくつかの重要なポイントがあります。

これらのポイントを理解することで、医師との治療方針の相談がより建設的になります。

治療目標の明確化

再発時の治療目標は、患者の状況によって異なります。

若年で全身状態が良好な患者では、治癒を目指した積極的な治療が選択されることが多いです。一方、高齢や全身状態が良好でない患者では、症状の緩和や生活の質の維持を重視した治療が選択されることもあります。

治療目標を医師と共有し、自分の価値観や希望を伝えることが重要です。

治療のベネフィットとリスクのバランス

どの治療法にも、期待される効果(ベネフィット)と副作用や合併症のリスクがあります。

再発時の治療では、初回治療よりも強力な治療が選択されることがあり、それに伴うリスクも高くなる可能性があります。医師は、患者の状態や希望を踏まえて、ベネフィットとリスクのバランスを慎重に評価します。

患者自身も、治療のベネフィットとリスクを理解し、納得した上で治療を選択することが大切です。

セカンドオピニオンの活用

再発時の治療方針に迷いや不安がある場合、セカンドオピニオンを求めることも一つの選択肢です。

セカンドオピニオンとは、現在の主治医以外の医師に意見を求めることです。異なる視点からの意見を聞くことで、治療方針の理解が深まり、より納得した選択ができる可能性があります。

セカンドオピニオンを求める際には、現在の検査結果や治療経過の資料を準備し、主治医にもその旨を伝えることが望ましいです。

臨床試験への参加の検討

再発時には、標準治療以外の選択肢として、臨床試験への参加を検討することもできます。

臨床試験では、新しい治療法や薬剤の効果と安全性を評価します。臨床試験に参加することで、最新の治療法を受けられる可能性がありますが、効果や安全性が確立されていない治療を受けることになるため、十分な説明を受け、理解した上で参加を決定することが重要です。

再発後の生活と支援

再発後の治療は、身体的・精神的な負担を伴うことがあります。

治療を続けながら、できるだけ良好な生活の質を保つための支援やケアが重要です。

症状管理と支持療法

再発時の治療では、副作用や症状の管理が重要になります。

支持療法とは、治療に伴う副作用や症状を軽減するための治療です。例えば、吐き気や嘔吐に対する制吐剤、感染予防のための抗菌薬、貧血に対する輸血などがあります。

症状や副作用がある場合は、我慢せずに医療チームに相談し、適切な支持療法を受けることが大切です。

心理的サポート

再発という事態は、患者やご家族に大きな心理的負担をもたらします。

不安や落ち込み、恐怖などの感情は自然な反応ですが、これらの感情が強い場合や長期間続く場合は、心理的サポートを受けることが有効です。

多くの医療機関では、心理士やカウンセラーによるカウンセリングサービスが提供されています。また、患者会や支援団体に参加することで、同じような経験をした方々と交流し、情報や励ましを得ることもできます。

緩和ケアの役割

緩和ケアは、重い病気を抱える患者の身体的・精神的な苦痛を和らげ、生活の質を向上させるためのケアです。

緩和ケアは、終末期だけでなく、診断時や治療中の早期から受けることができます。痛みや倦怠感などの症状管理、心理的サポート、療養環境の調整など、多岐にわたる支援が提供されます。

緩和ケアを受けることで、治療を続けながらも、より快適に過ごせる可能性があります。

ICVS東京クリニックが提供する次世代免疫療法

標準治療だけでは治癒が難しいとされる再発がんに対して、ICVS東京クリニックでは「延命ではなく、救命を目指す」という理念のもと、次世代免疫療法を提供しています。

 

HITV療法の特徴

ICVS東京クリニックの中核となる治療は、HITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)です。

HITV療法は、免疫システムの”司令塔”とも呼ばれる樹状細胞を活用し、体内でがんを攻撃する主力であるCTL(キラーT細胞)を効率的に誘導することで、がんの消失(治癒)を目標にする免疫細胞療法です。

なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。

樹状細胞の腫瘍内直接投与

多くの樹状細胞療法では、体外で人工的に作成した抗原や摘出組織から情報を学習させる工程を踏みます。

これに対し当院では、CT画像で確認しながら腫瘍内へ直接注入(腫瘍内注入が難しい場合は腫瘍を栄養する主要血管内への投与)を行うことで、患者自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を、より正確に樹状細胞へ学習させることを目指します。

腫瘍のワクチン化

腫瘍に投与された樹状細胞は、がん情報を高精度で認識することで、CTLへの指示も精密化します。

投与後、2週間前後からCTLが体内に誘導され、24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続します。結果として、腫瘍そのものがCTLを生み出す”工場”のように機能する状態(腫瘍のワクチン化)を狙います。

転移・再発の抑制を目指す考え方

画像診断で判別できない微細ながん細胞が血液により移動・着床することが転移・再発の一因とされます。

HITV療法では、腫瘍のワクチン化によって生まれる高精度なCTLが血液中を巡回し、がん細胞を見つけると即時に攻撃することで、転移・再発を防ぐことにつなげることを目指します。

専門医による治療と世界水準の体制

当院は、がん免疫療法の専門医である蓮見賢一郎によって2008年に設立されました。

国内外の研究者・臨床現場とのネットワークを持ち、HITV療法専門施設として研鑽を重ねています。これまで日本のみならず、台湾、中国、マレーシア、ロシア、オーストラリアなど世界各国から患者をお迎えし、2,000名以上の治療支援に携わってきました。

また当院は、樹状細胞の力を最大限に引き出すため、CTガイド下投与、院内CPC(細胞培養加工施設)完備、再生医療等安全性確保法に則った運用など、世界水準の体制を整えています。

患者に寄り添うオーダーメイド診療

HITV療法は一律の実施ではなく、患者の状態・症状・生活環境を総合的に考慮し、専門医が丁寧にカウンセリングと診断を行った上で、相乗効果を生む治療法を組み合わせたオーダーメイドの治療計画を提案します。

患者ご本人とご家族のお気持ちを最優先し、QOL(生活の質)を維持・向上させながら、できる限り心身の負担が少ない診療を目指します。

まとめ

悪性リンパ腫の再発後の治療方針は、初回治療と同じとは限りません。

病型や病期の再評価、初回治療の効果と無増悪生存期間、患者の年齢や全身状態、予後因子などを総合的に評価し、個々の患者に最適な治療法を選択することが重要です。

再発時には、救援化学療法、自家造血幹細胞移植、同種造血幹細胞移植、分子標的薬・免疫療法、放射線療法など、さまざまな治療法が選択肢となります。治療目標を明確にし、ベネフィットとリスクのバランスを考慮しながら、医師と十分に相談して治療方針を決定することが大切です。

また、再発後の生活では、症状管理と支持療法、心理的サポート、緩和ケアなどの支援を活用し、できるだけ良好な生活の質を保つことが重要です。

標準治療だけでは治癒が難しいとされる再発がんに対して、ICVS東京クリニックでは次世代免疫療法であるHITV療法を提供しています。樹状細胞を腫瘍内へ直接投与し、腫瘍のワクチン化を通じてCTLを誘導することで、がんの消失と転移・再発の抑制を目指します。

再発という困難な状況においても、治療の可能性を最後まで追求し、患者とご家族に寄り添う医療を提供することが、私たちの使命です。

ICVS東京クリニックでは、再発がんに対する治療の選択肢として、HITV療法に関する詳しい情報提供と個別相談を行っています。治療に関するご質問やご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

再発後の治療をどう考えるか、一度整理しませんか

治療を続けるか、見直すか、まずは状況に合わせて確認したい方へ。東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックがご相談を承ります。

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著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

 

 

悪性リンパ腫で腫れるリンパ節の特徴とは?場所・症状・受診の目安悪性リンパ腫2026/04/01(水)

首やわきの下に痛みのない「しこり」が現れたとき、多くの方は不安を感じるでしょう。

悪性リンパ腫は、リンパ球ががん化する病気です。

全身のリンパ節や臓器に発生する可能性があり、初期段階では痛みを伴わないことが多いため、見逃されやすい特徴があります。早期発見のためには、リンパ節の腫れの特徴や進行に伴う症状の変化を正しく理解することが重要です。

本記事では、悪性リンパ腫によるリンパ節の腫れの特徴、腫れやすい場所、痛みの有無、進行に伴う症状の変化、そして医療機関を受診すべきタイミングについて、詳しく解説します。

悪性リンパ腫とは・・・リンパ球のがん化による全身性疾患

悪性リンパ腫は、白血球の一種であるリンパ球ががん化し、無制限に増殖する病気です。

リンパ球には「B細胞」「T細胞」「NK細胞」などの種類があり、これらががん化することで発症します。リンパ系組織は全身に分布しているため、悪性リンパ腫は体のさまざまな部位で発生する可能性があります。

リンパ系組織には、リンパ節をつなぐリンパ管やその中を流れるリンパ液、胸腺、脾臓、扁桃などが含まれます。また、胃、腸管、甲状腺、骨髄、肺、肝臓、皮膚などのリンパ外臓器(節外臓器)でも発生することがあります。

悪性リンパ腫は大きく「ホジキンリンパ腫」と「非ホジキンリンパ腫」の2つに分類されます。日本では非ホジキンリンパ腫が全体の約90~95%を占め、ホジキンリンパ腫は比較的まれです。さらに、がん細胞の形態や性質によって30種類以上に細かく分類されており、病型によって治療方針が大きく異なります。

新規罹患患者数は年々増加傾向にあり、2018年には35,782人が新たに診断されています。罹患率は人口10万人あたり約28.3人で、男女比は約3:2と男性に多く、70~80歳が発症のピークとなっています。

出典一般社団法人 日本血液学会「造血器腫瘍診療ガイドライン 第3.1版(2024年版)」(2024年)より作成

悪性リンパ腫で腫れるリンパ節の特徴・・・痛みのないしこりが持続的に増大

悪性リンパ腫の最も特徴的な症状は、痛みを伴わないリンパ節の腫れです。

痛みがないことが多い理由

リンパ節が腫れる原因は、感染性と腫瘍性に大きく分けられます。

感染症によるリンパ節の腫れは、炎症反応を伴うため痛みを感じることが多いのですが、悪性リンパ腫のような腫瘍性の腫れは、大部分の場合で痛みがないことが特徴です。ただし、まれに痛みを伴うケースもあります。

持続的に増大するしこり

悪性リンパ腫によるリンパ節の腫れは、数週間から数カ月かけて持続的に増大し、縮小することがありません。

感染症によるリンパ節の腫れは、原因となる感染が治まれば自然に縮小しますが、悪性リンパ腫の場合は時間とともに大きくなる傾向があります。2週間以上持続したり、大きくなってきたりする腫れ・しこりがあった場合は、早めに受診することが重要です。

しこりの性状

悪性リンパ腫によるリンパ節の腫れは、触診で以下のような特徴が認められることがあります。

  • 硬さ・・・比較的硬いことが多い
  • 可動性・・・周囲組織との癒着がない場合は可動性がある
  • 表面・・・表面は比較的滑らかなことが多い
  • 大きさ・・・1cm以上の大きさになることが多い

ただし、これらの特徴だけで悪性リンパ腫と診断することはできません。正確な診断のためには、医療機関での詳細な検査が必要です。

再生医療とは?がん治療で注目される理由をわかりやすく解説

再生医療は、細胞や組織の力を利用して機能の回復を目指す治療として注目されています。本記事では、再生医療の基本的な考え方やがん治療における役割、期待されている理由についてわかりやすく解説します。

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悪性リンパ腫で腫れやすいリンパ節の場所・・・首・わきの下・足の付け根が代表的

悪性リンパ腫は、リンパ節の多い部位で発生しやすい傾向があります。

首(頸部リンパ節)

首のリンパ節は、悪性リンパ腫で最も腫れやすい部位の一つです。

首の側面や後ろ側、あごの下などに、痛みのないしこりとして現れることが多くあります。鏡で見たり、触ったりして気づくことができるため、早期発見につながりやすい部位でもあります。

わきの下(腋窩リンパ節)

わきの下のリンパ節も、悪性リンパ腫で腫れやすい部位です。

腕を上げたときや、わきの下を触ったときに、しこりとして気づくことがあります。片側だけでなく、両側のわきの下に腫れが現れることもあります。

足の付け根(鼠径リンパ節)

足の付け根のリンパ節も、悪性リンパ腫で腫れることがあります。

ただし、鼠径リンパ節は反応性腫大(感染症などによる一時的な腫れ)をきたすことも多いため、全身にリンパ節腫脹が認められる場合には、診断のために頸部リンパ節の生検を行うことが望ましいとされています。

その他の部位

悪性リンパ腫は、上記以外の部位でも発生する可能性があります。

  • 胸部・・・縦隔リンパ節の腫大により、咳や呼吸困難などの症状が現れることがある
  • 腹部・・・腹部リンパ節の腫大により、腹痛や腹部膨満感などの症状が現れることがある
  • リンパ外臓器・・・胃、腸管、甲状腺、骨髄、肺、肝臓、皮膚などでも発生することがある

リンパ外臓器に発生した場合は、それぞれの臓器特有の症状が現れることがあります。

進行に伴う症状の変化・・・全身症状の出現が進行のサイン

悪性リンパ腫が進行すると、リンパ節の腫れだけでなく、全身的な症状が現れるようになります。

B症状(全身症状)

悪性リンパ腫の進行に伴い、以下のような全身症状が現れることがあります。これらは「B症状」と呼ばれ、病期分類の重要な指標となります。

  • 発熱・・・38℃以上の原因不明の発熱が続く
  • 体重減少・・・6カ月以内に体重の10%以上の減少
  • 寝汗・・・顕著な寝汗(夜間の大量の発汗)

これらの症状が現れた場合は、病気が進行している可能性があるため、早急に医療機関を受診することが重要です。

臓器圧迫による症状

腫瘤が大きくなると、周囲の臓器や血管、神経などを圧迫し、さまざまな症状が現れることがあります。

  • 気道圧迫・・・呼吸困難、咳、気道閉塞
  • 血管圧迫・・・血流障害、上大静脈症候群
  • 脊髄圧迫・・・麻痺、感覚障害

これらの症状は緊急で治療が必要な場合もあるため、速やかに医療機関を受診してください。

転移先特有の症状

悪性リンパ腫がほかの臓器や器官へ広がると、それぞれの転移先特有の症状が出現します。

  • 肺や気道・・・呼吸困難、咳、気道閉塞
  • 肝臓・・・黄疸、腹水
  • ・・・骨痛
  • 皮膚・・・発疹、皮膚の赤み、腫れ、かゆみ
  • 消化管・・・腹痛、嘔吐、下痢

これらの症状が現れた場合は、病気が進行している可能性が高いため、早急に専門医の診察を受けることが重要です。

医療機関を受診すべきタイミング・・・2週間以上続く腫れは要注意

悪性リンパ腫の早期発見のためには、適切なタイミングで医療機関を受診することが重要です。

すぐに受診すべき症状

以下のような症状がある場合は、できるだけ早く医療機関を受診してください。

  • 2週間以上持続するリンパ節の腫れ
  • 急速に大きくなるリンパ節の腫れ
  • 原因不明の発熱が続く(38℃以上)
  • 体重が急激に減少する(6カ月以内に10%以上)
  • 顕著な寝汗が続く
  • 呼吸困難や咳が続く
  • 腹痛や腹部膨満感が続く

特に、複数の症状が同時に現れている場合は、早急に受診することが重要です。

定期的な自己チェックの重要性

悪性リンパ腫の早期発見のためには、定期的に自分の体を触ったり、鏡で見たりして、リンパ節の腫れがないかチェックすることが大切です。

首、わきの下、足の付け根などのリンパ節が多い部位を中心に、しこりや腫れがないか確認しましょう。もし気になる腫れやしこりを見つけた場合は、放置せず、早めにかかりつけ医や血液内科に相談してください。

受診する診療科

リンパ節の腫れや全身症状がある場合は、まずはかかりつけ医に相談することをおすすめします。

必要に応じて、血液内科などの専門医を紹介してもらうことができます。悪性リンパ腫が疑われる場合は、血液内科での詳細な検査が必要になります。

悪性リンパ腫の診断と治療・・・生検による確定診断が必須

悪性リンパ腫の診断には、生検による病理組織検査が必須です。

診断のための検査

悪性リンパ腫が疑われる場合、以下のような検査が行われます。

  • 問診・身体診察・・・症状、既往歴、家族歴の確認、リンパ節の触診
  • 血液検査・・・血球算定、生化学検査、LDH、可溶性IL-2R、ウイルス検査など
  • 画像検査・・・CT検査、PET-CT検査、MRI検査など
  • 生検・・・腫れているリンパ節などの組織を採取し、顕微鏡で詳しく調べる
  • 骨髄検査・・・必要に応じて骨髄穿刺・骨髄生検を行う

生検は、悪性リンパ腫の診断と病型分類を決定するために最も重要な検査です。開放生検(外科的にリンパ節を切除する方法)が望ましく、針生検のみでは診断が不十分な場合があります。

治療の選択肢

悪性リンパ腫の治療は、病型や病期、全身状態を考慮して決定されます。主な治療法には以下のようなものがあります。

  • 化学療法・・・抗がん剤や分子標的薬を使用する治療
  • 放射線治療・・・病巣が限局している場合に単独または化学療法と併用
  • 造血幹細胞移植・・・治療効果が十分でない場合や再発時に検討
  • 免疫療法・・・体の免疫力を活用してがん細胞を攻撃する治療

悪性リンパ腫は治療効果の高い病気であり、適切な治療により多くの患者さんが寛解を目指すことができます。

ICVS東京クリニックの次世代免疫療法・・・ステージⅣ進行がん・再発がんに特化したHITV療法

標準治療だけでは治癒が難しいとされるステージⅣの進行がん・再発がんに対して、ICVS東京クリニックでは「HITV療法」という次世代免疫療法を提供しています。

HITV療法の特徴

HITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)は、免疫システムの司令塔と呼ばれる「樹状細胞」を活用し、体内でがんを攻撃するCTL(キラーT細胞)を効率的に誘導することで、がんの消失(治癒)を目標とする免疫細胞療法です。

この治療法の大きな特徴は、樹状細胞を腫瘍へ直接投与する点にあります。CT画像で確認しながら腫瘍内へ直接注入(腫瘍内注入が難しい場合は腫瘍を栄養する主要血管内への投与)を行うことで、患者さんご自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を、より正確に樹状細胞へ学習させることを目指しています。

腫瘍に投与された樹状細胞は、がん情報を高精度で認識し、CTLへの指示も精密化します。投与後2週間前後からCTLが体内に誘導され、24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続します。この「腫瘍のワクチン化」という考え方により、腫瘍そのものがCTLを生み出す工場のように機能する状態を狙います。

世界水準の医療体制

ICVS東京クリニックは、がん免疫療法の専門医である蓮見賢一郎によって2008年に設立されました。

これまで日本のみならず、台湾、中国、マレーシア、ロシア、オーストラリアなど世界各国から患者を受け入れ、2,000名以上の治療支援に携わってきました。院内には国際的GMP基準に沿った細胞培養加工施設(CPC)を完備し、専任の細胞培養士が適切に管理・処置を行っています。

また、再生医療等安全性確保法に則った運用を行い、厚生労働省の許可を受けた特定細胞加工施設として、品質管理を重視した培養体制を構築しています。

オーダーメイドの治療計画

HITV療法は一律の実施ではなく、患者さんの状態・症状・生活環境を総合的に考慮し、専門医が丁寧にカウンセリングと診断を行った上で、相乗効果を生む治療法を組み合わせたオーダーメイドの治療計画を提案します。

患者さんご本人とご家族のお気持ちを最優先し、QOL(生活の質)を維持・向上させながら、できる限り心身の負担が少ない診療を目指しています。

※HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。

まとめ・・・早期発見と適切な治療が予後を左右する

悪性リンパ腫は、リンパ球ががん化する病気であり、全身のさまざまな部位で発生する可能性があります。

初期症状として最も特徴的なのは、首やわきの下、足の付け根などに現れる痛みのないリンパ節の腫れです。この腫れは数週間から数カ月かけて持続的に増大し、縮小することがありません。2週間以上持続したり、大きくなってきたりする腫れ・しこりがあった場合は、早めに医療機関を受診することが重要です。

病気が進行すると、発熱、体重減少、寝汗などの全身症状が現れるようになります。また、腫瘤が周囲の臓器や血管、神経などを圧迫することで、呼吸困難や麻痺などの症状が現れることもあります。これらの症状が現れた場合は、緊急で治療が必要な場合もあるため、速やかに医療機関を受診してください。

標準治療だけでは治癒が難しいとされるステージⅣの進行がん・再発がんに対しては、ICVS東京クリニックのHITV療法という選択肢もあります。「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、患者さん一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療計画を提供しています。詳細については、ICVS東京クリニックの公式サイトでご確認ください。

詳細はこちらのHPをご覧ください

著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

悪性リンパ腫は完治する?治療後の経過と再発リスクの考え方を解説悪性リンパ腫2026/03/31(火)

悪性リンパ腫の完治と寛解・・・その違いを理解する

悪性リンパ腫と診断されたとき、多くの患者さんが「完治できるのだろうか」と不安を抱かれます。

がん治療の世界では、「完治」という言葉よりも「寛解」という医学用語が頻繁に使われます。これには明確な理由があります。

寛解とは、検査で確認できる範囲でがん細胞が消失した状態を指します。画像診断や血液検査などで、腫瘍が検出されなくなった状態です。一方で完治は、体内からがん細胞が完全に消失し、再発の可能性がほぼない状態を意味します。

悪性リンパ腫は、血液細胞の一つであるリンパ球ががん化した病気です。リンパ球は全身を巡るため、画像診断では捉えきれない微細ながん細胞が残存している可能性を完全には否定できません。このため、医療現場では慎重に「寛解」という表現を用いるのです。

しかし、これは決して悲観的な意味ではありません。

悪性リンパ腫は、固形がんと比較して治療により高い確率で寛解を目指すことができる疾患です。適切な治療により、多くの患者さんが長期間にわたって再発のない状態を維持されています。

悪性リンパ腫の種類と治療成績・・・タイプによる違い

悪性リンパ腫には様々なタイプがあり、それぞれ治療方針や予後が異なります。

大きく分けると、ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の2つに分類されます。さらに非ホジキンリンパ腫は、T細胞性リンパ腫、B細胞性リンパ腫、NK細胞性リンパ腫に細分化されます。

進行速度による分類と治療アプローチ

悪性リンパ腫は進行速度によっても分類されます。

低悪性度リンパ腫は、ゆっくりと進行するタイプです。病変が限局している場合、放射線療法単独で治療されることもあります。一方、中・高悪性度リンパ腫は進行が速く、化学療法を中心とした積極的な治療が必要となります。

興味深いことに、進行が速いタイプほど治療への反応が良好な傾向があります。中・高悪性度リンパ腫では、化学療法により高い寛解率が得られることが知られています。

ホジキンリンパ腫の治療成績

ホジキンリンパ腫に対しては、ABVD療法という標準的化学療法が行われます。

このタイプは比較的予後が良好で、適切な治療により長期寛解を達成される患者さんが多くいらっしゃいます。一般的に6-8コースの化学療法を施行し、必要に応じて放射線療法を併用します。

B細胞性リンパ腫の治療進歩

B細胞性リンパ腫の治療は、生物学的製剤の登場により大きく進歩しました。

リツキシマブやオビヌツズマブといった抗体医薬は、成熟B細胞に発現するCD20抗原を標的とします。これらをCHOP療法などの化学療法と併用することで、治療成績が飛躍的に向上しました。

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫は、B細胞性リンパ腫の中でも頻度が高いタイプです。このタイプに対するR-CHOP療法(リツキシマブ併用CHOP療法)は、高い寛解率を示しています。

抗がん剤の副作用でしびれが出るのはなぜ?原因と対処の考え方

抗がん剤治療では、手足のしびれといった副作用が現れることがあります。本記事では、しびれが起こる原因や症状の特徴、日常生活での対処方法や医療機関に相談する目安についてわかりやすく解説します。

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最新の治療法と治療体制・・・進化する医療技術

悪性リンパ腫の治療は、近年著しい進歩を遂げています。

化学療法の進歩と支持療法

現在の化学療法は、副作用管理の面でも大きく改善されています。

制吐剤などの支持療法が進歩し、副作用のために治療が続けられないケースはほとんど見られなくなりました。白血球減少に対しては、G-CSF(顆粒球コロニー刺激因子)を使用します。

特に注目すべきは、持続型G-CSF製剤の登場です。感染症発症リスクが高い患者さんに予防投与することで、リスクを大幅に低減できます。これにより、多くの患者さんで1コース目のみ入院し、2コース目以降は外来で安全に治療を継続できるようになりました。

生物学的製剤の多様化

CD20抗体以外にも、様々な生物学的製剤が開発されています。

ブレンツキシマブは、CD30抗原陽性のホジキンリンパ腫およびT細胞性リンパ腫に効果を示します。モガムリズマブは、CCR4陽性の成人T細胞性白血病リンパ腫を含む成熟T細胞リンパ腫に対して使用されます。

90Y-イブリツモマブチウキセタンは、放射性同位元素を結合させた抗体医薬です。CD20陽性のリンパ腫細胞に取り付き、ベータ線により直接照射する革新的な治療法として、再発または難治性の症例に用いられます。

免疫チェックポイント阻害薬と新規分子標的薬

血液疾患領域では、医学の急速な発展に伴い、免疫チェックポイント阻害薬や新規分子標的薬が次々と登場しています。

これらの新薬は、従来の治療では効果が不十分だった症例に対しても、新たな選択肢を提供しています。多くの医療機関で、悪性リンパ腫に対する様々な臨床試験や治験が積極的に行われており、治療の可能性はさらに広がっています。

治療後の経過観察・・・再発を早期発見するために

寛解達成後の経過観察は、長期的な予後を左右する重要な要素です。

定期的な検査の重要性

治療終了後も、定期的な検査が必要となります。

CT検査、MRI検査、PET検査などの画像診断を、それぞれの特徴を生かして効率的に実施します。これらの検査により、再発の兆候を早期に発見することが可能です。

血液検査も重要な指標となります。腫瘍マーカーや血球数の変化から、病状の推移を把握できます。

経過観察の期間と頻度

経過観察の期間は、リンパ腫のタイプや治療内容により異なります。

一般的に、治療終了後2-3年間は再発リスクが高いため、より頻繁な検査が推奨されます。その後、徐々に検査間隔を延ばしていきますが、5年以上経過しても定期的な観察は継続されます。

低悪性度リンパ腫の場合、進行がゆっくりであるため、症状がなければ経過観察のみを行うこともあります。これは「Watch and Wait(待機療法)」と呼ばれるアプローチです。

患者さん自身ができること

医療機関での定期検査に加えて、患者さん自身による日常的な観察も大切です。

リンパ節の腫れ、発熱、体重減少、寝汗などの症状に注意を払ってください。これらはB症状と呼ばれ、再発の可能性を示唆する重要なサインです。気になる症状があれば、次回の予定を待たずに医療機関に連絡することをお勧めします。

再発リスクの評価と対応・・・もし再発したら

残念ながら、一部の患者さんでは再発が起こることがあります。

しかし、再発イコール治療不可能ではありません。再発後も、様々な治療選択肢が存在します。

再発リスクに影響する因子

再発リスクは、いくつかの因子により評価されます。

病理診断(病型)、初回治療時の病変の広がり(病期)、年齢、全身状態、合併症の有無などが考慮されます。初回治療での寛解達成の程度も、重要な予後因子となります。

完全寛解を達成できた患者さんは、部分寛解にとどまった患者さんと比較して、長期予後が良好な傾向があります。

再発時の治療選択肢

再発した場合、初回治療とは異なる化学療法レジメンが選択されることが多くあります。

救援化学療法と呼ばれる治療法により、再度の寛解を目指します。若年で全身状態が良好な患者さんでは、自家造血幹細胞移植が検討されることもあります。

また、前述の新規分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬が、再発・難治性症例に対する有効な選択肢となっています。90Y-イブリツモマブチウキセタンのような放射免疫療法も、再発症例に対して使用されます。

免疫療法という選択肢・・・HITV療法の可能性

標準治療だけでは十分な効果が得られなかった患者さんに対して、免疫療法という選択肢があります。

ICVS東京クリニックでは、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化したHITV療法を提供しています。

HITV療法の仕組み

HITV療法は、免疫システムの司令塔である樹状細胞を活用した免疫細胞療法です。

CT画像で確認しながら腫瘍内へ直接樹状細胞を注入することで、患者さん自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を正確に学習させます。投与後2週間前後からCTL(キラーT細胞)が体内に誘導され、24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続します。

この「腫瘍のワクチン化」という考え方により、画像診断では判別できない微細ながん細胞に対しても、CTLが血液中を巡回して攻撃することを目指します。

治療体制と実績

ICVS東京クリニックは、2008年の設立以来、2,000名以上の治療支援実績を持ちます。

院内には国際的GMP基準に準じた細胞培養加工施設を完備し、再生医療等安全性確保法に則った運用を行っています。厚生労働省の許可を受けた特定細胞加工施設として、品質管理を重視した培養体制を構築しています。

なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。治療費用は、アフェレーシス(成分採血+細胞培養費)が1,540,000円、樹状細胞局所注入が220,000円/1箇所などとなっています。

治療は患者さんの状態・症状・生活環境を総合的に考慮し、専門医が丁寧にカウンセリングと診断を行った上で、オーダーメイドの治療計画を提案します。来院回数は基本4回で、通院負担にも配慮されています。

生活の質を保ちながら治療を続けるために

悪性リンパ腫の治療は、単に病気を制御するだけでなく、生活の質(QOL)を維持することも重要です。

副作用との向き合い方

化学療法には、吐き気、脱毛、白血球減少などの副作用が伴うことがあります。

しかし、前述のように支持療法の進歩により、これらの副作用は以前と比べて大幅に軽減されています。制吐剤の適切な使用により、吐き気をコントロールできるケースが増えています。

脱毛については、治療終了後に再び髪が生えてくることがほとんどです。治療中はウィッグや帽子を活用することで、外見の変化に対応できます。

日常生活での注意点

治療中は免疫力が低下するため、感染症予防が重要となります。

手洗い、うがいを徹底し、人混みを避けるなどの基本的な対策が有効です。発熱や体調不良を感じたら、すぐに医療機関に連絡してください。

栄養管理も大切です。バランスの取れた食事を心がけ、体力を維持することが治療継続の鍵となります。食欲不振がある場合は、少量ずつ頻回に食事を摂る工夫も有効です。

心のケアの重要性

がん治療は、身体だけでなく心にも大きな負担をかけます。

不安や恐怖を感じることは自然なことです。医療スタッフ、家族、友人に気持ちを話すことで、心の負担が軽減されることがあります。多くの医療機関では、心理カウンセリングやサポートグループも提供されています。

同じ病気を経験した患者さんとの交流も、大きな支えとなります。患者会などに参加することで、貴重な情報や励ましを得られることがあります。

まとめ・・・希望を持って治療に臨むために

悪性リンパ腫は、適切な治療により高い確率で寛解を目指すことができる疾患です。

「完治」という言葉は慎重に使われますが、多くの患者さんが長期間にわたって再発のない状態を維持されています。医学の進歩により、治療選択肢は年々増加しており、予後も改善し続けています。

治療後の定期的な経過観察により、再発の早期発見が可能です。万が一再発した場合でも、救援化学療法や新規薬剤など、様々な治療選択肢が存在します。

標準治療に加えて、HITV療法のような免疫療法も、進行がん・再発がんに対する選択肢の一つとなっています。患者さん一人ひとりの状態に応じて、最適な治療法を選択することが大切です。

治療に関する疑問や不安があれば、遠慮なく担当医に相談してください。ICVS東京クリニックでは、患者さんの状態に応じたオーダーメイドの治療計画を提案しています。詳しくは、専門医にお問い合わせください。

詳細はこちらのHPをご覧ください

著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

悪性リンパ腫が再発するとどうなる?再発後の治療の選択肢と考え方悪性リンパ腫2026/03/31(火)

悪性リンパ腫の再発とは?

悪性リンパ腫の治療を受けた後、一度は寛解(かんかい)に至ったものの、再びがん細胞が増殖してくることを「再発」と呼びます。

再発は、患者さんやご家族にとって大きな不安をもたらすものです。しかし、再発したからといって治療の道が閉ざされるわけではありません。

悪性リンパ腫の再発には、いくつかのパターンがあります。同じ部位に再び腫瘍が現れる場合もあれば、初回治療時とは異なる場所に病変が出現することもあります。

また、再発までの期間も患者さんによって異なり、治療終了後数ヶ月で再発する方もいれば、数年経過してから再発する方もいらっしゃいます。

再発後の治療方針は、初回治療の内容、再発までの期間、病変の広がり、患者さんの全身状態などを総合的に判断して決定されます。

再発後の治療選択肢:救援化学療法

悪性リンパ腫が再発した場合、まず検討されるのが「救援化学療法」です。

救援化学療法とは、初回治療とは異なる薬剤の組み合わせを用いて、再びがん細胞の縮小を目指す治療法です。

救援化学療法の目的と特徴

救援化学療法の主な目的は、再発したリンパ腫細胞を可能な限り減少させることです。

初回治療で使用した薬剤に対して耐性を獲得している可能性があるため、異なる作用機序を持つ薬剤を組み合わせることが一般的です。

代表的な救援化学療法のレジメン(治療計画)には、ESHAP療法、DHAP療法、GDP療法などがあります。これらは複数の抗がん剤を組み合わせた治療法で、それぞれ特徴があります。

救援化学療法の効果と副作用

救援化学療法の効果は、リンパ腫のタイプや再発までの期間によって異なります。

一般的に、初回治療後の寛解期間が長かった方ほど、救援化学療法への反応が良好である傾向があります。

副作用については、骨髄抑制(白血球や血小板の減少)、吐き気、脱毛、感染症のリスク増加などが挙げられます。これらの副作用は個人差が大きく、医療チームによる適切な管理が重要です。

造血幹細胞移植という選択肢

救援化学療法で一定の効果が得られた場合、次のステップとして「造血幹細胞移植」が検討されることがあります。

自家移植と同種移植の違い

造血幹細胞移植には、大きく分けて「自家移植」と「同種移植」の2種類があります。

自家移植は、患者さん自身の造血幹細胞を事前に採取・保存しておき、大量化学療法の後に戻す方法です。比較的身体への負担が少ないとされています。

一方、同種移植は、健康なドナー(提供者)から造血幹細胞を提供してもらう方法です。ドナーの免疫細胞が残存するリンパ腫細胞を攻撃する「移植片対腫瘍効果」が期待できる反面、拒絶反応などのリスクも伴います。

移植適応の判断基準

造血幹細胞移植の適応は、患者さんの年齢、全身状態、臓器機能、リンパ腫のタイプ、再発のパターンなどを総合的に評価して決定されます。

一般的に、65歳以下で臓器機能が保たれている方が対象となることが多いですが、近年では高齢者への移植技術も進歩しています。

抗がん剤治療の期間はどれくらい?治療計画を立てる際の考え方

抗がん剤治療の期間は、がんの種類や進行度、治療方針によって大きく異なります。本記事では、治療期間の目安やスケジュールの考え方、治療計画を立てる際に知っておきたいポイントについてわかりやすく解説します。

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分子標的治療薬の役割

近年、悪性リンパ腫の治療において「分子標的治療薬」が大きな役割を果たすようになってきました。

分子標的治療薬とは

分子標的治療薬は、がん細胞が持つ特定の分子(タンパク質など)を標的として作用する薬剤です。

従来の化学療法が正常細胞にも影響を与えるのに対し、分子標的治療薬はがん細胞により選択的に作用するため、副作用が比較的少ないという特徴があります。

B細胞性リンパ腫に対しては、CD20という分子を標的とする「リツキシマブ」が広く使用されています。また、濾胞性リンパ腫やマントル細胞リンパ腫に対しては、BTK阻害薬やPI3K阻害薬などの新しい分子標的薬も承認されています。

再発例における分子標的治療の位置づけ

再発した悪性リンパ腫に対して、分子標的治療薬は単独で使用されることもあれば、化学療法と組み合わせて使用されることもあります。

特に、高齢の方や全身状態が良好でない方にとって、従来の強力な化学療法が難しい場合でも、分子標的治療薬であれば治療を継続できる可能性があります。

免疫チェックポイント阻害薬という新たな選択肢

悪性リンパ腫の治療において、「免疫チェックポイント阻害薬」も注目されています。

免疫チェックポイント阻害薬の仕組み

免疫チェックポイント阻害薬は、がん細胞が免疫システムから逃れるために利用している「ブレーキ」を解除する薬剤です。

私たちの体には、本来がん細胞を攻撃する免疫細胞が存在しますが、がん細胞は免疫細胞の攻撃を回避する仕組みを持っています。免疫チェックポイント阻害薬は、この仕組みを阻害することで、免疫細胞ががん細胞を攻撃できるようにします。

悪性リンパ腫における適応

特に、古典的ホジキンリンパ腫の再発例に対して、PD-1阻害薬(ニボルマブやペムブロリズマブ)が高い効果を示すことが報告されています。

非ホジキンリンパ腫の一部のタイプに対しても、免疫チェックポイント阻害薬の臨床試験が進められており、今後さらに治療選択肢が広がることが期待されています。

ICVS東京クリニックが提供するHITV療法

標準治療だけでは十分な効果が得られなかった再発悪性リンパ腫の患者さんに対して、ICVS東京クリニックでは「HITV療法」という次世代免疫療法を提供しています。

HITV療法の特徴

HITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)は、免疫システムの司令塔である「樹状細胞」を活用した治療法です。

患者さん自身の腫瘍に樹状細胞を直接投与することで、がん細胞の情報を高精度で学習させ、体内でCTL(キラーT細胞)を効率的に誘導します。

この治療法の最大の特徴は、腫瘍そのものを「ワクチン化」することです。投与された樹状細胞が腫瘍内でがん情報を学習し、それを基にCTLが24時間休むことなくがん細胞を攻撃し続けます。

HITV療法の治療プロセス

HITV療法は、基本的に4回の来院で完結する治療です。

まず初診で治療計画を立案し、その後アフェレーシス(成分採血)を行います。採取した細胞は院内のCPC(細胞培養加工施設)で約4週間培養されます。

培養後、CTガイド下で腫瘍内へ樹状細胞を直接投与し、その24〜48時間後に活性化T細胞を点滴で投与します。治療後はPET-CTや血液検査で効果を評価します。

HITV療法の適応と費用

HITV療法は、ステージⅣの進行がんや再発がんに特化した治療法です。ただし、日本国内では未承認の医療技術であり、保険適用外の自由診療となります。

治療費用は、アフェレーシス(成分採血+細胞培養費)が1,540,000円、樹状細胞局所注入が220,000円/1箇所などとなっています。

当院では、患者さん一人ひとりの状態に応じたオーダーメイドの治療計画を提案しており、治療前に十分な説明を行います。

再発後の治療選択における考え方

悪性リンパ腫が再発した場合、どの治療法を選択するかは非常に重要な決断です。

患者さんの状態に応じた治療選択

治療選択においては、リンパ腫のタイプ、再発までの期間、病変の広がり、年齢、全身状態、臓器機能などを総合的に評価します。

若年で全身状態が良好な方には、救援化学療法後の造血幹細胞移植が推奨されることが多いです。一方、高齢の方や臓器機能に問題がある方には、分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害薬などの比較的負担の少ない治療が選択されることがあります。

QOL(生活の質)を重視した治療

再発後の治療においては、単に生存期間を延ばすだけでなく、QOL(生活の質)を維持することも重要です。

強力な化学療法は効果が期待できる反面、副作用による生活への影響も大きくなります。患者さんご自身の価値観や生活スタイルを考慮し、医療チームと十分に話し合いながら治療方針を決定することが大切です。

セカンドオピニオンの活用

再発後の治療選択に迷われた場合は、セカンドオピニオンを求めることも一つの方法です。

複数の専門医の意見を聞くことで、より納得のいく治療選択ができる可能性があります。ICVS東京クリニックでも、標準治療に加えて免疫療法という選択肢について、専門医が丁寧にご説明いたします。

まとめ:再発後も諦めない治療の可能性

悪性リンパ腫が再発した場合でも、治療の選択肢は複数存在します。

救援化学療法、造血幹細胞移植、分子標的治療薬、免疫チェックポイント阻害薬など、それぞれに特徴があり、患者さんの状態に応じて最適な治療法を選択することが可能です。

また、標準治療だけでは十分な効果が得られなかった方に対しては、ICVS東京クリニックが提供するHITV療法のような次世代免疫療法も選択肢の一つとなります。

再発という事実は確かに大きな不安をもたらしますが、医療技術の進歩により、再発後も治癒を目指せる可能性が広がっています。

最も重要なのは、患者さんご自身が納得できる治療を選択することです。医療チームと十分にコミュニケーションを取り、ご自身の価値観や希望を伝えながら、最善の治療方針を見つけていただきたいと思います。

ICVS東京クリニックでは、再発悪性リンパ腫に対する治療について、専門医が丁寧にご相談に応じます。標準治療に加えて、HITV療法という選択肢についても詳しくご説明いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

詳細はこちらのHPをご覧ください

著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

痛くない首のしこりは大丈夫?悪性リンパ腫の初期症状と受診の目安悪性リンパ腫2026/02/19(木)

首に痛みのないしこりを見つけた時、あなたはどのように感じますか?

「少し様子を見よう」と考える方も多いかもしれません。しかし、痛みがないからといって安心できるとは限りません。実は、痛みのない首のしこりは、悪性リンパ腫という血液のがんの初期症状として現れることがあるのです。

私は長年にわたり、がん免疫療法の研究と臨床に携わってきました。その経験から、早期発見の重要性を何度も目の当たりにしています。悪性リンパ腫は、早期に発見し適切な治療を行うことで、治癒を目指せる可能性が高い疾患です。

本記事では、首のしこりと悪性リンパ腫の関係、見分け方、そして受診の目安について、医療の専門知識をもとに詳しく解説します。

首のしこりが現れる主な原因

首にしこりができる原因は、実にさまざまです。

最も多いのは、風邪や中耳炎などの感染症に対する免疫反応として、リンパ節が一時的に腫れるケースです。このような場合、感染症が治まるとともに、リンパ節の腫れも自然に小さくなっていきます。押すと痛みを伴うことが多く、数週間で改善するのが特徴です。

また、皮膚の下にできる良性の腫瘤として、粉瘤脂肪腫もよく見られます。粉瘤は皮膚の内側に角質や皮脂がたまって袋状になったもので、炎症を起こすと赤く腫れて痛みを伴います。一方、脂肪腫は皮下脂肪が増殖してできる柔らかいしこりで、痛みを感じないことがほとんどです。

しかし、頻度は低いものの、悪性リンパ腫や転移性がんなど、重大な疾患が隠れている可能性もあります。これらの場合、しこりは硬く、動きが悪く、痛みを伴わないことが多いという特徴があります。

首のまわりには多数のリンパ節が分布しており、耳の後ろ、鎖骨付近、脇の下、足の付け根など、体のさまざまな部位にリンパ節が存在します。通常、リンパ節は小さく触れることはありませんが、何らかの原因で大きくなると触れるようになります。

悪性リンパ腫の原因とは?発症に関係する要因を徹底解説

悪性リンパ腫はどのような原因で発症するのでしょうか。
発症に関係する要因や知っておきたいポイントを解説します。

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悪性リンパ腫とは何か

悪性リンパ腫は、白血球の一種であるリンパ球ががん化して増殖する、血液のがんです。

リンパ球は本来、ウイルスや細菌などの外敵から身体を守る免疫システムの重要な一部です。しかし、何らかの原因でリンパ球の遺伝子に異常が起こり、がん化すると、異常に増殖を始めます。増殖した細胞はリンパ節をはじめ、体のさまざまな部位にしこりを作ることが特徴的です。

悪性リンパ腫は100種類以上のタイプがありますが、大きく分けるとホジキンリンパ腫非ホジキンリンパ腫の2つに分類されます。日本人の悪性リンパ腫の90%以上は非ホジキンリンパ腫と言われています。

非ホジキンリンパ腫はさらに、進行の早さによって3つに分けられます。年単位でゆっくり進行する低悪性度リンパ腫、月単位で進行する中~高悪性度リンパ腫、そして週から日単位で急速に進行する高悪性度リンパ腫です。

悪性リンパ腫は、血液のがんの中で最も患者数が多く、年々増加傾向にあります。高齢者に限らず幅広い世代で発症が見られ、子どもや20~30代でも発症することがあります。60歳ごろから増加し、70歳代でピークを迎える傾向があります。

悪性リンパ腫の初期症状とは

悪性リンパ腫の最も代表的な初期症状は、痛みのないリンパ節の腫れです。

首や脇の下、足の付け根などのリンパ節が多い部位に、通常は痛みのないしこりとして現れます。このしこりは、ゴムのような硬さで、触っても硬すぎず柔らかすぎないことが特徴です。数週間から数か月かけて徐々に大きくなっていき、全身に広がることもあります。

風邪や感染症によるリンパ節の腫れは、症状が改善するとともにリンパ節の腫れもなくなります。しかし、2週間以上腫れが継続する場合には要注意です。これは悪性リンパ腫の可能性を示す重要なサインの一つです。

しこり以外にも、悪性リンパ腫では以下のような全身症状が現れることがあります。これらはB症状と呼ばれ、病気の進行を示す重要な指標となります。

  • 原因不明の発熱:37℃台の微熱や38℃以上の発熱が周期的に起こる
  • 大量の寝汗:パジャマやシーツが濡れるほどの寝汗(盗汗)
  • 体重減少:半年で体重が10%以上減少する

これらの症状に加えて、体のかゆみや皮膚の発疹、倦怠感や異常な疲労感を感じることもあります。十分な休息を取っても改善しないような疲労感や倦怠感は、悪性リンパ腫のサインである可能性があります。

また、悪性リンパ腫はリンパ節だけでなく、胃や腸などの消化管、甲状腺、脳などの臓器にしこりが生じることもあります。このような悪性リンパ腫は節外性リンパ腫と呼ばれます。

良性のしこりと悪性リンパ腫の見分け方

首にしこりを見つけた時、それが良性なのか悪性なのかを見分けることは、専門医でも慎重に行う必要があります。

しかし、いくつかの特徴を知っておくことで、受診の緊急度を判断する助けになります。

良性のしこりの特徴として、以下が挙げられます。

  • 押すと痛みがある
  • 柔らかく、よく動く
  • 感染症が治ると自然に小さくなる
  • 赤みや熱感を伴うことがある

一方、悪性リンパ腫を疑うしこりの特徴は次の通りです。

  • 押しても痛みがない、または痛みが少ない
  • 硬く、動きが悪い(周囲の組織と癒着している感じ)
  • 急速に大きくなる、または徐々に大きくなり続ける
  • 複数のリンパ節が同時に腫れている(多発性)
  • 2週間以上経過しても小さくならない

ただし、これらの特徴はあくまで目安です。良性と悪性の判断は、医療機関での検査によって初めて確定できます。自己判断で「これは大丈夫」と決めつけることは避け、気になる症状がある場合は必ず医療機関を受診してください。

特に、以下のような場合は早急な受診が推奨されます。

  • しこりが2週間以上消えない
  • しこりが徐々に大きくなっている
  • 発熱、体重減少、大量の寝汗などの全身症状を伴う
  • 複数のリンパ節が同時に腫れている
  • しこりが硬く、動かない

受診の目安と診断の流れ

首のしこりを見つけた場合、まずはかかりつけの内科を受診することをおすすめします。

悪性リンパ腫自体の診療は血液内科で行われますが、症状が多彩でしこりのできる部位も人によって異なるため、実際には血液内科以外の診療科で発見されることも少なくありません。「どの診療科に行けばよいか分からない」という場合は、まず内科を受診するとよいでしょう。

医療機関では、以下のような検査が行われます。

問診と触診では、いつからしこりがあるか、大きさの変化、痛みの有無、その他の症状などを詳しく聞かれます。医師が実際にしこりを触って、硬さや動き、大きさなどを確認します。

血液検査では、白血球数や炎症マーカー、LDH(乳酸脱水素酵素)などを調べます。悪性リンパ腫では、これらの値に異常が見られることがあります。

画像検査として、超音波検査、CT検査、MRI検査、PET検査などが行われます。これらの検査により、しこりの性状や広がり、他の部位への影響を詳しく調べることができます。

最終的な確定診断には、生検が必要です。腫れたリンパ節の一部または全部を採取し、顕微鏡で詳しく調べます。この検査によって、悪性リンパ腫かどうか、またどのタイプの悪性リンパ腫かを確定することができます。

悪性リンパ腫は、必ず初期症状が現れるとは限りません。健康診断がきっかけで見つかることもあります。そのため、定期的に健康診断を受けることも大切です。

悪性リンパ腫の治療と予後

悪性リンパ腫と診断された場合、病型や進行度に応じて適切な治療が選択されます。

主な治療法として、複数の抗がん剤を組み合わせる化学療法、放射線を用いる放射線療法、そして造血幹細胞移植などがあります。近年では、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤などの新しい治療法も登場しており、治療の選択肢は広がっています。

悪性リンパ腫は、かつては治療が難しい病気とされていましたが、医療の進歩により、進行した状態で見つかっても治癒を目指せる可能性が高まっています。特に早期発見し早期治療を行うことで、根治できる可能性があります。

ただし、病型によって進行スピードが異なります。日本人の悪性リンパ腫の90%以上を占める非ホジキンリンパ腫にも、ゆっくり進行するものと数週間のうちに進行するものがあります。特に進行の早いタイプについては、速やかに治療を開始することが大切です。

標準治療だけでは治癒が難しいとされるステージⅣの進行がん・再発がんに対しては、次世代の免疫療法も選択肢の一つとなります。HITV療法のような免疫細胞療法は、樹状細胞を活用し、体内でがんを攻撃するCTL(キラーT細胞)を効率的に誘導することで、がんの消失を目標とする治療法です。

HITV療法では、CT画像で確認しながら腫瘍内へ直接樹状細胞を注入することで、患者さま自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を、より正確に樹状細胞へ学習させることを目指します。腫瘍のワクチン化により、CTLが24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続し、転移・再発の抑制にもつながることが期待されています。

なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。

まとめ:早期発見が予後を左右する

首に痛みのないしこりを見つけたら、決して軽視してはいけません。

悪性リンパ腫の初期症状として現れる可能性があり、早期発見・早期治療が予後を大きく左右します。特に、しこりが2週間以上消えない場合、徐々に大きくなっている場合、発熱や体重減少などの全身症状を伴う場合は、速やかに医療機関を受診してください。

良性のしこりと悪性のしこりを見分けるポイントとして、痛みの有無、硬さ、動き、大きさの変化などがありますが、最終的な判断は医療機関での検査が必要です。自己判断で様子を見続けることは避け、気になる症状があれば早めに相談することが大切です。

悪性リンパ腫は、早期に発見し適切な治療を行うことで、治癒を目指せる可能性が高い疾患です。また、標準治療に加えて、免疫療法などの新しい治療法も選択肢として考えられます。

私たちICVS東京クリニックでは、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、進行がん・再発がんに特化した次世代免疫療法を提供しています。がん免疫療法の専門医として、患者さま一人ひとりの状態に合わせたオーダーメイドの治療計画をご提案し、QOL(生活の質)を維持しながら、できる限り心身の負担が少ない診療を目指しています。

首のしこりが気になる方、悪性リンパ腫について詳しく知りたい方、治療の選択肢について相談したい方は、ぜひ一度ご相談ください。

早期発見と適切な治療が、あなたの未来を変える可能性があります。

詳細はこちらのHPをご覧ください

著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

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