
ステージ4のがんと診断されたとき、多くの方が「もう終わりなのではないか」と感じます。
しかし、ステージ4という言葉は、決して「治療の可能性がない」という意味ではありません・・・。
ステージ4とは、がんが原発部位から離れた臓器やリンパ節に転移している状態を指しますが、それは病気の広がり方を示す分類であり、治療の可能性や余命を直接決定するものではないのです。近年では、化学療法、免疫療法、放射線治療など、さまざまな治療選択肢が進化しており、ステージ4のがんでも症状をコントロールしながら、生活の質を保ちつつ治療を続けている方々が多くいらっしゃいます。
この記事では、ステージ4のがんと診断された患者さんとご家族が知っておくべき治療方針と選択肢について、詳しく解説します。

抗がん剤治療の期間は、がんの種類や進行度、治療方針によって大きく異なります。本記事では、治療期間の目安やスケジュールの考え方、治療計画を立てる際に知っておきたいポイントについてわかりやすく解説します。
ステージ4のがんは、がんが原発部位から遠くの臓器やリンパ節にまで広がった状態を指します。
しかし、多くの方が誤解されているのは、「ステージ4=末期がん」という認識です。実際には、ステージ分類は**がんの広がり方を整理するための基準**であり、治療方法を選択する際の目安にすぎません。
ステージは、がんの大きさ、リンパ節への転移の有無、遠隔転移の有無という3つの要素(TNM分類)を組み合わせて決定されます。ステージ0から始まり、ステージ1、2、3と進み、最も進行した段階がステージ4です。
重要なのは、ステージ4と判定されても、体調が良好で治療の選択肢が十分にある場合も多いということです。
たとえば、遠くのリンパ節に1ヵ所だけ転移しているケースでは、ステージ4と分類されますが、体力があり、適切な治療を受けることで症状をコントロールできる可能性があります。逆に、ステージ2であっても、体力が著しく低下している場合は、治療の選択が難しくなることもあります。
末期がんとは、自立した食事摂取や日常生活動作が困難になり、著しく体が衰弱した状態を指します。
長時間の臥床を余儀なくされ、食事介助やベッド上での排泄が避けられない状態です。このような末期症状に至ると、多くの方は治療の意欲を失ってしまいます。
しかし、ステージ4と診断されても、末期症状がなく、歩くことも十分に可能で、新たな治療を模索できる活力がある場合、治療を行う時間は「まだ、まだ」十分に残されているのです。

ステージ4のがんでも、さまざまな治療法が選択できます。
治療の目的は、がんの進行を抑え、症状を和らげ、生活の質(QOL)を維持・向上させることです。
化学療法は、抗がん剤を使用してがん細胞を攻撃する治療法です。抗がん剤は血液に乗って全身を巡り、がん細胞を攻撃します。
ステージ4のがんでは、複数の抗がん剤を組み合わせることで、がんを縮小させたり、進行を遅らせたりする効果が期待できます。近年では、新しい抗がん剤が次々と開発されており、副作用を抑えながら効果を高める工夫がなされています。
ただし、抗がん剤は正常な細胞も傷つけてしまうため、吐き気、脱毛、倦怠感などの副作用が発生することがあります。
免疫療法は、人が本来持っている免疫力を回復させ、がんに立ち向かう治療法です。
免疫チェックポイント阻害薬や、樹状細胞を活用した治療など、さまざまなアプローチがあります。免疫療法は、正常な細胞を傷つけずに、がん細胞だけを狙う可能性があるため、副作用が比較的少ないとされています。
特に、樹状細胞を腫瘍へ直接投与する方法では、患者さん自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を正確に学習させることができます。投与後、2週間前後からCTL(キラーT細胞)が体内に誘導され、24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続します。
放射線療法は、がん細胞に放射線を当てることで、直接切り取る作業をせず、がん細胞内のDNAにダメージを与える治療法です。
ステージ4のがんでは、痛みや出血などの症状を和らげる目的で放射線療法が使用されることがあります。また、トモセラピーのような高精度な放射線治療では、痛み・副作用の少ない治療が可能です。
ステージ4のがんでも、転移した部位が切除可能な場合は、手術が検討されることがあります。
特に、肝転移や肺転移の場合、転移した部位を切除することで、症状の改善や生存期間の延長が期待できることがあります。ただし、手術が可能かどうかは、転移の範囲や患者さんの体力によって異なります。

ステージ4のがんの治療方針を決める際には、いくつかの重要なポイントがあります。
がんの種類によって、治療の選択肢や効果は大きく異なります。
たとえば、大腸がんのステージ4では、遠隔転移巣が切除可能かどうかを判断し、切除可能な場合は手術を検討します。一方、膵臓がんのステージ4では、手術が難しい場合が多く、化学療法が中心となります。
また、がんの進行スピードや転移の範囲も、治療方針を決める重要な要素です。
治療を受けるためには、一定の体力と免疫力が必要です。
体力が著しく低下している場合、積極的な治療が難しくなることがあります。そのため、治療前には、患者さんの全身状態を評価し、治療に耐えられるかどうかを慎重に判断します。
また、栄養状態や基礎疾患の有無も、治療方針を決める際の重要な要素です。
ステージ4のがん治療では、生活の質(QOL)を維持することが非常に重要です。
治療効果だけでなく、患者さんができる限り普段通りの生活を送れるよう、副作用を抑えながら治療を続けることが求められます。そのため、治療方針を決める際には、患者さんの希望や生活環境を総合的に考慮することが大切です。
近年では、がんの遺伝子変異などの性質に対応した治療(薬物療法)が検討されることがあります。
遺伝子検査を行い、特定の遺伝子変異が見つかった場合、それに対応した分子標的薬を使用することで、より効果的な治療が可能になることがあります。
ICVS東京クリニックは、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化した次世代免疫療法を提供しています。

HITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)は、免疫システムの司令塔とも呼ばれる**樹状細胞**を活用した免疫細胞療法です。
最大の特徴は、樹状細胞を腫瘍へ直接投与する点です。CT画像で確認しながら腫瘍内へ直接注入することで、患者さん自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を、より正確に樹状細胞へ学習させることを目指します。
腫瘍に投与された樹状細胞は、がん情報を高精度で認識し、CTL(キラーT細胞)への指示も精密化します。投与後、2週間前後からCTLが体内に誘導され、24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続します。これを「腫瘍のワクチン化」と呼びます。
画像診断で判別できない微細ながん細胞が血液により移動・着床することが、転移・再発の一因とされます。
HITV療法では、腫瘍のワクチン化によって生まれる高精度なCTLが血液中を巡回し、がん細胞を見つけると即時に攻撃することで、転移・再発を防ぐことにつなげることを目指しています。
ICVS東京クリニックは、2008年の設立以来、2,000名以上の治療支援実績があります。
CTガイド下投与により、リアルタイムのCT画像をもとに穿刺を行い、腫瘍内へ正確に樹状細胞を直接投与する高度な医療技術を採用しています。また、院内CPC(細胞培養加工施設)を完備し、国際的GMP基準に沿った環境を整え、専任の細胞培養士が適切に管理・処置を行っています。
なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。
ステージ4のがん治療を選択する際には、いくつかの重要な点を知っておく必要があります。
標準治療とは、科学的根拠に基づいて有効性と安全性が確認された治療法です。
保険適用となり、費用負担が軽減されます。一方、自由診療は、保険適用外の治療法であり、全額自己負担となります。ただし、標準治療で効果が得られなかった場合や、より個別化された治療を希望する場合、自由診療が選択肢となることがあります。

ステージ4のがん治療には、高額な費用がかかることがあります。
標準治療の場合、高額療養費制度を利用することで、自己負担額を抑えることができます。自由診療の場合、治療費用は全額自己負担となるため、事前に費用を確認し、経済的な負担を考慮することが重要です。
ステージ4のがんと診断された場合、複数の医師の意見を聞くことが大切です。
セカンドオピニオンを受けることで、治療の選択肢が広がり、より納得のいく治療方針を決定することができます。担当医に遠慮せず、セカンドオピニオンを希望する旨を伝えましょう。
ステージ4のがん治療では、患者さんとご家族の心のケアも非常に重要です。
ステージ4と診断されても、希望を失う必要はありません。
近年の医療技術の進歩により、ステージ4のがんでも症状をコントロールしながら、長期間にわたり生活の質を保ちつつ治療を続けている方々が多くいらっしゃいます。強い気持ちで、次にできる治療法を探っていきましょう。
緩和ケアは、がんに伴う心と体のつらさを和らげるための医療です。
診断されたときから、緩和ケアを受けることができます。痛みや吐き気などの身体的な症状だけでなく、不安や悲しみなどの精神的な苦痛も和らげることができます。遠慮せずに医療者やがん相談支援センターに相談しましょう。
患者さんを支えるご家族も、大きな負担を抱えています。
ご家族自身の心身の健康を保つことも大切です。がん相談支援センターや患者会などを活用し、同じ境遇の方々と情報交換をすることで、心の支えを得ることができます。

ステージ4のがんと診断されても、それは「治療の可能性がない」という意味ではありません。
化学療法、免疫療法、放射線治療など、さまざまな治療選択肢があり、患者さんの状態に応じた最適な治療方針を立てることができます。重要なのは、がんの種類や進行状況、患者さんの体力や免疫力、そして生活の質を総合的に考慮し、納得のいく治療を選択することです。
ICVS東京クリニックのHITV療法のように、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化した次世代免疫療法も選択肢の一つです。樹状細胞を腫瘍へ直接投与することで、患者さん自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を正確に学習させ、CTLが24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続する治療法です。
ステージ4のがんでも、治療の可能性は残されています。
一人で悩まず、医療者や専門機関に相談しながら、最善の選択をしていきましょう。
ICVS東京クリニックでは、ステージⅤの進行がん・再発がんに特化したHITV療法を提供しています。
あなたとご家族の未来のために、私たちができることがあります。
ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

埼玉医科大学卒業。
東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。
世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。
米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。
ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。
その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。