がん予防で本当に重要な生活習慣とは?医学的根拠から徹底解説|コラム|東京のがん免疫療法なら【ICVS東京クリニック】まで

Columnコラム

がん予防で本当に重要な生活習慣とは?医学的根拠から徹底解説がん2026/05/28(木)

「がんは遺伝だから、自分には防げない」と思っていませんか?

実は、日本人男性の43.4%、女性の25.3%が、喫煙・飲酒などの生活習慣や感染が要因でがんになったと考えられています。つまり、生活習慣を整えることで、多くの方ががんリスクを下げられる可能性があるのです。

長年にわたりがん免疫療法の研究と臨床に携わってきた立場から、今回は国立がん研究センターが示す科学的根拠をもとに、がん予防に本当に効果的な生活習慣を詳しく解説します。喫煙・飲酒・食生活・運動・体重管理・感染予防の6つの要因について、日本人のデータをもとに具体的な予防法をお伝えします。

生活習慣を見直したい方へ

東京都千代田でがん予防や健康維持について相談したい方は、医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。

将来の健康リスクを確認したい方にも向いています。

ICVS東京クリニックに相談する

なぜ生活習慣ががんに影響するのか

がんは、正常な細胞が遺伝子異常を起こし、無秩序に増殖する病気です。

遺伝的な体質や環境など、個人では変えられない要因があることも事実です。しかし同時に、日々の生活習慣ががんの発生に大きく関わっていることが、多くの研究から明らかになっています。国立がん研究センターが実施した大規模な疫学研究では、40歳から69歳の男女140,420人を対象に、生活習慣とがんの罹患との関係が調査されました。その結果、5つの好ましい生活習慣を実践した人は、何も実践しなかった、または1つのみ実践した人に比べて、男性で43%、女性で37%もがんになるリスクが低かったと推計されています。

この数字は、決して小さくありません。

生活習慣の改善で「必ずがんを予防できる」わけではありませんが、リスクを確実に下げることはできます。そのことを、まず理解していただきたいと思います。

 

【要因1】喫煙〜最も強力ながんリスク因子

たばこは、がん予防において最も重要な課題です。

喫煙が肺がんの原因であることはよく知られていますが、それだけではありません。食道がん・胃がん・膵がん・子宮頸がん・肝がん・頭頸部がん・膀胱がん・大腸がんなど、多くのがんのリスクが確実に増加することが分かっています。急性骨髄性白血病でも、ほぼ確実にリスクが増加します。たばこを吸う人は吸わない人に比べて、何らかのがんになるリスクが約1.5倍高くなるという報告もあります。

受動喫煙も見逃せません。

多目的コホート研究では、非喫煙の女性のうち、夫が喫煙者というグループでは、非喫煙者のグループに比べ、肺腺がんのリスクが約2倍という結果でした。自分が吸わなくても、周囲の煙が健康を脅かすのです。

加熱式たばこについては、紙巻たばこに比べて健康影響が少ないかどうかはまだ明らかになっていません。「加熱式なら安全」という認識は、現時点では科学的根拠がないと言わざるを得ません。

禁煙は、がん予防において最も効果的な行動の一つです。一定の条件を満たす方は、保険診療で禁煙治療を受けることができます。まずはかかりつけ医にご相談ください。

【要因2】飲酒〜「少量なら安全」は過信かもしれない

飲酒は、男女ともに喫煙・感染に次いで多いがんの要因です。

飲酒によって肝がん・食道がん・大腸がん・頭頸部がんのリスクは確実に増加します。また、男性の胃がんや女性の閉経前の乳がんのリスクも、ほぼ確実に増加することが分かっています。日本人男性を対象とした研究では、1日あたりの平均アルコール摂取量が純エタノール量換算で23g未満の人に比べ、46g以上の人は約40%、69g以上の人は約60%もがんになるリスクが高くなりました。

別の研究では、1日に日本酒換算で3合以上の飲酒習慣がある男性は、全てのがんリスクが1.6倍になることも明らかになっています。毎日2合以上の飲酒習慣のある男性では、食道がんリスクが4.6倍、大腸がんリスクが2.1倍という数字は、非常に重く受け止めるべきデータです。

女性は体質的に男性よりも飲酒の影響を受けやすく、より少ない量でリスクが上がり始めるとも言われています。毎日1合以上の飲酒習慣では、乳がんリスクが1.8倍になるという結果も報告されています。

がん予防のためには、飲酒しないことがベストです。飲まない方、飲めない方は、無理に飲む必要はありません。

【要因3・4】食生活と身体活動〜日々の積み重ねが未来を変える

食生活の見直しポイント

食生活は、がんリスクに深く関わっています。

国立がん研究センターが示す「日本人のためのがん予防法」では、野菜・果物不足や塩蔵食品の過剰摂取が、がんのリスク因子として挙げられています。特に塩分の多い食事は、胃がんのリスクを高めることが知られています。日本食は健康的なイメージがありますが、漬物・塩辛・塩蔵魚などの伝統的な食品には注意が必要です。

ある患者さんから「毎日みそ汁を2杯飲んでいたが、それが胃がんの一因になったと知って驚いた」という話を聞いたことがあります。塩分の摂りすぎは、知らず知らずのうちにリスクを高めているのです。食生活の改善は、今日から始められます。

具体的には、以下の点を意識してみてください。

  • 野菜・果物を毎日積極的に摂る
  • 塩分を控え、薄味を心がける
  • 加工食品・塩蔵食品の摂取頻度を減らす
  • バランスの取れた食事を心がける

身体活動(運動)の重要性

運動不足もがんのリスク因子の一つです。

身体活動を増やすことは、大腸がんや乳がんなど、複数のがんのリスクを下げる効果があると考えられています。激しい運動でなくても、日常的なウォーキングや階段の利用など、生活の中に動く機会を増やすことが大切です。「運動する時間がない」という方も多いと思いますが、通勤時に一駅分歩く、エレベーターを使わないなど、小さな積み重ねが重要です。

【要因5】体重管理〜肥満もやせすぎも要注意

体重とがんの関係は、見落とされがちなポイントです。

肥満は、大腸がん・乳がん・子宮体がんなど複数のがんのリスクを高めることが分かっています。一方で、極端なやせも免疫機能の低下につながり、がんリスクに影響する可能性があります。日本人のがん予防法では、「適切な体重を維持する」ことが重要な要素として位置づけられています。

BMI(体格指数)を参考に、自分の体重が適正範囲にあるかを確認することをお勧めします。

BMI(Body Mass Index)とは…

体重(kg)÷ 身長(m)÷ 身長(m)で算出される体格指数です。日本肥満学会では、BMI 18.5未満を「低体重(やせ)」、18.5〜25未満を「普通体重」、25以上を「肥満」と定義しています。

急激なダイエットや過度な食事制限は、かえって健康を損なう可能性があります。無理のない範囲で、バランスの取れた食事と適度な運動を組み合わせた体重管理を心がけてください。

【要因6】感染予防〜ウイルス・細菌ががんを引き起こす

感染症ががんの原因になることを、ご存知でしょうか。

発がんに大きく寄与するウイルスや細菌として、以下のものが知られています。

  • ヒトパピローマウイルス(HPV):子宮頸がんと関連
  • 肝炎ウイルス(B型・C型):肝がんと関連
  • ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1):成人T細胞白血病(ATL)と関連
  • ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌):胃がんと関連

これらの感染は、適切な対策によって予防・管理することが可能です。

HPVに対してはワクチン接種が有効です。肝炎ウイルスについては、検査を受けて感染の有無を確認し、必要に応じて治療を受けることが重要です。ピロリ菌については、検査で陽性と判明した場合、除菌治療によって胃がんリスクを下げることができると考えられています。

「感染症の予防ががん予防につながる」という視点は、多くの方にとって意外かもしれません。しかし、これは科学的に確立された事実です。定期的な検診や予防接種を積極的に活用してください。

健康維持について相談したい方へ

食事や運動、禁煙など、日常生活の改善ポイントを整理したい方にも対応しています。

健診結果が気になっている方もご相談いただけます。

WEB予約はこちら 

6つの予防習慣を実践するために〜今日からできること

「分かってはいるけど、なかなか変えられない」という声をよく聞きます。

生活習慣の改善は、一度にすべてを変えようとすると続きません。まず1つ、自分が取り組みやすいことから始めることをお勧めします。たとえば、「今週から毎日野菜を1品増やす」「エレベーターを使わない日を週3日作る」など、小さな目標を設定することが継続のコツです。

 

 生活習慣の改善は、今日この瞬間から始められる、最も手軽ながん予防です。

以下に、6つの要因に対する具体的なアクションをまとめます。

  • 喫煙:禁煙する。受動喫煙を避ける。禁煙外来を活用する
  • 飲酒:飲酒量を減らす。飲まない日を作る
  • 食生活:野菜・果物を増やす。塩分・加工食品を控える
  • 身体活動:日常生活の中で歩く機会を増やす
  • 体重管理:適正体重を維持する。急激なダイエットを避ける
  • 感染予防:ワクチン接種・定期検診・ピロリ菌検査を受ける

これらを1つずつ実践していくことが、長期的ながんリスクの低減につながります。

がん予防と早期発見・治療の両輪が大切

生活習慣の改善は、がん予防の重要な柱です。

しかし、生活習慣を整えても、がんになるリスクをゼロにすることはできません。遺伝的要因や、まだ解明されていない原因によって、がんが発生することもあります。だからこそ、予防と並行して、定期的ながん検診による早期発見が重要なのです。

また、もし進行がんや再発がんと診断された場合でも、治療の選択肢は広がっています。近年では、患者自身の免疫機能を活用する「がん免疫療法」が注目されています。免疫細胞の働きを強化することで、がん細胞を認識・攻撃しやすくすることを目的とした治療法であり、副作用が比較的少ないケースもあることから、進行がんや再発がんの治療選択肢として関心が高まっています。

ICVS東京クリニックでは、進行がん・再発がんに特化したがん免疫療法を専門的に提供しています。独自のHITV療法(Human Initiated Therapeutic Vaccine Therapy)を中心に、患者一人ひとりの病状・生活環境・検査データをもとに、個別の治療計画を提案しています。HITV療法では、「免疫システムの司令塔」と呼ばれる樹状細胞をCT画像で確認しながら腫瘍へ直接注入する「CTガイド下投与」を行い、がん細胞の情報を高精度で免疫細胞へ伝達することが期待されています。

「抗がん剤が効かなくなった」「再発してしまった」「ステージ4でも諦めたくない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

まとめ〜がん予防は今日からの選択

がん予防に本当に重要な生活習慣は、科学的根拠によって明確に示されています。

「たばこ」「お酒」「食生活」「身体活動」「体重」の5つに「感染」を加えた6つの要因を意識することで、がんになるリスクを大きく下げることができます。5つの好ましい生活習慣を実践した人は、男性で43%、女性で37%もがんリスクが低かったというデータは、生活習慣改善の力を示す力強いエビデンスです。

予防だけでなく、万が一がんと診断された場合も、治療の選択肢を知っておくことが大切です。

あなたの健康は、あなたの選択から始まります。今日から、できることを一つ始めてみませんか?

ICVS東京クリニックへのご相談

ICVS東京クリニックは、東京都千代田区紀尾井町に位置する、進行がん・再発がんに特化したがん免疫療法の専門クリニックです。

がんに関するお悩みや、治療の選択肢についてのご相談を承っています。セカンドオピニオンのご相談も歓迎しています。まずはお気軽にお問い合わせください。

  • クリニック名:ICVS東京クリニック
  • 所在地:東京都千代田区紀尾井町
  • 診療領域:がん免疫療法・進行がん・再発がん
  • 主な診療内容:HITV療法・樹状細胞療法・免疫細胞療法
  • 公式サイトICVS東京クリニック公式サイト

詳細な料金・治療内容・ご予約については、公式サイトよりご確認ください。

健康意識を高めたい方へ

東京都千代田で健康管理やがん予防について相談したい方は、医療法人社団ICVS東京クリニックへご相談ください。

今の生活習慣を見直すきっかけとしても活用できます。

ICVS東京クリニックに相談する

著者情報

ICVS東京クリニック 理事長 蓮見 賢一郎

 

【経歴】

埼玉医科大学卒業。

東京大学医科学研究所を経て、現在は米国法人 蓮見国際研究財団理事長。

世界各国で『国際がんワクチン・シンポジウム』を開催し、がん免疫療法の啓蒙と研究活動を推進している。

米国Thomas Jefferson 大学 Kimmel Cancer Center に研究講座を開設、同大学の客員教授。

ブルガリアPleven 医科大学より、がん免疫療法の研究活動に対して名誉博士号授与。

その他、米国Maryland 州立大学、ドイツ Erlangen 大学との共同研究や、マレーシア国民大学(UKM)との臨床試験を行っている。