コラム|東京のがん免疫療法なら【ICVS東京クリニック】まで

Columnコラム

抗がん剤のしびれはいつ治る?改善までの期間と対処法を徹底解説抗がん剤2026/05/27(水)

「手先がジンジンして、箸がうまく持てない」

そんな悩みを抱えながら、治療を続けている患者さんは少なくありません。抗がん剤によるしびれは、治療を重ねるごとに強くなる傾向があり、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。

「このしびれ、いつになったら治るのだろう…」と不安に感じている方に向けて、末梢神経障害の特徴・回復期間・日常生活での工夫まで、できる限り丁寧にお伝えします。

がん免疫療法の研究と臨床に長年携わってきた立場から、患者さんが知っておくべき情報を、誠実にまとめました。

手足のしびれが気になっている方へ

東京都千代田で抗がん剤治療後のしびれや感覚異常について確認したい方は、医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。

「いつ改善するのか不安」「生活に支障が出ている」という方にも対応しています。

ICVS東京クリニックに相談する 

抗がん剤によるしびれとは何か――末梢神経障害の基本

しびれは、医学的には「末梢神経障害」と呼ばれます。

抗がん剤治療では、がん細胞だけでなく正常な神経細胞にも影響が及ぶため、手先・足先を中心にしびれや感覚の異常が現れることがあります。感覚神経障害・運動神経障害・自律神経障害の3種類があり、それぞれ異なる症状として現れます。

具体的な症状としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 「手足がビリビリ・ジンジンする」
  • 「何かに少し触れただけで痛くてビリッとする」
  • 「手袋をはめているような感じがする(感覚が鈍い)」
  • 「手足に力が入りにくい」
  • 「衣服のボタンが留めにくくなった」
  • 「つかんでいた物をよく落とすようになった」
  • 「うまく歩けなくなった・つまずくことが増えた」

これらの変化は、しびれによって引き起こされている場合があります。

しびれが起こりやすい抗がん剤の種類

すべての抗がん剤でしびれが起きるわけではありません。

しびれが起こりやすい薬として知られているのは、細胞障害性抗がん薬の白金製剤(シスプラチン、オキサリプラチンなど)、タキサン系製剤(パクリタキセル、ドセタキセルなど)、ビンカアルカロイド系製剤(ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビノレルビンなど)、分子標的薬のボルテゾミブ、免疫チェックポイント阻害薬の抗PD-1抗体薬などです。

また、抗がん剤の種類によっては、冷感刺激によってしびれが誘発されるものもあります。冷たい水を飲んだときに喉や口の周囲にしびれが現れるケースもあり、患者さんが「なぜ?」と戸惑われることがあります。

担当医や薬剤師に、使用中の薬剤がしびれを起こしやすいものかどうかを確認しておくことが大切です。

しびれはいつ始まり、いつまで続くのか――回復期間の実態

「いつ治るのか」は、患者さんが最も知りたいことの一つです。

率直にお伝えすると、しびれの回復期間には非常に大きな個人差があります。使用した薬剤の種類・総投与量・治療期間・患者さん自身の体質や年齢など、多くの要因が絡み合うため、「○か月で治ります」と断言することは難しいのが現状です。

しびれが現れる時期

一般的に、抗がん剤によるしびれは投与開始から数週間後、または数回目の投与後に現れることが多いとされています。治療回数を重ねるごとに症状が強くなったり、範囲が広がったりする傾向があります。

初めは手足の指先の違和感だけだったり、一時的な症状だったりする場合もあります。しかし、総投与量が増えるにつれて症状が出てきたり、強くなったりすることが知られています。

治療終了後の回復はどのくらいかかるか

治療を終えた後からゆっくり改善する場合があります。

しかし、回復までの期間は月単位、あるいは年単位となることがあります。実際に患者さんから聞かれる声の中には、「1年以上かかった」「やわらいでくるまで6〜7年かかった」というものもあります。また、「手のしびれはよくなったけど、足の指先はまだ残っている」など、部位によって回復状況が異なる方もいらっしゃいます。

残念ながら、改善しない場合もあることも、正直にお伝えしなければなりません。

 

「しびれは、治療が終わってからが本当の付き合いの始まりかもしれない」

 

そう感じている患者さんは多くいます。だからこそ、早い段階から正しい知識を持ち、医療チームと連携することが重要です。

一旦出てしまったしびれは、治療中止後も長期間継続することがあります。我慢せず、早めに医師・薬剤師・看護師に相談することが大切です。

しびれを和らげるための薬物療法と医療的対応

しびれに対して、有効な予防法や治療法は十分に確立されていないのが現状です。

ただし、しびれの原因や程度に応じて、症状を和らげるための薬を補助的に使うことがあります。

使用される可能性のある薬剤

  • 抗うつ薬(デュロキセチンなど)
  • 抗けいれん薬(プレガバリン、ミロガバリンなど)
  • ビタミンB12
  • 漢方薬
  • しびれに伴う痛みが強い場合:非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)やオピオイド(医療用麻薬)など

これらはあくまで補助的な対症療法です。すべての方に効果があるわけではなく、担当医・薬剤師と相談しながら慎重に検討する必要があります。

治療法の変更という選択肢

症状の程度によっては、治療法の変更(薬の減量・変更・休薬など)を検討することもあります。

その際は、薬の治療効果としびれ(副作用)による生活への影響のバランスを十分に考慮することが重要です。「治療を続けるべきか、それとも一時休止すべきか」という判断は、患者さん一人で抱え込まず、担当医と丁寧に話し合ってください。

抗がん剤治療を一時的に休んだり、量を減らしたりすることで症状が軽減されることがあります。

日常生活での工夫――しびれと上手に付き合うために

しびれがある状態での日常生活は、思いのほか危険が潜んでいます。

感覚が鈍くなることで、やけどやけがに気づきにくくなります。足のしびれがあれば、転倒リスクも高まります。以下の工夫を取り入れることで、安全に日常生活を送ることができます。

やけど・けがを防ぐための工夫

  • 湯飲みではなく、取っ手のついたカップを使う
  • カイロなどでの低温やけどに注意する(長時間身につけない)
  • 家事の際は綿手袋などをし、直接熱いものに触らないようにする
  • 包丁の代わりに料理用はさみやフードプロセッサーを活用する
  • 深爪をしないよう注意し、入浴後など爪がやわらかい状態のときに爪切りをする

転倒を防ぐための工夫

  • 滑りにくい靴を選び、サンダルやゆるい靴は避ける
  • ハイヒールは足先に体重がかかるため履かないようにする
  • 階段では手すりを使い、ゆっくり上り下りする。エスカレーターやエレベーターも積極的に利用する
  • 部屋の床につまずきやすいものを放置しない
  • 滑りやすいカーペットやマットなどを敷かない
  • 立ち上がるときはゆっくりと動作する

症状緩和のための工夫

冷えると血行が悪くなり、しびれが強くなる場合があります。

お風呂にゆっくり浸かって体を温めることや、寒い時期には手袋を使用して保温に努めることも有効な場合があります。マッサージをすると症状が楽になるという方もいます。冷えた缶を持つとしびれを強く感じることもあるため、取っ手の付いたマグカップや水筒に飲み物を移して飲む工夫も助けになります。

患者さんそれぞれが、自分に合った方法を日常生活に取り入れることが大切です。

症状が続いて不安な方へ

しびれの症状は、治療内容や体調によって現れ方が異なるため、早めの確認が重要です。

歩きにくさや細かい作業のしづらさがある場合もご相談いただけます。

WEB予約はこちら 

しびれを悪化させないために――治療中の注意点

「我慢していれば治るだろう」と思っていませんか?

しびれは、放置すると症状が固定化してしまうリスクがあります。早期に医療チームへ相談することが、回復への近道です。

症状を医療チームに正確に伝える

しびれの程度・部位・いつ始まったか・どのような状況で強くなるかを、できるだけ具体的に伝えましょう。

「なんとなくしびれる」ではなく、「右手の親指と人差し指の先が、朝起きたときに特に強くしびれる」というように、詳細に伝えることで、医師がより適切な判断を下せます。

高齢の方は特に注意が必要

高齢になると、筋力の低下・足首の関節が硬くなる・視力低下(老眼、白内障など)などが起こりやすくなります。そこに足のしびれが加わることで、転倒リスクがさらに高まります。

家でできるバランス運動(例:片足を軽く10cm程度上げて30秒間そのままでいる動作を左右交互に行うなど)を取り入れることも、転倒予防に役立つ場合があります。ただし、ふらつきがある場合は壁や椅子を支えにして行ってください。

外来化学療法での多職種連携を活用する

近年は外来通院で抗がん剤治療を受けるケースが増えています。

外来化学療法では、医師・看護師・薬剤師・栄養士など多職種が連携し、副作用管理や生活支援を行います。しびれについても、それぞれの専門家の視点からアドバイスを受けることができます。一人で抱え込まず、チーム全体を頼ってください。

抗がん剤治療後の選択肢――免疫療法という可能性

抗がん剤治療を続ける中で、「このまま治療を続けるべきか」「ほかに選択肢はないか」と悩まれる方は多くいます。

特に、標準治療で十分な効果が得られなかった場合や、副作用がつらくなってきた場合には、免疫療法という選択肢を検討することも一つの道です。

ICVS東京クリニックのHITV療法とは

ICVS東京クリニックは、2008年に設立された進行がん・再発がん治療を専門とする免疫療法クリニックです。東京都港区のホテルニューオータニ内に位置しています。

同院では、**HITV療法**という独自のがん免疫療法を提供しています。患者さん自身の免疫細胞を利用し、がん細胞への攻撃力を高める治療です。具体的には、樹状細胞を活性化させてがん細胞をターゲティングし、キラーT細胞などの免疫活性を強化します。

治療の流れは、初診・治療計画→アフェレーシス(血液成分採取)→生検→免疫細胞培養→治療実施→経過観察という段階を踏みます。身体への負担が比較的少ない点も特徴とされています。

CTガイド下投与という高度な技術

同院の独自技術として「CTガイド下投与」があります。

リアルタイムのCT画像をもとに穿刺によって樹状細胞を腫瘍内へ正確に直接投与する、高度な医療技術です。これにより樹状細胞の機能を最大限引き出すことが可能となります。

標準治療との組み合わせで相乗効果を目指す

免疫療法は、抗がん剤や放射線治療などの標準治療と組み合わせることで、その働きを助け治癒を早めることを目指しています。

抗がん剤治療後や、標準治療で十分な効果が得られなかった患者さんに対する治療選択肢として、免疫療法を提案しています。

「抗がん剤が効かなくなった」「副作用がつらくて続けられない」という状況に直面したとき、次の一手を一緒に考えてくれる専門家の存在は、大きな支えになります。

まとめ――しびれと向き合いながら、治療の選択肢を広げる

抗がん剤によるしびれは、個人差が非常に大きく、「いつ治る」と断言できないのが現実です。

治療終了後も月単位・年単位で回復に時間がかかることがあり、場合によっては改善しないケースもあります。だからこそ、早期に医療チームへ相談し、自分に合った対処法を見つけることが大切です。

日常生活での工夫(保温・転倒防止・やけど予防)を積み重ねながら、しびれと上手に付き合っていくことが、QOL(生活の質)を守ることにつながります。

そして、標準治療の限界を感じたとき、免疫療法という新たな選択肢があることも、ぜひ知っておいてください。

あなたの治療の歩みを、一人で抱え込まないでほしいと思います。

▼ 進行がん・再発がん・抗がん剤治療後の方へ

ICVS東京クリニックでは、HITV療法を中心としたがん免疫療法の無料相談を承っています。

標準治療との併用も含め、あなたに合った治療の選択肢をご提案します。

まずはお気軽にご相談ください。

▶ ICVS東京クリニック 公式サイトはこちら

治療後の体調変化が気になる方へ

東京都千代田で抗がん剤の副作用について継続的に相談したい方は、医療法人社団ICVS東京クリニックをご利用ください。

現在の症状や生活への影響を整理しながら、無理のない対応を確認できます。

ICVS東京クリニックに相談する

著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

 

抗がん剤の副作用で食事がつらい時の対策|食欲不振の原因と工夫を解説抗がん剤2026/05/27(水)

食べられない。

抗がん剤治療を受けている患者さんから、最も多く聞く言葉のひとつです。吐き気がある、においが気になる、口の中が痛い……。そうした副作用が重なり、食事そのものが苦痛になってしまうことがあります。

化学療法中の「食欲不振」は、決して気持ちの問題ではありません。抗がん剤が消化管の粘膜や神経系に直接作用することで、生理的に食べられない状態が引き起こされます。原因を正しく理解し、状況に合わせた工夫を積み重ねることが、治療を続けるうえで非常に重要です。

この記事では、抗がん剤の副作用による食欲不振の原因を詳しく解説し、食事をできるだけ楽にするための具体的な工夫をご紹介します。治療中の患者さんご本人だけでなく、ご家族やサポートされている方にも、ぜひ参考にしていただければと思います。

食事がつらく感じている方へ

東京都千代田で抗がん剤治療中の食欲不振や食事量の低下について相談したい方は、医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。

「食べられない日が続いている」「何を食べればいいかわからない」という段階でも相談可能です。

ICVS東京クリニックに相談する 

抗がん剤の副作用が食事に与える影響とは

まず、なぜ食べられなくなるのかを理解することが大切です。

抗がん剤は、増殖の速いがん細胞を標的にしますが、同時に消化管の粘膜細胞や神経系にも影響を及ぼします。その結果、吐き気・嘔吐、味覚障害、口内炎、下痢・便秘、食欲不振といった副作用が現れます。これらが複合的に重なることで、「食べること」自体が大きな負担になってしまうのです。

吐き気・嘔吐のメカニズム

抗がん剤が脳の「嘔吐中枢」や消化管の粘膜を刺激することで、食道・胃に不快感が生じます。投与直後に起こる「急性嘔吐」と、投与から数日後に現れる「遅発性嘔吐」があります。

近年では制吐薬(吐き気止め)の進歩により、以前と比べて症状をコントロールしやすくなっています。ただし、個人差が大きいため、担当医や薬剤師と密に連携することが重要です。

味覚障害が起こる理由

舌や軟口蓋にある「味蕾(みらい)」と呼ばれる味覚センサーや、味覚を脳に伝える神経が抗がん剤の影響を受けることで、味の感じ方が変わります。

「何を食べても金属のような味がする」「甘みが感じられない」「食べ物の風味が全くわからない」といった訴えが多く聞かれます。これは一時的な変化であることが多く、治療終了後に回復するケースがほとんどです。

口内炎が食事を妨げる

抗がん剤治療中の患者さんの30〜40%は口内炎を発症するといわれています。

抗がん剤による口腔粘膜の炎症、免疫力の低下、ウイルス感染などが複合的に口内炎を引き起こします。口の中が痛くて噛めない、飲み込めないという状態になると、食事量は著しく低下します。

食欲不振の原因を副作用別に整理する

食べられない理由は、ひとつではありません。

副作用の種類によって、対処法も異なります。自分の症状がどのパターンに当てはまるかを把握することが、適切な工夫につながります。以下に主な原因と特徴を整理します。

消化管へのダメージ

食道・胃・腸などの消化管の細胞がダメージを受けると、消化機能が低下します。胃もたれ、膨満感、下痢や便秘が続くことで、食べる意欲そのものが失われます。

また、腸の動きが過剰になることで下痢を繰り返すケースと、逆に腸の動きが抑制されて便秘になるケースがあります。どちらも食事への影響は大きく、食べることへの不安感を増幅させます。

脳・神経系への影響

食欲をコントロールする脳の「視床下部」が、抗がん剤の作用による消化管の機能低下や心理的なストレスの影響を受けることで、正常に働かなくなることがあります。これが食欲不振の根本的なメカニズムのひとつです。

「お腹は空いているはずなのに、食べたいという気持ちが湧かない」という状態は、まさにこのメカニズムによるものです。意志の力でどうにかなる問題ではないことを、まず理解してください。

倦怠感・精神的ストレス

全身の倦怠感が強い時期には、食事の準備をすること自体が困難になります。また、治療への不安や先行きへの恐怖といった精神的ストレスも、食欲に大きく影響します。

「食べなければいけない」というプレッシャーが、かえって食事を苦痛にしてしまうこともあります。無理に食べようとすることが逆効果になる場面もあるため、柔軟に対応することが大切です。

副作用別・食事の工夫と具体的な対策

症状に合わせた工夫が、食事のつらさを和らげます。

一般的な「バランスの良い食事」を追求するよりも、今の体の状態に合わせて「食べられるものを食べられる時に食べる」という柔軟な発想が重要です。以下に副作用別の具体的な工夫をご紹介します。

吐き気・嘔吐がある時の食事の工夫

  • 少量を複数回に分けて食べる……1回の食事量を減らし、1日5〜6回に分けて摂取することで、胃への負担を軽減できます。
  • 冷たい・常温の食べ物を選ぶ……温かい食べ物は香りが立ちやすく、吐き気を誘発することがあります。冷やしたゼリーやヨーグルト、冷たいうどんなどが食べやすい場合があります。
  • においの強い食品を避ける……揚げ物や炒め物など、調理中に強いにおいが出る食品は控えめにします。食事の準備は換気をしながら行うか、家族に頼むことも検討してください。
  • 食後すぐに横にならない……食後30分〜1時間程度は、上体を起こした姿勢を保つことで逆流を防ぎやすくなります。

味覚障害がある時の食事の工夫

  • だしや香辛料を上手に活用する……味を感じにくい時は、昆布・かつおだしを濃いめにとったり、レモン汁や梅干しなど酸味を加えたりすることで、風味を補えます。
  • 金属味がある場合はプラスチック製の食器を使う……金属製のカトラリーが金属味を強める場合があります。プラスチックや木製の箸・スプーンに替えると改善することがあります。
  • 食べたいと思えるものを優先する……味覚が変化している時期は、栄養バランスよりも「口に合うもの」を優先することが大切です。食べられるものを確保することが最優先です。

口内炎がある時の食事の工夫

  • 刺激の少ない、やわらかい食品を選ぶ……おかゆ、豆腐、卵豆腐、ゼリー、プリン、ヨーグルトなど、噛まずに飲み込めるものが適しています。
  • 酸味・辛味・塩分の強い食品を避ける……柑橘類、酢の物、辛いもの、塩辛いものは口腔粘膜への刺激が強く、痛みを増悪させます。
  • 食べ物の温度に注意する……熱すぎる食べ物や飲み物は粘膜を傷つけます。人肌程度に冷ました食事が適切です。
  • 口腔ケアを丁寧に行う……食後は柔らかい歯ブラシで優しく口腔内を清潔に保ちます。うがいも効果的です。

下痢・便秘がある時の食事の工夫

  • 下痢の場合……消化の良いものを選び、脂肪分・食物繊維・乳製品を控えます。水分・電解質の補給を意識してください。
  • 便秘の場合……水分を十分に摂り、食物繊維を含む野菜・果物・海藻類を意識的に取り入れます。ただし、腸の状態によっては食物繊維が逆効果になる場合もあるため、担当医に相談することをお勧めします。

副作用との付き合い方を確認したい方へ

食欲不振や味覚の変化など、抗がん剤治療中の食事に関する悩みは症状に応じた工夫が重要です。

食べやすい方法や生活面の工夫を確認したい方もご相談いただけます。

WEB予約はこちら 

抗がん剤治療中に注意すべき食品・避けるべき食品

治療の効果を守るために、避けるべき食品があります。

食べやすいものを優先することは大切ですが、一部の食品は抗がん剤の効果に影響を与えたり、副作用を強めたりする可能性があります。以下の点に注意してください。

グレープフルーツは要注意

グレープフルーツの果肉には「フラノクマリン類」と呼ばれる成分が含まれており、薬の分解を阻害する作用があります。これにより抗がん剤の血中濃度が上昇し、副作用が強く出る恐れがあります。

はっさく・夏みかん・ダイダイ・サワーオレンジ・イチジク・ザクロにも同様の成分が含まれている場合があります。摂取する際は必ず担当医や薬剤師に確認してください。

セントジョーンズワート(サプリメント)

ハーブ系サプリメントの「セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)」は、抗がん剤の代謝に影響を与え、薬の効果を低下させる可能性があります。

「自然由来だから安全」という思い込みは危険です。サプリメントや健康食品を使用する際は、必ず主治医に相談することが不可欠です。

脂肪分の多い食事

胃腸の機能が低下している治療中は、脂肪分の多い揚げ物や脂身の多い肉類は消化に負担がかかります。吐き気や胃もたれを悪化させることがあるため、控えることをお勧めします。

 

栄養を確保するための現実的なアプローチ

「食べられない」時こそ、栄養戦略が必要です。

治療を継続するためには、体力と免疫力を維持することが欠かせません。エネルギー・タンパク質・ビタミン・ミネラルが不足しないよう、食べられる範囲で工夫することが大切です。ただし、完璧を求めすぎないことも同様に重要です。

高カロリー・高タンパクを少量で摂る工夫

食事量が少ない時期は、少ない量でも栄養価の高い食品を選ぶことが効果的です。

  • 卵・豆腐・白身魚……消化が良く、タンパク質を効率よく摂取できます。
  • チーズ・ヨーグルト……少量でカロリーとタンパク質を補給できます。ただし、下痢がある場合は乳製品を控えることも検討してください。
  • バナナ・アボカド……エネルギー密度が高く、食べやすい果物です。
  • 経口補水液・栄養補助飲料……食事が全く摂れない時の補助として有効です。担当の管理栄養士や医師に相談のうえ活用してください。

食べやすい時間帯を見極める

抗がん剤投与後の吐き気は、時間帯によって強弱があります。比較的楽に感じる時間帯を把握し、その時間に集中して食事を摂ることが現実的なアプローチです。

「朝は少し食べられる」「夕方になると楽になる」といった個人のパターンを記録しておくと、食事計画が立てやすくなります。

多職種チームへの相談を積極的に

外来化学療法では、医師・看護師・薬剤師・管理栄養士など多職種が連携して副作用管理と生活支援を行います。食事のことで困ったことがあれば、遠慮なく相談してください。

「こんな些細なことを相談していいのか」と思う必要はありません。食事の問題は治療の継続に直結する重要な問題です。専門家のサポートを積極的に活用することをお勧めします。

免疫療法との組み合わせで治療の選択肢を広げる

抗がん剤治療がつらい時、次の選択肢を考えることも大切です。

副作用に苦しみながら治療を続けていても、効果が限定的になってきた場合や、体への負担が大きくなってきた場合には、治療方針を見直すことも重要な選択肢のひとつです。近年、がん免疫療法は標準治療と組み合わせることで、治療効果を高める可能性のある選択肢として注目されています。

ICVS東京クリニックのHITV療法とは

ICVS東京クリニックでは、「HITV療法」という独自のがん免疫療法を提供しています。患者さん自身の免疫細胞を利用し、がん細胞への攻撃力を高める治療です。

具体的には、「樹状細胞」を活性化させてがん細胞をターゲティングし、「キラーT細胞」などの免疫活性を強化します。さらに、リアルタイムのCT画像をもとに穿刺によって樹状細胞を腫瘍内へ直接投与する「CTガイド下投与」という高度な技術も導入しており、樹状細胞の機能を最大限に引き出すことが可能です。

標準治療との併用で治癒を目指す

ICVS東京クリニックでは、免疫療法を抗がん剤や放射線治療などの標準治療と組み合わせることで、その働きを助け治癒を早めることを目指しています。

抗がん剤治療後や、標準治療で十分な効果が得られなかった患者さんに対する治療選択肢として免疫療法を提案しており、身体への負担が比較的少ない点も特徴とされています。

ステージ4のがん、再発がん、固形がん、抗がん剤治療後の患者さんを主な対象としており、2008年に蓮見賢一郎により設立されて以来、世界中のがん研究者や臨床現場とのネットワークを保有しながら、先進のがん免疫治療への研鑽を続けています。

 

「治療の選択肢は、あなたが思っているより多いかもしれません。」

 

東京都港区のホテルニューオータニ内に位置するICVS東京クリニックでは、抗がん剤治療後の患者さんや、より身体への負担が少ない治療を希望される方のご相談を受け付けています。詳細は公式サイトでご確認ください。

まとめ|食事のつらさに向き合いながら、治療を続けるために

食べられないことは、あなたの意志の弱さではありません。

抗がん剤の副作用による食欲不振・吐き気・味覚障害・口内炎は、薬剤が消化管や神経系に作用することで引き起こされる、生理的な反応です。原因を正しく理解し、症状に合わせた工夫を積み重ねることが、治療を乗り越える力になります。

今回ご紹介した対策をまとめると、以下のポイントが重要です。

  • 少量・頻回で食事を摂り、胃腸への負担を分散する
  • においや温度に配慮し、吐き気を誘発しない工夫をする
  • グレープフルーツやサプリメントなど、薬との相互作用に注意する
  • 食べられる時間帯を見つけ、その時間に集中して栄養を摂る
  • 管理栄養士・薬剤師・医師など多職種チームへ積極的に相談する

治療の選択肢について疑問や不安がある方、抗がん剤治療後の次のステップを考えている方は、がん免疫療法の専門クリニックへの相談も選択肢のひとつです。

ICVS東京クリニックでは、進行がん・再発がんの患者さんを対象に、HITV療法による免疫療法を提供しています。標準治療との併用も含め、あなたの状況に合った治療の可能性について、ぜひ一度ご相談ください。

あなたの治療が、少しでも楽に、そして確かな希望とともに続けられることを願っています。

治療中の生活面も含めて相談したい方へ

東京都千代田で抗がん剤副作用への対応について確認したい方は、医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。

症状や生活状況に合わせて、今後の過ごし方を一緒に整理したい方にも向いています。

ICVS東京クリニックに相談する

著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

 

免疫療法はどんなときに検討する?抗がん剤との違いと迷ったときの考え方抗がん剤2026/05/11(月)

がん治療における免疫療法の位置づけ

がんと診断されたとき、多くの患者さんが「どの治療を選べばよいのか」と悩まれます。

標準治療として確立されている手術・抗がん剤・放射線治療に加えて、近年では「免疫療法」という選択肢も注目を集めています。しかし、一口に免疫療法といっても、その種類や効果は多岐にわたり、どのタイミングで検討すべきかは患者さんの状態によって大きく異なります。

免疫療法とは、私たちの体に本来備わっている「免疫」の力を利用してがん細胞を攻撃する治療法です。免疫細胞のうち、特に「T細胞(Tリンパ球)」にはがん細胞を攻撃する性質があり、免疫療法ではこのT細胞の働きを保つ、または強めることでがんに対抗します。

本記事では、免疫療法と抗がん剤の違いを明確にし、どのようなときに免疫療法を検討すべきかについて解説します。

免疫療法について確認したい方へ

抗がん剤との違いや、免疫療法をどんなときに検討するのか整理したい方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。まずは考え方を知りたい段階でも構いません。

WEB予約はこちら 

免疫療法と抗がん剤の根本的な違い

抗がん剤と免疫療法は、どちらもがん治療に用いられますが、その作用メカニズムは大きく異なります。

抗がん剤の作用メカニズム

抗がん剤(化学療法)は、がん細胞の増殖を直接的に抑える薬剤です。細胞分裂が活発ながん細胞に作用し、DNA合成を阻害したり細胞分裂を止めたりすることで、がん細胞を死滅させます。

しかし、抗がん剤は正常な細胞にも影響を与えるため、脱毛・吐き気・白血球減少といった副作用が現れることがあります。これらの副作用は治療終了後に回復することが多いものの、治療中の生活の質(QOL)に影響を及ぼす場合があります。

免疫療法の作用メカニズム

一方、免疫療法は患者さん自身の免疫システムを活性化させることでがんと闘う治療法です。

私たちの体では、毎日数百から数千個のがん細胞が発生していますが、通常は免疫細胞によって排除されています。しかし、T細胞が弱まったり、がん細胞がT細胞にブレーキをかけたりすると、免疫ががん細胞を排除しきれないことがあります。

免疫療法は、このブレーキを解除したり、免疫細胞の攻撃力を強化したりすることで、体内のがん細胞を攻撃します。患者さん自身の免疫を利用するため、抗がん剤と比較して副作用が少ないとされていますが、免疫が過剰に反応することで生じる「免疫関連有害事象」には注意が必要です。

効果が証明された免疫療法とは

免疫療法には多くの種類がありますが、科学的に効果が証明され、保険診療で受けられる免疫療法は限られています。

免疫チェックポイント阻害薬

現在、最も広く使用されている免疫療法が「免疫チェックポイント阻害薬」です。

T細胞の表面には、「異物を攻撃するな」という命令を受け取るためのアンテナがあります。一方、がん細胞にもアンテナがあり、T細胞のアンテナに結合して「異物を攻撃するな」という命令を送ります。すると、T細胞にブレーキがかかり、がん細胞は排除されなくなります。このように、T細胞にブレーキがかかる仕組みを「免疫チェックポイント」といいます。

免疫チェックポイント阻害薬は、T細胞やがん細胞のアンテナに作用して、免疫にブレーキがかかるのを防ぎます。

2025年10月現在、標準治療として診療ガイドラインに記載され、日本において保険診療で受けることができる免疫チェックポイント阻害薬が使用できるがんには、メラノーマ(悪性黒色腫)、非小細胞肺がん、腎細胞がん、ホジキンリンパ腫、頭頸部がん、胃がん、悪性胸膜中皮腫、子宮頸がん、食道がん、肝細胞がんなどがあります。

出典国立がん研究センター がん情報サービス「免疫療法 もっと詳しく」(2025年10月現在)より作成

関連コラム

再生医療とは?がん治療で注目される理由をわかりやすく解説

免疫療法を含む治療の考え方を、もう一段わかりやすく確認したい方に向いている関連記事です。 

CAR-T細胞療法

CAR-T細胞療法は、患者さん自身のT細胞を体外に取り出し、がん細胞を攻撃する能力を強化してから体内に戻す治療法です。

一部の血液・リンパのがんの治療で使用されていますが、治療ができる施設は限られており、治療費が高額です。また、サイトカイン放出症候群や意識障害などの強い副作用が起きやすいため、入院して治療を行います。

その他の免疫療法

国内で保険診療として受けることができる薬には、一部のがんの治療で使われるBCGやインターフェロン、インターロイキンがあります。これらは特定のがん種に対して有効性が認められています。

免疫療法を検討すべきタイミング

では、どのようなときに免疫療法を検討すべきでしょうか?

標準治療の選択肢として

免疫チェックポイント阻害薬が適応となるがん種では、標準治療の一つとして免疫療法が推奨されることがあります。

特に、非小細胞肺がんや悪性黒色腫などでは、単独または抗がん剤と組み合わせて使用されることが一般的になっています。担当医から治療方針の説明を受ける際、免疫療法が選択肢に含まれているかを確認することが重要です。

標準治療が効果を示さなくなったとき

手術や抗がん剤による治療を行っても、がんが進行したり再発したりする場合があります。

このような状況では、次の治療選択肢として免疫療法が検討されることがあります。ただし、すべてのがん種で免疫療法が有効とは限らないため、担当医との十分な相談が必要です。

進行がん・再発がんに対する選択肢として

ステージⅣの進行がんや再発がんに対しては、標準治療だけでは治癒が難しいケースもあります。

ICVS東京クリニックでは、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化した次世代免疫療法「HITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)」を提供しています。HITV療法は、免疫システムの司令塔とも呼ばれる「樹状細胞」を活用し、体内でがんを攻撃する主力であるCTL(キラーT細胞)を効率的に誘導することで、がんの消失(治癒)を目標にする免疫細胞療法です。

HITV療法の特徴は、CT画像で確認しながら樹状細胞を腫瘍内へ直接注入(腫瘍内注入が難しい場合は腫瘍を栄養する主要血管内への投与)することで、患者さんご自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を、より正確に樹状細胞へ学習させる点にあります。腫瘍に投与された樹状細胞は、がん情報を高精度で認識することで、CTLへの指示も精密化し、投与後2週間前後からCTLが体内に誘導され、24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続します。

なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。

免疫療法を選択する際の注意点

免疫療法を検討する際には、いくつかの重要な注意点があります。

効果が証明されていない免疫療法に注意

現状では、科学的に有効性が証明されている免疫療法は一部に限られています。

効果が明らかになっていない治療法は、保険診療として認められていないことから、患者が全額治療費を支払う自由診療として行っている医療施設もあります。一口に「免疫療法」と言っても、効果が証明され保険診療になっているものと効果が確認されていないものがありますので、慎重な確認が必要です。

標準治療が使えなくなるなど治療の選択に困り、自由診療でのがん免疫療法を選択肢として考えるときには、その選択をする前に公的制度に基づく臨床試験、治験などの研究段階の医療を熟知した医師にセカンドオピニオンを求めることをお勧めします。

出典国立がん研究センター「がん情報サービス 免疫療法の解説を一般向けにわかりやすい最新情報に更新」(2017年3月31日)より作成

副作用のリスクを理解する

免疫療法は抗がん剤と比較して副作用が少ないとされていますが、副作用がないわけではありません。

免疫チェックポイント阻害薬では、免疫が過剰に反応することで、皮膚炎、大腸炎、肝機能障害、甲状腺機能障害などの「免疫関連有害事象」が起こることがあります。また、CAR-T細胞療法では、血圧や酸素濃度の低下、心臓、肺、肝臓などのさまざまな臓器に障害が起こるサイトカイン放出症候群、意識障害などの強い副作用が起きやすいため、注意が必要です。

治療費用を確認する

保険診療で受けられる免疫療法であっても、高額な治療費がかかる場合があります。

また、自由診療の免疫療法では全額自己負担となるため、治療開始前に費用について十分に確認することが重要です。ICVS東京クリニックのHITV療法の場合、アフェレーシス(成分採血+細胞培養費)が1,540,000円、樹状細胞局所注入が220,000円/1箇所、樹状細胞動脈内注入が400,000円、樹状細胞静脈内注入が55,000円、活性化T細胞点滴注入が45,000円となっています(いずれも保険適用外、外国籍の患者は料金が異なる)。

治療の違いを整理したい方へ

免疫療法を検討するタイミングや、抗がん剤との考え方の違いを確認したいときは、相談しながら整理すると理解しやすくなります。

免疫療法について相談する

 

治療選択に迷ったときの考え方

がん治療の選択は、簡単なものではありません。

特に進行がんや再発がんの場合、「何を信じればいいのかわからない」という思いを抱く方も多いはずです。

担当医との十分な対話

まず重要なのは、担当医との十分な対話です。

現在の病状、治療の選択肢、それぞれの治療のメリット・デメリット、予想される効果と副作用について、納得できるまで説明を受けることが大切です。わからないことがあれば、遠慮せずに質問しましょう。

セカンドオピニオンの活用

治療方針に迷ったときは、セカンドオピニオンを求めることも有効です。

別の医師の意見を聞くことで、治療の選択肢が広がったり、現在の治療方針への理解が深まったりすることがあります。セカンドオピニオンを求める医師がわからない場合には、担当医やがん診療連携拠点病院などに設置されているがん相談支援センターにご相談ください。

生活の質(QOL)を重視する

治療効果だけでなく、生活の質(QOL)をできる限り保ちながら治療を続けることも重要な視点です。

ICVS東京クリニックでは、患者さまの状態・症状・生活環境を総合的に考慮し、専門医が丁寧にカウンセリングと診断を行った上で、相乗効果を生む治療法を組み合わせたオーダーメイドの治療計画を提案しています。治療は基本4回の来院で完了し、通院負担にも配慮されています。

家族との話し合い

がん治療は、患者さん本人だけでなく、ご家族にとっても大きな決断です。

治療方針について家族と十分に話し合い、理解と協力を得ることで、より安心して治療に臨むことができます。ICVS東京クリニックは、「治すことを諦めない」という姿勢を、患者さんと共有する場所として、がんで苦しむ患者さま、そしてご家族の力となるために、治療の可能性を最後まで追求しています。

まとめ:免疫療法は選択肢の一つとして

免疫療法は、がん治療における重要な選択肢の一つです。

抗がん剤が直接的にがん細胞を攻撃するのに対し、免疫療法は患者さん自身の免疫システムを活性化させることでがんと闘います。効果が証明された免疫療法は限られていますが、免疫チェックポイント阻害薬をはじめとする治療法は、多くのがん種で標準治療の一部として確立されています。

免疫療法を検討すべきタイミングは、がんの種類や進行度、患者さんの状態によって異なります。標準治療の選択肢として、あるいは標準治療が効果を示さなくなったときの次の選択肢として、免疫療法が検討されることがあります。

治療選択に迷ったときは、担当医との十分な対話、セカンドオピニオンの活用、生活の質(QOL)の重視、家族との話し合いを通じて、最善の選択を見つけることが大切です。

ICVS東京クリニックでは、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化したHITV療法を提供し、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、がんからの解放を目指した医療に尽力しています。今の治療に限界を感じている方、別の可能性を知ったうえで判断したい方にとって、一度相談してみる価値のあるクリニックといえるでしょう。

免疫療法を検討するか迷ったときに

今の治療との違いや選択肢を確認したい方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。まずは情報整理からでも大丈夫です。

医療法人社団ICVS東京クリニックに相談する

著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

 

 

がん再発後の治療は何で決まる?検査結果・全身状態・治療歴の見方抗がん剤2026/05/11(月)

がん再発後の治療方針を決定する3つの要素

がんの再発を告げられたとき、多くの患者さんが「次はどのような治療を受けるのか」「自分に最適な治療法は何か」という不安を抱えます。

実は、再発後の治療方針は偶然や医師の勘で決まるものではありません。

医療現場では、**検査結果**・**全身状態**・**過去の治療歴**という3つの要素を総合的に評価し、患者さん一人ひとりに最適な治療計画を立案しています。これらの要素は、がん治療の効果と安全性を左右する重要な判断材料です。

本記事では、がん免疫療法の専門医として長年臨床に携わってきた立場から、再発後の治療方針がどのように決定されるのか、患者さん自身が理解しておくべきポイントを詳しく解説します。

再発後の治療判断を整理したい方へ

がん再発後の治療が何で決まるのか、検査結果や全身状態、治療歴の見方を確認したい方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。迷い始めた段階でもご利用いただけます。

WEB予約はこちら 

検査結果が示す再発がんの特性

再発がんの治療を考える上で、まず欠かせないのが各種検査結果の正確な評価です。

検査によって得られる情報は、がんの進行度・転移の有無・腫瘍の性質など多岐にわたります。これらのデータは、治療法を選択する際の最も重要な根拠となります。

関連コラム

がん治療でセカンドオピニオンは必要?相談するタイミングとメリット

再発後の治療選択で、別の視点や整理の仕方を確認したい方へつなげやすい関連記事です。 

画像診断による腫瘍の位置と大きさの把握

CT検査やPET-CT検査は、再発がんの位置・大きさ・転移の範囲を可視化する上で不可欠です。

特にPET-CT検査では、がん細胞の代謝活動を画像化することで、微細な病変まで検出できる可能性があります。これにより、画像診断だけでは判別が難しい微小転移の存在も推測できる場合があります。

腫瘍の位置や大きさは、手術の可否・放射線治療の適応・免疫療法の効果予測など、あらゆる治療選択に影響を与えます。例えば、腫瘍が主要血管や重要臓器に近接している場合、手術のリスクが高まるため、別の治療法を優先することもあります。

血液検査で読み解くがんの活動性

血液検査では、腫瘍マーカーや炎症性サイトカインの数値を測定します。

腫瘍マーカーの推移は、がんの活動性や治療効果の判定に役立ちます。数値が上昇傾向にある場合、がんが活発に増殖している可能性が高く、より積極的な治療介入が必要と判断されることがあります。

また、炎症性サイトカインの解析は、免疫療法を選択する際に特に重要です。当院では生検時に炎症性サイトカインの発現解析を行い、炎症抑制に用いる薬剤選択の参考にしています。これにより、患者さんの免疫状態に合わせた治療計画の立案が可能になります。

病理検査によるがんの性質の特定

生検や手術で採取した組織を顕微鏡で観察する病理検査は、がんの種類・悪性度・遺伝子変異の有無を明らかにします。

近年では、遺伝子検査によってがん細胞の特性を詳細に分析し、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤の適応を判断することが一般的になっています。同じ臓器のがんでも、遺伝子変異のパターンによって効果的な治療法が異なるため、この情報は治療選択の重要な指針となります。

治療を決める材料を確認したい方へ

再発後の治療は、一つの要素だけで決まるとは限りません。どこを確認して判断するか、相談しながら整理したい方に向けたCTAです。

今後の方針を相談する

全身状態(PS:Performance Status)の評価

どれほど効果的な治療法があっても、患者さんの体力や日常生活能力が不十分であれば、治療を安全に実施することはできません。

医療現場では、患者さんの全身状態を客観的に評価するために、**PS(Performance Status)**という指標を用います。

PSスコアとは何か

PSスコアは、患者さんの日常生活動作能力を0から4の5段階で評価する国際的な指標です。

PS 0は「まったく問題なく活動できる」状態、PS 1は「軽度の症状があるが日常生活はほぼ自立」、PS 2は「日中の50%以上は起きているが、労働はできない」、PS 3は「日中の50%以上を寝て過ごす」、PS 4は「まったく動けず、完全な介助が必要」という状態を示します。

一般的に、PS 0~1の患者さんは標準的な化学療法や手術に耐えられる可能性が高いとされます。一方、PS 3~4の場合は、積極的な治療が体力的に困難であり、緩和ケア中心の方針を検討することもあります。

臓器機能の評価

肝機能・腎機能・心肺機能などの臓器機能も、治療選択に大きく影響します。

例えば、化学療法の多くは肝臓や腎臓で代謝・排泄されるため、これらの臓器に障害がある場合は薬剤の用量調整や別の治療法への変更が必要です。また、心機能が低下している患者さんでは、特定の抗がん剤が心臓に負担をかけるリスクがあるため、慎重な判断が求められます。

年齢と合併症の考慮

高齢の患者さんや糖尿病・高血圧などの合併症を持つ方では、治療による副作用のリスクが高まる可能性があります。

しかし、年齢だけで治療の可否を判断することはありません。実際の体力や臓器機能、そして患者さん自身の治療への意欲を総合的に評価し、最適な治療計画を立案します。

過去の治療歴が次の選択に与える影響

再発がんの治療を考える際、過去にどのような治療を受けたかという情報は極めて重要です。

治療歴は、次に選択できる治療法の範囲や効果予測に直接影響を与えるからです。

前治療の種類と効果

初回治療で手術・化学療法・放射線治療のいずれを受けたか、そしてその効果はどうだったかという情報は、再発後の治療方針を決める上で不可欠です。

例えば、初回の化学療法で良好な効果が得られた場合、同じ薬剤を再度使用できる可能性があります。一方、効果が不十分だった場合や、治療中にがんが進行した場合は、別の作用機序を持つ薬剤への変更が必要です。

薬剤耐性の問題

がん細胞は治療を受ける過程で変化し、特定の薬剤に対して耐性を獲得することがあります。

これを「薬剤耐性」と呼びます。過去に使用した薬剤に対してがん細胞が耐性を持っている場合、同じ薬剤を再度使用しても効果が期待できません。このため、治療歴を詳細に把握し、未使用の薬剤や異なる作用機序の治療法を選択することが重要になります。

副作用の履歴

過去の治療で重篤な副作用を経験した場合、同じ薬剤や類似の治療法は避ける必要があります。

例えば、特定の化学療法で重度の骨髄抑制(白血球や血小板の減少)が生じた場合、次の治療では別の薬剤を選択するか、用量を調整します。また、放射線治療を受けた部位には再度の照射が困難な場合もあり、治療計画に制約が生じることがあります。

ICVS東京クリニックにおける治療方針の決定プロセス

当院では、これら3つの要素を総合的に評価し、患者さん一人ひとりに最適な治療計画を提案しています。

特にステージⅣの進行がん・再発がんに対しては、**HITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)**という次世代免疫療法を中核に据えた治療を提供しています。

HITV療法の特徴と適応判断

HITV療法は、免疫システムの司令塔である樹状細胞を活用し、体内でがんを攻撃するCTL(キラーT細胞)を効率的に誘導する治療法です。

当院では、CT画像で確認しながら樹状細胞を腫瘍内へ直接投与することで、患者さん自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を正確に学習させることを目指しています。この「腫瘍のワクチン化」により、投与後2週間前後からCTLが体内に誘導され、24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続します。

HITV療法の適応を判断する際も、検査結果・全身状態・治療歴を詳細に評価します。特に、腫瘍の位置がCTガイド下での投与に適しているか、患者さんの体力が治療に耐えられるか、過去の免疫療法の経験があるかなどを慎重に検討します。

オーダーメイド治療計画の立案

当院では、患者さんの状態・症状・生活環境を総合的に考慮し、専門医が丁寧にカウンセリングと診断を行った上で、相乗効果を生む治療法を組み合わせたオーダーメイドの治療計画を提案します。

例えば、HITV療法に加えて、炎症性サイトカインの発現解析に基づく炎症抑制薬の併用や、活性化T細胞の点滴投与を組み合わせることで、治療効果の最大化を図ります。また、QOL(生活の質)を維持・向上させながら、できる限り心身の負担が少ない診療を目指しています。

治療効果のモニタリングと方針の見直し

治療開始後も、定期的なPET-CT検査や血液検査によって効果を評価し、必要に応じて治療計画を見直します。

がん治療は一度決めたら終わりではなく、患者さんの状態や腫瘍の反応に応じて柔軟に調整していくことが重要です。当院では、患者さんとのコミュニケーションを大切にし、治療の各段階で十分な説明と同意のもとに進めています。

患者さん自身ができる準備と心構え

再発後の治療方針を決定する過程では、患者さん自身の理解と協力も欠かせません。

医師との対話を通じて、自分の病状や治療選択肢を正しく理解することが、納得のいく治療につながります。

医師への質問リストの準備

診察の際には、事前に質問リストを準備しておくことをおすすめします。

「この治療の目的は何か」「期待される効果とリスクは何か」「他にどのような選択肢があるか」「治療にかかる期間と費用はどのくらいか」など、疑問に思うことを遠慮なく尋ねてください。医師は患者さんの理解を助けるために存在しています。

セカンドオピニオンの活用

治療方針に迷いがある場合や、より多くの情報を得たい場合は、セカンドオピニオンを求めることも有効です。

別の専門医の意見を聞くことで、治療選択肢の幅が広がったり、自分の病状への理解が深まったりすることがあります。当院でも、他院で治療を受けている患者さんからのセカンドオピニオンのご相談を受け付けています。

家族や支援者との情報共有

治療の決定は患者さん一人で抱え込むものではありません。

ご家族や信頼できる支援者と情報を共有し、一緒に考えることで、より良い判断ができることがあります。また、治療中の精神的サポートを得るためにも、周囲の理解と協力は重要です。

まとめ:再発後の治療は総合的な判断で決まる

がん再発後の治療方針は、**検査結果**・**全身状態**・**過去の治療歴**という3つの要素を総合的に評価して決定されます。

これらの情報を正確に把握し、患者さん一人ひとりの状況に合わせた最適な治療計画を立案することが、治療の成功につながります。

当院では、約80年にわたる免疫療法の研究・開発の実績を基盤に、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化したHITV療法を提供しています。2008年の設立以来、世界各国から2,000名以上の患者さんを受け入れ、「延命ではなく、救命を目指す」という理念のもと、治療の可能性を最後まで追求しています。

再発がんの治療は決して簡単な道のりではありませんが、正確な情報と適切な治療選択によって、希望を持って前に進むことができます。患者さん自身が自分の病状を理解し、医師と協力しながら治療に臨むことが、最良の結果につながると信じています。

ICVS東京クリニックでは、再発がんでお悩みの患者さんやご家族からのご相談を随時受け付けています。まずはお気軽にお問い合わせください。

再発後の治療選択を落ち着いて考えたいときに

検査結果や治療歴をどう見ればよいか迷う方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。まずは考え方の整理から始められます。

医療法人社団ICVS東京クリニックに相談する

著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

 

 

抗がん剤はやめるべき?つらいと感じたときの判断基準と治療の選択肢抗がん剤2026/05/11(月)

抗がん剤治療がつらいと感じたとき・・・あなたは一人ではありません

抗がん剤治療を受けている患者さんの多くが、副作用の苦しさに直面しています。

吐き気、倦怠感、脱毛、しびれ・・・治療を続けることで体力が奪われ、「このまま続けるべきなのか」と悩む方は少なくありません。がんと闘うための治療が、かえって日常生活を奪ってしまう。そんなジレンマに苦しんでいる方もいらっしゃるでしょう。

私は長年、がん免疫療法の研究と臨床に携わってきました。世界各国で多くの患者さんと向き合う中で、抗がん剤治療の限界と可能性、そして患者さん一人ひとりが抱える葛藤を目の当たりにしてきました。

この記事では、抗がん剤治療を続けるべきか迷ったときの判断基準、医師とのコミュニケーション方法、そして治療継続が難しい場合の選択肢について、専門医の視点から解説します。

抗がん剤を続けるか迷っている方へ

抗がん剤がつらく、やめるべきか迷っている方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。まずは今の状態や悩みを整理するところから始められます。

WEB予約はこちら 

抗がん剤治療を中止する判断基準とは

抗がん剤治療の継続または中止を判断する際には、いくつかの重要な基準があります。

これらの基準を理解することで、ご自身の状況を客観的に把握し、医師との対話をより建設的に進めることができます。

治療効果の減少が見られる場合

抗がん剤治療を開始した当初は効果が見られても、時間の経過とともに効果が薄れることがあります。これは「薬剤耐性」と呼ばれる現象です。

治療効果の判断には、主に以下の3つの指標が用いられます。

  • 血液検査(腫瘍マーカー):がん細胞から血液中に放出される特定物質の量を測定します
  • 画像検査:CT検査、MRI、超音波検査などでがんの大きさや広がりを確認します
  • 自覚症状:患者さんご自身が感じる症状の変化も重要な判断材料です

腫瘍マーカーの数値が上昇し続けている、画像検査でがんの縮小が見られない、あるいは症状が改善しない場合には、治療方針の見直しが必要になる可能性があります。

副作用が生活の質を著しく低下させている場合

抗がん剤は、がん細胞だけでなく正常な細胞にも影響を与えます。特に細胞分裂が盛んな組織は影響を受けやすく、さまざまな副作用が現れます。

副作用の程度は、国際的な基準であるCTCAE(Common Terminology Criteria for Adverse Events)で評価されます。Grade 1から5まであり、Grade 3以上の重篤な副作用が出現した場合には、治療の中止や変更が検討されます。

自覚症状として現れる副作用

  • 吐き気・嘔吐
  • 口内炎
  • 下痢
  • 手足のしびれ(末梢神経障害)
  • アレルギー反応

血液検査で判明する副作用

  • 骨髄抑制(白血球・赤血球・血小板の減少)
  • 肝機能障害
  • 腎機能障害

特に骨髄抑制やアレルギー反応は生命に関わる可能性があり、医師の判断で治療が中止されることもあります。また、副作用によって日常生活が著しく制限され、QOL(生活の質)が大きく低下している場合には、患者さんご自身が治療の中止を希望されるケースもあります。

全身状態の悪化が認められる場合

抗がん剤治療を継続するためには、一定以上の体力が必要です。全身状態の評価には、PS(Performance Status)という指標が用いられます。

PSは0から4までの5段階で評価され、数字が大きいほど全身状態が悪いことを示します。一般的に、PS 3以上(日中の50%以上を臥床して過ごす状態)になると、抗がん剤治療の継続が難しくなります。

体重の急激な減少、食事摂取量の著しい低下、持続する倦怠感なども、全身状態悪化のサインです。これらの症状が見られる場合には、治療の継続よりも症状緩和を優先することが検討されます。

関連コラム

抗がん剤はいつまで続ける?治療終了を考えるタイミングと判断のポイント

治療終了や継続の考え方を、もう少し具体的に確認したい方へつなげやすい関連記事です。 

医師とのコミュニケーションで大切にすべきこと

治療方針を決定する上で、医師との信頼関係は不可欠です。

しかし、多くの患者さんが「医師に本音を伝えられない」「質問したいことがあっても時間がない」と感じています。限られた診察時間の中で、どのように医師とコミュニケーションを取れば良いのでしょうか。

つらい症状は正直に伝える

「我慢すべき」と考えて症状を隠す必要はありません。

副作用の程度を正確に把握することは、適切な治療方針を決定するために非常に重要です。吐き気の頻度、痛みの強さ、日常生活への影響など、具体的に伝えることで、医師は対症療法の調整や治療計画の見直しを検討できます。

症状を記録するノートやアプリを活用すると、診察時に正確な情報を伝えやすくなります。「いつ」「どのような症状が」「どの程度の強さで」「どのくらいの時間続いたか」を記録しておくと良いでしょう。

治療の目的を明確に確認する

抗がん剤治療の目的は、患者さんの状態によって異なります。

  • 根治目的:がんの完全な消失を目指す治療
  • 延命目的:がんの進行を遅らせ、生存期間を延ばす治療
  • 症状緩和目的:がんによる症状を和らげ、QOLを改善する治療

現在受けている治療がどの目的で行われているのかを理解することで、治療を続けるべきかどうかの判断材料になります。治療の目的が曖昧なまま続けることは、患者さんにとって大きな負担となります。

セカンドオピニオンを活用する

主治医以外の医師の意見を聞くことは、決して失礼なことではありません。

セカンドオピニオンを受けることで、他の治療選択肢があることを知ったり、現在の治療方針の妥当性を確認したりできます。主治医に「セカンドオピニオンを受けたい」と伝えることに抵抗を感じる方もいらっしゃいますが、多くの医療機関ではセカンドオピニオンを推奨しています。

セカンドオピニオンを受ける際には、これまでの治療経過、検査結果、画像データなどの資料を持参すると、より具体的なアドバイスを得られます。

判断基準を確認したい方へ

治療効果、副作用、生活への影響など、何を重視するかで考え方は変わります。続けるか休むか見直すか、相談しながら整理したい方に向いています。

治療継続について相談する

抗がん剤以外の治療選択肢について

抗がん剤治療の継続が難しい場合でも、治療の選択肢がなくなるわけではありません。

近年、がん治療の選択肢は大きく広がっています。それぞれの治療法の特徴を理解し、ご自身の状態や価値観に合った選択をすることが大切です。

免疫療法という選択肢

免疫療法は、患者さん自身の免疫システムを活用してがんと闘う治療法です。

抗がん剤とは異なるメカニズムで作用するため、抗がん剤が効かなくなった場合や、副作用で継続が難しい場合の選択肢となります。免疫療法にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。

免疫チェックポイント阻害薬

がん細胞が免疫細胞の攻撃を回避する仕組みを解除し、免疫細胞ががんを攻撃できるようにする薬です。一部のがん種では保険適用となっており、標準治療として確立されています。

免疫細胞療法

患者さんの血液から免疫細胞を取り出し、体外で活性化・増殖させてから体内に戻す治療法です。樹状細胞療法、活性化リンパ球療法、CAR-T細胞療法などがあります。

当院で提供しているHITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)は、樹状細胞を活用した免疫細胞療法の一つです。樹状細胞を腫瘍に直接投与することで、患者さん自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を正確に学習させ、CTL(キラーT細胞)を効率的に誘導します。

HITV療法の特徴は、「腫瘍のワクチン化」という考え方にあります。腫瘍内に投与された樹状細胞が、がん情報を高精度で認識することで、CTLへの指示も精密化されます。投与後2週間前後からCTLが体内に誘導され、24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続します。

また、画像診断で判別できない微細ながん細胞が血液により移動・着床することが転移・再発の一因とされますが、HITV療法では高精度なCTLが血液中を巡回し、がん細胞を見つけると即時に攻撃することで、転移・再発を防ぐことを目指しています。

なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。

緩和ケアという選択

緩和ケアは、「治療をあきらめること」ではありません。

がんによる身体的・精神的な苦痛を和らげ、患者さんとご家族のQOLを向上させることを目的とした医療です。WHO(世界保健機関)は、緩和ケアを「生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、痛みやその他の身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題を早期に発見し、的確なアセスメントと対処を行うことによって、苦しみを予防し、和らげることで、QOLを改善するアプローチ」と定義しています。

緩和ケアは終末期だけでなく、がんと診断された早期から並行して受けることが推奨されています。痛みのコントロール、呼吸困難の緩和、精神的サポートなど、総合的なケアを受けることで、より良い状態で過ごすことができます。

臨床試験への参加

新しい治療法の開発を目的とした臨床試験に参加することも、一つの選択肢です。

臨床試験では、まだ保険適用になっていない新しい薬や治療法を受けられる可能性があります。ただし、効果や安全性が十分に確立されていない段階の治療であることを理解した上で、参加を検討する必要があります。

臨床試験の情報は、国立がん研究センターの「がん情報サービス」や、医薬品医療機器総合機構(PMDA)のウェブサイトで検索できます。

治療方針を決定する際に考えるべきこと

治療を続けるか、変更するか、中止するか。

この決断は、患者さんご自身の人生観や価値観に深く関わる問題です。医学的な判断だけでなく、ご自身が何を大切にしたいかを考えることが重要です。

残された時間をどう過ごしたいか

治療を続けることで得られる可能性のある延命期間と、治療による副作用で失われる時間の質を天秤にかけることになります。

「少しでも長く生きたい」と考える方もいれば、「残された時間を苦痛なく、大切な人と過ごしたい」と考える方もいます。どちらの選択も正しく、間違いではありません。

ご家族や大切な人と、率直に話し合う時間を持つことをお勧めします。一人で抱え込まず、周囲の人と思いを共有することで、より納得のいく決断ができるでしょう。

経済的な負担を考慮する

がん治療には、医療費だけでなく、通院のための交通費、仕事を休むことによる収入減少など、さまざまな経済的負担が伴います。

高額療養費制度や傷病手当金など、利用できる公的支援制度があります。医療ソーシャルワーカーに相談することで、経済的な負担を軽減する方法を見つけられる可能性があります。

HITV療法のような自由診療の場合、費用は全額自己負担となります。当院では、アフェレーシス(成分採血+細胞培養費)が1,540,000円、樹状細胞局所注入が220,000円/1箇所などとなっています。治療を検討される際には、経済的な負担も含めて総合的に判断することが大切です。

後悔しない選択をするために

どのような選択をしても、後から「あのとき別の選択をしていれば」と考えることがあるかもしれません。

しかし、その時点で得られる情報をもとに、ご自身が納得できる選択をすることが何より重要です。十分な情報を集め、医師や家族と話し合い、ご自身の価値観に照らして決断することで、後悔を最小限にすることができます。

また、一度決めた選択を変更することも可能です。状況は刻々と変化しますし、気持ちも変わります。柔軟に考え、必要に応じて治療方針を見直すことも大切です。

まとめ:あなたらしい選択を

抗がん剤治療を続けるべきか、それとも別の道を選ぶべきか。

この問いに対する唯一の正解はありません。患者さん一人ひとりの状況、価値観、希望によって、最善の選択は異なります。

大切なのは、十分な情報を得た上で、ご自身が納得できる選択をすることです。医師とのコミュニケーションを大切にし、セカンドオピニオンも活用しながら、さまざまな治療選択肢を検討してください。

抗がん剤治療の継続が難しい場合でも、免疫療法や緩和ケアなど、他の選択肢があります。当院で提供しているHITV療法は、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化した治療法として、「延命ではなく、救命を目指す」という理念のもと、多くの患者さんの治療支援に携わってきました。

どのような選択をされるにしても、あなたらしい人生を歩むための決断を、私たちは全力でサポートします。

ICVS東京クリニックでは、無料相談を受け付けています。

抗がん剤治療に関するお悩みや、免疫療法についてのご質問など、どのようなことでもお気軽にご相談ください。専門医が丁寧にお答えいたします。

つらさを抱えたまま迷い続ける前に

抗がん剤を続けるかどうか、まずは話を整理したい方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。

相談予約はこちら

 

著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。

 

抗がん剤が効かないと言われたときに確認したいこと|治療見直しの判断ポイントがん抗がん剤2026/05/10(日)

抗がん剤の効果が見られないと告げられたとき

抗がん剤治療を続けてきたにもかかわらず、「効果が見られない」と告げられたとき・・・患者さまとご家族の心には、大きな不安が押し寄せます。

しかし、ここで諦める必要はありません。

「効かない」という言葉の意味を正しく理解し、次の選択肢を冷静に見極めることが、これからの治療を左右する重要な判断となります。医師から告げられた言葉の真意を確認し、今後の治療方針を見直すための判断ポイントを、一つひとつ丁寧に確認していきましょう。

本記事では、抗がん剤の効果判定の基準、セカンドオピニオンの活用方法、そして次の治療選択肢について、患者さまとご家族が知っておくべき情報をまとめました。

抗がん剤の見直しを考えている方へ

抗がん剤が効かないと言われ、何を確認すべきか整理したい方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。次の治療を考える前の相談にも対応しやすい導線です。

WEB予約はこちら 

「効かない」という判断の根拠を確認する

抗がん剤の効果判定には、明確な基準が存在します。

医師が「効果が見られない」と判断する際、多くの場合はRECIST(レシスト)という国際的な評価基準に基づいています。この基準では、CT検査やMRI検査などの画像診断によって腫瘍のサイズを測定し、治療前と比較してどの程度変化したかを評価します。

関連コラム

抗がん剤が効かない場合はどうする?次の治療を検討するポイント

治療見直しの判断材料を整理したいときに、そのままつなげやすい関連記事です。 

効果判定の4つの分類

RECIST基準では、治療効果を以下の4つに分類します。

  • 完全奏効(CR)・・・すべての腫瘍が消失した状態
  • 部分奏効(PR)・・・腫瘍が30%以上縮小した状態
  • 安定(SD)・・・腫瘍の大きさに大きな変化がない状態
  • 進行(PD)・・・腫瘍が20%以上増大、または新しい病変が出現した状態

「効かない」という判断は、多くの場合「進行(PD)」に該当します。しかし、「安定(SD)」の状態であっても、腫瘍が縮小していないという理由で「効果が見られない」と説明されることがあります。

確認すべき具体的なポイント

医師から「効かない」と告げられたとき、以下の点を具体的に確認してください。

  • 腫瘍のサイズは治療前と比較してどの程度変化したのか
  • 新しい病変は出現していないか
  • 腫瘍マーカーの数値はどのように推移しているか
  • 画像診断以外の評価指標(症状の変化、QOLなど)はどうか
  • どの時点での評価なのか(治療開始後何週間・何クール目か)

抗がん剤の効果が現れるまでには一定の時間が必要です。治療開始後すぐに効果が見られなくても、継続することで効果が現れる場合もあります。評価のタイミングが適切かどうかも、重要な確認ポイントとなります。

セカンドオピニオンを活用する

「効かない」という判断に疑問を感じたとき、セカンドオピニオンは有効な選択肢です。

セカンドオピニオンとは、現在の主治医とは別の医師に意見を求めることを指します。これは主治医への不信感を示すものではなく、より良い治療選択のために情報を集める正当な権利です。

セカンドオピニオンで確認すべきこと

セカンドオピニオンを受ける際には、以下の点を中心に相談してください。

  • 現在の治療方針の妥当性
  • 他に選択可能な標準治療があるか
  • 臨床試験への参加可能性
  • 免疫療法など、他の治療法の適応可能性
  • 治療を継続する場合の期待される効果と副作用

セカンドオピニオンを受けるための準備

セカンドオピニオンを効果的に活用するには、準備が重要です。

主治医に紹介状を依頼し、これまでの治療経過、検査データ、画像診断の結果などをまとめた資料を用意してください。多くの医療機関では、セカンドオピニオン外来を設けており、予約制で対応しています。費用は自由診療となり、30分~1時間の相談で1万円~3万円程度が一般的です。

セカンドオピニオンを受けた後は、その内容を主治医に伝え、今後の治療方針について改めて相談することが大切です。複数の専門家の意見を総合的に判断することで、より納得のいく治療選択が可能となります。

次の判断材料を確認したい方へ

治療効果だけでなく、検査結果や体調、これまでの治療経過も大切な判断材料です。迷いがある段階での相談にもつなげやすいCTAです。

治療見直しを相談する

次の治療選択肢を検討する

抗がん剤が効かないと判断された場合でも、治療の選択肢は残されています。

標準治療として確立されている他の抗がん剤への変更、臨床試験への参加、そして免疫療法など、患者さまの状態や希望に応じた選択肢を検討することができます。

標準治療の見直し

現在使用している抗がん剤が効かない場合、他の種類の抗がん剤に変更することで効果が得られる可能性があります。

がん細胞は遺伝子変異の状態によって、効果的な薬剤が異なります。遺伝子検査を行うことで、より効果が期待できる薬剤を選択できる場合もあります。また、複数の抗がん剤を組み合わせる併用療法や、放射線治療との併用など、治療法の組み合わせを変更することで効果が得られることもあります。

臨床試験という選択肢

標準治療で効果が得られない場合、臨床試験への参加も選択肢の一つです。

臨床試験では、新しい治療法や薬剤の安全性と有効性を確認するための研究が行われています。参加には一定の条件(適格基準)があり、すべての患者さまが参加できるわけではありませんが、標準治療では得られない効果が期待できる可能性があります。

免疫療法の可能性

近年、がん治療における免疫療法の研究が進んでいます。

免疫チェックポイント阻害剤は、一部のがん種において標準治療として確立されており、保険適用で使用できるようになりました。肺がんや悪性黒色腫などでは、その有効性が証明されています。乳がんなど、一部のがん種では現在も研究が進められており、将来的に選択肢が広がる可能性があります。

また、ICVS東京クリニックが提供するHITV療法のような、樹状細胞を活用した次世代免疫療法も存在します。HITV療法は、樹状細胞を腫瘍へ直接投与することで、患者さまご自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を正確に学習させ、CTL(キラーT細胞)を効率的に誘導することで、がんの消失を目標とする治療法です。

ただし、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。治療を検討される場合は、専門医と十分に相談し、治療内容、期待される効果、費用、リスクなどを理解した上で判断することが重要です。

QOL(生活の質)を重視した治療選択

治療効果だけでなく、QOL(生活の質)を重視した治療選択も重要です。

抗がん剤治療には、吐き気、倦怠感、脱毛、食欲不振など、さまざまな副作用が伴います。効果が限定的である場合、副作用による苦痛が患者さまの生活の質を大きく低下させる可能性があります。

緩和ケアという選択

緩和ケアは、がんによる痛みや不快な症状を和らげ、患者さまとご家族のQOLを向上させることを目的とした医療です。

「緩和ケア=終末期医療」という誤解がありますが、実際には治療の早い段階から並行して受けることができ、症状のコントロールによって治療を継続しやすくなる効果もあります。痛みの管理、吐き気や食欲不振への対応、精神的なサポートなど、総合的なケアが提供されます。

治療を休む選択肢

効果が見られず、副作用が強い場合、一時的に治療を休むという選択肢もあります。

体力を回復させることで、次の治療に備えることができます。また、治療を休んでいる間に新しい治療法が開発される可能性もあります。ただし、治療を休む判断は、がんの進行状況や全身状態を総合的に評価した上で、医師と十分に相談して行う必要があります。

家族との情報共有と意思決定

治療方針の見直しは、患者さまご本人だけでなく、ご家族にとっても重要な決断です。

医師からの説明を受ける際には、可能な限りご家族も同席し、情報を共有することが大切です。複数の人が聞くことで、聞き漏らしを防ぎ、後で内容を確認し合うこともできます。

意思決定のプロセス

治療方針を決定する際には、以下のステップを踏むことをお勧めします。

  • 医師から十分な説明を受け、疑問点をすべて解消する
  • セカンドオピニオンなど、複数の専門家の意見を聞く
  • 家族と十分に話し合い、患者さまの希望を明確にする
  • 治療の目標(治癒を目指すのか、QOL維持を優先するのか)を決める
  • 決定した方針を医師に伝え、具体的な治療計画を立てる

患者さまの意思を尊重する

最終的な決定は、患者さまご本人の意思が最も重要です。

ご家族の思いと患者さまの希望が異なる場合もあります。「もっと治療を続けてほしい」というご家族の思いと、「これ以上の治療は望まない」という患者さまの希望が対立することもあるでしょう。そのような場合は、医療者も交えて、お互いの思いを率直に話し合うことが大切です。

ICVS東京クリニックの次世代免疫療法という選択肢

標準治療で効果が得られなかった場合、ICVS東京クリニックが提供するHITV療法も選択肢の一つとなります。

ICVS東京クリニックは、「延命ではなく、救命を目指して」という理念のもと、ステージⅣの進行がん・再発がんに特化した次世代免疫療法を提供する医療機関です。2008年の設立以来、日本のみならず、台湾、中国、マレーシア、ロシア、オーストラリアなど世界各国から患者さまを受け入れ、2,000名以上の治療支援に携わってきました。

HITV療法の特徴

HITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine)は、免疫システムの司令塔である樹状細胞を活用し、体内でがんを攻撃するCTL(キラーT細胞)を効率的に誘導する治療法です。

最大の特徴は、樹状細胞を腫瘍へ直接投与する点にあります。CT画像で確認しながら腫瘍内へ直接注入することで、患者さまご自身の腫瘍が持つ複数のがん情報を、より正確に樹状細胞へ学習させることを目指します。

腫瘍に投与された樹状細胞は、がん情報を高精度で認識することで、CTLへの指示も精密化されます。投与後2週間前後からCTLが体内に誘導され、24時間休むことなくがん細胞へ攻撃を継続します。この状態を「腫瘍のワクチン化」と呼び、腫瘍そのものがCTLを生み出す工場のように機能することを狙います。

治療体制と安全性

ICVS東京クリニックでは、CTガイド下投与によりリアルタイムのCT画像をもとに穿刺を行い、腫瘍内へ正確に樹状細胞を直接投与する高度な医療技術を採用しています。

院内には国際的GMP基準に沿った細胞培養加工施設(CPC)を完備し、専任の細胞培養士が適切に管理・処置を行っています。また、再生医療等安全性確保法に則った運用を行い、厚生労働省の許可を受けた特定細胞加工施設として、品質管理を重視した培養体制を構築しています。

治療の流れと費用

治療は7ステップで構成され、来院回数は基本4回です。

初診でPET-CT等の検査データをもとに治療計画を提示し、医師が丁寧に説明します。その後、アフェレーシス(成分採血)、生検、細胞培養、樹状細胞投与、活性化T細胞投与、治療評価という流れで進みます。

費用は自由診療(税込)で、アフェレーシス(成分採血+細胞培養費)が1,540,000円、樹状細胞局所注入が220,000円/1箇所、樹状細胞動脈内注入が400,000円、樹状細胞静脈内注入が55,000円、活性化T細胞点滴注入が45,000円となります。

なお、HITV療法は日本国内の医薬品医療機器等法において未承認であり、保険適用外の自由診療となります。治療を検討される場合は、専門医と十分に相談し、治療内容、期待される効果、費用、リスクなどを理解した上で判断することが重要です。

まとめ|諦めずに次の一歩を

抗がん剤が効かないと告げられたとき、それは決して終わりを意味するものではありません。

まずは「効かない」という判断の根拠を具体的に確認し、セカンドオピニオンを活用して複数の専門家の意見を聞くことが大切です。標準治療の見直し、臨床試験への参加、免疫療法など、次の治療選択肢は存在します。

治療効果だけでなく、QOL(生活の質)を重視した選択も重要です。緩和ケアを並行して受けることで、症状をコントロールしながら治療を継続することも可能です。

治療方針の決定は、患者さまご本人とご家族が十分に情報を共有し、納得した上で行うことが何より大切です。医師との対話を重ね、疑問点をすべて解消し、患者さまの希望を明確にした上で、次の一歩を踏み出してください。

ICVS東京クリニックのHITV療法のような次世代免疫療法も、選択肢の一つとして検討する価値があります。標準治療で効果が得られなかった場合でも、「治すことを諦めない」という姿勢を持ち続けることが、新たな可能性を開く鍵となります。

どのような選択をするにせよ、患者さまとご家族が納得し、希望を持って前に進めることを心から願っています。

今の治療をどう見直すか迷ったら

他の選択肢も知りたい、まずは現状を整理したいという方は、東京都千代田区の医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。

医療法人社団ICVS東京クリニックに相談する

著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。