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Columnコラム

甲状腺がん手術後の変化とは?生活への影響と対処法を徹底解説甲状腺がん2026/05/26(火)

手術が終わった。でも、不安はまだ続いている。

甲状腺がんの手術を受けた後、多くの患者さんが「体が以前と違う」と感じます。声が変わった、疲れやすくなった、傷跡が気になる……。そうした変化は、決して珍しいことではありません。

術後の変化を正しく理解し、適切に対処することが、その後の生活の質を大きく左右します。この記事では、甲状腺がん手術後に起こりやすい身体的・精神的な変化と、具体的な対処法をわかりやすく解説します。

手術を終えたばかりの方も、これから手術を控えている方も、ぜひ参考にしてください。

術後の体調変化が気になる方へ

東京都千代田で甲状腺がん手術後の生活について相談したい方は、医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。

術後の不安や日常生活への影響について確認したい方にもご利用いただいています。

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甲状腺がん手術後に起こる身体的な変化

手術直後から、体にはさまざまな変化が現れます。

甲状腺は、のどぼとけのすぐ下に位置する小さな臓器です。重さはわずか10〜20gほどですが、甲状腺ホルモン(T3・T4)やカルシトニンなど、体の代謝や成長に深く関わるホルモンを分泌しています。その臓器を部分的または全摘出することで、術後にはさまざまな影響が生じます。

ホルモンバランスの変化と甲状腺ホルモン補充療法

甲状腺を全摘出した場合、体内でホルモンが作られなくなります。

そのため、術後は「甲状腺ホルモン薬(レボチロキシン)」を毎日服用することが必要になります。この薬によって、体内のホルモンバランスを維持します。また、中〜高リスクの乳頭がんや濾胞がんでは、再発予防のために「TSH抑制療法」が検討されることもあります。TSH(甲状腺刺激ホルモン)を低く抑えることで、残存するがん細胞の増殖を抑制する目的があります。

ホルモン薬の量が適切でないと、倦怠感・体重変化・動悸・気分の落ち込みといった症状が出ることがあります。定期的な血液検査でホルモン値を確認しながら、担当医と相談して用量を調整することが大切です。

声の変化(嗄声・声のかすれ)

術後に声が変わったと感じる方は少なくありません。

甲状腺の裏側には「反回神経」という神経があります。この神経は声帯を動かす役割を担っており、手術の際に影響を受けることがあります。一時的な声のかすれ(嗄声)が生じるケースがありますが、多くの場合は時間とともに回復します。ただし、神経への影響が大きい場合は、声の変化が長期にわたることもあります。

声の変化が気になる場合は、言語聴覚士によるリハビリテーションが有効なことがあります。担当医に相談し、必要に応じて専門家の支援を受けることをお勧めします。

副甲状腺機能への影響と低カルシウム血症

甲状腺の全摘術では、副甲状腺にも影響が出ることがあります。

副甲状腺は甲状腺の裏側に4つある小さな腺で、血液中のカルシウム濃度を調整するホルモン(PTH)を分泌しています。手術の影響でこの機能が低下すると、「低カルシウム血症」が起こることがあります。手足のしびれ・筋肉のけいれん・口周りのしびれなどの症状が現れた場合は、速やかに担当医に連絡してください。カルシウム製剤やビタミンD製剤の補充で対処することが一般的です。

傷跡のケアと首の違和感への対処法

首の傷跡は、多くの患者さんが気にするポイントです。

傷跡の経過と日常的なケア

手術後の傷跡は、最初は赤みや硬さが目立ちます。

しかし、一般的に半年ほどで気にならなくなることが多いとされています。傷跡が気になる時期は、スカーフや襟の高い服で隠す方法もあります。また、保湿クリームやシリコンジェルシートを使ったケアが、傷跡の改善に役立つことがあります。ただし、ケアの方法や開始時期については、必ず担当医の指示に従ってください。

「退院してしばらくは、首元を見るたびに気持ちが沈んでいました。でも、半年後には鏡を見ても気にならなくなっていた」という声は、術後の患者さんから多く聞かれます。時間が解決してくれることも多いのです。

首の張りやつっぱり感への対応

術後しばらくは、首のつっぱり感や動かしにくさを感じることがあります。

これは手術による組織の癒着や筋肉の緊張によるものです。担当医の許可を得た上で、首のストレッチや軽い運動を取り入れることで、徐々に改善することが期待できます。無理に動かすのではなく、痛みの範囲内でゆっくりと行うことが大切です。

術後ケアについて確認したい方へ

甲状腺がん手術後の経過や生活面について相談したい方は、医療法人社団ICVS東京クリニックまでご相談ください。

定期的な確認や体調管理についても丁寧にご案内しています。

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術後の日常生活で注意すべきポイント

手術後の日常生活は、基本的には食事や運動などの制限はありません。

しかし、いくつかの点に注意することで、体調の回復を促し、再発リスクを下げることができます。規則正しい生活を送ること、禁煙・節酒を心がけること、バランスのよい食事をとること、適度に運動することが、術後の体調維持に重要です。

放射性ヨウ素内用療法後の生活上の注意

放射性ヨウ素内用療法を受けた場合は、特別な注意が必要です。

治療前後には「ヨウ素を制限した食事」が求められます。海藻類・昆布・わかめなど、ヨウ素を多く含む食品を避ける期間があります。また、治療後は体内から微量の放射線が出るため、退院後数日間は周囲の人への被ばくに配慮した生活が必要です。この期間を過ぎれば、食事や活動に制限はなくなります。詳細は担当医や看護師に確認してください。

定期的な経過観察の重要性

甲状腺がんは、長期にわたる経過観察が欠かせません。

乳頭がんや濾胞がんでは、10年・20年後に再発するケースもあります。手術後1〜2年間は1〜3か月ごと、手術後2〜3年間は半年ごとの通院が一般的です。通院の際には、内視鏡検査・首の触診・画像検査などが行われます。「もう大丈夫」と自己判断して通院をやめることは、非常に危険です。担当医と相談しながら、長期的な経過観察を続けてください。

術後の精神的な変化と心のケア

体の変化だけでなく、心にも大きな変化が訪れます。

「がんと診断された」という事実は、それだけで大きな精神的負担です。手術が終わっても、再発への不安・将来への恐れ・気力の低下などが続くことは珍しくありません。これは弱さではなく、がんという病気と向き合う人間として、ごく自然な反応です。

不安・抑うつへの対処法

術後に気分が落ち込む時期は、誰にでも訪れます。

「手術は成功したのに、なぜこんなに気持ちが晴れないのだろう」と感じる方も多くいます。ホルモンバランスの変化が気分に影響することもあります。まずは、自分の気持ちを誰かに話すことが大切です。家族・友人・医療スタッフ、あるいはがん相談支援センターなどの専門窓口を活用することも一つの方法です。一人で抱え込まないでください。

仕事・社会生活への復帰について

いつ仕事に戻れるか、気になる方も多いでしょう。

復帰の時期は、手術の範囲・体調の回復具合・仕事の内容によって異なります。体への負担が少ないデスクワークであれば比較的早期に復帰できることもありますが、体力を要する仕事の場合は慎重に判断する必要があります。担当医と相談しながら、無理のないペースで社会復帰を目指してください。

 

「治療が終わっても、不安は消えない。でも、その不安と上手に付き合いながら生きていくことが、術後の本当のリカバリーだと思います。」

再発・転移が見つかった場合の選択肢

再発の知らせは、大きなショックをもたらします。

甲状腺がんは比較的進行が緩やかなタイプが多い一方で、再発や遠隔転移を繰り返すケースも存在します。標準治療のみでは十分な効果が得られにくい場合もあります。そのような状況に直面したとき、「まだ選択肢がある」と知っていただくことが重要です。

標準治療の限界と次の一手

手術・放射線・薬物療法を経ても、再発するケースがあります。

そのような場合、次の治療の選択肢を模索することになります。分子標的薬などの薬物療法が検討されることもありますが、副作用や効果の限界もあります。「もう治療がない」と感じる前に、免疫療法という選択肢についても情報を集めることをお勧めします。

ICVS東京クリニックのHITV療法という選択肢

ICVS東京クリニックでは、「延命ではなく、救命を目指す」という理念のもと、次世代免疫療法である**HITV療法**に取り組んでいます。

HITV療法は、免疫システムの司令塔である「樹状細胞」を活用した治療法です。患者さん自身の腫瘍が持つ情報を免疫に正確に伝えることで、がん細胞を効率的に攻撃する免疫反応の誘導を目指します。特に、**CTガイド下で樹状細胞を腫瘍内、または腫瘍に栄養を与える主要血管内へ直接投与する独自技術**により、樹状細胞の機能を最大限に引き出すことを重視しています。

また、院内に**国際的GMP基準に準拠した細胞培養加工施設(CPC)**を完備し、専任の培養士が高品質な樹状細胞の培養・管理を行っています。治療の中身が見えにくい免疫療法だからこそ、細胞の品質管理を院内で徹底している点は、患者さんにとって大きな安心材料です。

治療にあたっては、PET-CTなどの画像データや血液検査・治療履歴をもとに、専門医が慎重に適応を判断します。患者さん一人ひとりの状態・病状・生活背景を考慮した**オーダーメイドの治療計画**を提案しており、画一的な対応は行いません。

なお、HITV療法は保険適用外の自由診療であり、日本国内では未承認の医療に該当します。治療の目的・期待できる可能性と限界・想定されるリスクや副作用・費用や治療の流れについて、治療開始前に丁寧な説明が行われます。詳細は公式サイトまたは医療相談にてご確認ください。

まとめ:術後の変化を正しく知り、前向きに向き合うために

甲状腺がんの手術後には、さまざまな変化が訪れます。

ホルモンバランスの変化・声の変化・傷跡・精神的な揺らぎ……。それらは決して「異常」ではなく、手術という大きな出来事を経た体と心が、新しいバランスを取り戻そうとしているサインです。

大切なのは、変化を正しく理解し、一人で抱え込まないことです。

定期的な経過観察を続け、気になることは担当医に相談する。それが術後の生活を支える基本です。そして、もし再発や転移に直面したとき、「まだできることがある」と知っていただくことが、次の一歩につながります。

ICVS東京クリニックでは、甲状腺がんと向き合う患者さんとご家族に寄り添いながら、最良の治療選択をともに考えています。「今の状態で免疫療法は検討できるのか」「他にできることは残っているのか」と感じたとき、まずは医療相談という形で話してみてください。

▶ ICVS東京クリニックへのご相談・お問い合わせは、公式サイトよりお気軽にどうぞ。

術後の不安を整理したい方へ

術後の生活や経過観察について確認したい方は、医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。

現在の症状や生活状況に合わせて、今後の対応を一緒に整理していきます。

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著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

 

甲状腺がんで首の違和感が出るのはなぜ?受診の目安を医師が解説甲状腺がん2026/05/26(火)

「最近、首に何か引っかかる感じがする」

そう感じながらも、忙しさや不安から受診を先延ばしにしている方は、少なくありません。

甲状腺がんは、首の前部に位置する甲状腺に発生する悪性腫瘍です。多くの場合、進行がゆっくりであるため、初期段階では自覚症状がほとんどありません。だからこそ、「首の違和感」という小さなサインを見逃さないことが、早期発見への第一歩になります。

この記事では、腫瘍免疫を専門とする医師の立場から、甲状腺がんによる首の違和感の原因・症状・受診の目安について、できる限りわかりやすくお伝えします。

首の違和感が続いていて不安な方へ

東京都千代田で甲状腺の症状について相談したい方は、医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。

「受診したほうがいいか迷う」という段階でも相談しやすい環境づくりを心がけています。

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甲状腺とはどんな臓器か――まず知っておきたい基礎知識

甲状腺は、のどぼとけ(甲状軟骨)のすぐ下にあります。

重さはわずか10〜20gほどの小さな臓器ですが、その役割は非常に重要です。羽を広げた蝶のような形をしており、中央の「峡部」と左右の「腺葉」から構成されています。気管を前から取り囲むように位置し、その裏側には声帯を動かす「反回神経」が走行しています。

甲状腺の主な働きは、「甲状腺ホルモン」を分泌することです。このホルモンは、脳や骨の成長、脂質・糖の代謝促進など、全身の新陳代謝を調整する重要な役割を担っています。子どもの発育にも、大人の体のバランス維持にも、欠かすことのできない臓器です。

この甲状腺に「しこり(結節)」ができ、それが悪性であるものを甲状腺がんと呼びます。

甲状腺がんの種類と特徴――タイプによって進行速度が大きく異なる

甲状腺がんは一種類ではありません。

がん細胞の形や増殖の仕方によって、いくつかの「組織型」に分類されます。それぞれの特徴を理解しておくことは、症状の理解や治療選択においても重要です。

乳頭がん――最も多く、比較的おとなしいタイプ

甲状腺がんの約90%を占めます。

リンパ節への転移が見られることはありますが、非常にゆっくりと進行するため、生命に関わることはまれとされています。ただし、ごく一部の乳頭がんは再発を繰り返したり、悪性度の高い未分化がんに変化したりすることがあります。注意が必要です。

濾胞がん――血行性転移に注意が必要なタイプ

甲状腺がんの約5%を占めます。

乳頭がんと比べてリンパ節転移は起こりにくい一方、肺や骨などの遠くの臓器への「血行性転移」を起こしやすい傾向があります。良性の甲状腺腫瘍との区別が難しいことも特徴のひとつです。

髄様がん・未分化がん――進行が速く、より注意が必要なタイプ

髄様がんは甲状腺がんの約1〜2%を占め、乳頭がんや濾胞がんと比べると進行が速く、リンパ節や肺・肝臓などへ転移しやすい性質があります。遺伝性のケースも存在します。

未分化がんは、甲状腺がんの中でも最も悪性度が高く、進行が非常に速いタイプです。甲状腺周囲の臓器(反回神経・気管・食道など)への浸潤や、全身への転移を起こしやすいという特徴があります。発生頻度は約1〜2%と低いものの、迅速な対応が求められます。

甲状腺がんで首の違和感が出るのはなぜか――解剖学的な理由

首の違和感は、偶然ではありません。

甲状腺はもともと気管の前面に位置し、周囲の重要な構造物と密接に接しています。腫瘍が大きくなるにつれ、隣接する組織への圧迫や浸潤が起こり、さまざまな症状として現れてきます。

腫瘍による気管・食道への圧迫

甲状腺の腫瘍が大きくなると、気管や食道を圧迫します。

その結果、「のどの閉塞感」「飲み込みにくさ(嚥下困難)」「息苦しさ」などの症状が出てきます。初期段階では「何となくのどに引っかかる感じ」程度ですが、進行とともに症状が強くなっていきます。

反回神経への影響による声のかすれ

甲状腺の裏側には「反回神経」が走っています。

この神経は声帯を動かす役割を持っており、腫瘍がこの神経を圧迫・障害すると、「声のかすれ(嗄声)」が生じます。風邪でもないのに声がかすれる、以前より声が出にくいと感じる場合は、注意が必要なサインです。

リンパ節転移による首の腫れ

甲状腺がんが頸部リンパ節に転移すると、首の横にしこりを触れるようになります。

乳頭がんはリンパ節転移が多く見られるタイプです。のどぼとけの下だけでなく、首の側面にしこりを感じた場合も、放置せず受診することをお勧めします。

見逃せない症状チェックリスト――こんなサインに気づいたら

「自分には関係ない」と思っていませんか?

甲状腺がんの症状は、日常生活の中で見過ごされやすいものばかりです。以下のサインに心当たりがある場合は、早めに専門医への相談を検討してください。

乳頭がんなどでよく見られる症状

  • のどぼとけの下のしこり・・・痛みを伴わないことが多く、発見が遅れやすい
  • 首の横のしこり・・・リンパ節転移のサインである可能性がある
  • 声のかすれ(声がれ)・・・反回神経への影響を示す重要なサイン
  • のどの違和感・閉塞感・・・腫瘍による気管圧迫が原因のことがある
  • 飲み込みにくさ・・・食道への圧迫が起きている可能性がある

悪性度の高いがんで見られる症状

  • 血が混じった痰(血痰)
  • 呼吸困難・息苦しさ
  • 首の痛み
  • 急速に大きくなるしこり

重要なのは、「数年前からしこりの大きさが変わっていない」からといって、がんではないとは言い切れない点です。甲状腺がんは年単位でゆっくり大きくなることがあります。変化がないように見えても、専門的な検査を受けることが大切です。

「しこりがあっても痛くないから大丈夫」という思い込みが、発見を遅らせる最大の落とし穴です。

いつ病院を受診すべきか――受診の目安と診察の流れ

受診のタイミングに迷う方は多いです。

以下のいずれかに当てはまる場合は、できるだけ早めに耳鼻咽喉科・内分泌科・甲状腺専門外来を受診することをお勧めします。

受診を急ぐべきサイン

  • 首のしこりが急速に大きくなっている
  • 声のかすれが2週間以上続いている
  • 呼吸困難や血痰がある
  • 飲み込みにくさが続いている
  • 首に強い痛みがある

早めに受診を検討すべきサイン

  • のどぼとけの下や首にしこりを感じる(痛みの有無にかかわらず)
  • のどの違和感・閉塞感が続いている
  • 家族に甲状腺がんや甲状腺疾患の方がいる
  • 若いころに放射線治療を受けた経験がある

診察では何をするのか

受診すると、まず視診・触診が行われます。

次に、首に超音波(エコー)を当て、甲状腺の大きさやしこりの性質、リンパ節転移の有無を調べます。がんが疑われる場合は、しこりに細い針を刺して細胞を採取する「穿刺吸引細胞診」が行われます。病変の広がりを評価するために、CTやMRI、PET/CT検査が追加されることもあります。

「検査が怖い」という気持ちはよくわかります。ただ、早期に発見できれば、治療の選択肢は大きく広がります。

甲状腺がんの患者数と発症傾向――知っておきたいデータ

甲状腺がんは、決して珍しいがんではありません。

年間約1万8,800人が甲状腺がんと診断されています。女性に多い傾向があり、甲状腺がんと診断される女性の数は男性の約2.8倍に上ります。年齢のピークは70代ですが、女性の場合は20〜30代の若い世代での発症も少なくありません。

原因としては、若いころの放射線被ばく、体重増加、食習慣、ヨウ素の過剰摂取などが一因として挙げられています。また、甲状腺がんの種類によっては、生まれつきの遺伝子変異が原因となる場合もあります。

症状が続いている方へ

甲状腺の違和感や首の腫れについて確認したい方は、医療法人社団ICVS東京クリニックまでご相談ください。

検査が必要かどうかも含めて、状態に応じた案内を行っています。

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標準治療だけでは難しいケースへの対応――ICVS東京クリニックのHITV療法

甲状腺がんは、比較的予後が良いとされています。

しかし現実には、手術や放射線治療を受けた後に再発したケース、転移が見つかり次の一手が見えないケース、標準治療を続けてきたが十分な効果が得られにくいケースも存在します。そうした状況に直面している患者さんやご家族に、知っていただきたい選択肢があります。

「延命ではなく、救命を目指す」という理念

ICVS東京クリニックでは、甲状腺がんを含む進行がん・再発がんに対し、「延命ではなく、救命を目指す」という理念のもと、次世代免疫療法であるHITV療法に取り組んでいます。

「もう治療がない」と感じている患者さんにも向き合う医療を提供しています。

HITV療法とは――樹状細胞を活用した次世代免疫療法

HITV療法は、免疫システムの司令塔である「樹状細胞」を活用した治療法です。

「樹状細胞」とは・・・

免疫細胞の中でも特に重要な役割を持つ細胞で、がん細胞の特徴を正確に免疫システムへ伝え、がんを攻撃する免疫反応を誘導する「司令塔」として機能します。

ICVS東京クリニックでは、CTガイド下で樹状細胞を腫瘍内、または腫瘍に栄養を与える主要血管内へ直接投与するという独自技術を用いています。これにより、樹状細胞の機能を最大限に引き出し、免疫ががんをより的確に認識できる環境を整えることを目指しています。

院内に完備したGMP基準の細胞培養加工施設(CPC)

免疫療法では、使われる細胞の品質が非常に重要です。

ICVS東京クリニックでは、国際的なGMP基準に準拠した細胞培養加工施設(CPC)を院内に完備しています。専任の培養士が樹状細胞を厳格に管理・培養することで、治療の基盤となる免疫細胞の品質を保っています。「どこで、どのように細胞が作られているのか」が院内で一貫して管理されている点は、患者さんにとって大きな安心材料です。

一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療計画

甲状腺がんと一口に言っても、状況は人によって大きく異なります。

がんの進行度、転移の有無、これまで受けてきた治療、体力や生活背景・・・これらはすべて個人差があります。ICVS東京クリニックでは、PET-CTなどの画像データや血液検査・治療履歴をもとに、専門医が慎重に適応を判断し、患者さん一人ひとりの状態・病状・生活背景を考慮したオーダーメイドの治療計画を提案します。「とりあえずこの治療を行う」といった画一的な対応ではなく、今のその方にとって何が最善かを一緒に考える姿勢を大切にしています。

治療前の丁寧な説明と十分な理解・納得を重視

HITV療法は、保険適用外の自由診療であり、日本国内では未承認の医療に該当します。

そのためICVS東京クリニックでは、治療の目的・見込まれる経過・リスクや副作用・費用面まで、治療開始前に丁寧に説明することを何よりも大切にしています。「よく分からないまま治療が始まる」ということはありません。

まとめ――首の違和感を感じたら、まず一歩を踏み出してください

甲状腺がんは、早期発見・早期治療が重要です。

のどぼとけの下のしこり、首の違和感、声のかすれ・・・これらの症状は、日常の中で見過ごされがちです。しかし、「痛くないから大丈夫」「しばらく様子を見よう」という判断が、発見を遅らせることにつながります。

気になるサインがあれば、まずはかかりつけ医や耳鼻咽喉科・内分泌科に相談することをお勧めします。

また、標準治療を受けた後に再発・転移を経験している方、次の治療の選択肢を探している方には、免疫療法という可能性もあります。

「まだ選択肢がある」と知っていただくことが、前に進む力になると信じています。

甲状腺がんと向き合う中で、不安や迷いを感じるのは自然なことです。ひとりで抱え込まず、まずは相談という形で話してみてください。ICVS東京クリニックでは、患者さんとご家族の気持ちに寄り添いながら、治療の選択肢を一緒に考える姿勢を大切にしています。

「今の状態で免疫療法は検討できるのか」「他にできることは残っているのか」・・・そう感じたときこそ、一度、医療相談という形で話してみる価値があります。

▶ ICVS東京クリニックへのご相談・お問い合わせは、公式サイトよりお気軽にどうぞ。

受診のタイミングに迷っている方へ

首の違和感やしこりについて相談したい方は、東京都千代田の医療法人社団ICVS東京クリニックをご利用ください。

症状の経過を確認しながら、必要な検査や治療方針について丁寧にご説明しています。

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著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

 

甲状腺がんで声がかれるのはなぜ?放置していいのか迷うときの見極め方甲状腺がん2026/05/08(金)

甲状腺にできたがんが、なぜ声に影響を及ぼすのか。

この疑問は、多くの患者さまやご家族が抱かれる不安の一つです。甲状腺がんによる「声のかすれ」は、単なる風邪や喉の炎症とは異なり、がんが声帯を動かす神経に影響を与えているサインである可能性があります。

声がかれたとき、それが一時的なものなのか、それとも医療機関での精密検査が必要な状態なのか。その見極めは、患者さまご自身の健康を守るうえで非常に重要な判断となります。

本記事では、甲状腺がんと声のかすれの関係について、医学的な根拠に基づいて詳しく解説します。

声のかすれが気になる方へ

甲状腺がんと声のかすれの関係や、受診の目安を確認したい方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。気になる症状を早めに整理したい方にも適しています。

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甲状腺がんと声のかすれの関係

甲状腺は、のどぼとけの下に位置する小さな臓器です。

蝶が羽を広げたような形をしており、気管を前から取り囲むように存在しています。この甲状腺の裏側には、声帯を動かす「反回神経」という非常に重要な神経が走行しています。

甲状腺がんが進行すると、腫瘍が大きくなり、この反回神経に浸潤(しんじゅん)したり圧迫したりすることがあります。反回神経は、左右一対の声帯を開閉させる指令を伝える役割を担っており、この神経が障害を受けると声帯が正常に動かなくなります。

その結果、声がかすれる、大きな声が出せない、発声時間が短くなる、といった症状が現れるのです。

反回神経の麻痺は、甲状腺がんの進行度を示す重要な指標の一つです。初期の甲状腺がんでは、ほとんど無症状であることが多く、しこり以外の自覚症状がないことが一般的です。しかし、がんが大きくなり甲状腺の外に広がってくると、反回神経への影響が出始めます。

声のかすれは、がんが周囲の組織に浸潤している可能性を示唆する症状であり、早期の医療介入が必要な状態といえます。

反回神経の役割と声帯の仕組み

反回神経は、太さ1~1.5mm程度の非常に細い神経です。

この神経が声帯に指令を送ることで、私たちは呼吸時に声帯を開き、発声時や嚥下時に声帯を閉じることができます。声帯が閉じている状態で肺から息が流れると、声帯が上下に振動し、音声が生まれます。

反回神経が麻痺すると、声帯が正常に閉じなくなり、息漏れが生じます。その結果、声がかすれたり、力強い声が出せなくなったりするのです。また、声帯が閉じないことで、食べ物や飲み物が気管に入りやすくなり、誤嚥(ごえん)のリスクも高まります。

甲状腺がんの種類と声のかすれの関係

甲状腺がんには、乳頭がん、濾胞がん、髄様がん、未分化がんなど、いくつかの種類があります。

このうち、約90%を占めるのが「乳頭がん」です。乳頭がんは、一般的に進行が遅く、予後が良好ながんとされています。しかし、がんが大きくなったり、周囲の組織に浸潤したりすると、反回神経への影響が出ることがあります。

特に、高危険度の乳頭がんや未分化がんでは、甲状腺の外への浸潤が起こりやすく、声のかすれが初期症状として現れることもあります。未分化がんは悪性度が高く、進行が速いため、声のかすれが出た時点で既に進行している可能性が高いです。

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甲状腺がんに関する症状や受診判断を、関連記事から続けて確認したい方に向いています。 

風邪による声のかすれとの違い

声がかすれたとき、多くの方がまず「風邪かもしれない」と考えます。

確かに、風邪やインフルエンザ、急性喉頭炎などでも声のかすれは起こります。しかし、甲状腺がんによる声のかすれと、風邪などの一時的な炎症による声のかすれには、明確な違いがあります。

風邪による声のかすれは、通常、数日から1週間程度で自然に改善します。喉の痛みや発熱、鼻水、咳などの他の症状を伴うことが多く、安静にしていれば次第に回復していきます。

一方、甲状腺がんによる声のかすれは、持続的で改善しません。

2週間以上声のかすれが続く場合、それは単なる風邪ではなく、何らかの器質的な問題がある可能性を考える必要があります。特に、喉の痛みや発熱などの炎症症状がないにもかかわらず、声のかすれだけが続く場合は、反回神経の麻痺を疑うべきです。

見極めるべき重要なポイント

声のかすれが甲状腺がんによるものかどうかを見極めるために、以下のポイントに注目してください。

  • 持続期間:2週間以上続く声のかすれは要注意です。
  • 他の症状の有無:喉の痛み、発熱、鼻水などの風邪症状がない場合、神経性の問題を疑います。
  • 首のしこり:甲状腺にしこりがある場合、がんの可能性が高まります。
  • 飲み込みにくさ:嚥下困難や誤嚥が起こる場合、反回神経の麻痺が疑われます。
  • 呼吸困難感:がんが気管を圧迫している可能性があります。

これらの症状が一つでも当てはまる場合は、速やかに医療機関を受診することをお勧めします。

早期受診が必要な症状の見極め方

甲状腺がんは、初期段階ではほとんど無症状です。

しかし、がんが進行すると、さまざまな症状が現れ始めます。声のかすれは、その中でも特に重要なサインの一つです。以下のような症状がある場合、早期に耳鼻咽喉科や内分泌科を受診する必要があります。

首のしこりと声のかすれが同時に存在する場合

甲状腺がんの最も一般的な症状は、首の下部に触れるしこりです。

このしこりは、通常、痛みを伴わず、硬くゴツゴツしています。しこりが触れる状態で、さらに声のかすれがある場合、がんが反回神経に浸潤している可能性が高いです。この状態は、がんが甲状腺の外に広がっている可能性を示唆しており、早急な精密検査が必要です。

飲み込みにくさや誤嚥が起こる場合

反回神経が麻痺すると、声帯が正常に閉じなくなります。

その結果、食べ物や飲み物を飲み込む際に、気管に入りやすくなり、誤嚥を起こすことがあります。誤嚥は、肺炎の原因となるため、非常に危険です。飲み込みにくさや、食事中にむせることが増えた場合は、反回神経の麻痺を疑い、早期に受診してください。

呼吸困難感や血痰が出る場合

甲状腺がんが大きくなり、気管を圧迫すると、呼吸困難感が生じることがあります。

また、がんが気管に浸潤している場合、血痰が出ることもあります。これらの症状は、がんがかなり進行している可能性を示しており、緊急の医療介入が必要です。

2週間以上続く声のかすれ

前述の通り、2週間以上続く声のかすれは、器質的な問題がある可能性が高いです。

風邪や一時的な炎症であれば、通常1週間程度で改善します。それ以上続く場合は、甲状腺がんだけでなく、喉頭がんや声帯ポリープなど、他の疾患の可能性も考えられます。いずれにしても、早期の受診が重要です。

様子見でよいか迷うときに

声の変化が続くときは、原因や経過の見方を確認しておくと安心につながります。無理に結論を急がず、まずは相談からでも構いません。

症状について確認する

甲状腺がんの検査方法

甲状腺がんが疑われる場合、いくつかの検査を組み合わせて診断を行います。

これらの検査は、がんの有無だけでなく、がんの種類や進行度、反回神経への影響などを詳しく調べるために行われます。

視診・触診

最初に行われるのが、医師による視診と触診です。

首の周囲を観察し、しこりの有無、大きさ、硬さ、広がりなどを確認します。また、リンパ節の腫れがないかもチェックします。触診だけで甲状腺がんを確定診断することはできませんが、異常の有無を判断する重要な第一歩です。

頚部超音波検査(エコー検査)

超音波検査は、甲状腺のしこりを詳しく調べるための基本的な検査です。

首の周囲に超音波プローブを当て、反射波を画像化することで、しこりの大きさ、形、位置、内部の性状などを確認します。悪性が疑われる所見(不整な形、内部の石灰化、血流の増加など)があるかどうかも判断できます。

穿刺吸引細胞診検査

超音波検査で悪性が疑われる場合、穿刺吸引細胞診検査を行います。

これは、細い針をしこりに刺して細胞を採取し、顕微鏡で調べる検査です。採血と同じくらいの細さの針を使用するため、痛みは比較的少ないです。採取した細胞は、病理医が顕微鏡で観察し、がん細胞があるかどうかを判定します。この検査により、約90%の症例で良性か悪性かを判断できます。

CT検査・MRI検査

がんの広がりや、周囲の臓器への浸潤、リンパ節転移の有無を詳しく調べるために、CT検査やMRI検査を行います。

これらの検査により、がんが反回神経や気管、食道などに浸潤しているかどうかを確認できます。また、肺や骨などへの遠隔転移の有無も調べることができます。

喉頭ファイバースコープ検査

声のかすれがある場合、喉頭ファイバースコープ検査を行います。

これは、細いカメラを鼻から挿入し、喉頭や声帯の状態を直接観察する検査です。反回神経が麻痺している場合、声帯が正常に動かず、片側の声帯が固定されたままになっていることが確認できます。この検査により、反回神経麻痺の有無を確実に診断できます。

血液検査

血液検査では、甲状腺ホルモンの値や、サイログロブリン(Tg)という甲状腺組織で合成される蛋白質の値を測定します。

ただし、血液検査のみで甲状腺がんを発見することはできません。血液検査は、甲状腺の機能状態を確認したり、治療後の経過観察に用いられたりします。

甲状腺がんの治療と声のかすれへの対応

甲状腺がんの治療は、がんの種類、進行度、患者さまの年齢や体の状態などを総合的に考慮して決定されます。

治療の基本は手術ですが、放射線治療や薬物療法が併用されることもあります。また、反回神経が麻痺している場合、声のかすれに対する治療も並行して行われます。

手術による治療

甲状腺がんの治療の中心は、手術です。

がんの大きさや転移の有無により、甲状腺の一部を切除する手術(片葉切除)、または甲状腺をすべて摘出する手術(全摘出)が行われます。手術の際、反回神経を注意深く確認しながら甲状腺を切除します。

現在、多くの医療機関では、術中神経モニタリングという技術を使用しています。これは、手術中に反回神経を電気的に刺激し、声帯の筋肉が収縮するかどうかを確認する方法です。この技術により、反回神経を確実に見つけ、損傷を避けることができます。

反回神経麻痺への対応

がんが反回神経に浸潤しており、神経を切断せざるを得ない場合、術後に声のかすれが残ります。

一時的な神経麻痺であれば、数ヶ月で回復することがほとんどです。しかし、神経を切断した場合、永久的な麻痺となります。このような場合、声のかすれを改善するために、声帯にコラーゲンや脂肪を注射したり、動かなくなった声帯を真ん中に寄せる手術を行ったりすることがあります。

放射性ヨウ素内用療法

甲状腺をすべて摘出した後、残ったがん細胞や転移したがん細胞を消滅させるために、放射性ヨウ素内用療法が行われることがあります。

これは、放射性ヨウ素を服用し、甲状腺細胞に取り込まれた放射性ヨウ素が放射線を出してがん細胞を破壊する治療法です。この治療は、乳頭がんや濾胞がんに対して有効です。

薬物療法

手術で切除できない進行がんや、遠隔転移がある場合、分子標的薬などの薬物療法が行われることがあります。

分子標的薬は、がん細胞の増殖に関わる特定の分子を標的として攻撃する薬剤です。甲状腺がんに対しては、レンバチニブやソラフェニブなどの薬剤が使用されます。

進行がん・再発がんに対する免疫療法という選択肢

標準治療だけでは十分な効果が得られない進行がんや再発がんの患者さまにとって、免疫療法は一つの選択肢となります。

ICVS東京クリニックでは、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化した次世代免疫療法「HITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)」を提供しています。

HITV療法の特徴

HITV療法は、免疫システムの司令塔と呼ばれる「樹状細胞」を活用した免疫細胞療法です。

患者さまご自身の体から採取した細胞を用い、がん細胞の情報を正確に学習させた樹状細胞を、CTガイド下で腫瘍へ直接投与します。この方法により、がん細胞を狙い撃ちする精度の高い免疫反応が期待されます。

HITV療法の大きな特徴は、「腫瘍そのものをワクチン化する」という考え方です。腫瘍内に直接投与された樹状細胞は、患者さまご自身のがん細胞が持つ情報を高精度で学習し、それをもとに強力な免疫細胞(CTL:キラーT細胞)を体内で誘導します。誘導されたCTLは血液に乗って全身を巡り、画像診断では捉えきれない微細ながん細胞に対しても攻撃を続けるため、転移・再発の抑制を目指す治療とされています。

専門医による治療と世界水準の医療体制

ICVS東京クリニックでは、がん免疫療法の分野で長年臨床と研究を重ねてきた蓮見賢一郎医師が治療を担当しています。

また、院内には国際的なGMP基準に準じた細胞培養加工施設(CPC)を完備しており、採取した細胞はすべて院内で厳密に管理・培養されます。これにより、細胞の品質管理、治療の安全性、一貫した医療体制が確保されています。

一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療

がんの状態や進行度、体力、これまでの治療歴は、患者さまごとに異なります。

ICVS東京クリニックでは、事前に提出されたPET-CTや血液検査などのデータをもとに、一人ひとりに合わせた治療計画を丁寧に立案します。治療方針は、医師から十分な説明を受け、納得したうえで治療を開始できる体制が整えられています。

身体への負担を抑えた治療プロセス

HITV療法は、比較的身体への負担や副作用が少ないとされており、体力に不安のある方でも検討しやすい治療法です。

治療は、初診・治療計画の説明、成分採血(アフェレーシス)、腫瘍の生検と解析、院内CPCでの細胞培養、樹状細胞の腫瘍内投与(CTガイド下)、活性化T細胞の点滴投与、PET-CT・血液検査による治療評価という流れで進みます。来院回数は基本的に4回程度で、通院負担にも配慮されています。

なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。治療費用は、アフェレーシス(成分採血+細胞培養費)が1,540,000円、樹状細胞局所注入が220,000円/1箇所、樹状細胞動脈内注入が400,000円、樹状細胞静脈内注入が55,000円、活性化T細胞点滴注入が45,000円となっています。

まとめ:声のかすれを見逃さず、早期受診を

甲状腺がんによる声のかすれは、がんが反回神経に浸潤している可能性を示す重要なサインです。

風邪による一時的な声のかすれとは異なり、2週間以上続く声のかすれ、首のしこり、飲み込みにくさ、誤嚥、呼吸困難感などの症状がある場合は、早急に医療機関を受診する必要があります。

甲状腺がんは、早期に発見し適切な治療を受ければ、予後が良好ながんです。しかし、進行してしまうと、反回神経の麻痺や気管への浸潤など、重篤な合併症を引き起こす可能性があります。

声のかすれという症状を見逃さず、少しでも気になることがあれば、専門医に相談してください。

また、標準治療だけでは十分な効果が得られない進行がんや再発がんの場合、HITV療法のような免疫療法も選択肢の一つとなります。ICVS東京クリニックでは、患者さま一人ひとりの状態に合わせたオーダーメイドの治療計画を提案し、「治すことを諦めない」という姿勢で医療を提供しています。

今の治療に限界を感じている方、別の可能性を知ったうえで判断したい方は、一度ご相談されてみてはいかがでしょうか。

声のかすれを放置してよいか迷ったら

症状の原因や受診のタイミングを確認したい方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。状態に応じて整理できます。

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著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

 

 

甲状腺がんが再発したらどうなる?今の治療を続けるか迷ったときの考え方甲状腺がん2026/05/08(金)

甲状腺がんの再発という診断を受けたとき、多くの患者さんが「このまま治療を続けるべきか」「別の方法はないのか」と深い不安を感じます。

特に乳頭がんや濾胞がんといった分化型甲状腺がんは、進行が比較的緩やかな一方で、長期にわたる経過観察が必要です。

再発したからといって、すぐに命に関わるわけではありません。しかし、今後の治療方針をどう選択するかは、患者さんご自身の生活の質や将来に大きく影響します。

本記事では、甲状腺がんの再発パターン、治療選択の判断基準、そして長期経過観察が必要な理由について、専門医の視点から詳しく解説します。

甲状腺がん再発後の治療で迷っている方へ

今の治療を続けるか見直すか迷うときは、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックでご相談いただけます。再発後の状況を落ち着いて整理したい方にも向いています。

WEB予約はこちら 

甲状腺がんの再発とは?基本的な理解

甲状腺がんの「再発」とは、手術や放射性ヨウ素治療などで一度は消失したと考えられたがんが、再び検出されることを指します。

再発には大きく分けて「局所再発」と「遠隔転移」の2つのパターンがあります。局所再発は、甲状腺があった部位やその周辺のリンパ節にがんが再び現れる状態です。一方、遠隔転移は肺や骨など、離れた臓器にがん細胞が広がった状態を指します。

甲状腺がんの中でも最も多い乳頭がんは、進行が遅く予後が良好とされています。しかし、それでも再発のリスクはゼロではありません。再発率は患者さんの年齢、初回治療時のステージ、リンパ節転移の有無などによって異なります。

再発が確認された場合でも、すぐに積極的な治療が必要とは限りません。がんの大きさ、増殖速度、転移の範囲などを総合的に評価し、治療方針を決定します。

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再発のリスク因子

再発リスクを高める要因として、以下のような点が挙げられます。

  • 初回手術時に腫瘍が大きかった場合
  • リンパ節転移が広範囲に及んでいた場合
  • 甲状腺外への浸潤が認められた場合
  • 若年層または高齢層での発症
  • 病理組織型が低分化がんや未分化がんの場合

これらの因子を持つ患者さんは、より慎重な経過観察が求められます。定期的な血液検査や画像診断を通じて、早期に再発を発見することが重要です。

乳頭がん・濾胞がんの特性と再発パターン

乳頭がんと濾胞がんは、甲状腺がん全体の約90%以上を占める分化型甲状腺がんです。

これらのがんは、他の多くのがんと比較して進行が遅く、適切な治療を受けることで長期生存が期待できます。しかし、再発のパターンや治療戦略には、それぞれ特徴があります。

乳頭がんの再発パターン

乳頭がんは、リンパ節転移を起こしやすい性質があります。初回手術でリンパ節郭清を行っても、数年後に別のリンパ節に再発することがあります。

局所再発の多くは頸部リンパ節に認められ、超音波検査や血液検査(サイログロブリン測定)で早期発見が可能です。遠隔転移は肺に最も多く見られますが、進行が遅いため、すぐに生命を脅かすことは少ないとされています。

濾胞がんの再発パターン

濾胞がんは、乳頭がんと比べてリンパ節転移は少ないものの、血行性転移(血液を介した転移)を起こしやすい特徴があります。

肺や骨への遠隔転移が主な再発パターンとなります。濾胞がんの再発は、放射性ヨウ素内用療法が有効な場合が多く、転移巣が放射性ヨウ素を取り込む性質を持つかどうかが治療選択の重要な判断材料となります。

再発時の治療選択肢

再発が確認された場合、以下のような治療選択肢が検討されます。

  • 手術による再切除(局所再発の場合)
  • 放射性ヨウ素内用療法(ヨウ素集積性がある場合)
  • 分子標的薬による薬物療法(放射性ヨウ素抵抗性の場合)
  • 経過観察(進行が遅く、症状がない場合)

治療方針は、患者さんの年齢、全身状態、がんの進行速度、生活の質などを総合的に考慮して決定されます。

出典 国立がん研究センター がん情報サービス「甲状腺がん 治療」より作成

治療を続けるか迷ったときの判断基準

再発が確認されたとき、「このまま治療を続けるべきか」という問いに直面します。

この判断は、医学的な要因だけでなく、患者さんご自身の価値観や生活環境にも深く関わります。以下のような視点から、治療継続の判断基準を考えてみましょう。

がんの進行速度と症状の有無

甲状腺がんの再発では、がんの増殖速度が治療方針を決める重要な要素です。画像診断で腫瘍の大きさを定期的に測定し、増大傾向があるかどうかを確認します。

増殖が非常に遅く、症状もない場合は、積極的な治療を行わず経過観察を選択することもあります。一方、急速に増大している場合や、呼吸困難・嚥下障害などの症状が出ている場合は、速やかな治療介入が必要です。

治療による副作用とQOLのバランス

治療にはそれぞれメリットとデメリットがあります。手術であれば、声帯麻痺や副甲状腺機能低下症などのリスクがあります。放射性ヨウ素治療では、唾液腺障害や骨髄抑制などの副作用が起こる可能性があります。

分子標的薬は、高血圧、下痢、手足症候群などの副作用が報告されています。これらの副作用が日常生活に与える影響と、治療によって得られる効果を天秤にかけ、患者さんにとって最善の選択を探ります。

年齢と全身状態の考慮

高齢の患者さんや、他の持病を抱えている方の場合、治療による身体的負担が大きくなることがあります。

甲状腺がんの進行が緩やかであれば、積極的な治療を控え、症状緩和を優先する選択肢も検討されます。逆に、若年の患者さんでは、長期的な予後を考慮し、より積極的な治療が推奨される場合があります。

患者さんご自身の価値観と希望

治療選択において、患者さんご自身の価値観は非常に重要です。「できる限りの治療を受けたい」と考える方もいれば、「副作用を避け、今の生活の質を保ちたい」と考える方もいます。

医師は医学的な情報を提供しますが、最終的な決定は患者さんご自身が行います。ご家族とも十分に話し合い、納得のいく選択をすることが大切です。

再発後の選択肢を整理したい方へ

治療歴や検査結果によって、今後の考え方は変わることがあります。迷いが大きくなる前に、一度相談の機会を持つのも一つの方法です。

今後の方針を相談する

長期経過観察が必要な理由

甲状腺がんは、他の多くのがんと異なり、長期にわたる経過観察が必要です。

初回治療後10年、20年経過してから再発が確認されるケースも珍しくありません。なぜ、これほど長期の観察が求められるのでしょうか。

遅発性再発のリスク

分化型甲状腺がんは、非常にゆっくりと進行する性質があります。そのため、手術後数年間は問題がなくても、10年以上経過してから微小な転移巣が増大し、検出されることがあります。

特に初回治療時にリンパ節転移が広範囲に及んでいた場合や、甲状腺外浸潤が認められた場合は、遅発性再発のリスクが高まります。定期的な血液検査と画像診断により、早期発見・早期対応が可能になります。

サイログロブリン値の継続的モニタリング

甲状腺を全摘出した患者さんでは、血液中のサイログロブリン(甲状腺が産生するタンパク質)の値が、再発の指標となります。

サイログロブリン値が上昇している場合、体内のどこかにがん細胞が残存している可能性があります。画像診断で病変が確認できない場合でも、サイログロブリン値の推移を注意深く観察し、適切なタイミングで追加検査や治療を検討します。

生活習慣と再発予防

甲状腺がんの再発予防において、生活習慣の改善も重要な要素です。

バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠、ストレス管理などは、免疫機能を維持し、がんの進行を抑える可能性があります。また、定期的な検診を欠かさず受けることで、万が一再発した場合でも早期に対処できます。

標準治療を超えた選択肢:免疫療法という可能性

甲状腺がんの再発に対して、手術や放射性ヨウ素治療、分子標的薬といった標準治療が効果を示さない場合、患者さんは次の選択肢を模索することになります。

近年、がん治療の分野では免疫療法が注目されており、甲状腺がんにおいても新たな可能性として研究が進められています。

免疫療法の基本的な考え方

免疫療法は、患者さん自身の免疫システムを活性化させ、がん細胞を攻撃する治療法です。

従来の治療法が「がん細胞を直接攻撃する」のに対し、免疫療法は「体の防御機能を高める」というアプローチを取ります。特に進行がんや再発がんに対して、標準治療と組み合わせることで相乗効果が期待される場合があります。

HITV療法という選択肢

ICVS東京クリニックでは、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化した次世代免疫療法「HITV療法」を提供しています。

HITV療法は、免疫システムの司令塔である樹状細胞を活用し、体内でがんを攻撃するCTL(キラーT細胞)を効率的に誘導する治療法です。樹状細胞を腫瘍へ直接投与することで、患者さんご自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を正確に学習させ、高精度な免疫反応を引き出すことを目指します。

この治療法は、腫瘍そのものをワクチン化し、CTLが24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続する状態を作り出します。また、画像診断では捉えきれない微細ながん細胞に対しても、血液中を巡回するCTLが攻撃を行うため、転移・再発の抑制にもつながる可能性があります。

HITV療法の特徴

HITV療法は、CTガイド下投与という高度な医療技術を用いて、リアルタイムのCT画像をもとに腫瘍内へ正確に樹状細胞を直接投与します。

院内には国際的GMP基準に沿った細胞培養加工施設(CPC)を完備し、専任の細胞培養士が厳密に管理・培養を行います。また、再生医療等安全性確保法に則り、厚生労働省の許可を受けた特定細胞加工施設として運営されています。

治療は患者さんの状態・症状・生活環境を総合的に考慮し、専門医が丁寧にカウンセリングと診断を行った上で、オーダーメイドの治療計画を提案します。来院回数は基本4回で、通院負担にも配慮されています。

なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。治療費用は、アフェレーシス(成分採血+細胞培養費)が1,540,000円、樹状細胞局所注入が220,000円/1箇所などとなっています。

治療を検討する際の留意点

免疫療法を含む新しい治療法を検討する際は、主治医と十分に相談し、現在の治療状況や全身状態を踏まえた上で判断することが重要です。

標準治療との組み合わせや、治療のタイミング、期待される効果とリスクについて、納得のいくまで説明を受けることをお勧めします。

まとめ:再発と向き合い、納得のいく選択を

甲状腺がんの再発は、決して珍しいことではありません。しかし、再発したからといって、すぐに絶望する必要はありません。

乳頭がんや濾胞がんといった分化型甲状腺がんは、進行が緩やかで、適切な治療と経過観察により長期生存が期待できます。再発時の治療選択は、がんの進行速度、症状の有無、治療による副作用とQOLのバランス、患者さんご自身の価値観など、多くの要素を総合的に考慮して決定されます。

長期経過観察が必要な理由は、遅発性再発のリスクや、サイログロブリン値の継続的モニタリングの重要性にあります。定期的な検診を欠かさず受けることで、早期発見・早期対応が可能になります。

標準治療を超えた選択肢として、免疫療法という可能性もあります。ICVS東京クリニックが提供するHITV療法は、進行がん・再発がんに特化した次世代免疫療法として、新たな治療の選択肢となり得ます。

治療を続けるか迷ったときは、主治医と十分に話し合い、ご家族とも相談しながら、納得のいく選択をすることが大切です。患者さんご自身の人生の質を最優先に考え、最善の道を見つけていただければと思います。

ICVS東京クリニックでは、がん免疫療法の専門医による無料相談を受け付けています。甲状腺がんの再発でお悩みの方、治療選択に迷われている方は、ぜひ一度ご相談ください。

再発後の治療をどう考えるか迷ったときに

まずは今の状態を整理したい、別の見方も知っておきたいという方へ。東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックがご相談を承ります。

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著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

 

 

甲状腺がんは再発するとどこに転移する?再発の特徴と治療の考え方甲状腺がん2026/04/02(木)

甲状腺がんの再発と転移・・・その実態を知る

甲状腺がんは、他のがんと比較して予後が良好とされています。しかし、治療後に再発する可能性があることも事実です。

再発した場合、どこに転移しやすいのか。

この疑問は、多くの患者さまやご家族が抱えるものでしょう。甲状腺がんの再発・転移には、がんの種類によって特徴的なパターンが存在します。乳頭がんや濾胞がん、髄様がん、未分化がんなど、それぞれの組織型によって転移しやすい部位や進行の速さが異なるのです。

本記事では、甲状腺がんが再発した際の転移先や再発の特徴、そして最新の治療法について、専門的な視点から詳しく解説します。再発・転移への理解を深めることで、適切な治療選択や経過観察の重要性を認識していただければと思います。

甲状腺がんの種類と再発リスク

甲状腺がんには、大きく分けて5つの種類があります。それぞれの組織型によって、再発リスクや転移のパターンが異なることを理解しておく必要があります。

乳頭がん・・・最も多く、おとなしい性格

甲状腺がんの約90%を占める「乳頭がん」は、最も頻度の高い組織型です。

このがんは非常におとなしい性格で、10年生存率は約90%以上と良好な予後を示します。増殖スピードもゆっくりで、命にかかわることは比較的少ないとされています。ただし、頸部のリンパ節に転移することはあります。肺や骨などへの遠隔転移は少ないものの、再発時にはリンパ節転移を中心に注意深い経過観察が必要です。

濾胞がん・・・遠隔転移に注意が必要

濾胞がんは甲状腺がんの約5%を占め、乳頭がんの次に多い組織型です。増殖スピードはゆっくりですが、10年生存率は約85%と、乳頭がんよりわずかに低くなります。

濾胞がんの特徴は、頸部リンパ節への転移はまれである一方、一部の症例で肺や骨などへの遠隔転移を起こす可能性がある点です。このため、再発時には全身の画像検査による慎重な評価が求められます。

髄様がん・・・進行が速く、複数臓器への転移リスク

髄様がんは甲状腺がん全体の1~2%とまれな組織型ですが、乳頭がんや濾胞がんと比較して進行が速いという特徴があります。10年生存率は約75%で、リンパ節だけでなく肺や肝臓などへの転移も起こりやすいとされています。

また、髄様がんの一部は遺伝性であり、家族性の症例では遺伝学的検査が推奨されます。

低分化がん・未分化がん・・・高い再発リスクと急速な進行

低分化がんと未分化がんは、いずれも甲状腺がんの中で1~2%程度とまれですが、非常に注意が必要な組織型です。低分化がんは高分化がん(乳頭がん・濾胞がん)と未分化がんの中間に位置し、進行が速く、離れた臓器に転移しやすい特徴があります。

未分化がんはさらに進行が非常に速く、甲状腺の周囲や離れた臓器への転移もみられます。1年生存率は20%以下と極めて予後不良で、高齢者に多く発生します。長年存在していた乳頭がんや濾胞がんが未分化がんに変化することもあると考えられています。

抗がん剤治療の期間はどれくらい?治療計画を立てる際の考え方

抗がん剤治療の期間は、がんの種類や進行度、治療方針によって大きく異なります。本記事では、治療期間の目安やスケジュールの考え方、治療計画を立てる際に知っておきたいポイントについてわかりやすく解説します。

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甲状腺がんの再発・・・どこに転移しやすいのか

甲状腺がんが再発した場合、転移先は組織型によって異なるパターンを示します。

頸部リンパ節への転移・・・最も頻度が高い

乳頭がんでは、再発時に最も多くみられるのが頸部リンパ節への転移です。甲状腺の周囲や首の側面に位置するリンパ節に、がん細胞が広がることがあります。リンパ節転移は超音波検査やCT検査で発見されることが多く、定期的な画像診断による経過観察が重要です。

髄様がんでもリンパ節転移は比較的高頻度にみられます。

肺への転移・・・濾胞がんで注意が必要

濾胞がんでは、血行性転移として肺に転移するケースがあります。肺転移は胸部X線検査やCT検査で確認されることが多く、複数の小さな結節として現れることが一般的です。乳頭がんでも肺転移は起こり得ますが、濾胞がんほど頻度は高くありません。

肺転移が確認された場合、放射性ヨウ素内用療法が治療選択肢として検討されることがあります。

骨への転移・・・濾胞がんと髄様がんで発生

骨転移は、濾胞がんや髄様がんで起こる可能性があります。骨転移が生じると、痛みや骨折のリスクが高まるため、早期発見と適切な治療が重要です。骨シンチグラフィーやPET検査などの画像診断が、骨転移の評価に用いられます。

肝臓やその他の臓器への転移

髄様がんでは、肝臓への転移も報告されています。また、未分化がんでは甲状腺の周囲組織や離れた臓器への転移が広範囲に及ぶことがあり、非常に進行が速いため、早期の診断と治療開始が求められます。

再発の早期発見・・・定期的な検査の重要性

甲状腺がんの治療後は、再発を早期に発見するための定期的な検査が不可欠です。

超音波検査・・・リンパ節転移の評価

超音波検査(エコー)は、甲状腺やその周囲のリンパ節の状態を詳細に観察できる検査です。再発の有無や、リンパ節転移の可能性を評価するために、定期的に実施されます。非侵襲的で繰り返し行える利点があります。

血液検査・・・腫瘍マーカーの測定

甲状腺がんの種類によっては、血液検査で腫瘍マーカーを測定することが有用です。乳頭がんや濾胞がんでは「サイログロブリン」、髄様がんでは「カルシトニン」や「CEA」が腫瘍マーカーとして用いられます。これらの数値が上昇している場合、再発の可能性が示唆されます。

CT検査・PET検査・・・全身の転移評価

CT検査やPET検査は、肺や骨、肝臓などへの遠隔転移を評価するために実施されます。特にPET検査は、全身のがん細胞の活動性を可視化できるため、再発・転移の早期発見に有効です。

定期的な画像診断により、再発を早期に発見し、適切な治療介入を行うことが可能になります。

再発・転移甲状腺がんの治療選択肢

再発・転移した甲状腺がんに対しては、複数の治療選択肢が存在します。がんの種類や進行度、患者さまの体の状態に応じて、最適な治療法が選択されます。

外科切除・・・再発病巣の摘出

再発した甲状腺がんやリンパ節転移に対して、外科的に切除することが可能な場合があります。特に局所再発やリンパ節転移に対しては、手術による摘出が第一選択となることが多いです。

放射性ヨウ素内用療法・・・分化型がんに有効

乳頭がんや濾胞がんなどの分化型甲状腺がんでは、放射性ヨウ素内用療法が有効な治療法です。この治療は、甲状腺細胞がヨウ素を取り込む性質を利用し、放射性ヨウ素を投与することで、残存するがん細胞や転移巣を破壊します。

肺や骨への転移がある場合でも、放射性ヨウ素内用療法が適応となることがあります。

分子標的薬・・・最新の薬物療法

放射性ヨウ素内用療法が効果を示さない場合や、進行が速い甲状腺がんに対しては、分子標的薬が治療選択肢となります。

分化型甲状腺がんに対しては、「レンバチニブ」や「ソラフェニブ」といったマルチキナーゼ阻害薬が使用されます。また、RET融合遺伝子陽性の場合は「セルペルカチニブ」、NTRK融合遺伝子陽性の場合は「ラロトレクチニブ」や「エヌトレクチニブ」などのTRK阻害薬が適応となることがあります。

髄様がんでは、RET遺伝子変異の頻度が高く、セルペルカチニブが第一選択として推奨されています。未分化がんに対しても、がん遺伝子検査により標的異常が確認された場合、対応する分子標的薬の導入が検討されます。

再発後の予後と生活の質

甲状腺がんが再発した場合でも、適切な治療により長期生存が期待できるケースは少なくありません。

特に乳頭がんや濾胞がんなどの分化型甲状腺がんでは、再発後も比較的良好な予後を示すことが多いです。ただし、未分化がんや進行の速い低分化がんでは、予後が厳しくなる傾向があります。

再発・転移した甲状腺がんの治療では、生活の質(QOL)を維持しながら治療を続けることも重要な視点です。分子標的薬などの薬物療法では、副作用のマネジメントが求められます。手足症候群、高血圧、下痢、疲労感などの副作用が現れることがあるため、医療チームと密に連携しながら対処していくことが大切です。

また、定期的な検査による経過観察を継続し、再発の兆候を早期に捉えることで、適切なタイミングでの治療介入が可能になります。

ICVS東京クリニックの免疫療法という選択肢

標準治療だけでは治癒が難しいとされる進行がんや再発がんに対して、ICVS東京クリニックでは「HITV療法」という次世代免疫療法を提供しています。

HITV療法は、免疫システムの司令塔である「樹状細胞」を活用し、体内でがんを攻撃するCTL(キラーT細胞)を効率的に誘導することで、がんの消失を目標とする治療法です。樹状細胞を腫瘍へ直接投与することで、患者さまご自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を正確に学習させ、腫瘍のワクチン化を実現します。

CTガイド下投与により、リアルタイムのCT画像をもとに腫瘍内へ正確に樹状細胞を投与する高度な医療技術を採用しています。また、院内CPC(細胞培養加工施設)を完備し、国際的GMP基準に沿った環境で専任の細胞培養士が管理しています。

再生医療等安全性確保法に則り、厚生労働省の許可を受けた特定細胞加工施設として運用されており、品質管理を重視した培養体制が構築されています。2008年の設立以来、世界各国から患者さまをお迎えし、2,000名以上の治療支援実績があります。

なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。患者さまの状態に応じたオーダーメイドの治療計画を提供し、来院回数は基本4回です。

まとめ・・・再発・転移への理解と適切な治療選択

甲状腺がんが再発した場合、転移先は組織型によって異なります。

乳頭がんでは頸部リンパ節への転移が多く、濾胞がんでは肺や骨への遠隔転移に注意が必要です。髄様がんはリンパ節、肺、肝臓などへの転移リスクがあり、未分化がんは広範囲に転移する可能性があります。

再発を早期に発見するためには、定期的な超音波検査、血液検査、CT検査、PET検査などが重要です。再発・転移した甲状腺がんに対しては、外科切除、放射性ヨウ素内用療法、分子標的薬、TSH抑制療法など、複数の治療選択肢があります。

最新の分子標的薬は、放射性ヨウ素内用療法が効果を示さない場合や進行の速いがんに対して有効であり、患者さまの状態に応じた個別化治療が可能です。また、ICVS東京クリニックのHITV療法のような免疫療法も、標準治療だけでは治癒が難しい進行がん・再発がんに対する選択肢の一つとなります。

がんと向き合う日々は決して容易ではありませんが、医療の進歩により治療選択肢は広がっています。希望を持ち続け、最善の治療を受けられることを願っています。

詳細はこちらのHPをご覧ください

著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

甲状腺腫瘍とは?良性腫瘍と甲状腺がんの違いと見分け方のポイント甲状腺がん2026/04/02(木)

甲状腺のしこりが見つかったとき、多くの方が「もしかしてがんでは…」と不安を感じるでしょう。

実際、甲状腺のしこりは決して珍しいものではありません。特に20歳代から50歳代の女性に多く見られ、多くの場合は自覚症状がないまま健康診断などで偶然発見されることが多いのです。

甲状腺のしこりには良性と悪性があり、その見分け方を知ることが適切な治療への第一歩となります。本記事では、甲状腺腫瘍の基礎知識から、良性腫瘍と甲状腺がんの違い、そして診断方法まで、専門医の視点から詳しく解説します。

甲状腺腫瘍とは?基礎知識を理解する

甲状腺は、のどぼとけのすぐ下に位置する、重さ10~20gほどの小さな臓器です。

羽を広げた蝶々のような形をしており、気管を前から取り囲むように存在しています。この小さな臓器が、私たちの体の代謝を調整する重要なホルモンを分泌しているのです。

甲状腺のしこり「結節」について

甲状腺のしこりは、医学的には「甲状腺結節(けっせつ)」と呼ばれます。

甲状腺のはれ方には大きく分けて2つのタイプがあります。バセドウ病や橋本病のように甲状腺全体がはれる「びまん性甲状腺腫」と、部分的にしこりのようにはれる「結節性甲状腺腫」です。

結節性甲状腺腫は、さらに腫瘍様病変と腫瘍に分類され、腫瘍はさらに良性と悪性に分けられます。腫瘍様病変は「過形成」とされ、正常組織と同じような細胞が増殖したもので良性です。

甲状腺結節の分類

甲状腺結節は、以下の5つに大きく分類されます。

  • 良性腫瘍:濾胞腺腫(ろほうせんしゅ)など
  • 悪性腫瘍:乳頭がん、濾胞がん、低分化がん、髄様がん、未分化がんなど
  • その他の腫瘍
  • 分類不能腫瘍
  • 腫瘍様病変:腺腫様甲状腺腫、のう胞など

重要なのは、甲状腺のしこりの多くは良性であり、悪性であっても適切な治療により根治が期待できるという点です。

抗がん剤の副作用でしびれが出るのはなぜ?原因と対処の考え方

抗がん剤治療では、手足のしびれといった副作用が現れることがあります。本記事では、しびれが起こる原因や症状の特徴、日常生活での対処方法や医療機関に相談する目安についてわかりやすく解説します。

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良性腫瘍の特徴と種類

甲状腺の良性結節には、いくつかの種類があります。

それぞれに特徴があり、治療方針も異なるため、正確な診断が重要となります。

濾胞腺腫(ろほうせんしゅ)

濾胞腺腫は、真の良性腫瘍です。

大きさは触るとやっとわかる程度のものから、下が向けなくなるほど大きなものまで様々です。多くの場合、しこりがあるだけで他の症状はありません。

ごくまれに、しこりが甲状腺ホルモンを過剰に産生し、バセドウ病のように甲状腺機能亢進症の症状を呈することがあります。これを機能性甲状腺結節と呼び、以前はプランマー病(中毒性単結節性甲状腺腫)と呼ばれていました。

腺腫様甲状腺腫

腺腫様甲状腺腫は、甲状腺の細胞が増殖(過形成)して、しこり状に発達したものです。

しこりが1個もしくはごく少数の場合には、腺腫様結節と呼ぶこともあります。血液検査や画像検査のみで濾胞腺腫と腺腫様甲状腺腫を鑑別することは、かなり困難です。

この病気は本来良性ですが、時には一部にがんが含まれていることがあるため、定期的な経過観察が必要となります。

甲状腺のう胞

のう胞は、液体が溜まった袋状の病変です。

多くは良性で、小さなものであれば経過観察のみで問題ありません。ただし、のう胞の中に充実性の部分がある場合は、悪性の可能性も考慮して精密検査が必要となります。

甲状腺がん(悪性腫瘍)の種類と特徴

甲状腺がんにはいくつかの種類があり、それぞれで悪性度や治療法が大きく異なります。

乳頭がん

乳頭がんは、甲状腺がんの中で最も多く、約90%を占めます。

リンパ液の流れに乗って転移するリンパ節転移が多いですが、基本的にゆっくりと進行するため、急に命に関わる状況になることはまれです。適切な治療により、予後は比較的良好とされています。

ただし、ごく一部の乳頭がんは再発を繰り返すことがあり、また突然悪性度の高い未分化がんに変化することがごくまれにあります。

濾胞がん

濾胞がんは、甲状腺がんの中で2番目に多く、約5%を占めます。

良性の濾胞腺腫との区別が難しいことがあり、診断には慎重な検査が必要です。乳頭がんに比べてリンパ節への転移は少ないのですが、血液の流れに乗って肺や骨など遠くの臓器に転移しやすい傾向があります。

遠隔転移が起こらない場合は、乳頭がんと同様、予後は比較的よいとされています。

低分化がん

低分化がんは、甲状腺がんの中で1%未満とまれです。

特徴としては、乳頭がん・濾胞がんと未分化がんの中間的な性質を持ちます。乳頭がん・濾胞がんに比べると遠隔転移や再発しやすい性質があり、より慎重な治療と経過観察が必要となります。

髄様がん

髄様がんは、カルシトニンを分泌する傍濾胞細胞に由来するがんで、甲状腺がんの約1〜2%です。

髄様がんは分化がんと比べて悪性度が高く、リンパ節や肺のほか、肝臓へ転移しやすいという特徴があります。髄様がんの場合は、治療方針を決めるためにRET遺伝子検査を受けることが勧められています。

遺伝子検査を受けることで、自分だけでなく血縁者の遺伝情報を知ることにつながるため、遺伝カウンセリングなどで専門家ともよく相談することが大切です。

未分化がん

未分化がんは、甲状腺がんの中の約1~2%の割合です。

悪性度が高く進行が速いことから、甲状腺周囲の臓器への浸潤や全身の臓器への転移を起こしやすいという特徴があります。最も治療が難しいタイプのがんであり、集学的治療が必要となります。

良性と悪性の見分け方:診断方法

甲状腺のしこりが見つかった場合、良性か悪性かを見分けることが最も重要です。

そのために、いくつかの検査が段階的に行われます。

視診・触診

まず、首の周囲の視診と触診を行います。

しこりの有無と大きさ、性状(硬さや広がり)などを調べます。経験豊富な専門医であれば、触診である程度の判断ができることもあります。

血液検査

血液中の甲状腺ホルモンや、甲状腺組織で合成される蛋白質であるサイログロブリン(Tg)を測定します。

甲状腺の機能状態を把握し、また治療後の経過観察にも重要な指標となります。

頚部超音波検査(エコー検査)

首の周囲に超音波検査具(プローブ)を当て、返ってくる反射波(エコー)を画像化して診断します。

しこりの大きさや形、位置だけでなく、悪性が疑われるかも判断できます。超音波検査は痛みがなく、繰り返し行える優れた検査法です。

エコー下穿刺吸引細胞診検査(細胞診検査)

甲状腺のしこりに細い針を刺して細胞を取り、顕微鏡でその性質を判断します。

使用する針は採血などに使われるのと同じ細さで、局所麻酔を使用することもあります。この検査により、良性か悪性かの判断がかなり正確にできるようになりました。

ただし、濾胞腺腫と濾胞がんの鑑別など、細胞診だけでは判断が難しい場合もあります。

CT検査・アイソトープ検査

CT検査では、X線を照射して体の内部を描き出し、主に周辺の臓器へのがんの広がりや転移の有無を調べます。

アイソトープ検査では、放射性ヨウ素を服用し、体内でヨウ素が放出する微量の放射線をガンマカメラという専用装置でとらえて画像にします。甲状腺のしこりの大きさや形だけでなく、がんの再発や転移があるか、甲状腺の機能はどうかなども調べることができます。

症状の違いから見る良性と悪性

多くの場合、甲状腺のしこりは自覚症状がありません。

しかし、病状が進行すると、いくつかの症状が現れることがあります。

良性腫瘍の症状

良性腫瘍の多くは、しこりがあるだけで他の症状はありません。

ただし、しこりが大きくなると、首の圧迫感や飲み込みにくさを感じることがあります。機能性甲状腺結節の場合は、動悸や体重減少など、甲状腺機能亢進症の症状が現れることがあります。

悪性腫瘍(がん)の症状

初期の甲状腺がんは、ほとんど症状がありません。

しかし、病状が進行すると、以下のような症状が出てくることがあります。

  • のどの違和感
  • 嗄声(声のかすれ)
  • 痛み
  • 飲み込みにくさ
  • 誤嚥
  • 血痰
  • 呼吸困難感

特に声のかすれは、がんが反回神経(声帯を動かす神経)に浸潤している可能性があり、注意が必要な症状です。

このような気になる症状がある場合には、早めにかかりつけ医に相談したり、耳鼻咽喉科や内分泌科を受診することをお勧めします。

治療方針の違い:良性と悪性で何が変わるのか

良性腫瘍と悪性腫瘍では、治療方針が大きく異なります。

良性腫瘍の治療

良性腫瘍の多くは、経過観察のみで問題ありません。

定期的に超音波検査を行い、大きさの変化や性状の変化を確認します。しこりが大きくなって圧迫症状が出る場合や、美容上の問題がある場合、機能性甲状腺結節で症状がある場合などは、手術を検討することもあります。

悪性腫瘍(がん)の治療

甲状腺がんの治療は、がんの種類、大きさ、広がり、年齢などを総合的に判断して決定されます。

乳頭がんや濾胞がんの場合、手術が基本となります。がんの大きさや広がりによって、甲状腺の片側のみを切除する場合と、全体を切除する場合があります。リンパ節転移がある場合は、リンパ節郭清も行われます。

手術後は、甲状腺ホルモンの補充療法が必要となることがあります。また、放射性ヨウ素内用療法を追加することもあります。

低分化がん、髄様がん、未分化がんの場合は、より集学的な治療が必要となり、手術に加えて放射線療法や薬物療法を組み合わせることが多くなります。

ICVS東京クリニックの免疫療法という選択肢

標準治療だけでは治癒が難しいとされる進行がん・再発がんに対して、新たな選択肢があります。

ICVS東京クリニックでは、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化した次世代免疫療法を提供しています。

HITV療法とは

治療の中核となるのは、HITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)という免疫細胞療法です。

樹状細胞を活用し、体内でがんを攻撃するCTL(キラーT細胞)を効率的に誘導することで、がんの消失(治癒)を目標としています。なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。

治療の特徴

HITV療法の特徴として、樹状細胞を腫瘍へ直接投与する点が挙げられます。

CT画像で確認しながら腫瘍内へ直接注入することで、患者自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を、より正確に樹状細胞へ学習させることを目指しています。投与後2週間前後からCTLが体内に誘導され、24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続します。

当院は、がん免疫療法の専門医である蓮見賢一郎によって2008年に設立され、これまで日本のみならず、台湾、中国、マレーシア、ロシア、オーストラリアなど世界各国から患者を受け入れ、2,000名以上の治療支援に携わってきました。

治療は患者の状態・症状・生活環境を総合的に考慮し、専門医が丁寧にカウンセリングと診断を行った上で、相乗効果を生む治療法を組み合わせたオーダーメイドの治療計画を提案します。

まとめ:早期発見と適切な診断が重要

甲状腺のしこりは、多くの場合良性であり、悪性であっても適切な治療により根治が期待できます。

良性腫瘍と悪性腫瘍の見分け方は、視診・触診から始まり、超音波検査、細胞診検査などの段階的な検査により行われます。それぞれの検査には意味があり、総合的に判断することで正確な診断が可能となります。

甲状腺がんと診断された場合でも、多くは予後が良好です。乳頭がんは甲状腺がんの約90%を占めますが、基本的にゆっくりと進行し、適切な治療により良好な予後が期待できます。

標準治療だけでは治癒が難しい進行がん・再発がんの場合、ICVS東京クリニックのHITV療法のような免疫療法という選択肢もあります。患者の状態に応じたオーダーメイドの治療計画により、がんからの解放を目指した医療を提供しています。

甲状腺の健康を守るためには、定期的な健康診断を受け、異常を早期に発見することが大切です。気になる症状がある場合は、決して自己判断せず、専門医に相談することをお勧めします。

詳細はこちらのHPをご覧ください

著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

甲状腺のしこりはがん?良性との違いと検査で確認されるポイント甲状腺がん2026/04/01(水)

甲状腺にしこりが見つかったとき、多くの方が「これはがんではないか」と不安を感じます。

実際、健康診断や人間ドックで甲状腺のしこりを指摘されるケースは珍しくありません。しかし、甲状腺にできるしこりの大部分は良性であり、悪性腫瘍(がん)は全体の約5%程度とされています。

さらに、たとえ甲状腺がんであったとしても、その多くは進行が穏やかで、適切な治療により根治が期待できるタイプのものです。

とはいえ、数は少ないものの悪性度の高いがんも存在するため、しこりの性質を正確に見極めることが非常に重要になります。

甲状腺のしこりとは・・・良性と悪性の基本的な違い

甲状腺のしこりは、医学的には「甲状腺結節」と呼ばれます。

甲状腺が部分的にしこりのようにはれる状態を指し、20歳代から50歳代の女性に多く見られる特徴があります。

しこりがあるだけで、ほかには何も自覚症状がないことが一般的です。

良性腫瘍の特徴

良性の腫瘍は、触診をすると表面がツルツルとしていてやわらかく、くりくりと動きます。

代表的なものとして、**濾胞腺腫**や**腺腫様甲状腺腫**、**甲状腺嚢胞**などが挙げられます。濾胞腺腫が真の腫瘍であるのに対し、腺腫様甲状腺腫は甲状腺の細胞が増殖(過形成)して、しこり状に発達したものです。

良性腫瘍の多くは経過観察で問題ありませんが、時には一部にがんが含まれていることもあるため、きちんと鑑別診断を受けることが大切です。

悪性腫瘍(がん)の特徴

一方、がんの場合はかたく、表面が凸凹としていて、周囲の組織と癒着しているため、あまり動きません。

甲状腺がんには、乳頭がん、濾胞がん、髄様がん、未分化がん、悪性リンパ腫などの種類があります。このうち乳頭がんが最も多く、進行が穏やかで予後が良好なタイプです。

ただし、未分化がんなど悪性度の高いタイプも存在するため、早期に正確な診断を受けることが重要になります。

甲状腺のしこりを見つけるための検査方法

甲状腺のしこりが良性か悪性かを見極めるために、いくつかの検査が行われます。

1980年代に超音波検査と細胞診ができるようになったことで、診断の精度は大きく向上しました。

視診・触診

最初に行われるのは視診と触診です。

医師が甲状腺のある場所(のどぼとけの下)を目で見て、指で触って確認します。しこりの有無、大きさ、硬さ、広がり、周囲の組織との癒着の有無などを調べます。

正常の甲状腺組織は軟らかく、体の表面からでは触れることができませんが、腫瘍ができるとしこりとして触れることがあります。

超音波(エコー)検査

超音波検査は、甲状腺腫瘍を調べる上で最も必要な検査です。

首の周囲に超音波検査具(プローブ)を当て、返ってくる反射波(エコー)を画像化して診断します。しこりの大きさ、数、形、ほかの組織との境界、血液の流れなどを見て、良性か悪性かをかなり正確に知ることができます。

悪性の場合はリンパ節への転移なども確認できます。痛みを伴うこともなく、所要時間も5~10分程度で終了する負担の軽い検査で、放射線被ばくもないため、妊娠・授乳中の女性でも安心して受けられます。

穿刺吸引細胞診検査

超音波検査で甲状腺がんを疑うしこりが見つかった場合、次に行うのが細胞診検査です。

超音波の画像を見ながら甲状腺のしこりに細い針を刺して細胞を採取し、顕微鏡でその性質を判断します。使用する針は採血などに使われるのと同じ細さで、慣れた施設で行えば1~2分程度で終了する検査です。

乳頭がん、髄様がん、未分化がんの3つは、細胞診を行うと高い確率で診断ができます。しかし、濾胞がんに関しては細胞診では診断が困難です。濾胞がんと良性腫瘍である濾胞腺腫の細胞は、顕微鏡でみてもほぼ同じように見えるためです。

血液検査

甲状腺にしこりができても、ほとんどの場合、甲状腺機能は正常です。

ただし、プランマー病のように、しこりができて甲状腺機能が亢進する病気もあります。正確に知るために、血液検査でホルモン濃度を測定します。

血液中の甲状腺ホルモン(遊離サイロキシン:FT4)や、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、サイログロブリン(Tg)などを調べます。髄様がんの場合は、カルシトニンやCEA(がん胎児性抗原)が腫瘍マーカーとして用いられます。

CT検査・MRI検査

がんであることが確定した場合には、治療方針を決めるために、ステージ(病期)を調べる目的でCT検査やMRI検査が行われます。

CT検査は体の周囲からX線をあてて撮影することで、体の断面を画像として見ることができる検査です。がんの大きさ、深さや広がり、リンパ節への転移の有無を調べます。

MRI検査は強力な磁石と電波を使用して撮影する検査で、CT検査よりもがん組織と正常な組織の区別が明確です。

悪性リンパ腫と白血病の違いとは?症状・治療・進行の違いを整理

悪性リンパ腫と白血病はいずれも血液に関係するがんですが、発生部位や症状、治療の進め方に違いがあります。本記事では、それぞれの特徴や違いを整理し、理解しやすい形でわかりやすく解説します。

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良性と悪性を見分ける診断のポイント

甲状腺のしこりが良性か悪性かを見分けるには、いくつかの重要なポイントがあります。

超音波検査での特徴

超音波検査では、しこりの形状、境界の明瞭さ、内部の性状、血流の状態などを詳しく観察します。

悪性を疑う所見としては、境界が不明瞭、内部に微細な石灰化がある、縦横比が大きい(縦に長い)、血流が豊富などが挙げられます。

一方、良性の場合は境界が明瞭で、内部が均一、血流が少ないなどの特徴があります。

細胞診検査の重要性

細胞診検査は、しこりから直接細胞を採取して顕微鏡で観察するため、良性か悪性かを判断する標準的な方法です。

5mm程度の微小ながんも確実に診断できます。ただし、濾胞がんの診断は困難で、この場合は手術によって切除した腫瘍を顕微鏡で細かく調べる病理組織検査によって診断が確定されます。

リンパ節転移の確認

甲状腺がんは、リンパ節に転移しやすい特徴があります。

超音波検査やCT検査で、首のリンパ節に腫れがないか、転移の有無を確認します。リンパ節転移がある場合は、悪性の可能性が高くなります。

出典国立がん研究センター がん情報サービス「甲状腺がん 検査」より作成

甲状腺がんと診断されたら・・・治療の選択肢

甲状腺がんと診断された場合でも、多くは進行が穏やかで治療可能です。

がんのタイプ、大きさ、進行度、年齢などを総合的に考慮して、最適な治療法が選択されます。

手術療法

甲状腺がんの基本的な治療は手術です。

がんの大きさや広がりに応じて、甲状腺の一部を切除する葉切除術や、甲状腺全体を切除する全摘術が行われます。リンパ節に転移がある場合は、リンパ節郭清も同時に行われます。

放射性ヨウ素内用療法

甲状腺全摘術後に、放射性ヨウ素を内服して、残存する甲状腺組織や転移したがん細胞を破壊する治療です。

乳頭がんや濾胞がんに対して行われます。

薬物療法

手術が困難な進行がんや、再発・転移したがんに対して、分子標的薬などの薬物療法が行われることがあります。

経過観察

微小な乳頭がん(1cm以下)で、リンパ節転移や周囲への浸潤がない場合は、すぐに手術をせず、定期的な経過観察を選択することもあります。

超音波検査で大きさや性状の変化を確認しながら、必要に応じて治療を開始します。

進行がん・再発がんに対する免疫療法という選択肢

標準治療だけでは治癒が難しいステージⅣの進行がん・再発がんに対して、免疫療法という選択肢があります。

ICVS東京クリニックでは、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、次世代免疫療法である**HITV療法**(Human Initiated Therapeutic Vaccine)を提供しています。

HITV療法の特徴

HITV療法は、免疫システムの司令塔と呼ばれる**樹状細胞**を活用し、体内でがんを攻撃する**CTL(キラーT細胞)**を効率的に誘導することで、がんの消失(治癒)を目標にする免疫細胞療法です。

最大の特徴は、樹状細胞を腫瘍へ直接投与する点です。CT画像で確認しながら腫瘍内へ直接注入することで、患者さん自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を、より正確に樹状細胞へ学習させることを目指します。

腫瘍に投与された樹状細胞は、がん情報を高精度で認識し、CTLへの指示も精密化されます。投与後2週間前後からCTLが体内に誘導され、24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続します。

腫瘍のワクチン化という考え方

HITV療法では、腫瘍そのものを免疫細胞の”生産工場”に変える「腫瘍のワクチン化」という考え方を採用しています。

画像診断で判別できない微細ながん細胞が血液により移動・着床することが転移・再発の一因とされますが、腫瘍のワクチン化によって生まれる高精度なCTLが血液中を巡回し、がん細胞を見つけると即時に攻撃することで、転移・再発を防ぐことにつなげることを目指しています。

世界水準の治療体制

ICVS東京クリニックは、がん免疫療法の専門医である蓮見賢一郎によって2008年に設立されました。

国内外の研究者・臨床現場とのネットワークを持ち、HITV療法専門施設として研鑽を重ねています。これまで日本のみならず、台湾、中国、マレーシア、ロシア、オーストラリアなど世界各国から患者を受け入れ、2,000名以上の治療支援に携わってきました。

治療体制としては、**CTガイド下投与**によりリアルタイムのCT画像をもとに穿刺を行い、腫瘍内へ正確に樹状細胞を直接投与する高度な医療技術を採用しています。また、**院内CPC**(細胞培養加工施設)を完備し、国際的GMP基準に沿った環境を整え、専任の細胞培養士が適切に管理・処置を行っています。

さらに、再生医療等安全性確保法に則った運用を行い、厚生労働省の許可を受けた特定細胞加工施設として、品質管理を重視した培養体制を構築しています。

約80年にわたる研究の系譜

当院の免疫治療の研究・開発は、1948年に故・蓮見喜一郎博士が開発したがんワクチン(ハスミワクチン)を起点とし、約80年にわたる実績の延長線上にあります。

さらに、樹状細胞研究の功績により2011年にノーベル生理・医学賞を受賞したラルフ・スタインマン博士が、当院母体の技術顧問としてHITV療法の確立にも長年貢献しました。

オーダーメイドの治療計画

治療は患者の状態・症状・生活環境を総合的に考慮し、専門医が丁寧にカウンセリングと診断を行った上で、相乗効果を生む治療法を組み合わせたオーダーメイドの治療計画を提案します。

治療の流れは7ステップで構成され、来院回数は基本4回です。

なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。

まとめ

甲状腺にしこりが見つかっても、その大部分は良性であり、悪性腫瘍(がん)は約5%程度です。

さらに、たとえ甲状腺がんであったとしても、その多くは進行が穏やかで、適切な治療により根治が期待できます。

しこりの性質を正確に見極めるためには、超音波検査や穿刺吸引細胞診検査などの検査が重要です。良性と悪性を見分けるポイントとして、しこりの形状、境界の明瞭さ、内部の性状、血流の状態、リンパ節転移の有無などが挙げられます。

標準治療だけでは治癒が難しい進行がん・再発がんに対しては、HITV療法のような次世代免疫療法という選択肢もあります。ICVS東京クリニックでは、樹状細胞を腫瘍へ直接投与することで、患者さん自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を正確に学習させ、CTLが24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続する治療を提供しています。

ICVS東京クリニックでは、進行がん・再発がんに特化した免疫療法の相談を受け付けています。治すことを諦めない姿勢で、患者さんと共に最適な治療法を追求します。詳しくは公式サイトをご覧ください。

詳細はこちらのHPをご覧ください

著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

甲状腺がんの初期症状をチェック|見逃しやすいサインと受診の目安甲状腺がん2026/02/20(金)

首に小さなしこりを感じたとき、「ただの腫れだろう」と見過ごしてしまう方は少なくありません。

痛みがなければ、なおさら気にならないかもしれません。

しかし、甲状腺がんは初期段階では自覚症状が乏しく、気づかないうちに進行することがあります。

私は長年、がん免疫療法の研究と臨床に携わってきましたが、甲状腺がんの早期発見が患者さんの予後を大きく左右することを何度も目にしてきました。特に若い世代の方々にとって、甲状腺がんは決して他人事ではありません。

本記事では、甲状腺がんの初期症状として見逃しやすい6つのサインと、受診のタイミングについて詳しく解説します。

再生医療とは?がん治療で注目される理由をわかりやすく解説

再生医療はどのような治療法なのでしょうか。
がん治療で注目される理由や基本的な仕組みについて解説します。

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甲状腺がんとは

甲状腺は首の前方、のどぼとけのすぐ下にある蝶のような形をした小さな臓器です。

重さは約15グラム、縦4センチほどの大きさで、代謝を調整するホルモンを生成する役割を持っています。

この甲状腺に発生する悪性腫瘍が「甲状腺がん」です。

甲状腺がんは比較的稀ながんですが、特に女性に多く発症する傾向があります。実際、患者の多くが女性であることが大きな特徴です。

甲状腺がんの種類

甲状腺がんには、いくつかの種類があり、それぞれ異なる特徴や進行の仕方があります。

乳頭がんは、全体の約80~90%を占める最も一般的なタイプです。

進行が比較的ゆっくりで、治療によって良好な結果が期待できるケースが多いとされています。

濾胞がんは、甲状腺がんの約10~15%を占め、血行性に肺や骨へ転移しやすい特徴があります。

乳頭がんに次いで多いタイプですが、予後は乳頭がんよりやや慎重な経過観察が必要です。

髄様がんは稀なタイプで、家族性を持つことがあります。

カルシトニンというホルモンを分泌する性質があり、全身に影響する症状が現れることがあります。

未分化がんは、非常に悪性度が高く、進行が極めて速いタイプです。

数週間で急速に増大することもあり、予後が厳しいケースが多いとされています。

見逃しやすい6つの初期症状

甲状腺がんの初期症状は、他の病気と似ていることがあり、気づきにくいことが多いです。

以下のような症状に心当たりがある場合は、早めに医師に相談することをおすすめします。

1. 首にしこりや腫れがある

甲状腺がんの最も一般的な兆候は、首にできるしこりです。

しこり自体に痛みは感じないことが多く、首の前面、特に喉の付近に小さな硬いしこりができることがあります。

このしこりは、時間が経つと少しずつ大きくなることがあり、気付いたときにはかなりの大きさになっていることもあります。

正常の甲状腺は柔らかいので、外から手で触ってもわかりませんが、腫れてくると手で触ることができ、ある程度大きくなると首を見ただけでも腫れがわかるようになります。

2. 声の変化

甲状腺がんが進行し、声帯の神経に影響を与えると、声がかすれたり、か弱くなったりすることがあります。

突然の声の変化が見られ、長期間続く場合は、甲状腺に何らかの異常がある可能性があります。

これは、腫瘍が周囲の神経を圧迫することによって生じる症状です。

3. 飲み込みにくさや息苦しさ

甲状腺がんが成長して周囲の組織や気管、食道に圧力をかけると、飲み込みにくさや息苦しさを感じることがあります。

特に、飲食物が喉に引っかかる感じや、息を吸うのが難しくなる場合は、甲状腺がんの症状として現れることがあります。

進行に伴い、腫瘍の増大によって首の圧迫感が出現する場合もあるでしょう。

4. 首や喉の痛み

甲状腺がんが進行してくると、首や喉、顎に痛みが広がることがあります。

初期には痛みを感じないことが多いですが、痛みが徐々に増してくることがあります。

原因がはっきりしない首の痛みが続く場合は、注意が必要です。

5. リンパ節の腫れ

甲状腺がんがリンパ節に転移すると、首のリンパ節が腫れることがあります。

痛みはないことが多いですが、触れると異常に大きくなったリンパ節を感じることができます。

リンパ節転移が進行した状態では、症状が日常生活に影響することもあります。

6. 慢性的な咳や下痢

髄様がんの場合、ホルモンの一種であるカルシトニンを分泌する性質をもつため、全身に影響する症状が現れることがあります。

慢性的な下痢や顔のほてり、発汗などがみられる場合もあり、一見すると甲状腺の病気とは結びつきにくい症状が組み合わさる点が特徴です。

また、濾胞がんが肺や骨へ転移した場合、原因がはっきりしない骨の痛みや、咳、息切れといった症状が現れることがあります。

甲状腺がんが症状に出にくい理由

甲状腺がんは、なぜ初期段階で症状が出にくいのでしょうか。

その理由を理解することで、早期発見の重要性がより明確になります。

痛みが出にくい

甲状腺は、痛みを感じる神経が比較的少ない臓器です。

そのため、がんがあっても痛みとして自覚されにくく、首にしこりがあっても異常と感じない場合があります。

これが、甲状腺がんの発見が遅れる一因となっています。

進行がゆるやか

甲状腺がんの中でも、特に乳頭がんは進行がゆるやかなことが多いです。

数年から10年以上かけて少しずつ大きくなることもあり、症状の変化に気づきにくい場合があります。

このゆっくりとした進行が、かえって早期発見を難しくしているのです。

機能異常が少ない

甲状腺がんでは、甲状腺ホルモンの分泌に大きな異常が出ないことも少なくありません。

そのため、TSH(甲状腺の働きを調整するホルモン)やFT3・FT4(甲状腺から分泌されるホルモン)の血液検査が正常範囲であっても、がんを完全に否定できない場合があります。

甲状腺の機能が正常であることが、かえって安心材料となり、検査を受けるタイミングを逃してしまうこともあるのです。

受診の目安とタイミング

では、どのような場合に医療機関を受診すべきでしょうか。

以下のような状況では、早めに専門医の診察を受けることをおすすめします。

首にしこりを感じたとき

首にしこりを感じた場合、たとえ痛みがなくても、一度医師に相談することが大切です。

しこりが硬く、動かすと痛みを伴う場合や、首のリンパ節が腫れている場合は特に注意が必要です。

自己判断で様子を見るのではなく、早めの受診が重要です。

声の変化が続くとき

声のかすれや変声が2週間以上続く場合は、甲状腺の異常を疑う必要があります。

風邪などの明確な原因がないにもかかわらず、声の変化が続く場合は、専門医の診察を受けましょう。

飲み込みにくさや息苦しさがあるとき

飲食物が喉に引っかかる感じや、息を吸うのが難しくなる症状が続く場合は、早急に受診が必要です。

これらの症状は、甲状腺がんが周囲の組織に影響を与えている可能性があります。

家族歴がある場合

甲状腺がんの家族歴がある方は、定期的な検診を受けることをおすすめします。

特に髄様がんは遺伝的な要因が関係していることがあり、家族性甲状腺がんとして知られています。

家族に甲状腺がんの方がいる場合は、早めに医師に相談し、適切な検査を受けることが大切です。

甲状腺がんの検査方法

甲状腺がんの疑いがある場合、どのような検査が行われるのでしょうか。

主な検査方法について解説します。

血液検査

血液検査では、甲状腺ホルモン(T4、T3)や甲状腺刺激ホルモン(TSH)の値をチェックします。

甲状腺ホルモンは、私たちの体の新陳代謝を調節する重要な役割を果たしており、全身の代謝を活性化し、調節する働きがあります。

ただし、甲状腺がんでは甲状腺ホルモンの分泌に大きな異常が出ないことも多いため、血液検査だけでは診断が難しい場合があります。

超音波検査

超音波検査は、甲状腺の大きさや腫瘍の存在を確認するために行われます。

痛みがなく、短時間で実施できるため、甲状腺の異常を調べる際の第一選択となることが多いです。

超音波検査により、しこりの性状や大きさ、リンパ節の状態を詳しく観察することができます。

細胞診

甲状腺がんの疑いがある場合、超音波検査や血液検査、細胞診などの検査が行われます。

細胞診では、しこりから細胞を採取し、顕微鏡で観察することで、がん細胞の有無を確認します。

確定診断のためには、生検やMRI、CTスキャンなどの画像診断が必要となることもあります。

早期発見の重要性

甲状腺がんは、早期に発見されれば治療が非常に効果的です。

特に乳頭がんや濾胞がんのように進行が遅いがんの場合、早期に治療を開始することで、ほとんどの患者さんが良好な予後を期待できます。

一方、未分化がんのように進行が早いがんの場合でも、早期発見が命を救う可能性があります。

定期的な検診の重要性

甲状腺がんは、早期にはほとんど症状がないため、定期的な健康診断が重要です。

特に、甲状腺の異常が疑われる家族歴がある方や、甲状腺疾患の既往歴がある方は、定期的に甲状腺の検査を受けることを強くおすすめします。

超音波検査や血液検査を通じて、早期の異常を発見することが可能です。

自己チェックを習慣に

日常的に、自分で首をチェックする習慣をつけることも有効です。

鏡の前で首を観察し、しこりや腫れがないかを確認してください。

また、指で軽く触れて、異常を感じる部分がないかをチェックしましょう。

早期発見、早期治療が、良好な治療結果に繋がるため、定期的な健康診断や自己チェックを行うことをおすすめします。

ICVS東京クリニックでの治療アプローチ

私たちICVS東京クリニックでは、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、標準治療だけでは治癒が難しいとされるステージⅣの進行がん・再発がんに特化した次世代免疫療法を提供しています。

治療の中核となるのは、「HITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)」という免疫細胞療法です。

樹状細胞を活用し、体内でがんを攻撃するCTL(キラーT細胞)を効率的に誘導することで、がんの消失(治癒)を目標としています。

HITV療法の特徴

HITV療法では、樹状細胞を腫瘍へ直接投与する点が大きな特徴です。

CT画像で確認しながら腫瘍内へ直接注入(腫瘍内注入が難しい場合は腫瘍を栄養する主要血管内への投与)を行うことで、患者さんご自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を、より正確に樹状細胞へ学習させることを目指しています。

また、腫瘍のワクチン化という考え方を採用しており、腫瘍に投与された樹状細胞ががん情報を高精度で認識することで、CTLへの指示も精密化され、投与後2週間前後からCTLが体内に誘導され、24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続します。

さらに、画像診断で判別できない微細ながん細胞が血液により移動・着床することが転移・再発の一因とされるため、腫瘍のワクチン化によって生まれる高精度なCTLが血液中を巡回し、がん細胞を見つけると即時に攻撃することで、転移・再発を防ぐことにつなげることを目指しています。

世界水準の治療体制

当院は、2008年の設立以来、2,000名以上の治療支援実績を持ち、日本のみならず、台湾、中国、マレーシア、ロシア、オーストラリアなど世界各国から患者さんをお迎えしてきました。

院内には国際的GMP基準に準じた細胞培養加工施設(CPC)を完備し、採取した細胞はすべて院内で厳密に管理・培養されます。

また、再生医療等安全性確保法に則り、厚生労働省の許可を受けた特定細胞加工施設として運用しており、品質管理を重視した培養体制を構築しています。

なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。

まとめ

甲状腺がんは初期段階では自覚症状が乏しく、気づかないうちに進行することがあります。

首のしこり、声の変化、飲み込みにくさ、息苦しさ、首や喉の痛み、リンパ節の腫れ、慢性的な咳や下痢といった症状に心当たりがある場合は、早めに医師に相談することが大切です。

甲状腺がんは早期に発見されれば治療が非常に効果的であり、定期的な検診や自己チェックを習慣にすることで、早期発見につながります。

私たちICVS東京クリニックでは、進行がん・再発がんに特化したHITV療法を提供しており、患者さん一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療計画を立案しています。

がんと診断されたとき、多くの方が「もう治らないのではないか」という強い不安や絶望を感じます。

しかし、私たちは「延命ではなく、救命を目指す」という明確な理念のもと、治すことを決してあきらめず、患者さんやご家族の力となるために尽力しています。

甲状腺がんについて不安や疑問がある方、標準治療だけでは十分な効果が得られなかった方は、ぜひ一度ご相談ください。

詳細はこちらのHPをご覧ください

著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

甲状腺がんの原因にストレスは関係ある?医学的な考え方を解説甲状腺がん2026/02/19(木)

甲状腺がんとストレスの関係について

甲状腺がんとストレスの関係について、多くの方が疑問を持たれています。

実際のところ、ストレスが甲状腺がんの発症に直接的な影響を与えるかについては、現時点で十分に検証されていません。仕事で感じるストレスと悪性腫瘍との関係を調べた研究結果を収集し、まとめて評価した論文があります。この論文によると、仕事のストレスは直腸がん、肺がん、食道がんの発症リスクをそれぞれ1.36倍、1.24倍、2.12倍高くすると報告されています。しかし、ストレスが甲状腺がんの発症リスクを高くするかについては報告されておらず、因果関係については不明です。

一方で、ストレスは甲状腺の病気の症状を悪化させる原因にもなるため、常にストレスを溜めないように心がけることも大切です。

再生医療とは?がん治療で注目される理由をわかりやすく解説

再生医療はどのような治療法なのでしょうか。
がん治療で注目される理由や基本的な仕組みについて解説します。

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甲状腺ホルモンとストレスの関係性

甲状腺ホルモンは、のど仏のすぐ下にある甲状腺と呼ばれる小さな臓器から分泌されるホルモンです。

食べ物に含まれるヨウ素からホルモンを作って血液中に分泌し、体内では細胞の新陳代謝を活発にして脂肪や糖分を燃焼させてエネルギーを作る、交感神経を刺激して心臓機能や発汗の調整を行う、子どもの成長や脳の働きを維持するなどの重要な働きを行います。

ストレスホルモンとの相互作用

ストレスと甲状腺ホルモンに関係性があるといわれているのは、ストレスがかかるとストレスホルモンの「コルチゾール」が上昇するためです。コルチゾールが分泌されると、血圧や血糖値が上昇したり、免疫の働きが低下したりなどの症状が現れます。

そのため、強いストレスにさらされていると免疫に乱れが生じ、甲状腺を過剰に刺激し、甲状腺ホルモンの分泌にも影響が出てくるというわけです。ストレスといっても、職場の人間関係のように外的要因の場合もあれば、妊娠や出産など体内環境が大きく変化することが原因になる場合もあります。

甲状腺ホルモンの分泌異常による症状

甲状腺ホルモンは、多すぎても少なすぎても身体には悪影響です。

例えば、甲状腺ホルモンの分泌が多すぎると必要以上に新陳代謝が高まり、少しの運動でも脈拍が上がったり、体温が上昇したりなどの症状が起こります。一方、甲状腺ホルモンの分泌が少なすぎると新陳代謝が低下し、疲労感やだるさ、食欲低下などが起こります。

このように甲状腺ホルモンの分泌に異常があると、「なんとなく調子が悪い」「身体の様子がおかしい」など、自覚症状を伴う場合も多いです。

ストレスが関係する可能性のある甲状腺疾患

ストレスが原因となって、甲状腺が腫れる可能性のある病気はいくつかあります。

ここでは、ストレスとの関係性が疑われる甲状腺の腫れる病気を紹介します。

バセドウ病とストレスの関連性

バセドウ病とは、甲状腺ホルモンが異常に多く作られることにより、新陳代謝が過剰になる病気です。

年齢に関係なく発症する可能性のある病気ですが、特に20代から40代に多くみられ、男性よりも女性に多い特徴があります。バセドウ病は甲状腺を刺激する自己抗体が産生され、甲状腺ホルモンが過剰産生することで発症する自己免疫疾患です。

強いストレスが引き金となって発症する場合もあり、甲状腺の腫れや頻脈、眼球突出などの症状が現れる場合もあります。また、バセドウ病では感情の起伏も激しくなりやすく、いつも以上にストレスがかかりやすくなっています。ストレスによって症状が悪化する場合もあるため、発症後は肉体的にも精神的にも負担が大きくならないように注意しなければなりません。

橋本病とストレスの関係

橋本病とは、甲状腺が炎症を起こして甲状腺ホルモンの分泌が低下し、新陳代謝が低下して腫れやさまざまな症状を引き起こす病気です。

特に30代から40代に多くみられ、男性よりも女性に多い特徴があります。自己免疫疾患の一つであり、免疫の異常によって慢性的に炎症が起こっているため、慢性甲状腺炎とも呼ばれています。

ストレスは正常な免疫反応を抑え、異常な免疫反応を活性化させるため、ストレスが引き金となって発症する可能性も否定できません。ストレス以外の原因としては、花粉症やヨードを大量に含んだ食品の摂取、体質の遺伝などが挙げられます。

橋本病にかかると、新陳代謝の低下に伴い、無気力や疲れやすさ、全身のむくみ、寒がり、体重増加、女性は月経過多の症状が見られるのも特徴です。また、妊婦は軽度の場合でも、胎児の発育に影響が出る可能性もあるため、妊娠時には医療機関で受診する必要があります。

無痛性甲状腺炎について

無痛性甲状腺炎は、何らかの原因で甲状腺に炎症が生じ、甲状腺ホルモンが血液中にあふれ出す病気です。

甲状腺ホルモンの分泌が一時的に増加するため、バセドウ病と似た症状が起こりますが、通常は1か月程度で甲状腺ホルモンの分泌が正常化する傾向があります。

甲状腺がんの基本的な知識

甲状腺がんについて正しく理解することは、適切な対応につながります。

甲状腺がんの特徴

他の病気が原因で亡くなった方を解剖した時に、10%くらいの割合で甲状腺にがん(乳頭癌)が見つかります。つまり、甲状腺に癌を持っていても、気がつかないでそのまま年をとり、他の病気やけがなどが原因で亡くなる方がほとんどということです。

これは甲状腺がんのほとんどが、非常にゆっくり成長するため、体の中にあっても無症状だからです。甲状腺がんを疑われて病院に紹介される方も首のしこりがある他には、「痛い」とか「苦しい」など辛い症状がない方がほとんどです。

しこりもなくたまたま耳鼻科や内科で首の超音波検査を受けた結果、さわってもわからないような小さいしこりがみつかって紹介される方もたくさんいらっしゃいます。しかし、中にはがんが大きくなって、声がかすれたり、飲みにくいなどの困ったことが出てくる方もいらっしゃいます。

甲状腺がんの原因

甲状腺がんのはっきりとした原因はわかっていませんが、若い頃(特に小児期)の放射線被曝(ひばく)は原因のひとつと考えられます。

甲状腺髄様がんは、血縁者にかかった人がいると発生しやすくなると考えられています。

甲状腺がんの種類と予後

甲状腺がんには5種類(乳頭癌、濾胞癌、髄様癌、未分化癌、悪性リンパ腫)ありますが、甲状腺がん全体の9割ほどが乳頭(にゅうとう)癌です。

その乳頭癌の9割ほどはほとんど命にかかわることがありません。「がんなのに命にかかわらないなんて本当?」と思いますよね。でも他の病気で亡くなった方を解剖した場合に10人に1人の割合で見つかるがんがこの怖くない甲状腺乳頭癌です。これを専門的には低危険度の乳頭癌などと呼んでいます。

甲状腺乳頭癌は早くから甲状腺周囲にリンパ節転移を起こしやすいのですがリンパ節に転移してもあまり命にはかかわりません。10年後に生存している割合はほぼ100%です。そういう意味で低危険度の乳頭癌はがんらしくないがんなのです。

ストレス管理と甲状腺の健康維持

甲状腺の健康を保つためには、日常的なストレス管理が重要です。

効果的なストレス管理法

ストレスを完全に避けることは難しいですが、適切に対処することは可能です。

規則正しい生活リズムを維持することで、体内のホルモンバランスが整いやすくなります。十分な睡眠時間を確保し、バランスの取れた食事を心がけることが基本となります。また、適度な運動は身体的なストレス解消だけでなく、精神的なリフレッシュにもつながります。

趣味や好きなことに時間を使うことも、ストレス軽減に効果的です。自分なりのリラックス方法を見つけ、定期的に実践することをお勧めします。

甲状腺の健康チェック

自分で首を触ってみましょう。

ふつうの甲状腺は触ってもよくわからないのですが癌ができて大きくなると、かなり硬いゴツゴツした塊が触れるようになります。大抵は首の左右どちらかです。リンパ節に大きな転移がある場合、グリグリしたしこりが触れることがあります。

ノドボトケなどの軟骨、首の骨や太い動脈をしこりと勘違いされる方もいらっしゃいますが、心配でしたら医療機関で診てもらいましょう。病院では超音波検査を行います。プローブという超音波を出す器具を首にあてて、しこりの大きさや内部の状態をみます。

定期的な健康診断の重要性

甲状腺の異常は自覚症状が出にくい場合も多いため、定期的な健康診断が重要です。

特に家族歴がある方や、過去に放射線治療を受けた経験のある方は、定期的に専門医による検査を受けることをお勧めします。早期発見により、適切な治療や経過観察が可能になります。

ICVS東京クリニックの免疫療法について

がん治療において、免疫療法は新たな選択肢として注目されています。

HITV療法の特徴

ICVS東京クリニックでは、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化した次世代免疫療法を提供しています。治療の中核となるのは、HITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)という免疫細胞療法で、樹状細胞を活用し体内でがんを攻撃するCTL(キラーT細胞)を効率的に誘導することで、がんの消失(治癒)を目標としています。

なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。

樹状細胞を用いた治療アプローチ

HITV療法の特徴として、まず樹状細胞を腫瘍へ直接投与する点が挙げられます。

CT画像で確認しながら腫瘍内へ直接注入(腫瘍内注入が難しい場合は腫瘍を栄養する主要血管内への投与)を行うことで、患者自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を、より正確に樹状細胞へ学習させることを目指しています。

次に、腫瘍のワクチン化という考え方を採用しており、腫瘍に投与された樹状細胞ががん情報を高精度で認識することで、CTLへの指示も精密化され、投与後2週間前後からCTLが体内に誘導され、24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続します。

治療実績と体制

当院は、がん免疫療法の専門医である蓮見賢一郎によって2008年に設立され、国内外の研究者・臨床現場とのネットワークを持ち、HITV療法専門施設として研鑽を重ねています。

これまで日本のみならず、台湾、中国、マレーシア、ロシア、オーストラリアなど世界各国から患者を受け入れ、2,000名以上の治療支援に携わってきました。

治療体制としては、CTガイド下投与によりリアルタイムのCT画像をもとに穿刺を行い、腫瘍内へ正確に樹状細胞を直接投与する高度な医療技術を採用しています。また、院内CPC(細胞培養加工施設)を完備し、国際的GMP基準に沿った環境を整え、専任の細胞培養士が適切に管理・処置を行っています。

まとめ

甲状腺がんとストレスの直接的な因果関係は、現時点では医学的に十分に証明されていません。

しかし、ストレスが免疫系に影響を与え、バセドウ病や橋本病などの甲状腺疾患の発症や悪化に関与する可能性は指摘されています。甲状腺がんの多くは進行が遅く、命にかかわらないケースも多いですが、定期的な健康チェックと適切なストレス管理は重要です。

日常生活では、規則正しい生活リズムの維持、バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠を心がけることで、甲状腺の健康維持につながります。首にしこりを感じたり、体調に異変を感じた場合は、早めに医療機関を受診することをお勧めします。

進行がんや再発がんに対しては、ICVS東京クリニックのHITV療法のような次世代免疫療法も選択肢の一つとなっています。患者さまの状態に応じたオーダーメイドの治療計画を提供し、救命を目指した医療に取り組んでいます。

ご自身の健康状態について不安がある方は、専門医にご相談ください。

詳細はこちらのHPをご覧ください

著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

甲状腺がんリンパ節転移後の余命は?治療で変わる可能性甲状腺がん2026/01/25(日)

甲状腺がんリンパ節転移の実態

甲状腺がんがリンパ節に転移したと診断された時、多くの患者さんやご家族が「余命はどのくらいなのか」という不安を抱かれます。

しかし、甲状腺がんは他のがんと比較して、リンパ節転移があっても予後が比較的良好であることが知られています。

甲状腺がんの中で最も多い**乳頭がん**は、約90%を占めており、リンパ節に転移しやすい特徴があります。ただし、基本的にゆっくりと進行するため、急に命に関わる状況になることはまれです。

リンパ節転移が見つかった場合でも、適切な検査と治療を受けることで、長期的な生存が期待できます。実際、甲状腺がん全体の5年生存率は94.7%と推計されており、他のがんと比べて非常に高い数値を示しています。

がん治療で自由診療は必要?保険診療との違いと検討すべき理由

がん治療における自由診療と保険診療の違いについて解説します。自由診療が検討される理由や、どのようなケースで選択肢となるのかをわかりやすくまとめた記事です。

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甲状腺がんの種類と転移の特徴

甲状腺がんには複数の種類があり、それぞれ転移の傾向や予後が異なります。

乳頭がん・・・最も多く予後良好

甲状腺がんの約90%を占める乳頭がんは、リンパ節転移しやすい性質を持ちます。

しかし、進行速度が遅く、10年生存率は約90%以上と非常に良好です。リンパ節転移があっても、適切な治療により長期的な生存が期待できます。

ただし、ごく一部の乳頭がんは再発を繰り返すことがあり、まれに悪性度の高い未分化がんに変化することもあるため、継続的な経過観察が重要です。

濾胞がん・・・血行性転移に注意

甲状腺がんの約5%を占める濾胞がんは、乳頭がんと比べてリンパ節転移は少ないものの、血液の流れに乗って肺や骨など遠くの臓器に転移しやすい傾向があります。

遠隔転移が起こらない場合は、乳頭がんと同様に予後は比較的良好とされています。

低分化がん・髄様がん・未分化がん

低分化がんは甲状腺がんの1%未満とまれですが、乳頭がん・濾胞がんと未分化がんの中間的な性質を持ちます。

髄様がんは約1〜2%を占め、リンパ節転移と遠隔転移の両方が生じやすい特徴があります。

未分化がんは約1〜2%と非常にまれですが、悪性度が極めて高く、進行速度が非常に速いため、早期の集学的治療が必要です。

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ステージ別の生存率と余命の目安

甲状腺がんの予後は、ステージ(病期)によって大きく異なります。

ステージⅠ〜Ⅲの予後

2007年から2009年に治療を受けた患者さんを対象にした全国がんセンター協議会の調査によると、甲状腺がんの5年生存率はステージⅠで100.0%、ステージⅡで98.6%、ステージⅢで99.0%となっています。

この数字は、早期に発見できれば予後が非常に良好であることを示しています。

ステージⅣの予後と平均余命

遠隔転移を伴うステージⅣになると、5年生存率は73.2%まで低下します。

特に甲状腺未分化がんのステージⅣでは、平均余命は平均で4〜6か月程度といわれています。手術による治療ができた場合でも、平均余命は1〜2年程度とされています。

ただし、これはあくまで統計上の数値であり、個々の患者さんの状態や治療への反応によって大きく異なります。

詳細はこちらのHPをご覧ください

リンパ節転移後の治療選択肢

リンパ節転移が確認された場合、がんの組織型、大きさ、転移の状態に応じて、複数の治療法が検討されます。

手術療法・・・基本となる治療

甲状腺がんの基本治療は手術です。

リンパ節に転移がある場合には、甲状腺の摘出・切除とともにリンパ節を取り除く**リンパ節郭清**が行われます。がんの広がりに応じて、片葉切除(片側の甲状腺のみ)または全摘手術(甲状腺全体とリンパ節)が選択されます。

放射性ヨウ素内用療法

手術後、微細な転移を消す目的で放射性ヨウ素内用療法が行われることがあります。

甲状腺はヨウ素を取り込んで甲状腺ホルモンを産生する性質があり、この性質を利用して放射線を放出するヨウ素(I-131)を内服することで、体内に残存する正常甲状腺細胞やがん細胞の死滅を図ります。

治療は通常2〜3日間の入院で行われ、体内から放出される放射線の量が法律で定められた線量まで下がれば退院可能です。

薬物療法・放射線治療

肺や骨などに遠隔転移があった場合、放射線治療や薬物療法が検討されます。

近年では、分子標的薬などの新しい治療法も登場しており、治療選択肢は広がっています。

ICVS東京クリニックの次世代免疫療法

標準治療だけでは十分な効果が得られにくいケースや、再発・転移を繰り返すケースに対して、新たな治療の可能性を提供しているのが免疫療法です。

HITV療法とは

ICVS東京クリニックでは、甲状腺がんを含む進行がん・再発がんに対し、「延命ではなく、救命を目指す」という理念のもと、次世代免疫療法である**HITV療法**に取り組んでいます。

HITV療法は、免疫システムの司令塔である**樹状細胞**を活用し、患者さんご自身の腫瘍が持つ情報を免疫に正確に伝えることで、がん細胞を効率的に攻撃する免疫反応の誘導を目指す治療法です。

CTガイド下投与という独自技術

当院の特徴は、CTガイド下で樹状細胞を腫瘍内、または腫瘍に栄養を与える主要血管内へ直接投与する独自技術です。

この方法により、樹状細胞の機能を最大限に引き出すことを重視しています。免疫がより的確にがんを認識する環境を整えることで、体内でがんを攻撃する力を引き出すことを目的としています。

GMP基準準拠の細胞培養施設

免疫療法では、使われる細胞の品質が非常に重要です。

当院では、院内に国際的GMP基準に準拠した細胞培養加工施設(CPC)を完備し、専任の培養士が高品質な樹状細胞の培養・管理を行っています。治療の基盤となる免疫細胞の品質を厳格に保つことで、安心して治療を受けていただける環境を整えています。

オーダーメイドの治療計画

甲状腺がんの治療においても、当院は画一的な治療は行いません。

事前診断で提供されるPET-CTなどの画像データや血液検査、治療履歴をもとに、専門医が慎重に適応を判断し、患者さん一人ひとりの状態・病状・生活背景を考慮したオーダーメイドの治療計画を提案します。

治療開始前の丁寧な説明と納得

免疫療法は、短期間で結果が見える治療ではありません。

そのため当院では、治療開始前の段階から治療の目的・見込まれる経過・リスクや副作用・費用面まで丁寧に説明し、十分な理解と納得をいただくことを何よりも大切にしています。

治療の目的と期待できる可能性

HITV療法は、保険適用外の自由診療であり、日本国内では未承認の医療に該当します。

そのため、治療の目的、期待できる可能性と限界、想定されるリスク・副作用、費用や治療の流れについて、治療前に丁寧な説明を行うことを重視しています。「よく分からないまま治療が始まる」ということはありません。

患者さんのパートナーとして

治療が始まったその瞬間から、私たちは患者さんのパートナーです。

甲状腺がんという病気と向き合う中で、不安や迷いを抱える患者さん・ご家族に寄り添いながら、最良の治療選択をともに考え、支え続ける医療を提供しています。

甲状腺がんと向き合うために

甲状腺がんがリンパ節に転移したと診断されても、多くの場合、適切な治療により長期的な生存が期待できます。

特に最も多い乳頭がんは、リンパ節転移があっても予後が比較的良好であり、10年生存率は約90%以上と報告されています。

ただし、がんの種類や進行度、個々の患者さんの状態によって予後は大きく異なります。標準治療だけでは十分な効果が得られにくいケースや、再発・転移を繰り返すケースに対しては、免疫療法などの新たな治療選択肢も検討する価値があります。

「今の状態で免疫療法は検討できるのか」「他にできることは残っているのか」そう感じたときこそ、一度、医療相談という形で話してみることをお勧めします。

ICVS東京クリニックでは、患者さんとご家族の気持ちに寄り添いながら、治療の選択肢を一緒に考える姿勢を大切にしています。ひとりで抱え込まず、まずは相談から始めてみませんか。

甲状腺がんの免疫療法について、詳しくはICVS東京クリニックの公式サイトをご確認ください。専門医による無料相談も受け付けています。

詳細はこちらのHPをご覧ください

著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

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